- 更新日 2023.12.21
- カテゴリー システム開発
Webシステムとは?基本・具体例からWebサイトとの違いまでわかりやすく解説【2024年最新版】
Webシステムとはインターネットに接続しWebブラウザ(Google Chrome、Safari等)を通して閲覧・利用できるシステムやサービス全般のこと。iOSやAndroidといったOSによらずWebブラウザを搭載したスマホやPC等のデバイスで利用できます。
「Webシステムとはなにか?」知ってるつもりのWebシステムという言葉ですが、本格的にシステム開発を検討するとなると、意外に知らないことがあることに気づくのではないでしょか?例えば、以下のような疑問があるはずです。
・Webシステムとは具体的にどんなもの?
・WebアプリケーションやWebサイトとなにが違う?
・Webシステムにはどんな特徴がある?メリットは?
自社課題の解決にWebシステムが最適なのか?それを判断するためにも、適切な開発会社を選定するためにも、Webシステムがどのようなものか理解しておくことが重要です。
そこで本記事では、業務改善や新規事業立ち上げなどに向け、システム開発を検討している企業・店舗の方向けに、具体例や特徴、他のシステムとの違いを含め、知ってるようで知らないWebシステムの基礎知識を徹底解説!おすすめのWebシステム開発会社も紹介していきます。
※現在、システム開発の依頼先を探している方はシステム幹事にご相談ください。予算や目的から最適な開発会社を選定します。相談料・紹介料は一切かかりません。
Webシステムとは
Webシステムとは、インターネットにつないで利用できるシステムやサービス全般のことです。Webブラウザ(Google ChromeやSafariなど)がインストールされたスマホやPC端末をインターネットにつなぎ、サーバに構築されたアプリケーションやサービスをWeb経由で利用します。
※少し専門的に表現すると、Web技術をベースに開発・構築されたシステムのこと。ここでいうシステムとは、相互に影響しあう複数の要素が体系的に構築され、全体として一定の機能を果たすものを指します。
例えば、本メディア「システム幹事」は以下画像のようなWebシステムで作成し、インターネット上で公開しています。
一例ですが、代表的なWebシステムには以下のようなものがあります。
- SaaS型業務システム
- マッチングサイト・ポータルサイトなど
- ECサイト(BtoC・BtoB)
- インターネットバンキング
- SNS
(これらの詳細は後ほど「Webシステムの具体例」にて紹介します。)
ご覧の通り、Webシステムはとても広い概念です。Webシステムに関する理解を深めるために、似た用語である「Webアプリケーション」「Webサイト」と比較しながら、輪郭をはっきりさせていきましょう。
「Webシステム」と「Webアプリケーション」との違い
Webシステム |
Webアプリケーション |
---|---|
ネットワーク、ハードなど アプリケーションを 動かすために必要な仕組み全体 |
特定の目的を果たすために作られた ソフトウェア |
YouTube、Gmail、Zoomなどを 作る・動かすための仕組み(システム) |
YouTube、Gmail、Zoomなど |
一般的に、WebシステムとWebアプリケーションは、ほぼ同意語として使われています。
ただし、狭義の意味でのWebアプリケーションは「Webサーバに構築されるアプリケーション」のことを指すため、利用シーンによってはシステム全体を意味しない場合も。サービス・機能を動的に提供するという意味では、WebシステムもWebアプリケーションも同じです。
「Webシステム」と「Webサイト」との違い
Webシステム |
Webサイト |
---|---|
Webサイトを作るための仕組み |
Webシステムによりつくられた インターネット上に公開されるサイト |
WordPressなどのCMS ShopifyなどEC作成ツール/サービス など |
ホームページ オンラインショップ |
全体として一定の機能を果たすという意味では、WebサイトもWebシステムと同じ意味で使われる場合があります。
しかしWebサイトといっても、CMS(WordPressなどのコンテンツ管理システム)のように内部でアプリケーションが動作する「動的Webサイト」や、WebサーバにHTMLページを置くだけの「静的Webサイト」もあります。
CMSで構築された動的WebサイトをWebシステムと呼ぶことはありますが、HTMLで構成された静的WebサイトをWebシステムと呼ぶことはほとんどありません。
このように、Webサイト内でアプリケーションが動作するかどうかが、WebシステムとWebサイトの主な違いであるといえます。
Webシステムの仕組み:リクエスト要求してレスポンス送信される
Webシステムは基本的に以下の2つによって構成されます。
-
クライアント:
リクエスト(要求)を送ってレスポンス(応答)を表示するWebブラウザ -
サーバ:
リクエストをアプリケーションによって処理してレスポンスを返すWebシステム
Webシステムが動作する具体的な仕組み・流れは以下の通り。
手順 |
担当する側 |
1.クライアントがサーバに リクエストを送信 |
クライアント |
2.サーバがリクエストを受信 |
サーバ |
3.サーバがデータベースから 必要なデータを取得 |
サーバ |
4.サーバがリクエストに応じて データ処理・クライアントに レスポンスを送信 |
サーバ |
5.クライアントが レスポンスを受信・表示 |
クライアント |
クライアントが欲しい情報をリクエストし、サーバにて情報を集めて加工して、クライアントへ返す(表示させる)というシンプルな仕組みになっていると覚えておくとよいでしょう。
Webシステムの仕組みの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:Webシステムの仕組みをわかりやすく解説!大規模Webシステムで採用されるWeb3層構造とは?
