- 更新日 2024.11.18
- カテゴリー システムの費用相場
WMS(倉庫管理システム)の費用目安|おすすめサービスも費用で比較【2024年最新版】
※WMSの開発費用を知りたいという方は、料金シミュレーターをご利用ください。おおよその料金を算出します
「ビジネスの成長とともに入庫、出庫含む倉庫業務が煩雑化している」「倉庫業務をシステム化して業務効率を改善したい、人出不足を解消したい」そんな悩みを抱える企業担当者の方なら、WMS(倉庫管理システム)導入に向けて以下のようなことを知りたいはず。
・WMS(倉庫管理システム)の導入費用はどのくらい?
・オンプレミス / クラウドでWMSの導入費用は異なる?
・WMSの選び方やおすすめのサービスを知りたい
そこで本記事では、導入形態ごとのWMSの費用目安を解説!適切なWMSを選定するためのポイント、おすすめのWMSサービスも紹介していきます。
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導入形態ごとのWMSの費用
WMSの導入形態は、大きく「パッケージ・ソフトウェアを購入してオンプレミスで運用」する方法と「クラウド(SaaS)型WMSを利用」する方法があり、それぞれで費用体系は大きく異なります。
パッケージ型の導入費用は約500万円から
パッケージ型WMSの導入には、初期費用としてソフトウェアの購入費用、帳票などのカスタマイズ費用、サーバ・ネットワークの構築費用が、ランニングコストとしての運用・保守費用がかかります。費用目安は以下の通り。
パッケージ型WMSの費用項目 |
費用目安 |
WMSパッケージ購入費用 |
約500万円〜 |
カスタマイズ費用 |
約10万円〜 |
サーバ / ネットワーク構築費用 |
約100万円〜 |
運用・保守費用 |
パッケージ + カスタマイズ費用の 5%〜15% / 年間(概算) |
例えば「Connected Linc」は、パッケージでは1,100,000円からではありますが、別途クライアントライセンスも必要で、見積もりが必要です。パッケージ型WMSは、インターネットの影響を受けない、そのためセキュリティを担保しやすい特徴があります。カスタマイズが比較的容易なため、自社システムと連携させたい企業、短期間で導入したい、機能や仕様にこだわりが少ない企業に向いています。
クラウド(SaaS)型は初期費用が高くても50万円程度
クラウド(SaaS)型WMSの導入には、初期費用およびランニングコスト(利用料)としての月額費用がかかります。費用目安は以下の通り。
クラウド(SaaS)型 WMSの費用項目 |
費用目安 |
初期費用 |
無料〜50万円程度 |
月額費用 |
約50,000〜20万円程度 |
WMSベンダーの用意する環境に構築されたシステムを利用するため、クラウド型ではサーバの保守やソフトウェアのアップデートなどを気にする必要はありません。初期費用を抑えられ、倉庫拡張への対応も比較的容易であるため、WMSの主流はクラウド型へと移行しつつあります。初期費用が0円や数万円程度のものもありますが、その代わりサポートがない・機能数が少ないなどの制約があります。
※他の費用相場も参考にしたい方は、こちらもあわせてご活用ください。
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おすすめのWMS3選を費用面を中心に比較
適切なサービスを選定する際の参考になるよう、おすすめのWMSの特徴を費用とあわせて紹介していきましょう。
ONEsLOGI / WMS Cloudサービス
費用項目 |
費用(税抜) |
初期導入費用(1荷主、1拠点) |
400,000円〜 |
定額制プラン(月額固定費用) |
200,000円 / 月 |
従量制プラン1(出荷明細数5,000まで / 月) |
50,000円 / 月(超過料金10円 / 1明細) |
従量制プラン2(出荷明細数10,000まで / 月) |
100,000円 / 月(超過料金2円 / 1明細) |
荷主追加 |
初期費用100,000円 / 1荷主、 月額費用10,000円 / 1荷主 |
拠点追加 |
初期費用100,000円 / 1拠点、 月額費用10,000円 / 1拠点 |
