アプリケーション開発とソフトウェア開発は何が違う?意味・定義や開発手順・方法を解説【2024年最新版】

アプリケーション開発とソフトウェア開発は何が違う?意味・定義や開発手順・方法を解説

・ソフトウェアとアプリケーションは何が違う?
・どんなものがソフトウェアで何がアプリケーション?具体例は?
・それぞれの開発手法に違いはある?開発の手順や方法は?

業務効率化のためのソフトウェア開発、自社独自のアプリ開発を検討する企業担当者の方であれば感じる、素朴な疑問なのではないでしょうか?普段何気なく使っているアプリ・ソフトという言葉ですが、それがなにを意味するのかは、状況に応じて異なる場合があるからです。

そこで本記事では、アプリケーションとソフトウェアそれぞれの意味・定義や具体例、アプリ開発とソフト開発の違い・開発手順・方法などを徹底解説!混同しやすいプログラムとの関係、システム開発との違いにも触れていきます。

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目次
  1. 1. アプリケーションとソフトウェアの関係
    1. 1-1. ソフトウェアとは
    2. 1-2. システムソフトウェアとは
    3. 1-3. アプリケーションソフトウェアとは
    4. 1-4. アプリケーション・ソフトウェアはプログラムの集まり
    5. 1-5. 異なる意味で使われることも
  2. 2. アプリケーションソフトウェアの具体例
    1. 2-1. デスクトップアプリケーション
    2. 2-2. 業務アプリケーション
    3. 2-3. Webアプリケーション
    4. 2-4. モバイルアプリ
  3. 3. アプリ開発とソフト開発は同じ意味?
    1. 3-1. アプリ・ソフト開発とシステム開発の違い
  4. 4. アプリ開発・ソフト開発の手順
    1. 4-1. アプリケーション・ソフトウェアの企画・要求定義
    2. 4-2. 要件定義
    3. 4-3. 基本設計
    4. 4-4. 詳細設計
    5. 4-5. 開発・プログラミング
    6. 4-6. テスト
    7. 4-7. アプリケーションのリリース
  5. 5. アプリケーション開発の方法
    1. 5-1. ウォーターフォール型
    2. 5-2. アジャイル型
  6. 6. ソフト開発アプリ開発まとめ

アプリケーションとソフトウェアの関係

アプリ開発とソフト開発、なにが違うのかを把握するためには、そもそもアプリケーションとソフトウェアがなにを意味しているのかを理解しておかなければなりません。まずは、曖昧になりがちなそれぞれの関係を整理しておきましょう。

ソフトウェアとは

ハードウェア ソフトウェア 違い

ソフトウェアとは、コンピューターに特定の処理を実行させる「命令」を与えることを目的としたコンピュータープログラムのこと。演算用のCPU、作業用のメモリ、保存用のストレージ(HDD / SSD)などで構成されるコンピューターは、それだけでは何の機能も果たさない単なる「ハードウェア」です。これと対比されるのが、PCやスマホなどのハードウェアを動作させるために必須の「ソフトウェア」というプログラムです。

ソフトウェアは、目に見えないデータの形でハードウェアのストレージに格納されることが一般的です。ハードウェアをどのように動かすかを決めて、ハードウェアに動作の指令を出す役割があります。

システムソフトウェアとは

ソフトウェア os アプリケーション

ソフトウェアを代表するものとしては、OS(Operating System)と呼ばれるシステムソフトウェアが挙げられます。基本システムとも呼ばれるシステムソフトウェアは、CPU / メモリ / ストレージを効率的に管理するプログラム。ネットワーク / 外部機器などを制御するライブラリなどで構成され、ユーザーインターフェース(UI)を提供する役割も果たします。これによって、カメラを含むコンピューター本体の制御・操作が可能になります。また、インターネットへの接続やプリンターへの印刷指示などの外部機器制御も実現しているのです。

