勤怠管理システムの価格相場とメリット|自社に合うシステムの見つけ方

人の手による勤怠管理では多くの手間や時間がかかり、人的ミスも起こることに悩んでいませんか?勤怠管理システムを導入すればそれらの悩みは解決します。
しかし、勤怠管理システムには多種多様な種類があるので、自社に適したものをどのように選べばいいか分からないでしょう。

さらに勤怠管理システムを選ぶ際に、
・そもそも勤怠管理システムの相場はどれくらいなの?
・できるだけ導入コストを抑えたいがどれを選べばよいのかが分からない

など価格面に関する疑問や悩みをお持ちの方が多いのではないでしょうか。

本記事ではそのようなお悩みを解決すべく、勤怠管理システムを導入する際の料金・相場を徹底解説。勤怠管理システムを導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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目次
  1. 1. そもそも勤怠管理システムとは?
  2. 2. 勤怠管理システムの種類と価格相場
    1. 2-1. スクラッチ開発の場合
    2. 2-2. パッケージ型(クラウド型)の場合
  3. 3. 勤怠管理システムの価格を比較【10選】
    1. 3-1. ジョブカン勤怠管理
    2. 3-2. KING OF TIME
    3. 3-3. マネーフォワードクラウド勤怠
    4. 3-4. IEYASU勤怠管理
    5. 3-5. 勤次郎 就業ソリューション
    6. 3-6. jinjer勤怠
    7. 3-7. freee人事労務
    8. 3-8. クロノスPerformance
    9. 3-9. AKASHI
    10. 3-10. レコル
  4. 4. 勤怠管理システム導入前の注意点
    1. 4-1. 必要な機能を先に洗い出しておく
    2. 4-2. 事前に無料プランで操作性や機能を確認しておく
    3. 4-3. サポート内容も確認しておく
  5. 5. 勤怠管理システムの料金まとめ

そもそも勤怠管理システムとは?

勤怠管理システムとは出勤・退勤時刻の記録、休暇の取得管理など、従業員の勤務時間を管理するためのシステムを指します。勤怠管理システムの多くは、勤怠の打刻、休暇の申請、勤務時間や残業時間を集計・管理するといった機能があります。

勤怠管理システムを導入することにより、

・従業員の勤務時間を正確に把握できる
・従業員の入力・申請作業を簡略化できる
・労務管理に費やすコストを抑えられる
・たとえ労働管理の法律の基準が変わっても迅速に対応できる

などのメリットがあります。

勤怠管理システムの種類と価格相場

勤怠管理システムには、「スクラッチ開発」と「クラウド型」の2種類に分けられます。
これより、それぞれの初期費用と月額利用料の観点で比較します。

スクラッチ開発の場合

スクラッチ開発とは、既に出来上がっている市販のシステムを利用せずに、システムを1から独自に構築することです。そのため、自社のニーズを取り入れることが出来ます。

1から開発を行うため、後に紹介する「クラウド型」よりも初期導入コストがかかります。スクラッチ開発のコストは、規模によりますが数百万から数千万円程度です。

システム開発後はシステムを維持・運用するために保守要員の確保が必要です。そのため、その分の保守要員に掛かるコストが毎月生じます。

スクラッチ開発の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:スクラッチ開発とは?知っておきたいシステム開発の基本・構築方法の違いや選び方を解説!

パッケージ型(クラウド型)の場合

クラウド型とは、Chrome、Edge、Safariなどといったブラウザからインターネット経由でシステムを利用することを指します。自前でシステムを構築する必要がないため、クラウド型はスクラッチ開発と比較すると初期導入コストを抑えることが可能です。

クラウド型の勤怠管理システムの月額利用料の相場は、およそ月額3,000円~20,000円程度です。
クラウド型は多くの場合、従量課金制を採用しているため、月額利用料を支払うことで継続利用できます。

利用料を支払えばすぐにサービスを利用することができるので、利用開始までの期間が短いこともクラウド型の特長の一つです。また、途中でサービスの利用を辞めたい場合も、クラウド型であれば途中解約すれば、すぐにサービスを辞めることができることもメリットのひとつです。

一方、クラウド型の費用面でのデメリットは、サービスを利用するために月々のランニングコストがかかることです。システムを利用するためには利用料を支払わないといけないため、長い期間利用していると、スクラッチ開発で構築した同機能のシステムよりも支払額が大きくなる可能性があります。

