Androidアプリの開発費用相場|種類別のアプリ開発費用や自社開発費用の目安を紹介!

Androidアプリの開発費用相場|種類別のアプリ開発費用や自社開発費用の目安を紹介!

Androidアプリの開発費用はどのくらい?自社でAndroidアプリを開発できる?その場合の費用は?そんな企業担当者の方に向け、アプリの種類別開発費用目安、外注費用の仕組み / 内訳、自社開発した場合の費用目安まで、Androidアプリの開発費用相場を解説していきます。

なお、Androidアプリ開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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目次
  1. 1. Androidアプリとは
  2. 2. 種類別Androidアプリ開発費用相場
  3. 3. Androidアプリ開発の基本
    1. 3-1. バックエンド / Webアプリ
    2. 3-2. Google Playデベロッパーアカウントの登録費用
    3. 3-3. Androidアプリは自社開発できる?
  4. 4. Androidアプリ開発の流れ / 外注費用の仕組み
    1. 4-1. 人月単価と開発期間
    2. 4-2. 外注先 / 実装する機能
    3. 4-3. 運用 / 保守 / メンテナンス
  5. 5. 自社でAndroidアプリ開発した場合の費用目安
  6. 6. Androidアプリ開発費用を最適化するには
    1. 6-1. クロスプラットフォームアプリ開発
    2. 6-2. ハイブリッドアプリ開発
  7. 7. 【まとめ】Androidアプリの開発費用相場を紹介しました

Androidアプリとは

Androidアプリとは、Google Play経由でAndroid端末にインストールできるアプリのこと。Android端末ではWebアプリやPWAも利用できますが、Androidアプリの条件を満たせるのは「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」の2つです。

Android端末のみで動作するネイティブアプリに対し、WebView機能を活用するハイブリッドアプリはiOS端末でも動作可能。開発効率の高いハイブリッドアプリが有利に見えますが、ユーザーからの評価はそうなっていません。アメリカのアプリ開発会社「MLSDev」が公表している、2023年の調査結果を見ても明らかです。

Androidアプリとは

画像出典:MLSDev

つまり、ユーザーからダウンロードされるAndroidアプリを開発するには、ユーザビリティを重視したネイティブアプリがベスト。本記事でも、ネイティブのAndroidアプリ開発費用を中心に解説を進めていきます。

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種類別Androidアプリ開発費用相場

それでは、アプリ / システム開発会社に外注した場合、ネイティブのAndroidアプリ開発費用はどのくらいを見ておけばいいのか。大まかな相場、費用目安を把握できるよう、MLSDev社が公表している種類別のアプリ開発費用相場、および納期の目安を紹介しておきましょう。

種類別Androidアプリ開発費用相場

画像出典:MLSDev

超円安が定着している2024年1月時点では、そのままのレートで日本円換算すると、かなり割高な費用相場になると考えられます。調整の意味を含め、アメリカとの平均年収定数を0.65とし、為替レート1ドル140円で日本のAndroidアプリ開発費用相場を算出してみました。

iOS・iPhoneアプリの種類

開発費用の目安

開発期間の目安

ベーシックなアプリ

(計算機、カメラ、時計など)

〜約137万円

1か月以内

データアプリ

(カレンダー、天気予報、株価など)

〜約137万円+

1〜1.5か月

認証の必要な公式アプリ

(マクドナルド、Google Driveなど)

〜約546万円+

3〜6か月

SNSアプリ

(Instagram、Facebook、Linkdinなど)

約546万円〜約2,730万円

3〜6か月、最大9か月

ECアプリ

Amazon、eBay、Alibabaなど)

約546万円〜約2,730万円

3〜6か月、最大9か月

オンデマンドアプリ

Uber、UberEATSなど)

約637万円〜約910万円

5〜7か月

マーケットプレイスアプリ

(TripAdvisor、Booking.comなど)

約2,730万円+

9か月

IoT / ハードウェアアプリ

(Beacons、DirectTVなど)

〜約546万円+

3〜6か月

eラーニングアプリ

(Udemyなど)

〜約546万円+

3〜6か月

ヘルスケアアプリ

(Calm、EMT:Pocket Prepなど)

〜約546万円+

3〜6か月

ビデオストリーミングアプリ

(Netflix、Amazon Prime Video、Huluなど)

〜約546万円+

3〜6か月

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Androidアプリ開発の基本

Androidアプリ開発の基本

アプリの種類によって、Androidアプリ開発費用は大きく異なることがお分かりいただけたでしょう。それでは、なぜこのような費用差が生じるのか。それを理解するには、Androidアプリの基本を知っておくことが重要です。

バックエンド / Webアプリ

カメラや時計など、端末の機能のみを利用するネイティブアプリなら、アプリ単体での動作やオフラインでの利用が可能です。ただし、ログイン機能やプッシュ通知機能を実装する場合は、ネイティブアプリであってもバックエンドで動作するプログラムが必要です。