システムソフトウェアの具体例としては、Windows / macOSなどのデスクトップ向けOS、Linux / Windows Server / UNIXなどのサーバ向けOS、iOS / Androidなどのモバイル向けOSがあります。共有サーバを構築する際に利用される「データベース」や、Webサーバ・アプリケーションサーバなどの「ミドルウェア」もシステムソフトウェアの一部だといっていいでしょう。

アプリケーションソフトウェアとは

アプリケーションソフトウェアとは

システムソフトウェアが受け持つのはコンピューター本体・外部機器の制御のみ。文書を作成する、インターネットで公開されているwwwページを閲覧するなど、ある特定の処理をコンピューターに実行させるためには、OSの機能を「応用(Application)して活用するソフトウェア」が必要。これが一般的にいわれる「アプリケーション」であり、正式にはアプリケーションソフトウェアと呼ばれるプログラムです。

たとえば、Webブラウザは「インターネットに接続する」「閲覧するwwwページを呼び出す」ため、システムソフトウェアのプログラム・ライブラリを応用して活用するアプリケーションソフトウェアです。テキストエディタは、OSの「ファイルの作成・管理」「文字入力」機能を応用して活用するアプリケーションソフトウェアです。

つまり、コンピューターの制御・活用を目的としたプログラム全体が「ソフトウェア」、そのなかにコンピューターの制御を目的とした「システムソフトウェア」があり、システムソフトウェア以外の「アプリケーションソフトウェア」があるという関係性が成り立ちます。

アプリケーション・ソフトウェアはプログラムの集まり

システムソフトウェア・アプリケーションソフトウェアは、それぞれ「プログラム」と呼ばれる場合もあります。しかしIT業界でいうプログラムは「あるひとつの機能を実現するソースコードの集まり」という意味で使われることが一般的です。

たとえば、上述したネットワークを制御するライブラリもプログラムのひとつ。つまり、

・複数の機能が統合されたシステムソフトウェア
・単機能のプログラムを集めて統合したプログラムがアプリケーションソフトウェア

といえます。つまり、アプリケーションはソフトウェア内の一部の位置づけとなるのです。

異なる意味で使われることも

アプリケーションソフトウェアは「アプリ」、ソフトウェアは「ソフト」と略して呼ばれることがあります。しかし、本来の意味・定義とは異なる使われ方をする場合も少なくありません。利用者側・開発者側を問わず、よく使われるのは以下のような分類です。

・ソフト「PC向けのデスクトップアプリケーション」
・アプリ「スマホ・タブレット向けのモバイルアプリケーション」

たとえば、PCにインストールして使うアプリケーションを「会計ソフト」「表計算ソフト」とは呼んでも「会計アプリ」「表計算アプリ」と呼ぶことはほとんどありません。あまり神経質になる必要はありませんが、会話する中で出てきた言葉の意味するところを意識しておいた方がいいでしょう。

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アプリケーションソフトウェアの具体例

それでは、アプリケーションソフトウェア、アプリと呼ばれるソフトウェアにはどのようなものがあるのか。アプリケーション / アプリの種類別に、具体例をいくつか紹介していきます。

デスクトップアプリケーション

デスクトップアプリケーション

デスクトップアプリケーションとは、デスクトップ・ラップトップPCにインストールして利用するアプリケーション / アプリのこと。
現存するアプリのほとんどが、mac OS / Windows向けに開発されており、操作性・拡張性に優れるPCの機能をフルに活用できることが特徴。主な処理は ローカルPCで行われます。一方、個人での利用を前提としているため、一部を除き、複数人でのデータ共有は考慮されていません

アプリの種類

具体例

表計算ソフト

Excel、Numbers

文書作成・プレゼンテーションソフト

Word、PowerPoint

メールソフト

Outlook、Mail、Thunderbird

グラフィックソフト

Photoshop、Illustrator、

InDesign、Quark Xpress

音楽制作・動画制作ソフト

Pro Tools、Media Composer、Premier

会計ソフト

弥生会計、勘定奉行

チャットアプリ

Slack、Chatwork

セキュリティ・ユーティリティソフト

Norton Utility、Kaspersky Total Security、

McAfee Total Protection

業務アプリケーション

業務アプリケーションとは、在庫管理・販売管理・顧客管理など、業務を合理化・効率化することを目的に開発されたアプリケーションのこと。ネットに接続せずとも動作するアプリもありますが、本記事では利用者間でデータ共有することを前提に、共有サーバに構築されたアプリケーションに端末を接続して利用するアプリを「業務アプリケーション」とします。

