大規模システム開発を成功に導く依頼者側向け完全ガイド【2024年最新版】

大規模システム開発を成功に導く依頼者側向け完全ガイド

・大規模システム開発を成功させるためにはどうすればよいの?
・大規模システム開発でよくある失敗として、どのようなものがあるの?
・そもそも大規模システムの依頼の流れがわからない

「大規模システム開発の成功率は約30%」と言われ、これからシステム開発をする上で不安になっている方も多いでしょう。そこで、大規模システム開発でよくある失敗原因と対策についてシステム幹事が解説します。ぜひ、大規模システム開発を依頼する前にお読みください。

システム開発会社の選び方や依頼の際の注意点については、こちらにまとめました。あわせて参考にしてください。

※大規模なシステムの会社選びにお悩みの方は「システム幹事」にご相談ください。専任アドバイザーが御社に最適な会社をご紹介します。相談料・紹介料は一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

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目次
  1. 1. 大規模システム開発の定義
    1. 1-1. システム開発の規模
    2. 1-2. 開発費用
    3. 1-3. 期間
    4. 1-4. 大規模と小規模のシステム開発の違い
  2. 2. 大規模システム開発の手順
    1. 2-1. 1.事前準備
    2. 2-2. 2.RFP作成
    3. 2-3. 3.依頼先の選定
    4. 2-4. 4.打ち合わせ・仕様決め
    5. 2-5. 5.提案書・仕様書の精査
    6. 2-6. 6.開発業務の委託
    7. 2-7. 7.導入運用(保守)
  3. 3. 大規模システム開発の失敗原因と対策
    1. 3-1. 【失敗1】システム開発費用が予算オーバーした
    2. 3-2. 【失敗2】納期が間に合わなかった
    3. 3-3. 【失敗3】開発会社選びを間違えてしまう
    4. 3-4. 補足(1):契約書の内容を専門家に見てもらおう
    5. 3-5. 補足(2):補助金を活用する
  4. 4. 大規模システム開発のまとめ

大規模システム開発の定義

大規模システムの3つの目安

まずは、「大規模システム」の定義から説明します。そもそも自社で開発したいシステムが大規模に当たるか確認してください。

結論からお伝えすると、大規模システム開発の定義は存在しません。しかし「規模」「開発費用」「期間」により、システム開発を小規模と大規模に分類できます。稟議を通す際に「稟議に通す際に、大規模システム開発と述べて大丈夫なのだろうか…?」と疑問を抱いたら、下記の目安を参考にしてください。

システム開発の規模

規模で判断する場合には、経済産業省が管轄するIPA(独立行政法人情報処理推進機構)の定義を参考にするとよいでしょう。IPAとは日本のIT技術やIT人材を支えるために設立された独立法人です。IPAの定義では、大規模システムとは100名以上のプロジェクト構成要員が携わるプロジェクトを指します。

規模

目安

小規模システム

30名未満

中規模システム

30名以上~100名未満

大規模システム

100名以上

開発費用

開発費用は依頼内容により異なるため、システム開発の規模は判断しづらいものですが、下記の表のように、一定の目安は存在します。システム開発会社の料金体系を参考にすると「1,000万円以上から」が大規模システムに該当します。

【システム開発費用】

規模

A社

B社

C社

小規模システム

約50万円

約50万円

約100万円

中規模システム

約150万円

約300万円

約500万円

大規模システム

約1,000万円

別途見積もり

約1,400万円

期間

システム開発の期間も依頼内容に応じて異なるため、システム開発の規模は判断しづらいです。しかし、システム開発会社の事例を参考にすると、1年以上の期間を要するものが大規模システム開発に該当します。そのため、大規模システム開発の期間は長期になることを想定しておきましょう。

大規模と小規模のシステム開発の違い

大規模システム(成功率30%前後)

小規模システム(成功率50%前後)

