- 更新日 2024.03.18
- カテゴリー 業務システム
アパレル業の在庫管理システム導入メリット|おすすめシステムや選び方も紹介【2024年最新版】
アパレル業の在庫管理に苦戦している担当者のなかには、
「アパレル業界に適した在庫管理システムがあるのか」
「アパレル業界に在庫管理システムを導入すると何ができるのか」
「アパレル業界の在庫管理システムのおすすめなどはあるか」
と悩んでいる方は多いはず
アパレル業界の在庫管理業務では、サイズや色、シーズンものといった多数の商品を扱います。そのうえ、現場の店鋪スタッフから「今の在庫管理方法では適正な管理ができない!」と要望もあり、在庫管理に頭を悩ませている在庫管理部門の担当者様は多いのではないでしょうか。
経営の利益と業務効率化、この両方を叶えるために解決法の1つとして、「在庫管理システム」を活用することが有効です。在庫管理システムは、在庫一括表示や入出庫管理はもちろん、ピッキングリストの作成や自動発注なども行えるようになります。すると、接客業務に力を注ぐことができ、結果的に売上・利益アップにつながるのです。
在庫管理システムの自作も一時は考えたこともある担当者もいると思われます。しかし、EXCELでのマクロ知識やデータベースに対する知識がなく自作は非現実的と考え、コストカットと効率性向上のために、在庫管理システムを取り入れたいと考えていることでしょう。
本記事ではそのようなお悩みを解決すべく、アパレル業界向けの在庫管理システムについて徹底解説します。アパレル業界で在庫管理システムを導入しようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
※会社の状況からみて、アパレル業向け在庫管理システムを導入するかいなか決められない方は、ぜひシステム幹事にお問い合わせください!貴社のご状況をヒアリングさせていただき、導入すべきかいなか、導入すべき場合はおすすめのシステムをご提案いたします。相談料は無料です。
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アパレル業で在庫管理システムを導入する4つのメリット
アパレル業は商品数が多いのみならず、季節や流行によって商品展開が大きく変わります。そのため、定期的に商品を切り替えていく必要があり、その際には通常販売からセール販売(季節処分価格・商品入れ替えのため◯%引き)に展開するなど、在庫管理は難解です。
このようなアパレル業界において、在庫管理システムを導入することによって得られるメリットは主に4つあります。
誰でも在庫管理ができる
在庫管理システムには主に入出庫や返品、棚卸し、在庫状況を管理する機能が搭載されています。そのため、システムを導入すれば誰でも在庫管理が行えるようになります。どの従業員でもシステムにアクセスすれば、どこの店舗・倉庫にどのような在庫がどのくらいあるかを、リアルタイムで正確に把握・管理できるようになるのです。
■在庫状況を管理する画面の例
画像引用:アラジンオフィス for fashion
そのため、下記のような問題を解決できるでしょう。
・在庫管理担当者など特定の人しか在庫が管理できない
・顧客がリアルタイムで求めている商品が、倉庫内のどこに在庫されているかが分からない
・在庫がわからないことで、お客様からの在庫問い合わせに対して即対応ができず機会損失を招く
在庫管理システムによって、従業員や店舗、倉庫での情報共有が可能になります。そのため、顧客からの問い合わせがあっても、在庫の入荷予定の案内が即座にでき、迅速に入荷手配ができます。
各拠点の在庫数を在庫管理システムで正確に把握できるようになるので、拠点間の移動で在庫調節ができます。すると、最終的に在庫過剰を防いで、定価で売り切れるように在庫管理ができるようになるのです。
人的ミスの防止と作業品質の向上
アパレル業界で扱うアイテムは、服だけではなく、靴やアクセサリー、雑貨など多岐にわたり、色、サイズ、素材などに細分化されていきます。見た目が同じような商品でも、サイズ別商品の場合があるため、ピッキングミスや検品ミスが起こってしまいます。
在庫管理システムを導入すれば、ピッキングリストの作成機能によって正確にピッキングできます。
■ピッキングリストの例
画像引用:アラジンオフィス for fashion
ピッキングする際、システムと連携したハンディターミナルで商品のICタグやバーコード、QRコードを読み取ります。するとシステムに自動で商品情報が計測・反映され、在庫数の誤った管理などのミスも防げるのです。
棚卸しの作業も、在庫管理システムの「入出庫管理機能」「棚卸データ連携」などの機能を活用すれば、正確に棚卸しができます。また大幅な作業時間短縮も実現。棚卸原票との突合によって、商品の場所を従業員が把握できるようになります。
効率化による人件費の削減
入出庫管理や検品作業、棚卸にかかる人件費をアパレル業の在庫管理システムにより大きく削減できます。
アパレル業の在庫管理が難しい要因に、流行り廃りや気温に左右される点があります。とくに最近ではSNSの隆盛でいわゆる「バズる」状態になったことで、急激に売れる状態になることもあります。そのため、これまではベテラン従業員の経験や勘という属人的部分に頼らざるを得ないこともあります。
