スマホアプリ開発に必要なものは?言語や費用、流れを紹介

・スマホアプリ開発にはどんなスキルや言語が必要か
・スマホアプリ開発はどのような流れで進むものか
・そもそも内製でアプリ開発ができるものなのか

など、スマホアプリ開発を考えているマーケティング部のマネージャーなどには、上位のような疑問が多いはずです。

しかし、この記事をご覧になっているあなたは、そもそもスマホアプリがどのような流れで開発するものかイメージがつかないのでは?社内にエンジニアがいても、そのエンジニアさんのスキルとリソースのみで果たしてスマホアプリ開発が、現実的にできるものなのか知りたく検索しているのではないでしょうか?

スマホアプリ開発の基本的な流れや必要なものを理解すれば、自社で開発するかいなかの判断ができます。外注することになっても、開発会社とのコミュニケーションもより円滑にとれるようになります。

そこで本記事では、自社でスマホアプリを開発するために必要な基本的な知識を解説します。

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目次
  1. 1. スマホアプリ開発で必要な機材・環境
    1. 1-1. パソコン
    2. 1-2. 開発環境
  2. 2. スマホアプリ開発に必要なプログラミング言語
    1. 2-1. iOSアプリを開発するならSwift
    2. 2-2. Androidアプリを開発するならKotlin
    3. 2-3. Android・iOS両方のアプリを同時に開発するならPython
    4. 2-4. 汎用性が高いJava
    5. 2-5. 歴史ある言語でもあるC言語
    6. 2-6. プログラミング言語を使わないならノンプログラミングツール
  3. 3. スマホアプリ開発の費用・相場
    1. 3-1. 自社内(内製)の場合
    2. 3-2. 外注の場合
  4. 4. スマホアプリ開発の流れ・手順
    1. 4-1. 企画・要件定義(1~3週間ほど)
    2. 4-2. 設計図を作る
    3. 4-3. 開発スケジュールの設定(1週間ほど)
    4. 4-4. 開発(3~6ヶ月ほど)
    5. 4-5. テスト(1~1ヶ月半ほど)
  5. 5. スマホアプリ開発を進める際の注意点・コツ
    1. 5-1. 独学するには時間がかかりすぎる
    2. 5-2. 開発期間の設定に余裕を持つ
    3. 5-3. プロトタイプを先に作成する
    4. 5-4. 著作権侵害にならないか事前に確認する
  6. 6. スマホアプリ開発まとめ

スマホアプリ開発で必要な機材・環境

スマホアプリ開発にかかる費用や流れを見る前に、アプリ開発に必要な機材・環境を理解する必要があります。先に必要なものを知っていれば、実際の開発の流れをよりイメージしやすくなります。

必要なものは、主に下記です。
・パソコン
・開発環境

パソコン

アプリ開発の作業はパソコンで行います。開発に必要なツールをパソコンにインストールして使ったりプログラミングをするためにも、パソコンは必須です。

iOS・Androidアプリによって開発に対応するパソコンのOSが異なります。
・iOSアプリを開発するならMac
・Androidアプリを開発するならWindowsまたはMac

そのため、いずれのアプリ開発にも対応できるよう、Macのパソコンを用意するのが無難です。アプリ開発のパソコンとして最低限必要なスペックは、下記になります。

・CPU:Core i5 以上
・メモリ:8GB 以上
・ストレージ:256GB 以上 (SSD)
・Mac OS 10.12以降

例えば、下記に挙げるパソコンは、上記のスペック全てを満たし、2022年4月現在で最安価格も10万円を下回っています。

アプリ開発のパソコンとして最低限必要なスペック

画像引用:2nd STREER

少なくとも上記に挙げたPC以上のスペックは必要です。

スマホは、開発したアプリの動作確認に必要です。動画確認に必要なスマホにとくに必須のスペックはないため、手持ちのスマホで十分でしょう。ちなみに、スマホでもアプリ開発は理論上可能です。しかし、スマホの画面はパソコンよりも小さくキーボードもないため、作業効率はパソコンよりも悪くなります。