  • ・意思疎通が難しい
  • ・システム開発側の判断まで時間がかかる
  • ・類似事例が少ない
  • ・依頼者と共有すべき情報量が多い
  • ・意思疎通が早い
  • ・スピーディーな判断ができる
  • ・基本的に類似事例がある
  • ・依頼者と共有すべき情報量が少ない

大規模と小規模のシステム開発の違いは、上記の表の通りです。

大規模は100名以上のプロジェクト構成要員が関与するため意思疎通が難しく、変更や修正を依頼した場合は、システム開発側の判断に時間がかかる恐れがあります。

また、システム開発会社と依頼者側で共有すべき情報量が多いことも大きな課題です。情報が煩雑してしまい、結果的に理想のシステム開発ができなかったというトラブルも出てきます。

このような課題があるため、大規模システム開発の成功率は低いのです。

大規模システム開発は、新技術が採用されて類似事例がないことが多いため、どこに依頼すべきか分からなくなりがちです。このような悩みを抱えた場合は、ぜひ「システム幹事」にご相談ください。お客様の要望に見合ったシステム開発会社をご紹介します。

※システム開発会社選びにお悩みの方は「システム幹事」にご相談ください。専任コンサルタントが御社に最適な会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

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大規模システム開発の手順

システム開発の手順

大規模システム開発は予想外のトラブルや困難な要件変更が伴いますが、依頼者側の準備で成功率は変わります。入念な準備をするためにも、依頼から完成までの手順を覚えておきましょう。

1.事前準備

システム開発会社に依頼する前に事前準備をしましょう。現在の業務プロセスを棚卸しして、システム開発の目的を明確にしていきます。

目的を策定する場合は、IT部門だけではなく、実際にシステムを利用することになる関係部署の担当者にも参加してもらってください。関係部署の担当者から業務上の課題や要望を聞いておきましょう。関係部署の担当者が抱えている課題や要望を引き出しておくことで、打ち合わせでの伝達漏れが防止できます。

関連記事システム開発における要求定義の重要性|要件定義との違いや要求定義の実態・改善ポイントを解説!

2.RFP作成

下記の表を参考にRFP(提案依頼書)を作成してください。RFPは、システム開発会社から「こんなシステムを開発したいので、いくらかかりますか?どんなシステムにすればいいですか?」の回答を提案してもらうための書類。自社が求める要件(必要な機能、システムの条件)などを記載するので、下記の3つのメリットがあります。

・開発会社とのやり取りを減らせる
・提案内容を比較しやすい
・見積もりを適正金額に収められる

◎RFPに記載する内容

全体像

開発目的・目標・予算規模・スケジュール

提案の要件

提案して欲しい範囲・成果物・システム開発の手法・

システムの機能要件・運用・保守の可否・教育・研修制度の有無・社内体制

その他

検討事項・参考情報

RFPの書き方は下記の記事を参考にしてください。

関連記事RFPとは?システム開発の質を高める提案依頼書の作り方を解説!【サンプルあり】

3.依頼先の選定

次にシステム開発会社を選定します。システム開発会社を選ぶ際のポイントは次の通りです。

【システム開発会社の選び方】
・業績が安定しているシステム開発会社であるか(プロダクト開発途中に倒産する恐れがない))
・同業種の開発実績や新技術を保有している会社であるか(依頼したいシステム開発は得意分野)
・ルールを徹底化しているシステム開発会社であるか(認識ミスの防止に努めている)

依頼先の選定は、大規模システム開発の成功を大きく左右します。そのため、システム開発会社選びは慎重に行うことが大切です。下記の記事も参考にしてください。

関連記事システム開発会社の選び方7ポイント!依頼の準備と注意点も解説

それでも、どこに依頼すべきか悩んだら、ぜひ「システム幹事」までご相談ください。

※システム開発会社選びにお悩みの方は「システム幹事」にご相談ください。専任コンサルタントが御社に最適な会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

