- 更新日 2023.12.12
- カテゴリー アプリ開発
【無料も紹介】スマホゲーム制作のおすすめツールや手順をわかりやすく【2024年最新版】
スマホゲームの制作をしたいと思っているものの、どう作るのか、どのようなツールを選ぶべきか分からず、お困りではないでしょうか。
本記事ではスマホゲーム制作の手順から、おすすめのツール、ツール選びの注意点まで解説します。スマホゲーム制作について、分からない方はぜひ参考にしてください。
アプリ開発に役立つ記事もご覧ください スマホゲーム制作におすすめ!アプリ開発かんたんマニュアル
ゲーム制作に必要なもの
ゲーム制作で最低限揃えるべきものとしては、以下があります。
- 開発用パソコン
- ゲームエンジンまたはゲーム制作ツール
- ネット環境
特に注意が必要なのが、開発用パソコンです。開発用パソコンは一定水準以上のスペックが求められるため、条件に当てはまるものを選ばなければいけません。
多くのゲーム開発で使われている、ゲーム制作ツールUnreal Engine 5の推奨スペックは以下の通り。
CPU |
Quad-core IntelまたはAMD、2.5GHz以上 |
GPU |
DirectX 11またはDirectX 12対応のグラフィックカード |
メモリ |
8GB RAM |
ストレージ |
SSD搭載 |
上記性能よりも高いものほど、動作が快適になり、作業効率は高まります。
スマホゲームを作る手順
スマホゲームを作る手順は以下の通り。
それぞれについて、次で解説します。
ジャンル・コンセプト決め
ゲームで最初の段階で決めた方がよいのは以下のものがあります。
- ゲームジャンル(RPG・アクションなど)
- プラットフォーム
- 主要キャラクター
- メインとなる部分の操作方法
なお、簡単に作りやすいゲームジャンルとしては、パズルゲームやクイズゲーム、ノベルゲームなどです。これらのゲームは動きが少なくてもよいため、開発難易度が下がります。
仕様書の作成
ゲームの仕様書とは、ゲームを実際に開発するまでに必要な、具体的な挙動をまとめた書類です。仕様書に基づいて実際のゲーム開発を進めるため、できるだけ細かいところまで決める必要があります。
例えば、以下のような点を決めていきます。
- キャラクター数やキャラクターごとの仕様
- 作成する画面数
- ボタンの操作方法
- 画面ごとのBGM・効果音・動作
仕様書に抜け漏れや間違いがあると、開発が止まる要因になるため、もしあった場合は、すぐに修正することが大切です。
制作ツールの準備
ゲーム開発に使うツールによって、対応プラットフォームや開発できるゲームジャンルなどに違いがあります。iOS専用なのか、Android専用なのか、両方に対応させるのか、開発するゲームの種類や、プラットフォームにあわせてツールを選びましょう。
素材の準備
ゲームで使用する素材に必要なものはゲームによって異なります。準備すべきものの例としては以下のものです。
- キャラクターの立ち絵
- 背景
- エフェクト
- BGM
- 効果音
- 環境音
- 歌
- アイコン
素材の中には著作権フリーで無料で使える素材もあります。最初にゲーム開発をする際には、そのような素材を使って作成してみるとよいでしょう。
プログラミング
プログラミングは、仕様書で決めた内容をもとに、キャラクターや画像の配置、動作などをゲームが成立するよう配置していく作業です。
作成する内容は多岐に渡りやすいため、効果音などの設定、シナリオの動作など役割ごとに分割して進めます。
テストプレイ
プログラムの実装が完了したら、プログラムが想定通りに動作するか、バグがないか確認します。
どれだけ慎重に作業してもバグの発生は避けられません。そのため、バグの調査は時間をかけて実施し、丁寧にバグを直していくことが大切です。
スマホゲーム制作時の注意点
ゲーム制作の注意点は以下の通り。
それぞれについて解説します。
小規模なゲームをつくる
最初のゲーム作りでは、ノウハウや人員が限られるため、最初から壮大な計画を立てるより、まずは小規模なゲームづくりを目指しましょう。長編のゲームや複雑なゲームほど、人員も必要となるスキルも確保しにくくなります。最初は5〜10分ほどで終わる、簡単なゲームからはじめまるとよいでしょう。
