- 更新日 2024.09.27
- カテゴリー システムの費用相場
予約システムの料金相場を解説!自社にあうシステムの選び方もチェックシート付きで紹介【2024年最新版】
予約システムの費用について調べてみたものの、以下のような問題に直面している方も少なくないのではないでしょうか。
- どれくらいの費用がかかるのかわからない
- そもそも予約システムの相場ってどれくらいなの?
- 既存ツールの導入とスクラッチ開発、どっちが良い?
手軽に既存ツールを導入するか、多機能なシステムをスクラッチ開発するかによって、コストや導入スピードも大きく変わるため、慎重な検討が必要です。
そこで本記事では、予約システムを導入する際の料金・相場を徹底解説。「手軽に予約システムを導入したい」「さまざまな機能を持たせたい」など、目的別に相場情報をまとめました。
また料金・相場の情報と一緒に
- 予約システムの種類
- 予約システムツールの料金や機能
-
予約システム導入前のチェックポイント
などもご紹介しています。予約システムを導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
※予約システム開発の見積もりをとりたい場合はシステム幹事にご連絡ください。予算と目的に最適なシステム制作会社を無料でご紹介いたします。相談料や紹介料は一切かかりません。
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予約システムの種類と料金相場
予約システムの導入方法には大きく「スクラッチ開発」「ツール導入」「ツールベース開発」の3種類に分けられます。それぞれの導入方法のイメージ図が以下です。
それぞれにメリット・デメリットがありますので1つずつ紹介します。
簡単にまとめたものが以下の表です。
開発の種類 |
導入にかかる期間 |
導入コストの相場 |
スクラッチ開発 |
長い |
30万円〜1,000万円以上 (開発規模により大きく変動) |
パッケージ・ツールの導入 |
短い |
無料~数万円程度 |
ツールベース・パッケージ開発 |
やや短い |
10万円~100万円程度 |
次項から各開発方法別に詳細を解説します。
1から自社向けに開発(スクラッチ開発)
目的:自社向けの予約システムをオーダーメイドで作りたい
導入期間:長い
導入コスト:30万円〜1,000万円以上
スクラッチ開発は既存ツールを使わずに、1から自社向けに予約システムを開発する方法です。
基本的にはシステム開発会社への依頼となるため、機能やデザインなどを細かくカスタマイズできます。「個性を出して他社と差別化したい」「とにかく使いやすいシステムにしたい」という要望にはスクラッチ開発が適しています。
一方で開発する機能やシステムの規模に応じて導入までの期間やコストがかかるといったデメリットがあります。また、システム導入後も保守・メンテナンス費用が発生する場合があるため注意が必要です。
コストについてはシステムの規模や要件によって大きく変動するため一概にいえませんが、目安として以下の開発料金がかかります。
- 小規模:30万円~100万円程度
- 中規模:200・300万円~1,000万円程度
- 大規模:1,000万円以上
また、システム保守を依頼する場合には開発料金の10~15%程度が年額として発生することも覚えておきたいポイントです。
ツールの導入(またはパッケージ開発)
目的:予約システムを手軽に導入したい
導入期間:短い
導入コスト:無料~数万円
完成した予約システムとしてパッケージ化されたツールを導入する方法です。導入期間が短く、コストも抑えられる点がメリットです。ただし、一般的に初期導入費用と月額費用が発生します。
手軽に導入できる反面、完成したシステムなのでカスタマイズはほとんどできず、ツールの機能によっては自社の課題を全て解決できない可能性があります。同じツールを導入している他社との差別化も難しいかもしれません。
ツールの導入自体にかかるコストは、初期費用・月額費用ともに無料~数万円と比較的安価。ですが、契約するプランによっては月間の予約数に応じて従量課金されたり、オプション機能の追加で追加料金が発生したりすることがあります。
そのため、大規模なサイトで高機能な予約ツールを導入すると、10万円を超える高額な月額費用が発生する可能性があります。「最初からスクラッチ開発をしたほうがトータルでかかるコストを抑えられた」というケースもあるので注意しましょう。
ツールベースでの開発(またはパッケージ開発)
目的:予約システムを手軽に導入したいが、ある程度カスタマイズもしたい
導入期間:やや短い
導入コスト:10万円~100万円程度
ツールベースでの開発とは、既存ツールやWordPressのプラグイン(サイトの機能を拡張するプログラム)をカスタマイズすることを指します。比較的短期間かつ低コストで自社の要望に沿った予約システムを作れます。
ただし、既存のツールから作り込んでいくため、カスタマイズに限度がある点はデメリットとして挙げられるでしょう。また、既存ツールをカスタマイズすることで、本来受けられたアップデートやサポートを受けられなくなる可能性もあるため注意が必要です。
ツールベースでの開発は、Webサイトへの組み込みや他システムとの連携部分の開発が中心となります。開発料金の目安は10万円~100万円程度が一般的。
ただしスクラッチ開発同様、システムの規模や機能の数・複雑さによってを拡大することで料金がかかります。そのため、事前にしっかりと要件定義(クライアントの要件を開発者の視点でまとめたもの)を作り込むことが求められます。
関連記事:システム開発の要件定義とは?受託開発における重要性や進め方を解説!
