- 更新日 2023.10.27
- カテゴリー 業務システム
在庫管理システムとは?種類・メリット・おすすめのツールを紹介【2024年最新版】
「在庫管理システムを導入したい」Excelでの在庫管理に限界を感じている企業・店舗・EC担当者なら検討していることでしょう。そんな方なら、以下のようなことを知りたいはず。
・在庫管理システムはどんなことができる?
・導入するメリットは?
・在庫管理システムにはどんな種類がある?
・在庫管理システム導入で気をつけるべきポイントは?
業務フローがどう改善されるのか?適切な在庫管理システムを選ぶにはどうすべきか?判断するためにも、基本を理解しておくことが重要。
そこで本記事では、種類、導入のメリットや導入時に気を付けるべきポイントを含めた在庫管理システムの基本を徹底解説!おすすめの在庫管理システムや、在庫管理システムに強い開発会社も紹介していきます。
※在庫システムの導入を検討している方は、システム幹事にご相談ください。専任のコンサルタントが最適なツールや開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
在庫管理システムとは
画像引用:ロジクラ
在庫管理システムとは、有形・無形の個別商材をデータと紐付け、在庫状況を一元的に管理して関係者間で共有するシステムのこと。企業活動の根幹を成す基幹システムのひとつに位置付けられていますが、企業・店舗ごとに異なる業務フロー・ビジネスモデルに応じ、在庫管理システムのあり方はさまざまです。
純粋に在庫のみ管理するシステムもあれば、倉庫管理と一体化した在庫管理システム、統合基幹システム(ERP)の一部として会計・生産・販売管理・BI(組織がデータに基づいた意思決定を行えるように支援すること)などと、シームレスに連携する在庫管理システムもあります。
在庫管理システムの種類・導入形態
クラウド型 |
パッケージ型 |
スクラッチ型 |
|
メリット |
迅速に導入でき 初期費用を抑えられる |
セキュリティを担保しやすく 動作が高速、カスタマイズの 自由度も比較的高い |
あらゆるニーズにも 対応できる |
デメリット |
カスタマイズの 自由度が少ない |
費用がやや高額になる |
費用がかなり高額 |
向いている 企業 |
在庫管理業務を 標準化しやすい企業 |
独自の業務フローを持つ企業 |
統合基幹システムの 一部として構築したい |
さまざまなメリットの得られる在庫管理システムですが、活用する企業・店舗に応じてどのような在庫管理システムが最適なのかは変わります。これは、取り扱う商材・ビジネスモデル、在庫管理に関連する業務フローが企業・店舗ごとに異なるから。
ただし、導入形態の違いによって、在庫管理システムは大きく以下の3つに分類できるといえるでしょう。それぞれを簡単に解説していきます。
クラウド型
クラウド型在庫管理システムとは、GoogleスプレッドシートやGmailなどのように、クラウド環境に構築されたアプリケーションに、ユーザーがインターネット経由で接続・利用する形態の在庫管理システムのこと。
新たに在庫管理システムを開発・構築する必要もなく、提供されるサービスを必要に応じて利用するため、迅速に導入でき、初期費用を抑えられるメリットがあります。在庫管理業務を標準化しやすい企業・店舗、ECサイトなどで活用されます。
一方でデメリットは、自社業務への最適化に向けたカスタマイズが難しいこと。オプション対応やカスタマイズ対応可能なサービスもありますが、自由度はそれほど高いものではありません。
パッケージ型
パッケージ型在庫管理システムとは、用意した自社サーバにパッケージソフトウェアをインストールし、クライアントのマシンを接続して利用する形態の在庫管理システムのこと。社内LANを活用した「クライアントサーバシステム」方式で構築される場合がほとんどです。
オンプレミス(自社のサーバへソフトをインストールすること)で活用されることが多いため、セキュリティを担保しやすい、動作が高速などのメリットが得られ、カスタマイズの自由度も比較的高いことがポイント。その反面として、初期費用が高額になる傾向がある、こだわった分だけカスタマイズ費用がかかるデメリットもあります。
従来、パッケージ型はオンプレミスサーバに構築されるケースがほとんどでしたが、近年では、AWS / Azure / GCPなどのパブリッククラウド環境が活用されることも。クラウドサービスでは自社業務に最適化できないなど、独自の業務フローを持つ企業・店舗などがパッケージ型在庫管理システムを活用しています。