品質にこだわりすぎない
ゲームではこだわりすぎるほど、作業が停滞しやすくなります。仕様書で決めた内容を形にすることは大切です。
しかし、仕様書以上の内容まで形にすると、モチベーション低下やゲームづくりそのものが頓挫する要因にもなります。そのため、仕様書の要件外の内容に、必要以上の時間をかけすぎないことが大切です。
著作権に注意する
はじめてのゲームづくりでは、素材を自作するための人員も予算もないことが多く、無料素材を使うことになりがちです。しかし、無料素材であっても著作権があり、無料素材を提供するサイトには、利用規約があり利用規約の範囲内でしか利用できません。
特に商用利用する場合には、著作権侵害で訴訟が起きる可能性もあるため、注意が必要です。
初期はマネタイズを意識しない
ゲーム開発でマネタイズを意識すると、考えるべきことが増え、対応しきれなくなる可能性があります。例えば、以下のようなことが挙げられるでしょう。
- ユーザーニーズの有無
- マネタイズの方法
- 広報手段の検討・実施
- サポートや不具合の対応
これらにまで手を出すリソースが確保できていない場合、かえって損失を出すリスクが高まります。
スマホゲーム制作の無料ツール3選
無料で利用できる制作ツールの例を3つ紹介します。
Unity
画像引用:Unity
Unityはスマホをはじめ、多くのプラットフォームやジャンルに対応可能なゲーム作成ツールです。利用者が多く、使い方については多くの情報が検索できるため、初心者でも勉強しながら扱うことが可能です。
Unityは個人プランであれば、年間売上10万ドルの範囲であれば、無料で利用できます。
Unreal Engine
画像引用:Unreal Engine
Unreal Engineは、実写に近い高画質の3Dゲーム作成が可能な、ゲーム制作ツールです。対応プラットフォームも幅広く、iOSとAndroidの両方に対応しています。
売上が100万ドルを超えると5%のロイヤリティがかかりますが、それ以下の場合は、利用料がかかりません。
Cocos2d-x
画像引用:Cocos2d-x
Cocos2d-xは2Dゲームの開発を得意とし、iOSとAndroid両方に対応可能なゲーム制作ツールです。ソースコードが公開されているオープンソースのため、無料で利用でき、自由にカスタマイズできます。
スマホゲーム制作の有料ツール3選
有料の制作ツールで使われているものの例としては以下の通り。
それぞれについて、解説します。
GameSalad
画像引用:GameSalad
GameSaladは、プログラミングの知識不要で、ゲーム制作ができるツールです。主な操作はドラッグ&ドロップでできるため、比較的簡単にゲーム制作に取り組めます。
Basicプランは月額17ドルで利用可能。海外のツールですが、日本語版もダウンロードできます。
RPGツクールMV
画像引用:RPGツクールMV
RPGツクールMVは、プログラミングなしで、簡単にRPGを制作できるツールです。ゲーム制作に必要なグラフィックや音楽などの素材も豊富なサンプルがあり、素材の準備なしで、ゲーム制作ができます。
スマホへの出力にも対応可能。通常版の場合は、税込8,778円で購入できます。
ティラノビルダー
画像引用:ティラノビルダー
ティラノビルダーはスマホにも対応した、ノベルゲームが作成できるツールです。使い方もシンプルで、プログラミングの知識も必要ありません。
スタンダード版であれば無料ですが、配置できるキャラやBGM数に上限があります。商業利用を目指す場合には、1,480円のPro版の購入がおすすめです。
スマホゲーム制作ツールについてまとめました
本記事ではスマホゲーム制作ツールについて、ゲームの作り方やツールを紹介しました。制作環境さえ整えれば、スマホゲームの制作は簡単なゲームであれば、十分に可能です。
プログラミング知識を必要としないツールもあり、ゲーム制作の初心者でもはじめられる余地は十分にあります。
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