予約システムの開発費用の内訳
人件費
システム開発の内訳で大きな割合を占めているのが人件費です。一例を挙げると以下のような項目が人件費として計上されます。
- 要件定義費用
- 進行管理費用
- 設計費用
- デザイン費用
- 開発費用(エンジニア、プログラマー)
- テスト費用
- 導入費用
- 運用・保守費用
予約システムを作るには、システムに必要な機能・実現したい内容のヒアリング、設計・開発・テストなどのさまざまな工程が必要です。そのため、直接開発するプログラマー以外にも進行を管理するプロジェクトマネージャーや設計をするシステムエンジニアなども必要になります。
開発するシステムが複雑だったり、機能が多かったりすると必要なスタッフも多くなるので、人件費も高くなるでしょう。
設備費
設備費には、主にシステムを動かすために必要なハードウェア(機械装置)やソフトウェアの購入費、維持費、利用料金が該当します。また、自社で開発する場合は、開発に使用するパソコンやサーバー、ソフトウェアの購入費・利用料金、それらの維持費なども該当します。
予約システムの開発を外注する場合は、動かすために必要なハードウェアやソフトウェアにかかる費用だけ考えれば良いケースがほとんどです。
運用費
運用費は、予約システムを正常に稼働させつづけるために必要な費用です。
例えば、メンテナンス費用や保守費用、セキュリティの維持費・更新費などが該当します。また、予約システムを活用するために機能を追加したり、アップデートをしたりするためにかかる費用も運用費にあたります。予約システムは個人情報を扱うことから特にセキュリティの更新やアップデートも重要です。忘れずに運用費に計上しましょう。
運用費は、システム開発にかかる費用を自社で概算する際に意外と見落としがちなポイントなので注意してください。
予約システムの導入費用を安く抑えるポイント
要件を明確にする
予約システムの開発を外注する際は、開発会社の担当者に要望が正しく伝わるように要件を明確にしましょう。要件があいまいなまま開発に着手してしまうと、必要な機能がなかったり、ユーザーが使いにくかったりするシステムが納品されるおそれがあります。
可能であれば、要件定義書や仕様書を自社で作成して開発会社に提示すると良いでしょう。開発者が作成する要件定義書ほど細かく設定できなかったとしても、システムにどのような機能が必要かは説明できる状態にしておきましょう。
説明が難しい場合は、自社が求めている機能を持っている他社のシステムを実際見せながら説明することも有効です。
欲しい機能に優先順位をつける
予約システムに搭載したい機能に優先順位をつけておくことで、予算をオーバーしそうなときにどの機能を優先するかを判断しやすくなります。確実に必要な機能、あると便利な機能、今後実装したい機能などに分けておくと良いでしょう。
また、優先順位が明確になっているとパッケージ開発をする際にどのパッケージを使うか選ぶ際にも役立ちます。すべてを実現できるパッケージがなかった場合に、優先順位が決まっていないとどの機能を切り捨てるかで悩むことになってしまうので注意しましょう。
予算を抑えつつすべての機能を実装したい場合は、予約システムの稼働に最低限必要な機能を実装して、運用しながら追加していくことも検討すると良いかもしれません。
相見積もりを取る
システム開発会社に依頼する場合は、面倒でも相見積もりを取りましょう。
「検索して表示された順に会社を決める」「大手で実績もある会社だからお任せする」のようなシステム会社の決め方では結果的に損をする可能性があります。
相見積もりをとることで、見積もりの内容が妥当か、内訳に不自然なところはないか、見積内容に漏れはないかなどを判断しやすくなります。
ただし、相見積もりを多く取りすぎてしまうと内容を精査するためにかかる手間や時間も膨大になってしまうため注意が必要です。開発会社が公開している情報から自社の目的にあう会社を2~3社ほどピックアップして、相見積もりを取ると良いでしょう。
自社にあう開発会社を2~3社まで絞ることが難しいと感じた場合は、システム幹事にご相談ください。システム幹事が持つ各開発会社の情報から、予算と目的に最適なシステム制作会社を無料でご紹介いたします。相談料や紹介料は一切かかりません。
おすすめの予約システムツールの料金・機能を一部紹介
既存の予約システムツールは数多くありますが、ここでは導入社数が多く、料金が公式サイトに明記されているツールを厳選して紹介します。