開発環境

パソコンにプログラミング開発ツールをインストールして初めてアプリ開発作業ができるようになります。iOS・Androidアプリごとに対応するツールも異なります。

iOSアプリの開発にはXcode

Xcode

画像引用:Xcode

XcodeはApple社が公式に提供しているツールです。App Storeから無料ダウンロードできます。Xcodeの利用には、Mac OS 10.12以降が必要です。

Xcodeが対応するプログラミング言語は下記になります。
・Swift
・Objective-C
・AppleScript
・Java
・C言語
・C++

Xcodeには、アプリ操作画面、ボタンの配置、画面の遷移の動きなどをドラッグ&ドロップだけで簡単に操作できる「ストーリーボード」という機能があるので、初心者でも開発作業がしやすいです。

しかもXcodeには、開発したアプリのテストができる機能もあります。テストと実装したコードを常に同期された状態にしてくれるため、品質を保ったまま開発を続けられます
また、完成したアプリをApp Storeへ提出できる便利機能も搭載されているのです。

AndroidアプリにはAndroid Studio

Android Studio

画像引用:Android Studio

Android Studioは、Google社が公式提供しているAndroidアプリの開発ツールで、無料で利用できます。対応しているプログラミング言語はJavaとKotlinです。Android Studio上なら、Javaで書かれたコードをKotlinに変換できます。Android Studioは、Windows、Mac OS X、LinuxのOSのパソコンで利用できます。

同ツールには、Androidアプリ開発の生産性を高める機能(コードの補完機能など)があらかじめ備わっているので、経験が少ないエンジニアでも使いやすいです。

XcodeとAndroid StudioどちらもApple社・Google社が公式提供しているツールのため、安全性・信頼性は他のツールよりも高いといえます。

両OSで使えるアプリを開発する場合はクロスプラットフォーム

iOS・Android両方で使えるアプリを開発するなら、クロスプラットフォームでの開発をおすすめします。クロスプラットフォームとは、iOS・Androidに関係なく動作する開発手法のこと。本来iOS・Androidアプリ開発に対応するプログラミング言語をそれぞれ覚えて、OSごとに開発する必要があります。しかし、クロスプラットフォーム開発ツールにてアプリ開発をすれば、1回の開発で両方のOSで使えるアプリを開発できるのです。つまり、各OSごとのアプリ開発に必要な言語を1つ1つ覚える手間を削減できます。

またクロスプラットフォームなら、開発言語を統一してコードが共有できるので、プログラミング工数を減らせます。そのため、エンジニアも普段使い慣れた言語で開発できるのです。

クロスプラットフォームでの開発には専用のフレームワークが必要ですが、おすすめのフレームワークはFlutterです。

Flutter

画像引用:Flutter

Flutterとは、Google社が提供しているオープンソースのプログラミング環境です。iOS、Android、Web、Windows、Macなどで使えるアプリを開発できます。

Flutterでの開発では、Googleが開発したプログラミング言語「Dart」が必要です。ただし、DartはJavaScriptの後継言語として開発された言語のため、JavaScriptの理解があればすぐに理解しやすいです。

Dartをマスターすれば、Androidアプリ開発が得意なエンジニアとiOS開発アプリが得意なエンジニアをそれぞれ雇う必要がなくなります。そのため、エンジニア人件費削減にもつながるのです。

また、Flutterには記述したコードをリアルタイムにUIに反映できる機能があるので、作業を効率化してくれます。
関連記事Flutter(フラッター)とは?アプリ開発に取り入れるメリットを解説

「クロスプラットフォーム開発をすればiOS・Android両方で使えるアプリが開発できるなら、クロスプラットフォーム開発の1択でいいのでは?」と思う方もいるでしょう。しかし、クロスプラットフォーム開発にもデメリットはあります。両方で使えるアプリを開発するなら、両OSの基本的なことを理解していないといけません。なぜなら、OSは定期的にアップデートするため、都度OSの仕様に合わせて開発したアプリもアップデートしないといけないからです。

また、OSによってファイルやフォルダの場所、呼び出し方が異なります。そのため、両OSでのそれぞれの呼び名を理解していないと、アップデート作業もスムーズに進みません。

