Webアプリの開発費用相場|開発費用が決まる仕組みや費用最適化のヒントを解説!

Webアプリの開発費用相場|開発費用が決まる仕組みや費用最適化のヒントを解説!

新規事業立ち上げのため、既存事業の成長のためWebアプリを開発したいが、Webアプリ開発費用はどのくらいかわからない。そんな企業担当者の方に向けて本記事では以下の内容について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

  • Webアプリ開発の費用相場
  • 開発費用が決まる仕組み
  • Webアプリ開発費用を安く抑えるための注意点
  • Webアプリ開発の外注先の選び方

なお、Webアプリ開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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目次
  1. 1. Webアプリ開発費用相場
  2. 2. Webアプリ開発手法別の費用例
    1. 2-1. ノーコード(3万円~10万円)
    2. 2-2. パッケージ(100万円~)
    3. 2-3. フルスクラッチ(数千万円~)
  3. 3. Webアプリの開発費用が決まる仕組み
    1. 3-1. デザイン費
    2. 3-2. 人件費
    3. 3-3. 実装機能
  4. 4. Webアプリの開発後にかかる費用
    1. 4-1. 運用費
    2. 4-2. 保守管理費
  5. 5. 種類別のWebアプリ開発費用相場
  6. 6. Webアプリ開発費用を安く抑えるための注意点
    1. 6-1. 要件に適した開発手法を選ぶ
    2. 6-2. 拡張性を確保しながら機能を絞り込む
    3. 6-3. MVPの手法で市場ニーズを把握する
    4. 6-4. 補助金を申請する
  7. 7. Webアプリ開発に適した外注先の選び方
    1. 7-1. 複数の候補先に相見積もりを依頼する
    2. 7-2. Webアプリ開発の実績 / 開発手法への対応を調査する
    3. 7-3. コミュニケーション力を確かめる
  8. 8. 【まとめ】Webアプリ開発費用の相場を紹介しました

Webアプリ開発費用相場

はじめにWebアプリの開発費用相場を紹介します。開発するWebアプリの規模や機能数、機能の複雑さによって変動することはありますが、おおまかな費用相場は以下の表の通りです。

種類

費用相場

ECアプリ・サイト

60万円~400万円

SNS

100万円~500万円

掲示板

50万円~300万円

口コミアプリ・サイト

80万円~300万円

予約管理アプリ・サイト

80万円~500万円

マッチングアプリ

100万円~500万円

CMS

80万円~400万円

位置情報アプリ

300万円~1,000万円

ゲーム

300万円~1,000万円以上

CMS:HTMLやCSSなどの専門知識がなくてもコンテンツを制作・管理できるもの

ただし、開発するアプリの規模や機能の数、複雑さによっては上記の相場以上の費用がかかることもあります。また、開発する手法によってもかかる費用は変動するので、目的にあった開発手法を選ぶことも大切です。

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Webアプリ開発手法別の費用例

Webアプリの開発費用は、開発手法によっても大きく変わります。主な開発手法3つを紹介しますので参考にしてください。

Webアプリ開発手法別の費用例

ノーコード(3万円~10万円)

ノーコードツールによる開発は、プログラムのソースコードを記述せずにアプリを開発できるツールを使用した開発です。3万円~10万円程度からアプリ開発ができます。

エンジニアがソースコードを記述する手間を省けるため、開発費用や期間を大きく削減できることがメリットです。一方で、開発したいアプリに適したノーコード開発ツールがないと目的のアプリを開発できないというデメリットがあります。

パッケージ(100万円~)

パッケージ開発は、既製のアプリやその枠組みを導入・カスタマイズしてアプリを開発する手法です。アプリに必要な機能がある程度開発されていることから、導入・カスタマイズする分の開発費用だけで済むため、100万円程度からアプリ開発ができます。

ノーコード開発よりはカスタマイズの幅が広いものの、既製の枠組みを利用して開発するため欲しい機能を実装できないこともある点がデメリットです。

フルスクラッチ(数千万円~)

