- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー システム開発
システム開発の用語一覧|工程ごとの専門用語と意味を解説【2024年最新版】
システム開発に関わり始めた人の中には、以下のような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
- システム開発の専門用語がわからず、打ち合わせの内容が十分に理解できない
- 専門用語が十分に理解できず、システム会社に相談しても信頼できる会社か判断できない
- システム開発の工程に関する用語がわからず、進行に問題があるか判断できない
そこで、システム開発の用語について、よく使われるものをピックアップして紹介します。
本記事を読むことで、システム開発の用語についての理解が深まり、エンジニアとのやりとりもスムーズに進めやすくなります。
システム開発の知識に不安があるが、システム開発をご検討している方はシステム幹事にぜひご相談ください。専門用語がわからなくても、丁寧に説明してくれる開発会社をご紹介いたします。
システム開発に関する用語を知っておく必要性
システム開発に関する用語について、詳しく知っておくことで、自社開発でも外注であっても、技術者に対してスムーズに話ができ、自分の意見も伝えやすくなります。
特に開発工程については、理解しておくのがいいでしょう。ただし、用語の数は非常に多いため、重要性の高いものを選定して解説します。
システム開発パターンの用語4選
開発手法は大まかに4つあり、それぞれメリットとデメリットがあるため、それぞれの内容を知っておくと、自社の状況に合わせた判断がしやすくなります。
ウォーターフォール型
ウォーターフォール型は、最初に開発工程全体の計画を立てて、立てた計画通りに進めていく開発手法です。
最初に全ての詳細について具体的にしていくため、プロジェクト全体の正確なスケジュールが立てやすく、安定した進行がしやすい点がメリットです。
システム開発会社がスムーズに進められるよう、工程ごとに綿密な仕様書やタスクの振り分けができることが要因として挙げられます。
しかし、工程の後戻りが難しく仕様変更に対応しにくい点がデメリットです。仕様変更が起きてしまうと、全体のスケジュールを調整する必要があり、予定通りの完成が難しくなる可能性があります。
プロトタイプ型は、プロジェクトの精度を高め、顧客とのイメージのズレを最小限にしたい場合におすすめの開発手法です。
関連記事:ウォーターフォール型についての詳細は、「ウォーターフォール型システム開発とは?開発工程・メリット・アジャイル型との違いを解説!」を合わせてご覧ください。
アジャイル型
アジャイル型とは、最初に詳細な仕様を決めず、顧客の要望を最低限満たすシステムを作り、小さい開発を繰り返していく開発手法です。1つの開発サイクルをイテレーションとよび、小規模な開発を進めながら、最終的なゴールへと機能を拡張していきます。
仕様や設計の変更を前提にした設計をするため、仕様変更があった場合の影響を最小限に抑えられます。
その反面、詳細な計画がないことでスケジュールの見通しも大まかなものになりやすく、スケジュールがコントロールしにくいことがデメリットです。また、仕様変更を繰り返すことで、当初の開発の方向性からいつの間にかブレてしまう可能性もあります。
スピード感と柔軟性を両立させたい場合に、おすすめの開発方法です。
関連記事:アジャイル型についての詳細は、「アジャイル開発とは?メリット・デメリット、発注側の注意点を解説」を合わせてご覧ください。
スパイラル型
スパイラル型とは、システムをサブシステムに分けて、サブシステムごとに設計から開発、テストを繰り返す開発方法です。
設計から開発、テストのプロセスはウォーターフォール型と同様ですが、サブシステムに分割しているため、それぞれの開発サイクルを短くできます。
サブシステムに分け、サブシステムごとにクライアントに確認してもらうことになるため、不具合や問題点を発見しやすく、軌道修正も容易なことがメリットです。仕様変更にも対応しやすく、影響が小さいうちに仕様変更を反映させつつ、次の開発を行えます。
しかし、開発を進める過程でサブシステムが増えたり、小規模な仕様変更が多いなどの要因により全体の工程を把握することが難しくなったりすることがデメリットです。このような仕様の追加・変更を繰り返すことで、開発期間が長期化する場合もあります。
