- 更新日 2023.10.25
- カテゴリー システム開発
Webシステム開発によく使われるプログラミング言語とは?知っておきたいフレームワークも解説【2024年最新版】
汎用性の高さから、近年ますます需要の高まるWebシステム。当然、コンピュータープログラムであるWebシステムは、プログラミング言語を使って開発されますが、実は適材適所で複数のプログラミング言語が使い分けられています。
Webシステムの開発を検討している企業・店舗の方なら、どんな開発言語がどんなプログラム構築に使われるのか?最低限の知識を持っておいた方がよいでしょう。
制作会社との意思疎通がスムーズになり、プロジェクトの全体像を把握できることで、システムの発注、開発を進めるうえで非常に役立ちます。
そこで本記事では、Webシステム開発でよく使われるプログラミング言語を、構築されるプログラムごとに徹底解説!またプログラミング言語と合わせて知っておきたい、開発を効率よく進めるための基本機能パッケージであるフレームワークについても紹介します。
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Webシステムの基本・仕組み
Webシステムとは、Webサーバに構築されたアプリケーションをインターネット経由で利用する形態のシステムのこと。Webブラウザが使える端末であればいつでもどこでも利用でき、端末ごとに専用アプリをインストールする必要もありません。インターネットに接続する端末を選ばないことが、Webシステムの特徴だといえるでしょう。
代表的なWebシステムには以下のようなものがあります。
・SaaS型業務システム
・マッチングサイト・ポータルサイトなど
・ECサイト(BtoC・BtoB)
・インターネットバンキング
・SNS
Webシステムにおけるクライアント・サーバ
Webシステムでは、サービス・機能を利用するユーザー側の端末・Webブラウザをクライアント、サービス・機能を提供する側のアプリケーション・システムをサーバと呼びます。
クライアントの役割はサーバにリクエスト(要求)を送り、その結果であるレスポンス(応答)を受け取って表示すること。一方のサーバの役割は、リクエストに対してデータを抽出・加工し、クライアントにレスポンスを返すという一連の「機能」を提供すること。
Webシステムではデータ処理・機能の提供はあくまでもサーバの役割であり、クライアント(端末・Webブラウザのこと)がデータ処理を分担することはありません。クライアントの操作画面となるインターフェース(画面に表示されるもの)を提供するのもサーバです。
つまりWebシステム開発では、リクエスト送信・レスポンスを表示する「インターフェース(クライアント側プログラム)」および、データ保管・管理・処理を含むシステム機能を提供する「サーバ側プログラム」の開発が必要です。
※Webシステムの仕組みをより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:Webシステムの基礎知識を解説!具体例・特徴・おすすめの開発会社も紹介!
プログラミング言語(開発言語)とは
こうしたWebシステムのプログラムを記述するために使われるのが、プログラミング言語(開発言語)です。
機械であるコンピューターは、「0」と「1」の羅列であるバイナリコード(機械語)しか理解できません。しかし、人間が機械語でプログラムを記述するのは現実的とはいえないでしょう。こうした課題を解決するため、人間が理解できる文法(ソースコード)でプログラムを記述できるようにしたものがプログラミング言語です。
ソースコードを機械に理解できるバイナリコードに変換する方法によって、プログラミング言語は大きく「インタプリタ型」「コンパイル型」に分類できます。
インタプリタ型 |
コンパイル型 |
ソースコードを命令ごとに一つずつ変換し ながら実行していく方式。逐次変換するこ とから作成したプログラムをすぐに実行で きるメリットがある。ただし、実行速度は コンパイル型に比べて遅い。 |
ソースコードをいったんすべて変換(これ をコンパイルといいます)したのちに実行 する方式。コンパイルに時間がかかるが、 コンパイルが終わってしまえばプログラム の実行速度は速いというメリットがある。 |
ただし、特徴の異なる200種類以上のプログラミング言語が存在するともいわれているため、言語の分類方法もさまざま。「高級言語」と「低級言語」、「スクリプト言語」と「コンパイル言語」などで言語を分類する場合もあります。
※プログラミング言語(開発言語)についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:システム開発の主要言語を解説!業務アプリケーションによく使われている言語は?