スクラッチ開発型
スクラッチ開発型在庫管理システムとは、クラウドサービスや既存パッケージを使わず、システムをゼロから構築して利用する形態の在庫管理システムのこと。
クラウドやパッケージでは実現できない、自社独自の業務フロー・ビジネスモデルを持つ、あるいは、統合基幹システム(ERP)の一部として在庫管理システムを構築したい、などのニーズがある企業・店舗に採用されています。
スクラッチ型最大のメリットは、事実上、どのようなニーズにも対応できる柔軟な在庫管理システムを構築できること。最大のデメリットは、開発コストが膨らんでしまうことです。
在庫管理システムを導入するメリット
在庫をExcelや紙で管理していても、仕組み化されていれば立派な「在庫管理システム」だといえます。しかし、データベースを活用したアプリケーション「在庫管理システム」を導入することにより、Excelや紙での管理では実現できないメリットが得られます。具体的に解説していきましょう。
商材の在庫状況をリアルタイムで共有できる
在庫の状況をデータと紐付けて一元管理する在庫管理システムは、入庫・検品・保管・販売・出庫といった商材の一連の流れを、関係するスタッフ間でリアルタイムに共有できます。
これによって、商材を顧客に安定供給するために状況を見ながら在庫を補充できたり余剰在庫が生じないように調整できます。在庫商材がイコール資産となる法人では、タイムリーな在庫調整は非常に重要な要素。在庫管理システムを活用することで経営の効率化を実現できます。
業務フローの効率化・標準化・人為的ミスの削減
在庫管理システムを導入することによって、手作業による管理から飛躍的な業務効率化を実現できます。システム化によって業務フローを標準化できるため、属人的な作業で発生しがちな「実在庫があわない」などの人為的なミスの削減も期待できるでしょう。
たとえば、バーコード・ハンディターミナルを併用した在庫管理システムなら、商材のデータをシステムに手入力する必要もありません。入力ミスを排除できるだけでなく、工数や作業時間の短縮にもつながります。
経営戦略へのフィードバックに有効
リアルタイムで在庫状況を管理・共有できる在庫管理システムは、商材の流れをあらゆる角度から集計・分析・検証できます。
BIツールなどを併用して商材の流れを可視化すれば、自社の経営状態を詳細に把握することも可能。中長期的な観点で経営戦略をどのように策定していくべきか?判断するため、在庫管理システムは有効な材料を提供してくれるのです。
在庫管理システムの機能・できること
企業のニーズや導入形態に応じ、在庫管理システムの種類・機能はさまざまですが、実際どのようなことができるのか?一般的な在庫管理システムが網羅する、標準的な機能を簡単に紹介しておきましょう。
機能 |
概要 |
在庫一覧 |
実在庫や在庫ロケーションをリアルタイムに 確認・管理、検索や帳票出力も可能 |
入出庫管理 |
入荷予定・出荷予定の商材を管理する機能 入荷商材用のバーコードラベル印刷も可能 |
検品管理 |
入荷・出荷商材の検品を管理する機能 バーコード・ハンディターミナルなどを活用した業務効率化をサポート |
返品管理 |
商材の返品が生じた際の対応を効率化する機能 |
マスター管理 |
製品・仕入先・担当者・顧客情報などのデータを マスター登録して管理する機能 |
在庫分析 |
入出庫や実在庫に関連するデータを集計・分析する機能 |
データ・システム連携 |
CSV入出力、外部システムとの連携を実現する機能 |
棚卸し |
実在庫とデータを一致させる棚卸し業務を効率化する機能 |
最も一般的な機能が「在庫一覧機能」です。どの商品がどこに何個あるのかを管理する機能です。次に使うのは「入出庫管理機能」。入荷予定、出荷予定の商材の流れを把握するための機能です。
在庫管理業務 |
活用される機能 |
得られる効果 |
---|---|---|
発注業務 |
「在庫分析機能」 |
データを根拠にした発注が可能。 分析から発注業務までをシームレスに統合できる |
入庫・検品業務 |
「入出庫管理機能」 |
工数・時間を大幅に削減した業務効率化を実現可能 イレギュラー時の対応も迅速化 |
在庫保管業務 |
「在庫一覧機能」 |
