- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー システム開発
損しない!システム開発の費用・料金相場と安く抑えるコツ【2024年最新版】
「システム開発会社のサイトを見ても、イマイチ費用感が分からない」
「知識がないから開発会社から高い見積りを出されそうで不安…」
「システム開発の費用を安く抑えるコツはないだろうか?」
システム開発を検討している方で上記のような悩みがある方は多いはず。
費用に関する情報が少なく、どれが正解なのか分かりにくいのがシステム開発。すでに開発を依頼し「見積もりを出されたが、本当に適正価格なの?」と不安に思っている方もいるでしょう。
そこで本記事では、開発会社のエンジニアに取材した情報をもとにシステム開発の費用・相場を解説します。開発費用を安く抑えるコツも紹介するので参考にしてみてください。
※無料でダウンロードできるシステム開発相場ガイドブックをご用意しています。こちらもあわせてご活用ください。
目的別システム開発相場をまとめました システム開発相場ガイドブックのダウンロード | システム幹事 システム開発の相場に関するガイドブックを無料でプレゼントいたします! ・基幹システム(販売管理など) ・業務支援システム...
- 1. システム開発の費用・料金相場【早見表】
- 2. システム開発費用の内訳
- 3. 【見積書付き】システム開発費用の事例
- 4. システム開発費用のシミュレーション方法
- 5. 基幹システム(販売管理システム)の開発費用・相場
- 6. 業務支援システム(顧客管理)の開発費用・相場
- 7. Webシステム(ECサイト)の開発費用・相場
- 8. Webシステム(マッチングサイト)の費用相場
- 9. Webシステム(予約システム)の費用相場
- 10. Webシステム(CMS)の費用相場
- 11. システム開発の費用を安く抑えるコツ9選
- 12. システム開発を依頼するときの注意点
- 13. システム開発を依頼する工程
- 14. (参考)アプリ開発の費用相場
- 15. システム開発会社の選び方のポイント4つ
- 16. システム開発の費用・料金相場まとめ
システム開発の費用・料金相場【早見表】
システム開発費用はツール導入なら10万円前後、ツールを自社用にカスタマイズする場合は50万円~300万円程度、ゼロからのシステム開発(スクラッチ開発)は300万円~数千万円が相場です。また、システムの種類によっても費用相場は変わります。
参考として、需要の高い「基幹システム」「業務支援システム」「Webシステム」の相場を以下にまとめました。
システムの種類 |
費用相場 |
|
基幹システム |
販売管理 |
10万円~500万円以上 |
生産管理 |
||
人事管理 |
||
財務会計 |
||
業務支援システム |
マーケティング オートメーション |
5万円~400万円以上 |
営業支援 |
||
顧客管理 |
||
セキュリティ管理 |
||
Webシステム |
ECサイト |
50万円〜500万円以上 |
マッチングシステム |
||
予約システム |
システム開発費の大部分はエンジニア等の人件費のため、アサインする開発メンバーのスキルや人数に比例してコストが変動します。(詳しくは後述)
各システムの詳しい費用や開発期間は記事後半で解説していますので、参考にしてみてください。
【無料】システム開発の費用相場についてシステム幹事に相談する
システム開発費用の内訳
上画像にシステム開発の費用・相場の内訳をグラフにしました。
内訳をまとめると以下の通りです。
- 人件費:エンジニアやプログラマーなどの開発費用
- 諸経費:開発機材などの設備費・ソフトのライセンス料など
システム開発の費用は「人件費(開発費)+諸経費」で決まり、ほとんどは人件費です。システムの種類や機能などによって必要な人件費は異なり、開発費も変動します。
それでは各費用について詳しく解説していきます。
人件費:エンジニアやプログラマーなどの開発費用
システム開発にかかる人件費は「人月(にんげつ) ×人月単価 ×開発期間」で決まります。
・人月:エンジニア、プログラマーなど開発に必要な1ヶ月間の人員
・人月単価:人員1人が1か月作業した場合の費用
・開発期間:開発・リリースまでに要する期間
システム開発では、見積書などに「〇〇人月」という言葉が出てきます。人月とは、開発に必要な1ヶ月間の人員の数です。
人月のイメージ図
あるシステムを開発するのに1ヶ月3人のスタッフが必要なら、3人月になります。
人経費の具体例
例えば、ディレクター1名、プログラマー1名、エンジニア1名の3人で開発する場合、人月単価が全員が同じ60万円と仮定して、4ヶ月で開発する場合、人件費は以下になります。
3人 × 60万円 × 4ヶ月=720万円
システムの規模や機能、難易度などによって必要な人数や開発期間が異なるため、開発費用は大きく変動していきます。
人月単価の目安
上画像にわかりやすく人月単価の目安をまとめました。
開発の中心になって発注者とのやり取りやシステム設計などを担うSE(システムエンジニア)の人月単価の目安は100万円前後が平均値。またプログラマーの人月単価は70万円前後です。
「そんなに高額なの?」と思われるかもしれませんが、開発会社は人月単価の中からエンジニアやプログラマーに給料を支払うため、システム開発に支払う外注費は高めになっています。
【補足】運用・保守費用も計算しておこう
システム開発を外注する場合は、運用・保守の方針や予算を決めておくことも重要です。目安として、運用費はシステム開発の5%前後。300万円で開発したシステムであれば運用・保守費用は月15万円ほどかかり、1年間で180万円になります。
システム開発は作って終わりではなく、リリース後も継続的に運用や保守をしていく必要があります。「システム運用」は、開発・リリースされたシステムを継続的に安定して稼働させるため、管理・監視を行うこと。
一方の「保守」は障害が発生した際に原因を究明してシステムを復旧・修正すること。運用だけでなく、万が一トラブルが発生した場合の「保守」も頭に入れておくことが大切です。
システム運用 |
システム監視 |
日常メンテナンス |
|
保守へのエスカレーション |
|
システム保守 |
障害の原因究明・復旧 |
システムの改善提案・実施 |
監修者 車を購入するのに保険や駐車場・燃料費や車検などが掛かるのと同様に、システムも開発費用とは別に運用保守費用が必要になります。
関連記事
・システム開発の役割分担〜発注者が知るべきプロジェクト体制作りのポイントを解説
・システム運用とは?開発との関係・保守との違い・重要性・作業内容を解説!
