システム開発とは?工程・流れ・必要な言語などを発注者向けに徹底解説【2024年最新版】

システム開発とは?外注の工程・開発体制・費用を解説

  • システム開発の工程がわからず、開発会社とのコミュニケーションが不安
  • システム開発の工程の中で発注者が意識するべきことはなんだろう?
  • システム完成までの流れを知って先に準備をしておきたい

システム開発の工程に関する情報は少なく、書籍やインターネットもエンジニア向けで内容が難しいものばかり。

あらかじめ開発フローを押さえておけば、依頼までの準備もしやすく、開発会社とスムーズにキャッチボールができます。

そこで本記事では、システム開発のエンジニアに取材をした内容をまとめ、発注を検討している方に依頼前の準備から運用までの流れを解説します。最後まで読んで、システム開発の外注にお役立てください。

※無料でダウンロードできる中小企業向けシステム開発の進め方をご用意しています。こちらもあわせてご活用ください。

システム開発依頼前にチェック 中小企業向けシステム開発の進め方|完全ガイドブックのダウンロード | システム幹事 中小企業向けシステム開発の進め方|完全ガイドブックのダウンロード | システム幹事 中小企業向けシステム開発の進め方 無料でプレゼントいたします! ・システム開発を成功させる7ステップ ・システム開発の4つ...

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

アプリ開発お役立ち記事リスト ・【外注】システム開発は外注すべき?メリット・デメリット、選び方
・【契約】システム開発の契約とは?契約形態・契約書の注意点を解説!
・【注意点】システム開発の注意点を流れに沿って解説!
・【補助金】システム開発の補助金はどれを選ぶ?採択率50%を突破する秘訣!
・【見積もり】システム開発の見積もりの内訳や見積書の見方をプロが解説!
・【開発手法】システム開発の手法4つの特徴・メリット・デメリットを解説!
・【成功事例】システム開発の成功事例!失敗しないシステム開発の手順まで解説!
・【費用相場】システム開発の費用・相場を解説!料金を抑えるコツも紹介!
・【依頼準備】システム開発の依頼準備8点!プロジェクトを成功に導く外注ガイド
・【開発ツール】システム開発ツール|トレンドや導入の注意点・選び方は?

目次
  1. 1. システム開発とは
  2. 2. 【全体概要】システム開発の工程・流れ、成果物一覧表
    1. 2-1. システム開発の工程・流れを発注者が知っておくべき理由
    2. 2-2. システム開発の成果物一覧 
  3. 3. システム開発の5つの手法
    1. 3-1. ウォーターフォール型
    2. 3-2. アジャイル型
    3. 3-3. プロトタイピング
    4. 3-4. スパイラルモデル
    5. 3-5. DevOps(デブオプス)
  4. 4. システム開発における開発者(呼称)と役割
    1. 4-1. SE(システムエンジニア)
    2. 4-2. プログラマー
    3. 4-3. インフラエンジニア
    4. 4-4. プロジェクトマネージャー
    5. 4-5. プロジェクトマネジメントオフィス
  5. 5. システム開発の工程・流れ
    1. 5-1. 依頼準備〜発注・契約
    2. 5-2. 要件定義〜テスト
    3. 5-3. 検収〜運用・保守
  6. 6. システム開発を発注/受託する際のチェックリスト
  7. 7. システム開発の企業成功事例
    1. 7-1. ライオン株式会社
    2. 7-2. エムスリー株式会社
  8. 8. システム開発の費用・相場
    1. 8-1. 基幹システム
    2. 8-2. 業務支援システム
    3. 8-3. Webシステム
  9. 9. システム開発に必要な言語・スキル
    1. 9-1. システムの種類ごとの開発言語一覧
    2. 9-2. Webアプリケーション・サービス
    3. 9-3. モバイルアプリ
    4. 9-4. 業務アプリケーション
    5. 9-5. 汎用系業務システム
  10. 10. システム開発会社の探し方
    1. 10-1. システム幹事を利用する(無料)
    2. 10-2. 検索エンジンで探す
    3. 10-3. SNSで探す
  11. 11. おすすめのシステム開発会社
    1. 11-1. 株式会社プラムザ
    2. 11-2. 株式会社デジタリーフ
  12. 12. システム開発を依頼するときの注意点
    1. 12-1. 目的・予算・納期を明確にする
    2. 12-2. 要件定義をしっかり固める
    3. 12-3. システム運用も事前に考えておく
  13. 13. システム開発のメリットとデメリット
    1. 13-1. メリット①自社の業務に最適なシステムが開発できる
    2. 13-2. メリット②事業状況に合わせた機能拡張などの柔軟性がある
    3. 13-3. デメリット①開発コストが高額・開発期間の長期化
    4. 13-4. デメリット②運用・保守・システム更新の管理が必要
  14. 14. システム開発でよく使う略語一覧
  15. 15. 【まとめ】システム開発の工程・流れ
    1. 15-1. システム開発会社選びをプロに任せたい方へ

システム開発とは

システム幹事

システム開発とは、企業の業務効率を改善するITシステムや、ネットショップなどインターネットを通じて情報を処理するシステムを開発すること。当サイト・システム幹事の記事は、上の画像のような独自のシステムを使って作成しています。

種類

目的

基幹システム

会計・人事・生産・販売などの情報を管理するシステム

停止すると経営がストップしてしまう業務を指す

例:販売管理、生産管理、人事管理、財務会計システム、ERPなど

業務支援システム

顧客情報や営業活動、新たなプロジェクトなどを支援する

主に直接、顧客に関わる部分(フロント業務)に関するシステム

例:顧客管理(MA)、顧客管理(SFA)、顧客管理(CRM)システムなど

Webシステム

ネットショップ、予約システム、マッチングシステムなど

インターネットを通じて情報を処理するシステム

例:ECサイト、CMS、予約システム、マッチングシステムなど

組み込み・

制御系システム

家電製品や自動車などの輸送機器、医療機器などに

特定の機能や制御を組み込むシステム

例:コピー機、カーナビ、家庭用ゲーム機、オーディオ機器など

システム開発の種類を大きく上の4つに分類しています。上記に記載していませんが、広義ではTwitterやFacebookなどのSNS、スマートフォンでインストールするアプリもWebシステムに含まれます。

開発したいシステムの種類によって費用や開発工数などが変わるため、各システムの特徴を把握しておくことが大切です。

例えば基幹システムの中でも、販売管理・生産管理システムは業務の複雑性が高く、複数人が使うケースが多いシステム。人事や経理担当者がメインで使う人事管理・財務会計システムと比較すると開発工数や費用も増えます。

監修者 「何を解決したいか?」によって必要なシステムの種類が変わってきます。例として車の種類は乗用車からバス、トラック、レンタカーやキャンピングカーなど多岐に渡り、それぞれ役割や誰が使うか、どこでメンテナンスができるかなども変わります。システムも同様に、役割から考えて「何が必要なのか、そのシステムにはどんなものがあると良いのか」を決めていくことがシステム開発の第1歩になります!