倉庫内のロケーションの変更の際に バーコードスキャンを活用し 素早くデータに反映・管理可能 |
販売・出庫業務 |
「入出庫管理機能」 |
出荷票の出力や入出庫管理機能と連動した業務まで シームレスに作業を統合することが可能 |
返品対応業務 |
「返品管理機能」 |
担当者によって対応がバラバラにならないように ルールを定めシステムに適用していく能 |
棚卸し業務 |
「棚卸し機能」 |
バーコードスキャンを取り入れることで 劇的な業務効率化が図れる ダウンタイムの大幅削減も可能 |
その他の機能について知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
在庫管理システムの選び方
システムの種類
在庫管理システムは大きく分けて「オンプレミス」と「クラウド」に分かれれます。用語だけ聞くと難しいですが、ゲームに例えれば、ゲームソフトを買って家でやるのが「オンプレミス」、ソフトを買わずスマホでダウンロードしたりオンラインでやるものが「クラウド」です。特徴の違いは下記になります。
オンプレミス | クラウド | |
概要 | 自社で保有する | インターネットを経由して使う |
費用 | 初期費用がかかる | 月額費用がかかる |
カスタマイズ | 自由にできる | 基本的にできない |
拡張性 | 自社でやる必要がある | 自社でする必要がない |
セキュリティ | 自社であるが安全 | サービス会社に依存する |
オンプレミスは自社にソフトを買ってくるので初期費用が高いです。一方のクラウドは初期費用が安く、月額料金を課金して利用します。オンプレミスは自社で買ったものなので、画面や機能など業務に合わせてカスタマイズができます。一方のクラウドは共通のものを使うので自由にカスタマイズができません。
その代わり、最新の機能やデザインにアップロードしようと思ったとき、オンプレミスは自社でやる必要がありますが、クラウドはサービス会社がアップロードしてくれるので費用も手間もかかりません。セキュリティ面に関しては自社で保有するオンプレミスのほうが安全な傾向にあります。
他のシステムとの連携
在庫管理システムは、販売管理システムや会計システム。SlackやChatWorkのようなチャットツールなどと連携することが多いです。すでに導入しているシステムがあれば、既存システムと連携できる在庫管理システムを選ぶと良いでしょう。
サポート体制
軽視されがちなのがサポート体制です。最初から使いやすい在庫管理システムを使えばサポートは不要と思う方が多いですが、機能のアップロードや不具合が生じた際の問い合わせなど、導入後にカスタマーサポートを利用する機会は多いです。
メールやチャットしかサポートがない場合、テキストで説明しづらいことが生じれば、かなり不便です。電話やオンラインで問い合わせることができるほうが便利です。サポートがしっかりしていれば、社内のエンジニアの手を止める必要もありません。サポート体制は社員1人分に相当します。
在庫管理システムを導入する際のポイント
ここまで、導入形態やメリットを含めた在庫管理システムの基本概要を解説してきました。では、自社に最適な在庫管理システムを導入するためには、どのようなことに気を付けておくべきなのか?以下から、ヒントとなるいくつかのポイントを紹介していきます。
在庫管理に関する自社業務フローの見直し
まずやるべきことは、在庫管理に関連する自社業務のどこに問題があるのか?効率化を妨げるボトルネックはなにか?業務フローの問題点を洗い出し、あるべき姿とのギャップを整理することからです。
在庫管理システムに限らず、システムは導入自体が目的ではなく、自社が抱える課題を解決することが目的だからです。業務フローの問題点、理想とのギャップが把握できなければ、解決する手段さえ見つけられないでしょう。逆に、業務フローを見直すことにより、システム化しなくても課題を解決できる場合さえあります。
必要な機能の洗い出し・導入形態の選定
業務フローの問題点・理想とのギャップをもとに、どのような機能があれば課題を解決できるのか?在庫管理システムに必要な機能をピックアップし、適切な導入形態を選定していきます。
たとえば、自社の業務フローが標準的なものなのであれば、既存のクラウドサービス利用が理にかなっているでしょう。一方、独自の業務フローに適合した在庫管理システムを導入する必要があれば、パッケージのカスタマイズ、スクラッチ開発を視野に入れておく必要があります。