諸経費:開発機材などの設備費・ソフトのライセンス料など
人件費とは別にかかるのが「諸経費」になります。
開発する以外にも費用はかかり、具体的には以下の通りです。
- 開発用のパソコン代
- システムを動かすサーバー代
- 使用するソフトのライセンス料など
開発用のパソコンやシステムを動かすためのサーバなどの設備費、ソフトを使用するライセンス料などが諸経費になります。
システム開発費用の内訳を知っておくことで、自社で開発・リニューアルしたいシステムの費用が明確になり、開発会社から見積もりを出されたときに適正かの判断材料になります。
要件定義費:システムに必要な機能を決める作業にかかる費用
要件定義とは、発注者にヒアリングした情報をもとにしてシステムに必要な機能や要求を決める作業のことです。この要件定義にかかる費用が要件定義費です。要件定義を行うことでシステムに必要な機能が整理できるため、開発の規模がどの程度になるかをある程度確認できます。
ただし、要件定義も開発の上流工程の一部になるため費用がかかります。「要件定義をしてみたら想定よりも大きな開発になりそうなので開発を中止する」ようなケースでは、開発のキャンセルをしても要件定義費がかかることに注意しましょう。
キャンセルをせずに開発を進めた場合は、開発にかかる人件費の中に含まれます。
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システム開発依頼前にチェック!
システム開発相場を目的別にまとめました。
無料でダウンロードする
【見積書付き】システム開発費用の事例
こちらではシステム開発費用のイメージを湧きやすくするために、当サービス(システム幹事)の見積書がどのような内容かを紹介します。
以下は、システム開発会社である株式会社Lbose様より提供いただいたシステム開発の見積書です。
出典:株式会社Lbose様より提供いただいたシステム開発の見積書
見積書の内容は費用が適正か判断するためにも必ず理解できるようにしておきましょう。よくある費目を以下に表でまとめました。
費目 |
見積詳細 |
要件定義費用 |
必要な機能、技術、納期、工数などを洗い出す費用 |
進行管理費用 |
納期までに円滑に開発を進めるための費用 |
設計費用 |
基本設計(発注者が見てもわかる開発概要) 詳細設計(エンジニア向け開発詳細)の作成費 |
デザイン費用 |
使いやすい画面構成など操作性・視認性のデザイン |
開発費用 |
開発に関わるメンバーの人件費 |
テスト費用 |
正常に動くか公開前にテストするための費用 |
導入費用 |
初期設定や操作の説明会などの費用 |
運用・保守費用 |
システムを維持したりトラブル対応するための費用 |
見積書の見方は「システム開発の見積もりの内訳や見積書の見方をプロが解説|サンプル・注意点も紹介」で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
※もし見積書の見方がわからない、開発会社からもらっている見積書が適正か不安という場合はシステム幹事へお気軽にご相談ください。システム開発経験者のアドバイザーがあなたの見積の内容へのアドバイスやおすすめの開発会社など親身にお話しさせていただきます。
システム開発費用のシミュレーション方法
次にシステム開発費用のシミュレーション方法を解説します。具体的には以下のステップでおおよその費用を調べられます。
- STEP1:システムの種類を選ぶ
- STEP2:システムの目的を選ぶ
- STEP3:目的別の費用相場を把握する
STEP1:システムの種類を選ぶ
システムの種類は大きく上の3つに分類できます。欲しいシステムがどれに当たるかを見て、費用・相場を調べてみてください。
種類 |
目的 |
基幹システム |
会計・人事・生産・販売などの情報を管理するシステム 停止すると経営がストップしてしまう業務を指す |
業務支援システム |
顧客情報や営業活動、新たなプロジェクトなどを支援する 主に直接、顧客に関わる部分(フロント業務)に関するシステム |
Webシステム |
ネットショップ、予約システム、マッチングシステムなど インターネットを通じて情報を処理するシステム |
STEP2:システムの目的を選ぶ
種類が決まったら、次の目的まで落とし込みましょう。システム開発の目的も下画像のように3つに分類できます。
自社の予算や納期、目的から考えてどれが自社に合うか選んでみましょう。
システム開発の流れも把握しておくと費用感がつかみやすくなるので、下記の記事もご覧ください。
関連記事:システム開発の工程・流れをプロが解説!発注者が知っておくべきポイントを紹介
STEP3:目的別の費用相場を把握する
最後に目的別の費用相場を把握することで、おおまかな費用を調べられます。
以下に各システムの費用相場表を作成しましたので、参考にしてみてください。
基幹システム(販売管理システム)の費用相場
導入・開発形式 |
費用・相場 |
開発体制 |
開発(導入)期間 |
ツールの導入 |
10万円前後/月〜 |
- |
1週間前後 |
ツール導入 + カスタマイズ |
100万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
3ヶ月〜4ヶ月 |
スクラッチ開発 |
500万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
業務支援システム(顧客管理)の費用相場
導入・開発形式 |
費用・相場 |
開発体制 |
開発(導入)期間 |
ツールの導入 |
5万円前後/月 |
- |
1週間前後 |
ツール導入 + カスタマイズ |
50万~200万円 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
3ヶ月〜4ヶ月 |
スクラッチ開発 |
400万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
Webシステム(ECサイト)の費用相場
特徴 |
費用・相場 |
開発体制 |
開発期間 |
テンプレート&軽微な カスタマイズのECサイト |
50~100万円 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
2ヶ月〜3ヶ月 |
オリジナルのデザイン |
100〜300万円 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
3ヶ月〜4ヶ月 |
業務に合わせた特殊な機能も オーダーメイド |
300万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
Webシステム(マッチングサイト)の費用相場
開発形式 |
開発費用相場 |
開発期間 |
CMSによる開発・パッケージ開発 |
50~150万円 |
2ヶ月~6ヶ月程度 |
スクラッチ開発(ゼロからの開発) |
200~1,000万円 |
6ヶ月~ |
Webシステム(予約システム)の費用相場
開発形式 |
開発費用相場 |
開発期間 |
予約システム |
10万円以下 |
数日程度 |
ツールを利用した |
10~100万円程度 |
数ヶ月程度 |
スクラッチ開発した予約システム |
30~1,000万円以上 |
6ヶ月~12ヶ月以上 |
Webシステム(CMS)の費用相場