システムの品質を確保しつつ、仕様やスケジュールの変更に柔軟に対応したい場合におすすめの開発手法です。
関連記事:スパイラル型についての詳細は、「スパイラル型システム開発の特徴・メリット・デメリットは?アジャイル・プロトタイプとの違いも解説!」を合わせてご覧ください。
プロトタイプ型
プロトタイプ型とは、開発前に試作品(プロトタイプ)を作成し、顧客からフィードバックをもらってから開発を進める手法です。
プロトタイプの作成は、修正やフィードバックを前提にしているため、顧客からの納得感を得られ、大幅な修正や仕様変更のリスクを減らして開発を進められます。
しかし、開発の規模が大きくなってしまうと、プロトタイプの作成にも負担が大きくなるため、開発規模によってはプロトタイプ型は向いていない場合があります。
時間をかけて顧客と認識を合わせながら進めたい場合に、プロトタイプ型がおすすめです。
関連記事:プロトタイプ型についての詳細は、「システム開発におけるプロトタイプとは?注目される理由・概要・メリットを解説!」を合わせてご覧ください。
システム開発で覚えておきたい用語17選
システム開発で工程に関わる場面で頻繁に使われる用語は、開発の専門家でなくても把握しておくことが大切です。工程に関わる用語だけでも理解しておくことで、システム開発が今どの工程でどのような作業をしているのか、具体的に把握しやすくなります。
ここでは工程に関わる用語で、特に覚えておきたい用語を17個紹介します。
人月、人日
人月(にんげつ)や人日(にんにち)は、ソフトウェアやシステム開発の規模を表す用語です。1人のエンジニアが1日フルタイムで働いて1月かかる作業量を1人月、1人が1日でかかる作業量を1人日などのように使います。
ただし、エンジニアの作業量は個人によって違いがあることや、作業の分担しやすさ、並列作業の進行が可能かなどの要因でも変化するため、単純計算が難しいケースも多々あります。
開発費用の計算は人月がベースになっており、開発費用や規模を図る目安として役立つ言葉です。このシステムを開発するには「50人のエンジニアで2ヶ月かかるため、100人月かかる」というイメージで人月という言葉は使われます。
関連記事:システム開発の費用・相場を解説!料金を抑えるコツも紹介!
RFP
RFPは「Request for Proposal」の頭文字を取ったもので、提案依頼書と訳されます。提案依頼書は、開発を依頼する際に、顧客の課題や解決したい課題、予算やスケジュール、運用体制、現状利用しているシステムの概要などを伝える書類です。
開発側に対して、事前に要望や現状の課題を整理して伝えることで、開発側の提案内容の精度を高め、スムーズに開発を進める役割を果たします。
決まったフォーマットはありませんが、盛り込むべき情報はある程度決まっています。
関連記事:RFPとは?システム開発の質を高める提案依頼書の作り方を解説!【サンプルあり】
要件定義
要件定義とはシステム開発の具体的な内容を決めていく作業です。どのような機能を実装するのか、顧客の要望を実現するために、どのようなシステムや機能を使って開発を進めていくのかを決めていきます。
具体的には以下のような内容を決めていきます。
- システム開発の概要
- システムの構成
- 顧客の現状のフロー
- システム開発後のフロー
- 利用者
- 利用対象者の人数
- 機能の要件
ここで決めた内容を元にして、実際の開発を進めていくことになる重要な工程です。そのため、要件定義が曖昧になっていると、開発スケジュールへの影響や、システムそのものの品質にも影響を与えます。
関連記事:システム開発の要件定義とは?受託開発における重要性や進め方を解説!
システム外部設計(基本設計)
システム外部設計とは、操作画面や帳票、操作方法など、システムの入出力に関わる設計のことです。見た目や操作方法などに関する設計と考えればイメージしやすいでしょう。
具体的には以下の作業に分けられます。
- 方式設計
- 機能設計
- その他の設計
方式設計ではシステムの全体像や、プラットフォーム(システム開発の土台となる環境)、ハードウェアやソフトウェアの実装方針を定めるものです。
機能設計ではシステムを機能に分類し、分類した先で使用するデータベースなどの設計を行います。
その他の設計では、方式設計や機能設計で立てた計画を実現できるよう、納期や運用ルール、開発費用などの設定をしていくことです。
関連記事:システム開発の基本設計とは?その位置付け・重要性・発注者としての関わり方を解説!
