WordPressで在庫管理システムを作る方法|おすすめプラグインもご紹介【2024年最新版】

WordPressで在庫管理システムを作る方法!おすすめプラグインもご紹介

WordpPress(ワードプレス)といえば、ホームページやブログを管理するCMS(コンテンツを管理するシステム)のイメージが強いですが、売上管理や在庫管理といった業務システムにカスタマイズすることもできます。

・在庫管理がずさんになってきているので改善したい
・できれば安価に在庫管理システムを導入したい
・普段使っているWordPressのプラグインを活用して在庫管理システムにしたい

といったお悩みも、WordPressをカスタマイズすることで在庫管理システムとして活用することができます。

カスタマイズというと難しい印象がありますが、専用のプラグイン(拡張機能)を使うことで初心者でも簡単に在庫管理システムの作成が可能です。

本記事ではWordPressをカスタマイズして在庫管理システムを作る方法をご紹介。併せて作成の際の注意点も解説します。

※自作すべきか迷っている方はシステム幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが在庫管理システムの開発におすすめの会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。

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目次
  1. 1. WordPressで在庫管理システムを作る方法
    1. 1-1. 【方法1】カスタムフィールドで投稿を商品ページにする
    2. 1-2. 【方法2】Smart Manager For WooCommerce プラグインを使用する
  2. 2. WordPressで在庫管理システムを作成する際の注意点
    1. 2-1. プラグインが使えなくなる可能性がある
    2. 2-2. 十分なサポートが受けられない
    3. 2-3. 一部でプログラミングのスキルを求められる
  3. 3. 有料の在庫管理システムがおすすめ
  4. 4. 【まとめ】WordPressで在庫管理システムを作る

WordPressで在庫管理システムを作る方法

WordPressで在庫管理システムを作るにはいくつかの方法がありますが、ここでは比較的簡単に導入できる方法を2つ紹介します。

【方法1】カスタムフィールドで投稿を商品ページにする

まずはWordPressについて簡単におさらいしておきましょう。
WordPressはトップページ、カテゴリーページ、タグページ、投稿ページなどのページで構成されています。

WordPress

在庫管理システムとしては「カテゴリーページ」と「投稿ページ」を使います。
カテゴリーページには、各カテゴリーに紐づく投稿ページを一覧で表示できる特徴を活かします。投稿ページに登録した商品情報を一覧表示させることで、在庫管理システムとして使う事が可能です。

カスタムフィールドで在庫管理システムを作る具体的な手順について解説します。

1)カスタムフィールドを実装する

投稿ページに商品情報を登録できるよう、カスタムフィールドを実装します。

カスタムフィールドとは、WordPressの編集画面に任意の入力フィールドを追加する機能です。通常WordPressの編集画面は「タイトル」「本文」の2項目だけですが、カスタムフィールドを設定することで「商品名」「価格」「在庫数」などの入力項目を追加できます。

カスタムフィールドを実装するには、WordPressにコードを追加する必要がありますが、安全に(既存のテーマを壊さずに)コードを追加するにはPHPの知識が必要です。

WordPress

そこでおすすめなのが、専用プラグイン(拡張機能)を使う方法。プラグインを使えば難しいコードの知識不要で、視覚的にカスタムフィールドの追加ができます

在庫管理システムに使えるプラグインにはさまざまなものがありますが、ここでは『Advanced Custom Fields』というプラグインを使って説明します。

WordPress.ORG

画像引用:WordPress.ORG

『Advanced Custom Fields』はシンプルかつ直感的にカスタムフィールドを扱えるプラグインです。

同プラグインをインストールしたら、管理画面のサイドメニューから「カスタムフィールド」>「新規追加」を選択し、商品画像・商品名・メーカー・価格・在庫数など必要項目を作成します。

WordPress

なお、カスタムフィールドは作成しただけでは投稿画面に表示されません。カスタムフィールドを表示させたいページのテンプレートにPHPを使って読み込みの設定をする必要があります。