開発形式 |
開発費用相場 |
オープンソースのCMSの導入 |
5万円程度 |
パッケージCMSの導入 |
初期費用:10~500万円程度 月額料金:~20万円程度 |
クラウドCMSの導入 |
初期費用:0~4万円程度 |
独自CMSの開発 |
500~1,000万円以上 |
また、次の章から「基幹システム」「業務支援システム」「Webシステム」の費用相場を順番に詳しく解説していきますので、そちらも参考にどうぞ。
基幹システム(販売管理システム)の開発費用・相場
出典:販売くん21
基幹システムの費用相場を解説します。
今回は代表例として、販売管理システムを例にして解説します。上画像のように様々なデータを管理するため、システム開発の中でも業務の複雑性・重要性が高い種類です。
基幹システムの種類
名称 |
概要 |
販売管理 |
受注、在庫、出荷、売上などを管理 |
生産管理 |
原価、生産工程、納期などを管理 |
人事管理 |
勤怠、労務、給与、人事情報などを管理 |
財務会計 |
伝票、決帳票など外部に公開する情報を管理 |
ERP |
財務、人事、販売、生産、在庫など統合的に管理 |
基幹システムとは、会計・人事・生産・販売など企業の根幹を担う情報を管理するシステムのこと。いわゆる「ヒト」「カネ」「モノ」を管理するシステムです。
種類ごとの費用の目安
基幹システムは以下のように種類ごとに費用目安が違います。
- 販売管理、生産管理:同額で高め
- 人事管理、財務会計:販売管理・生産管理の60%ほど
販売管理と生産管理システムの費用は同額で高めです。業務の複雑性・重要性が高く、複数人が使うケースが多いので、他の基幹システムに比べると高額になります。
それに対し人事管理・財務会計は、販売管理・生産管理システムの60%ほど。従業員向けの情報管理になり、使用する人数が限られ(人事や経理担当者だけなど)、システムの機能の複雑性が低くなるため、少し安くなります。
▼人事管理、財務会計システムの費用例
導入・開発形式 |
費用・相場 |
備考 |
ツールの導入 (クラウド型) |
月額1万円〜 |
機能数などによって金額が異なる |
ツール導入 + カスタマイズ |
60万円〜 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
スクラッチ開発 |
300万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
スクラッチ開発とは、オリジナルのシステムをゼロから開発することです。場合によってはスクラッチ開発が適するケースもあります。詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:スクラッチ開発とは?知っておきたいシステム開発の基本・構築方法の違いや選び方を解説!
基幹システムの関連記事
・勤怠管理システムの価格相場とメリット|自社に合うシステムの見つけ方
・会計システムの費用・金額を比較!比較のポイントまで解説!
・生産管理システムの費用を徹底解説!導入で失敗しないためのポイントも紹介
費用相場:月額10万円前後〜500万円以上
基幹システム(販売管理システム)の相場は月額10万円前後〜500万円以上です。
すでに販売されているツールを導入するか、ツールを自社向けにカスタマイズ(アレンジ)するか、完全オリジナルで作成するスクラッチ開発かで金額は変動します。
▼基幹システム(販売管理システム)の費用相場
導入・開発形式 |
費用・相場 |
開発体制 |
開発(導入)期間 |
ツールの導入 |
10万円前後/月〜 |
- |
1週間前後 |
ツール導入 + カスタマイズ |
100万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
3ヶ月〜4ヶ月 |
スクラッチ開発 |
500万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
ツールの導入は10万円前後/月〜
すでに開発されている販売管理システムのツールを導入する場合は月額使用料を払うケースが多く、費用の目安は10万円前後です。
月額費用1万円前後のツールもありますが、初期費用がかかるものや、有料で初期設定をしてもらう場合が多いです。システムを使う人数によっても金額が変動し、販売管理システムは複数人で使うことが多いので、月10万円くらいと考えるといいでしょう。
また、海外向けにも商品を販売している場合は、輸出入管理のオプション機能をつけるなど、さらに金額が高くなります。
ツール導入+カスタマイズは100万円以上
既存のツールを導入し、それを自社向けにカスタマイズ(アレンジ)する場合の費用は100万円以上が目安になります。
カスタマイズとは、アパレルや食品、医療などの業種や業務に合わせてデザインや機能などをアレンジしたり、経理業務など他のシステムと連携させたりすることです。
カスタマイズの具体例 例えば「販売くん21」というソフトを購入し、カスタマイズする場合は、ツールを使う目的や必要な機能をヒアリングし(要件定義)、それに合わせてカスタマイズするため、ディレクターやエンジニアなどが関わってきます。その分の人件費がかかり、100万円以上が目安になるのです。
スクラッチ開発は500万円以上
完全オリジナルの場合は500万円以上が目安です。
デザインや機能などゼロの状態から決めて開発するため、エンジニア(プログラマー)の人数や開発期間も長くなり、費用が高額になります。
以下の項目のように、求める目的や機能によっても金額が変わります。
・今のエクセルを使いやすくすればいい
・問い合わせが来たときにすぐに顧客情報が出てくるようにしたい
・販売管理に関わる人件費を2〜3人分コスト削減したい
・販売データを活用してマーケティングにも利用したい
求める機能が多く複雑になるほど開発費用は高騰し、場合によっては数千万円以上の開発費がかかる場合もあります。
※現在、基幹システムの導入・開発・リニューアルを検討している方はシステム幹事にご相談ください。目的や予算をヒアリングし、最適なツールや開発会社を紹介します。相談料・紹介料は一切かかりません。相場情報を知りたいだけの方も気軽にお問い合わせください。
【無料】基幹システムの費用相場についてシステム幹事に相談する
業務支援システム(顧客管理)の開発費用・相場
出典:顧客管理アシストさん
続いては業務支援システムの費用相場です。
今回は業務支援システムの代表例として「顧客管理システム」の費用を解説します。
業務支援システムの種類
名称 |
概要 |
顧客管理(MA) |
メール配信や効果分析などマーケティングの自動化 |
顧客管理(SFA) |
営業プロセスや進捗情報を収集・管理・分析 |
顧客管理(CRM) |
顧客のデータを収集・管理・分析する |
プロジェクト管理 |
プロジェクトの進捗・変更・リスクなどを管理 |
セキュリティ管理 |
自社のPC、ライセンスなど情報システムを管理 |
業務支援システムとは、顧客情報や営業活動、新たなプロジェクトを支援するシステム。主に直接、顧客に関わる部分(フロント業務)に関するシステムです。
先ほど紹介した基幹システムは、事務作業や生産管理など顧客とは関わらない部分(バックオフィス)のシステムであると考えてください。
関連記事:メール配信システムの費用・料金!料金の仕組み・目的別おすすめサービスも紹介!
