- 更新日 2024.01.05
- カテゴリー システム開発
システム開発ツール10選|トレンドや導入の注意点・選び方は?【2024年10月最新版】
システム開発ツールとは、ソフトウェアやアプリを作成する際にかかる手間を自動化、省力化するためのツールです。システム開発ツールを使って、ソフトウェアやアプリを開発しようか検討している企業は多いでしょう。
しかしシステム開発ツールを導入しようとしても「自社にどのようなツールを導入すべきか」とお悩みの企業担当者は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、
- 自社のソフトウェアやアプリ開発期間を短縮させたい
- 開発ツールを導入したい
- 開発ツールを使ってコスト削減につなげたい
とお悩みの方に向けて、
- システム開発ツールの概要
- 【機能別】システム開発ツール一覧
- システム開発ツールのトレンド
- システム開発ツール10選
について解説します。最後まで読めば、どのようなツールを選ぶべきか判断できるでしょう。
※システム開発ツールを導入すべきかわからない、どのツールが自社に合うかわからないという方はシステム幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
システム開発に役立つ記事もご覧ください システム開発とは?工程・流れをプロが解説!発注者が知っておくべきポイント
システム開発ツールとは
システム開発ツールとは、ソフトウェアやアプリを作成する際にかかる手間を自動化、省力化するためのツールです。
開発ツールを活用することにより、開発効率だけでなく、ソフトウェアの信頼性や品質の向上にも期待ができます。開発ツールは幅広い機能を持つものが多く、様々な種類のツールが提供されています。
またツールを利用すると、ソフトウェアを短時間で開発することが可能になり、エンジニアの無駄な作業やミスも減らすことができます。
【機能別】システム開発ツール一覧
ここから、システム開発ツールについて詳細に解説します。
API(Application Programing Interface)
APIとは「Application Programing Interface」を略した言葉です。プログラム内で共通して使用する箇所を別プログラムとして作成し、必要に応じて呼び出すものを指します。APIを利用すると、様々なメリットがあり業務の効率化につなげられます。
APIを利用するメリットは、下記の通りです。
- 何度も同じプログラムを入力しなくてもいい
- 開発時間を削減できる
- 同じ機能であれば開発しなくて済むためコスト削減できる
- 別アプリからログインできる
- 販売価格や商品仕様の変更など最新情報を取得できる
- 別のプログラムから利用してもユーザー登録の必要がない
IDE(統合開発環境ツール)
IDE(統合開発環境ツール)とは、システム開発に必要な各種ツールを総合的に提供するツールです。大規模開発で使用されることが多く、エンジニアにとって便利な機能が提供されています。
IDEの主な機能は下記の通りです。
機能 |
内容 |
GUIデザイン機能 |
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ビルド機能 |
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テスト・デバッグ支援機能 |
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プロジェクト管理機能 |
|
バージョン管理機能 |
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コードエディタ機能 |
|
代表的なIDEは、下記の通りです。
- Visual Studio
- Xcode
- IntelliJ IDEA
- Eclipse(エクリプス)
開発工数管理ツール
開発工数管理ツールとは、工数(「開発にかかる総作業量・時間÷担当人数」から一人当たりの作業量や時間を算出した数)をもとに作業の効率化を図るツールです。
工数管理ツールは、勤怠管理ツールと似ていますが大きく異なります。勤怠管理ツールが出退勤の管理をするのに対し、工数管理ツールは出退勤時間の内訳を管理します。
開発工数管理ツールのメリットは下記の通りです。
メリット |
内容 |
進捗状況の把握 |
|
チーム全体の業務の効率化 |
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顧客満足度の向上 |