関連記事システム開発の種類|オープン系・Web系・汎用系の特徴やアプリ開発との関係を解説

【全体概要】システム開発の工程・流れ、成果物一覧表

システム開発ライフサイクルとは

これからシステム開発の工程・流れを詳しく説明しますが、全体像としては上の図のサイクルで進みます。ただし、聞き慣れない用語が多く、複雑なシステム開発を少し分かりやすくするため、身近な料理に置き換えてみました。

システム開発の工程

料理の工程

【企画】

勤怠管理、ECサイトなど

どんなシステムを開発したいか決める

【企画】

カレー、パスタ、オムライスなど

どんな料理を作りたいか決める

【要件定義】

費用、機能、必要な人員(工数)
スケジュール(納期)など決める

【計画】

食材、調理道具、費用
完成までの時間を決める

【基本設計】

扱うデータの整理
画面のレイアウトを決める
必要となるデータを明確化

【レシピ作り】

味付け(調味料の配分)

煮る、焼く、茹でるなど調理法

どの順番で作るかのレシピ

【開発】

プログラミング言語でシステムを開発

【調理】

包丁やフライパンなどを使って料理

【テスト】

システムを動かして

問題がないか確認する

【味見】

味見してみて

塩加減など調整する

【検収】

発注者が使ってみて問題ないか確認

操作マニュアルに不備がないか確認

【実食】

できあがった料理を食べて

味や見た目をレビューする

この表は最後にも記載しますので、全部読んだあと、もう一度見比べると理解しやすいでしょう。

※無料でダウンロードできる中小企業向けシステム開発の進め方をご用意していますので、こちらもあわせてご活用ください。

システム開発依頼前にチェック! 中小企業向けシステム開発の進め方をまとめました。
無料でダウンロードする

システム開発の工程・流れを発注者が知っておくべき理由

システム開発の流れを理解しておくべき理由は、「発注側がどの工程でどんな関わり方をすればいいのか」を知っておくためです。上記のシステム開発の工程は大きく「発注」「開発」「運用」の3つに分類できます。

システム開発の流れ

実は、システム開発が失敗する原因の多くは、関わり方がわからず、開発会社に開発工程を完全に委ねてしまうこと。丸投げは、要求した機能が不十分な状態で後半の工程に行ってしまったり、余裕のないスケジュールが設定されてしまったり、開発会社とコミュニケーションがうまく取れないことなどにつながります。それが、大幅な修正が必要になる、納期が大幅に遅れるなどのトラブルに発展するのです。

逆にシステム開発の工程を把握しておくと、プロジェクトの各工程でやるべきことや、開発会社とのコミュニケーションも取りやすくなるため、納期の遅れや追加費用も発生しにくくなります。事前準備もしやすいので、機能や性能面でも、より理想のシステムに近づくことができます。

システム開発の成果物一覧 

システム開発の工程

成果物

企画・見積もり

見積もり・提案書

要件定義

要件定義書

基本設計

基本設計書

詳細設計

詳細設計書

単体テスト

単体テスト実施報告書

結合テスト

結合テスト実施報告書

総合テスト

総合テスト実施報告書

受け入れテスト

検収書

システム開発では各工程ごとに、上のような書類・ドキュメントが作成されます。これらの書類をもとに希望どおりのシステムが開発されるか判断し、開発会社にフィードバックを行います。事前に把握しておくと、開発会社とのコミュニケーションが取りやすくなります

この記事では、「こんな成果物をもらうんだ」とだけ知ってもらえれば十分です。詳細は下記の記事を参考にしてください。

関連記事システム開発の成果物・ドキュメント|知っておきたい開発工程ごとの成果物を一覧で紹介!

システム開発の5つの手法

システム開発の工程・流れと一口に言っても、実は開発する手法によって異なります。ここがシステム開発の厄介なところ。開発の手法は大きく分けると下の表の5種類に分かれます。

手法

内容

ウォーターフォール

決められた作業工程を一つひとつ順番に遂行していく

アジャイル

基本機能のみを開発し、発注者に使ってもらい

レビューを集め、開発とテストを繰り返す手法

プロトタイプ

開発に入る前に試作品を作成して発注者が確認する手法

スパイラル

システムの開発工程をサブシステム(機能)ごとに分割し

重要な機能から開発していく

DevOps

開発(Development)と運用(Operations)を掛け合わせた開発手法

ウォーターフォール型

ウォーターフォール型

4つの開発手法のうち、最もオーソドックスな開発手法が「ウォーターフォール型」です。
水が上流から下流に流れるように、決められた作業工程を一つひとつ順番に進めていくシステム開発手法です。

左上の要件定義から始まり、開発が終われば次にテストを行います。順番通りに工程が進んでいくので、システム開発の流れを理解するには最適。本記事では、ウォーターフォール型の開発手法をもとに解説していきます。

メリット・デメリット ・メリット1:システム開発を計画・管理しやすい
・メリット2:汎用性が高い
・デメリット1:仕様変更・修正への対応が難しい
・デメリット2:ドキュメントを大量に作成する必要がある

ウォーターフォール開発とは?開発工程・メリット・向いているプロジェクトも解説【2024年最新版】 | システム幹事 ウォーターフォール開発とは?開発工程・メリット・向いているプロジェクトも解説【2024年最新版】 | システム幹事 システム開発におけるウォーターフォール型の特徴を解説します。メリット、デメリット、開発の流れ、どんなプロジェクトに向いているのか?また、よく比較されるアジャイル...

アジャイル型

最近主流となっている「アジャイル開発」は、完成までのスピードを重視する開発手法です。以下の図のように、小さな開発を繰り返していきます。

アジャイル開発

前述のウォーターウォール型と異なるのは、前工程に戻ることを前提としている点です。クライアントと開発会社で頻繁に話し合い、優先順位の高い機能だけを搭載した試作品を提供します。

メリット・デメリット ・メリット1:効率的でスピード感ある開発ができる
・メリット2:柔軟性がある
・メリット3:発注者のニーズに応えやすい

・デメリット1:全体のスケジュール管理が難しい
・デメリット2:方向性がブレやすい

アジャイル開発とは?メリット・デメリット、発注側の注意点をわかりやすく解説【2023年最新版】 | システム幹事 アジャイル開発とは?メリット・デメリット、発注側の注意点をわかりやすく解説【2023年最新版】 | システム幹事 アジャイル開発の特徴やメリット・デメリットについてご説明します。アジャイル開発は現在主流の開発手法の一つですが、向いているプロジェクトや依頼する側も注意しなけれ...

プロトタイピング

システムの初稿である「プロトタイプ」の完成スピードを重視した開発手法です。工程ごとに作業を進めるのではなく、開発したプロトタイプをもとに検証・修正を繰り返していきます。

ブラッシュアップを続けていくことで、システムを完成品に近づけていきます。フィードバックを受けながら開発するため、手戻りが少ないのが利点です。

もともとプロトタイピングは、製品量産の事前検証が必要な製造業で用いられる手法でした。IT業界でも開発期間の短縮や幅広い顧客ニーズへの対応が求められてきたことから、プロトタイピングが使われ始めています。

スパイラルモデル

スパイラルモデルは、工程完了ごとに要件をチェックしていく開発手法です。各工程の完了ごとにクライアントへ試作品を納品し、フィードバックを受けながら修正していきます。

工程ごとに試作品を提供するため、クライアントは実装された機能の過不足を評価し要望を出しやすくなります。開発会社もその都度システムに反映でき、効率的な開発が可能です。

ただ、クライアントが機能の過不足を評価できるほどの実装を施さなければいけないため、改善のたび試作品を作り直す負担が発生します。

DevOps(デブオプス)

DevOps(デブオプス)は、開発(Development)と運用(Operations)を掛け合わせた開発手法です。ここまでに紹介した開発手法の中では、最も新しいものです。