費用相場:5万円前後〜400万円以上
顧客管理システムの費用の目安は5万円前後〜400万円以上。
基幹システム(販売・生産管理)の80%くらいと考えてください。
▼業務支援システム(顧客管理)の費用相場
導入・開発形式 |
費用・相場 |
開発体制 |
開発(導入)期間 |
ツールの導入 |
5万円前後/月 |
- |
1週間前後 |
ツール導入 + カスタマイズ |
50万~200万円 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
3ヶ月〜4ヶ月 |
スクラッチ開発 |
400万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
▼顧客管理システムは3種類ある
MA |
SFA |
CRM |
|
機能 |
メール配信 効果測定・分析 |
商談管理 受注管理など |
顧客管理 顧客対応管理など |
目的 |
見込み客の獲得 |
営業活動 |
顧客との関係を築く |
MAツール(マーケティングオートメーション)を活用して見込み客を集め、SFAツール(営業支援)によって商談や受注・契約を管理し、CRMツール(顧客関係管理)によって、顧客との良好な関係を築いていきます。
顧客管理システムは上記の3つが一体となったものや、中にはSFAだけ、SFA+CRMの2つが備わったシステムなどバラバラ。当然、機能が多いほど高額になります。
顧客管理システムの詳しい説明は下記の記事も参考にしてください。
関連記事:顧客管理システムとは?ビジネスに不可欠なCRMの重要性・基礎知識を解説!
ツールの導入(クラウド型)は5万円前後
すでに開発されているツールを導入する場合の費用は5万円前後です。顧客管理システムのツールはほとんどがクラウド型で、インターネットを通じて共通のソフトを使うものです。
▼クラウド型のイメージ
月額使用料を払うケースが多く、システム利用料は3万〜20万円程度で、ユーザー1人あたりの費用は500円〜1,000円程度が多いです。CRMの機能だけがついたもの、SFAやMA機能もついているかなど、機能数や使用者数によって金額が異なります。
関連記事:顧客管理システム・CRMツール比較!ニーズごとの最適なツールを紹介!
ツール導入+カスタマイズは50万~200万円程度
既存のツールを導入し、それを自社向けにカスタマイズ(アレンジ)する場合の費用は50万~200万円が目安になります。
カスタマイズする場合はツールを買い取り、ライセンス料を支払う形のオンプレミス(パッケージ型)のパターンが多くなります。
▼オンプレミス(パッケージ型)のイメージ
オンプレミスの場合は自社サーバーにツールをインストールして使用するため、クラウド型と違い、外部への情報流出が防げることがメリットです。
ただし、導入後のサーバー管理や障害対応などのセキュリティ対策については利用者側に委ねられることから、メンテナンスができる人材を確保する必要があります。システムの運用に関しては下記の記事を参考ください。
関連記事:システム運用とは?開発との関係・保守との違い・重要性・作業内容を解説!
スクラッチ開発は400万円以上
完全オリジナルで顧客管理システムを開発する費用は400万円以上が目安です。
400万円程度に収まるのはCRM機能だけの場合であり、以下の項目のように多機能にする場合は、さらに開発費がかかります。
・SFA / CRMの機能を網羅した顧客管理システム
・MA / SFA / CRMを統合したオールインワン顧客管理システム
機能が増えるほど高額になり、場合によっては数千万円以上かかる場合もあります。
※現在、業務支援システムの導入・開発・リニューアルを検討している方はシステム幹事にご相談ください。目的や予算をヒアリングし、最適なツールや開発会社を紹介します。相談料・紹介料はかかりません。相場情報を知りたいだけの方も気軽にお問い合わせください。
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Webシステム(ECサイト)の開発費用・相場
出典:株式会社コッカ
最後にWebシステムの費用相場を解説します。
Webシステムの種類
名称 |
概要 |
ECサイト |
ネットショップ、またはそれを構築するためのシステム 決済システム、検索機能、メッセージ機能など搭載 |
マッチングシステム |
個人間や、企業間を仲立ちしてつなぐシステム 検索機能、メッセージ機能、メール配信機能など搭載 |
予約システム |
店舗や企業の商談などの予約受付や管理をするシステム 予約機能、メール配信配信機能、勤怠管理との連携 |
CMS |
ホームページやコンテンツを作るシステム ブログ機能、デザイン機能、問い合わせ機能など搭載 |
Webシステムとは、インターネットを通じて情報を処理するシステムのこと。これまで紹介した基幹システムや業務支援システムの中にも「Webシステム」と位置付けられるものが多くあります。
関連記事:CMSサイト構築の費用相場は?種類ごとの構築方法・費用やHTMLサイトとの違いを解説!
※どのくらいの開発費がかかるか分からないので、システム開発に踏み切れない方はシステム幹事にご相談ください。開発費用の相談だけでも無料でお答えします。
費用相場:50〜1,000万円以上
ECサイトの構築費用は、50〜1,000万円以上が目安です。
大きくは3種類に分けられ、主に機能や扱う商品数などの規模に応じて費用が大きく変わります。
※テレビCMでお馴染みのBASEなど、無料でネットショップが作れるサービスもありますが、今回は開発会社に依頼する場合の費用のみを解説します。
▼Webシステム(ECサイト)の費用相場
特徴 |
費用・相場 |
開発体制 |
開発期間 |
テンプレート&軽微な カスタマイズのECサイト |
50~100万円 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
2ヶ月〜3ヶ月 |
オリジナルのデザイン |
100〜300万円 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア1名 |
3ヶ月〜4ヶ月 |
業務に合わせた特殊な機能も オーダーメイド |
300万円以上 |
ディレクター1名 デザイナー1名 エンジニア2名 |
4ヶ月〜8ヶ月 |
テンプレートを使う場合は50~100万円
特徴:テンプレート&軽微なカスタマイズのECサイト
開発体制:3名程度
揮発期間:2ヶ月〜3ヶ月
50~100万円のECサイトは、Amazonや楽天市場への出店ではなく自社のECサイトを持ちたいけどデザインや機能にこだわらない場合の費用です。
デザインはすでにあるテンプレートを使用しますが、デザイナーがオリジナルで作成する部分もあります。基本的にはシンプルなレイアウトになり、他のサイトとの差別化はしにくくなります。
商品点数は10個ほどで、文章や画像などのコンテンツは発注する側が用意すると考えてください。50~100万円の幅は、ページ数や商品数に応じて変動します。