データ共有の方法によって、業務アプリケーションは大きく以下の3つのタイプに分類できます。

タイプ

概要

具体例

クライアントサーバ型

クライアントアプリのインストールされた端末を

共有サーバに構築されたアプリに接続して利用

スクラッチ開発された業務システム

基幹システムなど

パッケージ型

製品版業務アプリを

自社サーバにインストールして利用

GRANDIT(ERP)

アラジンオフィス

(在庫・販売・生産管理)

クラウド型

パブリッククラウドに業務アプリを構築して利用

SAP S/4HANA Cloud ERP、

Oracle ERP、NetSuite

クライアントサーバ型は、クライアント側の端末にアプリケーションをインストールするためサーバとの通信量を少なくすることができます。したがって回線の遅延がしづらいです。セキュリティ・レスポンスを重視する場合におすすめ。外部への情報流出を絶対に防がなければならない基幹システム・ERPに向いています。

パッケージ型は、標準的な業務に沿って製品化されたシステム。カスタマイズして自社に合うよう機能追加ができます自社でサーバー管理やメンテナンスをしたい企業におすすめです。

クラウド型は、自社でサーバやミドルウェアを用意せずに利用できるタイプです。保守管理もクラウド型システム提供会社が行ってくれます。

また、近年では自社に最適な業務アプリを、プログラミングすることなく開発できる「ローコードツール・ノーコードツール」が注目を集めています。
ローコード・ノーコードツールの具体例としては「Claris FileMaker」「Microsoft PowerApps」「Mendix App Platform」などが挙げられます。

Webアプリケーション

webアプリケーション

Webアプリケーションとは、Webブラウザでサービスベンダーのサーバにアクセスし、インターネット経由で利用するタイプのアプリケーションのこと。ポータルサイトやマッチングサイト、ECサイト、メールサービスなどが代表的なWebアプリケーションです。SaaS型業務システムもWebアプリケーションのひとつだといえるでしょう。

アプリの種類

具体例
ECサイト

Amazon、楽天市場、

Yahoo!ショッピング

メールサービス Gmail、Yahoo!メール
文書作成・表計算アプリ Googleドキュメント、スプレッドシート
チャットツール Slack、Chatwork
文書管理・オンラインストレージ box、Dropbox、Google Drive、One Drive
SaaS型業務アプリ

MFクラウド勤怠、freee会計、楽楽精算、

salesforce(CRM)、Pardot(MA)


Webアプリケーションは、アプリをインストールせずログインアカウントを持っていればWebブラウザでも操作できるのが特徴。アプリの更新はサーバー上で行われるので、すぐにユーザーに適用されます。デスクトップアプリケーションの処理は手元のパソコンであるのに対し、Webアプリケーションの主な処理はサーバ上です。

モバイルアプリ

モバイルアプリとは、iOS / AndroidなどのモバイルOSで動作する端末にインストールして利用するアプリケーションのこと。それぞれのOS向けに最適化された「ネイティブアプリ」、WebView技術を活用して両OS対応アプリを開発できる「ハイブリッドアプリ」の2種類があります。

移動中でも業務アプリ・Webアプリを利用することを目的に開発されたアプリ、カメラアプリ・メモアプリなどデバイスの機能を活用するアプリ、ストリーミングサービスアプリ、SNSアプリ、チャットアプリ、ゲームアプリなど、実に多種多様なモバイルアプリが存在します。

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アプリ開発とソフト開発は同じ意味?