しかし、アパレル業の在庫管理システムは、過去の在庫数から期間販売数を集計して販売傾向を自動で分析可能。天候や気温、休日や周辺地域のイベントなどの情報から売上を予測し、需要を予測します。さらに、過去の在庫・販売のデータを蓄積させるほど、季節指数や売れ筋商品の傾向などの分析精度があがっていき、適正な在庫コントロールができるようになります。
システムによるデータを元に需要予測ができるようになるため、属人的な作業を減らし、需要予測専任担当を用意する必要もなくなります。その結果、元々在籍するベテラン従業員の浮いた時間を別の業務に活用できたり、会社全体の作業効率化にも繋がるのです。
クラウド型システムならどこでも操作できる
クラウド型の在庫管理システムは、自社のサーバーを使わずにインターネットを通じて利用できるシステムです。Googleスプレッドシートなどのように、アプリやシステム提供会社のクラウド環境に構築されたシステムにユーザーがインターネット経由で接続・利用する形態です。
つまり、クラウド型はインターネット環境があればどこでも利用できるので、PCやスマホで在庫確認ができます。場所を選ばずに業務を行えるので、外出先で在庫を確認して現場に指示出しも可能です。
※メリットはわかったが、アパレル業向け在庫管理システムをどのように選べばよいかわからないという方は、ぜひシステム幹事にお問い合わせください。最適なシステムの選定をお手伝いします。
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アパレル業の在庫管理システムおすすめ5選
いざアパレル向け在庫管理システムを導入しようと思い立っても、システムはたくさんあり、その中から自社にとって適したものをどのように選べばいいか、悩んでしまうのではないでしょうか。
ここではシステム幹事が選んだ、おすすめのシステムを5つ紹介します。
システム名 |
特徴 |
アラジンオフィス for fashion |
POS、会計システム、ECサイトなど、 多数のシステムと連携可能 |
poscm plus |
購買履歴確認やポイントの付与が リアル店舗と相互に使える |
経営改革AP+ |
店舗別の売れ筋・死に筋商品の確認ができる |
RetailFocus-Navi |
在庫コントロールや利益シミュレーション、 各分析までをワンストップで提供 |
どんとこい |
商品購入の計画から発注・仕入・売上の業務処理、 |
アラジンオフィス for fashion
画像引用:株式会社 アイル
アラジンオフィス for fashionのおすすめポイント
・アパレル業界の在庫管理に必要な機能をトータルにサポート
・ブラウザだけで利用可能で外出先、リモートワークにも対応
「アラジンオフィス for fashion」は、アパレル業界向けの機能を揃えたアパレル業特化型在庫管理システムです。POS、会計システム、ECサイトなど、多数のシステムと連携。商品情報や販売状況と在庫情報の自動連携でリアルタイムに状況が把握できたり、アラジンオフィスの情報を会計システムへ反映することで入力の手間を省けます。そのため、店鋪だけでなく会社全般の業務にわたって大きく効率化が期待できます。
幅広い機能を取り揃えながら、ソフトウェア不要・ブラウザだけで使えるシステムなので、各拠点や外出先で常に管理ができ、情報がリアルタイムで共有できます。
提供会社 |
株式会社 アイル |
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機能 |
在庫一括表示 |
○ |
|
入出庫管理機能 |
○ |
||
倉庫間移動管理機能 |
○ |
||
フリーロケーション管理機能 |
ー |
||
在庫の引当管理機能 |
○ |
||
ピッキングリスト作成機能 |
○ |
||
棚卸 |
○ |
||
自動発注機能 |
ー(発注検討表の対応あり) |
||
検品機能 |
ー |
||
在庫分析機能 |
○ |
||
データ抽出機能 |
○ |
||
マスター管理機能 |
○ |
||
ハンディターミナルとの連携 |
○ |
||
他システムとの連携 |
POSシステム、会計システム CRM、オンライン請求書など |
||
特徴 |
アパレル向けの便利な機能がフル装備 |
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タイプ |
クラウド型 |
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対応端末 |
ハンディターミナル |
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導入実績 |
有限会社サーチディストリビューション、 株式会社ゲストリスト、 ほかアラジンオフィスシリーズでは 5,000社以上の導入実績 |
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無料トライアル |
要問合せ |
||
利用料金 |
要問合せ |
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サポート体制 |