実際、どんなECサイトができるのかイメージしやすいよう、50〜100万円で作られたECサイトの事例を集めたページもあります。こちらも、ぜひ参考にしてください。
オリジナルのデザインにする場合は100~300万円
特徴:独自の世界観を出すECサイト
開発体制:3名程度
揮発期間:3ヶ月〜4ヶ月
100~300万円のECサイトは、デザインにこだわって独自の世界観を出したい場合の費用。デザイナーがオーダーメイドでデザインを作り、自社の事業に合わせた本格的なECサイトになります。
商品点数は20個ほどで、商品撮影や原稿などのコンテンツに関しても制作会社側で担当してくれるケースが増えてきます。100~300万円の変動幅は、ページ数や商品数によります。
100~300万円で作られたECサイトの事例を集めたページもありますので、参考にしてください。
特殊な機能付きにカスタマイズする場合は300万円以上
特徴:高度なカスタマイズが必要なECサイト
開発体制:4名程度
揮発期間:4ヶ月〜8ヶ月
300万円以上のECサイトは、事業に合わせた特殊機能の追加(人気ランキング、店長オススメなど、独自の見せ方の開発などが必要な場合)や、自社で使用している在庫システム、会計システムとの連携など高度なカスタマイズが必要になる場合の費用。
デザインは完全オリジナルで、基本的に文章はプロのライター、商品の撮影はプロのカメラマンが行います。在庫管理システムや生産管理システムなど他のツールとの連携にも対応しています。
300万円以上で作られたECサイトの事例を集めたページもありますので、参考にしてください。
【参考】1000万円以上のECサイトもある
費用・相場 |
開発体制 |
開発期間 |
|
月商1,000万円以上の 大規模ECサイト |
1,000万円以上 |
ディレクター2名 デザイナー2名 エンジニア3名 |
8ヶ月〜1年 |
稀なケースですが、月商1,000万円以上を目指すような大規模ECサイトになると商品点数も増え、開発体制も7名ほど、開発期間も1年ほどかけます。
その際は、ECサイト開設後の運営サポートや、広告・SNSなどの集客支援も行うことが多いです。
ECサイト以外のWebシステムの料金は下記も参考にしてください。
関連記事:予約システムの料金相場、自社に合うシステムの見つけ方【チェックシート付き】
アプリ開発費用相場の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:種類・機能別|アプリ作成・開発の費用相場!シミュレーション付
※現在、Webシステムの導入・開発・リニューアルを検討している方はシステム幹事にご相談ください。目的や予算をヒアリングし、最適なツールや開発会社を紹介します。相談料・紹介料はかかりません。相場情報を知りたいだけの方も気軽にお問い合わせください。
【無料】Webシステムの費用相場についてシステム幹事に相談する
Webシステム(マッチングサイト)の費用相場
続いてマッチングサイトの費用相場を解説します。
Webシステム(マッチングサイト)の種類
マッチングサイトは、主に以下の2通りで開発されます。
種類 |
概要 |
CMS・パッケージを利用したマッチングサイト |
CMS(ホームページやコンテンツを作るシステム)や 既存システムを利用して制作する |
スクラッチ開発(ゼロからの開発)による マッチングサイト |
オリジナルでゼロから開発する |
マッチングサイトとは、登録している人や企業同士が条件にあう相手を見つけ、双方の希望が一致するとつながれる仲介用のWebサービスです。
費用相場:50~1,000万円程度
マッチングサイトの開発の相場は、50~1,000万円程度です。開発形式によって大きく変動しますので、以下の表で確認してください。
開発形式 |
開発費用相場 |
開発期間 |
CMSによる開発・パッケージ開発 |
50~150万円 |
2ヶ月~6ヶ月程度 |
スクラッチ開発(ゼロからの開発) |
200~1,000万円 |
6ヶ月~ |
以下でそれぞれの開発形式の詳細を解説します。
CMS・パッケージシステムを利用する場合は50~150万円
WordPressやOsclassなどのCMSを利用すると標準搭載されている機能やプラグインである程度の形を作れるため、ゼロから開発するより安価に開発可能です。
ただし、CMSではこだわりのある独自機能を実装できないケースがあることに注意しましょう。マッチングサイトの独自機能ではなく、コンテンツの内容やジャンルなどで競合と差別化する場合にはCMSの利用がおすすめです。
スクラッチ開発をする場合は200~1,000万円
既存のCMSやパッケージを使わず、ゼロから開発するスクラッチ開発の場合は、費用が高額になる傾向があります。
代わりに、ゼロから開発するため競合他社のマッチングサイトとのデザイン・機能の差別化や独自機能の実装がしやすいというメリットがあります。既存のCMSやパッケージでは実現できない機能を実装したい場合に利用される開発形式です。ただし、欲しい機能をすべて実装しようとすると高額になってしまうので、必要な機能だけに絞ることも検討しましょう。
Webシステム(予約システム)の費用相場
予約システムとは、企業や店舗などが提供するサービスへの予約を受け付けたり管理したりするシステムです。Webブラウザで利用できる予約フォームに必要な情報を入力して予約を受け付ける仕組みが一般的です。
Webシステム(予約システム)の種類
種類 |
概要 |
予約システム |
ツールとして提供されている既製品の予約システムを導入する |
ツールを利用した |
予約システムを制作するためのツールを業務内容にあわせて カスタマイズして開発する |
スクラッチ開発した 予約システム |
オリジナルでゼロから開発する |
費用相場:数万円~1,000万円以上
予約システムの費用相場は、数万円程度~1,000万円以上です。ただし、予約システムを作るツールを利用するかスクラッチ開発(ゼロからの開発)をするかで費用は大きく変わります。開発形式別にまとめたものが以下の表です。
開発形式 |
開発費用相場 |
開発期間 |
予約システム |
10万円以下 |
数日程度 |
ツールを利用した |
10~100万円程度 |
数ヶ月程度 |
スクラッチ開発した予約システム |
30~1,000万円以上 |
6ヶ月~12ヶ月以上 |
ツールの導入の場合は10万円以下
パッケージ化された予約システム用のツールを導入する場合は、10万円以下が相場です。
初期費用の安さや納期の短さを重視したい方におすすめの開発形式です。一方で、あまりカスタマイズできないことや利用している期間中ずっとツールの利用料がかかってしまうというデメリットもあります。
ツールをカスタマイズする場合は10~100万円程度
予約システム用の既存ツールをカスタマイズする場合は、10~100万円程度が相場です。