Webシステムで実現できること・具体例
それでは、Webシステムではどのようなことができるのか、どのようなサービス・システムがWebシステムに該当するのか、イメージをつかみやすいよう具体例をいくつか挙げてみましょう。
SaaS型業務システム
画像引用:Sap Concur
サービスにログインし、クラウド環境に構築されたアプリケーションを利用する「SaaS型業務システム」です。「SAP Concur」などに代表される経費管理システムのほか、勤怠管理、経理システムなどもあります。
マッチングサイト・ポータルサイトなど
画像引用:システム幹事
受注側・発注側それぞれがコンテンツを投稿できるマッチングサイト、会員登録したユーザーがさまざまなサービスを利用できるポータルサイトなどもWebシステム。システム幹事は、BtoBに特化したビジネスマッチングサイトです。
ECサイト(BtoC・BtoB)
画像引用:Amazon
会員管理・商品検索・購入・支払い・ポイント還元などの機能を持つ「ECサイト」も、Webシステムです。AmazonなどのBtoC向けECサイトのほか、BtoBに特化したECサイトも拡大する傾向にあります。
自社でECサイトを作る方法の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:自社ECサイトを開発するには?知るべき仕組み・言語・構築方法も解説!
インターネットバンキング
画像引用:楽天銀行
金融機関が提供するインターネットバンキングも、Web技術を活用したWebシステムのひとつ。近年では、インターネットでの取引に特化したインターネット銀行も多数存在しています。
SNS
画像引用:Twitter
登録ユーザー同士の交流を目的とした、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)もWebシステムです。
Webシステムの共通する特徴は主に3つ
ここまでで、Webシステムの具体例を紹介してきましたが、それぞれのサービスには共通したWebシステムならではの特徴があります。
・Webブラウザが使えれば端末を選ばない
・インターネット環境があればいつでもどこでも利用可能
・データがデータベースに蓄積される
Webシステムでは、サーバーにアクセスしたクライアント(パソコンやタブレットといった『端末』のこと)からのリクエスト(要求)に応え、アプリケーションがデータベースからデータを抽出・加工してレスポンス(結果)を返すことが基本。
つまり、Webシステムは「ユーザーのリクエストの送信とレスポンスを表示するクライアント」と「データの追加・削除・修正を含む処理を一括して実行するサーバ」で構成される仕組みになっています。
インターネットを通じてつながるため、多様な端末で利用することが可能。社内だけでなく、外部と連携する場合におすすめです。
かつては「オンプレミス型」といって、自社内に設置されることの多かったサーバですが、近年ではAWSやGCPなどのクラウドサーバを活用するケースが増えています(AWSはAmazon、GCPはGoogleが提供するクラウドサーバです)。
これは、インターネット接続が前提になるWebシステムでは、クラウドを活用したサーバ構築が理にかなっているからです。大規模なWebシステムになると、Webサーバ・アプリケーションサーバ・データベースサーバを分離させた「Web3層構造」が採用される場合もあります。
※種類別のWebシステム開発費用を知りたい方は「システム幹事」へご相談ください。豊富な見積データベースからあなたの条件にあうシステムの費用相場をお伝えします。
Webシステム以外にどんなシステムがある?