コールセンター対応 |
poscm plus
画像引用:株式会社ウェブベース
poscm plusのおすすめポイント
・オムニチャネルを実現するためのシステム基盤を構築
・通信障害が発生してもローカルモードがある
「poscm plus」は、現場目線で構築されたアパレル業特化型のシステムです。ECショップとの連携に強く、リアルの店鋪との垣根をなくして購買履歴確認やポイントの付与、顧客のポイント利用が相互に使えるようになります。
実店舗・ECショップはもちろん、メールマガジンやSNSといった複数のチャネルを統合したアプローチでお客様をファン化させることが可能です。例えばECサイトを利用するユーザにも店舗在庫を見せることで、実際に店舗でのフィット感を確認いただくといった活用が可能になります。結果、購入率・売上アップにつながるのです。積送在庫や取置在庫、他店在庫も管理でき、販売可能なフリー在庫の確認がリアルタイムにできます。
また、インターネットに繋がらないなどといった通信障害が発生した場合、ローカルモードに切り替わります。販売業務など店鋪でのレジ機能は問題なく稼働するので、「もしも」が起こった時でも安心。そのため、実店鋪で使いやすいシステムになっています。サポートも専用ヘルプデスク(365日9時~23時受付)が用意されています。
提供会社 |
株式会社ウェブベース |
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機能 |
在庫一括表示 |
○ |
|
入出庫管理機能 |
○ |
||
倉庫間移動管理機能 |
○ |
||
フリーロケーション管理機能 |
ー |
||
在庫の引当管理機能 |
ー |
||
ピッキングリスト作成機能 |
ー |
||
棚卸 |
ー |
||
自動発注機能 |
ー |
||
検品機能 |
ー |
||
在庫分析機能 |
○ |
||
データ抽出機能 |
ー |
||
マスター管理機能 |
ー |
||
ハンディターミナルとの連携 |
○ |
||
他システムとの連携 |
EC、CRM,、販売管理、 WMS、免税、RFIDなど |
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特徴 |
販売・在庫情報等を一元管理 |
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タイプ |
パッケージ導入型 クラウド利用型 |
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対応端末 |
バーコードスキャナ ハンディターミナル |
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導入実績 |
アパレル・雑貨など幅広い企業で導入 20,000店鋪以上の実績 |
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無料トライアル |
ー |
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利用料金 |
ー |
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サポート体制 |
専用ヘルプデスク (365日9時~23時受付) |
経営改革AP+
画像引用:株式会社アベイル
経営改革AP+のおすすめポイント
・企画から生産・販売・在庫管理の機能を全て統合
・お客様の業務フローに合わせた運用に柔軟に対応
「経営改革AP+」は、企画から生産・販売・在庫管理の機能を統合させ、アパレルで必要とされる業務をほぼカバーしたアパレル向け統合基幹システム。700社以上の導入実績があります。
20年以上の研究と経験から得たノウハウをもとに、時代に合わせて下記のように機能を向上。
・販売・生産計画と店頭管理の機能が完全統合
・買付・製品買いの管理機能が大幅拡張
・商品分析機能と生産分析機能が大幅拡張
・使い易さと汎用性の機能アップ
・セキュリティー機能アップ
そのうえで、お客様の必要とする機能だけを組み合わせて、カスタマイズすることも可能です。
店舗別の売れ筋・死に筋商品の確認ができ、複数拠点での商品コントロール・販売管理に役立ちます。また、各社仕様書システムとの連携で入力作業の軽減、正確性が向上。他社POSシステムとの連携実績もあります。
提供会社 |
株式会社 アベイル |
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機能 |
在庫一括表示 |
○ |
|
入出庫管理機能 |
○ |
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倉庫間移動管理機能 |
○ |
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フリーロケーション管理機能 |
ー |
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在庫の引当管理機能 |
ー |
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ピッキングリスト作成機能 |
