- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー システムの費用相場
在庫管理システムの費用相場|導入形態別の費用比較や代表システムも紹介【2024年最新版】
「Excelや台帳の在庫管理をシステム化したい」「でも、どのような在庫管理システムを導入すればいいのか、導入費用がいくらなのかわからない」そんな悩みを抱える方であれば、以下のようなことを知りたいはず。
・在庫管理システム導入にかかる費用はいくら?
・導入形態によって在庫管理システムの費用は異なる?
・在庫管理システムの選び方や適切な導入方法を知りたい
そこで本記事では、在庫管理システムの導入形態別に、費用目安や代表的なツールを紹介!サービス / ツールの選び方・選定ポイントも紹介していきます。
※一般的なシステム開発費用の相場と比較したい方は、こちらもあわせてご活用ください。
目的別システム開発相場をまとめました システム開発相場ガイドブックのダウンロード | システム幹事 システム開発の相場に関するガイドブックを無料でプレゼントいたします! ・基幹システム(販売管理など) ・業務支援システム...
【無料】おすすめの在庫管理システムやおすすめのシステム開発会社を選んでもらう
在庫管理システム導入の費用目安
在庫管理システムの導入費用は、導入時にかかる「初期費用」、システムの維持・サービス利用にかかる「月額費用」の大きく2つ。ただし、サービス・ツールの違いはもちろん、導入形態に応じて在庫管理システムの費用は大きく異なります。
在庫管理システムの導入形態 |
初期費用目安 |
運用・保守 / 月額費用目安 |
スクラッチ開発型 |
開発コスト:約400万円〜 サーバ構築コスト:数十万円〜 |
開発コストの5%〜15%程度 / 年間 |
パッケージ型 |
ライセンス:約120万円〜、 個別のオプション / カスタマイズ費用 サーバ構築コスト:数十万円〜 |
導入コストの5%〜15%程度 / 年間 |
オープンソース型 |
外部開発会社の開発費用(必要な場合) サーバ構築コスト:数十万円〜 |
月額数万円〜(MSP) |
クラウド型 |
無料〜10万円前後 |
無料〜10万円前後 / 月額 |
ローコード開発型 (FileMaker Proオンプレミス版) |
同時接続ライセンス(FileMaker Server):194,040円 ユーザーライセンス(FileMaker Pro):63,360円 / 1ユーザー サーバPC:10万円前後 |
2年目以降のソフトウェア・ バージョンアップを含む保守費用: ライセンス費用のおおむね30% |
スクラッチ開発型在庫管理システムとは、オリジナルの在庫管理システムをゼロから開発し、オンプレミス環境に構築 / 設置する導入形態のこと。この場合、デザインや機能などを0の状態から決めていくため、エンジニアの人数が多く開発期間が長くなり、費用が高額になります。求める機能が多く複雑になると、システムの開発費用が数千万円以上になることもあるでしょう。
パッケージ型とは、既存の在庫管理ソフトウェア・パッケージを購入し、自社サーバ、またはプライベートクラウドなどのオンプレミス環境に構築 / 設置する導入形態のこと。似ているクラウド型との違いは下記の通りです。
オープンソース型とは、ソースコードが公開されているソフトウェア・パッケージを活用し、自社サーバまたはプライベートクラウドなどのオンプレミス環境に構築・設置する導入形態のこと。クラウド型との違いは下記の通りです。
この場合、構築するページ数・機能数が多くなる程、初期費用や月額費用が高くなります。自社のニーズに合わせて費用相場を確認して、予算確保の参考にしましょう。オープンソースを利用した開発を外注する際は、相見積もりを3社ほど取得するのがおすすめです。複数社の見積もりを比較することで、費用が安い会社に依頼することが可能です。
クラウド(SaaS)型在庫管理システムは、ツールベンダーがクラウド環境に構築したシステムを、インターネット経由で利用する導入形態のこと。インターネット環境とWebブラウザのインストールされたPCがあれば利用でき、サービスインまでの期間を数営業日にまで短縮できる手軽さが特徴。近年の主流となる導入形態です。この場合、従量課金制のものが多く、使った分だけ料金が請求されます。利用する機能が少なければ、その分費用を抑えられるでしょう。