幅広いWebサービスに採用されているWebシステムですが、システム開発の選択肢はそれだけではありません。目的・用途に応じて「クライアントサーバシステム」「スタンドアローンシステム」が採用される場合も。Webシステムとはなにが違うのか?それぞれ簡単に紹介しておきましょう。
クライアントサーバシステム
クライアントサーバシステムとは、複数のクライアントをサーバに接続してサービス・機能を利用する形態のシステムのこと。システム構成という点では、Webシステムとほぼ同じで、ある意味、Webシステムはクライアントサーバシステムの一種だともいえます。
ただし、一般的にクライアントサーバシステムでは、
・専用アプリをクライアントにインストールする必要がある
・クライアントもシステム処理の一部を担う
という点で、ブラウザがあれば使用できるWebシステムと大きく異なります。
また、クライアントサーバシステムでは、macOS / Windows / iOS / Androidなど、クライアントごとに専用アプリを開発する必要があるため、開発コストが高額になる傾向があります。ただし、データの一言管理がしやすい特徴があります。
スタンドアローンシステム
スタンドアローンシステムとは、インストールしたPCのみで動作するソフトウェア・アプリケーションのこと。1台のコンピュータ内でデータを処理するためセキュリティが高いことが特徴。機密性の高いシステムに向いています。
さらに、データ共有を前提としないパッケージソフトウェアなどが該当し、サーバを必要としないため手軽に導入できるメリットがあります。
ただし、不特定多数のユーザーへのサービス提供や共同作業はできません。パッケージとして販売するなどの目的でなければ、新規開発されることはあまりありません。
Webシステムを採用するメリット
システム構築するための手法には、大きく3つがあることを紹介しました。
・Webシステム
・クライアントサーバシステム
・スタンドアローンシステム
なかでも新規システム開発で採用されることが多いのが「Webシステム」です。それだけWebシステムを選ぶメリットが大きいからです。Webシステムを利用する代表的なメリットとして、以下が挙げられます。
業務効率の改善につながる
自社のビジネス課題に沿ったWebシステムを導入することで業務効率の大幅な改善につなげることができます。
たとえば、今までは紙ベースで整理していた書類をPDF化してデータベース上で管理する「文書管理システム」を導入すれば書類の検索性が高まり、誰がどこにいてもすぐ必要な書類を閲覧できるようになります。
あるいは「在庫管理システム」を導入すれば、実店舗の在庫状況をインターネット経由ですぐに把握でき、発注業務や配送業務を円滑に行えるようになります。
管理・メンテナンス・アップデートが容易
システム処理をクライアントに依存しないWebシステムは、管理・メンテナンス・アップデートを容易に行えるメリットがあります。サーバに処理を集中させるWebシステムでは、サーバのみを対象に管理・メンテナンス・アップグレードするだけでいいからです。
クライアントにシステム処理の一部を任せるクライアントサーバシステムではこうはいきません。システムのアップデートに伴ってクライアントアプリもアップデートする必要があるほか、個別のバージョン管理・メンテナンスも必須。接続するクライアント数が多くなれば、それだけ管理コストもかかってしまいます。
利用範囲を広げやすい
Webブラウザが動作する端末であれば、クライアントを選ばないこともWebシステムのメリット。これは、必要に応じてシステムの利用範囲を容易に広げられることを意味します。
たとえば、本社のみで実験的に導入を進め、状況を見ながら国内支社に活用を広げるといったことも容易に行えます。インターネットに接続できるのであれば世界中どこの国・エリアからでもアクセス可能です。
Webシステムのメリットの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:Webシステムを開発するメリット・デメリットとは?特徴を理解して適切なシステムを導入しよう!
※現在、システム開発の依頼先を探している方はシステム幹事にご相談ください。予算や目的から最適な開発会社を選定します。相談料・紹介料は一切かかりません。
Webシステム採用時の注意点
いいことばかりではなく、Webシステムならではの注意点を知らないと、後々トラブルが生じる可能性が高くなるので、あらかじめ把握しておきましょう。
セキュリティの確保には留意が必要
メリットの大きなWebシステムではありますが、セキュリティには注意が必要です。公開されたパブリックネットワークであるインターネットを利用するからです。社内LANやVPNをはじめとしたプライベートネットワークよりも、Webシステムのセキュリティ確保には充分に気を配る必要があります。
対策の一例として、大規模Webシステムで採用されるケースの多い「Web3層構造」があります。役割ごとに物理的なサーバを分離させるこの方法は、セキュリティ対策をしやすいです。個人情報を扱うWebサービスなどを立ち上げたい場合は、選択肢として検討しておくといいでしょう。
Webシステムのセキュリティの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:Webシステムのセキュリティを確保するには?サイバー攻撃のリスクや対策方法を解説!