|
超高速開発ツール(プログラム自動生成)
超高速開発ツールとは、GUIを使用し、コーディングを自動化するツールで、使い方次第では開発工程を半減することも可能ですが、商品によって特徴は大きく異なります。実際の開発では、複数のツールを使い、効率的な開発を行います。
GUIとは、「グラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface)」を略した言葉で、マウスや指などで操作できる画面のことを指します。
超高速開発ツールの主な機能は下記の通りです。
機能 |
内容 |
仕様管理 |
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コード自動生成・モデル駆動 |
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テストの設計・自動実行 |
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ドキュメント管理・自動生成 |
|
※リポジトリとはデータ・プログラムの情報が入ったデータベースのこと
超高速開発ツールを活用するメリットは下記の通りです。
- 開発工程の工数を削減できる
- 経験が浅くても開発できる
- 開発工程の削減と高品質を実現できる
- 工程短縮によりチームのコミュニケーションを活性化できる
テスト自動化ツール
テスト自動化ツールは下記のテスト工程を自動化できるツールです。
- 分析
- 設計
- 実装
- 実行
- 完了
自動化ツールを活用すると、テストの省力化やテスト実施時間の削減ができるだけではなく、AIを使ったツールにより精度の向上も期待できます。
テスト自動化ツールを活用するメリットは下記の通りです。
- 人手不足に関係なくテストできる
- 正確にテストできる
- バグの早期発見ができる
- テストを高速で実行できる
テスト自動化ツールには、下記のような種類があります。
種類 |
内容 |
パッケージ型 |
|
SaaS型 |
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RPA派生型 |
|
サービス受託型 |
|
※RPAツール:人が手動で行っているルーティンワークをロボットで自動化できるツール
バージョン管理ツール
「バージョン管理ツール」は、最新版のプログラムがどれかを管理できるツールです。ソフトウェア開発では、以下の履歴を管理することが重要です。
- いつファイルが作られたのか
- どこが変更されたのか
- 誰によって変更されたのか
- 最新版のソースコードがどれなのか
上記の問題を解決する仕組みであるバージョン管理ツールを利用することで、バグや脆弱性などソフトウェアの信頼性に関わる部分を担保できます。
代表的なツールは下記の通りです。
名称 |
内容 |
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※リモートリポジトリ:専用のサーバに配置
※ローカルリポジトリ:自分の手元のマシン上に配置
画像引用:backlog/サル先生のGit入門
設計書作成支援ツール
設計書作成支援ツールは、完成したシステムをもとに、後から設計書を生成できるツールです。同じものを作成する場合や設計書が不明な場合に役立ちます。
代表的な設計書作成支援ツールは、以下の通りです。
名称 |
特徴 |
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※Python:AIなどで使用されているプログラミング言語
※Ruby:SNSやECサイトで使用されているプログラミング言語
システム開発ツールのトレンド
ここから、システム開発ツールのトレンドについて具体的に解説します。
ローコード・ノーコードで開発できること
システム開発ツールのメリットは、ローコードとノーコードで開発できる点です。ローコード開発は少ないコードで開発することを指し、ノーコード開発はコードを書かないで開発することを指します。
ノーコードとは、画面部品やロジック部品を組み合わせることにより、直接プログラムを書かなくてもプログラムが自動で作成される仕組みのことです。
そのためノーコードは、プログラミングスキルがない、もしくは少なくても開発できる点が評価されています。
ノーコードのツールを活用すると誰でも開発できるため、システム開発の脱属人化を図れるほか、開発期間を大幅に短縮することが可能です。
またIT業界だけではなく、あらゆる業界でDX化が必要とされています。開発速度・品質などで変革が求められているため、迅速に対応できるローコード開発やノーコード開発が注目されているのです。