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4.打ち合わせ・仕様決め

依頼先にRFPを提出して打ち合わせを行います。システム開発会社の担当者がヒアリングをしてくれるため、可能な限り具体的に回答しましょう。提供する情報量が多ければ、システム開発側から最適な提案が受けられます。

数回の打ち合わせ後に、システム開発会社から提案書・仕様書(開発者視点によるシステム開発の具体的な進め方)の提案を受け取ることになります。提案書にRFPの内容が反映されているかどうかという観点を吟味してください。提案書の内容に問題がなければ契約を締結します。

5.提案書・仕様書の精査

システム開発の仕様や工程などをまとめた提案書・仕様書をもとに、数回の打合せが行われます。提案書・仕様書は、システムに関する知識がない方が見ても、開発工程や搭載予定の機能の内容が分かるように記載されています。これらの書類に問題がないかを精査してください。分からない部分に関しては、担当者に質問しておきましょう。

関連記事システム開発の要件定義とは?受託開発における重要性や進め方を解説!

6.開発業務の委託

要件定義書を精査して問題がなければ、下記の流れでシステム開発を依頼します。開発の途中にも密なコミュニケーションを取り、認識ミスが起きないように気をつけてください。

外部設計

ユーザーインターフェース(システムの画面)を設計する

内部設計

プログラム言語やシステム機能を設計する

プログラミング

外部設計と内部設計に基づいてプログラムを作成する

単体テスト

個々のプログラムが要件定義に満たす性能かを確認する

結合テスト

複数のプログラムを組み合わせた状態で問題なく作動するかを確認する

総合テスト

要件定義通りに動くかを確認する

関連記事システム開発の基本設計とは?重要性・発注者としての関わり方を解説!
関連記事システム開発のテスト工程を徹底解説!システムテストと受け入れテストの違いは?

7.導入運用(保守)

システムが完成したら導入に入ります。旧システムを活用している場合はシステム移行をします。システムを導入してもらったら、提案書・仕様書を見ながら機能が全て搭載されているかを必ず確認してください。大規模システムは、さまざまな機能が付いているため、確認の抜け落ちが発生しやすいからです。

また、システム導入後もシステム開発会社とは長期的なお付き合いをしていく必要があります。より良い状態でシステムが利用できるようにアップデートしてもらうなど、運用サポート面でもお付き合いすることを意識して気持ち良く対応するように心掛けておきましょう。

関連記事システム運用とは?開発との関係・保守との違い・重要性・作業内容を解説!

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大規模システム開発の失敗原因と対策

大規模システム開発の特徴や依頼方法について理解して頂けたと思います。これらと併せて、よくある失敗原因と対策を押さえておきましょう。

【失敗1】システム開発費用が予算オーバーした

大規模システム開発は、類似事例が少ないため、仕様書や提案書に不十分さが出て予算オーバーに繋がってしまうことがあります。このような問題は、システム開発側でも対応ができるものではなく、主な失敗原因として注意喚起が呼びかけられているので気をつけてください。

対策:事前準備を入念にする

大規模システム開発費用は仕様変更や機能追加が起きやすく、追加料金が請求されやすいですが、事前準備で解決できます。事前準備としてやっておきたいことは、以下の3点です。

・綿密な仕様書を作成してもらう
開発前に希望のシステムの仕様を綿密に決めておくと変更や追加がなくなります。

・不明点はしっかりと確認する
契約を交わす前に、開発会社に不明なことを尋ねておくことでトラブルを防止できます。

・契約書の内容を確認する
請負契約では基本的に費用の追加請求はできないことになっています。しかし、「契約書に追加作業には別途料金が発生する」と書かれていた場合は支払の責任義務が生じます。そのため、契約書の内容はシッカリと確認しておきましょう。

【失敗2】納期が間に合わなかった

大規模システム開発は、100名以上のプロジェクト構成要員が動いています。これらの方々がコミュニケーションを取りながら、システム開発するため意志疎通がしにくく、その結果ズレが生じてきます