システム内部設計(詳細設計)
システム内部設計は、詳細設計ともよばれ、外部設計で決めた内容を実現していくために、具体的なシステムの内容を決めていくプロセスです。なお、内部設計は顧客の目に見えることはありません。
外部設計で決めた内容を、機能ごとに分類し、機能間でのデータの処理や、インターフェースの動き方の詳細についても、設定していきます。
データを処理する方法や呼び出し方法、取得方法、システムの呼び出しなどのシステムの目に見えない部分の動作を決めていくプロセスです。
関連記事:システム開発の詳細設計とは?プロジェクトの位置付け・役割をわかりやすく解説!
オープンソース
オープンソースとは、プログラムの中のソースコードを無料で公開し、誰でも利用できるようにしているシステムまたは開発手法のことです。
通常の開発ソフトであれば、ライセンスを取得し、利用料を支払う必要があります。しかし、オープンソースは著作権が放棄されているため、利用料なしで開発に利用することが可能です。
オープンソースのプログラムを利用することで、開発コストを抑えて、システム開発を進められます。無料ではありますが、利用頻度の多いオープンソースはセキュリティ面でも対策されており、安心して使えるものも多数あることが特徴です。
関連記事:オープンソースを利用した開発とは?利用するメリットや注意点を解説
オブジェクト指向
オブジェクト指向とは、データや処理手順を「オブジェクト」とよばれる単位でまとめ、オブジェクトの組み合わせで全体のシステムを構築する方法です。
例えば、レーシングゲームをイメージしてみましょう。車という1つのオブジェクトXを設定しておき、「Aボタンで加速」「Bボタンで曲がる」などのプログラムを設定しておきます。似た車Yのプログラミングをする際に、共通する部分をコピーして使用できます。
似たプログラムをまとめ、効率的に開発を進める手法がオブジェクト指向です。多くのエンジニアで使われているプログラミング言語である、以下の言語はオブジェクト指向を採用しています。
- Java
- Ruby
- PHP
- JavaScript
- Swift
- C++
- VBA
関数
関数とは、パソコンのショートカットキーのようなもので、一定の決まった処理を自動的に行うものです。
使用頻度が多いものを関数として登録しておくことで、コードを入力する手間を省略し、作業効率改善に役立てます。また、コード自体も見やすくなり、コードの全体像をエンジニアが把握しやすくなる、コード入力のミスを防げるということもメリットです。
また、関数だけを別の人に作ってもらい、より便利な関数をチームで共有しながら使うことで、エンジニアごとの強みを生かした開発が行えます。
ソースコード
ソースコードとは、ソースやコードともよばれ、プログラミングのベースとなるテキストデータです。プログラミングでは、コンピュータへの指示をテキストデータで行います。
「Aボタンを押したら、操作画面を表示する」「Bボタンを押したら自動で情報を収集する」などのように使用されています。パソコン上の動きは全てソースコードで処理されているものです。
TwitterやInstagramなどのSNSや、ECサイトのAmazonなどのサービスも全てソースコードで表現されています。
デバッグ
デバッグはバグを修正するための作業のことです。バグの原因をバグの内容ごとに突き止めつつ、バグを取り除いて正常に動作するよう修正します。
デバッグの際には、バグが起きている原因箇所を探索することから始まります。しかし、バグの原因が、バグの起きている箇所とは別の場所で起きていることも珍しくありません。
また、バグを処理する過程で別のバグが生まれる可能性もあり、原因追求や修正に手間がかかることも多々あります。
バグ
バグとは、元々は小さな虫という意味ですが、コンピュータのプログラムにおける不具合全般を指して使う言葉です。バグがあることで、プログラムの処理が正常に行われない、システムが途中で落ちてしまうなどの不具合を引き起こします。
具体的なバグの内容は以下のように様々なものが考えられます。
- ソースコードが1文字でも間違っている
- プログラミングしたパソコンの動作環境に問題がある
- プログラムとプログラムの間の処理に問題がある
フレームワーク
フレームワークとは骨組みを意味し、システム開発では、システム開発を効率化するために用意するシステムのひな型のことを示します。
フレームワークはプログラミング言語ごと、それぞれ用意されており、フレームワークを利用することで開発の効率化や開発時のプログラミングのルールが統一されることなどがメリットです。
ただし、フレームワークによって、開発の自由度が制限されることもあり、フレームワークを扱って開発をするためには、フレームワークそのものの知識も求められます。
ライブラリ
ライブラリとは、システム開発でよく使う便利なプログラムを集めているファイルのことです。関数をはじめとした様々なシステムが集められており、必要に応じてライブラリを活用することで、必要な機能をスムーズに引き出せます。
フレームワークと似ていますが、フレームワークはシステム全体の枠組みを決めているものであるのに対して、ライブラリは小さなシステムが集められたものであることが、大きな違いです。
以上のことから、システム開発を効率的に進める上で役立ちます。
単体テスト
単体テストとは、ユニットテスト(UT)ともよばれ、基本設計で分類したそれぞれの機能が、設定した通りに動いているかどうかを確認するテストです。
イメージでいえば、車のタイヤやシャフトなどのパーツごとに問題がないかを確認すると考えるとイメージしやすいでしょう。
システム開発における最初の段階で行われるテストで、分類されたシステムごとにテストするため、範囲が限られ、バグの原因特定を比較的簡単にできます。
反面、大規模なシステムの場合は、単体テストの規模が大きくなってしまう点に注意が必要です。
関連記事:システム開発のテスト工程を徹底解説!システムテストと受け入れテストの違いは?