ー |
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棚卸 |
○ |
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自動発注機能 |
ー |
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検品機能 |
ー |
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在庫分析機能 |
○ |
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データ抽出機能 |
ー |
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マスター管理機能 |
○ |
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ハンディターミナルとの連携 |
ー |
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他システムとの連携 |
POSシステム、仕様書システムなど |
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特徴 |
企画から生産・販売・在庫管理の 機能を全て網羅 |
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タイプ |
ー |
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対応端末 |
ー |
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導入実績 |
精巧株式会社ほか、 経営改革シリーズの導入700社以上 |
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無料トライアル |
要問合せ |
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利用料金 |
要問合せ |
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サポート体制 |
サポート窓口で電話・メールにて受付 |
RetailFocus-Navi
画像引用:大興電子通信株式会社
RetailFocus-Naviのおすすめポイント
・商品計画をシステム化して真のマーチャンダイジングサイクルを実現
・計画の整合性確認・共有・結果検証をワンストップで管理
「RetailFocus-Navi」は、20年以上にわたる流通業に特化した対応ノウハウをもとに開発されたアパレル業特化型のシステムです。お客様に適切に商品を届ける商品戦略を支援する目的で開発されています。
在庫コントロールや利益シミュレーション、各分析までをワンストップで提供。52週の予算(仕入、売上、在庫)にもとづいた各実行計画(発注計画、仕入計画、ラインナップ計画、フェイス計画)の作成などができます。
また、複数拠点管理も可能で、店舗の情報を全社で共有・管理、追加発注や店鋪間移動といった商品コントロールが可能です。さらにECシステムとの連携で、会員やポイント情報を共有できます。
提供会社 |
株式会社 アイル |
||
機能 |
在庫一括表示 |
○ |
|
入出庫管理機能 |
○ |
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倉庫間移動管理機能 |
○ |
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フリーロケーション管理機能 |
ー |
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在庫の引当管理機能 |
ー |
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ピッキングリスト作成機能 |
ー |
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棚卸 |
○ |
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自動発注機能 |
ー |
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検品機能 |
ー |
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在庫分析機能 |
ー |
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データ抽出機能 |
ー |
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マスター管理機能 |
○ |
||
ハンディターミナルとの連携 |
