生産管理システムの費用を徹底解説|導入で失敗しないためのポイントも紹介【2024年最新版】

生産管理システムの費用を徹底解説!導入で失敗しないためのポイントも紹介

「どの程度費用がかかるか知って、自社で導入できそうか判断したい」
「自社の予算に合った生産管理のシステムを選びたい」
「開発会社のサイトを見たが、費用がわかりにくい」

そこで、生産管理システムの費用を、4つの価格帯に分けて解説します。合わせて、それぞれの価格帯でおすすめのツールも紹介。自社の予算で導入できそうか、導入するならどのツールが自社に合っているかがわかるようになります。

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目次
  1. 1. 生産管理システムの費用の一覧表
    1. 1-1. 生産管理システムの費用相場は0円~500万円以上
  2. 2. 費用が無料の生産システムもある
    1. 2-1. いずみ生産管理システム
    2. 2-2. 株式会社Briskの生産管理システム
  3. 3. 月額型の生産管理システムの費用は5万円/月程度
    1. 3-1. flam
    2. 3-2. オセロコネクト
  4. 4. 買い切り型の生産管理システムの費用は100万円以上
  5. 5. オリジナル開発の生産管理システムの費用は500万円以上
    1. 5-1. 製造業のオリジナル開発例
  6. 6. 生産管理システムの導入で失敗しないポイント
    1. 6-1. 安さだけで選ばない
    2. 6-2. 実際に使う人の意見を反映する
    3. 6-3. カスタマイズやオリジナルの場合、わからない項目は必ず確認する
  7. 7. 【まとめ】生産管理システムの費用
    1. 7-1. 生産管理システムを導入したい方へ

生産管理システムの費用の一覧表

生産管理システムの費用相場は0円~500万円以上

費用

特徴

0円

必要最低限の機能のみ

5万円程度/月

無料のものより機能が増える

100万円以上

機能が豊富でカスタマイズも可能

500万円以上

自社の業務に合わせたシステムを開発できる

4つの価格帯の違いは、主に機能の充実度によるもの。機能が豊富になるほど高額になり、自社の業務に合わせて一から開発する場合は500万円以上になります。

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費用が無料の生産システムもある

企業規模が小さい場合、有料のシステムを導入してもほとんどの機能を使わない可能性もあります。目安として10人程度の企業であれば、まずは無料の生産管理システムを試し、必要であれば有料のものに移行することをおすすめします。

ただし、無料のシステムは、導入する時や導入後のサポートが一切ない点に注意が必要です。たとえば、システムの使用中に何らかの不具合が起きて利用できなくなった場合も、自社で全て対応しなければなりません。手厚いサポートが欲しい場合は、有料のものを選んだほうが良いでしょう。

いずみ生産管理システム

いずみ生産管理システム

※画像引用:いずみ生産管理システム

おすすめのポイント ・無料のシステムの中では機能の数が多い
・パソコン何台でもインストール可能
・英語表記にも対応

有限会社イズミソフトウェアが完全無料で提供する生産管理システム。
無料のシステムの中では機能の数が多いのが特徴です。受注・外注管理、伝票管理、在庫管理に加えて、品質管理や実績管理の機能もあります。他にも、マスタ登録では20種類以上のマスタを登録できます。

また、ライセンス数(同一のシステムにアクセスできるパソコンの台数)に制限がなく、何台のパソコンにでも無料でインストールできます。

さらに、英語表記に対応しているのも特徴。拠点が海外にあっても、同じシステムを英語表記と日本語表記で切り替えて使うことができます。

株式会社Briskの生産管理システム

株式会社Briskの生産管理システム

※画像引用:株式会社Brisk

おすすめのポイント ・初心者向けに開発されている
・無料で改善の要望も受け付けている

株式会社Briskが提供する完全無料の生産管理システム。
初心者向けに開発されているのが特徴です。色分けされてあったり、イラストが使われていて初心者でも操作しやすいように工夫されています。たとえば、業務メニューでは以下のように、ボタンにイラストを用いてわかりやすく示しています。

株式会社Briskの生産管理システム

※画像引用:株式会社Brisk

また、使用者の改善要望を無料で受け付けているのも特徴です。「一覧の絞り込みの項目を増やしてほしい」「日別の製造数や作業時間が表示されるようにしてほしい」などの要望に対応して定期的に改善しています。必ず要望が反映されるとは限りませんが、増やしてほしい機能などがあれば伝えることができます。

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月額型の生産管理システムの費用は5万円/月程度

クラウド型の生産管理システム

月額費用型の生産管理システムは、月々の利用料がおよそ5万円程度です。この価格帯は、インターネットを通じて共通のシステムを利用する「クラウド型」のサービス。以下のように、毎月決まった料金を払い続ける購入形態です。

flam

※画像引用:flam

月額費用型の生産管理システムは、以下のような企業におすすめです。

・無料のシステムよりも機能が多く欲しい
・自社サーバーがない

この価格帯の生産管理システムは、無料の価格帯よりも機能の数が増えます。また、導入時やシステム使用中に、不明点があったり不具合が起きた場合にサポートを受けられることもあります。