UIデザインは思っている以上に重要
UI(ユーザーインターフェイス)とは、エンドユーザーがサービス・機能を利用する際の接点のこと。Webシステムにおいてはクライアント(chromeやSafariといったWebブラウザなど)に表示される画面デザイン(画像、テキスト、アイコンなど)、操作性などのことを指します。
UIデザインの良し悪しが「使いやすさ」、ひいては生産性や顧客のエンゲージメントに直結します。Webシステムとの唯一の接点(Webデザイン)が使いにくいものだと、業務にWebシステムを活用している企業・店舗やエンドユーザーである従業員の生産性が確実に落ちてしまいます。
WebシステムのUIデザインで気をつけるべきことの一つに、「シンプルなレイアウト・構造にする」ことが挙げられます。多数の機能が実装されるWebシステムは、情報を盛り込み過ぎるあまりレイアウトが複雑になったりして目的の情報にたどり着けなくなる傾向があります。Webシステムの画面に盛り込む情報はできるだけ少なくする、階層はできる限り「2階層」までにとどめるなど、UIのレイアウト・構造はシンプルにデザインすることが鉄則。たとえば、1階層目はタブで、2階層目はプルダウンメニューで切り替えるなどの工夫が有効です。
1階層目はタブ、2階層目はプルダウンメニューの例(システム幹事)。ページ数が多い多層構造のサイトでも目的のページへアクセスしやすいのです。
クライアントニーズに最適化されたUIデザインを制作するには、ツールを用いるのがおすすめ。
画像引用:Adobe
Adobe XDは、モバイルアプリ・WebシステムのUIを簡単にデザインできるUIデザインツールです。デザイナーとディレクターがリアルタイムで共有しながらデザインを進められるなど、作業効率を高められることが人気の秘密です。一度作成したUIコンポーネントは再利用も可能。変更や修正が瞬時に適用されるため、面倒なデザインのやり直しも必要ありません。
WebシステムのUIの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:WebシステムのUIデザインとは?知っておきたい重要性・注意点やデザインシステム・ツールを解説!
仕様書も必須
Webシステムにおける仕様書(Specification)とは、開発の対象となるWebシステムが満たさなければならない、すべての要求事項(仕様)をまとめた文書・ドキュメントのこと。仕様書と混同してしまいがちなドキュメントに「設計書」があります。Webシステムが最終成果物としてどうあるべきかという「ゴールを示すものが仕様書」、成果物を作るための「開発過程を示すものが設計書」だといえるでしょう。
仕様書は、開発に携わるすべてのステークホルダー・スタッフに、最終的なゴールを明確に提示して共有するために必須です。仕様書を全員で共有することにより、共同作業で生じがちな「認識のズレ」も排除できます。
ただし、Webシステムにおける仕様書はひとつだけではありません。工程ごとの目的に合わせてさまざまな仕様書が作成されます。しかも、要求仕様書は発注者側が作成担当となります。仕様書の種類や作るポイントは下記記事をご参照ください。
関連記事:Webシステム開発における仕様書の役割・重要性|書き方のポイントやツールも紹介!
Webシステム開発によく使われるプログラミング言語
Webシステムの開発を検討している企業・店舗の方なら、どんな開発言語がどんなプログラム構築に使われるのか?最低限の知識を持っておいた方がよいでしょう。基本的な言語を知っておけば、制作会社との意思疎通がスムーズになり、プロジェクトの全体像を把握できることで、システムの発注、開発を進めるうえで非常に役立ちます。
ここでは、クライアントサイド(フロントエンド)で用いられるプログラミング言語を簡単に紹介します。
HTML
「HTML(Hyper Text Markup Language)」とは、Webページを記述するために使われるマークアップ言語の一種です。見出しタグ(<h1>など)や段落タグ(<p>など)でテキストを囲い、Webブラウザに文書の構造を表現させる機能のほか、ほかの文書へのリンク(ハイパーリンク)や画像などを埋め込むハイパーテキスト機能を持ちます。世界中ほぼすべてのWebページがHTMLで記述されており、Webシステムのクライアントサイド(インターフェース)開発でも欠かせません
HTMLのみで記載すると、下記のように画面に映ります。
CSS
「CSS(Cascading Style Sheets)」とは、背景やテキストなど、HTMLタグで囲われた要素をどのような見た目に装飾するのか指定するために使われる言語です。スタイルシートとも呼ばれます。上述したように、CSSはHTMLとセットで使うことが基本です。
CSSには、HTMLに直接記述する方法と、スタイルシートを別ファイルで用意してHTMLファイルに読み込ませる方法があります。
CSSを加えると、下記のように画面に映ります。
JavaScript
HTML/CSSが静的コンテンツであるのに対し、JavaScriptは動的なコンテンツを作成できるスクリプト言語です。ポップアップの表示やアニメーション、カルーセルなど、ユーザーのWebサイトでの行動に応じた動的なコンテンツ生成を可能とします。jQueryやReactなど、便利な機能をまとめたフレームワークが充実している点もJavaScriptの利点です。
Webシステムで用いられるプログラミング言語の詳細は下記記事をご参照ください。サーバサイド(バックエンド)側の言語も紹介します。
関連記事:Webシステム開発によく使われるプログラミング言語とは?知っておきたいフレームワークも解説!