開発チームと運用チームが連携することで不要な工数を削減し、システム開発・運用両方の効率アップを目指します。

DevOpsは、開発現場でチーム間の対立が生じたことから誕生しました。別々のチームが連携することで内部対立をなくし、開発を円滑に進める効果があります。

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発における開発者(呼称)と役割

メンバー

役割

PO(プロジェクトオーナー)

プロジェクトの意思決定者

PM(プロジェクトマネージャー)

プロジェクトの執行責任者

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)

プロジェクトマネージャーのサポート役

PL(プロジェクトリーダー)

プロジェクトを実行する現場責任者

SL(サブリーダー)

プロジェクトリーダーのサポート役

SE(システムエンジニア)

要件定義、設計、プロジェクト管理

PG(プログラマー)

プログラム作成者

続いては、システム開発を依頼したとき、どんなメンバーと関わるかを解説します。プロジェクトが始まると開発会社側には、プロジェクトチームが発足します。上の表のようにPM、PL、SE、PGなどさまざまな役職のメンバーが関わります。

SE(システムエンジニア)

人月単価の目安

システムエンジニアは顧客にヒアリングをして業務要件を整理する要件定義、基本設計書や詳細設計書を作ります。技術力だけでなく、コミュニケーション能力も必要なポジションです

お金や人のリソースを割り当てスケジュールを調整し、リスクや品質を管理をしながらシステムの完成を目指します。開発会社によっては、エンジニアがプログラマーの仕事を兼ねる場合もあります。

SE(システムエンジニア)に必要なスキル

システムエンジニアはコミュニケーション力や交渉力、統率力が必要です。発注者や社内の要求をのんでばかりいては、プロジェクトとしての方向性が定まらず、スケジュールにも無理が出て、メンバーが疲弊してしまいます。システムエンジニアの実力によってプロジェクトの成否が決まるといっても過言ではない重要なポジションです。

プログラマー

プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書をもとにプログラミングを行うポジションです。プログラミングに加え、動作テストやバグチェックなども業務に含まれます。

システムのプログラミングには、以下のような開発言語を使います。

  • Java
  • JavaScript
  • PHP
  • Swift
  • Python
  • Perl
  • C言語

どの言語を使うかによって、システムへの命令速度や確実性が変化します。効率的かつ確実なプログラミングができる人が、優秀なプログラマーと言えるでしょう。

プログラマーに必要なスキル

当然ながら、上記で紹介したプログラミング言語を使うスキルが必要です。分野によって扱うプログラミング言語は異なるため、自分が携わる分野で必要な言語を優先的に取得するのがおすすめです。

また、プログラミングを行う際だけでなく、システム設計のような他の工程でもプログラミング言語を使うスキルが求められます。

その他システムのバグを見つける「デバッグスキル」や、問題解決につながる「論理的思考スキル」も必要です。

インフラエンジニア

インフラエンジニアは、システムを使用するためのサーバーやネットワークの構築・運用を行うポジションです。

作業範囲は幅広く、担当領域によっては「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」にも分かれます。

システムエンジニアと似ているように思えますが、インフラエンジニアが扱うのはサーバーやネットワークといったIT基盤です。

一方システムエンジニアはソフトウェアやアプリケーションなど、ITシステム全般の開発を手掛けており、開発するものが異なります。

インフラエンジニアに必要なスキル

インフラエンジニアには、サーバーやネットワークに関する知識やスキルが必要です。

サーバーのOSはWindowsやLinuxなどが主流ですが、どのOSを使うかは企業によって異なります。そのため、どのOSでも扱える知識とスキルが求められます。

インフラエンジニアはネットワークを構築するポジションでもあるため、ネットワークの基本的な知識やネットワーク製品を扱えるスキルも必要です。

また、サーバー上で作成するプログラムを作成することもあるため、プログラミングスキルも習得しておくと役立ちます。

プロジェクトマネージャー

その名の通り、プロジェクト全体のマネジメントを担うポジションです。システム開発の関係者の中で、特に多くの決定権を持っています。

業務内容は、プロジェクトに関わるメンバーの進行管理やトラブル対応などが中心です。プロジェクトの予算や、システムの品質・納期に対して全責任を負います。

システムの納品後は、運用担当チームに業務を引き継ぎます。また、納品後にプロジェクトの振り返りを行い、問題点や改善点を検証するのも仕事です。

プロジェクトマネージャーに必要なスキル

プロジェクトマネージャーには、以下4つのスキルが必要です。

  1. 業界に関する知識や技術:メンバーへのアドバイスや突発事項への対処に必要
  2. スケジュールや予算を管理する力:納期や予算内で最大の成果を出すことが求められる
  3. コミュニケーション能力:意見を出しやすい環境作りやメンバーの育成のため
  4. 問題解決力:プロジェクト進行で発生するトラブルを解決する

スキルアップは一朝一夕ではありませんが、目標を明確にしたり常にリスクを想定したりすることで目指していきましょう。

プロジェクトマネジメントオフィス

プロジェクトマネジメントオフィスには、さまざまな視点からプロジェクトの進行をサポートする役割があります。具体的には、以下のものです。

  • 品質管理
  • 進捗管理
  • コスト管理
  • 人材開発
  • 環境調整
  • プロジェクトマネージャーの後方支援
  • 会議のファシリテーションや資料の作成

プロジェクトマネージャーよりも細かい作業を行うことが多く、プロジェクトマネージャーの補佐とも言えます。

上記のような業務を複数のプロジェクトで同時進行しており、各システム開発の品質を標準化させることも重要な役割です。

プロジェクトマネジメントオフィスに必要なスキル

プロジェクトマネジメントオフィスに必要なのは、以下のようなスキルです。

  • マネジメントスキル:複数のプロジェクトを円滑に進める
  • 課題解決力:プロジェクトごとに発生する課題への対処
  • スケジュール管理:実現可能なスケジュールの立案や納期遅延を防ぐため
  • Microsoft Office:資料やスケジュールの作成に役立つ

大規模なプロジェクトを任されることも多く、高度なスキルが求められます。

関連記事システム開発の役割分担〜発注者が知るべきプロジェクト体制作りのポイントを解説

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発の工程・流れ

システム開発の工程は、大まかに下記の3つに分けられます。

  1. 依頼準備〜発注・契約
  2. 要件定義〜テスト
  3. 検収〜運用・保守

依頼準備〜発注・契約

システム開発の発注まで

システム開発を外注する際は、まず依頼の準備を整える必要があります。準備が不十分だと、開発会社から適切な見積もりや提案を得られず、プロジェクトが失敗する可能性があります。

依頼準備の工程では、以下の3つの段取りが重要です。

  • 現状の課題と理想の状態を明確にする
  • システム開発の目的・納期・予算を決める
  • RFP(提案依頼書)を作成する

自社内で上記の準備が整ったら、次は開発会社へ見積もりを依頼します。比較・検討しやすいよう、3〜4社から見積書をもらうのが理想的です。

見積もりの内容を比較し、自社が求める条件と一致した開発会社が見つかったら、正式に契約する流れとなります。契約書の内容は専門用語が多く理解しづらいため、システム開発に詳しい方へ相談するのがおすすめです。

関連記事 システム開発の依頼準備8点!プロジェクトを成功に導く外注ガイド
システム開発の見積書の見方をプロが解説!依頼する際の注意点も紹介!
システム開発の契約とは?契約形態・契約書の注意点を解説!