ソフトウェア os アプリケーション

ここまで、アプリケーションとソフトウェアの微妙な違い・関係性について解説しました。それでは、アプリ開発とソフト開発は何が違うのか?どのような関係性にあるのか?当然ながら、アプリ開発とソフト開発の違い・関係性も、アプリケーションとソフトウェアの関係と同じです。

たとえば、ソフト開発といった場合は、アプリ開発も含む幅広い意味でのソフトウェア開発を指します。一方、アプリ開発といった場合は、アプリケーションに限定した開発を意味し、OS / ミドルウェア / データベース(DBMS)やライブラリ・コンポーネントなどの新規開発やアップデートは含まれません。

実際には、メーカー以外でシステムソフトウェアを開発する一般企業はほとんどありません。例外的に、EC-CUBE / Shopify / WordPressなどの独自プラグインを開発することはあっても、ほとんどの企業が手がける開発はアプリ開発だと考えておけばいいでしょう。

アプリ・ソフト開発とシステム開発の違い

アプリ開発・ソフト開発は、どちらも「ソフトウェア」を開発することを意味します。しかし、システム開発は「ハードウェアも含めたシステム(業務やサービスの仕組み)」を開発するという点で異なります。

ただし、ハードウェアを含む開発といっても、通常のITシステム開発でゼロからハードウェアを開発することは稀であり、既存のハードウェアを「選定・調達」する場合が一般的です。システム開発の場合でも重点が置かれるのは「ソフトウェア」であり、アプリ開発・ソフト開発と大きく手順が異なるわけでもありません。

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アプリ開発・ソフト開発の手順

ウォーターフォール型

アプリ開発・ソフト開発の手順・流れは、上述したようにシステム開発とほぼ同じだと考えておけば間違いありません。本記事では、日本で最も活用される開発手法であるウォーターフォール型開発モデルを例に、アプリ開発・ソフト開発の手順を簡単に紹介していきます。

ウォーターフォール型開発とは、開発プロセス全体を複数の工程に分けて時系列に沿って各工程を順番に進めていくシステム手法。詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:ウォーターフォール型システム開発とは?開発工程・メリット・アジャイル型との違いを解説!

アプリケーション開発の方法について詳しく知りたい方は、以下記事もご参考ください。
関連記事:アプリケーション開発の流れ|アプリの種類・仕組み、開発に必要なものも一挙解説

ウォーターフォール型の各工程の流れは、下記図のように「要件定義」>「基本設計」>「詳細設計」>「開発(プログラミング)」>「単体テスト」>「結合テスト」>「総合テスト」>「システム導入」となるのが一般的です。

ウォーターフォール型

アプリケーション・ソフトウェアの企画・要求定義

要求定義

アプリ開発・ソフト開発を検討しているのであれば、アプリ・ソフトで「こんなことをしたい」というアイデアがあるはず。このアイデアを具体化していく作業が、アプリ開発・ソフト開発でもっとも重要な工程である「企画・要求定義」です。

業務アプリであれば「現状の業務課題を理想の状態に改善したい」、BtoCサービス目的のアプリであれば「狙っているターゲットユーザーをこのくらい獲得したい」など、アプリ開発の目的・ゴールを明確にし、それを実現するためアプリになにが必要なのか、完成型のイメージを明らかにしていきます

要求定義では成果物として要求仕様書=「RFP」(発注者が開発会社から提案をもらうために提出する提案依頼書)を発注者側で作成。要求仕様書作成時では、実際の利用者となるエンドユーザーや現場の開発担当者、社内の別部署の人間など、さまざまな人からの意見を集めると、アイデアが増えることもあります

企画・要求定義の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:システム開発における要求定義の重要性|要件定義との違いや要求定義の実態・改善ポイントを解説!

要件定義

1.要件定義

企画・要求定義をもとに、技術的・予算的な側面から「求めるアプリをどのように作るか」を定義する工程が「要件定義」です。具体的には、アプリ開発の目的・ゴールを達成するため、実装すべき機能、要求される技術、利用するフレームワーク、端末(インストールの対象)など、予算とのバランスを取りながら一つひとつ明らかにしていく作業です。

主に、受託側のアプリ開発会社が策定していく工程ではありますが、要件定義は企画・要求定義が正確に反映されていなければなりません。アプリ開発が迷走してしまう失敗を避けるためにも、依頼側・受託側で綿密な打ち合わせを重ねることが重要です。

要件定義を固めないと、以下のようなトラブルが生じる恐れがあります。

・開発工程で予定より時間がかかる
・開発したが役に立たなかった
・無駄に高機能になって予算オーバーになる

要件定義はアプリケーション開発会社の主導で行われます。ただし、企画・要求定義のときと認識にずれがないかを打ち合わせを重ねて擦り合わせることが重要です。

要件定義の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:システム開発の要件定義とは?受託開発における重要性や進め方を解説!

