ソフトウェア開発の7つの手法!成功させるポイント・選び方も紹介

ソフトウェア開発の7つの手法!成功させるポイント・選び方も紹介

ソフトウェア開発を検討しており、実際にどのような開発手法があるのか知りたい方も多いのではないでしょうか。

本記事では、7つのソフトウェア開発手法や選び方などを紹介します。要望通りのソフトウェア開発を行うために、本記事をお役立てください。

なお、ソフトウェア開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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ソフトウェア開発に役立つ記事もご覧ください ソフトウェア開発の基礎知識をおさらい!基本的な工程や流れ、おすすめの開発会社まとめ

目次
  1. 1. ソフトウェア開発の7つの手法
    1. 1-1. ウォーターフォール型
    2. 1-2. アジャイル型
    3. 1-3. プロトタイプ型
    4. 1-4. スパイラル型
    5. 1-5. DevOps(デブオプス)
    6. 1-6. DevSecOps(デブセックオプス)
    7. 1-7. MVCモデル
  2. 2. ソフトウェア開発手法の選び方
  3. 3.  ソフトウェア開発を進める際のポイント
    1. 3-1. 目的を明確にする
    2. 3-2. 要件定義を入念に行う
    3. 3-3. 開発費の相場を把握する
  4. 4. 【まとめ】ソフトウェア開発手法を紹介しました

ソフトウェア開発の7つの手法

ソフトウェア開発の7つの手法

早速、ソフトウェア開発の手法について詳しく紹介していきます。

ウォーターフォール型

ウォーターフォール型

ウォーターフォール型とは、要件定義・設計・プログラミング・テスト・導入の一連の流れで作業を進める開発手法です。作業工程を1つずつ完了させながら、開発を進めることが特徴です。

メリット

  • プロジェクトの進捗管理がしやすい
  • 作業工程の手戻りが起こりづらい
  • 導入がしやすい

ウォーターフォール型は各工程を同時進行することなく、1つずつ作業工程を進めていくので、プロジェクトの進捗管理が容易で計画的に進めやすくなります。

さらに、各工程で成果物の作成やタスクの承認などをしてから次の工程に進みます。品質確保できていることを前提に作業を進めるため、後々のミスが発生しづらく、作業工程の手戻りを軽減可能です。

ウォーターフォール型はソフトウェア開発の一般的な手法であり、ほとんどのソフトウェア開発会社やエンジニアが対応できるため、導入しやすいのが特徴です。

デメリット

  • プロジェクト途中の仕様変更が起こると負担が大きい
  • 要件定義で詳細まで詰めておかないと、スケジュール遅延・追加費用が発生する
  • ユーザーの意見が反映されづらい

ウォーターフォール型は、1つの工程を100%完了させてから、次の工程を行います。基本的に工程の手戻り・逆戻りは想定せずに作業を進めるため、プロジェクト途中の仕様変更が起こるとエンジニアの負担が大きくなります。

またウォーターフォール型は、はじめの要件定義の工程で、ソフトウェア開発の全体像を決め、その内容をもとに開発を進めます。

要件定義で細部まで仕様を決めておかないと、設計やプログラミングなどの工程で、次々に仕様変更・追加が出てしまいます。そのため、スケジュール遅延や追加費用の発生につながるので注意が必要です。

ウォーターフォール型は、要件定義で決めた内容をもとに開発を進めます。設計から開発、テストなどの工程は、開発側で進めていくので、ユーザーの意見は反映しづらくなります。

関連記事:ウォーターフォール開発とは?開発工程・メリット・向いているプロジェクトも解説【2023年最新版】

アジャイル型

アジャイル開発

アジャイル型とは、要件定義を最小限にとどめて、小さい単位で設計・プログラミング・テストを細かく繰り返して開発を進める手法のことです。プロジェクト途中で仕様変更が起こることを前提に考えられています。

メリット

  • ユーザーの意見を反映しやすい
  • 開発期間を短縮しやすい
  • ミスをすぐに発見して対応できる

アジャイル型は、ソフトウェアを小さい単位で開発していき、テスト工程でユーザー側に確認をしてもらいます。得たフィードバックを開発に取り入れられるため、ユーザーの意見を反映しやすくなります。

またアジャイル型は最初の要件定義で、細かく仕様を決める必要がありません。そのため、状況に応じて要件の修正や仕様追加などの対応を柔軟に行えます。

アジャイル型は小さい単位で開発を繰り返しながら構築するので、ミスを発見しやすく、万が一ミスを発見してもすぐに対処できます。

デメリット

  • 進捗管理がしづらい
  • 頻繁に仕様変更が起こると、方向性がブレやすい

アジャイル型は最初の段階で細部まで詳しく計画を立てなくても開発を行えます。柔軟に仕様変更や機能追加などに対応できるため、全体のスケジュール・進捗管理がしづらくなります。