フルスクラッチ開発は、何もない状態からアプリを開発する手法です。すべての機能を1から開発するため自由度が高い代わりに開発工数が多くなるので、数千万円かかることも少なくありません。また、開発にかかる工数が多いことから開発期間も長くなりがちです。

フルスクラッチ開発の費用は、開発するWebアプリの規模や複雑さによって大きく変わり、数百万円程度から数億円になるケースも存在します。

ノーコード開発やパッケージ開発では実現できないアプリを作る場合にのみ、フルスクラッチ開発を選ぶと良いでしょう。

Webアプリの開発費用が決まる仕組み

Webアプリの開発費用が決まる仕組み

開発手法、開発モデル、サーバの確保や運用 / 保守など、Webアプリ開発には検討すべきこと、選定すべきことが非常に多いことが把握できたはずです。それでは、さまざまな要因が絡みあうWebアプリの開発費用は、どのような仕組みで決定されるのでしょうか?以下から簡単に解説していきます。

デザイン費

デザイン費は、Webアプリの画面のデザインやイラスト・ロゴのデザインにかかる費用です。

デザインと聞くと見た目を綺麗にする作業を想像しがちですが、Webアプリ開発ではユーザーにとって使いやすい画面を設計すること(UIデザイン)もデザインに含まれます。

操作がわかりにくかったり、よく使う機能へのアクセスが悪かったりすると、利用者が不便に感じて離脱してしまいます。その結果としてアプリユーザーの定着率も下がってしまうため、Webアプリ開発では画面のデザインも大切な要素の1つです。

主なデザインの内訳は以下の通りです。

  • UIデザイン(画面デザイン)
  • イラスト・キャラクターデザイン
  • モーションデザイン
  • アイコンのデザイン

アプリのブランディングやマーケティングに利用する画像やキャラクター、イラストもあわせて制作してもらう場合は別途デザイン費用がかかるケースもあります。

人件費

開発したWebアプリの維持に必要なドメイン、SSL証明書、サーバ費用などは、おおむねサービスごとに決まる固定費です。一方、Webアプリ開発費用は、開発するアプリの種類 / 規模、外注先などに応じて費用の異なる変動費であり、そのほとんどは人件費で占められています。

それでは、Webアプリ開発費用とほぼイコールの人件費は、どのようにして算出されるのか?その基準となるのが人月単価と開発期間です。

人月単価 / 開発期間

人月単価とは、アプリ開発に携わるエンジニア1名が、1ヶ月間稼働した場合の単価のこと。Webアプリ開発会社によって単価は変動しますが、スキルの高いエンジニアほど人月単価は高くなります。 

おおまかな人月単価の相場は以下の表の通りです。

エンジニアのレベル

人月単価の相場

プログラマー

50万円〜100万円

初級エンジニア

60万円〜100万円

中級エンジニア

80万円〜120万円

上級エンジニア(管理職)

120万円〜160万円

つまり、どのレベルのエンジニアをどの程度の期間(工数)開発にアサインするかによって、Webアプリ開発費用が決まる仕組みです。また、人月単価にはエンジニア給与のほか、会社の利益、オフィスの維持費などの経費も含まれています。そのため、一般的には給与 / 地価の高い都心の開発会社ほど開発費用総額は高くなります。

実装機能

Webアプリにどのような機能を実装するかによっても開発費用は変動します。これは、機能ごとに必要な開発工数の分だけ、人月単価が上乗せされるから。Webアプリに追加したい機能ごとの開発費用目安も紹介しておきましょう。

決済機能

Webアプリを経由して電子マネーやクレジットカードなどで決済ができるようにする機能が決済機能です。一般的には、既に開発・公開されている決済システムを利用します。

決済機能を追加する際の費用相場は、20万円~50万円程度です。ただし、既存の決済システムを導入せずに独自に開発する場合は高額になります。

セキュリティ機能

セキュリティ機能は、Webアプリにファイアウォールや暗号化証明書の管理機能などを組み込んでさまざまな脅威から守る機能です。特にWebアプリはインターネットを介して動作するアプリなので、外部からの脅威に備える必要があります。