特徴 |
料金 |
導入社数 |
|
STORES 予約 |
集客・予約管理・ 顧客管理がワンストップ |
初期費用 0円 月額料金 0円~66,000円 |
150,000社以上 |
RESERVA |
豊富な機能による 高いカスタマイズ性 |
初期費用 0円 月額料金 0~22,000円 |
280,000社以上 |
ChoiceRESERVE |
複数店舗間連携や 権限別管理に強み |
初期費用 33,000円 月額料金 22,000円~176,000円 |
4,000社以上 |
SELECTTYPE |
業種別テンプレートで 手軽に作成可能 |
初期費用 0円 月額料金 0円~11,000円 |
不明 |
STORES 予約
画像引用:https://stores.jp/reserve
ヘイ株式会社が運営する「STORES 予約」は、テンプレートを選ぶだけで簡単に予約システムを導入できるツールです。
導入している業界も幅広く、医療機関や各種スクール、貸しスペースなどで導入実績があります。
このツールだけで集客や予約管理、顧客管理、決済機能がカバーできるほか、オプションでメルマガ・DM配信やzoomとの連携、特定会員向けのシークレットページなど、さまざまな機能を追加することが可能です。
7日間の無料トライアル期間が用意されているので、その間に自社に必要な機能をじっくりと選ぶことができます。
STORES 予約の概要
特徴 |
集客・予約管理・顧客管理がワンストップ |
料金 |
初期費用 0円 月額料金 0円~66,000円 |
導入社数 |
150,000社以上 |
RESERVA
画像引用:https://reserva.be/
「RESERVA(レゼルバ)」は株式会社コントロールテクノロジーが提供する予約ツールです。個人事業主から大企業、官公庁まで業種を問わず幅広いユーザーに導入されています。
ITが苦手な人でも導入後すぐに使用できるシンプルな仕様ですが、LINE公式アカウントやGoogleカレンダーとの連携、アメブロへの予約ボタン設置、スマートロックやZoomとのAPIなど、豊富な機能によるカスタマイズ性の高さが特徴です。
まずは無料プランに登録し、必要な機能を吟味してから有料プランにアップグレードすると良いでしょう。
RESERVAの概要
特徴 |
豊富な機能による高いカスタマイズ性 |
料金 |
初期費用 0円 |
導入社数 |
280,000社以上 |
ChoiceRESERVE
画像引用:https://yoyaku-package.com/
「ChoiceRESERVE」は予約システム開発歴15年の株式会社リザーブリンクが提供する予約ツールです。大手企業から中小企業、公共機関などさまざまな分野で導入されています。
一般的な予約機能や顧客管理機能はもちろんのこと、複数店舗との連携や権限別の管理に強いため、規模の大きな企業でも安心して導入できます。導入からシステムの疑問まで運用サポート体制が手厚いこともポイントです。
なお、機能の異なる「Lite」「Pro」2種類のプランと、月間予約受付数に応じた3種類の従量課金コースの組み合わせで月額料金が変わりますので、契約前に必要な機能や予測される予約数を把握しておくと良いでしょう。
ChoiceRESERVEの概要
特徴 |
複数店舗間連携や権限別管理に強み |
料金 |
初期費用 33,000円 月額料金 22,000円~176,000円 |
導入社数 |
4,000社以上 |
SELECTTYPE
株式会社セレクトタイプが運営する予約ツール「SELECTTYPE」は予約システム付きのホームページが作れるサービスです。
利用する機能を選べる「個別プラン」とすべての機能が使える「パッケージプラン」が用意されています。
「ホームページは持っているけど予約システムだけ使いたい」「予約システムを備えたホームページから作りたい」といった、ユーザーの希望に柔軟に応えられる点が特徴です。
また業種ごとに準備されたテンプレートを使うことで、簡単にホームページや予約システムを作成できるため、Webの知識がなくても気軽に扱えるのがポイントでしょう。
SELECTTYPEの概要
特徴 |
業種別テンプレートで手軽に作成可能 |
料金 |
初期費用 0円 月額料金 0円~11,000円 |
導入社数 |
不明 |
予約システムとは?