スマホアプリ開発に必要なプログラミング言語

最近はプログラミング言語を使わずに開発できるツール(Yappliなど)もあり、アプリの種類によってはプログラミング言語を覚えなくてもアプリ開発ができます。しかし、Yappliなどのツールでアプリ開発すると、ツールで用意された拡張機能しかアプリに反映できないデメリットがあります。そのため、自社独自のデザインや機能をアプリに実装したいなら、プログラミング言語を覚えて開発する必要があります。

iOS・Androidアプリごとに開発に必要な言語が異なります。またプログラミング言語は200種類以上あるので、とくに経験が少ないエンジニア・プログラマーはどの言語を学び使えるようになればいいか、見ていきましょう。

iOSアプリを開発するならSwift

Swift

画像引用:Swift

SwiftはApple社が2014年に公式発表したプログラミング言語で、iPhoneアプリの開発に最適といえます。Objective-Cなど他の言語よりもコードが書きやすく読みやすいです。そのため、初心者にもわかりやすく、コードの書き込みミス(=バグの発生)も起こりにくいです。

Swiftが世間で認知される前は、iOSアプリ開発にはObjective-Cが主に用いられていました。しかし、Swiftのほうが開発後のアプリのテストも実行しやすいのが特徴です。しかも、プログラム実行速度がObjective-Cの2倍以上というメリットもあり、現在はiOSアプリ開発にはSwiftでの開発が主流となっています。

また、「Playground」というSwiftならではの機能によって、プログラミング中でもプログラムの動きをリアルタイムで確認できます。Objective-Cでは、プログラムを完成させてからでないと動作を確認できなかったので、Swiftが主流となった理由の1つでもあります。

Androidアプリを開発するならKotlin

Kotlin

画像引用:Kotlin

Kotlinは2017年にAndroid公式開発言語として発表された言語で、Google社もAndroid開発言語として公式認定しています。Java言語と100%の互換性があり、Java言語よりも記述量が少なくコードを書けるので、初心者でも学びやすいです。

しかも、Javaで書いたコードをKotlinで呼び出せるため、すでにJavaで作られたコードを活用できます

アプリ開発のプログラミング言語の詳細は、下記記事をご参照ください。
関連記事アプリ開発は目的別に最適な言語を選ぼう!全17種の特徴解説

Android・iOS両方のアプリを同時に開発するならPython

プログラミング言語:Python

Pythonは汎用性が高く、Webアプリケーションの開発から組み込み開発、統計処理、機械学習など幅広いシーンで利用されています。Webアプリ開発においてはバックエンドの技術として活用されています。コードがシンプルで、少ない工数で多数の処理を行えるメリットが人気です。

一方、PythonはJavaなどのコンパイラ言語(全てのコードを「機械語」に変換してから実行するタイプ)とは異なり、実行時に1行1行機械語に翻訳するインタプリタ言語であるため、実行速度が遅いといったデメリットには注意しましょう。

Pythonの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:Pythonでのアプリ開発が注目される理由とは?特徴・開発例・フレームワークも紹介!

汎用性が高いJava

Java

画像引用:Java

Javaは1996年にサン・マイクロシステムズによって開発された汎用プログラミング言語およびソフトウェアプラットフォームの総称です。仮想マシンで実行されるためプラットフォームに依存しない開発が可能で、ネイティブアプリ開発だけでなくWebアプリやIoT機器など、さまざまな場面で利用されています。

一度プログラムを記述すればあらゆる環境で実行できる半面、複雑なコーディングルールや特殊な記述が多く、習得難易度が高い点はデメリットと言えます。

Javaの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:JavaでAndroidアプリ開発するには?Android Studioのインストールや設定方法も解説!

歴史ある言語でもあるC言語

C言語は1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチーが主体となって開発された汎用プログラミング言語です。

制御構文などの高級言語(人間が理解しやすい記述方式が取られた言語)の特徴を持ちつつも、ハードウェアに近しい低級言語(コンピューターが直接読み取れるいわゆる「機械語」で、人間が判別することは難しい)の特徴も持っています。

自動車や家電などの組み込み系や実行速度が求められるスーパーコンピュータなど、幅広いソフトウェア・アプリの開発に用いられています。近年ではエッジAIなどの最先端技術の開発にも利用され注目されました。歴史が古い特徴から機械語の影響が色濃く、文法が難解である点はデメリットと言えるでしょう。