2)カテゴリーページでカスタムフィールドを取得する

投稿ページに作った商品情報をカテゴリーページで一覧表示するためには、もうひと手間必要です。

初期設定ではカスタムフィールドがカテゴリーページに表示されないため、『Advanced Custom Fields』の管理画面でカテゴリーページに表示するように設定し、カテゴリーページ(category.php)またはアーカイブページ(archives.php)にコードを記載すれば表示できます。

WordPress

3)在庫管理システムに不要な要素を非表示にする

在庫管理システムに不要な「最近の投稿」や「コメント」の要素を非表示にします。「最近の投稿」「コメント」は管理画面の「ウィジェット」や「ディスカッション」画面から非表示設定が可能です。

プラグインを使うことで簡単にカスタムフィールドを実装することができます。しかし、コードを変更することによってサイトのレイアウトが崩れたり、表示されなくなる恐れがあるため、作業前に必ずバックアップを取っておきましょう

【方法2】Smart Manager For WooCommerce プラグインを使用する

カスタムフィールドを使わずにプラグインだけで完結する方法もあります。
使用するプラグインは『WooCommerce』と『Smart Manager For WooCommerce』の2つです。

WordPress

画像引用:WordPress.ORG

Smart Manager For WooCommerce』は、eコマースプラグイン『WooCommerce』の機能を拡張するプラグインです。

『WooCommerce』はECサイト構築プラグインです。世界中で使われている人気のプラグインで、シンプルなオンラインショップから会員サイト、マーケットプレイスまでさまざまなECサイトを構築できます。

『WooCommerce』には商品名・SKU(最小管理単位)・料金・配送料・サイズなど、商品登録に必要な項目が事前に用意されています。そのため、プラグインをWordPressにインストールするだけで、簡単に投稿ページを商品ページとして使うことができます

『WooCommerce』単体でも在庫管理はできますが、いちいち商品ページを開かないと在庫のステータス変更ができなかったり、在庫管理の変更履歴が追えなかったりといった課題があります。特に在庫管理の変更履歴は、適切な物品購入の指標となるため、把握しておきたい項目の一つです。

この課題を解決するのが『Smart Manager For WooCommerce』です。このプラグインを追加することで、商品一覧ページから在庫ステータスが変更できたり、変更履歴を簡単に追えたりでき、検索精度を高める条件検索ができるメリットがあります。

以下に具体的なプラグイン導入・実装方法を紹介します。

1)プラグイン『WooCommerce』 をWordPressにインストール後、有効化。

2)管理画面のメニューに商品の項目が表示されるので、新規追加をクリック。

3)商品名(投稿のタイトル)・商品詳細情報・価格・SKU・在庫状況・商材のサイズといった各項目を登録。

4)すべての商品登録が完了したら、プラグイン『Smart Manager For WooCommerce』をインストールし有効化。

5)管理画面の左メニューに『Stock Manager』が表示されるようになるのでクリック。

6)登録した商品の一覧が表示されるので、この画面で条件検索や登録内容の変更を行う。

7)変更履歴を見たい場合は、管理画面の左メニューに『Stock Manager』→『​​Stock log』をクリック。

8)登録した商品の一覧が表示されるので、右端にある「History」をクリックすると、在庫の変更履歴が確認可能。

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WordPressで在庫管理システムを作成する際の注意点

WordPressで在庫管理システムを作成する際の注意点

在庫管理システムはWordPressにカスタムフィールドやプラグインを導入するだけで、簡単に作ることができますが注意点もいくつかあります。

プラグインが使えなくなる可能性がある

WordPressはシステムのアップデートを頻繁に行っているため、使用しているバージョンによってはプラグインとの互換性がなくなったり、不具合が生じたりする可能性があります。また、プラグイン自体の開発が終了しているものも少なくなく、古いプラグインがWordPress公式のプラグインサイトにそのまま公開されていることもあります。

古いプラグインは使うこともできますが、セキュリティ面で不安定な要素も多く、使い続けることで不正アクセスやデータ改ざんといったリスクを抱えることがあるので、注意が必要です。