結合テスト
結合テストとは、複数のシステムを組み合わせ、それぞれのつなぎ目が問題なく動作するか確認するテストです。
システムに接続する部分が問題なく動作するかや、結合した状態が全体の機能として正しく機能するかどうかを確認します。タイヤとシャフトを組み合わせて、うまくつながっているかどうかを確認するようなテストです。
組み合わせについては、2つから複数単位まで様々な形で組み合わせられます。多くの組み合わせを丁寧に確認することで、以降のテストでのエラーが少なくなり、テスト全体もスムーズに進みやすくなります。
システムテスト
システムテストとは、システム全体を対象にするテストです。システム全体を動かしたときに、問題なく動くかどうか、納品先の環境を想定しテストを実施します。例えば、以下のような項目がテストの対象です。
- 機能的にバグがなく動作するか
- 操作性に問題はないか
- セキュリティに問題はないか
- 処理速度は問題ないか
- どれくらいの量の処理まで問題なく行えるか
システムテストを通して、実際の操作性やバグに関してほぼ解消される状態を目指します。
受入テスト
受入テスト(UAT)とは、顧客が実際にシステムを使用しながら行うテストです。具体的には以下のような点をテストします。
- システムが発注した仕様を満たしているか
- マニュアルなどの文面に間違いはないか
- 運用上の状況に対して想定通りに対処できるか
開発側が想定していないような動作が行われることもあり、想定外のエラーなどがないか確認していくこともテストの1つです。受入テストが完了した段階で、実際に顧客の元で運用が始まります。
運用・保守
運用とはシステムが正常に稼働しているかどうか、監視することです。システムが顧客に導入された後に、システムの様子を確認し、起こりえるバグの一早い発見や対処を行います。
サーバーに対して悪意をもった第三者から攻撃を受けることもあるため、攻撃からの予防も仕事の1つです。
保守とは、システムに不具合があった場合に、改善やメンテナンスを行う作業です。運用後にシステムの不具合があった場合だけではなく、新しい機能追加のための開発なども含まれます。
関連記事:システム運用とは?作業内容、保守との違いをわかりやすく解説
データ移行
データ移行とはシステム改修の際に、これまで使っていたシステムから、新しいシステムにデータを移動させることです。しかし、旧システムと新システムは器の形が異なることもあり、スムーズな移行ができるとは限りません。
一見すると簡単そうな作業に思えますが、実際の作業難易度は高く、失敗する事例もあります。そのため、開発会社は旧システムと新システムのデータ移行に問題がないように考慮しながら、システム開発を進めることが重要です。
できれば押さえておきたいシステム開発に関する用語集
こちらで解説する用語は、システム開発で必ずしも知っておく必要はないものの、知っておくことで、開発の工程への理解がより深まります。
ソフトウェアテスト系
ソフトウェアのテストに関する用語をまとめました。
用語 |
意味 |
インスペクション |
不具合がないかどうか開発会社以外の第三者が行うこと |
ウォークスルー |
開発工程を手順通りに再現し、要件定義や設計書に合っているか確認する |
非機能テスト機能テスト |
仕様で定められた機能が満たされているかどうか 確認するテストシステムの不具合ではなく、 システムの操作性など仕様以外の内容に関わるテスト |
情報落ち誤差ホワイトボックステスト |
大きな数と小さな数の差が大きい場合に、 計算結果に誤差が生じること内部構造を確認し、 内部システムの整合性を確認するテスト |
ストレステスト |
大量のデータを一度に処理させ、正常に動作するか確認するテスト |
テストデータ |
テストで使用するためのデータ。実際の業務を想定する |
テストベッド |
大規模なテストで使用するプラットフォーム。 |
非機能テスト |
システムの不具合ではなく、 システムの操作性など仕様以外の内容に関わるテスト |
負荷テスト |
システムが実際の業務に耐えられる処理能力があるか確認するテスト |
ブラックボックステスト |