ただし、システム化によってどのくらい業務を改善できるのか?導入・開発コストに見合った費用対効果が得られるのか?具体的な数値を根拠に見極めていくことが重要。カスタマイズ・開発コストに見合った効果が期待できないのなら、業務をシステムにあわせる方法もあります。
導入体制の整備
在庫管理システムは現場のスタッフを含め、全社的に活用・共有されるものです。ダウンタイムを最小限に抑えるためにも、スムーズに導入できるよう自社内の導入耐性を整備しておく必要があります。
具体的には、初期設定、マスター登録など在庫管理システム側の準備を進めるだけでなく、定着に向けた運用ルールの徹底、現場スタッフの教育・トレーニングも必要。導入した在庫管理システムで充分に活用されなかった、といった事態を防ぐためにも重要なポイントです。
関連記事:システム運用とは?開発との関係・保守との違い・重要性・作業内容を解説!
おすすめの在庫管理システム(クラウド・パッケージ)
ツール名 | 費用 | サポート体制 |
ロジクラ |
<Liteプラン> 月間契約:9,900円/月 年間契約:9,000円/月 <Standardプラン> 月間契約:29,000円/月 年間契約:25,000円/月 <Premiumプラン> 月間契約:49,000円/月 年間契約:40,000円/月 |
チャット |
ZAICO |
無料プランあり エントリー:980円/月 スタンダード:2,980円/月 シッピング:9,800/月 |
メール、サポートページ |
楽商 | 要問い合わせ |
電話・FAX・メール・リモート 訪問によるサポート |
それでは最後に、在庫管理システム選定の参考となるよう、おすすめのサービスやシステム開発会社を紹介しておきましょう。まずはクラウド型・パッケージ型でおすすめの在庫管理システムです。
ロジクラ
「ロジクラ」は、東京都港区に拠点を構える株式会社ロジクラが提供する、クラウド型在庫管理システムです。PCを活用した在庫管理はもちろん、iPhoneからの在庫確認にも対応。入出荷・在庫管理に特化した無料プランが用意されており、商品登録数無制限で使えることがポイントです。
棚卸しにも対応する月額9,000円の「スタータープラン」のほか、3拠点での一元的な在庫管理を可能にする「スタンダードプラン」「WMSプラン」もチョイス可能。Shopifyやスマレジとの連携にも対応し、倉庫管理が可能なWMSプランなら、QRコードの印刷、iPhoneを活用した商品ピッキング・検品も実現できます。
提供会社 |
株式会社ロジクラ |
||
機能 |
在庫一覧表示 |
〇 |
|
入出庫管理機能 |
〇 |
||
倉庫間移動管理機能 |
〇 |
||
フリーロケーション管理機能 |
〇 |
||
在庫の引当管理機能 |
〇 |
||
ピッキングリスト作成機能 |
〇 |
||
返品管理機能 |
不明 |
||
棚卸 |
〇 |
||
自動発注機能 |
不明 |
||
検品機能 |
スマホアプリを用いたバーコード検品 |
||
在庫分析機能 |
不明 |
||
データ抽出機能 |
〇 |
||
マスター管理機能 |
〇 |
||
他システムとの連携 |
〇 |
||
特徴 |
スマホアプリがある |
||
タイプ |
汎用タイプ |
||
向いているビジネスジャンル |
小売・EC |
||
対応端末 |
パソコン(Windows、Mac)、スマホ(iPhone) |
||
導入実績 |
20,000社超 (2021年1月時点) |
||
無料トライアル |
〇(無料プランが存在) |
||
利用料金 |
<無料プラン> 無料 <Liteプラン> 月間契約:9,900円/月 年間契約:9,000円/月 <Standardプラン> 月間契約:29,000円/月 年間契約:25,000円/月 <Premiumプラン> 月間契約:49,000円/月 年間契約:40,000円/月 |
||
サポート体制 |
チャットサポート |
ZAICO
「ZAICO」は、山形県米沢市に拠点を構える株式会社ZAICOが開発・提供する、クラウド型在庫管理システムです。現代表がアルバイト勤務していた倉庫会社の効率化のため、試作したスマートフォンアプリが原型となっており、なによりも簡単に使えることを念頭に開発されていることが特徴。iPhoneだけでなく、Android端末でのピッキング・検品に対応可能です。