マルチプラットフォームに対応していること
マルチプラットフォームとは、複数の異なる機種やOSで同様に動作できるプラットフォームを指します。例えばWindowsやMac、AndroidやiOSでも同じように動かせるツールは、マルチプラットフォームに対応しています。
マルチプラットフォーム対応のシステム開発ツールが評価されている点は、複数のデバイスを想定したシステム開発が一挙にできることです。開発期間の短縮ができるため、開発コストも削減できるでしょう。
統合開発環境(IDE)のクラウド化による効率化ができていること
従来のIDEはパッケージソフトでしたが、クラウド化されているものは人気が高い傾向があります。クラウド上で開発と実行ができるため、単体テストや結合テストを行うことが可能です。
単体テストとは、ソフトウェア開発の最初に実施されるテストを指します。結合テストは、単体テストを終えた各モジュールを結合させて、設計通りの動作になっているかを確認するテストです。
IDEのクラウド化によって、開発の効率化につなげられます。また、インストールの手間や環境作成に時間をかけずに済みます。
システム開発ツール導入前の注意点
システム開発ツール導入前の注意点について、詳細にみていきます。
運用保守にかかるコストが把握できているか
開発ツールが自社にマッチしなかった場合、想定以上の運用コストが生じたり、自社に合うシステムへのカスタマイズに時間と手間がかかったりしてしまうでしょう。
運用費はシステム開発の5%前後かかり、300万円で開発したシステムは、運用・保守費用は月15万円程度です。
事前に運用状況のシミュレーションを行い、対応商品がマッチしなかった場合「カスタマイズ費用がどれぐらいかかるのか」「運用コストがどれぐらいかかるのか」十分に確認しておきましょう。
事業に必要かどうかを精査できているか
事業は変化するという前提で、本当に必要かどうかを検討する必要があります。
精査できていないまま導入すると「事業の変化に対応した業務フローの変更」や「事業拡大などの状況変化」とシステムがマッチしない可能性が出てくるでしょう。事業の変化にも対応できるよう、事前に精査しておくことで、費用が無駄になることを防げます。
システム開発では「完成したはいいけど、使えない」といった失敗例もあります。失敗の理由のほとんどは事前に事業に必要かどうかを精査できていなかったことが要因です。
自社のニーズを明確にし、開発会社と積極的にコミュニケーションを取り、疑問点は事前に解消しておきましょう。
業務フローや事業拡大の妨げにならないか
他システムとの連携ができない、目的が不明瞭で開発が中途半端になると、業務フローや事業拡大の妨げになるでしょう。既存システムとの連携ができないツールだと、自動生成するのが難しくなります。
コストを少しでも抑えたいと思うあまり、外部連携できないツールを導入してしまうと、失敗に終わるでしょう。入力に手間がかかり、結果的に活用できず、開発ツールは役に立たないなどの判断をしてしまうことがあります。
また扱える人材がいない場合、開発は難しくなります。開発には、スキルや知見を持つエンジニアが必要です。知識を持ったエンジニアがいない場合、ノウハウがある専門家に依頼するのがいいでしょう。
関連記事:AI営業支援ツールの詳細については、「AI営業支援ツールとは?導入事例や導入時の注意点を解説」を合わせてご覧ください。
システム開発ツールを導入する前に検討するポイント
ここから、システム開発ツールを導入する前に検討するポイントについて具体的に解説します。
開発の目的に合っているか
システム開発ツールを導入する場合「自社で作りたいものを開発できるのか」確認が必要です。Webアプリ、モバイルアプリなど、自社の目的にあったものを明確にする必要があります。
開発の目的や機能の優先順位が顧客と開発会社の間で共有できていないと、品質リスクが高まります。品質リスクは、開発会社のヒアリングが不足したり、顧客側が希望を上手く伝えられなかったりといったコミュニケーション不足が原因です。
開発目標に合わないものを開発すると、完成してもシステムが利用されず費用対効果も見込めないでしょう。
開発する環境に適合しているか
システム開発ツールを活用する場合、開発環境・動作環境・利用ライセンスの承認などの確認が必要です。環境が整っていないと開発ができないといった事態になるため、注意が必要です。
動作環境が違っていた場合の影響は下記の通りです。
動作環境の違いの種類 |
与える影響 |
OSの違い |
|
バージョンの違い |