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

要件定義〜テスト

システム開発の完成まで

開発会社と契約を交わした後は、実際にシステムを開発する段取りへと進みます。主な流れは下記のとおりです。

  1. 要件定義
  2. 設計
  3. プログラミング
  4. テスト

システム開発に取り組む際は、まず「要件定義」で必要な機能・開発の進め方を明確にするのが重要です。要件定義が曖昧だと、不要な機能を実装して予算オーバーしたり、想定以上に時間を費やして納期が遅れたりして、システム開発が失敗に終わる可能性が高まります。

「設計」は要件定義をもとにシステム構造を定義する工程で、基本設計と詳細設計に分かれています。発注者は主に基本設計に関わり、開発会社からフィードバックを求められるケースが多いです。

設計の工程でシステムの骨組みが決まったら、次の「プログラミング」の工程で開発がスタートします。開発会社とのコミュニケーションが円滑になるよう、発注者は基本的なプログラミングの知識を身につけておくと良いです。

最後の「テスト」工程では、完成したシステムに欠陥・バグがないかを確認します。システムの品質向上につながる重要な工程で、開発会社の主導で進められます。

関連記事 システム開発の要件定義とは?受託開発における重要性や進め方を解説!
システム開発の基本設計とは?重要性・発注者としての関わり方を解説!
システム開発の詳細設計とは?プロジェクトの位置付け・役割をわかりやすく解説!
システム開発の主要言語を解説!業務アプリケーションによく使われている言語は?
システム開発のテスト工程を徹底解説!システムテストと受け入れテストの違いは?

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

検収〜運用・保守

システム導入から運用まで

テスト工程を経て問題なくシステムが完成し、納品された後は「検収」の工程へと移ります。検収とは、完成したシステムが仕様通りに作られているかを確認する検査です。

操作性や使い勝手に問題なければ「導入」の工程に進みます。この工程では開発会社が初期設定を行い、操作マニュアルの作成や操作方法の説明会まで対応してくれるケースもあります。

システムの導入後は、安定して継続的に稼働させる「運用」と、障害が発生した際にシステムを復旧させる「保守」の工程が必要です。開発会社を選ぶ際は、運用・保守体制が整っているかを確認しましょう。

関連記事 システム開発の検収トラブルを防ぐには?検収方法・契約内容・疑問を解説!
システム運用とは?開発との関係・保守との違い・重要性・作業内容を解説!

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発を発注/受託する際のチェックリスト

スケジュール

開発稼働日が開発会社の都合で変更にならないか

  • □複数の関連プロジェクト間で不整合は発生しないか
  • □各フェーズの完了条件が明確で達成できそうか

コスト・費用

  • □コストと成果物の関係が曖昧で、誤解を招かないか
  • □見積もりの前提条件は明確で、第三者が見てもわかるか
  • □コストオーバー時、不測の事態に備えた想定はしてあるか

体制・人員

  • □プロジェクト担当の責任と役割が明確か
  • □担当者のスキルは必要要件を満たしているか
  • □担当者の健康面に不安、もしくは退職などの可能性はないか
  • □開発会社の窓口が明確で一本化しているか
  • □過度な長時間労働になっていないか、労働法は遵守しているか

環境

  • □作業スペースや開発環境に問題はないか
  • □作業環境のセキュリティに問題はないか
  • □バグや問題に関する情報の報告に漏れはなさそうか

品質

  • □品質・テストレビューは予定どおり行われているか
  • □欠陥への対応方針は明確か
  • □現行システムの機能が反映されているか
  • □要求が漏れなく反映されているか

システム開発は完成までに様々な工程を踏み、そこにはリスクも存在することが理解できたでしょう。上の表はシステム開発で起こりやすいリスクと、リスクヘッジ(事前に想定される危険を回避するための予防策)のためのチェックリストです。

システム開発を依頼するときは、ぜひ参考にしてください。

関連記事システム開発における発注側のリスクは?リスク管理表の作成方法、大公開!

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発の企業成功事例

業務効率化や新サービスのリリースなどシステム開発は多岐に渡ります。事例に挙げた会社は独自の強みを活かしたうえでシステム開発に成功しているため、アイデアの参考になるでしょう。

ライオン株式会社

ライオン株式会社

画像引用:ライオン株式会社

・主な内容:研究開発にAI×ディープランニングを採用
・システム開発の成果:研究開発の期間の50%短縮に成功

ライオン株式会社は、2021年度にデジタル推進部を発足。歯磨きなどの「生活習慣を科学する」を目標に、研究開発本部でデータサイエンティストを採用。同社はオーラルケアが主な製品で、さまざまな味の歯磨き粉を開発しています。

従来は北米にフレーバーの買い付けに行き、フレーバリスト(香料を調整して新しい香りを作る専門家)が500種類以上もの材料を調合していました。フレーバリストは専門知識が求められ、人材育成に10年以上かかるため、AI(人工知能)に学ばせられないかと考えました。

AIに(1)500種類以上のフレーバーの特徴を数値化させたもの(2)過去に調合したもの(3)調合のための思考や判断を学ばせたことで、新製品開発の時間を約50%短縮を実現しました。


エムスリー株式会社

エムスリー株式会社

画像引用:エムスリー株式会社

・主な内容:疾患啓発システムを開発
・システム開発の成果:遺伝性血管性浮腫の早期発見を実現

エムスリー株式会社は、疾患啓発システムを開発してデジタルマーケティングに成功。このシステムを活用することで、ユーザーはチェックシートに記入するだけで気づきにくい疾患に知れて、不安なことは医師へ直接相談できます。このような仕組みを実現し、医療機関の集患支援を促進して成功を収めているIT企業です。

エムスリーは医療メディアを運営し、医療情報の提供をしています。同社は、売上が急成長していることで世間から大きな注目を浴びています。

システム開発の成功事例の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:システム開発の成功事例!失敗しないシステム開発の手順まで徹底解説!

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発の費用・相場

システム開発の費用の内訳

システム開発の流れや人員を理解したところで、システム開発にかかる費用を解説します。先述した「組み込み・制御系システム」は特殊なため、この記事では省略します。

システム開発の費用は「人件費(開発費)+諸経費」で決まります。人件費はシステムを開発するためにかかる人員や工数の費用。諸経費は開発用のパソコンやシステムを動かすためのサーバなどの設備費、ソフトを使用するライセンス料などです。

・人件費:エンジニアやプログラマーなどの費用
・諸経費:開発に必要な機材などの設備費、ソフト使用のライセンス料など

このうち、システム開発の費用のほとんどは人件費。業種や機能などによって必要な人件費は異なり、開発費も変動します。

この記事では、システム開発の費用が大体どれくらいかかるのか、なぜその料金が発生するのかの仕組みだけ理解してください。

基幹システム

導入・開発形式

費用・相場

開発体制

開発(導入)期間

ツール導入

カスタマイズ

100万円以上

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア1名

3ヶ月〜4ヶ月

スクラッチ開発

500万円以上

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア2名

4ヶ月〜8ヶ月

基幹システム(販売管理システム)の相場は100万円以上です。すでに販売されているツールを自社向けにカスタマイズ(アレンジ)するか、完全オリジナルで作成するスクラッチ開発かで金額は変動します。

基幹システムの中では、生産管理システムも費用は同額。業務の複雑性・重要性が高く、複数人が使うケースが多いので、他の基幹システムに比べると高額になります。対して、人事管理・財務会計システムの費用は、販売管理・生産管理システムの60%ほど。費用の相場は60万円以上、スクラッチ開発の場合は300万円以上になります。