200件までの商品登録と簡易検索に特化した無料プランのほか、用途に応じた3つのプランを用意。バーコード・QRコードで簡単在庫管理を可能とした「エントリー」、会計ソフトとのAPI連携、CSV連携に対応する「スタンダード」、発送業務機能を活用できる「シッピング」を、ニーズにあわせて選択できます。
提供会社 |
株式会社ZAICO |
||
機能 |
在庫一覧表示 |
〇 |
|
入出庫管理機能 |
〇 |
||
倉庫間移動管理機能 |
〇 |
||
フリーロケーション管理機能 |
〇 |
||
在庫の引当管理機能 |
〇 |
||
ピッキングリスト作成機能 |
〇 |
||
返品管理機能 |
不明 |
||
棚卸 |
〇 |
||
自動発注機能 |
× |
||
検品機能 |
スマホアプリによる検品 |
||
在庫分析機能 |
× |
||
データ抽出機能 |
〇 |
||
マスター管理機能 |
× |
||
他システムとの連携 |
〇 |
||
特徴 |
パソコン・スマホで利用できる |
||
タイプ |
汎用タイプ |
||
向いているビジネスジャンル |
製造業、小売業 |
||
対応端末 |
パソコン(Windows、Mac) スマホ(iPhone、Android) |
||
導入実績 |
愛知県春日井市消防本部 株式会社さつまファインウッドなど |
||
無料トライアル |
〇 |
||
利用料金 |
無料プラン:無料 エントリー:980円/月 スタンダード:2,980円/月 シッピング:9,800/月 |
||
サポート体制 |
メール、サポートページ |
楽商
「楽商」は、東京都江東区に拠点を構えるシステムベンダー、株式会社日本システムテクノロジーが開発・提供する、パッケージ型販売管理・在庫管理システムです。1,000社以上に導入された実績とノウハウを持ち、自動車・製造・医療・加工販売など、16の異なる業界・業種に最適化された個別パッケージが用意されていることが特徴です。
これは、在庫管理のあり方は100社あれば100通りという、同社のポリシーが反映された結果。個別企業のニーズに対してはオプション、カスタマイズが可能であり、システム連携にも柔軟に対応できます。メニューをオーダーメイドで組み立てられるアフターサポートも好評です。
提供会社 |
株式会社日本システムテクノロジー |
||
機能 |
在庫一覧表示 |
〇 |
|
入出庫管理機能 |
〇 |
||
倉庫間移動管理機能 |
〇 |
||
フリーロケーション管理機能 |
〇 |
||
在庫の引当管理機能 |
〇 |
||
ピッキングリスト作成機能 |
〇 |
||
返品管理機能 |
不明 |
||
棚卸 |
〇 |
||
自動発注機能 |
不明 |
||
検品機能 |
ハンディターミナルによる バーコードスキャン |
||
在庫分析機能 |
〇 |
||
データ抽出機能 |
〇 |
||
マスター管理機能 |
〇 |
||
他システムとの連携 |
〇 |
||
特徴 |
SEによるカスタマイズが可能 |
||
タイプ |
汎用タイプ |
||
向いているビジネスジャンル |
あらゆる業種 |
||
対応端末 |
パソコン(Windows) |
||
導入実績 |
1,000社超 |
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無料トライアル |
× |
||
利用料金 |
要問合せ |
||
サポート体制 |
電話・FAX・メール・リモート ・訪問によるサポート |
おすすめの在庫管理システムの詳細は下記記事をご参照ください。
在庫管理システムの導入事例
接客時間を大幅に短縮
画像引用:zaico
ここで実際に在庫管理システムを導入した企業の事例を紹介します。在庫管理システムのメリットが明確になります。紹介する事例は、クラウド型の在庫管理システムを導入した企業です。
業種:ヘアメイクサロン
取扱品:着物、帯、小物
従業員数:50人未満
この企業は事業を拡大したことで、取り扱う商材がどこにどれだけ保管しているのか把握できなくなりました。そのため、欠品や過剰在庫が発生してしまい、商品を探すのに時間がかかって1顧客あたりの接客が1時間かかるなどの問題が発生。
そこで在庫管理システムを導入したことで、写真付きでどこに何個あるのか把握できるため、上記の問題が一気に解消しました。
在庫管理システムは自作できる?