既存ツールを利用することで開発コストを抑えつつ、自社の要望にあわせて機能をカスタマイズできる開発形式。ツールをカスタマイズすることで費用や開発期間を削減できるため、予約システムに求めている機能が既存ツールのカスタマイズで対応可能な場合におすすめです。
スクラッチ開発する場合は30~1,000万円以上
ゼロから自社向けにスクラッチ開発する場合は、30〜1,000万円以上が相場です。また、開発期間も長くなる傾向があります。
機能やデザインを細かくカスタマイズできるため、独自機能の実装や競合他社との差別化をしやすい点が特徴です。ただし、費用が高額になりがちなことや開発期間が長くなりがちなことがデメリットです。
自社の求めている予約システムが既存のツールのカスタマイズで対応できない場合に選ぶ開発形式といえます。
Webシステム(CMS)の費用相場
CMSとは、HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもコンテンツを制作・管理できるコンテンツマネジメントシステムのことです。
無償で公開されているものの導入や数百万円程度で市販されているものの導入、独自に開発する場合によって費用は大きく変わります。また、既製品のCMSを購入して利用する場合は月額料金がかかるものも多いので忘れずに確認しましょう。
Webシステム(CMS)の種類
種類 |
概要 |
オープンソースCMSの導入 |
オープンソース (無償でソースコードが公開されているもの)のCMSを導入する |
パッケージCMSの導入 |
パッケージソフトウェアとして提供されているCMSを導入する |
クラウドCMSの導入 |
クラウドを介して利用できるCMSを導入する |
CMSの開発 |
独自のCMSをゼロから開発する |
費用相場:5~1,000万円以上
CMSの導入や開発の相場を開発形式ごとにまとめたのが以下の表です。
開発形式 |
開発費用相場 |
オープンソースのCMSの導入 |
5万円程度 |
パッケージCMSの導入 |
初期費用:10~500万円程度 月額料金:~20万円程度 |
クラウドCMSの導入 |
初期費用:0~4万円程度 |
独自CMSの開発 |
500~1,000万円以上 |
以下で、開発形式ごとに詳細を解説します。
オープンソースのCMSを導入する場合は5万円~
ソースコードが無償で公開されているオープンソースのCMSを導入する場合は5万円程度が相場です。
ただし、テンプレートや機能を追加するプラグインを導入する場合は、テンプレートや機能導入費用がかかります。また、テンプレートやプラグインが有料の場合はその購入費用も発生します。
オープンソースのCMSの導入自体は安価にできますが、オリジナルのデザインや機能の追加、カスタマイズにこだわると100万円を超えることもあるので注意しましょう。
パッケージCMSを導入する場合は初期費用10~500万円程度
既製品として販売されているパッケージCMSを導入する場合は、10~500万円程度です。また、ライセンス料や保守費用として月額料金も必要です。
10万円程度で購入できるものもありますが、機能が増えるごとに高価になるため500万円を超えるCMSもあります。高価なCMSは、Webサイトの制作・管理機能だけでなくWebマーケティングやデジタルマーケティング、顧客管理機能まで持っています。中規模~大規模なWebシステムを制作・運用したい場合におすすめです。
クラウドCMSを導入する場合は初期費用0~4万円程度
クラウドを介して利用できるCMSを導入する場合は、初期費用0円~5万円程度が相場です。月額料金は1,000円~4万円程度。ただし、大企業向けに提供されているクラウドCMSの中には初期費用70万円、月額10万円を超えるものもあります。
初期費用が安価なことやサーバーの導入費用がかからないことから、初期費用をなるべく抑えたい場合にクラウドCMSが利用されています。
独自にCMSを開発する場合は500~1,000万円以上
CMSを独自に開発する場合は500~1,000万円以上が相場です。また、開発期間も1年以上の長期になります。ゼロから開発するため開発にかかる工数も多くなるので人件費が高くなることが主な理由です。
CMSをスクラッチ開発する1番の特徴はカスタマイズ性の高さです。ゼロから構築するので、自社の要求にあわせてCMSを設計できます。そのため、既存のCMSでは実現できないような機能を実装したい場合に選ばれる開発方法です。
システム開発の費用を安く抑えるコツ9選
システム開発の費用を安く抑えるコツは上記の9つです。以下で詳細を解説します。
解決したい課題や欲しい機能を明確にしておく
つづいて、システム開発の費用を少しでも安く抑えるコツを2つ解説します。
まずは「解決したい課題や欲しい機能を明確にしておく」。当たり前に聞こえるかもしれませんが、費用を抑えるために一番重要なことです。
・販売管理の工数を今の1/3に削減したい
・勤怠管理の人員を1人分は減らしたい
・3ヶ月で月商100万円を超えるECサイトを構築したい
上記のように、課題や解決は数値で表せるような具体的なものにしてください。機能に関しては「〇〇と◇◇が欲しい」と決めるだけでなく、「△△は要らない」など不要な機能も明確にすると良いでしょう。
解決したい課題や機能を明確にしないと、システム開発が進んでいく中で大幅な修正や追加作業が発生して別料金がかかる場合や、完成してから「あの機能は要らなかった」と余計な費用が発生するケースもよくあります。
◆他にも考えておきたい項目
操作性 |
システムを操作する人は誰か?求めている操作性とは? |
保守性 |
セキュリティ面は?トラブルが発生した場合の対処法は? |
移植性 |
システムを別の環境へ移行する予定はあるのか? |
これらの項目を考える際には下記の記事を参考にしてください。
関連記事:システム開発の依頼準備8点!プロジェクトを成功に導く外注ガイド
システム開発の補助金を利用する
システム開発に使える補助金
・ものづくり補助金:競合優位性に優れたサービス開発を計画している
・事業再構築補助金:コロナの影響で売上が減少して事業転換を計画している
・IT導入補助金:ITツールを導入して業務効率化・生産性向上を計画している
・小規模事業者持続化補助金:システムを活用して販路拡大を計画している
もうひとつ、システム開発の費用を抑える方法が「補助金を利用すること」です。システム開発の補助金の採択率は約50%と低く、仕組みが複雑なため申請していない方も多いでしょう。しかし、採択されれば下記のような補助額がおり、かなり開発費を抑えられます。
|
採択率 |
補助額(通常枠) |
ものづくり補助金 |
約45% |
100万円~1,000万円 |
事業再構築補助金 |
約40% |
100万円~8,000万円 |
IT導入補助金 |
約50% |
30万円~450万円 |
小規模事業者持続化補助金 |
約50% |
50万円 |
1つのシステム開発に利用できる補助金は1つだけで採択率も低いのが現実。
なので、補助金に関する知識はしっかりつけておきましょう。
関連記事:システム・アプリ開発の補助金はどれを選ぶ?採択率50%を突破する秘訣!