プログラミング言語を使わないならノンプログラミングツール

プログラミングをせずに開発できるツールも数多くあります。代表的なツールとして、Yappliを本記事で紹介します。Yappliは開発から運用、分析までオールインワンで提供するアプリ開発プラットフォームであり、スマホアプリ開発代行サービスでもあります。

Yappli

画像引用:Yappli

40種類以上の機能と様々な外部サービスと連携可能で、ブログの更新感覚でデザインも設定できつつアプリ開発ができます。リリース前にプレビュー表示で画面確認もできます。管理画面が使いやすくドラッグアンドドロップの操作で更新できるのです。
アプリのインストール数などの統計もとれる豊富な分析ツールが備わっていて、PDCAも回せます。

また毎年300以上の機能更新・アップデートを自動でしてくれます。ECや店舗 、BtoB、スクールアプリなど600社以上の導入実績があります。

「プログラミングをせずに開発できるなら最初からノンプログラミングツールを使えばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。ただし、ノンプログラミングツールにもデメリットはあります。プログラミング開発よりも、アプリのカスタマイズや機能の拡張が劣ります。アプリ完成後に、ユーザーの要望などで新機能を追加したくなるケースもあります。ノンプログラミングツールで開発したアプリは、ツールで用意・限定された拡張機能やカスタマイズまでしか実現できません

スマホアプリ開発の費用・相場

「開発にはいくらかかるのか?」と気になった方もいるでしょう。本章では、内製の場合と外注の場合でのスマホアプリ開発費用の相場を紹介します。

自社内(内製)の場合

社内の社員として在籍するエンジニア・プログラマーにアプリ開発をさせる場合は、基本的には彼らの給料がアプリ開発費用となります。会社にもよりますが月30~50万円程度となるでしょう。
これに加えて、必要に応じて開発用のパソコンの購入費用などが上乗せされます。

会社によっては、アプリ画面のデザイン作業のために、デザイナーの人件費も別途必要になることもあります。また、実際のアプリ開発を行うエンジニアやデザイナーのみならず、アプリの企画や要件定義・設計書作成、チームのディレクションなどの業務を行うマネージャー担当の人件費も必要となります。

さらに、アプリ開発の経験が少ないエンジニアがアプリ開発を担当すると、作業に慣れていないことが影響して、スケジュールが遅延したり修正工数が増えることもあります。
これを防ぐために場合によっては、経験のあるエンジニアの採用を行うこともあり、その採用コストも別途かかることもあるのです。