Webアプリがサイバー攻撃を受けてしまうと、自社の情報だけでなく顧客の情報まで漏洩して大きなトラブルになってしまうリスクもあるので注意しましょう。

データ連携機能

データ連携機能は、既存のシステムやあわせて導入するシステムとデータをやりとりする機能です。機能を追加する費用の相場は、5万円~40万円程度です。

一般的に使われているシステムとの連携であれば既に連携機能が用意されていることも多く、導入するだけで済むため費用も安くなる傾向にあります。

ただし、独自システムやあまり一般的ではないシステムと連携する場合は高額になることがあるので注意しましょう。なぜなら、独自システムのデータに対応させるための開発工程が発生すると、その分の工数が上乗せされるからです。

その他の機能の費用目安は以下の表の通りです。

Webアプリに実装する機能

機能の開発費用相場

ログイン機能

10万円〜20万円

プッシュ通知

10万円〜100万円

ナビゲーション機能

2万5,000円〜5万円

位置情報機能

12万円〜25万円

チャット / メッセージ機能

20万円〜40万円

システム連携 / API

5万円〜40万円

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Webアプリの開発後にかかる費用

Webアプリの開発後にかかる費用

運用費

運用費は、Webアプリを動かすためにかかる費用です。

例えば、Webアプリを動かすサーバー代やドメイン費用、アプリストアで公開するための開発者アカウントの費用などが挙げられます。

また、近年ではWebブラウザとサーバーで通信する際に通信データを暗号化するためのSSL証明書を取得することが一般的になっています。そのため、SSL証明書の取得料もかかります。

保守管理費

保守管理費は、Webアプリを正常に動作させ続けるためにかかる費用です。

システムの監視にかかる人件費やセキュリティ対策にかかる費用、不具合への対応や修正にかかる費用などがかかります。また、OSやWebブラウザのアップデートで不具合が生じたときに対応や機能の追加にかかる費用も見込んでおくと良いでしょう。

種類別のWebアプリ開発費用相場

それでは、Webアプリ開発費用の総額は、どのくらいを見込んでおけばいいのか?そんな方の参考になるように、種類別のWebアプリ開発費用の相場を紹介しておきます。

Webアプリの種類

Webアプリ開発費用相場

口コミサイト

80万円〜300万円

掲示板サイト

50万円〜300万円

ECサイト

60万円〜400万円

SNS

100万円〜500万円

予約サイト

80万円〜500万円

マッチングサイト

100万円〜500万円

ゲームアプリ

300万円〜1,000万円以上

Webアプリ開発費用を安く抑えるための注意点

Webアプリ開発費用を安く抑えるための注意点

自社ニーズを満たしたクオリティの高いWebアプリを開発するには、費用面だけに着目してはいけません。とはいえ、初期投資となる開発費用はなるべく抑えたい、というのが発注側の本音でしょう。では、Webアプリ開発費用を最適化するにはどうすべきか?ヒントとなるポイントをいくつか紹介していきます。

要件に適した開発手法を選ぶ

まず1つ目のポイントは、Webアプリが実装すべき機能要件、満たしているべき非機能要件を明確にし、要件に適した開発手法を選択すること。たとえば、シンプルな独自ECサイトであれば、オープンソース(ソースコードが無償公開されているもの)のEC-CUBEを利用すると開発費用を抑えられるでしょう。

ゼロからコードを書くスクラッチ開発は、それでしか得られないメリットもあります。しかし、オープンソースやパッケージで実現できるWebアプリなら、わざわざスクラッチ開発を選択する意味がありません。

機能要件 / 非機能要件については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:機能要件とは|システム開発プロジェクトにおける重要性や非機能要件との違いを解説!