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言語のマイナーバージョンアップ |
例)入力した日付が不正な日付として認識される |
サポート体制は整っているか
システム開発ツール導入にあたり、サポート体制が整っていることは重要です。操作に迷ったときや、情報漏れや消失などのトラブルが起こったときに、迅速に連絡できるツールを選ぶと安心できます。
また、サポート体制をチェックする場合、技術面に詳しいスタッフがいるかも確認しておきましょう。連絡しても技術スタッフがいない場合、長時間待たされる可能性があります。
開発中にトラブルが起きた場合、ベンダーのサポートを受ける必要があります。メール・チャット・電話など、サポートを受けられる時間帯も確認しておきましょう。
トライアル・無料期間はあるか
ツールを導入する場合、重要なのが、無料トライアル・無料期間があるかどうかです。いきなり導入しても、自社に合わなければ費用は無駄になってしまうでしょう。
無料トライアル・無料期間を利用し、自社に合うツールかどうかを確認します。合っている場合は、そのまま継続し、有料コースを選びましょう。合っていなかった場合、別のツールで再び、無料トライアル・無料期間を利用し、自社に合うツールかどうかを確認しましょう。
どの工程を効率化するのかが明確になっているか
システム開発ツールは、製品ごとにできることや得意分野が異なっています。以下の工程について「どの工程を開発ツールで効率化するのか」を明確にしてから選びます。
- 設計
- プログラミング
- テスト
必要な業務と優先順位が低い業務を明確にします。工程の棚卸をすると、ルーティンワークの中に、重要でない業務が見つかる場合があります。自社に必要なシステム開発ツールの適切な導入と活用により、大幅な時短・効率化が可能です。
また、工程によって複数の開発ツールを組み合わせる方法もあります。
システム開発ツール10選
無料トライアルがあるシステム開発ツール10選を紹介します。
IncrediBuild
画像引用:IncrediBuild
「IncrediBuild」は、コード・ツールプロセスの変更をせず、ビルドやテストの時間を大幅に短縮できるツールです。アドビ・インテル・モトローラ・フィリップスなど2,000以上のリーディングカンパニーに選ばれています。
「IncrediBuild」の特徴はプロセスの高速化であり、既存のハードウェアの活用で、ビルド専用サーバーコストを削減できます。ハードウェアの追加なしで、エディタ・コンパイル時間を最大90%短縮することが可能です。
またインスタンスの組み合わせで、クラウドの開発の効率化を促進するだけではなく、コストを最大30%削減できます。
項目 |
内容 |
提供会社 |
Incredibuild Software Ltd. |
特徴 |
既存のマシンで使われていないCPU・クラウドを活用し、 コンパイルやテストの処理を高速化する |
提供形態 |
パッケージソフト |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
要お問い合わせ |
対応機能 |
開発工程支援 |
得意分野 |
コンパイルテスト、テストの高速化 |
公式サイト |
Magic xpa Application Platform
画像引用:マジックソフトウェア・ジャパン株式会社
「Magic xpa Application Platform」は、Web・モバイル・デスクトップのビジネスアプリをスピーディーに作成できるローコード開発ツールです。
国内45,000社以上に導入されており、2020年と2021年に「ITトレンド年間ランキング」の開発ツール部門で第一位を獲得しました。
「Magic xpa Application Platform」のメリットは下記の通りです。
- ローコード開発でJavaや.NET等の5~10倍の生産性がある
- 自由なカスタマイズができる
- PC・モバイルで動作するため、個別の開発・メンテナンスが不要である
- OS・DBなどのバージョンアップ対応が簡単にできる
項目 |
内容 |
提供会社 |
マジックソフトウェア・ジャパン株式会社 (Magic Software Japan K.K.). |
特徴 |
仕様を記述しプログラムを定義するだけで使える |
提供形態 |
パッケージソフト・クラウド・オンプレミス |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
要お問い合わせ |
対応機能 |
IDE・超高速開発・テスト自動化・バージョン管理 |
得意分野 |