データの入出力を確認し、仕様通りになっているか確認するテスト |
レグレッションテスト(退行テスト) |
プログラムに手を入れたことによる影響を確認するテスト |
設計思想系
設計思想とは、システム設計における考え方を示す用語です。
用語 |
意味 |
アーキテクチャ |
情報システムの設計方法、設計思想 |
アジリティ |
俊敏さ。ニーズや環境の変化に柔軟に対応できることや、効率的な開発が可能な状態 |
外部設計 |
顧客の要求をベースに必要な機能の洗い出しや構成の変更をすること |
システム設計 |
実現したい業務をコンピュータ上で、整合性を持って設計していくこと |
施錠管理 |
システム開発時のセキュリティ対策の1つ。事務所や倉庫に鍵をかけて情報漏洩を防ぐ方法 |
スタブ |
大規模システム開発の際に、完成プログラムの代用となるプログラム |
スパゲッティコード |
実行順序や構造が複雑になっておらず、複雑な状態のプログラム |
多重分岐 |
プログラムの処理時、複数の条件分岐があるもの |
多方向分岐 |
異なる3つ以上の処理が含まれるプログラム上の処理 |
単一分岐 |
プログラム上の処理で、1つの条件が含まれた分岐のこと |
入退室管理 |
情報セキュリティ対策の1つ。いつ誰がどこで出入りしたかを情報として管理する。 |
デザインパターン |
過去に作られた汎用性が高いプログラムをまとめたもの |
ヒューマンセントリック |
人間を主体にシステムのあり方を考えること |
開発工程系
開発工程に関わる用語をまとめました。
用語 |
意味 |
アーリーアクセスプログラム |
開発中のため公開されていない技術などを、顧客に提供して使用してもらう制度 |
アルファテスト |
システムの初期段階で行うテスト |
アルファ版(α版) |
製品開発の初期段階におけるソフトウェア |
オープンベータテスト |
ベータテストをインターネットオープンな環境でテスターを募集するテストのこと |
クローズドテスター |
特定の団体やユーザーに対して提供されるベータ製品のテストに参加するテスターのこと |
クローズドベータテスト |
ベータテストを限定したユーザーのみで行うこと |
コンシューマプレビュー |
正式発表前のソフトのうち、一般ユーザーに試用してもらうソフトウェアのバージョン |
デザインレビュー |
システムの開発過程の成果物を第三者の視点から評価してもらうこと |
バージョン |
商品の1一つの型 |
バージョンアップ |
ソフトウェアやハードウェアの性能や機能を改良させること |
プロトタイプ |
試作モデル |
ベータ版(β版) |
発売や正式公開前のソフトウェア |
レビュー |
ソフトウェアが仕様通りか、実装やテストの漏れがないか確認すること |
リビジョン |
ソフトウェアやハードウェアの修正 |
リビジョンアップ |
ハードウェアやソフトウェアの細かな改訂や修正 |
開発工程管理系
開発工程を管理する際に使われる言葉をまとめました。
用語 |
意味 |
アローダイアグラム |
作業の内容と日程の流れを矢印で表して管理する手法 |
ガントチャート |
スケジュール管理をする帯状のグラフ。 横軸に時間。縦軸に工程や人別の作業期間を示す。 |
フローチャート |
作業や処理の手順を図式化したもの。 プログラムの設計の場合は所定の記号を使用する |
TOC |
ボトルネックとなる問題を継続して解決し、 システムパフォーマンスを向上させていくための理論 |
開発手法系
開発手法に関わる言葉をまとめました。
用語 |
意味 |
下降型プログラミング |
ソフトウェアの開発手法の1つ。 プログラムを分解した際に、上位となる工程から取り組んでいく手法。 |
継続的インテグレーション |
開発メンバーがそれぞれ開発した結果を高頻度で結合していく開発手法 |
構造化プログラミング |
論理構造を見やすくするためのプログラミング手法 |
ソフトフォーク |
継続運用しているシステムに対して、何らかの新規システムが派生したときに、 それぞれのシステム間の互換性が確保できること。 |
ハードフォーク |