アジャイル型は仕様変更のしやすさがメリットですが、頻繁に仕様変更が起こると当初の方向性からブレる可能性があるので注意しましょう。

関連記事:アジャイル開発とは?メリット・デメリット、発注側の注意点をわかりやすく解説【2023年最新版】

プロトタイプ型

プロトタイプ型

プロトタイプ型とは、ソフトウェア開発の早い段階で試作品(プロトタイプ)を作り、ユーザーの意見を取り入れながら開発を進める手法のことです。

メリット

  • 機能の変更・追加などに柔軟に対応できる
  • ユーザーが製品のイメージをしやすい
  • 開発者とユーザーの認識のズレを防げる

プロトタイプ型は、はじめの段階で試作品を作成してから、完成品にブラッシュアップしていきます。機能の変更・追加など柔軟な対応ができ、ユーザーの意見を反映しやすいのが特徴です。さらにはじめに試作品を作ることで、ユーザーが製品のイメージをしやすいメリットもあります。

プロトタイプ型ははじめに試作品ができている状態であり、開発者とユーザーで認識のズレを防ぎやすいのも利点です。ユーザー側でイメージと異なる箇所があると具体的な指摘が可能です。そのため完成品が出来上がってから、当初の目的とは違うといったズレを防げます。

デメリット

  • 進捗管理や作業タスクが洗い出しづらい
  • 開発コストが膨らむ可能性がある

プロトタイプ型は、要件や設計を詰めなくてもプロジェクトを開始できるため、スケジュールが曖昧になり、進捗管理や作業タスクが洗い出しづらくなるリスクがあります。そうするとプロジェクトが長期化しやすく、当初のリリース日から大幅に遅延するケースもあるでしょう。

プロトタイプ型は、はじめの段階で作成した試作品がイメージと異なると、作り直しが必要です。そのため、開発コストが膨らむ可能性があります。

関連記事:システム開発におけるプロトタイプとは?注目される理由・概要・メリットを解説【2023年最新版】

スパイラル型

スパイラル型

スパイラル型は、アジャイル型とプロトタイプ型のメリットを取り入れた開発手法です。反復の形がスパイラル(螺旋状)に見立てられることから、スパイラル型と言われています。スパイラル型はシステムをサブシステム(機能)に分割し、サブシステムごとに開発を進めていくことが特徴です。

メリット

  • 仕様変更に対応しやすい
  • スケジュール調整がしやすい
  • 手戻りを少なくできる

スパイラル型は1回の反復(スパイラル)ごとにプロトタイプを作成します。ユーザーにレビューを行ってもらい、フィードバックを次の工程に活かしながら開発を進めるので、仕様変更に対応しやすくなります。さらに、前工程での改善点を踏まえて計画を立てられるため、スケジュール調整もしやすいです。

また、スパイラル型は機能(サブシステム)ごとに設計・開発・テストを繰り返しながらプロジェクトを進めます。そのため、作業工程の手戻りを少なくでき、品質の確保も可能です。

デメリット

  • 全体像が見えづらい
  • 開発者の負担が大きくなりやすい

スパイラル型は、ソフトウェアを機能ごとに分割し、ユーザーの意見を反映しながら開発を進めていきます。スケジュール変更がしやすい反面、全体像が見えづらいことがデメリットです。

スパイラル型は、機能ごとにユーザーのレビューを実施しながら開発をするので、当初の予定よりも機能が多くなるケースもあります。その場合はスパイラルの回数も結果的に増えてしまうため、開発者の負担が大きくなり、開発コストも膨らむ恐れがあるでしょう。

関連記事:スパイラル型システム開発の特徴・メリット・デメリットは?アジャイル・プロトタイプとの違いも解説【2023年最新版】

DevOps(デブオプス)

DevOps(デブオプス)

DevOpsは、開発(Development)と運用(Operations)を組み合わせた造語です。開発担当者と運用担当者が連携・協力しながら、柔軟かつスピーディに開発する手法になります。

メリット

  • ソフトウェアの利便性・安定性を重視できる
  • 開発スピードを向上させやすい

ソフトウェア開発では、新たな機能をシステムに追加したい開発チームと、システムの安定稼働を重視する運用チームで対立することも少なくありません。その点DevOpsでは開発チームと運用チームが連携して開発に着手するため、利便性や安定性を重視した品質の高いソフトウェア開発を行いやすくなります。

またDevOpsでは、仮想化やタスク管理などのツールを用いて開発・運用のプロセスを自動化し、フィードバックしやすい環境を作ります。プロジェクトの効率化や円滑化を図りながら開発を進めるので、開発スピードを向上させやすいです。

デメリット

DevOpsは開発チームと運用チームの連携ができるのがメリットであるものの、連携が乱れると進捗や品質に影響が出る恐れがあります。

DevSecOps(デブセックオプス)

DevSecOps(デブセックオプス)

DevSecOpsは、DevOpsにセキュリティを組み込んだ概念です。DevOpsチーム(開発者と運用者)がセキュリティチームと協力しながら、開発する手法です。要件定義や設計などの各工程でセキュリティ対策を組み込みながら開発を進めます。