勤怠管理システムの価格を比較【10選】

勤怠管理システムは数多くありますが、ここでは導入社数が多く、機能・料金などが公式サイトに明記されているツールを厳選して紹介します。

システム名

40人の従業員の場合の総額

無料プランの有無

ジョブカン勤怠管理

8,000円~20,000円/月

あり

KING OF TIME

12,000円/月

あり

※30日間の

無料トライアル

マネーフォワード

クラウド勤怠

要問合せ

あり

※1ヶ月間の

無料トライアル

IEYASU

【月払い】

・9,800円/月

【年払い】

・98,000円/年

あり

勤次郎

就業ソリューション

要問合せ

あり

jinjer勤怠

要問合せ

あり

※期間限定の

無料トライアル

freee人事労務

【ベーシックプランの場合】

■年額プラン

・3,980円~/月

・47,760円~/年


■月額プラン

4,480円〜/月

あり

クロノス Performance

【導入費用】

308,000円~

なし

AKASHI

8,000~16,000円/月

あり

※30日間の

無料トライアル

レコル

4,000円/月

あり

※30日間の

無料トライアル

クロノス Performance以外はすべてクラウド型の勤怠管理システムです。

ジョブカン勤怠管理

ジョブカン勤怠管理

画像引用:ジョブカン勤怠管理

株式会社DONUTSが運営する「ジョブカン勤怠管理」は、導入実績が12万社以上を誇る勤怠管理システムです。

無料プランと有料プランの2つのプランがあります。ジョブカン勤怠管理には「勤怠管理」「シフト管理」「休暇・申請管理」「工数管理」の4つの機能が存在。
有料プランでは1機能利用すると月額200円、2機能目以降は1機能につき追加で月額100円がかかります。

一方で無料プランはいずれの機能も利用できるものの、以下の機能制限がかかります。

・登録できるユーザが10名まで
・過去30日間のデータのみ保持
・チャット機能が利用不可
・一部のデータダウンロード・印刷機能の制限
・ジョブカン給与計算とのAPI連携不可

ICカード打刻、GPS打刻、LINE打刻、Slack打刻、指静脈認証打刻など、さまざまな打刻に対応。そのため、職場環境や働き方に合わせて利用できます。
顔認証打刻にも対応しており、マスクを外さずに顔認証・検温・打刻が同時に行えます。
また、英語、韓国語、スペイン語、タイ語、中国語(簡体字・繁体字)、ベトナム語にも対応しています。

ジョブカン勤怠管理の概要

特徴

12万社以上の豊富な導入実績

料金

・初期費用0円

・月額料金200円~

導入社数

120,000社以上

料金プラン

【中小企業規模向け】

・無料プラン

・有料プラン(4種類)


【大企業向け】

要問合せ

KING OF TIME

KING OF TIME

画像引用:King Of Time

株式会社ヒューマンテクノロジーズが運営する「KING OF TIME」は、導入企業数が31,000社以上の導入実績を誇る勤怠管理システムです。大手企業から1~50名規模の小規模事業者まで幅広く活用されています。1人あたり300円から利用可能です。

ICカードリーダーやPCのログインだけでなく、LINE WORKSなどのチャットアプリからの打刻など、さまざまな打刻方法に対応。また、残業時間管理、労務管理、多言語対応など豊富な機能を用意しているため、さまざまなワークスタイルに順応できます。

KING OF TIMEの概要

特徴

豊富な機能による高いカスタマイズ性

料金

・初期費用0円

・月額料金300円~

導入社数

31,000社以上

料金プラン

・無料プラン

・有料プラン

マネーフォワードクラウド勤怠

マネーフォワードクラウド勤怠

画像引用:マネーフォワード クラウド勤怠

株式会社マネーフォワードが運営する「マネーフォワードクラウド勤怠」は、さまざまな雇用形態に対応できる勤怠管理システムです。基本勤務制・シフト制・裁量労働制・フレックスタイム制など、さまざまな就業ルールでも勤怠管理ができます

部門管理が不要な企業や請求業務の少ない企業のための「スモールビジネス」プランは、月額2,980円から利用が可能です。
3部門以上の組織を保有する企業の場合は、月額4,980円の「ビジネス」プランがあります。
日々のサービス改善が発生した場合、無料で機能がアップデートされます。

「マネーフォワードクラウド給与」「マネーフォワードクラウド人事管理」などマネーフォワードが提供する他のシステムと連携できます。連携することにより、給与システムや人事管理システムで収集した従業員情報を勤怠システムと連携すれば、従業員情報をそれぞれのシステムで手入力する手間が省けるので、給与計算や人事管理業務が更に効率的になります。