外注の場合

アプリの種類によって異なりますが、目安は下記になります。

アプリの種類

主な特徴や代表的なアプリ例

費用相場

EC系アプリ

ECサイトをアプリ化するもの。
プッシュ機能や位置情報機能など、

通常のECサイトには搭載できない機能が

アプリによって有効になる。

例:ニトリMVMTなど

200~300万円

ゲームアプリ

文字通りアプリで遊べるゲーム。
最近では無料にもかからわず

コンシューマーゲームに劣らないほどに

遊べるアプリも多数リリースされている。
開発には、素材、ゲームバランスの設計、

運用費など必要な費用がたくさんかかるため、

アプリ開発のなかでも高額な部類になる。

例:ダンシング・オブ・超兄貴

癒しのウーパールーパー育成ゲームなど

800万円~

金融系アプリ

銀行や投資用証券口座などのアプリ。
明細や残高をすぐに確認できたり、

投資信託などの金融商品の取引に

気軽に対応できるメリットがある。

ただし、顧客の個人情報を大量に取り扱うため、

セキュリティ対策・運用保守などには

他のアプリよりも膨大なコストがかかる。
例:GMOコイン新生銀行など

1000万円~

メディア系アプリ

ニュースを配信するアプリのみならず、

マンガアプリ、音声・ラジオアプリなども含まれる。

例:新R25マンガボックスVoicyなど

180万円~

店舗系アプリ

飲食店や美容室などの店舗で

リピーターの獲得のために

スタンプ・クーポン配信・プッシュ通知などの機能が

搭載されたアプリ。

例:BALLOON HAIR 表参道和パスタ:こなななど

200万円~

管理ツール系アプリ

タスクの管理・todo管理をするアプリ。
毎分などこまめにリマインドをスヌーズさせるなどの

便利機能もある。

例:Appest Limited TickTickSIMPLERION Do!など

200万円~

SNS位置情報系

アプリ

ランニング・歩いた距離に応じて

消費カロリーを計算するアプリ。

友達や家族のいる位置を

地図で表示するアプリなど。
例:Pacer歩数計ALKOO(あるこう)など

300万円~

スマホアプリ開発費用の内訳の大部分は人件費です。人件費および人月単価の相場は80~120万円程度となります。また、アプリ開発の依頼先が大手企業・中小企業・フリーランスによっても費用や開発期間が変わります。

外注費用を少しでも抑えるために、「外注する工程を限定して、内製で担当する工程を増やす」ことが挙げられます。すると、外注依頼工程が全て外注依頼することよりも少なくなります。例えば、アプリデザインの工程は外注すると70万円ほどかかるので、内製なら20万円ほどで対応できることもあります。

スマホアプリ開発の流れ・手順

スマホアプリ開発の流れ・工程

スマホアプリ開発の全体の流れを知ることで、自社で開発できるかの判断ができます。外注する場合でも流れを知っておけば、どの工程が通常どのくらいの期間要するもので、どのような作業を進めるものなのかを把握しやすくなります。

アプリの種類や実装する機能によって一概にはいえませんが、アプリ開発の企画をし始めてから完成するまでに、おおよそ下記に挙げる期間はかかります。

・ショッピング・EC系アプリ:4ヶ月ほど
・ゲーム・金融系アプリ:10ヶ月以上

少なくとも上記に挙げた期間は必要だと認識して、スケジュールを組みましょう。

企画・要件定義(1~3週間ほど)

企画

まずは、スマホアプリについて下記のことを決めます。

・どんなアプリか
・どんな人をターゲットにするか
・ターゲットユーザーのニーズはどのようなものか
・このアプリによって何を達成したいか
・アプリにはどんな機能が必要か
・どんな操作画面にするか

そもそも上記を決めないと、実際に開発作業をするエンジニアたちもアプリ開発作業そのものが進められません。

また、端的でわかりやすいアプリのコンセプトも決めましょう。例えばメルカリなら「スマホでかんたん フリマアプリ」などが挙げられます。

「どんなアプリ?」と聞かれて一言で説明できるまで具体化しておくべきです。一言で説明できないということは、開発したいアプリが十分にイメージしきれていないことを意味します。

要件定義

要件定義

要件定義もする必要があります。要件定義とは、アプリ開発で実現したいことのために必要な機能や工数を明確にする作業です。主に下記の内容を決めます。

・必要な機能
・必要な技術
・スケジュール・納期
・必要な人員・工数・費用

要件定義は、アプリ開発プロジェクトの成否にとくに影響する工程です。アプリ開発で失敗するのも、要件定義が不十分だったことが原因であることが多いです。そのため、納得いくまで打ち合わせを重ねることをおすすめします。要件定義を固めないと、下記に挙げる問題が起こる恐れがあります。

・開発に予定以上に時間がかかる
・開発はできたがユーザーに利用してもらえない

例えば「料理のレシピがわかりやすく見れるアプリ開発」の場合は下記のように要件を洗い出します。

■コンセプト
レシピに沿えば料理未経験者でも目的の料理が作れる

■機能
・ユーザーが読みやすいようにレシピ説明に文字数制限をつける
・料理中にも目的の部分を見やすいように画面右下に目次を固定表示させる

■コンセプト
自分のその日の疲れ具合に合わせて簡単にできるレシピを紹介

■機能
・その日の疲れ具合を「残り体力ポイント」として入力させる
・「残り体力ポイント」に適したレシピが検索できる
・検索されやすくなったりカテゴリー分けしやすいようにタグ機能をつける

企画・要件定義ができたら、開発を担当するエンジニアに、アプリの要件定義書を作成させます。要件定義書は、先述の企画時で決めた内容や要件定義内容をまとめた書類です。

ターゲットユーザーがシステムに求めるものを要件定義書によって明確にすれば、開発するエンジニアたちもターゲットが求めるものを理解しやすくなります。発注側と開発側の認識合わせができるようになるためにも、要件定義書は必要です。

設計図を作る

つづいて、アプリの設計図も作成します。建築業界でも家を建てるのに先んじて設計図を作ることと同じくらい、アプリ設計図はアプリ開発でも必須であり重要です。
設計図はCacooなどのワイヤーフレームツールを使えば、初心者でも作成できます。

■アプリ設計図の例

アプリ設計図の例

画像引用:Monstarlab Blog.