予約システムとは、あるサービスを利用したい人が、時間や場所、物、人などを予約するためのシステムを指します。
予約システムの多くは予約フォームのほか、予約情報や顧客情報を管理するためのデータベースを備えており、BtoCと呼ばれる企業対個人のビジネス形態、特にサービス業で利用されることがほとんどです。
中でも飲食業や医療機関の需要は高く、数多くの専用の予約システムサービスが存在しています。
また、塾や習い事といった各種スクール、レンタルスペース、イベントやセミナー、整体やマッサージ、美容室など業種業態を問わず、幅広い分野で利用されています。
関連記事:予約システム導入のメリットとデメリットとは?選び方のポイントも紹介
予約システムで何ができる?
予約システムを導入すると、主に以下の機能が利用できます。
- 新規予約受付
- 予約の通知
- 予約の変更
- 顧客の管理
- 決済・課金
- 利用者の動向の計測・分析
- 集客・マーケティング
以下、各機能の内容を解説します。
新規予約受付
予約受付機能は、新規の予約を受け付ける機能です。一般的にはカレンダー型の予約ページから希望日時を指定してもらう形式が主流。高機能なものになると営業日や休業日をカレンダーに反映させたり、予約にオプションを付けたりできます。
予約の通知
予約の通知(連絡)機能は、予約完了後に通知をしたり、予約の当日や前日にリマインド通知を送信したりする機能です。メールやSMS、SNSなどを利用して通知を送ります。
予約の変更
予約の変更は、既に予約されている状態から予約内容の変更・取り消しをする機能です。予約の取り消し機能があると、連絡なしに予約を無視されてしまうケースが減らせるため、機会損失を減らす効果にも期待できます。
顧客の管理
顧客の管理機能は、ユーザーの年齢や性別、居住地域、過去の利用履歴などの各種データを管理できる機能です。顧客管理機能があると、来店施策や集客施策などを行う際の参考データを利用できます。また、顧客管理機能から直接メールマガジンを送れるものもあります。
決済・課金
決済・課金機能は、予約システム上で決済をする機能です。電子マネー決済やキャリア決済などのオンライン決済やコンビニ決済などを利用して決済します。支払い方法を充実させることでユーザーの利便性が向上するため、リピート率をアップさせる効果に期待できます。
利用者の動向の計測・分析
利用者の動向の計測・分析機能は、予約システムの解析タグなどを利用して集客状況やシステムの利用状況を計測・分析する機能です。マーケティング施策を行う際に参考にできます。
集客・マーケティング
集客・マーケティング機能は、メールマガジンやクーポンの発行など集客・マーケティング施策を行う機能です。高機能なシステムになると顧客管理機能や動向の計測・分析機能と組みあわせてユーザーにあわせてカスタマイズしたメールを送れるものもあります。
予約システムを導入するメリット
予約システムを導入するメリットは、主に以下の4つです。
ユーザーのハードルが下がる
予約システムを導入すると、ユーザーは手軽に予約できるため予約をするハードルを下げられます。電話が苦手な方も少なくないので、電話以外の手段を用意することは有効といえるでしょう。
また、24時間稼働している予約システムであれば利用者の好きなときに予約作業ができる点も予約のハードルを下げています。
予約システムを利用するとキャンセルのハードルも下がるため、いわゆるドタキャンや無断キャンセルも減らす効果に期待できます。
予約業務を効率化・自動化できる
予約システムを導入するとこれまで手動で行っていた予約業務を自動化できるため、業務の効率化につながります。
また、電話による予約と違い音声ではなく文字でやりとりをするため、名前の聞き間違いなどのミスの発生を防げる点もメリットです。
顧客の管理がしやすい
予約システムには顧客管理機能がついているものも多いため、顧客の管理を効率化できます。また、マーケティング機能や利用者の動向の計測・分析機能と連動させられるためより詳細に顧客の情報を管理できる点もメリットといえます。
顧客の動向データをマーケティングに活用できる
顧客の動向データを計測・分析する機能がある予約システムなら、収集したデータや分析の結果をマーケティングに活用できます。
マーケティング機能も搭載されている場合は、予約システムで収集したデータをもとに、利用者にあわせてカスタマイズしたメールを送信することも可能です。