プラグインを選ぶ際は最新のWordPressに対応しているか、プラグイン自体のアップデートが続けられているかをチェックしましょう。
具体的にはWordPress公式プラグインサイトに掲載されている「最終更新日」「WordPressバージョン」「検証済み最新バージョン」をチェックし、使用中のWordPressのバージョンに対応しているかを確認します。

十分なサポートが受けられない

WordPressは全世界で使われており、プラグインも各国で開発されています。今回紹介したプラグインも開発元は海外で、サポートやマニュアルは基本的に英語となります。そのため、プラグインに不明点や不具合があった場合のサポートが十分に受けられない可能性があるのです。

また、すでにインストールしている他のプラグインが新たにインストールしたプラグインと干渉することでサイト自体に何か不具合が発生しても、開発元は基本的にサポートしてくれません。

開発元とやり取りできるだけの英語力や、プラグインについて解説している日本語の記事を探して対応するスキルが必要です。

一部でプログラミングのスキルを求められる

WordPressをカスタマイズして使うためには、WordPressの基本構造やCSS(Cascading Style Sheets:文字フォントや色などデザインを変更する)、PHP(Hypertext Preprocessor:サイトのレイアウトや機能をカスタマイズするプログラム言語)の知識が求められます。

プラグインはこれらの知識がなくてもサイトのカスタマイズができる便利な機能ですが、サイトのレイアウトなどをカスタマイズする際はプラグイン内のPHPファイルの変更が必要です。

PHPファイルは安易に変更してしまうとエラーが発生し、サイトが表示されなくなったり、最悪の場合元に戻らなくなったりします。

そういった事態を防ぐためにも、最低限のWordPressやPHPの知識は持っておく必要があります。

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有料の在庫管理システムがおすすめ

WordPressをカスタマイズして在庫管理システムを構築することは可能です。しかし、他の社内システムと連携といった機能が限定的だったり、プログラムの知識が必要だったりするため、ITに自信のない方にはWordPressのカスタマイズが難しいかもしれません。

そんなときは無理に自分で構築しようとせず、クラウド型の在庫管理システムを導入するのがおすすめです。
クラウドタイプの在庫管理システムであれば、月額数百円から導入できるものもあり、サポートも充実しています。「操作方法が分からない」「不具合が発生した」といったときに相談できる窓口があるのは、市販の在庫システムならではのサービスだと言えます。

また、面倒なシステムメンテナンスもシステム提供会社が自動的に行ってくれるため、利用者は本来の業務に集中できるのです。

ほとんどのクラウド型在庫管理システムは無料トライアルを提供しているので、自社の規模や予算に合った在庫管理システムを探してみると良いでしょう。

クラウド型の在庫管理システムを比較した記事がありますので、ぜひご参照ください。

関連記事在庫管理システム比較11選|比較ポイントは「商品の特性」

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【まとめ】WordPressで在庫管理システムを作る

本記事ではWordPressを使った在庫管理システムの構築方法と、構築の際の注意点について解説しました。

プラグインを活用すればWordPressで在庫管理システムを構築することは可能ですが、プラグインの開発が終了した場合のリスクやサポートの不十分さといった課題が残ります。

自分で構築するのが難しいと感じたら、リスクが小さくサポートも充実している有料のクラウドシステムの導入がおすすめです。まずは無料トライアルを活用して、自社に合った在庫管理システムを検討してみましょう。

※もし在庫管理システムの開発を得意とする会社を探している方はシステム幹事にご相談ください。

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Q. WordPressで在庫管理システムを作る方法は?

WordPressで在庫管理システムを作る方法は「カスタムフィールドで投稿を商品ページにする」「Smart Manager For WooCommerce プラグインを使用する」等です。それぞれの詳しい内容は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。

Q. WordPressで在庫管理システムを作成する際の注意点は?

WordPressで在庫管理システムを作成する際の注意点は「プラグインが使えなくなる可能性がある」「十分なサポートが受けられない」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。