開発スケジュールの設定(1週間ほど)

開発作業の各工程をスケジューリングします。スケジュールを決めないと、作業が鈍行する恐れが生じます。シンプルな機能あるいは機能数が少ないアプリの場合、開発作業は1~4ヶ月ほどかかります。しかし大規模だったり機能数が多いアプリの場合、10ヶ月以上かかることもあります。

アプリ開発には色々な工程がありますが、工程ごとに必要とする期間を決めます。下記は機能数が多いアプリにかかる期間の目安です。
・画面デザイン:1~2ヶ月
・開発:5~10ヶ月
・テスト・リリース:11~12ヶ月

スケジュール管理にはバックログ(backlog)などのタスク管理ツールを使い、
・未着手
・着手
・完了
・中止
・保留

などのステータスで管理して、各作業の見える化をすることをおすすめします。

backlog

画面引用:バックログ(backlog)

ステータスを見える化することで、「遅延している作業」などをいち早く見つけられ、遅延を取り戻すための対策・代替案を打ち出しやすくなります。

開発(3~6ヶ月ほど)

※開発ツールはたくさんありますが、ここでは先述で紹介したツール名を例に挙げて説明を進めます。

iOSアプリ開発ならXcode、Androidアプリ開発ならAndroid Studio、クロスプラットフォーム開発ならFlutterを開発用パソコンにインストールします。そして、必要なプログラミング言語を用いてアプリが正常に動くようにソースコードを書いていきます。

プログラマーは要件定義書・アプリ設計書に従って、決められたプログラミング言語やフレームワークでコーディングを進めます。

テスト(1~1ヶ月半ほど)

開発終了後は、元々のイメージ通りにアプリが正常に動くか、バグやエラーがないかなどテストします。また、実際にユーザーが問題なくアプリを使えるか、画面単位でユーザーに近い目線でも確認していきます。

また、単体テスト・結合テスト・総合テストで一連の流れを確認する必要があります。
単体テストとは、設計書通りにアプリが動いて、画面のパーツ単位でテストすること(ログインが正常にできるかなど)。
結合テストは、機能同士を組み合わせたときに、設計通りにデータがやり取りできているかをテストするものです(クレジットカード情報登録した際に外部の決済システムと正常に連動されているかなど)。
総合テストは、要件定義書の内容に合っているかを、本番と同じ使用環境で不具合がないかテストすることです。

テストで問題がなければ、App StoreやGoogle Playにてアプリを登録申請します。

※アプリ開発の流れを見ても自社でアプリ開発をするリソースがない方はシステム幹事にご相談ください。御社のアプリ開発の目的などをヒアリングし、最適な開発会社を紹介します。相談料・紹介料ともに完全無料です。相場の情報を知りたいなどのライトな相談だけでも大丈夫です。

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スマホアプリ開発を進める際の注意点・コツ

スマホアプリ開発を進める際の注意点・コツ

スマホアプリ開発をすすめるにも注意点やコツをあらかじめ知っておかないと、余計に開発期間を必要とする事態になる恐れがあります。最悪の場合、せっかく開発したアプリを閉ざさないといけなることもあるので、事前に把握しておきましょう。

独学するには時間がかかりすぎる

そもそもアプリ開発はアプリの種類にもよりますが、短くても4ヶ月はかかります。そのうえ、経験が少ないエンジニアが0から独学でアプリ開発の全てを学習して、そこからアプリを完成させると、2年以上かかることになるのです。

アプリを内製で開発するなら、先述のYappliなどのノンプログラミングツールをインストールして開発する方法もあります。しかし、ノープログラミングツールでは、ツールで用意・限定された拡張機能しかアプリに実装できません。自社独自のデザインや機能をアプリに実装したいなら、プログラミング言語を覚えて開発する必要がありますが、初心者には覚えるのに時間がかかります。そのため、内製にこだわるなら経験豊富なエンジニアやプログラマーが必要ですが、人材が不足している場合は新たに採用をしなければなりません