Webシステムの開発言語:クライアントサイド(フロントエンド)
ここからWebシステム担当者が覚えておくと便利な、代表的なプログラミング言語を取り上げて解説していきます。
Webシステムにおけるクライアント側プログラム開発とは、Webブラウザで表示するインターフェースを構築すること。一般的にクライアントサイド開発と呼ばれていますが、Webシステムのフロント側を開発するという意味で、フロントエンド開発と呼ばれる場合もあります。
Webブラウザのインターフェースを構築するクライアントサイド開発では、Webサイト制作でよく活用される、以下のプログラミング言語「HTML」「CSS」「JavaScript」がよく使われます。
HTML
「HTML(Hyper Text Markup Language)」とは、Webページを記述するために使われるマークアップ言語の一種です。見出しタグ(<h1>など)や段落タグ(<p>など)でテキストを囲い、Webブラウザに文書の構造を表現させる機能のほか、ほかの文書へのリンク(ハイパーリンク)や画像などを埋め込むハイパーテキスト機能を持ちます。世界中ほぼすべてのWebページがHTMLで記述されており、Webシステムのクライアントサイド(インターフェース)開発でも欠かせません。
フォントのサイズや色など、HTMLにはページの見た目を装飾する機能もありますが、さらに表現の自由度を高めるために近年では、文書構造の指定をHTMLで記述する一方、ページ装飾の指定を、次に紹介する「スタイルシート(CSS)」に任せる方法が定着しています。
CSS
「CSS(Cascading Style Sheets)」とは、背景やテキストなど、HTMLタグで囲われた要素をどのような見た目に装飾するのか指定するために使われる言語です。スタイルシートとも呼ばれます。上述したように、CSSはHTMLとセットで使うことが基本です。
ここで注意しておきたいのがWebシステムを利用する、Webブラウザの種類。バージョンです。
いわゆるプログラミング言語は、人によって記述されるソースコードをバイナリコード(機械語)に変換する実行環境が必要で、HTMLやCSSはWebブラウザがその役割を担います。したがって最新のHTML5やCSS3などで記述すると、ブラウザのバージョンによっては正しく表示されない場合も。Webシステムでブラウザの種類・バージョンを指定するケースが多いのはこのためです。
JavaScript
開発言語のタイプ |
インタプリタ型 |
言語の特徴 |
・Webサイト・アプリのクライアントサイドに必須の言語 ・サーバサイドの開発にも活用可能 ・豊富なライブラリ・フレームワーク |
JavaScriptとは、オブジェクト指向と呼ばれるプログラミング言語です。
HTML / CSSがページの構造・表示を担うのだとすれば、JavaScriptはWebページの動きを指定するための開発言語。プログラミング言語ではありますが、HTMLやCSSと同じく、主要なWebブラウザのほとんどがJavaScriptに対応しているため、特別な実行環境を必要としないのも特徴です。
Webシステム開発では主にクライアントサイドで使われるプログラミング言語ですが、「Node.js」という実行環境を用意すればサーバサイド開発に使うことも可能。汎用性の高い開発言語で、Webサイト制作からモバイルアプリ開発まで幅広くJavaScriptが活用されています。
関連記事:JavaScript開発でおすすめのシステム開発会社をプロが厳選
Webシステムの開発言語:サーバサイド(バックエンド)
Webシステムにおけるサーバ側プログラム開発とは、Webサーバで動作するアプリケーションを構築すること。一般的にサーバサイド開発と呼ばれていますが、ユーザーが目にすることのないWebシステムの裏側を開発するという意味で、バックエンド開発と呼ばれる場合もあります。
高速なプログラム実行があまり要求されない反面、頻繁な修正や機能追加が求められるWebシステム開発では、インタプリタ型プログラミング言語が利用される場合が多いようです。
Java
開発言語のタイプ |
コンパイラ型 |
言語の特徴 |
・マルチプラットフォーム ・大規模システムに最適 ・汎用性、堅牢性、セキュリティ性が高い ・実行速度が高速 |