拡張性を確保しながら機能を絞り込む

将来的な拡張の余地を残しながら、機能を絞り込んだWebアプリを開発する方法もあります。たとえば、機能要件を必須の機能と将来的に実装したい機能に分け、必要最低限のWebアプリを開発し、スモールスタートする方法です。最低限の機能で開発して公開後に段階的に機能を追加していくことで、初期費用を抑えます

この方法であれば、Webアプリ開発の初期費用を抑えられるほか、ユーザーの反応を見ながらニーズの高い機能を優先的に実装できます。

MVPの手法で市場ニーズを把握する

MVPの手法をWebアプリ開発に適用し、市場のニーズを確認する方法もあります。MVP(Minimum Vaible Prodact)とは、実用に足る最小限のプロダクトのこと。MVPを市場に投入し、ニーズがあれば継続開発、なければアイデアを放棄するというマーケティング手法です。

Minimum Vaible Prodact

画像出典:INTERACTION DESIGN FOUNDATION

本来、MVPはWebアプリやITシステムに限らない幅広いプロダクトを意味します。一方、アジャイル開発モデルと相性が良い特徴を持つため、ITにMVPを適用する例は少なくありません。ニーズのないアイデアに投資し続けてしまう失敗をなくすためには、非常に有効な手法です。

 MVPについては以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:MVPとは?システム開発に応用するメリットや実践方法を解説

補助金を申請する

Webアプリ開発でも条件を満たせば国や自治体の補助金を利用できます。補助金の利用が認められれば、対象経費として認められている経費の1/3~1/2程度の補助を受けられます。

Webアプリの開発で利用できる補助金は、主に以下の4つです。

  • ものづくり補助金
  • 事業再構築補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • IT導入補助金

ただし、小規模事業者持続化補助金は2024年からECサイトの構築が対象外になっているので注意しましょう。

また、ものづくり補助金や小規模事業者持続化補助金はWebアプリの開発を主目的にすると利用できません。各補助金の趣旨にあった事業計画を策定して、その手段としてWebアプリを開発したり導入したりするような事業計画を策定し、採択されれば利用できます。

各補助金については以下の記事でも解説していますので、参考にしてください。

関連記事:システム・アプリ開発の補助金はどれを選ぶ?採択率50%を突破する秘訣

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Webアプリ開発に適した外注先の選び方

Webアプリ開発に適した外注先の選び方

どのような戦略、開発手法を採用するにしても、Webアプリ開発を外注する際のポイントは「アプリ開発会社の選定」です。それでは、Webアプリ開発に適した外注先を選定するには、どのような点に注意しておけば良いのか?以下から簡単に解説していきます。

複数の候補先に相見積もりを依頼する

まず大前提として考慮しておきたいのは、最初から特定のWebアプリ開発会社に絞り込まないこと。3社程度の候補先をピックアップし、相見積もりを依頼すると良いでしょう。もちろん、相見積もりの結果を費用面だけで判断してはいけません。相見積もりを依頼する際の対応など、適切な外注先を見極めるには総合的な観点が必要です。

Webアプリ開発の実績 / 開発手法への対応を調査する

それでは、相見積もりを依頼する候補先は、どのように選定すれば良いのか。Webアプリに求める要件を明確にした上で、同種のWebアプリ開発実績が豊富なのか?自社の考える開発手法に対応できるのか?をチェックしましょう。自社の業界、業種、業務内容への理解があるかどうかもポイントです。

コミュニケーション力を確かめる

相見積もり依頼時の担当者の対応から、コミュニケーション能力をチェックしましょう。なぜなら、Webアプリを含むシステム開発案件の失敗原因は、その多くが「充分に意思疎通できていなかった」ことだからです。

技術力の高い開発会社であっても、クライアントの意図を正確に汲み取るコミュニケーション能力がなければ、希望するWebアプリにはならないことを覚えておきましょう。

【まとめ】Webアプリ開発費用の相場を紹介しました

Webアプリを開発したいと考えているものの、開発費用がどのくらいかわからず悩んでいる企業担当者の方に向け、以下の内容について紹介しました。

  • Webアプリ開発の費用相場
  • 開発費用が決まる仕組み
  • Webアプリ開発費用を安く抑えるための注意点
  • Webアプリ開発の外注先の選び方

なお、Webアプリ開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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