オフラインでは利用できないハイブリッドアプリ同様、ネイティブアプリをWebアプリと連携させる方法もありますが、開発費用も膨らんでしまいます。高機能Androidアプリを開発したい、しかし本格的なWebアプリは不要という場合は、mBaaSを活用するケースが多いようです。

mBaaS(mobile Backend as a Service)とは、スマートフォン / タブレットなどのモバイルアプリ向けバックエンドサービスのこと。グローバルな展開を前提とした大規模アプリにも対応できる「Firebase」が代表的なサービス例。旅行アプリで知られる「Trivago」からも利用されています。

Firebase

Firebase

画像出典:Firebase

Firebaseの詳細については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:アプリ開発を効率化するFirebaseとは?活用するメリット・注意点・アプリとの関係性を解説

Google Playデベロッパーアカウントの登録費用

開発したAndroidアプリをGoogle Playで公開 / リリースするには、デベロッパーアカウントを作成した上で、アプリを登録しなければなりません。大まかな手順は以下の通り。

  • Google Play Consoleデベロッパーアカウントの作成
  • デジタル署名したアプリのパッケージファイルを作成
  • Google Playにアプリを登録 / アップロード
  • 審査 / 承認後にアプリが公開される

デベロッパーアカウント作成時には、25ドルの登録料を支払う必要があります。ただし、費用がかかるのは初回登録時のみ。App Storeのように年間費用を支払う必要はありません。

Androidアプリは自社開発できる?

プログラミングの知識 / スキルを持つスタッフが在籍していれば、Androidアプリを自社開発することも可能です。ただし、アプリ開発会社への外注、自社開発、どちらにもメリット / デメリットがあります。自社のリソース / 予算を念頭に置き、メリット / デメリット面を比較しながら適切に判断することが重要です。

 

メリット

デメリット

開発会社へ外注

・一定以上のクオリティが期待できる

・納期が早い / 明確にしやすい

・プロジェクト失敗のリスクが少ない

・実費としての

開発費用がかかる(相対的に高額)

・継続的な運用・

保守・メンテナンス費用が必要

自社開発

・相対的に開発費用を抑えられる

・アプリ開発ノウハウを蓄積できる

・自社運用・保守・メンテナンスしやすい

・納期が長期化しやすい

・プロジェクト失敗のリスクが高い

・人件費(給与)や

スキルに応じた学習費用がかかる

Androidアプリ開発の流れ / 外注費用の仕組み

Androidアプリ開発の流れ / 外注費用の仕組み

自社開発する場合も、外注する場合も、Androidアプリ開発の流れは基本的に同じです。大まかな開発の流れは以下の通り。

  1. Androidアプリの企画 / 要件定義
  2. Androidアプリの設計 / デザイン
  3. Android Studioでアプリ開発
  4. テスト / デバッグ
  5. アプリをビルドしてGoogle Playへ登録
  6. 審査を経てアプリリリース / 公開

Androidアプリ開発を外注した場合、見積もりのなかで「要件定義費用」「設計費用」など、項目別の費用内訳が提示されます。しかし、こうした費用は「項目に関係なく、ほとんどが人件費」だと考えておけば間違いありません。それでは、人件費を費用項目へ落とし込む基準はなにか?それが「人月単価」と「開発期間」であり、外注費用の仕組みです。

人月単価と開発期間

人月単価とは、エンジニア1名が1か月稼働した場合にかかる費用のこと。たとえば、エンジニア1名をプログラミング業務に1か月アサインする費用が80万円なら、人月単価は80万円です。ただし、人月単価は一律の料金ではなく、経験 / スキルの高いエンジニアをアサインする場合は人月単価も高くなります。

エンジニアのレベル

人月単価の相場

プログラマー

50万円〜100万円

初級エンジニア

60万円〜100万円

中級エンジニア

80万円〜120万円

上級エンジニア(管理職)

120万円〜160万円

 外注費用を決定するもう1つの仕組みは「開発期間」です。具体的には、各開発工程を完了させるのに必要な工数を割り出し、それを時間換算します。1名のエンジニアが1日にこなせる仕事量には限界があるため、各開発工程にかかる時間を1日8時間で割れば工程ごとの開発期間を算出できるというわけです。

たとえば、単価120万円の上級エンジニア1名を半月の要件定義にアサインすると60万円。単価50万円のプログラマー2名を1か月の開発にアサインすると100万円。といった形で、各工程を積み上げていくと、Androidアプリ開発費用の総額を算出できる仕組みです。

外注先 / 実装する機能

外注費用が決まる仕組みは、どのアプリ開発会社でもほぼ同じですが、人月単価相場を見ても分かるように、外注先によってAndroidアプリ開発費用は大きく異なります。これは、人月単価がエンジニアの給与以外に、利益、オフィスの維持費、各種経費などを含んだ金額だから。都市部などの給与、オフィス維持費の高い地域では、人月単価も高額です。