おすすめのWebシステム開発会社3選!
おおまかな概要を理解できたところで、Webシステム開発を外注する場合におすすめのシステム開発会社を紹介していきます。
Webシステム開発会社の選び方
システム開発会社といっても、得意分野も異なれば会社規模もさまざま。開発会社選びで失敗しないためにも、以下の2点は問題や違和感がないかを見ておきましょう。
- 目的に近いWebシステムの開発実績が豊富か?
- 円滑なコミュニケーションができるか?
1. 目的に近いWebシステムの開発実績が豊富か?
自社が開発したいWebシステムと同じあるいは近い開発事例があるかチェックしておきましょう。開発会社のホームページなどに実勢が掲載されていることも多く、実績が豊富なほど対象のシステム開発に慣れており安心できます。
2. 円滑なコミュニケーションができるか?
連絡したときに返信スピードが速かったり、密にコミュニケーションしてくれるか意識してみておきましょう。成果物イメージのズレがなくなり、手戻りなどのトラブルを避けやすくなります。また、こちらのビジネス成長を見越した提案をしてくれる人は誠実で心強くサポートしてくれるでしょう。
以上のポイントを念頭におきながら、目的・用途に最適なシステム開発会社を選んでください。
株式会社クロス・コミュニケーション
株式会社クロス・コミュニケーションは、東京都新宿区に拠点を構えるシステム開発会社です。ECサイト、会員管理、SNS連動サービスなど、Webシステム開発に豊富な実績を誇り、大手企業の予約サイト・マッチングサイトなどを構築したことも。スクラッチ開発(0からシステム開発すること)からパッケージカスタマイズまで、業務システム開発を含む幅広いニーズに対応できる技術力を持つほか、運用面を任せられることもポイント。企画からリリース後のマーケティングまで、ワンストップで対応できる会社です。
株式会社クロス・コミュニケーションの概要・実績
TEL | 03-6859-2262 |
---|---|
会社所在地 | 〒163-1424 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー 24F |
設立年 | 2011年8月1日 |
実績詳細 | 東京都の旅行業 株式会社HIS「国内旅行予約システム開発」 東京都のクレジットカード会社 株式会社クレディセゾン「カード明細アプリ開発」 東京都の情報発信サービス 株式会社oricon ME「ニュースアプリ開発」 |
株式会社デジタリーフ
画像:株式会社デジタルリーフ
株式会社デジタルリーフは、東京都江戸川区に拠点を構えるWebシステム開発会社です。2001年の設立以来、さまざまな業界・業種に対応するWebシステムを開発してきた実績を持ち、小規模企業から大企業まで対応できる技術力が自慢。顧客管理・CRM・基幹システムなどの業務システムから、ECサイト・受発注システムまで、BtoC、BtoB問わず、企画から運用までをトータルに任せられます。
株式会社デジタリーフの概要・実績
TEL | 03-3680-0480 |
---|---|
会社所在地 | 〒134-0088 東京都江戸川区西葛西 3-16-12 第2大生ビル3F |
設立年 | 2001年8月 |
実績詳細 |
不動産賃貸仲介「GoogleMap対応型・不動産物件管理システム」 |
株式会社メテオリレイ
画像:株式会社メテオリレイ
株式会社メテオリレイは、東京都千代田区および渋谷区に拠点を構えるシステム開発会社です。システム開発はもちろん、Webサイト制作やIoT・AI開発などに幅広く対応可能。ポータル・マッチングサイトなどに豊富な実績を持つほか、映像配信や電話システムの開発も依頼できます。
ポータルCMSシステムが60万円からなど、システム開発の基本料金が明瞭なのも同社の特徴。システム開発がはじめての方でも依頼しやすいことがポイントです。
株式会社メテオリレイの概要・実績・料金
TEL | 03-6666-2888 |
---|---|
会社所在地 |
〒150-0041 〒102-0083 |
設立年 |
2005年8月 |
実績詳細 |
・交通機関ICキャッシュレス決済システム |
価格感 |
・ポータルCMSシステム基本機能:600,000円 |
その他のおすすめの会社に関しては、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:Webシステムの開発に強い会社13選