マネーフォワードクラウド勤怠の概要

特徴

さまざまな雇用形態に対応できる柔軟性

料金

・初期費用0円

・月額料金2,980円~

導入社数

不明

料金プラン

【個人向け】

・パーソナルミニ

・パーソナル

・パーソナルプラス


【30名以下の法人

(基本料金)】

・スモールビジネス

・ビジネス


【31名以下の法人

(基本料金)】

要問合せ

IEYASU勤怠管理

IEYASU勤怠管理

画像引用:IEYASU

IEYASU株式会社が運営する「IEYASU勤怠管理」は、打刻機能や日次の勤怠管理などの基本機能を無料で利用できる勤怠管理システムです。メールでのサポート、時間単位の有給休暇、残業や休暇申請の届け出・ワークフローなどの機能を希望する場合は有料プランに登録する必要があります。社員数に応じて月額利用料が変動します。

PCやスマホ・タブレットのアプリからの打刻だけでなく、ICカードリーダー、SlackやLINEなどのコミュニケーションツール経由での打刻も可能です。

大手テレビ会社やIT関連企業などへの導入実績があり、20,000社以上が導入しています。

IEYASU勤怠管理の概要

特徴

打刻機能や日次の勤怠管理などの

基本機能を無料で利用可能

料金

・初期費用0円

・月額料金0円~

導入社数

20,000社以上

料金プラン

・フリー

・ベーシック(S)

・ベーシック(M)

・エンタープライズ(S)

・エンタープライズ(M)

勤次郎 就業ソリューション

勤次郎 就業ソリューション

画像引用:勤次郎

勤次郎株式会社が運営する「勤次郎 就業ソリューション」は、「オンプレミス」と呼ばれる自社のコンピュータ上にインストールする方法と「クラウド」の両方に対応可能な勤怠管理システムです。就業時間帯(シフト)の設定は、従業員のシフトをさまざまな組み合わせで設定が可能であり、46,000種類の登録が可能です。
そのため、フレックス勤務や変動労働などさまざまな働き方に対応しています。

料金プランは「Smart」「Lite」「Enterprise」の3種類あります。
シンプルな「Smart」から少し機能の増えた「Lite」、さらに多機能な「Enterprise」といった流れで企業の成長に合わせて段階的にシステム導入が可能です。
「Smart」はユーザ1名につき月額200円、「Lite」は1名につき月額300円、「Enterprise」は1名につき月額400円です。

厚生労働省が2019年に制定した、従業員の生活時間や睡眠時間を確保するために、一定時間以上の休息期間を設ける「勤務間インターバル制度」など、最新の法令・制度にも対応しています。

勤次郎の概要

特徴

オンプレミス・クラウドの両方で対応可能

料金

要問合せ

導入社数

5,000社以上

料金プラン

・Enterprise

・Lite

・Smart

jinjer勤怠

jinjer勤怠

画像引用:ジンジャー(jinjer)

jinjer株式会社が運営する「jinjer勤怠」は、ユーザー1名につき月額400円から利用できる勤怠管理システムです。多様な打刻方法があるので、従業員に合わせて打刻方法を設定できます。また、PCやスマホ、タブレットなど様々なデバイスでも打刻ができます。

また、jinjerは勤怠管理以外にも人事管理や給与計算などのシステムも展開しているため、追加で月額利用料を支払えば人事管理や給与計算などのシステムと連携が可能です。

導入企業は13,000社以上あり、100名以下の中小企業から500人以上の大企業までさまざまな規模の企業で偏りなく利用されています。

jinjer勤怠の概要

特徴

中小事業者から大規模事業者まで偏りなく利用

料金

・初期費用0円

・月額料金400円~

導入社数

13,000社以上

料金プラン

freee人事労務

freee人事労務

画像引用:freee人事労務

freee株式会社が運用する「freee人事労務」は、勤怠管理だけでなく給与計算、年末調整、法定三帳簿の作成など人事労務に関わる業務に対応しているシステムです。
freee人事労務を導入することにより、社内に混在する労務業務を一つにまとめて、労務の根本的なミスと作業時間を削減できます。また、会社の規模・フェーズに合わせて給与計算・労務管理の課題を解決が可能です。

Slack、SmartHR、先述のKING OF TIMEなどの他社サービスとデータ連携が可能です。そのため、勤怠データや従業員情報の入力業務で効率化が図れます。

freee人事労務の概要

特徴

人事労務に関わる業務を幅広くカバー

料金

・初期費用0円

・月額料金1,980円~

導入社数

不明

料金プラン

・ミニマムプラン

・ベーシック

・プロフェッショナル

・エンタープライズ

クロノスPerformance

クロノスPerformance

画像引用:クロノス Performance

クロノス株式会社が運営する「クロノスPerformance」は、導入実績10,000社を誇る勤怠管理システムです。残業時間を抑止するために、あらかじめ設定した基準値を超えた従業員がいる場合にアラートを表⽰する機能が存在し、労働衛生安全にも配慮した労務管理ができることも特長です。