Javaとは、Java仮想マシン(JVM)上で動作する、オブジェクト指向のプログラミング言語です。1995年にリリースされた比較的歴史のあるプログラミング言語ですが、マルチプラットフォーム対応、コンパイラ型ならではの高速な実行速度、汎用性の高さという特徴を持つ使い勝手のよさが魅力。Webシステムはもちろん、モバイルアプリ・業務システム・組み込み系まで、現在でも幅広く活用されているプログラミング言語です。
TwitterがJavaで開発されているなど、Webシステムとの相性のよさを持つほかに、大規模システムに最適なのもJavaの特徴。処理が高速であるという以外にも、Javaには堅牢性・セキュリティ性に優れているというメリットがあるからです。Googleの3大プログラミング言語のひとつに挙げられるなど、万能かつメジャーな言語だといえるでしょう。
PHP
開発言語のタイプ |
インタプリタ型 |
言語の特徴 |
・Webアプリ・サービスのサーバサイド開発向け言語 ・ソースコードがシンプルで可読性が高い ・データベースへのアクセスが容易 ・セキュリティの確保に注意 |
PHPとは「The PHP Group」が開発したオープンソースのプログラミング言語です。Javaと同じ1995年に登場した比較的歴史のあるプログラミング言語ですが、動的なWebサイトやWebアプリケーションなどのサーバサイド開発に使われる場合がほとんど。
WordPressやEC-CUBEなどがPHPで記述されるなど、汎用性の高いJavaとは異なり、Webに特化したプログラミング言語だといえるでしょう。
データベースとの連携が容易、HTMLに埋め込んで使えるなど、ソースコードがシンプルで比較的自由に記述できることがPHPの特徴。
その反面として、ソースコードに統一性を持たせにくい、セキュリティの確保に注意する必要があるなど、大規模システムにはあまり向いているとはいえません。
Ruby
開発言語のタイプ |
インタプリタ型 |
言語の特徴 |
・開発効率を高められるシンプルな文法 ・汎用性が高い ・Ruby on Railsによる容易なWebアプリケーション開発 |
Ruby(ルビー)とは、まつもとゆきひろ氏が開発した日本発のオブジェクト指向プログラミング言語です。ほかの言語と比べ、ソースコードの記述量を減らせるシンプルな文法を持ち、簡単にコードを再利用・流用できることがRubyの特徴。
効率的かつスピーディーなシステム開発が可能です。基幹システム開発にも活用できる汎用性の高さから、リリースから20年以上経過した現代でも採用されることの多いプログラミング言語です。
Rubyのメリットをもっとも活かせるのはWebシステムのサーバサイド開発。Webアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」を活用したスピーディーなWebシステム開発が可能だからです。一方、インタプリタ型であるがために実行速度が遅いRubyは、大規模システム開発に向かない性質もあります。ShopifyやクラウドワークスなどがRubyで開発されています。
Python
開発言語のタイプ |
インタプリタ型 |
言語の特徴 |
・ソースコードがシンプルで可読性が高い ・汎用性が高い ・開発に有用な豊富なライブラリ・フレームワーク |
Python(パイソン)とは、だれが記述しても読みやすい、ソースコードの可読性に優れるという特徴を持つオブジェクト指向プログラミング言語です。Javaのようにマルチプラットフォームでの動作が可能、バイトコンパイルを実行することでコンパイル型として動作可能など、モダンな要素も兼ね備えたプログラミング言語です。
1991年リリースと、Pythonは比較的古くからある言語ですが、注目されはじめたのは近年になってから。これは計算処理・ニューラルネットワーク関数の「TensorFlow」、ディープラーニングの「PyTorch」など、Python向けのAI / ビッグデータフレームワークが多数登場したからです。
そのため、AI・機械学習分野のイメージが強いPythonですが、「Django(ジャンゴ)」などのフレームワーク(後ほど詳しく解説します)が登場したことで、Webシステム開発での採用も加速しています。
関連記事:Pythonのシステム開発に強い会社をプロが厳選!