システム開発の見積もり例
実際に外注候補先から見積もり書をもらうでしょう。ただし、見積書の内容は開発会社によってかなりバラバラです。一例として、シンプルで分かりやすい見積書をご紹介します。
※株式会社Lbose様より提供いただいたシステム開発の見積書です。
システム開発の大まかな工程、期間、関わる担当者と単価が書かれ、かなり明解な見積書です。実際、見積書の内容は開発会社によってバラバラで、見積書の書き方は開発会社によって大きく異なります。要件(要望)を細かく伝えても、下記の2つの理由により見積金額に乖離は出ます。
- 機能やクオリティのスコープ(範囲)が異なるから
- 保険(リスクヘッジ)や余裕を持って見積金額を出す場合があるから
システムの見積もりの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:システム開発の見積書の見方をプロが解説!注意点も紹介【サンプル付き】
Webシステム開発の流れ
最後に、Webシステムを開発する際の流れのイメージをつかんでおきましょう。Webシステムに限った話ではありませんが、開発は以下のような準備・手順を踏んで進めていきます。
1. 依頼準備 | どんなWebシステムを作りたいか、 予算や納期はどれくらいかなど、 発注に当たり必要な情報を整理します |
2. 見積 | システムを開発できる会社を選定し、 見積や提案を出してもらいます |
3. 発注 |
システム開発会社を決めて契約・発注 開発をスタートさせます |
4. 要件定義 |
実装する機能、技術、納期、人員など 開発に必要な情報の棚卸をして整理します |
5. 設計 |
大枠の設計書をつくる「基本設計」、 さらに開発者向けの「詳細設計」をつくり 開発プロセスを具体化していきます |
6. 開発 |
設計に基づきWebシステムの開発を進めます |
7. テスト |
Webシステムのプロトタイプをもとに テストを行い動作や機能のチェックをします |
8. 納品 |
テストを経て問題がなければ、Webシステムが 発注者へ納品されます |
システム開発のより詳細な工程については以下の記事をご覧ください。
関連記事:システム開発とは?工程・流れをプロが解説!発注者が知っておくべきポイントを紹介
※もしWebシステム開発の準備から開発会社を選定するまで不安でしたら「システム幹事」へご相談ください。あなたの希望をヒアリングの上、あなたに最適な会社と無料でおつなぎいたします。
Webシステムまとめ
本記事では知ってるようで知らないWebシステムの基礎知識を、具体例や特徴、他のシステムとの違いを踏まえて解説してきました。要点をおさらいしておきましょう。
・Webシステムとは具体的にどんなもの?
→Web技術を活用して開発・構築されるシステム
・WebアプリケーションやWebサイトとなにが違う?
→Webシステムは内部でアプリケーションが動作するシステム全体を指す言葉
・Webシステムにはどんな特徴がある?メリットは?
→ブラウザとインターネット環境があれば使用できる。管理・メンテナンス・アップデートが容易で利用範囲も広げやすい
BtoB、BtoCを問わず、幅広く採用されているWebシステムは、いまやシステム開発の主流だといえます。ただし、どのようなケースでもWebシステムが最適だとは限りませんん。システム化によって解決したい課題はなにか?目的や用途を明確にし、Webシステムのメリット・注意点を踏まえたうえで、採用すべきかどうか適切に判断していくことが重要です。
システム開発会社を探している方へ
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ご相談・ご紹介はすべて無料。また紹介された制作会社に必ず発注する必要はありません。
Q. Webシステムとは何ですか?
Webシステムとは、Web経由でサーバに構築されたアプリケーションやサービスを利用する形態のシステムのことです。インターネットを通じてつながるため、多様な端末で利用することが可能の特徴があります。
Q. Webシステムのメリットは?
Webシステムのメリットは「業務効率の改善につながる」「管理・メンテナンス・更新が容易」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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