自社に適した在庫管理システムが市場にない場合、自作の選択肢が出てくる場合があります。プログラミングのスキルがないうえで在庫管理システムを自作するには、大きく「Excel / Accessで在庫管理表・ツールを自作する」「Claris FileMaker Proで在庫管理システムを自作する」2つが考えられます。
Excel / Accessで在庫管理表・ツールを自作
インターネットで幅広く公開されているテンプレート・ツールを利用でき、関数・マクロの知識があれば、プログラミングをせずともシンプルな在庫管理表・ツールを自作できます。VBA(MicrosoftがOfficeの拡張機能として提供するプログラミング言語)のプログラミングスキルがあれば、シート上に操作しやすいインターフェースを作成可能です。
Claris FileMaker Proで在庫管理システムを自作
複雑かつ規模の大きな業務にも対応できる、柔軟な在庫管理システムを自作したい場合は、Claris FileMaker Pro(Appleの子会社が開発したデータ管理システム)の活用がおすすめです。
単なる在庫管理システムを自作できるだけでなく、顧客管理・仕入管理・販売管理を統合した業務システムも構築できます。プログラミングの知識・スキルがなくても、ドラッグ&ドロップの簡単操作で理想のアプリケーションを自作できます。
在庫管理システムの自作の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:在庫管理システムは自作できる?Excelの限界・FileMakerを活用した作り方を解説!
在庫管理システムに強いおすすめの開発会社
コンピューターマネージメント株式会社
コンピューターマネージメント株式会社は、大阪府大阪市に本社を構えるシステム開発会社です。「ゼネラル」「インフラ」「ERP」ソリューションサービスを提供しており、WebシステムからWMS、在庫管理システム、SAPを活用したERP構築まで、幅広いシステムの提案・開発に対応できることが特徴です。
RFP(提案依頼書)の作成支援も行う同社は、要件定義以前に業務の根本的な解説策を提案できることもポイント。在庫管理システムの方向性を定めることからサポートして欲しい、などのニーズに柔軟に対応できます。
関連記事:RFPとは?システム開発の質を高める提案依頼書の作り方を解説!【サンプルあり】
株式会社スノーピークビジネスソリューションズ
株式会社スノーピークビジネスソリューションズは、愛知県岡崎市に本社を構えるシステム開発会社です。バーコード・ハンディターミナルを活用したシステム開発を得意としており、750社2,000案件以上の導入実績を誇るベースアプリケーション「iSTARTERシリーズ」をラインナップすることが最大の特徴。パッケージとオーダーメイド開発のメリットのみを生かした在庫管理システムを構築可能です。
その秘密は、在庫管理・検品管理・工程管理・販売管理・バーコードなどの個別機能をモジュール化し、必要に応じてベースアプリに機能を追加できるから。ニーズに応じた在庫管理システムを簡単かつ低コストで構築できます。現場経験豊富なスタッフが在籍していることもポイント。システム定着に向けた支援も提供しています。
インサイトシステム株式会社
インサイトシステム株式会社は、愛知県名古屋市に本社を構えるシステム開発会社です。在庫管理システムをはじめとした基幹系業務システム開発、クラウドマイグレーションサービスのほか、Web販売在庫管理システム、会員管理システム、モール連携システムなどの自社システムの開発・販売事業も展開しています。
受注・販売・在庫・購買・メール管理を統合したWeb販売在庫管理システム「InsightWebSales」は、スマートフォンでも使えるBtoB対応在庫管理システムとして活用可能。ニーズに応じたカスタマイズに対応できるほか、要件定義から運用・保守まで、ワンストップでの開発にも対応可能です。
※在庫管理システムに強いシステム開発会社を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
在庫管理システム導入の費用目安
導入時にかかる「初期費用」、システムの維持・サービス利用にかかる「月額費用」の大きく2つがかかります。ただし、サービス・ツールの違いや、導入形態によって在庫管理システムの費用は大きく異なります。