ツール導入+カスタマイズ

量産部品生産管理システム「かこうくん21B」

画像引用:量産部品生産管理システム「かこうくん21B」

基幹システム(販売管理システム)の場合、既存のツールを導入し、それを自社向けにカスタマイズ(アレンジ)する場合は100万円以上が目安です。

カスタマイズは、アパレルや食品、医療などの業種や業務に合わせてデザインや機能などをアレンジしたり、経理業務など他のシステムと連携させたりすること。

例えば上の画像は「販売くん21」というソフトを購入し、それをカスタマイズしたものです。ツールを使う目的や必要な機能をヒアリングし(要件定義)、それに合わせてカスタマイズを行うため、ディレクターやエンジニアなどが関わってきます。その分の人件費がかかり、100万円以上が目安になるのです。

スクラッチ開発は500万円以上

完全オリジナルで開発する費用は500万円以上が目安になります。デザインや機能などゼロの状態から決めて開発するため、エンジニア(プログラマー)の人数や開発期間も長くなり、費用が高額になります。

以下の項目のように、求める目的や機能によっても金額が変わります。

・今のエクセルを使いやすくすればいい
・問い合わせが来たときにすぐに顧客情報が出てくるようにしたい
・販売管理に関わる人件費を2〜3人分コスト削減したい
・販売データを活用してマーケティングにも利用したい

求める機能が多く複雑になるほど開発費用は高騰し、場合によっては数千万円以上の開発費がかかる場合もあります。

業務支援システム

導入・開発形式

費用・相場

開発体制

開発(導入)期間

ツール導入

カスタマイズ

50万~200万円

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア1名

3ヶ月〜4ヶ月

スクラッチ開発

400万円以上

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア2名

4ヶ月〜8ヶ月

顧客管理システムの費用の目安は50万円以上。基幹システム(販売・生産管理)の80%くらいです。顧客管理システムは、大きくMA、SFA、CRMの3つに分かれます。

 

MA

SFA

CRM

機能

メール配信

効果測定・分析

商談管理

受注管理など

顧客管理

顧客対応管理など

目的

見込み客の獲得

営業活動

顧客との関係を築く

MAツール(マーケティングオートメーション)を活用して見込み客を集め、SFAツール(営業支援)によって商談や受注・契約を管理し、CRMツール(顧客関係管理)によって、顧客との良好な関係を築いていきます。

顧客管理システムは上の3つが一体となったものや、中にはSFAだけ、SFA+CRMの2つが備わったシステムなどバラバラ。当然、機能が多いほど高額になります。

ツール導入+カスタマイズ

オンプレミス?クラウド?

既存のツールを導入し、それを自社向けにカスタマイズ(アレンジ)する場合の費用は50万~200万円が目安です。ツールを買い取り、ライセンス料を支払う形のオンプレミス(パッケージ型)のパターンが多くなります。

この場合、自社のサーバー(データを保管する倉庫のようなもの)にインストールして使用するため、そのためのサーバーが必要です。

ただし、導入後のサーバー管理や障害対応などのセキュリティ対策については利用者側に委ねられることから、メンテナンスができる人材を確保する必要があります。

スクラッチ開発は400万円以上

完全オリジナルで顧客管理システムを開発する費用は400万円以上が目安になります。400万円は、3種類のうちCRM機能だけの場合であり、以下の項目のように多機能にする場合は、さらに開発費がかかります。

・SFA / CRMの機能を網羅した顧客管理システム
・MA / SFA / CRMを統合したオールインワン顧客管理システム

機能が増えるほど高額になり、場合によっては数千万円以上かかる場合もあります。

Webシステム

 

費用・相場

開発体制

開発期間

テンプレート&軽微な

カスタマイズのECサイト


50~100万円

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア1名

2ヶ月〜3ヶ月

オリジナルのデザイン

100〜300万円

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア1名

3ヶ月〜4ヶ月

業務に合わせた

特殊な機能もオーダーメイド

300万円以上

ディレクター1名

デザイナー1名

エンジニア2名

4ヶ月〜8ヶ月

Webシステム(ECサイト)の構築費用は、50〜1,000万円以上と幅広いです。大きくは3種類に分けられ、主に機能や扱う商品数などの規模に応じて費用が大きく変わります。

※テレビCMでお馴染みのBASEなど、無料でネットショップが作れるサービスもありますが、今回は開発会社に依頼する場合の費用のみを解説します。

テンプレートを使う場合は50~100万円

50~100万円のECサイトは、Amazonや楽天市場への出店ではなく自社のECサイトを持ちたいけどデザインや機能にこだわらない場合の費用。

デザインはすでにあるテンプレートを使用し、デザイナーがオリジナルで作成する部分も少しあります。基本的にはシンプルなレイアウトになり、他のサイトとの差別化はしにくくなります

商品点数は10個ほどで、文章や画像などのコンテンツは発注する側が用意すると考えてください。50~100万円の幅は、ページ数や商品数に応じて変動します。

オリジナルのデザインにする場合は100~300万円

100~300万円のECサイトは、デザインにこだわって独自の世界観を出したい場合の費用。デザイナーがオーダーメイドでデザインを作り、自社の事業に合わせた本格的なECサイトになります。

商品点数は20個ほど。商品の撮影や原稿などコンテンツも開発会社側がやってくれるケースが増えます。100~300万円の変動幅は、ページ数や商品数によります。

特殊な機能付きにカスタマイズする場合は300万円以上

300万円以上のECサイトは、事業に合わせた特殊機能の追加(人気ランキング、店長オススメなど、独自の見せ方の開発などが必要な場合)や、自社で使用している在庫システム、会計システムとの連携など高度なカスタマイズが必要になる場合の費用

デザインは完全オリジナルで、基本的に文章はプロのライター、商品の撮影はプロのカメラマンが行います。在庫管理システムや生産管理システムなど他のツールとの連携にも対応しています。

システム幹事には費用に関して特化した記事があります。費用を安く抑えるポイントなども解説していますので、参考にしてください。

関連記事システム開発の費用・相場を徹底解説!料金を抑えるコツも紹介!

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発に必要な言語・スキル

システムの種類ごとの開発言語一覧

システムは、JavaやPHP、Rubyなど200種類以上のプログラミング言語をコンピューターに記述することで開発を行います。

システムの種類

使われる言語

基幹システム Java、C++
Windows C#
ゲーム C#
ECサイト

ASP、HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby

会計ソフト ASP
SNS HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby
動画サイト JavaScript
チャット JavaScript
ブログ HTML/CSS、PHP、Ruby
掲示板 PHP
大規模サイト Java

※システム幹事独自の基準です。あくまで一つの判断指標としてご活用ください。

Webアプリケーション・サービス

Webアプリケーション・サービスとは、Google、YouTube、食べログなど、Webブラウザを操作端末に利用する、Web技術を活用したアプリケーション・サービスのこと。今もっとも需要の高い、Webアプリ・サービス。サーバにあるプログラム本体を開発するサーバサイド、ブラウザのインターフェースを開発するクライアントサイドに分けられます。

クライアントサイドでは、ホームページ制作でおなじみの「HTML」「CSS」「JavaScript」が使われます。サーバサイド開発で使われる代表的なプログラミング言語には「Java」「PHP」「Ruby」「Python」などが挙げられます。