○ |
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他システムとの連携 |
POSシステム、ECサイト |
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特徴 |
MD向けの機能が豊富 |
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タイプ |
ー |
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対応端末 |
ー |
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導入実績 |
ー |
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無料トライアル |
要問合せ |
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利用料金 |
要問合せ |
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サポート体制 |
ー |
どんとこい
画像引用:株式会社ドリームゲート
どんとこいのおすすめポイント
・経営の意思決定に必要なマネジメント情報を提供
・業務改善と業務プロセスの可視化を実現
・快適な使いやすさでリモート下でもパフォーマンスを維持できる
「どんとこい」は、衣料品・靴・雑貨などファッション向けに特化したシステムです。商品を買ってもらうための計画から発注・仕入・売上の業務処理と、販売・在庫分析までのサイクルをフルサポートします。
在庫管理機能はもちろん、分析システムや経理システムとの連携も可能。システムで行うべき領域と手作業で行うべき領域をしっかりと管理したい場合に、役立つ機能を備えた在庫管理システムです。使いやすく操作もわかりやすいシステムなので、店舗での運営をはじめ、リモート環境下でも遜色が無いパフォーマンスを発揮できます。複数拠点の管理も可能で、各店舗の在庫状況が正確に把握できるようになります。
提供会社 |
株式会社ドリームゲート |
||
機能 |
在庫一括表示 |
○ |
|
入出庫管理機能 |
○ |
||
倉庫間移動管理機能 |
○ |
||
フリーロケーション管理機能 |
ー |
||
在庫の引当管理機能 |
ー |
||
ピッキングリスト作成機能 |
ー |
||
棚卸 |
○ |
||
自動発注機能 |
ー |
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検品機能 |
ー |
||
在庫分析機能 |
ー |
||
データ抽出機能 |
ー |
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マスター管理機能 |
○ |
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ハンディターミナルとの連携 |
ー |
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他システムとの連携 |
ー | ||
特徴 |
小売業・専門店のためのMDシステム |
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タイプ |
ー |
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対応端末 |
ー |
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導入実績 |
株式会社コージィコーポレーション、 株式会社ムラサキスポーツ、 株式会社ヒューマンフォーラムほか多数 |
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無料トライアル |
ー |
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利用料金 |
ー |
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サポート体制 |
ー |
アパレル業界向け在庫管理システムの選び方
おすすめの在庫管理システムを紹介しましたが、特徴だけでは選ぶ際に迷ってしまうと思います。自社に合うシステムを前章で選びきれなかった方のために、在庫管理システム選びで比較すべき4つのポイントについて解説します。
複数拠点の管理は可能か
複数の店舗や拠点、倉庫を持っている場合は、複数拠点の管理が可能かどうかをチェックしましょう。各拠点の在庫がリアルタイムで把握できるので、拠点間で在庫管理を行うことが可能です。
今後、事業を拡大して複数拠点を持つ予定があるのであれば、事業計画とあわせて検討しておくとよいでしょう。
特化タイプか汎用タイプか
アパレル業に特化したタイプを選択すると、業界固有の業務をあらかじめカバーできる機能を備えているため、業務効率アップが期待できます。