各種アプリ開発・アジャイル開発 |
公式サイト |
https://www.magicsoftware.com/ja/app-development-platform/xpa/ |
ASTERIA Warp
画像引用:ASTERIA Warp
「ASTERIA Warp」は、専門的な知識なしで利用できるノーコード設計開発ツールです。様々なシステムやサービスと外部連携し、業務の自動化・効率化を実現できます。
「2021年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB 市場編」で15年連続シェアNo.1を獲得し、9,500社以上の企業が導入しています。
「アダプター開発プログラム」により、様々なデータベース・クラウドサービスとの連携が可能です。「ASTERIA Warp」のメリットは下記の通りです。
- プログラミング未経験者でも、ノーコード環境により構築期間を大幅に
- 短縮できる
- 現場の定型作業を自動化できる
- 作業コストを削減し業務の効率化にもつなげられる
- Excel・G Suite・Salesforce・kintoneなど100種類以上の豊富な接続先がある
- 開発を不要にする「フローテンプレート」でデータ連携作業を効率化できる
画像引用:ASTERIA Warp
項目 |
内容 |
提供会社 |
アステリア株式会社 |
特徴 |
超高速開発と外部連携を行うデータ連携基盤の役割をもつ |
提供形態 |
オンプレミス・クラウド・SaaS |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
|
対応機能 |
API、IDE、超高速開発、設計書作成支援 |
得意分野 |
Webアプリ開発、データ連携自動化 |
公式サイト |
Trinity
画像引用:Trinity
「Trinity」は、設計書を自動作成できるWindowsアプリです。IBM社の「IBM i」から開発されました。 設計書の作成・システム分析・検索機能・設計書の変換機能などが搭載されています。
「Trinity」の機能は以下の通りです。
- 開発済みのメンバーソースから設計書の自動作成
- システム分析や調査
- 設計書をPDF・Excelに変換
- 設計書の定期更新の自動化
- オブジェクト情報の取得
- 支援ツールの充実
また「Trinity」を活用すると下記のようなメリットがあります。
- 設計書作成のコストを大幅に削減できる
- 離職・属人化のリスクを軽減できる
- 設計書をいつでも最新状態で提供できる
- 最新の設計書が作成できる
- 外注先と情報共有できる
画像引用:Trinity
項目 |
内容 |
提供会社 |
株式会社Zero Divide |
特徴 |
IBM iで開発されたメンバーソースから設計書を自動生成する |
提供形態 |
オンプレミス |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
(ライセンス+年間保守+導入支援) ・Enterprise:2,845,000円 (ライセンス+年間保守+導入支援) ・現状の設計書のみ:800,000円 ・現状分析や開発案件用の設計資料:1,350,000円 ・設計書の整備:940,000円 ・設計書の作成:950,000円 |
対応機能 |
設計書作成支援 |
得意分野 |
設計書自動生成 |
公式サイト |
Florida
画像引用:Florida
「Florida」は、IBMのオフィスコンピューター用の開発言語であるRPG(Report Program Generator)をPower System IBM iで稼働するJavaに変換できるツールです。
オフコンからPCサーバーへの移行により、RPGでの開発は減少し、技術者がRPGを使う機会は限定されています。
そのため、RPGで開発したシステムを、PCシステムに置き換える「モダナイゼーション」が行われるようになりました。「Florida」は、RPGからJavaへの変換により「モダナイゼーション」を可能にするツールです。
「Florida」を活用すると、現行システムの自動コンディションを自動解析し、ソリューションにおける課題が明確化されます。難解なロジックを解析し、オブジェクト部品に作り替え、Java生成時に置き換えしてくれます。
そのためRPGからJavaへの変換時・稼働時の問題を解決することが可能です。
画像引用:Florida
項目 |
内容 |
提供会社 |
株式会社フロリダ |
特徴 |
RPGで構築されたシステムをJavaに変換できるマイグレーションツール |
提供形態 |