ローコード開発型在庫管理システムは、ドラッグ&ドロップ主体で業務アプリケーションを開発できるローコードツール。自社オリジナルの在庫管理システムを開発・構築する導入形態のことです。
在庫管理システムの導入を検討している方なら、費用目安はもっとも気になる要素のはずですが、理想の在庫管理のあり方は「100社あれば100通り」存在します。費用面のみを重視して導入に失敗してしまわないよう、在庫管理システムの基本を押さえておく必要があります。
スクラッチ開発型在庫管理システムの導入費用目安
ゼロからシステム開発することになるため、導入費用はもっとも高額になる傾向があり、企画からサービスインまでの期間も長期に渡ります。在庫管理業務の独自性が高い、現在の業務プロセスに合わせたシステムが必要、潤沢な予算の確保できる企業・店舗におすすめの導入形態です。
初期費用:400万円~、運用保守費用:開発コストの5~15%程度/年
スクラッチ開発型の費用内訳は、在庫管理システムの開発コスト、サーバの構築・確保に必要な「初期費用」および、システムの維持に必要な「運用・保守費用」です。
スクラッチ開発型の費用内訳 |
費用目安 |
初期費用 |
開発コスト:約400万円〜 |
運用・保守費用 |
開発コストの5%〜15%程度 / 年間 |
もちろん、それぞれの費用は「在庫管理システムに求める機能要件」に応じて変動します。プライベートクラウドを利用してシステム構築するのであれば、利用した分だけ毎月の従量料金が必要です。
スクラッチ開発を外注する際は、システム開発の目的を明確にして、自社で必要な機能を洗い出すのが重要。正確な見積額を算出でき、後から追加費用が発生することを回避できます。結果的に費用を抑えられる可能性があります。
パッケージ型在庫管理システムの導入費用目安
ベースとなるパッケージがあるため、スクラッチ開発より費用を抑えられる、サービスインまでの期間を短縮できる、比較的カスタマイズの自由度が高いメリットがあります。
初期費用:120万円〜、運用保守費用:導入コストの5~15%程度/年
パッケージ型の費用内訳は、在庫管理ソフトウェア・パッケージのライセンス費用、オプション・カスタマイズ費用、サーバの構築・確保に必要な「初期費用」および、システムの維持に必要な「運用・保守費用」です。
パッケージ型の費用内訳 |
費用目安 |
初期費用 |
ライセンス:約120万円〜、 個別のオプション / カスタマイズ費用 サーバ構築コスト:数十万円〜 |
運用・保守費用 |
導入コストの5%〜15%程度 / 年間 |
在庫管理ソフトウェア・パッケージは、ベースとなるネットワーク型でおおよそ120万円から。端末用のライセンス数、あるいは業種ごとのオプションなどを追加していくと300万円程度になる場合も。アップデート・サポートを含む年間保守費用が必要な場合もあります。
また、カスタマイズの程度によってはスクラッチ開発をトータルコストで上回ることもあることに注意しましょう。自社の業種・業務フローに合致するパッケージを選定し、カスタマイズを極力抑えることがポイントになります。
パッケージ型の例:楽商
画像引用:楽商
「楽商」は、東京都江東区に本社を構えるソフトウェア開発会社、株式会社日本システムテクノロジーが開発・提供するパッケージ型販売管理・在庫管理システムです。5クライアントのネットワーク版の参考価格は330万円からです。
在庫管理のあり方は100社あれば100通り、というポリシーを掲げる同社では、自動車・製造・医療など、業界・業種ごとに最適化された16のパッケージを用意。豊富なオプションと自在なカスタマイズで個別企業のニーズに対応しています。
企業特有の業務が楽商の標準機能に合わない場合は、楽商を提供する日本システムテクノロジー社にてシステムのカスタマイズが可能です。担当の営業やSEが要望をヒアリングし、自社固有の業務に沿った形に楽商を機能拡張できるので、自社の業務に沿ったシステムが提供できます。システム導入後のアフターサポートが充実。専任のSEによる運用サポートやサポート専門チームによるハードウェア・ネットワークのサポートを用意しています。
オープンソース型在庫管理システムの導入費用目安
ベースとなるパッケージを原則無料で利用できることから、在庫管理システム導入の初期費用を抑えながら、比較的自由度の高いカスタマイズが可能というメリットが得られます。