またインターネットを経由して利用するため、自社にサーバーがなくても導入できます

ただし、この価格帯では、高度なカスタマイズはできないことが多いです。提供元の会社が用意した以外の機能を作ったり、画面のデザインそのものを大きく変えることはできません。より自社に合ったシステムを必要とする場合は、買い切り型やオリジナル開発のほうが良いでしょう。

flam

flam

※画像引用:flam

おすすめポイント ・初期費用無料、月々10,320円~で利用可能
・会計ソフトと連携可能
・処理速度の早さにこだわり

株式会社フリップロジックが提供するシステム。
受発注管理、在庫管理などの生産管理の機能に加えて、販売管理の機能もあります。

スタンダード、プロフェッショナル、プレミアムの3つのプランがあり全て初期費用は無料。月額利用料は、スタンダードプランであれば10,320円です。プロフェッショナルプラン、プレミアムプランでは、登録できるアカウントの数やデータ容量が多いです。

また、クラウド会計ソフトfreee、マネーフォワードクラウド会計とデータ連携が可能で、売上、出金などの会計データを取り込むことができます。

処理速度の早さにこだわっているのも魅力。集計、検索、出力など、よく使われる機能の処理スピードが高速になるよう、企業努力がなされています。

プラン

スタンダード

プロフェッショナル

プレミアム

初期費用

0円

月額費用

10,230円

21,780円

54,780円

標準アカウント数

3

5

30

データ容量

10GB

20GB

30GB

無料トライアル

あり(30日間可能)

オセロコネクト

オセロコネクト

※画像引用:オセロコネクト

おすすめのポイント ・即日導入が可能
・オプションの数が豊富

CMA株式会社が提供する生産管理システム。
初期費用198,000円~、月々の利用料33,000円~で利用できます。最低価格で、受注管理、出荷管理、カレンダー、社内チャットなどの機能を使うことができます。

即日導入可能な点が魅力。最短で申し込みから30分で利用可能です。機能やライセンスの追加にも即日対応してくれます。

また、オプションの数が豊富なのも特徴。400種類以上もの機能から、自社に必要な機能を選んで導入できます。生産管理の機能だけではなく、売掛、買掛などの販売管理の機能を付けることもできます。

初期費用

198,000円~

月額費用

33,000円~

無料トライアル

あり(2ヶ月間可能)

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買い切り型の生産管理システムの費用は100万円以上

買い切り型

買い切り型の生産管理システムの費用相場は、100万円以上です。買い切り型は月額費用型とは異なり、システムをPCなどに直接インストールする「パッケージ型」のサービス。下の料金表のように、有料ソフトを買い切ってPCにダウンロードして利用するイメージです。

パッケージソフト価格表

※画像引用:FutureStage

買い切り型(パッケージ型)の生産管理システムは、以下のような場合におすすめです。

・豊富な機能を求める
・セキュリティ面を重視したい

パッケージ型では、すでにあるシステムをダウンロードして使いますが、必要に応じてカスタマイズすることが多いです。カスタマイズの代表例として「機能の追加」があり、以下のようなイメージです。

システムのカスタマイズ例

機能の追加以外にも以下のようなカスタマイズがあります。

・アパレルや食品などの業種や業務に合わせたデザインの変更
・会計システムなど他のシステムとの連携

月額費用型よりも選択できる機能が豊富な場合が多く、必要に応じて機能を新たに開発することもできます。自社に合ったシステムが欲しいが、オリジナルのシステムを開発するほどの予算はない、という場合におすすめです。

また、インターネットを使わずオフラインでツールを使用できるため、セキュリティを担保しやすいメリットもあります。情報漏洩が絶対に許されない場合は、月額費用型よりも買い切り型が適しています

FutureStageシリーズ

FutureStage

※画像引用:FutureStage

おすすめポイント ・導入実績が豊富
・業種ごとに合わせたパッケージもある
・他のシステムとの連携実績も豊富

株式会社日立システムズが提供する生産管理システムで、105万円から導入可能です(カスタマイズ費用は含まない)。導入実績が豊富で、1987年のリリース以来30年以上にわたり、4000システム以上に導入されています。自動車部品製造業、医療機械器具製造業、食品加工業など、様々な業種で導入実績があります。

製造業全般に対応したパッケージの他に、自動車部品業、金属加工業など業種ごとに合わせたパッケージもあり、業種ごとの特性を踏まえた機能が搭載されています。

また、他のシステムとの連携実績も豊富で、勘定奉行などの会計システムの他にも、運用管理ツール、帳票作成ツール、FAXソフトなどとの連携実績があります。

基本料金

・製造業向け生産管理システム

・自動車部品業向け生産管理システム

・金属加工業向け生産管理システム


各105万円~(税抜き)