パッケージソフト・サービス |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
要お問い合わせ |
対応機能 |
超高速開発 |
得意分野 |
マイグレーション |
公式サイト |
Magic xpi Integration Platform
画像引用:Magic xpi Integration Platform
「Magic xpi Integration Platform」は、クラウド・オンプレミスをつなぐデータ連携プラットフォームです。
Salesforce・SAPなど認定されたコネクタを含む、100以上のビルド済み(ビルド:プログラムの元ネタから実際のプログラムを作る作業工程)コンポーネント群とオンプレミス・クラウド間のあらゆる連携を実現します。
「Magic xpi Integration Platform」では、コードを書かずにデータ連携フローを作成可能です。またマウスで線を引く「データマッパー」機能により、データ変換・加工・編集・計算なども容易にできます。
「Magic xpi Integration Platform」の特徴は下記の通りです。
- トリガー機能により、WEBサービス・HTTPとのリアルタイム連携を実現
- 業務プロセスの自動化で、ビジネスのスピードを促進
- 66 種 500 機能以上のアダプタ・コネクタ群
- ドラッグ&ドロップでシステム連携フローのデザインが可能
画像引用:Magic xpi Integration Platform
項目 |
内容 |
提供会社 |
マジックソフトウェア・ジャパン株式会社 (Magic Software Japan K.K.). |
特徴 |
データベースや業務システムなどを画面からの設定で連携できるツール |
提供形態 |
パッケージソフト・オンプレミス |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
要お問い合わせ |
対応機能 |
API・超高速開発 |
得意分野 |
システム連携、運用監視 |
公式サイト |
Microsoft Power Apps
画像引用:Microsoft Power Apps
「Microsoft Power Apps」は、ローコードのアプリをすばやく作成できるアプリです。Microsoft Dataverse のライブラリを使用し、Office 365・Dynamics 365・Azure などのアプリと連携し、強力なビジネス ソリューションを構築できます。
「Microsoft Power Apps」を活用するメリットは下記の通りです。
- UI/UXコンポーネントでアプリをすばやく構築できる
- アプリ作成コストを最大 74% 削減できる
- GitHub・Azure ツールなどでローコード アプリの管理を簡素化できる
- 500 以上の構築済みデータ コネクタを利用し、重要なデータを統合できる
- Azureで機能を簡単に拡張できる
画像引用:Microsoft Power Apps
項目 |
内容 |
提供会社 |
マジックソフトウェア・ジャパン株式会社 (Magic Software Japan K.K.). |
特徴 |
エクセルの知識があればアプリ開発ができるプラットフォーム |
提供形態 |
パッケージソフト |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
540円/月/1 アプリ/1ユーザ 2,170円/月/1ユーザ 1,120円/月/アプリ |
対応機能 |
IDE・超高速開発 |
得意分野 |
Webアプリ開発 |
公式サイト |
PrizmDoc
画像引用:PrizmDoc
「PrizmDoc」は、Office・PDF・CAD画像・医療用DICOMなど様々な種類のファイルを、Webブラウザで表示できるビューア(ファイルの内容を見るためのソフトウェア)の開発ツールです。
実データをSVG形式に変換し表示でき、セキュリティの高いファイル共有環境を実現できます。APIを用いると、任意のプログラミング言語でのシステムへの実装も可能です。
「PrizmDoc」の機能は、下記の通りです。
- HTML5形式のため、容量の大きいドキュメントも素早く表示できる
- 細かなアノテーション作業(墨消し・テキスト・コメント)ができる
- 閲覧データ上に別レイヤーで加工するため、元データは安全に保存できる
- 専用アプリを使わずにファイルを閲覧できる
- CAD・PDF・画像等をベクター形式に変換し高精度に表示できる
- スマートフォンやタブレットでも画像を表示できる
画像引用:PrizmDoc