「ONEsLOGI / WMS Cloudサービス」は、東京都江東区に本社を構える物流ソリューション企業、日立物流ソフトウェア株式会社が開発・提供するクラウド型WMSです。入庫管理機能(入荷予定取込、検品、棚入)、在庫管理機能(在庫調整 / 移動、棚卸)、出荷管理機能(出荷指示取込、在庫引当、ピッキング、検品、帳票発行)など、倉庫内物流に必要な機能を網羅。「ニーズの把握から導入、稼働後のサポートまでAll in OneかつFace toFaceで対応」のコンセプト通り、Fit & Gapの実施やカスタマイズから、周辺ソリューションの提案までをサポートしてくれます。
クラウドトーマス
画像引用:クラウドトーマス
費用項目 |
費用(税抜) |
初期費用なし、基本利用料 |
90,000円〜 / 月 |
追加アカウント(1アカウント) |
5,000円 / 月 |
追加ショップ・荷主料 |
25,000円 / 月 |
導入支援サービス(オプション) |
200,000円 |
「クラウドトーマス」は、兵庫県尼崎市に本社を構える物流会社、株式会社関通が開発・提供するクラウド型WMSです。11アカウント以上追加する際は、別途サーバー利用料と保守料がかかります。51アカウント以上の場合は別途見積もりが必要です。導入支援サービスなどもあり、200,000円で提供してくれます。また、導入中の現地打ち合わせや出張指導も1日30,000円/5時間で提供してくれます。
現場で利用するために作り、現場でブラッシュアップされた物流会社が開発したWMSであることが特徴。賞味期限 / 棚卸 / 返品 / セット組み / ロット / ケース / バラ管理に対応し、入庫から出庫までの物流業務を大幅に効率化できます。スマートフォンにリングスキャナを取り付ければ、Wi-Fi環境を構築することなくバーコードスキャンが可能です。ECサービスとの連携はもちろん、API連携にも対応。カスタマイズに対応する「クラウドトーマスPro、」各種業界向けの「For Apparel」「For Food」「For Medical」も選択できます。
SLIMS
画像引用:SLIMS
■スタンダードプラン
費用項目 |
料金 |
導入費用 |
400,000円~ |
月額基本料金 |
49,800円~ 倉庫・寄託者が1つ追加されると10,000円 |
■プロフェッショナル
費用項目 |
料金 |
導入費用 |
140,000円~ |
■オンプレミス
費用項目 |
料金 |
基本パッケージ |
6,000,000円 |
9,000,000円 |
「SLIMS」は、岐阜県大垣市に本社を構えるセイノーホールディングスの持ち株会社、株式会社セイノー情報サービスが開発・提供するWMSです。プロフェッショナルプランの方が、スタンダードプランよりも、データ量が多い企業向けとなりカスタマイズ性も高いです。帳票カスタマイズは1帳票あたり100,000円で可能。オンプレミスでは、ハンディターミナルが1台40,000円で借りれます。無料トライアルもあります。
同社の強みである3PL事業、物流改善コンサルティングのノウハウを活かし、豊富な標準機能と柔軟なカスタマイズ性、拡張性・連携性に優れたシステムとなっているのが特徴。複数の物流拠点、異なる管理システムに点在する物流データを統合する同社の「LMS」や、倉庫内スタッフの作業生産性を可視化する「Flabor」との連携も可能です。パッケージ型のほかに、初期費用40万円から、月額費用49,800円から利用できるクラウド型も用意されています。
W-KEEPER
画像引用:W-KEEPER
「W-KEEPER」は、福井県坂井市に本社を構えるシステム開発会社、三谷コンピュータ株式会社が開発・提供するWMSです。5種類の汎用KEYによるロット管理 / SKU管理、期限管理、セット品 / 加工品 / 温度帯管理など、あらゆる業種に対応する汎用性、汎用インターフェースによる拡張性を備え、パラメーター設定のみでさまざまな運用形態に対応可能。
システム連携や帳票のカスタマイズをユーザー自身で実施できるなど、使い勝手の良さを持つのも特徴です。ニーズに合わせてパッケージ型、クラウド型を選択できますが、どちらも費用は要問い合わせです。
COOOLa
画像引用:COOOLa