また、重要な判断をする場合も周囲の同意が必要になるため、システム開発側の判断が遅くなり納期が間に合わなくなってしまうのです。スケジュール通りに進まないことは、大規模システム開発でよくある話のため注意してください。

対策:密なコミュニケーションを図る

大規模システム開発は納期が間に合わなくなることがあります。システム開発側は100名以上の構成要員を動かすため、意思疎通が難しく、スケジュール通りに物事が進まなくても「明日やればいいか」と甘えが出がちです。その結果、システム開発の納期に間に合わなくなります。

この問題を解決するために、プロジェクトを統括している担当者と密なコミュニケーションをとりましょう。お客様が開発工程通りに進んでいるかを確認することで、システム開発側に緊張感が与えられます

【失敗3】開発会社選びを間違えてしまう

大規模システム開発には100名以上のプロジェクト構成要員が動きます。また、大規模システムは新技術が活用されることがあり、類似事例がない場合も多いです。たくさんのシステム開発会社の中から、要望に的確に応えられる会社が見つけられず、発注先を間違えてしまう失敗も多いです。

対策:第三者機関に相談をする

大規模システム開発には、高い技術力と多くのエンジニアが必要不可欠です。お客様の要望を叶えてくれるシステム開発会社を、たくさんの会社の中から選ぶのは想像以上に大変です。そのため、全国のシステム開発会社に詳しい第三者機関に相談してみてください。システム幹事も第三者機関の1つです。5,000社以上のシステム開発会社の中から最適なところをご紹介します。

補足(1):契約書の内容を専門家に見てもらおう

大規模システム開発は多額の費用がかかります。また、事業に大きな影響を与えるものです。そのため、契約を締結する前に自社に不利益が出ないか、弁護士など専門家に契約内容を確認してもらいましょう。専門家に確認しておくことで、不測の事態が起きたときも損害賠償が請求できるなど優位な状況に立ちやすくなります。

関連記事システム開発の契約とは?契約形態・契約書の注意点を解説!

補足(2):補助金を活用する

システム開発は補助金が活用できます。大規模システム開発は1,000万円以上の費用がかかることが多く、大きな投資となるでしょう。このような費用負担を少しでも軽くするために補助金を活用することをおすすめします。

大規模システム開発で活用できる補助金に関しては下記の記事を参考にしてください。

関連記事システム・アプリ開発の補助金はどれを選ぶ?採択率50%を突破する秘訣!

また、システム開発の失敗を防ぐために、他にも発注者が注意すべきポイントがあります。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:システム開発の注意点を流れに沿って解説!

その他システム開発の失敗の詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事システム開発の失敗例・原因・防止策まで解説!失敗時の対処法も

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大規模システム開発のまとめ

大規模システム開発は失敗しやすいです。その理由は、100名以上のプロジェクト構成要員が携わり意思疎通が難しくなることや新技術が活用されることが多いからです。このような特徴を持っているため、予算オーバーや納期に間に合わないという失敗がおきます。

しかし、大規模システム開発の失敗原因と対策を把握しておけば、トラブルを未然に防止できるでしょう。また、どこに大規模システム開発を依頼すればよいか分からないという方は、ぜひ「システム幹事」までご相談ください。

※システム開発会社選びにお悩みの方は「システム幹事」にご相談ください。アドバイザーが御社に最適な会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にご相談ください。

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Q. 大規模システム開発の流れは?

大規模システム開発の流れは「?事前準備」「?RFP作成」「?依頼先の選定」「?打ち合わせ・仕様決め」「?提案書・仕様書の精査」「?開発業務の委託」「?導入運用(保守)」です。それぞれの詳しい内容は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。

Q. 大規模システム開発で多い失敗原因は?

大規模システム開発で多い失敗原因は「開発費用が予算オーバーした」「納期が間に合わなかった」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。