予約システムツールを選ぶ際の注意点
予約システムツールを選定する際にはさまざまなチェックポイントがあります。
主なチェックポイントは以下の6つ。
- 想定予約数
- 機能
- 実用性
- カスタマイズ性
- 料金
- 実績・安全性
以下で、順に各項目の詳細を解説します。
1.想定予約数
多くの予約システムは月間予約数に応じて従量課金されるため、事前に予約受付数を想定しておくことが重要です。
安いプランを選んだものの想像以上に予約が入ってしまい、他のプランやサービスより高くなってしまった、ということがないようにしましょう。
2.機能
多くの予約システムは使用できる機能によって料金プランが変わってきます。機能が多ければ多いほど料金は高くなるため、自社に必要な機能を選定し、利用するサービスが対応しているかを確認することが重要です。
予約システムに必要な予約管理機能は最低限の機能として押さえておきましょう。また、必要に応じて決済機能もあると良いでしょう。あとは自社業務に必要な機能を洗い出して「これは絶対に必要」「できれば欲しい」のように優先順位を付けておくと、プランを選ぶ際の参考になります。
予約管理機能があるか
画像引用:RESERVA
予約管理機能とはその名の通り、顧客からの予約を受け付け、情報を管理・保存する機能を指します。予約フォームから送信された予約情報の管理、予約情報の修正やキャンセルといったステータス変更、予約状況の確認など、予約に関するデータを一元管理する機能です。
取得した情報をデータベース化するCRM(顧客関係管理)機能を備えたツールも導入すれば、顧客や会員の管理にも役立つでしょう。
決済機能がどうなっているか
下記のような各種決済機能の充実は、顧客の利便性向上に欠かせません。
- 顧客が来店前にクレジットカードで事前決済できる
- 月額制であれば毎月自動的に回収できる
- オンライン回数券を発行できる
また、決済機能の充実は、支払い漏れや無断キャンセルなどを防止し、現地での現金のやり取りといった煩雑な作業を減らせるため、業務の効率化も期待できます。
3.実用性
運用のしやすさも予約ツールの重要な選択基準です。どんなに機能が多くても操作性が悪かったり画面が見にくかったりすれば使われなくなってしまいます。
ほとんどのツールが機能制限付きの無料プランを用意しているほか、無料トライアル期間を設けているサービスもあります。
これらを利用して操作性はもちろんのこと、自社の業務フローに当てはめてスムーズに運用できるかテストしてみると良いでしょう。
また、顧客の利便性を高めるために専用アプリや専用ページを提供しているサービスも増えています。利用を検討しているサービスがスマートフォンに対応しているかどうかもチェックすべきポイントです。
4.カスタマイズ性
パッケージの予約システムツールを導入する場合は、もともと用意された機能を使うものですから、完全にオリジナルの予約システムにすることは困難です。
ただしサービスによってはテンプレートを使ったデザインのカスタマイズや、APIによる他サービスとの連携を用意しているところもあります。
既存ツールを使いつつ、いかに自社に最適化させることができるか。これもツール選びの重要なポイントです。
導入形式
画像引用:STORES 予約
導入形式にはさまざまなものがあります。
例えば、以下のようなタイプがあります。
- 自社サイトに予約カレンダーやボタンを埋め込むタイプ
- 予約用のサイトを生成するタイプ
- 独立したツールとして導入するタイプ
上記のようなさまざまなタイプの導入形式から、自社の規模や運用形態に応じて使いやすいものを選ぶ必要があります。
カスタマイズの難易度
色やレイアウトといったデザインを簡単に変更できるか、在庫管理や人員管理といった自社システムとシームレスに連携できるかなどもチェックしておきたいポイントです。
5.料金
予約システムツールはプランによってかかる費用が異なります。
事前に必要な費用を確認するのはもちろんのこと、ツール導入による費用対効果を確認することも重要です。そのために、予約業務にどの程度従業員のリソースが割かれているかをあらかじめ見積もっておくと比較しやすくなるでしょう。
初期費用
多くの予約システムツールは初期費用が無料ですが、その分導入やカスタマイズを自社でやらなければならないことがあります。
初期費用が発生する場合は、このあたりの各作業を代行してくれることがあるので、自社でカスタマイズが難しい場合は支援してもらえるツールを選びましょう。