継続運用しているシステムに対して、何らかの新規システムが派生したときに、 それぞれのシステム間の互換性が確保できないこと。 |
プログラムステップ法 |
ソフトウェアやシステムの開発工数を見積もる手法の1つ。 ソースコードの行数を元に計算する。 |
モバイルファースト |
ソフトウェアのデザインをパソコン上ではなく、 スマホやタブレットで使うことを優先してデザインすること |
ユーザードリブン |
ユーザーの意見やニーズを中心に開発を進める考え方 |
ユーザードリブンイノベーション |
ユーザーを商品開発の中心におくき、その考え方から生み出されるイノベーション |
CIサーバー |
継続的インテグレーション(CI)を実行するためのサーバー |
ERモデル |
「エンティティ」(実体)、「アトリビュート」(属性)、 「リレーションシップ」(関連)という3つの構成要素で構成するデータモデル |
FP(ファンクションポイント)法 |
ソフトウェアの規模を測定する方法の1つ。 ソフトウェアの機能数から開発費用や工数を見積もる。 |
開発環境系
開発環境に関わる用語を解説します。
用語 |
意味 |
ステージング |
システム公開手前の段階で、 実際の環境と同じ環境にシステムを反映させ、最終確認すること |
ステージング環境 |
ステージングの確認で使われる環境のこと |
ステージングサーバー |
ステージングのために使われるサーバー |
ステージングサイト |
ステージングで使用するWebサイト |
ナイトリービルド |
最新のソースコードを使って生成されたビルド |
デプロイ |
開発した機能やサービスを利用できる状態にするための作業 |
ビルド |
システム開発時、プログラムのソースファイルから実行可能なファイルを作成する、 コンテンツデータを利用可能な状態にすること |
ホットデプロイ |
システムを運用環境に適用する際に、 システムの一時停止や再起動をさせずに適用させること |
リビルド |
ビルドをやり直すこと |
その他
上記のカテゴリに含まれない用語を解説します。
用語 |
意味 |
開発支援ツール |
開発環境の効率化に役立つソフトウェア |
カスタマイズ |
ユーザーの好みや使い方に合わせて機能を設定し直すこと |
カットオーバー |
新しく導入したシステムが稼働し始めること |
繰り返し構造 |
プログラムの中で特定の処理を繰り返すもの |
サンドボックス |
プログラムがシステムの他の場所に悪影響を及ぼさないように設計された環境 |
実装 |
ハードウェアやソフトウェアに新しい機能を組み込むこと |
順次構造 |
処理する順番に記述される、プログラムの構造 |
選択構造 |
選択肢が含まれるプログラム上の処理のこと |
デベロッパ |
開発する人、または組織。 |
バージョンスタンプ |
使用しているプログラムのバージョンを管理するために使われる記録 |
バッドプラクティス |
改善するべき、効率の悪い作業 |
保守契約 |
システムのメンテナンスや障害対応のサービスを提供する契約 |
ロールアウト |
新製品の初公開や新サービスの運用開始のこと |
論理チェック |
入力されたデータが論理的に正しい状態か調べること |
まとめ
本記事では、システム開発で使われる専門用語について、開発手法や、開発工程で使われるものを中心に解説しました。
システム開発に関する用語は非常に数が多く、ここでは紹介しきれなかったものもあり、そう簡単に覚えられるものではありません。
システム開発に関する知見がなく、専門用語がわからないが、システム開発をご検討している方はシステム幹事にぜひご相談ください。専門用語がわからなくても、丁寧に説明してくれる開発会社をご紹介いたします。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. 「IT SS」とは何ですか?
「IT SS」は「IT Skill Standard」の略称で、高度IT人材の育成を目的として作られた指標です。経済産業省により策定され、IT領域のサービスを提供する上で必要なスキルが体系化されています。
この記事を書いた人