初期費用:数十万円〜、運用保守費用:月数万円~
オープンソース型の費用内訳は、外部開発会社の開発費用(必要な場合)、サーバの構築 ・確保に必要な「初期費用」および、システムの維持に必要な「運用・保守費用」です。
オープンソース型の費用内訳 |
費用目安 |
初期費用 |
外部開発会社の開発費用(必要な場合) サーバ構築コスト:数十万円〜 |
運用・保守費用 |
月額数万円〜(MSP) |
運用・保守は、原則として自社でまかなうことになります。ただし、外部開発会社に在庫管理システム構築を依頼した場合は、運用・保守も代行してもらえる場合があります。また、自社に運用・保守のリソースがなければ、MSP(マネージド・サービス・プロバイダ)に代行を依頼することも可能です。
※MSP:システム運用・保守に特化したサービス・技術を提供する専門事業者のこと。
ただし、ソフトウェア・ハードウェアを含むシステム構築は自社の責任において遂行しなければなりません。対応可能な開発会社にシステム構築を頼ることはできますが、パッケージの種類、依頼内容に応じて費用が大きく変動することに注意が必要です。
オープンソース型の例:iDempiere(アイデンピエレ)
画像引用:iDempiere
「iDempiere(アイデンピエレ)」は、1999年にリリースされた「Compiere」を原点とするオープンソースERPソフトウェアです。自分で導入する際は初期費用もライセンス利用料も無料。ただし、導入でのテクニカルサポートを受ける際は見積もりが必要となります。
在庫管理のほか購買・販売・生産・会計・顧客管理を含む豊富な機能が標準搭載され、プラグイン追加による機能拡張にも対応することが大きな特徴。多言語・多通貨サポート・レスポンシブ対応など、基幹システムとして商用ERPに見劣りしないこともポイントiDempiereをフレームワークに活用し、独自業務アプリケーションを開発することも可能です。
※おすすめのオープンソース型在庫管理システムを知りたい方は下記記事もご参照ください。
関連記事:オープンソース在庫管理システムとは?無料から使えるおすすめツールも紹介!
クラウド(SaaS)型在庫管理システムの導入費用目安
プランに応じた月額費用が必要ではありますが、無料から10万円程度と初期費用を安価に抑えられ、システムの運用・保守やアップデートを気にする必要がないのが最大のメリットです。
初期費用・月額費用:無料、高くても10万円前後
クラウド型の費用内訳は、サービスの契約時に必要な「初期費用」および、サービスの利用となる「月額費用」です。月額費用はプランに応じた定額制が採用される場合がほとんどですが、追加したオプションに応じて総額は変動します。
ただし、高機能なサービスを使い続ける場合、トータルの費用がパッケージ型を上回ってしまうこともあります。また、パッケージ型よりもカスタマイズの柔軟性に欠けることにも注意しましょう。基本的にはクラウド型の場合、そのシステムで提供している機能しか利用できません。
クラウド型の例:ロジクラ
画像引用:ロジクラ
Freeプラン |
Liteプラン |
Standardプラン |
Premiumプラン |
|
初期費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
無料 |
月額費用 |
0円 |
9,000円〜 |
25,000円〜 |
40,000円〜 |
拠点数 |
1 |
1 |
3 |
3 |
出荷数 / 月 |
50件 |
100件 |
800件 |
2,000件 |
「ロジクラ」は、東京都港区に拠点を構える株式会社ロジクラが開発・提供する、クラウド型在庫管理システムです。シンプルな入出荷・在庫管理のみであれば無料で使い続けられる「Freeプラン」が用意されているほか、在庫管理業務を劇的に効率化する機能の満載された有料プランも用意。すべてのプランが初期費用無料です。出荷量・拠点数・倉庫管理機能の有無に応じた3つの有料プランを選択可能。倉庫管理にも対応するロジクラは、iOSアプリを活用した携帯端末での在庫管理が可能なこともポイントです。
おすすめのクラウド型在庫管理システムを知りたい方は、下記記事をご参照ください。
関連記事:クラウド型在庫管理システムおすすめ9選!クラウド型ならではのメリット・選び方も解説!