「COOOLa」は、東京都中央区に本社を構えるシステム開発会社、株式会社ブライセンが開発・提供するクラウド型WMSです。創業以来、大手企業の大規模WMS開発に携わってきた35年のノウハウを活かし、より安価で安定的なクラウドパッケージとして開発されたWMSです。豊富な標準機能を搭載するのはもちろん、システム開発会社ならではのリソースを活かした、柔軟なカスタマイズに対応できるのも特徴。ECモール / カートシステムとの連携、API連携のほか、送り状発行機能、BIツール機能、画像検品システム、出荷予測機能などのオプションも追加できます。初期費用、月額費用は要問い合わせです。
費用以外でWMSを選定するポイント
本記事で紹介したサービス以外にも、市場にはさまざまなWMSが存在します。サービスの選定に迷ってしまうという方に向け、以下からWMSを選定するヒントとなるポイントを紹介しておきましょう。WMSの導入を検討する際は、費用以外にも注目すべき比較ポイントがあります。
WMS導入の目的・機能を明確にする
倉庫業務にどのような課題があるのか現状(As-Is)を見直し、どのような姿が理想(To-Be)なのかを定義づけることがポイント。現状と理想のギャップをどのように埋めるべきかが理解できれば、WMSにどのような機能が必要なのかも見えてきます。
また、市場には多種多様なWMSが存在するため、自社ビジネス・業種に対応するWMSを候補としてピックアップしましょう。食品業界であれば賞味期限の管理が、ECなら多品種少量管理が必要など、業種に応じた機能を持つWMSが必須になるからです。
クラウドかオンプレミスか
クラウド型には初期費用を抑えられる、素早く導入できる、ビジネスの成長に合わせた拡張が用意できるメリットがあります。コストを抑え、短期間でシステムを導入したい場合はクラウド型が向いています。クラウド型はすでに構築されたシステムにインターネットでアクセスする形なので、導入のハードルが低いです。ただし、カスタマイズの柔軟性には欠けるため、多少なりとも業務をシステムに合わせ込む必要があります。また、オフライン環境では利用できません。
一方、カスタマイズ性・拡張性が高いのがオンプレミス型です。自社サーバーを使って、必要な機能だけ導入するような自社にあったシステムを構築できますが、初期費用が高額になり、導入に時間が必要となります。ただし、長期利用のトータルコストではオンプレミス型が優位になるパターンも考えられます。
外部システムとの連携を確認する
業務効率化のためには、自社で既に使っている在庫管理システムや販売管理システムと連携可能かどうかは、重要なチェックポイントとなります。商流・物流の一部を担うWMSは、外部システムとの連携によってビジネス全体の正確性・迅速性・効率性を高めることが可能です。すでに在庫管理システムや販売管理システムなどを利用している企業・店舗であれば、API連携によってデータ移行の手間も減らせます。
すでに導入しているシステムとスムーズに連携できるか、連携できない場合は、どのシステムを優先するか順位をつけておくと選択がスムーズです。「ONEsLOGI / WMS Cloud サービス」は、Web API(Application Programming Interface)基盤経由で基幹系システムとの連携できるため、問い合わせで確認してみてもいいでしょう。
WMS 費用まとめ
倉庫業務の効率化のため、WMSの導入を検討している方に向け、本記事では導入形態ごとのWMSの費用目安や、適切なWMSを選定するためのポイント、おすすめのWMSサービスを紹介してきました。倉庫管理システムを導入すると、繁忙期の対策や人員削減対策にも柔軟に対応できます。しかし、自社に最適なシステムを選択しなければ、使わない機能などにもシステム管理費がかかってしまう場合もあるので注意しましょう。
※自社に合うWMS(倉庫管理システム)の選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なWMSを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
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Q. WMS(倉庫管理システム)の費用相場は?
WMS(倉庫管理システム)の費用相場は、パッケージ型が約500万円~、クラウド(SaaS)型だと高くても50万円程度です。その他の内訳は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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