基本設計

システム基本設計の流れ

要件定義をもとに、アプリのインターフェース、アクション時の画面遷移、データの種類・流れなど、主に「アプリの目に見える部分の基本仕様」を設計していく工程が「基本設計」です。

「アプリの設計ならば、アプリ開発会社に任せておけばいいのでは?」そう考える方が多いかもしれません。しかし、基本設計は「依頼側が関与できる最後の開発工程」です。特に、ボタンの位置や大きさを含めた画面レイアウトは、ユーザービリティに大きく影響する部分。理想的なアプリを開発するためにも、積極的に関与すべき工程です。

基本設計の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事システム開発の基本設計とは?その位置付け・重要性・発注者としての関わり方を解説!

詳細設計

システム詳細設計の流れ

基本設計をもとに、アプリの詳細な仕様を設計していく工程が「詳細設計」です。具体的には、複数のアプリの機能を整理・分解し、アプリ全体のどこにどのように実装していくのかを割り振り、プログラマーへの指示書となる「詳細設計書」、利用する言語やフレームワーク、ルールを定義した「開発指示書」を作成していきます。詳細設計がなければ、プログラマーはプログラミング作業が正確にできない恐れが生じます

詳細設計は発注側に開示されないことがほとんどのため、詳細設計内容を詳しく理解しなくてもそこまで問題ではありません。基本設計後の作業工程の全体像を把握することはしておきましょう

詳細設計の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:システム開発の詳細設計とは?プロジェクトの位置付け・役割をわかりやすく解説!

開発・プログラミング

詳細設計書・開発指示書をもとに、整理・分解された機能をモジュール単位でプログラミング・開発していきます。完成したモジュールは、関連するモジュールと結合されて機能に、さらに機能同士を結合してアプリへと組み上げていきます。

発注者が言語を詳しく知っておく必要はありません。ただし、多少言語への理解があれば開発会社とよりスムーズに相談できますので、下記の記事も参考にしてください。

アプリケーション開発のプログラミング言語の詳細は、下記記事をご参照ください。

関連記事
アプリ開発は目的別に最適な言語を選ぼう!全17種の特徴解説

テスト

開発の完了したアプリは、動作に問題がないか?不具合が生じていないか?テストされます。ただし、アプリとして組み上げてしまってからテストしたのでは、動作の問題があっても不具合がどこからくるものなのか?切り分けが難しくなってしまいます。

そのため、モジュールが完成した時点で「単体テスト」が、モジュールを結合した時点で「結合テスト」が、アプリに組み上げて時点で「総合テスト」が実施されます。もちろん、総合テストをパスしてアプリが納品された後は、依頼側による最終チェックである「受入テスト」が必要です。

不具合が発生した際は前の工程に戻って修正します。しかし、最悪の場合は設計の段階まで戻って修正しないといけないこともあります。

システム開発のテストの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:システム開発のテスト工程を徹底解説!システムテストと受け入れテストの違いは?