一方汎用タイプは、多種多様な業界業種に対応できる汎用性の高いシステム。「導入後も自在に機能をカスタマイズしたい」「システムの運用・保守や外国語に対応したい」などの要件がある場合は、機能の拡張性があるものが多い「汎用タイプ」を選ぶのが望ましいです。
アパレル業界に合わせた機能が一通り揃っていれば十分かつシンプルでスピーディな導入を目指したい企業は「特化タイプ」がおすすめ。
「導入後も自在に機能をカスタマイズしたい」「システムの運用・保守や外国語に対応したい」などの要件がある場合は、機能の拡張性があるものが多い「汎用タイプ」を選ぶといいでしょう。
他システムとの連携ができるか
すでにハンディターミナルをお持ちの場合、そのハンディターミナルが使用できるので導入コストを抑えられます。また、経理システムと勘定連携して事務的な業務も効率化が可能です。顧客管理システムと連携できれば、購入履歴などを活用して特定の人にセール等の情報を発信するなど、マーケティングの強化も可能です。
サポートの内容がどうなっているか
思いがけないトラブル(システムが起動しないなど)が発生した時に、サポートが充実していると、問題がスムーズに解決できて安心です。
アパレル業界では土日祝も営業していることが多いので、土日祝日のサポートも対応可能かを確認する必要があります。24時間365日の対応や夜間・緊急時に専用ダイヤルでの受付が用意されていると安心でしょう。
アパレル業界で在庫管理システムを導入した事例
アパレル向け在庫管理システムを導入したことで、実際にどのような改善・効果があったのでしょうか?導入事例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
課題:入出荷検品の効率化
入出荷検品が手作業で1日以上、棚卸しも2日間かかり、多大な時間を要していた
↓(導入後)
手作業で行っていた入出荷検品が、ハンディターミナルでタグ情報を読み取ることで自動でシステム連携するために、伝票の発行や入力の手間を削減。かかる時間も3分の2になり、倉庫の棚卸時間は2日間から半日に短縮できました。棚卸しの頻度を半年に1回だったのを2ヶ月に1回のペースにあげることができて、在庫の精度が向上。作業人数も半分以下に減らすことができて人件費も削減できました。
※参考:アラジンオフィス for fashion
課題:販売可能な在庫の正確な把握・在庫管理は担当者に依存
誤納や出荷ミスも多く、販売可能な在庫を速やかかつ正確に把握できなかった。データの入力や集計、出力も担当者に問い合わせが集中して業務が混乱。
↓(導入後)
取引先からの在庫の問い合わせにレスポンスよく回答できるようになり、お客様への対応力が向上。データ集計や帳票類の出力も、各部門や個人で行えるようになり、業務が効率・健全化しました。
課題:他店との情報共有ができない・売れ筋商品が把握できない
店鋪から本部への正確な情報が上がらず、顧客からの問い合わせに対してフォローが遅くなったり、売れ筋商品の在庫を確保するのが遅くなった。
↓(導入後)
システムでリアルタイムに情報が共有されて他店在庫もつかめるので、顧客が欲しい商品を待たせずにご案内ができるように。売れ行きの動向を掴んで販売したり、追加発注がかけられるようになり、販売チャンスを逃さなくなったため、売上が約1.4〜1.5倍にUPしました。
※参考:アラジンオフィス for fashion
アパレル業在庫管理システムまとめ
本記事では、アパレル業界向け在庫管理システムについて以下の内容を解説してきました。
・業界特有の在庫管理の課題に対して、在庫管理システムで解決できること
・在庫管理システムを導入するメリット
・アパレル業界向け在庫管理システム5選
個々の嗜好に合わせたファッションの提供により、幅広い商品を擁するアパレル業界で、適切な在庫管理は会社経営に直結する大きな要因です。在庫管理システムはさまざまな種類がありますので、自社にとって使いやすく、在庫管理のスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
もし、在庫管理システムをどれにすればいいか迷う際は、システム幹事に一度気軽にご相談ください。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. アパレル業で在庫管理システムを導入するメリットは?
アパレル業で在庫管理システムを導入するのメリットとして「誰でも在庫管理ができる」「人的ミスの防止と作業品質の向上」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. アパレル業の在庫管理システム導入のメリットは?
アパレル業の在庫管理システム導入のメリットは「人的ミスの防止と作業品質の向上が期待できる」「属人的な作業を減らし、需要予測専任担当を用意する必要もなくなる」などです。詳しくは記事をご参照ください。
この記事を書いた人
吉崎 孝幸
専門分野: Webディレクション・Webライティング
元パン屋。マーケティングとライティングの面白さにハマり、生地作りから記事作りに転身。現在は店舗ビジネスを中心にWebコンサルティングやWebディレクションを行っている。
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