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株式会社YNS インタビュー｜幅広いサービスでIT課題の解決をサポートする会社
東京都に本社を置き、フィリピンを開発拠点とする株式会社YNS。DXコンサルティング、システム・アプリ開発、ウェブマーケティングと幅広いサービスを提供し、企業のIT課題の解決をサポートしています。今回は代表取締役の山崎学様に、同社の強みやサービスのこだわりを伺いました。
株式会社YNSの会社概要
ーーまずは貴社の成り立ちと事業領域を教えてください。
山崎：弊社YNSは、日本とフィリピンに拠点を持つソフトウェア開発会社です。システム開発事業を主軸に、「DXコンサルティング」「ウェブシステム・アプリ開発」「ウェブマーケティング」までトータルサービスを行い、ITの力で企業様の抱える課題解決に取り組んでおります。
創業のきっかけは、「頑張れば報われる世界をつくりたい」と考えたことです。フィリピンを訪れた際、才能を活かすチャンスに恵まれない人が多くいる現実を目の当たりにしました。そこで、自分の人生を就労や学習の機会を提供する活動にささげてよいのではと考え会社を設立し、おかげさまで2022年に創業14年目を迎えることができました。
株式会社YNSの強み
ーーシステム開発で貴社が特に意識されている点を教えてください。
山崎：特に意識しているのは以下の2つです。
1.最適なソリューションを提案
山崎：プロジェクトの初段階である要件定義（必要な機能やスケジュールなどを決める作業）は、もっとも重要な工程の一つです。この工程ではシステム開発で達成したいことを弊社メンバーとお客様ですり合わせます。ここでコミュニケーションに不足があれば、プロジェクトの失敗を招きかねません。
要件定義の経験が豊富な弊社だからこそ、丁寧なヒアリングでお客様が抱える課題を洗い出し、システムに求めるものを明確にした上で、システムのあるべき姿を設計。具体的には、お客様に安心感を持ってもらうため些細なことでも気軽に話していただける雰囲気づくりを行っているほか、物事を整理・分析しお客様が気づいていない課題を見つけることに尽力しています。
提案は、システムを実際に利用されるエンドユーザーの視点を徹底しています。たとえば、全国に数百のリラクゼーション店舗を構える企業様の予約システムの開発事例がございます。予約を簡単に閲覧・登録・編集できるデジタルホワイトボードの導入や、予約情報とPOSの連携によるさらなる効率化など、現場での操作性にこだわりました。
ほかにも、大手オートバイメーカー様のオートバイのシェアサービス開発をご支援させていただいた際も、弊社の開発姿勢に共感をいただきご依頼いただきました。
2.高い品質と低価格を両立
山崎：弊社のような開発拠点を海外に持つ、いわゆるオフショア開発会社にお客様がご相談するメリットの一つは、開発コストを抑えられることです。
しかし、コストを抑えられても品質が担保できないようでは本末転倒です。弊社では十分な品質を担保するための工夫を重ね、高い品質と低価格を両立するよう尽力しています。
具体的には優秀な日本人のエンジニアマネージャの管理のもと、日本の商習慣を理解しているフィリピン人プログラマーが開発を行っています。お客様の窓口は日本人が担当し、お客様の意図やご要望など、細かいニュアンスまで徹底的に社内に伝達し、全てのメンバーが詳細まで把握したうえで進行します。
細かいニュアンスまで伝えるために取り組んでいるのが、「ユーザーストーリー」（システムがお客様にとってどのような価値をもたらすか）を明文化すること。プログラマへの指示伝達の際、設計書だけでなくユーザーストーリーも共有しています。また共有の際は、書面だけでなく質疑応答の場を設けることで認識の相違を無くし、よりユーザーストーリーへの理解を深めています。
さらに、品質管理専門の「QAチーム」がテストを実施。専任チームを自社で抱えているため、過去の豊富なテスト経験を活かして抜け漏れなく脆弱性や不具合を検出可能です。
さらにセキュリティ管理にも細心の注意を払っており、以下のような取り組みを徹底しています。
・ハードウェア端末へのパスワード設定やバックアップ
・アクセス権限の設定
・セキュリティソフトの導入や定期的な監視
・ソフトウェアバージョンの適切な管理
・ネットワーク防御：ファイアウォールの設置、通信暗号化
株式会社YNSのこだわり
ーー開発のクオリティを上げるために工夫されていることはあるでしょうか？
山崎：弊社では満足いただける最適なソリューションを提供し続けるために、技術向上意欲を高める人材育成・品質向上に 取り組んでおり、具体的には次の3つに取り組んでいます。
- プロジェクトの振り返り
- 勉強会での自己研鑽
- 納品後アンケートの実施
プロジェクトの振り返り
山崎：弊社では、各プロジェクトの納品後に全関係メンバーによる振り返りを実施しています。開発の進め方や開発手法など、様々な視点で今後の課題を話し合い、よりよいソリューション提供に向けて常に改善活動を行っています。
勉強会での自己研鑽
山崎：強化したい技術や需要の多い技術について、エンジニアを対象に社内で勉強会を開催しています。またエンジニア自身が自発的に勉強会を主催することもあり、他メンバーにノウハウをシェアする風土となっています。
納品後アンケートの実施
山崎：納品後、クライアントの皆様にアンケートへのご協力をお願いしています。いただいたご意見を真摯に受け止め、さらなる品質向上へ向けた取り組みに反映させています。
ーーお客様（発注者）とのやり取り・コミュニケーションにおいて意識されている点はあるでしょうか？