システム開発の補助金・助成金の活用は複雑で専門性が必要になるため、まずは「システム幹事」のシステム開発アドバイザーに相談いただくのが手間がかからずおすすめです。
FP法(ファンクションポイント法)を活用する
ファンクションポイント法は、ソフトウェアの規模を測定する手法です。実装する機能の数や複雑さを点数化して、合計点からどれくらいの開発規模になるかを見積もります。
開発前にFP法である程度の規模や工数を算出することによって、予算にあわせて機能の削減を検討したり開発手法を検討したりできます。予算の上限が決まっている場合は、FP法を活用して事前にある程度の概算をしてみると良いでしょう。
システムの利用年数を考慮する
システムを利用する年数を考慮して設計することも費用を安く抑えるコツの1つです。
例えば、短い期間しか利用しない予定のシステムであればその期間中に変更が発生し得る場所のみ変更可能に設計すれば済みます。一方で数年~10年以上使う想定の場合は、業務フローが大きく変わる可能性も見越して大規模な変更にも対応する機能を実装する必要があります。
システム開発の費用を抑えたい場合は、利用する期間内に稼働するために必要な機能に絞って設計すると良いでしょう。
一度にすべてをシステム化しない
一度にすべてをシステム化すると機能が多くなってしまうため、費用が高額になりがちです。そのため、システム化が本当に必要な業務に絞ってシステム化することが費用を抑えるコツの1つです。
自社の業務フローを一度見直して、ボトルネックになっている部分や人の手で行うよりもシステムで処理したほうが早いと思われる部分に絞ってシステム化すると良いでしょう。また、重要性の高い部分だけシステム化し、事業規模の拡大にあわせて徐々に他の機能を実装していく方法も有効な手段の1つです。
パッケージ開発を検討する
既製のパッケージシステムを利用することでシステム開発の費用を抑えられます。自社が求めている機能がすべて入ったパッケージシステムがないか、パッケージシステムの知識が豊富なシステム開発会社に相談すると良いでしょう。
ただし、パッケージシステムに自社が求めている機能がないケースもあります。その場合は、パッケージ品をベースにして足りない機能だけを開発してもらう方法がおすすめです。すべてをゼロから開発してもらうよりも開発費用を抑えられます。
オフショア開発を検討する
システム開発は、かかる費用の多くを人件費が占めています。そのため、人件費の安い国にある拠点に開発を外注するオフショア開発を利用することでシステム開発の費用を抑えられます。以前は中国でのオフショア開発が人気でしたが、近年ではベトナムやフィリピンでのオフショア開発が増えています。
直接海外の会社に依頼する場合は言語の壁や慣習の違いなどがネックになりがちです。そのため、オフショア開発を採用している日本のシステム開発会社に開発を依頼して、開発業務の一部をオフショア開発にしてもらいその管理も任せる形式がおすすめです。
開発の一部の内製化を検討する
可能であれば、システム開発の一部を内製化することも開発費用を安くするコツの1つです。また、一般的ではない独自の業務があるような場合は、その内容を熟知している自社の社員が携わったほうが実際の業務で使いやすい設計にできるというメリットもあります。
ただし、自社にシステム開発ができる人員がいない場合やシステム開発に回すリソースがない場合に無理に内製化をしようとすると失敗しがちです。自社の人員で確実に対応できると判断した部分のみ内製化を検討しましょう。
相見積もりをとる
システム開発を発注する前に、相見積もりをとって自社にあうシステム開発会社を精査することも大切です。あまり多くとりすぎると精査する作業に手間がかかりすぎてしまうため、3社程度に厳選すると良いでしょう。
ただし、金額の安さだけを基準に発注する会社を選ぶと必要な機能が足りなかったり、正常に動作しなかったりするリスクが増加するので注意が必要です。
調べる時間が取れない、各開発会社の違いがわからないといった理由でシステム開発会社の選定が難しいと感じている方は、システム幹事にお気軽にご相談ください。
システム開発を依頼するときの注意点
システム開発を依頼する際に注意する点は上記の4つです。以下で詳細を解説します。
要件定義を軽視しない
要件定義は、システムに必要な機能や性能などを定義する大切な作業です。そのため、要件定義の時点で間違いのないように確認することが大切です。
要件定義の際に曖昧なままにした項目があると開発するスタッフに要求が正しく伝わらず、必要な機能がなかったり不要な機能が実装されてしまうおそれがあります。開発を進めてから気付いて修正する場合は、余計な費用がかかったり納期が大幅に伸びてしまったりするかもしれません。
そのようなトラブルを未然に防ぐために、システムに必要な機能や満たしてほしい条件を明確に伝え、作成した要件定義書を見て認識にズレがないかを確認しましょう。
外注できる作業の範囲を確認する
システム開発会社によって対応してもらえる範囲が違うことに注意しましょう。
要件定義から設計・開発、テスト、実装、保守・運用まで手掛けている場合もあれば、開発から実装までが対応範囲で保守・運用は対応していない場合もあります。そのため、事前にどこまで任せられるかを確認しておくことが大切です。
保守や管理、運用をできるスタッフが自社にいない場合は、保守や管理、運用まで対応している会社を選ぶと良いでしょう。
ただし、特定の工程に特化している会社は技術力も高い傾向があるので、特定の工程だけ任せたい場合は特化している会社を選ぶのも有効な手段の1つです。
自社開発をしている会社か確認する
システム開発を外注する際は、依頼する会社が開発業務をどこまで自社で行っているかを確認しましょう。自社ですべて行っている会社もあれば、要件定義や設計よりあとの工程を外部に委託している会社もあります。
外部に業務委託をしていると、依頼した会社を通して実際に開発する会社に要求を伝えることになるため、コミュニケーションの速度や精度が低下しがちです。開発業務の質やコミュニケーションの速さを重視するなら、自社開発をしている会社を選びましょう。
ただし、業務の一部を人件費が安い地方や海外の会社に委託している場合は費用を安く抑える効果があるので、価格を重視する場合には選択肢に入れても良いかもしれません。
得意分野や開発実績を調べる
システム開発会社には、得意な分野とそうでない分野がはっきりしている会社も多くあります。そのため、自社が開発を依頼するシステムと同じようなシステムを開発した実績があるかや、どの分野の開発を得意としているかを調べることが大切です。
基幹システムや業務システム、Webシステム、組み込みシステムなどのおおまかな分類だけでもどの分野の開発実績があるかを事前に調べておきましょう。
また、システム幹事ではシステム開発会社の公式サイトで公開されていない開発実績を紹介しているケースもあります。開発を依頼したい分野に対応しているシステム開発会社の実績が公開されていない場合など、自分で調べることが難しいと感じている場合は、お気軽にご相談ください。
システム開発を依頼する工程