Webシステムの開発言語:データベース構築
クライアントのリクエストに対し、データ処理してレスポンスを返すWebシステムでは「データベース」の存在が必要不可欠。Webシステム開発では、データベースも開発言語を使って構築する必要があります。それが、MySQL / PostgreSQL / OracleなどのメジャーなDBMS(データベース管理システム)で採用されているデータベース言語「SQL」です。
ただし、SQLはデータベースへの命令に特化したデータベース言語であり、プログラミング言語ではありません。国際標準化されたシンプルな構文を持つSQLではありますが、プログラミング言語とは異なる開発言語であることは覚えておく必要があるでしょう。
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Webシステム開発に欠かせないフレームワークとは
ここまでで、Webシステム開発でよく使われるプログラミング言語を紹介してきましたが、解説文に出てくる「フレームワーク」とはなにか?気になった方も少なくないでしょう。
フレームワークとは骨組み・枠組みという意味を持つ英単語のこと。つまり、Webシステムにおけるフレームワークとは、開発のベースとして利用できる、基本的な機能がパッケージ化されたプログラムのことです。独自の名称があるためプログラミング言語だと勘違いする方もいますが、フレームワークはあくまでもプログラムであることに注意が必要です。
ベースプログラムとしてのフレームワークを活用すれば、Webシステムをゼロから開発するよりも工数やコストを抑えられます。そのため、近年の開発プロジェクトでは、フレームワークが欠かせない存在となりつつあります。
Webシステム開発でよく使われるフレームワーク
フレームワークが活用されるのは主にサーバサイド開発。プログラミング言語ごとに用途の異なる複数のフレームワークが存在しています。以下からは、Webシステム開発向けのフレームワークを開発言語ごとに紹介していきます。
PHPのWebシステムフレームワーク「Laravel」
Laravel(ララベル)とは、PHPで記述されたWebアプリケーションフレームワークです。2011年リリースと、PHPフレームワークのなかでは比較的後発ではありますが、使い勝手の良さ、幅広いWebアプリケーション開発に活用できる汎用性の高さで、絶大な支持を得ているフレームワークです。オープンソースのため無料で活用できることも、Laravel人気が高まっている理由です。
RubyのWebシステムフレームワーク「Ruby on Rails」
Ruby on Rails(ルビーオンレイルズ)とは、シリコンバレーで開発されたオープンソースのRubyフレームワークです。Rubyが世界的な人気プログラミング言語として定着したのは、Ruby on Railsの存在があったからといっても過言ではありません。
SNSやマッチングサイトなどを効率よく構築できるほか、オンラインゲームや業務システムなどにも適用できる万能型のフレームワークです。
PythonのWebシステムフレームワーク「Django」
Django(ジャンゴ)とは、Pythonで記述されたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。AIや機械学習のイメージが強いPythonが、Webシステム開発でも採用されるようになったのはDjangoの存在があるから。
Pythonの特徴を活かした記述量の少ないプログラム開発が可能であり、シンプルなWebシステムなら数分で開発できてしまう場合も。InstagramやPinterestなどでDjangoが採用されています。
JavaScriptのWebシステムライブラリ「React」
React(リアクト)とは、Webシステム開発で欠かせないフロントエンド(ユーザーインターフェース)構築に特化したオープンソースJavaScriptライブラリです。開発元であるFacebookで利用されているほか、Instagram、Yahoo!、Airbnb、Slack、NetflixなどでもReactが活用されるなど、Webシステムの言語まとめだといえるでしょう。
フロントエンド開発に特化したJavaScriptライブラリには「JQuery(ジェイクエリー)」「AngularJS(アンギュラージェイエス)」などもあります。
Webシステム、アプリケーションの開発手順
Webシステムやアプリケーションの開発手順は、主に次のとおりです。
- 開発言語の選定
- フレームワークの作成
- 開発環境の作成
- テスト
- 公開(リリース)
各工程に沿って詳しく解説していきます。
開発言語の選定
Webで開発を始める前に、まず行うことは開発言語の選定です。
例えばHTMLやCSSは、デザイン性の高いWebサイトを制作できますが、基盤システムといった動的なシステムを構築するのが難しいことも。
一方で、JavaScriptやPHPなどのプログラミング言語は、Webシステムの裏側であるバックエンド開発が得意で、サーバーを構築する際に必要となります。
開発言語によって、開発できるWebシステムの機能は変わるため、実現させたい機能から開発言語を選定しましょう。
フレームワークの作成
開発言語の選定が完了したら、次はフレームワークの作成です。
Webシステム開発に必須のフレームワークは、コーディングの効率化・開発工程の短縮が可能です。さらにWebシステムの保守性も高められ、開発後の運用がスムーズに進められます。
先ほど説明したLaravelやDjangoなどのフレームワークを用いて、まずは骨組み・枠組みの構築が必要です。
開発環境の構築
フレームワークの作成を進めたら、次は開発環境を整えていきましょう。
開発環境には、ハードウェア(パソコンやマウスなど)とソフトウェアが必要不可欠です。
ソフトウェアは主に、
- プログラムの実行環境
- テキストエディタ