山崎：お客様に寄り添うことです。システム開発には決して安くないコストが発生する中、慣れない業務に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。弊社ではお見積りの妥当性やメリット・デメリットなど、お客様の安心感につながる情報を分かりやすく開示しながら、お客様の成功をともに考え、ともに歩んでいくコミュニケーションを心掛けております。
ご要望が固まっていなくても構いません。お客様に気兼ねなくご相談いただくことで、「困った時に頼れるパートナー」として末永くお役に立てることができれば、これ以上嬉しいことはございません。
株式会社YNSの開発実績
実績
ーーこれまでの開発における成果・実績を教えていただけますでしょうか？
山崎： Webサービスの開発実績が豊富で、中でもBtoB/BtoC向けマッチングサービス構築を得意領域としております。これまで教育・旅行・不動産・エンタメなど、業種や商材を問わず、あらゆる企業様のご支援を担当させていただきました。近年はWebサービス提供を検討している企業様からのコンサルティングのご依頼も増えております。具体的な事例を二つ紹介します。
CASE１：多店舗展開企業様のDX推進支援事例
・開発期間：6か月
・開発技術：CakePHP/Mysql/AWS/VueJS
・効果：①アンケートシステム導入でランニングコスト削減
②顧客分析最適化が進み、施策展開スピードが加速
山崎：国内外に約700の飲食店を構える企業様では、顧客満足度向上のため、来店客へアンケート調査を実施されていました。従来は外部のWebアンケートサービスを利用されていましたが、店舗数に応じた課金で、高額なランニングコストが発生していました。また、顧客体験の評価や改善事項の特定をよりスピーディに行うための方策も検討されていました。
弊社が構築した専用アンケートシステムでは、詳細かつスピーディな顧客分析を実現するために、各店舗で分析方法をカスタマイズできる機能を搭載。店舗の立地や各地方特性に応じて顧客分析できるようになりました。
また全社での傾向の可視化・共有を実現するために、本部独自の分析機能を実装。併せて多言語対応を行い、日本国内へのインバウンド顧客のデータも収集可能にしました。海外店舗でも統一システムを活用することで、国内外のデータ分析の効率化を推進しました。現在も市場の変化に素早く対応できるよう、改善に向けた保守運用も継続して担当しております。
CASE２：特定非営利活動法人様のWEBサービス開発事例
・開発期間：１か月
・開発技術：Bubble/Laravel
・効果：①ノーコードツール活用で短期間・低コストでの実装が実現
②DX推進への寄与
山崎：特定非営利活動法人様のWebサービス開発事例です。コロナ禍における困窮者支援を目的としたプロジェクトに参画されており、利用者ごとに合った行政の支援制度を紹介するWebサービスの開発を企画されていました。要件定義を先方で進められていましたが、いざ開発を行う段になった時に開発リソースの当てがなくお困りになり、ご依頼をいただきました。
※画像引用：Bubble
開発にはノーコードツールを使用しました。ノーコードとはコードを書かずにWebサイトやアプリ開発を行う手法のことで、プログラミングの知識がなくても直感的な操作で開発可能です。上画像のような画面で、カレンダーやグラフなどのパーツをドラッグ＆ドロップで組み合わせてアプリやWEBサイトを構築できます。
ノーコードツールを使用したことで、フルスクラッチ開発（すべてオリジナルでシステムを開発する手法）よりも短期間・低コストでの実装が実現。弊社がBubbleを含めたノーコードツールを使えるようエンジニアを教育していたこともあり、スムーズにご発注いただけました。
他、関連書類作成システムやチャットサポートも同時期に導入し、お客様のDX推進に寄与することができました。現在も改良を続けながらサービスを運用しております。
システム開発を検討している方へ
発注者がシステム開発をうまく依頼するためのポイント
ーー発注者が貴社に上手くシステム開発を依頼するポイントは何でしょうか？
山崎：お客様のご事情を赤裸々にお話しいただくことです。例えば開発会社としては円滑なコミュニケーションのために、お客様の体制が整っているか気になるところではありますが、整っていなくてもプロジェクトを成功に導くことが我々の使命です。
「こういうところはできてないから、サポートしてほしい」「相談しながらでないと決めにくい」などと率直なご事情を伺えれば、無理のないスケジュールで進めることができます。ご予算についても、「（見積額が）だいたいこのくらいに収まればいいけど、最悪ここまでならなんとか出せそう」といった見通しを共有いただければ、予算計画に応じた企画をご提案いたします。
ご要望を噛みくだいたところ納期やご予算に合わなそうであれば、開発範囲を縮小するなどさまざまな調整も可能です。
ーー「こんな相談があればお任せください！」など得意分野はありますか？
山崎：「業務改善に取り組みたいけど、大規模予算の獲得が難しい」といったお悩みはございませんか？まずは「低予算」「短期間」「作業負担ゼロ」でDX化・業務効率化が叶う、ノーコード開発で解決策を見出してみませんか。
弊社では長年、フルスクラッチ開発を上流工程から下流工程まで一気通貫に行ってきたため、ノーコード開発での実装が難しい場合は、ノーコード開発とスクラッチ開発を組み合わせた開発、またはスクラッチ開発に切り替えたご提案も可能です。ぜひ、お気軽にご相談ください。
Q. 株式会社YNS はどのような会社ですか？
株式会社YNS は東京都に本社を置き、フィリピンを開発拠点としているシステム会社です。DXコンサルティング・アプリ開発・ウェブマーケティングを得意としています。
Q. 株式会社YNS が成功したポイントは？
株式会社YNS が成功したポイントとして「お客様に最適なソリューションを提案し続けている」「高い品質と低価格を両立している」等が挙げられます。詳しくはインタビューをご覧ください。