メリット

  • セキュリティトラブルに迅速に対応できる
  • 生産性が向上する

DevSecOpsは、作業工程ごとにセキュリティ対策を組み込むことが特徴です。開発段階でセキュリティの問題に気づいて、素早く対処しやすくなるでしょう。

DevSecOpsはセキュリティの問題をすぐに解決できるので、トラブルの対処時間とコストを抑えやすくなります。そのため、ソフトウェアのリリーススピード向上や安全性の高い開発につながりやすいでしょう。

デメリット

DevSecOpsではセキュリティ対策をしながら開発を進めるので、システムごとにあうセキュリティスキルが求められます。自社に求められるスキルがないなら、トレーニングをする必要があります。

MVCモデル

MVCモデルとは、プログラムの処理をModel(モデル)・View(ビュー)・Controller(コントローラー)に分けてソフトウェアを開発する考え方のことです。

  • Model:システム処理の中核
  • View:画面表示や入出力
  • Controller:ModelとViewの制御

メリット

  • 開発作業の役割分担がしやすい
  • 保守性・生産性を向上させやすい

MVCモデルは、開発作業の役割分担のしやすさがメリットです。プログラムの処理を3つの役割に分けて開発を進めるので、ソフトウェア開発が整理されて、管理しやすくなります。その結果、作業の効率化につながり、ソフトウェア開発の工数軽減も期待できます。

MVCモデルはModel・View・Controlleで、コードが独立しています。そのためバグが発生した場合でも、他の役割に影響する心配はありません。さらにコードの変更・修正が必要になっても、効率的に対応しやすくなります。

デメリット

  • 処理スピードが低下する
  • 情報管理が煩雑になりやすい

MVCモデルはコードが分割されているため、保守性や生産性を向上させやすい反面、処理スピードが低下する恐れがあります。さらに、Model・View・Controlleごとに情報データを管理しなければならず、管理に手間がかかるでしょう。

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ソフトウェア開発手法の選び方

ソフトウェアの開発手法を選ぶ際は、ソフトウェアの規模感・ニーズ・開発者の経験値などから選びましょう。開発手法ごとのおすすめケースは以下のとおりです。

開発手法

おすすめのケース

ウォーターフォール型

確実性を求められる環境や大規模な開発

アジャイル型

スモールスタートさせて市場・ユーザーの反応を見ながら

プロダクトを成長させていく新規事業開発

プロトタイプ型

前例のないサービスや新規事業の立ち上げや、

システム開発に慣れていないクライアントが主導する中規模程度までの開発

スパイラル型

要求水準の高い大規模な開発

DevOps

  • 開発チームと運用チームが連携して、スピーディに良いソフトウェアを開発したい
  • バグの減少や市場投入までの時間を短縮したい

DevSecOps

  • セキュリティに詳しい人材がいる
  • 安全なソフトウェアを迅速にリリースしたい

MVCモデル

  • 役割分担しながら開発を進めたい
  • 高い保守性を確保したい

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 ソフトウェア開発を進める際のポイント

 ソフトウェア開発を進める際のポイント

続いて、ソフトウェア開発を進める際のポイントを紹介します。

目的を明確にする

まず何のためにソフトウェアを開発するのかを明確にしましょう。開発ゴールが決まっていると、逆算してプロジェクトでやるべきことが明確になります。

要件定義を入念に行う

要件定義は、本格的な開発工程の前段階であり、要件や進め方などプロジェクトの方向性を決めていきます。開発者とユーザーが共通認識を持つことで、希望のソフトウェアを開発できます。そのため時間をかけてでも、入念に要件定義を行いましょう。

開発費の相場を把握する

ソフトウェア開発を外注する場合、高額な費用がかかる可能性があります。自社の予算を決めるために、相場を知っておくことが大切です。システム開発の費用相場は以下のとおりです。

システムの種類

費用相場

 基幹システム

販売管理

  • ツールの導入(クラウド型):月額1万円〜
  • ツール導入+カスタマイズ:60万円〜
  • スクラッチ開発:300万円以上

生産管理

人事管理

財務会計

業務支援システム

マーケティング

オートメーション

  • ツールの導入(クラウド型):月額5万円〜
  • ツール導入+カスタマイズ:50万〜200万円
  • スクラッチ開発:400万円以上

営業支援

顧客管理

セキュリティ管理

Webシステム

ECサイト

  • テンプレート&軽微なカスタマイズ:50万〜100万円
  • オリジナルデザイン:100万〜300万円
  • 業務にあわせた特殊な機能を
  • オーダーメイドした場合:300万円以上

 関連記事:システム開発の費用・相場を徹底解説!料金を抑えるコツも紹介【2023年最新版】

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【まとめ】ソフトウェア開発手法を紹介しました

ここまで、ソフトウェア開発手法を7つ紹介しました。それぞれの手法にはメリット・デメリットがあります。自社に最適な手法を選択できると、要望通りにソフトウェア開発を進められます。本記事を参考に、ソフトウェア開発を行ってみてください。

なお、ソフトウェア開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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