月額料金
予約システムツール月間の予約数に応じて料金が決まることがほとんどです。
現在の予約数が毎月どのくらいあるか、システム導入後にどれくらい増えそうかを事前に想定しておくとプランが立てやすくなります。
オプション料金
多くのサービスが予約システム以外の機能をオプションで用意しています。サービスによって基本プランでも使える機能と、別途オプションとして付加する機能があるので、自社が使いたい機能を事前に洗い出しておくとスムーズに導入できます。
最低限必要な機能とオプションで欲しい機能を明確にし、サービスごとに試算をしてみると良いでしょう。
最低利用期間
予約システムツールはサービスによって最低利用期間が決められていることがあります。
「やっぱりあわないから変更したい」と感じても、最低利用期間が決まっている場合は契約終了まで待つか、別システムを契約して二重に料金を支払うことになります。そのため、契約前に最低利用期間を確認することが大切です。
一方で、1年分の料金を一括払いにすると割引になるといったお得な長期契約が用意されているケースもあります。まずはトライアルでしっかりと使い込んでみて、機能に不満がなければこちらを利用するのも1つの方法です。
6.実績・安全性
予約システムを導入したけど使いこなせなかったり、自社の業務にマッチしていなかったりすればせっかくの投資が無駄になってしまいます。同業の導入実績があるかは事前に確認しておきたいポイントです。
また、顧客情報を扱うためセキュリティの安全性も求められます。システムの信頼性やサービス提供企業のセキュリティポリシーも合わせてチェックしておきましょう。
自社の業種に近い導入事例
予約システムは大企業から個人事業主まで、また官公庁や公共機関など業種業態を問わず幅広い分野で導入されています。
まずチェックすべきポイントは導入実績数。単に実績数の多さだけでなく、大手・有名企業や官公庁などで使われているかは、ツールの信頼性を判断するためにも確認しておきたいところです。
また、自社に近い業種や規模感の企業が導入していれば、業務フローにマッチするかどうかもイメージしやすくなります。
セキュリティ
予約システムは個人情報を取り扱うものです。情報の漏えいや消失は自社の信用問題に関わりますから、セキュリティ面は入念にチェックしましょう。
最低でも押さえておきたいポイント以下の3つです。
- 最低でも運営する企業のセキュリティ教育はしっかりしているか
- 収集したデータはどのように管理されているか
- バックアップ体制はどうなっているか
また、セキュリティに関わる機関からの認証、例えばISMS認証(ISO27001)やプライバシーマーク(Pマーク)を取得しているかどうかは、企業のセキュリティ意識を示す目安となります。
【まとめ】予約システムの料金相場を紹介しました
本記事では予約システムの種類と相場について解説してきました。
予約システムは導入する方法や実装する機能によってコストが大きく変わります。
予約システムに何を求めるのか? という目的ベースに、ツールを導入するのか、スクラッチで開発するのか、コストはどれくらいかかるのかを確認していただければ幸いです。
予約システム開発の見積もりをとりたい場合はシステム幹事にご連絡ください。
予算と目的に最適なシステム制作会社を無料でご紹介いたします。相談料や紹介料は一切かかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
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Q. 予約システムを開発する際の費用相場は?
予約システムを開発する際の費用相場は、スクラッチ開発だと30万円~1,000万円以上、ツールを導入する方法だと無料~数万円程度です。その他の内訳は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
川口 裕樹
専門分野: ビジネス、IT、取材ライティング
システムエンジニアからライターに転身。記事執筆・取材・撮影を1人でこなしています。ビジネス系イベントの取材やセミナーレポートの作成、企業向けインタビューなどを多数経験。さまざまなメディアで記事の執筆をしています。
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