オプション

・指定伝票連携オプション 10万円~

・帳票編集ツール 5万円~

など


※いずれも税抜き

TPiCS

TPiCS

※画像引用:攻撃型生産管理TPiCS

おすすめポイント ・4つの言語に対応
・目的に合わせたサポートサービス

株式会社ティーピクス研究所が提供する生産管理システム。
「繰返生産システム」「製番管理システム」などのシステムを110万円から提供しています(カスタマイズ費用は含まない)。

多言語に対応しているのが特徴で、日本語以外に英語、中国語(簡体字)、中国語(繫体字)、ベトナム語の4つに対応しており、10か国以上で導入実績があります。

また、目的に合わせて複数のサポートサービスがあります。メールや電話、遠隔操作でのサポートに加えてプライベート研修会も提供。より高度な運用の仕方を教わりたい場合、新人にシステムの使い方を教えたい場合などに活用できます。

基本料金

・繰返生産システム 110万円~

・製番管理システム 110万円~


など

オプション

・工程管理オプション 10万円

・製造履歴管理オプション 30万円

・納期回答オプション 30万円

サポートサービス

・メール、電話でのサポート 無料(保守サービスに登録の場合)

・プライベート研修会 9万円~

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オリジナル開発の生産管理システムの費用は500万円以上

製造業のオリジナル開発例

株式会社ハイテックス

※画像引用:株式会社ハイテックス

完全オリジナルで生産管理システムを開発する費用は500万円以上が目安になります。デザインや機能などゼロの状態から決めて開発するため、ディレクター1名、デザイナー1名、エンジニア2名程度の人員が必要になり、費用が高額になります。

また、求める目的や機能によっても金額が変わります。機能が多く複雑になるほど開発費用は高騰し、場合によっては数千万円以上の開発費がかかる場合もあります。

上記は製造業メーカーの例です。エクセルで生産管理を行っていましたが、より効率的に管理を行うために、オリジナルで生産管理システムを開発しました。

※株式会社ハイテックスの公式サイトでは費用は200万円〜になっています。

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生産管理システムの導入で失敗しないポイント

生産管理システムの導入で失敗しない3つのポイント

最後に、「どのツールを選べばいいかわからない」という方のために、生産管理システムの導入で失敗しない選び方のポイントを3つに絞って紹介します。

安さだけで選ばない

金額の安さだけで選ぶと、本来欲しかったシステムが得られないという失敗を招きます。なるべく安く抑えたい気持ちはわかりますが、システムを導入することそのものが目的になってしまっては本末転倒です。安さを最優先して選んだ結果、欲しい機能がなくて使いものにならなかった、システムの選び直しになったといった失敗につながります。

このような失敗をしないために、まずは必要な機能を明確にしましょう。以下のようになるべく具体化してください。

・20種類以上に細かく品目を分けてマスタ登録したい
・会計管理システムなど他のシステムと連携したい

具体化できたら、その機能があるシステムを選ぶことが大事。金額の安さに釣られず、なぜ安いのか?この金額で本当に欲しい機能が得られるのか?をよく吟味してからどのツールを選ぶか、どの開発会社に発注するかを決めましょう。

実際に使う人の意見を反映する

どんなシステムが欲しいか考える際、IT部門だけで考えるのはおすすめしません。実際にシステムを利用する部署の意見を反映しないと「使い勝手が悪くて結局使われない」という結果になる恐れがあります。宝の持ち腐れにならないように、実際に使う人の意見を聞いて、どのツールを選ぶか、どの開発会社に発注するかを決めましょう

カスタマイズやオリジナルの場合、わからない項目は必ず確認する

パッケージ型のシステムをカスタマイズしたりオリジナルで開発する場合、開発会社と発注者の間の認識のずれをなくすため、わからない項目を確認することも重要です。放置すると結果的に「想像していた機能と違った」「必要のない機能をつけて高額になった」といった失敗を招きます。

システム業界では聞いたことのない専門用語も多く使われます。後から悔やむことのないよう、サイトから問い合わせたり、担当者に質問して不明点・疑問点は解消してから契約してください。

良い担当者は丁寧に分かりやすく説明してくれるので、遠慮せずに質問しましょう。質問への反応を見ることで、良い開発会社か見極められるので一石二鳥です。

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【まとめ】生産管理システムの費用

費用

おすすめの企業

0円

必要最低限の機能のみ

5万円程度/月

無料のものより機能が増える

100万円以上

機能が豊富でカスタマイズも可能

500万円以上

自社の業務に合わせたシステムを開発できる

生産管理システムの費用相場を4つの価格帯にわけて解説しました。価格の一覧表をもう一度載せておきます。

生産管理システムの導入で失敗しないためのポイントは、以下の3つです。

・安さだけで選ばない
・わからない項目は必ず確認する
・実際に使う人の意見を反映する

今回紹介した内容をもとに、目的に合った生産管理システムを選びましょう。

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Q. 生産管理システムの費用相場は?

生産管理システムの費用相場は、0円~500万円以上です。その他の内訳は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。