- 統合開発環境
- バージョン管理ツール
などがあげられます。
テスト
作成が済んだら、次は動作のテスト作業です。
発注者側のテストも行いますが、作成者側でもテストを2度繰り返しテストを行います。
細やかな動作確認の漏れ、主に
- 操作性の優良性(バグが発生しないか)
- ネットワークへの接続
- 仕様書通りにシステムが動作するのか
- 快適に利用が可能か
- システム全体が、本番環境と似た環境でもしっかり動作可能か
など、開発したWebシステムを細かくテストしていきます。
ほかにも、近年ではネットを介したサイバー攻撃も多く発生しているので、セキュリティ面でのテストも必要です。
セキュリティ、利用面など、あらゆる面で問題がなければ公開作業に入ります。
公開(リリース)
テスト作業で問題なければ、最後の工程である「公開(リリース)」に移ります。
リリースには一斉移行と順次移行の2つのアプローチがあります。一斉移行とは、完成した成果物を一度で全ての現場に展開する方法。一方、順次移行は段階的に移行を進める方法です。
無計画な一斉移行は現場の混乱や業務効率の低下を招く恐れがあるため、慎重な検討の後、一斉移行または順次移行のどちらかを選択するのが最適です。
Webシステム開発の近年の傾向は内製化とあらゆるデジタル化
Webシステム開発における近年の傾向は、内製化が進んでいることや、デジタル化が進んでいるというところです。
- 短納期や低コスト化
- 企業のIT投資削減
- 開発コストの低下
などがあげられますが、コストの低下があるので、技術者のクオリティの高さも求められているのです。
そのため、開発のコストを抑えるべく内製化を進めたいという傾向があります。
人気のあるシステム言語はJavaScript+PHP
人気のあるシステム言語はJavaScriptとPHPを組み合わせた言語です。
どちらもWebシステム言語としては人気が高いのですが、汎用性も高くHTMLやCSSなどとも組み合わせもしやすく、自由にWebシステムの開発ができる点が大きな特徴といえるでしょう。
JavaScriptとPHPを組み合わせて作ることのできたWebシステムはチャットツールアプリのSlackなどがあげられます。
Slackは、Webブラウザからも開くことのできるチャットサービスです。
チャンネルを分けたりすることもできます。
主に、JavaScript、JavaとPHPを組み合わせて作成されています。
画像引用:Slack
システム言語がわからない!でもコストを抑えて開発ならローコード開発
もしシステム言語を入力することが難しいという場合は、ローコードでの開発もおすすめです。
ローコード開発は、可能な限りシステム言語を書かずに、直感的な操作でWebシステムを作ることができる開発のことです。別名GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)とも呼ばれています。
ローコード開発での大きな特徴は、なんといってもシステム言語をあまり書かずにWeb開発ができるというところ。Webアプリを作ったことがなくてもすぐに開発環境を整えて、開発を進めることができるため、近年多くの企業で取り入れられている開発手法のひとつです。
WebシステムのトレンドはアニメーションやVR、AI
近年の傾向として特に著しいことが、アニメーションやVR、AIの搭載をしているWebシステムが増加傾向にあるということです。
例えば、オンラインショップなどで、実際に買わずに置きたい場所をカメラで写すと等身大の商品を置いてくれる機能(AR)や、駅やショッピングモールで見かけるようなデジタル案内板も、最近はよく見かけるのではないでしょうか。
画像引用:lowya
こちらは、楽天ショップなどでショップを展開している家具ブランドのlowyaのオンラインショップです。
lowyaのWebサイトへ、スマートフォンからアクセスして気になる家具の商品説明ページへ遷移すると、このようなARを利用できます。
店舗へ行かずとも、家にいながら部屋に合うかどうかを確認できるのです。
また、こちらはdocomoの公式サイトです。
カメラやチャットを用いて、実際にオンラインで手続きができるというオンラインサポートサービスです。
画像引用:docomo
わからないことが発生したときは、チャットやカメラを用いたり、音声で質問をすることができるので、簡単に不明点を解決できるようになりました。
このようにAIをWebサイト上に搭載したり、アニメーションやVR(仮想現実技術)を設置して没入感を再現するシステムが増えてきているのです。
今後もWebシステム業界はより一層盛り上がることが期待できますね。
Webシステムの言語まとめ
本記事では、Webシステム開発でよく使われるプログラミング言語を、クライアントサイド・サーバサイドに分けて解説するとともに、開発効率を高めるフレームワークとはなにかも紹介してきました。
専門的な知識・スキルまで依頼する側のクライアントが習得する必要はありませんが、プログラミング言語の概要を把握しておけば、制作会社との意思疎通もスムーズに。言語ごとの特徴がわかれば、プロジェクトに採用すべきプログラミング言語も判断しやすくなるでしょう。
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岩田
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Q. Webエンジニアに必要な言語は?
Webエンジニアに必要な言語として、HTML・CSS・JavaScriptといったフロントエンド開発言語や、Java・PHP・Ruby・Pythonなどのバックエンド開発言語が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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