システム開発を依頼する際に、スケジュールや具体的な工程などを解説します。
▼システム開発の依頼工程
開発工程は、以下の流れで進みます。
- 企画・見積もり
- 要件定義
- 基本設計、詳細設計
- 単体テスト、結合テスト、総合テスト、受け入れテスト
- 運用、維持管理
開発費用については、最初に概算を出し、仕様を固めたうえでさらに詳細な見積もりを出すという2回にわたって見積を出すのが一般的です。
詳しいスケジュールや工程・各工程での成果物については以下の記事をご覧ください。
関連記事:システム開発の工程・流れをプロが解説!発注者が知っておくべきポイントを紹介
(参考)アプリ開発の費用相場
参考までにアプリを開発する際の費用相場についても紹介しましょう。
アプリ種類 |
費用相場 |
学習アプリ |
50~300万円 |
コミュニティアプリ |
100~500万円 |
ライブ配信アプリ |
1,000万円~ |
ECアプリ |
200~300万円 |
位置情報系アプリ |
300万円~ |
マッチングアプリ |
400~1,500万円 |
ゲームアプリ |
800万円~ |
フリマアプリ |
1,000万円~ |
LINEミニアプリ |
パッケージ開発:10万円 個別開発:300~500万円 |
金融アプリ |
1,000万円~ |
メディア系アプリ |
180万円~ |
店舗系アプリ |
200万円~ |
管理ツール系アプリ |
200万円~ |
アプリの種類によって開発費用は変わりますが、費用の算出は前半でお話ししている「人件費+諸経費」になります。
アプリ開発費用・相場については以下の関連記事をご覧ください。
関連記事:【一覧表】アプリ作成・開発の費用相場!見積事例や計算のやり方まで徹底解説
システム開発会社の選び方のポイント4つ
システム開発会社の選び方のポイントは上記の4つです。以下で詳細を解説します。
同じ業種でシステム開発実績がある会社を選ぶ
同じ業種でのシステム開発実績が豊富な会社であれば、開発の品質や知識のほか、業界特有の業務内容や用語に対する知識にも期待ができます。そのため、担当者とのやりとりの中でシステム化したい業務内容に関する説明の手間を減らせます。
また、過去に同じ業種のシステム開発をした経験にもとづいたアドバイスにも期待ができます。設計上は問題がなくても実際に運用してみると使いづらいシステムになるリスクを減らしたい方は、同じ業種で開発実績が豊富な会社を選ぶと良いでしょう。
そのほか、過去に開発したシステムのパーツの1部を使用して開発してくれるケースもあります。その場合は開発の工数が減るため、開発にかかる費用の削減効果や開発期間の短縮効果に期待ができるでしょう。
アフターサポート体制が充実している会社を選ぶ
システム開発は、完成して終わりではなくシステムを適切に運用していかなくてはいけません。そのため、納品後のサポートがどこまで受けられるかを調べておくことも大切です。納品後の修正は受けられるのか、不具合の修正対応は無償かなどを調べましょう。
また、トラブルが発生した際に対応できる人員が自社にいない場合は、保守管理や運用まで任せられる会社を選ぶと良いでしょう。他の会社に保守管理を任せる方法もありますが、開発した会社の方がシステムの中身に詳しいので可能なら一括して任せることがおすすめです。
担当者とのやりとりが円滑な会社を選ぶ
システム開発では、担当者とのやりとりを通じて実際に設計・開発するスタッフに要望を伝えることになります。そのため、伝えた要望を適切に汲み取って設計・開発するスタッフに指示をしてくれる担当者が居る会社を選ぶことが大切です。
初回の打ちあわせの際に、意図を正確に汲み取ってもらえるか、対応は遅くないか、提案が積極的にもらえるかなどをチェックすると良いでしょう。
相見積もりをとって自社にあう会社を選ぶ
複数の会社から相見積もりをとって、自社の要望にあう会社を選ぶこともポイントです。ただし、あまり多く取りすぎると会社を選ぶための調査や選択の手間が増えてしまいます。ある程度調べて3社程度に絞ってから見積もりを依頼し、その見積もりを見て精査する方法がおすすめです。
なお、システム開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
システム開発の費用・料金相場まとめ
以上、システム開発の費用・相場を解説しました。
・基幹システム(販売管理)の料金相場は10万円〜500万円以上
・業務支援システム(顧客管理)の料金相場は5万円前後〜400万円以上
・Webシステム(ECサイト)の料金相場は50円〜500万円以上
想像していたより高く感じた方が多いでしょう。しかし、実際のシステム開発には多くの工程や人員、開発期間を必要とします。この記事を参考に、システム開発を依頼するか判断し、予算を確保してください。
開発が決まったら次は自社に合うシステム開発会社を選ぶ作業があります。開発会社は日本に星の数ほどあるので、良い会社を選ぶのは骨が折れます。下記の記事を参考にしてください。
関連記事:システム開発会社の選び方7ポイント!依頼の準備と注意点も解説
システム開発をプロに依頼したい方へ
システム開発の外注を考えているけど、会社を自分で探す時間がない・そもそも制作会社の違いが分からない方はシステム幹事にご相談ください。
システム幹事は、あなたに最適なシステム開発会社を「人力で」マッチングするサービス。
専門のコンサルタント丁寧にヒアリング、予算や目的に合わせて最適な会社を選定・紹介します。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
相談料、紹介料は一切かかりません。また、紹介した会社に必ず発注しなくても大丈夫です。お気軽にご相談ください。
システム開発に役立つ記事もご覧ください システム開発とは?工程・流れをプロが解説!発注者が知っておくべきポイント
Q. システム開発の費用相場は?
システム開発の費用相場は、ツール導入なら10万円前後、ツールを自社用にカスタマイズする場合は50万円~300万円程度、ゼロからのシステム開発(スクラッチ開発)は300万円~数千万円です。その他の内訳は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q. 開発費用を安く抑えるコツはある?
システム開発の費用を抑えるコツは「解決したい課題や欲しい機能を明確にしておく」「システム開発の補助金を利用する」などがあります。こちらも記事内で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
この記事を書いた人
松田 光正
専門分野: SEO,ライティング
スポーツ新聞社での校正・校閲を2年経験し、髪の毛の情報サイト「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」にて2年半のライター経験を積む。自身がアナログ人間のため、Webの知識を学びつつ、圧倒的な初心者目線のコンテンツをお届けします!
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