在庫管理システム の導入形態 |
初期費用目安 |
運用・保守 / 月額費用目安 |
スクラッチ開発型 |
開発コスト:約400万円〜 サーバ構築コスト:数十万円〜 |
開発コストの5%〜15%程度 / 年間 |
パッケージ型 |
ライセンス:約120万円〜、 個別のオプション / カスタマイズ費用 サーバ構築コスト:数十万円〜 |
導入コストの5%〜15%程度 / 年間 |
オープンソース型 |
外部開発会社の開発費用(必要な場合) サーバ構築コスト:数十万円〜 |
月額数万円〜(MSP) |
クラウド型 |
無料〜10万円前後 |
無料〜10万円前後 / 月額 |
ローコード開発型 (FileMaker Proオンプレミス版) |
同時接続ライセンス(FileMaker Server):194,040円 ユーザーライセンス(FileMaker Pro):63,360円 / 1ユーザー サーバPC:10万円前後 |
2年目以降のソフトウェア・ バージョンアップを含む保守費用: ライセンス費用のおおむね30% |
ローコード開発型在庫管理システムは、ドラッグ&ドロップ主体でアプリケーションを開発できるローコードツール。自社オリジナルのシステムを開発・構築する導入形態のことです。
在庫管理システムの導入を検討している方なら、費用目安はもっとも気になる要素のはずですが、理想の在庫管理のあり方は「100社あれば100通り」あります。費用面のみを重視して導入に失敗してしまわないよう、在庫管理システムの基本を押さえておく必要があります。
在庫管理システムの費用相場の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:在庫管理システムの費用相場|導入形態別の費用比較や代表システムも紹介
在庫管理システムとはまとめ
本記事では、種類や導入形態、導入のメリットや導入時に気を付けるべきポイントを含めた在庫管理システムの基本を解説するとともに、おすすめの在庫管理システム、在庫管理システム構築に強いシステム開発会社も紹介してきました。
在庫管理システムは、企業経営の根幹を成すともいえる重要な基幹システムです。しかし、どんなに優秀なシステムを導入しても、活用されなければ意味がありません。在庫管理システム導入後の定着を図り、使われるシステムへと育て上げるには強いリーダーシップが必要不可欠です。
そのためには、推進役となる担当者が在庫管理システムを深く理解し、現場の声を拾いながら実務と剥離のないシステムを選定・開発する必要があるでしょう。
もし自社での選定や開発に不安があり、在庫管理システム開発の依頼先を探している方はシステム幹事にご相談ください。予算や目的から最適な開発会社を選定させていただきます。相談料などは一切かかりません。
専門のコンサルタントがあなたの要望を丁寧にヒアリングし、予算にあった最適な開発会社を選びます。
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専任のコンサルタントが、
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初心者の方でも安心してご相談いただけます。
必ず開発会社に発注する必要はありません。システム開発の相場の情報から最適な会社選びまで無料でサポートします。お気軽にご相談ください。
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Q. 在庫管理システムとは何ですか?
在庫管理システムとは、有形・無形の個別商材をデータと紐付け、在庫状況を一元的に管理して関係者間で共有するシステムのことです。企業活動の根幹を成す基幹システムのひとつに位置付けられているの特徴があります。
Q. 在庫管理システムのメリットは?
在庫管理システムのメリットは「商材の在庫状況をリアルタイムで共有できる」「業務フローの効率化・標準化・人為的ミスの削減」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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