開発期間の設定に余裕を持つ

開発中に新たに機能追加を考え始めたりバグが発生することで修正しなければならなくなります。すると、リリースが先延ばしになるのです。

エンジニアたちが余裕をもって開発できるスケジュールが組めるよう、十分に話し合いを重ねたうえで余裕のあるスケジュール調整が必要です。位置情報アプリなら1年以上の余裕を持ちましょう。

プロトタイプを先に作成する

Marvel

画像引用:Marvel

プロトタイプとは、いわばアプリの試作品です。アプリ画面のデザインやレイアウト、実際の動きもプロトタイプなら事前にチェックできます。

いきなり本番用の完成したアプリを開発して社内でプレゼンした際、経営陣から変更を要求されて大幅な修正が入ると、開発スケジュールがさらに延びることもあります。社内コンセンサスを取るためにも、プロトタイプを作る方が無難です。

また、プロトタイプをユーザーに試しに利用してもらい、使った感想や要望などをユーザーから聴ければ、よりユーザビリティの高いアプリにリリース前に修正しやすくなります。

著作権侵害にならないか事前に確認する

著作権侵害が世間で認知されると、アプリ提供社の社会的信頼も落ちます。会社の業務上で制作したキャラクターの著作権は、実際にそのキャラクターを制作したのが退職したデザイナー社員であっても、会社にあります。ただし、社員ではなく外注してキャラクターを制作した場合、外注の制作者に著作権があります。そのため、外注に依頼する際は、契約書に「著作権は当社に帰属します」など明記して、その契約書にサインをしてもらってから、実際に制作をしてもらいましょう。

逆に、自社で開発したアプリ内の著作権を、他者に侵害されないために守る必要もあります。そこで、マルシーマーク「ⓒ」を取得するのがおすすめ。第三者による著作権の不正利用や虚偽の主張を抑制できる効果が期待できます。

また、街で撮影した画像を開発したアプリに用いる際には、肖像権に注意が必要です。その画像に姿や顔が特定できるほど鮮明に人が写り込んでいた場合、その被写体から肖像権侵害として民法第709条に則って損害賠償請求をされる恐れもあります。
※参考:民法第709条

肖像権を侵害しないためには、被写体が特定されないようモザイク加工をしたり、自宅内など私的な空間以外で撮影しましょう。著作権・肖像権侵害が認められると、せっかく開発したアプリを閉ざさないといけなくなります。

スマホアプリ開発まとめ

スマホアプリ開発の流れを紹介しました。流れを理解してアプリ開発を行おうとしても、スマホアプリ開発には用意するものがいくつもあります。開発に適したパソコン、プログラミング言語の理解、開発環境を揃える必要があります。そして、入念な要件定義、スケジュール設定、専門知識と技術を要する開発作業など、必要なスキルや時間も膨大です。

アプリ開発にはアプリの種類にもよりますが、短くとも4ヶ月以上期間がかかります。また、プロトタイプから作成したり、著作権にも気を付けなければならないなど、注意することも多いです。

アプリ開発を内製するには、必要な専門スキル・アイテム、余裕を持ったスケジュール調整、注意すべきことなど、様々なことを学び用意しなければなりません。スマホアプリ開発を自社内で完結して行うのは、よほどのリソースが必要です。

そのため、Yappliでの開発では事足りず、自社独自のデザインや機能を実装したアプリ開発をする場合、自社内に経験豊富なエンジニアやプログラマーなどの専任技術者が必要です。技術者がいないなら、専門の開発会社に外注するのがおすすめです。まずはアプリ開発会社にまずは自社の悩みをご相談してみてはいかがでしょうか?

※現在、アプリ開発を検討している方はシステム幹事にご相談ください。御社の予算や目的をヒアリングし、最適な開発会社を紹介します。相談料・紹介料ともに完全無料です。相場の情報を知りたいなどのライトな相談だけでも大丈夫です。

コンサルタントのご紹介 システム幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 専任のコンサルタントが、
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