モバイルアプリ

モバイルアプリとは、iOS / Androidを使用するスマートフォン・タブレット向けアプリケーションのこと。多数存在するBtoC向けアプリ・サービスのほか、社内業務システムなどの操作端末用として開発される場合も。Webアプリ・サービスと似ていますが、端末専用のアプリ開発という点で大きく異なります。

開発言語としては「Java」「C#」のほかに「JavaScript」などが活用されてきましたが、近年ではiOS向けの「Swift」、Android向けの「Kotlin」の採用が増えているようです。Webアプリ・サービスとは異なり、JavaScript以外はコンパイラ型であることが特徴。iOSとAndroidの両方を同時に開発できる、Flutterフレームワークを活用するため、「Dart」の採用も急速に増えています。

業務アプリケーション

業務アプリケーションとは、基幹システムや在庫管理システムなどの企業向けシステムのこと。パッケージなどの業務ソフトウェア開発も業務アプリケーション開発に含まれるといえるでしょう。スタンドアローン(外部接続などをせず単独で機能)のアプリケーションもありますが、端末をサーバに接続して活用するクライアントサーバシステムが多数派。

業務アプリケーションには、クライアントサイド・サーバサイドのどちらにも柔軟に対応できる「Java」「C/C++」「C#」などのコンパイラ型プログラミング言語が活用されています。「VB(Visual Basic)」が活用されるケースもあり、近年では機械学習にも強い「Python」が業務アプリケーションに採用される例も増えています。

関連記事在庫管理システムとは?種類・メリット・導入ポイント・おすすめのツールや開発会社を紹介!

汎用系業務システム

汎用系業務システムとは、国税・年金などの行政機関や、銀行・証券などの金融機関で活用される基幹システムのこと。メインフレームとも呼ばれるNEC、IBM、富士通などの専用コンピューターのことを汎用機と呼びます。

「Java」「C++」などの言語が使われる場合もありますが、ほとんどの汎用系業務システムは「COBOL」で開発されています。汎用系は一般的なクライアントサーバシステムへのリプレイスが困難なため、運用・保守で今後もCOBOLが活用されていくと見られますが、新規開発案件はほとんどありません

発注者が言語の特徴まで詳しく知っておく必要はありませんが、多少の知識があれば開発会社とコミュニケーションが取りやすい場合もあるので、下記の記事も参考にしてください。

関連記事システム開発の主要言語を解説!業務アプリケーションによく使われている言語は?

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発会社の探し方

開発したいシステムが決まって外注先を探そうと思っても、どこに依頼するのが良いか迷うところ。そこでシステム開発会社の探し方を3つ紹介します。

  • システム幹事を利用する
  • 検索エンジンで探す
  • SNSで探す

システム幹事を利用する(無料)

システム幹事

一番のおすすめは、当サイト「システム幹事」を利用いただくことです。システム幹事は、開発会社探しをサポートする無料サービス。システム開発の予算や目的を電話かZoomで30分ほどお聞きし、全国数1,000社以上の中から最適な開発会社を4〜5社に絞って紹介します開発会社の公式サイトには載っていない実績や強みなどデータを持っていますので、開発会社選びの精度が高いです。

お繋ぎした開発会社から紹介料を頂くので、お客様は完全無料のサービスです。自社で探すより時間も短縮される上に、精度も上がります。紹介された開発会社に発注する必要もありません。まずは、お話だけ聞きたいという相談も可能です。ぜひ、ご利用ください。

【無料】システム幹事への相談の流れはこちら

検索エンジンで探す

Google

2つ目の探し方は、GoogleやYahoo!などの検索エンジン、昨今ではチャットGPTなどのAIツールでも開発会社を探せます。入力する検索ワードとしては「システム開発会社 おすすめ」「システム開発会社 地域名(東京など)」「システム開発会社 勤怠管理システム」などがあります。

多くの開発会社の公式サイトが表示され自由に選べるメリットがありがますが、時間がかかる上に自社に合う開発会社かを見極めるのが難しいでしょう。

SNSで探す

Twitter

開発会社や個人のエンジニアなど、TwitterやInstagramなどのSNSでビジネスアカウントを持つ企業が増えています。SNSの検索窓で「システムエンジニア」や「システム開発」などで調べると、多くのアカウントがあり、その中には過去の実績を公開している方もいます。過去の開発実績やエンジニアのスキルなどをもとにシステム開発を依頼する方法もあります。

ただし、検索エンジンと同じく、時間がかかる上に自社に合うかどうかの見極めが難しいので注意が必要です。こういった困りごとを解決するために当サイト「システム幹事」がありますので、ぜひご検討ください。

【無料】システム開発の相談をする

おすすめのシステム開発会社

株式会社プラムザ

株式会社プラムザ

株式会社プラムザのおすすめポイント ・20年の実績とノウハウを保有
・クライアントの要件に柔軟に対応できる開発体制
・複雑なシステム、BtoCに強い『国内ラボ開発』

株式会社プラムザは東京都渋谷区に本社を置くシステム開発会社。20年間システム開発に携わり、商社、英会話学校、建築業など多種多様な業界の実績を保有しています。

同社はシステム開発サービス「PRIME ORDER」を立ち上げ、全てのプロジェクトでアジャイル開発を取り入れています。スピードだけでなく、プロジェクトの途中でレビュー会を開催し、その都度クライアントの要望を聞いて対応できることも強み開発した業務システムがクライアントの社内アワードで受賞しているほどです

また、開発途中でも仕様変更が可能な『国内ラボ開発』も用意。2週間に1度or 1ヶ月に1度の頻度で、開発の進捗を確認しつつ、フィードバックが可能です。しかも実際に動いた分のコストしかかからないため、仕様変更によって追加料金がかからないこともメリットです。

株式会社プラムザの概要・実績・料金

TEL

03-6407-0710

会社所在地

〒151-0063

東京都渋谷区富ヶ谷1-30-22 MAPLEWOOD 11 bld. 8F

設立年

1998年10月

実績詳細

飲食業界コンサルティング会社向け 基幹業務システム

全国250校で使用される 学習塾運営システム(業務システム)

和歌山県庁直営 オリジナルECモール

自治体向け 販売管理システム

不動産会社 顧客管理システム

価格感

PRIME ORDER(月額制のサブスクリプション形式)

・Helpプラン:40万円/月

・Lightプラン:80万円/月

・Standardプラン:120万円

・Customプラン:要相談

株式会社プラムザのシステム開発実績と評判 | 東京都港区のシステム開発会社 | システム幹事 株式会社プラムザのシステム開発実績と評判 | 東京都港区のシステム開発会社 | システム幹事 東京都港区に拠点を置くシステム開発会社。プロジェクトの途中でレビュー会を開催し、その都度クライアントの要望を聞いて対応できることが強み。開発した業務システムがク...