項目 |
内容 |
提供会社 |
株式会社ラネクシー |
特徴 |
低コストで簡単にビューイングソフトの作成が可能 |
提供形態 |
オンプレミス、パッケージソフト |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
|
対応機能 |
超高速開発 |
得意分野 |
ビューイングソフト |
公式サイト |
kintone
画像引用:Kintone
「Kintone」は業務アプリ構築クラウドサービスです。「日経コンピュータ 2022年 9月1日号 顧客満足度調査 2022-2023」で、4年連続第1位を獲得しました。「Kintone」を使うと、顧客・案件管理や企業間のやりとりなど、用途別に様々な使い方ができます。
Kintoneの主な機能は下記の通りです。
機能 |
内容 |
アプリ |
|
コミュニケーション |
|
拡張機能 |
|
便利機能 |
|
画像引用:Kintone
項目 |
内容 |
提供会社 |
サイボウズ株式会社 |
特徴 |
業務アプリを直感で作成できる開発プラットフォーム |
提供形態 |
クラウド |
無料プラン・トライアル |
あり(スタンダードのみ) |
費用 |
・ライトコース:780円/月/1ユーザー |
対応機能 |
超高速開発 |
得意分野 |
システム間連携・モバイルアプリ・Webアプリ |
公式サイト |
AppSuite
画像引用:AppSuite
「AppSuite」は、ノーコードで作成できる業務アプリ作成ツールです。特別なITの知識がなくても、自社の業務に合わせ、カスタマイズができます。また、蓄積されたデータを集計・グラフ化し、画面上で共有することも可能です。
「AppSuite」には下記のような機能があります。
- アプリを作る
- アプリを使う
- 集計・共有・印刷する
- 通知する
- アプリ間の連携をする
- 運用管理を行う
具体的には、予定管理・会議準備に適したアプリや社内連絡・ファイル共有できるアプリなど27の機能があり、スマートフォンにも対応しています。
画像引用:AppSuite
項目 |
内容 |
提供会社 |
株式会社ネオジャパン |
特徴 |
現場の従業員が必要と感じたアプリの開発に向いている |
提供形態 |
パッケージソフト・クラウド |
無料プラン・トライアル |
あり |
費用 |
・スモールライセンス:39,800円〜/5ユーザー |
対応機能 |
超高速開発 |
得意分野 |
desknet's NEO(専用アプリ) |
公式サイト |
まとめ
システム開発ツール導入を検討中の方向けに、システム開発ツールの概要や【機能別】システム開発ツール一覧、システム開発ツールのトレンドやシステム開発ツール10選について解説しました。
システム開発ツールは、製品ごとにできることや得意分野が異なっています。また、自社の目的に合ったものを選択しないと失敗に終わる可能性もあります。
※システム開発ツールを導入すべきかわからない、どのツールが自社に合うかわからないという方はシステム幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
コンサルタントのご紹介
岩田
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初心者の方でも安心してご相談いただけます。
システム開発に役立つ記事もご覧ください システム開発とは?工程・流れをプロが解説!発注者が知っておくべきポイント
Q. システム開発ツールのおすすめは?
おすすめのシステム開発ツールとして「IncrediBuild」「Magic xpa Application Platform」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. システム開発ツールを選ぶ際のポイントは?
システム開発ツールを選ぶ際のポイントとして「開発の目的に合っているか」「開発する環境に適合しているか」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
この記事を書いた人
今崎 人実
専門分野: IT、仮想通貨、建築
大手インターネットプロバイダー、Webデザイン事務所、建築デザイン事務所を経てライターに転身。長年Webデザイナーをやっていた経験を活かし、IT、仮想通貨、建築関連の記事を中心に執筆。取材記事やコンテンツライティング、SEO記事などさまざまなジャンルの執筆を行っています。
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