もちろん、Androidアプリに実装する機能によっても、開発費用は異なります。機能数が多くなれば開発費用も高くなるのは当然ですが、機能ごとに開発工数が異なることも覚えておきましょう。単純な機能を追加したいだけなのに、意外に費用がかかってしまったということもあり得ます。

運用 / 保守 / メンテナンス

プッシュ通知などのバックエンド機能を利用するAndroidアプリの場合、サーバやmBaaSの運用 / 保守が必要です。運用 / 保守をアウトソーシングするのなら、開発費用とは別に運用 / 保守費用がかかることも覚えておきましょう。

また、Android OSのアップデートに対応するためには、アプリの改修やアップデートも必要です。ユーザービリティ向上のためのアプリアップデート費用も念頭においておく必要があります。

自社でAndroidアプリ開発した場合の費用目安

自社でAndroidアプリ開発した場合の費用目安も紹介しておきましょう。Androidアプリ開発に必要なものは、8GB以上のメモリを搭載したPCとインターネット環境、そしてIDE(統合開発環境)であるAndroid Studioです。Android Studioは無償で利用できるため、PCを調達する10万円ほどの費用で開発をスタートできます。

ただし、開発に携わるスタッフの人件費は考慮しておくべきでしょう。開発言語であるKotlinやAndroid Studioの知識 / スキルがなければ、習得するための学習コストもかかります。給与30万円のスタッフを開発にアサインし、学習に1か月、開発作業に2か月かかった場合のiOS・iPhoneアプリ開発費用をシミュレーションしてみましょう。

費用項目

費用目安

8GB以上のメモリを搭載したPC / Mac

10万円〜

Android Studio

無償

Kotlin / Android Studioの学習費用(オンラインスクール)

15万円〜30万円

開発期間の給与

30万円 × 3か月 = 90万円

合計

115万円〜130万円

 Androidアプリ開発に必要な環境については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:Androidアプリ開発に必要な環境・言語・手順

Androidアプリ開発費用を最適化するには

Androidアプリ開発費用を最適化するには

自社開発するリソースはないため、Androidアプリ開発は外注するしかない。しかし、アプリ開発の効果を最大化し、なんとか開発費用を最適化させたい。そんな企業担当者の方におすすめなのが「クロスプラットフォームアプリ開発」「ハイブリッドアプリ開発」です。

クロスプラットフォームアプリ開発

クロスプラットフォームアプリとは、Android / iOSどちらのOSでも動作するモバイルアプリのこと。Google Play / App Storeそれぞれ向けにアプリをビルドする必要はありますが、開発するアプリは1つだけです。これなら、Android / iOS向けのアプリを個別開発する必要がないため、開発費用を最適化可能です。

たとえば、AI / ディープラーニング分野で知られるプログラミング言語「Python」でもクロスプラットフォームアプリを開発可能。オープンソースのGUIフレームワーク「Kivy」を利用すれば、Android / iOS両対応のインターフェースを開発できます。

また、モバイルアプリ向けのフレームワーク「React Native」を利用すれば、JavaScriptを使ったクロスプラットフォームアプリ開発も可能。Webサイト構築経験のある方なら、慣れ親しんだJavaScriptでコーディングできるメリットがあります。

Python + Kivy

Python + Kivy

画像出典:Kivy

PythonのAndroidアプリ開発については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:Pythonでのスマホアプリ開発方法|アプリ例や必要なフレームワークも紹介

JavaScript + React Native

JavaScript + React Native

画像出典:React Native

アプリ開発のフレームワークについては以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:アプリ開発フレームワーク、iOS・Androidクロスプラットフォームおすすめ8選

ハイブリッドアプリ開発

すでにWebアプリを運用している企業であれば、ネイティブアプリよりも安価に開発できる「ハイブリッドアプリ」もおすすめです。ハイブリッドアプリとは、Android / iOS端末のWebView機能と、Web技術を活用したアプリのこと。HTML / CSS / JavaScriptで開発でき、Android / iOSで動作するクロスプラットフォームにも対応します。

安価かつクロスプラットフォームに対応するハイブリッドアプリなら、投資を抑えながら効果を最大化可能。Webアプリという既存資産も有効に活用できます。ハイブリッドアプリを開発するには「APACHE CORDOVA」などのフレームワークを利用する方法。「Monaca」などのクラウドアプリ開発ツールを利用する方法があります。

APACHE CORDOVA

APACHE CORDOVA

画像出典:APACHE CORDOVA

Monaca

Monaca

画像出典:Monaca

【まとめ】Androidアプリの開発費用相場を紹介しました

Androidアプリの開発費用はどのくらい?自社でAndroidアプリを開発できる?その場合の費用は?そんな企業担当者の方に向け、アプリの種類別開発費用目安、外注費用の仕組み / 内訳、自社開発した場合の費用目安まで、Androidアプリの開発費用相場を解説してきました。

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