株式会社デジタリーフ

株式会社デジタリーフ

株式会社デジタリーフのおすすめポイント ・18年以上のノウハウで大手企業から小規模企業までの開発適応力
・開発から運用までワンストップで対応
・算出根拠の明確な見積りの提示

株式会社デジタリーフは東京都江戸川区を拠点としたWebシステム開発会社。

18年以上規模、業界を問わず、BtoB分野、BtoCにてWebシステムの開発を手掛けてきました。多種多様な業務分野でシステムを開発できることが強み。具体的に以下のような開発が可能です。

・顧客管理、CRM、製品・サービス管理システム

・人事管理システム、基幹業務システム

・受発注システム、ECシステム開発

上流工程からシステム構築後の運用支援を含めた様々な業務にワンストップで対応ビジネス企画、マーケティング戦略などから、実際のシステム開発作業、システム運用・保守メンテナンスも依頼可能です。

同社は見積が明確なことも特徴。見積書にはシステムの算出根拠や前提条件を具体的に記載し、各見積りの書式をシステムの規模感によってパターン化させ、あまり細かくなりすぎないレベルで、見積りを明確化してくれます。

株式会社デジタリーフの概要・実績

TEL

03-3680-0480

会社所在地

〒134-0088

東京都江戸川区西葛西 3-16-12 第2大生ビル3F

設立年

2001年8月

実績詳細

不動産賃貸仲介「GoogleMap対応型・不動産物件管理システム」

ゲーム制作会社「プロジェクト業務管理システム機能改善」

外資系製薬メーカー「神経心理学検査システム」

電鉄会社「エキナカ店舗・プロモーションシステム」(ECシステム)

外資系薬剤卸業「受発注管理&患者アンケート管理システム」

おすすめのシステム開発会社の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:東京都のおすすめシステム開発会社!

株式会社デジタリーフのシステム開発実績と評判 | 東京都江戸川区のシステム開発会社 | システム幹事 株式会社デジタリーフのシステム開発実績と評判 | 東京都江戸川区のシステム開発会社 | システム幹事 株式会社デジタリーフは、東京都江戸川区に本社を構えるWEBシステム開発会社。2001年の創業時からオープン系開発言語PHPによる開発実績を蓄積しており、Webシステム開発や...

【無料】おすすめのシステム開発会社を紹介してもらう

システム開発を依頼するときの注意点

システム開発を依頼するときの注意点

最後に発注先が決まり、開発会社にシステム開発を依頼する際に重要な注意点を3つ紹介します。

目的・予算・納期を明確にする

システムを開発する目的(ゴール)

システムを開発する目的(ゴール)を決める

依頼の際は必ずシステムを開発する目的(ゴール)を設定してください。どんな状態になれば自社の課題が解決されるのかを言語化します。

・従業員の勤怠管理の工数を1/3に削減したい
・半年で20,000人が訪れる予約サイトにしたい
・現在の商品購入率から5%上げたい

逆に良くない目的の設定例が下記のような曖昧なもの。

・デザインが古いので新しくカッコイイECサイトを作りたい。
・とにかく露出(アクセス数)を増やしたい。
・競合がリニューアルしたので、うちもリニューアルしたい

抽象的な目的では、開発会社側もどんなシステムを開発すれば良いのか、必要な機能は何か?などが設定できません。提案も曖昧になってしまいます。

本当にシステム開発が必要かも検討する システム幹事への相談の中には、わざわざシステムを開発しなくても既存のツールを導入するほうが費用も安く、時間もかからない場合があります。ネックになっている課題は何か?どんな状態になる必要があるか?それを解決するために必要な機能(システム)はどんなものかを言語化してみてください。

システム開発の予算

予算もできるだけ具体的に設定してください。

・500万円までにおさめたい
・予算の上限は500万円

良くないのは「なるべく安く済ませたい」や「いくらに予算を設定すればいいのか開発会社に聞いてみよう!」といった丸投げ。予算が曖昧だと、開発リソースやプロジェクトの進め方、活用できるパッケージなどの選定ができず、結果として開発会社の提案もブレてしまい、仕様や機能もボヤけてしまいます

そのため、最初から具体的な上限予算を提示し、その中で最大限対応できる提案内容にしてもらうことがポイントです。さらにシステム開発は追加料金が発生する場合があるので、あらかじめ上限を決めておかないと開発費が予想外に高騰する可能性もあります。

システム開発・導入の納期

システムを納品してもらう納期も具体的に決めてください。

・2022年4月1日にポータルサイトをオープンしたい
・2022年3月中に給与管理システムの納品希望

システム幹事に相談してくださるお客様の中にも「なるべく早く」「いつでも良い」「決まってない」などアバウトな納期の方が多いです。少なくとも「4〜6月の間で」などの範囲は決めておきましょう。期限を線引きをせずに伝えると、開発会社は余裕を持ったスケジュール設計をしてしまい、場合によっては納期に間に合わなくなるリスクがあります。「〇〇のイベントで使用する」「商品やサービスのリリースまでに必要」など、どうしても期日を延ばせない事情がある場合は、開発会社に伝えておきましょう。

また、何を納品とするのか、定義もハッキリさせておきましょう。開発したシステムは実際に使用してみて修正が発生する場合や、システムを導入する際の発注側の検収(依頼したシステム通りになっているかチェックする作業)、既存のシステムとの連携や移行作業などもあるので、納品の定義が曖昧になりがちです。
「システムの連携が終わるまでを納品とする」「発注側が改善を求めた部分まで修正して納品とする」など定義しましょう。

要件定義をしっかり固める

先述しましたが、要件定義は発注側のニーズを見える化する作業であり、プロジェクトの成否を左右するもっとも重要な工程です。システム開発の失敗の原因の多くも、綿密に要件定義を詰めていなかったことで起きています。必ず納得いくまで打ち合わせを重ねてください。要件定義をしっかり固めないと、以下のような問題につながります。

・開発工程で想定以上に時間がかかる
・作ったものの役に立たなかった
・無駄に高機能になって予算オーバーになる

システム開発では難しい専門用語なども登場しますが、分からないまま放っておくのではなく、必ず開発会社に質問しましょう。相手はプロだからと丸投げはNG。開発会社としっかり話し合う中で「想定していなかったけど、実はこんな機能が必要だった」など、隠れた要求が明らかになるポジティブな要素もあります。

要件定義の質を上げるためのRFP(提案依頼書)

RFP(提案依頼書)

要件定義の質を上げるために発注側のできるひとつが、しっかりとRFP(提案依頼書)を作成することです。RFPは、システム開発会社から見積もりやシステムの提案をしてもらうための依頼書。「こんなシステムを開発したいので、いくらかかりますか?どんなシステムにすればいいですか?」の回答を提案してもらうための書類です。見積もりを出してもらう前に作成しますが、要件定義を固める際にも活用できます

◎RFP(提案依頼書)の記載項目

システム概要

システム開発の背景、目的、解決したい課題、得たい効果

現行のシステムとの関連、会社・組織の概要

新システムの利用者、システム開発の予算

提案依頼事項

システムの構成、性能、品質、運用条件、納期スケジュール

納品条件、定例条件、開発体制、プロジェクト管理方法

開発言語、開発手法、現行システムからの移行方法、費用見積もり

提案手続き

提案依頼書に対する窓口、提供資料、選定方法

開発の条件

開発期間、作業場所、開発に使うコンピュータ機器、資料

契約事項

支払い条件、保証年数、機密事項、著作権

RFPに記載する項目は多いですが、一つ一つの項目はシンプルなので、下記の記事も参考に作成してください。

関連記事RFPとは?システム開発の質を高める提案依頼書の作り方を解説!【サンプルあり】

システム運用も事前に考えておく

運用・保守費用

システム開発では、システムそのものの完成だけでなく、その後の運用の方針や予算を決めておくことも重要です。システム開発は作って終わりではなく、リリース後も継続的に運用をしていく必要があります。「システム運用」とは、開発・リリースされたシステムを継続的に安定して稼働させるため、管理・監視を行うこと。

※システム運用の内容

システム運用の種類

概要

システム監視

システムを構成するサーバー、ネットワーク、

アプリケーションなどの稼働状況を監視する

サーバー再起動

メンテナンスの意味を含めた定期的なサーバー再起動

データバックアップ

データベースの定期的なバックアップ

保守(※)への

エスカレーション

手順書に従って保守・責任者に対応を要請

※保守は障害が発生した際に原因を究明してシステムを復旧・修正すること

目安として月額の運用費用はシステム開発の5%前後。100万円で開発したシステムであれば運用・保守費用は月10万円ほどかかり、1年間で50万円になります。

初期費用が安くても、月額の運用費用が高ければ、合計の支払い総額は大きくなります。システム開発会社を探す際は下記のことを決めておいてください。

・システム運用も業者に依頼するのか
・依頼するなら月々の予算はどれくらいか
・運用時に開発会社に求めるものは何か

関連記事システム運用とは?開発との関係・保守との違い・重要性・作業内容を解説!