アプリケーションのリリース

アプリケーションが完成したら、いよいよリリースです。デスクトップアプリ、クライアントアプリであればインストーラーを配布、もしくは販売。Webアプリであれば公開・運用を開始します。モバイルアプリの場合はApp Store、Google Playにアカウントを作成し、アプリの登録・審査を経て公開する必要があります

一例として、Google Playでのリリース手順を簡単に紹介します。

・Googleデベロッパーアカウントを作成
・デジタル署名したアプリケーションのパッケージファイルを用意
・GooglePlayにアプリケーションを登録
・承認を経て公開・リリース

アプリケーションは審査に合格して初めてGooglePlayやApp Storeでリリースできます。しかし当然ながら審査に不合格となれば、アプリケーションの修正をしなければなりません。
そのためリリース日に合わせてプレスリリースなどを行うなら、審査の日程は余裕を持たせてスケジュールを組みましょう

関連記事【iOS・Android】アプリの審査情報まとめ!審査手順や期間、基準を満たすためのポイントを解説

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アプリケーション開発の方法

ここまでで、アプリ開発・ソフト開発の手順・流れを簡単に解説してきました。しかし、アプリ・ソフトの企画・方向性によっては、ウォーターフォール型以外の開発モデルが採用される場合もあります。以下から簡単に解説していきましょう。

ウォーターフォール型

ウォーターフォール型

ウォーターフォール型開発モデルはひとつの工程が完了してから次の工程に移る開発手法です。ウォーターフォール型には、企画・要件定義といった最上流の工程で綿密な計画を立てるため、スケジュール・予算・人員配置など、アプリ開発プロジェクトを管理しやすいメリットがあります。

一方、工程の後戻り・手戻りを想定していないので、計画があやふやであったりイレギュラーな事態が発生すると、プロジェクトが迷走してしまうこともあるのです。どのようなアプリ・ソフトを開発するのかが明確になっているプロジェクト、予算・納期に余裕のある大規模プロジェクトの場合、ウォーターフォール型は最適な解決方法になるでしょう。

アジャイル型

アジャイル開発とは?

アジャイル型開発モデルとは、「ajile」が意味する通り「俊敏な」開発を実現するため、アプリ・ソフト全体を細かい機能に分割し、優先度の高い機能から構築・リリースを繰り返していく開発手法全般のこと。

具体的には、「リリース計画・分割」でおおまかなシステム要件・仕様を策定し、1〜4週間程度で実装できる単位に機能を分割。分割された機能は、優先度の高い順に「計画」>「設計」>「実装」>「テスト」>「リリース」を1つのサイクルとした「イテレーション(反復)」を繰り返し、システムの完成を目指します。アジャイル型には、体制や考え方の異なる「10人以下の少ないメンバーで構成され、全員で情報共有をしながら短期集中的に開発を進めるスクラム」「仕様変更や追加など途中で変更することを前提とした、発注側の要求を柔軟に受け入れるXP(エクストリームプログラミング)」など、複数の開発手法があります。

ウォーターフォール型とは逆に、最初から要件・仕様を決め込まないアジャイル型は、開発途中の仕様変更・修正に比較的対応しやすいメリットがあります。アイデアをすぐに具現化できることもメリットです。しかし、プロジェクトの管理が困難になりがちです。依頼側の積極的な関与がなければ、プロジェクト自体が迷走してしまう可能性もあります。

アジャイル型の特性を活かせるのは、スモールスタートしてユーザーの反応を見ながら完成度を高めていくWebアプリ、将来的にどのように成長するか予測の立てにくい新規サービス・アプリ開発などが考えられるでしょう。

※アジャイル型開発の方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください
関連記事:アジャイル開発とは?メリット・デメリット、発注側の注意点を解説

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ソフト開発アプリ開発まとめ

アプリケーションとソフトウェアはなにが違うのか?アプリ開発・ソフト開発を検討するにあたって知りたい方に向け、本記事では、アプリケーションとソフトウェアそれぞれの意味・定義や具体例、アプリ開発とソフト開発の違い・開発手順・方法などを解説してきました。

アプリ・ソフトの違いについては、それほど深く意識する必要がありませんが、アプリだけに限定しても、活用されるプラットフォーム・仕組み・提供方法は実にさまざま。どのようなアプリ・ソフトを開発したいのかを明確にし、その領域を得意とする、優良なアプリ開発会社を選定することが重要です。

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Q. アプリケーションソフトウェアとは何ですか?

アプリケーションソフトウェアとは、特定の処理をコンピューターに実行させるための機能(OS)を「応用」して活用するソフトウェアのことです。詳しい内容は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。