「ユーザー計算式機能」など他社のシステムではオプション機能とされることの多い機能が標準で搭載しているため、カスタム性に優れています。「バックアップ送信機能」「リモートサポート」といったサポート機能が充実しており、万が一不具合が発生した際、オペレーターがサポート。

当システムはクラウド型ではなくオンプレミスでの提供となるため、各PCへインストールする必要があります。そのため、初期導入コストがクラウド型と比べてかかります。初期導入コストは約30万円超です。

クロノスPerformanceの概要

特徴

勤怠管理、労務管理で豊富な機能を搭載

料金

・初期費用308,000円~

導入社数

10,000社以上

料金プラン

・スタンドアロン

・ネットワーク2クライアント

・ネットワーク3クライアント

・ネットワーク5クライアント

・ネットワーク10クライアント

・ネットワーク15クライアント

・ネットワーク20クライアント

AKASHI

AKASHI

画像引用:AKASHI

ソニービズネットワークス株式会社が運営する「AKASHI」は、出退勤管理、申請・修正、シフト管理、工数管理に特化した勤怠管理システムです。機能が絞られているため、複雑な操作を必要とせず利用が可能です。

出退勤管理機能のみであれば、月額1人あたり200円で利用可能です。30日間の無料トライアルも用意しているため、トライアル期間中に画面の操作感を把握することができます。

導入を検討されている方に対してオンライン個別相談が行えるため、ご興味のある方は一度ご相談いただいてもよいでしょう。

AKASHIの概要

特徴

複雑な操作が無くシンプルに利用可能

料金

・初期費用0円

・月額料金200円~

導入社数

不明

料金プラン

・タイムレコーダー

・スタンダード

・プレミアム

レコル

レコル

画像引用:レコル

中央システム株式会社が運営する「レコル」は、1人あたり月額100円から利用できる勤怠管理システムです。
レコルの特長の一つは、機能とデザインがシンプルである点です。そのため、複雑な操作がないため従業員への教育コストもかかりません。

電話やメールでのサポートが無料で利用可能です。また、導入前の疑問や不安を解消するための導入説明会を随時開催しています。

レコルの概要

特徴

月額1人あたり100円から利用可能

料金

・初期費用0円

・月額料金100円~

導入社数

不明

料金プラン

※各勤怠管理システムの費用を比較しても、おすすめのシステムを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、自社に最適なシステムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。

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勤怠管理システム導入前の注意点

勤怠管理システム導入前の注意点

勤怠管理システムの導入時は価格だけを比較するのではなく、注意点も知っておかないと損をする恐れもあります。

必要な機能を先に洗い出しておく

「多機能=良いシステム」と思われがちですが、中には自社に取って不要な機能が含まれていることによって、価格が高くなってしまう場合があります。自社にとって必要最低限の機能を備えたシステムを選べば、導入コストを抑えることができます。
そのため、あらかじめ必要な機能を洗い出しておくと「不要な機能」との線引きがより明確になるでしょう。

事前に無料プランで操作性や機能を確認しておく

各システムのホームページや口コミだけでは、実際の操作性や求めている機能が足りているのかどうかが判断できないことがあるでしょう。
多くのクラウド型のシステムはお試しで無料プランを用意しています。無料プランを利用して、正式導入前に自分で画面を操作して機能や使い勝手を確かめることをおすすめします。

サポート内容も確認しておく

システムを運用していると、「システムが急に動かなくなった」「この機能の操作や運用方法がわからない」などといったトラブルや問い合わせが生じます。そのような事態に備えるべく、システムの機能や性能面だけでなく、「電話・メール・チャットでの対応が可能かどうか」「サポートの問い合わせ可能な時間帯」など、各社のサポート内容も確認しておくと良いでしょう。

勤怠管理システムの料金まとめ

勤怠管理システムはたくさんありますので、自社にとって使いやすく、勤務スタイルに適したものを選びましょう。いきなり本格導入せずとも、まずは無料トライアルで試してから実際の使い心地を確かめてみてはいかがでしょうか。

どうしても勤怠管理システムをどれにすればいいか迷う際は、システム幹事に一度気軽にご相談ください。

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