また、システム開発では他にも発注者が注意すべきポイントがあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:システム開発の注意点を流れに沿って解説!

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発のメリットとデメリット

メリット①自社の業務に最適なシステムが開発できる

すでに存在するツールではなく、わざわざシステムを開発をするのは、自社の業務プロセスやデータ管理が独特で複雑なため既存のツールでは対応できない場合。また、ECサイトや予約システムなどの場合は、他社のサービス(予約システムなど)と差別化してオリジナリティを出したいなどが挙げられます。

メリット②事業状況に合わせた機能拡張などの柔軟性がある

そして、自社が必要としている機能のみに絞り込んだ、コンパクトなシステムを開発できることもメリット。新規事業やサービスなどでは、最初は最小限の機能でスタートし、事業が拡大してきてから徐々に機能を拡張していくなどの柔軟性もあります。

デメリット①開発コストが高額・開発期間の長期化

自社に合わせてオリジナルでシステムを開発する場合、既存のツールを使うよりも開発コストがかかり、開発期間もかかります。機能などにもよりますが、オリジナルのシステムであれば数百万円以上が相場で、開発期間も4ヶ月以上が基本です。なぜ、このようなコスト・時間がかかるのかは「開発の流れ」「費用相場」の章で詳しく説明します。

デメリット②運用・保守・システム更新の管理が必要

オリジナルで開発したシステムは、完成後も動作に問題がないかの監視(運用)、バグが発生したときのトラブル対応(保守)を行う必要があります。

そのための運用・保守担当者を社内に設けるか、社外に依頼するかどちらかを選択しなければいけません。運用・保守については本記事の最後にもう少し詳しく説明します。

【無料】プロのアドバイザーにシステム開発の相談をする

システム開発でよく使う略語一覧

システム開発でよく使う略語を抜粋してまとめました。他にもありますので、より詳しく知りたい方は、下記の関連記事をご参照ください。

関連記事:システム開発工程で使用する略称|システム開発工程の種類も解説

日本語

略語

英語表記

プロダクトオーナー

PO Product Owner

プロジェクトマネージャー

PM Project Manager
プロジェクトリーダー PL Project Leader

システムエンジニア

SE Systems Engineer

プログラマー

PG Programmer

要件定義

RD Requirements Definition

基本設計

BD Basic Design

外部設計

ED External Design

詳細設計

DD Detailed Design

内部設計

ID Internal Design

機能設計

FD Functional Design

プログラム設計

PD/PS Program Design / Programming Specification

プログラミング

PG Programming

コーディング

CD Coding

単体テスト

UT Unit Test

結合テスト

IT Integration Test

総合テスト

PT Comprehensive Test

システムテスト

ST System Test

運用テスト

OT Operational Test

【まとめ】システム開発の工程・流れ

システム開発の工程

料理の工程

【企画】

勤怠管理、ECサイトなど

どんなシステムを開発したいか決める

【企画】

カレー、パスタ、オムライスなど

どんな料理を作りたいか決める

【要件定義】

費用、機能、必要な人員(工数)
スケジュール(納期)など決める

【計画】

食材、調理道具、費用
完成までの時間を決める

【基本設計】

扱うデータの整理
画面のレイアウトを決める
必要となるデータを明確化

【レシピ作り】

味付け(調味料の配分)

煮る、焼く、茹でるなど調理法

どの順番で作るかのレシピ

【開発】

プログラミング言語でシステムを開発

【調理】

包丁やフライパンなどを使って料理

【テスト】

システムを動かして

問題がないか確認する

【味見】

味見してみて

塩加減など調整する

【検収】

発注者が使ってみて問題ないか確認

操作マニュアルに不備がないか確認

【実食】

できあがった料理を食べて

味や見た目をレビューする

以上、システム開発の基本や流れを解説しました。システム開発とは、企業の業務効率を改善するための仕組みを開発すること。例えば勤怠管理システムや会計システム、販売管理システムや、ネットショップなどインターネットを通じて情報を処理するシステムを開発することです。

システムが完成するまでは多くの工程があり、発注側が関わる部分が多いことが理解できたでしょう。流れを理解しておくと、「発注側がどの工程にどんな関わり方をすればいいのか」が明確になります。

・依頼準備
・要件定義
・基本設計

すべてを理解するのは難しいと思いますので、システム開発の成否において特に重要な上の3つを意識してください。一番やってはいけないのは、開発会社への丸投げです。決して安くない費用と膨大な時間がかかるからこそ、入念な準備とコミュニケーションをとってください。

システム開発会社選びをプロに任せたい方へ

システム開発の工程を把握したうえで、自社に合う開発会社を探すのは難しそう、何社も比較する時間がないと思われた方はシステム幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、おすすめの開発会社を紹介します。相談料・紹介料ともに完全無料です。

コンサルタントのご紹介 システム幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。

また、紹介した会社は必ずしも発注する必要はありません。まずは、相場の情報を知りたいなどの気軽な相談だけでも大丈夫です。お気軽にご相談ください。

【無料】おすすめのシステム開発会社を紹介してもらう

アプリ開発お役立ち記事リスト ・【外注】システム開発は外注すべき?メリット・デメリット、選び方
・【契約】システム開発の契約とは?契約形態・契約書の注意点を解説!
・【注意点】システム開発の注意点を流れに沿って解説!
・【補助金】システム開発の補助金はどれを選ぶ?採択率50%を突破する秘訣!
・【見積もり】システム開発の見積もりの内訳や見積書の見方をプロが解説!
・【開発手法】システム開発の手法4つの特徴・メリット・デメリットを解説!
・【成功事例】システム開発の成功事例!失敗しないシステム開発の手順まで解説!
・【費用相場】システム開発の費用・相場を解説!料金を抑えるコツも紹介!
・【依頼準備】システム開発の依頼準備8点!プロジェクトを成功に導く外注ガイド
・【開発ツール】システム開発ツール|トレンドや導入の注意点・選び方は?

Q. システム開発の流れは?

システム開発の流れは「?見積もり」「?契約」「?要件定義」「?基本設計」」です。それぞれの詳しい内容は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。

Q. システム開発を依頼するときの注意点は?

システム開発を依頼するときの注意点として「目的・予算・納期を明確にする」「要件定義をしっかり固める」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。

Q. システム開発に必要な言語は?

システム開発に必要な言語にに「Java」「C#」「PHP」「JavaScript」などがあります。こちらも記事内で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。