ローコード開発型在庫管理システムの導入費用目安
ツールに応じてさまざまではありますが、自社サーバにインストールして利用するオンプレミス版、クラウド環境でアプリ開発してインターネット経由で利用するクラウド版、どちらにも対応する場合が多いようです。
初期費用:60,000~200,000円程度、保守費用:ライセンス費用の30%程度
ローコード開発型の費用内訳は、上述したようにツール ・導入形態に応じて変動します。参考までに、FileMaker Proオンプレミス型のおおまかな費用内訳を紹介しておきましょう。
ローコード開発型の費用内訳 (FileMaker Proオンプレミス版) |
費用目安 |
初期費用(永続ライセンス購入、税抜) |
同時接続ライセンス(FileMaker Server):194,040円 ユーザーライセンス(FileMaker Pro):63,360円 / 1ユーザー サーバPC:10万円前後 |
ソフトウェア保守費用(年額) |
2年目以降のソフトウェア・バージョンアップを含む保守費用: ライセンス費用のおおむね30% |
オンプレミス版の場合はサーバライセンス + ユーザー数に応じたクライアントライセンスの費用、クラウド版の場合はユーザー数ごとの月額費用となるのが一般的。パッケージ型 ・クラウド型在庫管理システムと単純な費用比較はできませんが、プログラミングの知識がなくてもアプリ開発が可能なため、現場の目線で見た自社に最適な在庫管理システムを開発できるのが最大のメリットです。
ローコード開発型の例:Claris FileMaker Pro
画像引用:Claris FileMaker Pro
「FileMaker Pro」は、Claris社が開発・提供するローコード開発ツールです。在庫管理システムのコアとなるデータベース、およびアプリケーション・インターフェースをドラッグ&ドロップの操作で簡単に構築できることが最大の特徴。在庫管理システムをコアに、顧客管理 / 販売管理を統合した業務アプリを開発することも可能です。永続ライセンス / サブスクリプションが選べるオンプレミス版、クラウド版が用意され、ニーズに応じて選択できるほか、「FileMaker Connect」を追加すれば外部システムとのシームレスな連携も実現できます。
ローコードツールを含む在庫管理システムの自作方法は、下記記事をご参照ください。
関連記事:在庫管理システムは自作できる?Excelの限界・FileMakerを活用した作り方を解説!
※在庫管理システムの導入を検討している方は、システム幹事にご相談ください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なサービスや、おすすめのシステム開発会社を選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
【無料】おすすめの在庫管理システムやおすすめのシステム開発会社を選んでもらう
在庫管理システムの導入ステップ
費用以外にも自社に適切な在庫管理システムをどのようなステップを踏んで導入していくものか?悩んでしまった方も少なくないでしょう。そんな方であれば、以下のステップで要素を整理していくのがおすすめです。
・在庫管理システム導入の目的・ゴールを明確にする
・在庫管理業務の洗い出し・見直し
・在庫管理システムの導入方針を決める
大前提となるのは、在庫管理システムの導入でどのような状態になれば成功といえるのか?目的・ゴールを定め、そのために現状でなにが不足しているのか?課題はなにかを明らかにすること。そして、現実と理想のギャップを埋めるためにどんなシステムが必要なのかを検討することです。
基本的な考え方としては、「自社業務にシステムを合わせるのか?」「システムに合わせて自社業務を変更するのか?」の2つ。費用面も含めて方針を定めることによって、在庫管理システムの導入形態や適切なサービスも見えてくるでしょう。
目的・ゴールを明確にする
既存のサービスを導入するにしても、自社業務に合わせて新規開発するにしても、目的・ゴールが曖昧なままでは「活用されない在庫管理システム」になってしまいかねません。
業務効率化実現のため、入庫・検品にかかっている時間を半分に減らす、4名で担当していた検品業務を2名に減らすなど、具体的な数値目標を設定することがポイントです。
在庫管理業務の洗い出し・見直し
次のステップは、明確にした導入の目的・ゴールを分析し、在庫管理の業務フローを洗い出して見直すべき点・問題点がどこにあるのかを明確にすることです。
現状と理想のギャップを埋める業務設計が重要
業務設計とは、在庫管理業務における現状の課題、および理想とする状態を定義し、ギャップを埋めるために何をすべきか、在庫管理システムにどのような機能を求めるのかを明確化することです。
ただし、在庫管理システムをメインで活用するのが現場のスタッフであることを忘れてはなりません。現場の声を反映させながらも、客観的な視点で業務設計することが肝心です。
課題と理想を踏まえて業務設計できれば、どのような在庫管理システムが最適なのか、自然に選び方も見えてきます。
導入方針を決める
3つ目のステップは、明確化した目的・ゴール・業務設計をもとに、さまざまな要素とのバランスを考慮に入れながら在庫管理システムの導入方針を決めることです。ポイントとなるのは「予算」「在庫管理システムの導入形態」「業務の方針」です。
在庫管理システムに使える予算
各企業・店舗ごとに、もっとも事情が異なる要素のひとつに「在庫管理システムに使える予算」が挙げられます。自社が在庫管理システムにどのくらい予算がかけられるかを計算します。
なかには、大きな初期費用はかけられないという企業・店舗もあるでしょう。ただし、コストの出し惜しみをするのはおすすめしません。在庫管理システムは企業・店舗経営の根幹となる重要な基幹システムだからです。自社の状況を鑑みながら、可能な限り最大でどのくらいの予算が確保できるのかを検討する必要があります。
在庫管理システムの導入形態
先述の通り、在庫管理システムの導入形態には大きく「クラウド型」「パッケージ型」「スクラッチ開発型」がありますが、それぞれに特徴が異なります。
ここまでの選び方のステップで明らかにした、導入の目的・ゴール、業務設計、予算に、導入形態の特徴を加味しながら、在庫管理システムの導入方針・方向性を検討していくことになります。
システムに業務を合わせるか、業務にシステムを合わせるか
システムに業務を合わせる
在庫管理システム導入に充分な予算を確保できないケースでは、カスタマイズの自由度が少ないクラウド型を選択し、システムに業務を合わせていく方向性が基本になります。
ただし、予算のみを理由に「システムに業務を合わせる」ことはおすすめできません。システムに業務を合わせることによって、少なからず「諦める・捨てる業務」が出てくるからです。諦める・捨てる業務が自社の優位性を削ぐことにならないのか?しっかり見極める必要があります。
業務にシステムを合わせる
逆に、自社在庫管理業務の独自性が高く、既存のサービスでは実現できないといったケースでは、業務にシステムを合わせる方向性が基本になります。
具体的には、予算との兼ね合いを見ながらパッケージをカスタマイズする、あるいはゼロから在庫管理システムを開発するのいずれかの方法になるでしょう。
本当に必要なシステムはなにか?
在庫管理システムの導入を進めるなかで、もっとも注意しておきたいのは「本当に必要なシステムはなにか?」ということ。基本の解説でも触れたように、在庫管理機能を持つシステムは「在庫管理システムだけではない」からです。
たとえば、小売店の在庫管理を強化したいと考えた場合、在庫管理システムだけを導入しても効果を最大化できない可能性があります。小売店であれば販売管理 / 顧客管理と連動した在庫管理が理想であり、むしろ販売管理システムの導入が最適だといえるでしょう。
在庫管理システムの選び方の詳細は、下記記事をご参照ください。
関連記事:在庫管理システムの選び方をステップ・バイ・ステップで解説!
在庫管理システム費用まとめ
在庫管理システムの導入を検討しているが、費用がいくらかかるのか?具体的にどうすればいいのかわからないという方に向け、本記事では在庫管理システムの導入形態別の費用目安や代表的なツールを紹介しました。また、前提として知っておきたい在庫管理システムの基礎知識を解説するとともに、サービス / ツールの選び方・選定ポイントも紹介してきました。
在庫管理のあり方は、100社あれば100通り。つまり、適切な在庫管理システムは企業・店舗によって異なるのが当然であり、在庫管理システム導入が最適だともいい切れません。導入するシステムを見誤らないよう、自社課題をしっかり見極めることが重要です。
※在庫管理システムの導入を検討している方は、システム幹事にご相談ください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なサービスや、おすすめのシステム開発会社を選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. 在庫管理システムの費用相場は?
在庫管理システムの費用相場は、スクラッチ開発型だと500万円以上、パッケージ開発型は200万円以上、クラウド型だと初期費用(300,000円以上)に加えて月額1,000円~20,000円以上です。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
このライターの記事一覧