- 更新日 2023.01.10
販売管理システム比較14選|ニーズごとのおすすめ・比較ポイントも解説
・販売管理システム導入を検討中だがサービスが多過ぎて選べない
・販売管理システムを比較する際のポイントは?
・ニーズに応じたおすすめの販売管理システムを知りたい
システム化によって販売管理業務を合理化・効率化したいと考える企業・店舗担当者の方であれば、上述したような悩みを抱えているはずです。なぜなら、ビジネスモデルに応じて販売管理の業務領域は異なるから。数あるサービスのなかから、自社に最適なひとつを比較・選定することは簡単ではありません。
そこで本記事では、定義・サービス比較のポイントなど、知っておきたい販売管理システムの基礎知識を解説するとともに、おすすめの販売管理システムをニーズごとのカテゴリーに分類して比較紹介!最後までご覧いただければ、比較検討すべき販売管理システムを具体的にイメージできます。
※自社に合う販売管理システムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適な販売管理システムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
販売管理・販売管理システムとは
販売管理とは、自社商材・サービスの販売に関連する「見積もり作成・発行」「受注」「売上管理」「請求書発行」「入金管理」など、一連の業務フローを管理すること。これらの販売業務フローをシステム化し、一元的に管理するためのソフトウェア、アプリケーションのことを「販売管理システム」と呼びます。
販売管理=「販売管理」+「在庫管理」+「仕入・購買管理」
販売管理の目的は、自社商材・サービスの販売にともなう「お金」の流れを管理することですが、受注・売上管理と密接に係る欠かせない要素となるのが「モノ(商材・サービス)」です。
つまり、広義の意味での販売管理は、販売管理業務に加え「商材の在庫数を適切に管理する」業務、および「在庫数に応じて商材を仕入れ・生産する」業務が含まれます。このため、販売管理機能 + 在庫管理機能 + 仕入・購買管理機能が統合されたシステムを、販売管理システムと呼ぶ場合がほとんどです。
販売管理(受注) |
見積もり作成・発行、契約、受注管理など |
販売管理(請求) |
請求書の作成・発行、売掛金の回収など |
在庫管理 |
入出庫、在庫管理、出荷・納品、棚卸など |
仕入・購買管理 |
商材・生産部材の発注・購買、仕入先・ サプライヤーの管理(見積もり、契約、請求、支払い)など |
販売管理業務は業種・業態で異なる
ただし冒頭でも触れたように、業種・業態・企業個々のビジネスモデルに応じて販売管理業務は異なります。たとえば、商材販売ではなく、プロジェクト単位でサービスを提供する企業であれば、在庫管理業務は必要ありません。
逆に、個々の商材ごとに異なる管理が必要な食品業界などでは、ニーズを満たす在庫管理機能を持つ販売管理システムが必要でしょう。
機能も特徴も異なる多種多様な販売管理システムが存在しているのは、多種多様な市場ニーズに応えるため。販売管理システムの比較選定が簡単ではない理由はここにあります。
販売管理システムの詳細は下記記事をご参照ください。
関連記事:販売管理システムとは?できること・主な機能・メリット・導入のポイントを解説!
販売管理システムの比較ポイント
それでは、比較検討することが難しい販売管理システムは、どのようなポイントに着目してサービス比較していくべきなのか?以下から、ヒントとなる比較ポイントを簡単に解説していきましょう。
システム化の業務範囲・業務規模がどのくらいか
まずは、自社の販売管理業務を棚卸し、システム化したい業務範囲を明確にしておくことが肝心です。
在庫管理や仕入・購買管理機能は必要なのか?必要ならば、どのような機能を求めるのか?業務をブレイクダウンして必要な要素をピックアップしていくことで、理想とする販売管理システムの全体像が見えてきます。
業務の棚卸しに関連して気を付けておきたいポイントとしては、自社の事業規模も挙げられます。在庫を管理する倉庫は複数なのか?本社・支社でシステムを統合したいのか?事業規模が大きくなるほど、販売管理システムに求められる要求も大きくなるからです。
業務にあわせて販売管理システムを最適化して選ぶ視点
市場には多種多様な販売管理システムが存在しますが、必ずしも自社ニーズを満たすサービスがあるとは限りません。サービスを比較検討する際の考え方のひとつとしては、自社業務を変更することなくシステム化するため「販売管理システムの方を最適化する」という方向が挙げられます。
具体的な方法としては下記が上げられます。
・自社業務に最適化された販売管理システムをスクラッチ(ゼロから)開発する
・自社に近い特定業務対応型販売管理システムをカスタマイズして導入
スクラッチ開発はもちろん、パッケージカスタマイズであっても費用は高額になる傾向にあります。しかし、業務手順が複雑、独自性が高いなどの特徴を持つ企業・店舗であれば有効な方法。自社業務にもっともマッチする、カスタマイズ性の高い販売管理システムを見極めていくことが重要です。
「業務手順の独自性は高いがフロー自体は比較的シンプル」という特徴を持つ企業・店舗であれば、プログラミングの知識がなくても販売管理システムを開発できる「ノーコードツール」を活用する方法もあります。
販売管理システムにあわせて業務を最適化する視点
販売管理システムの導入は必須だが、多くの予算をかけられないという企業・店舗であれば、自社業務にもっともマッチするクラウド型(SaaS)販売管理システムを選択し、システムにあわせて業務手順を変更・微調整していく方向になるでしょう。
販売管理に特化したもの、汎用的に活用できるもの、気軽に導入できるERPなど、多種多様な販売管理システムから、自社ニーズを満たすサービスを比較検討しながら、絞り込んでいくことが重要になります。
どんな外部システムと連携できるか
例えば小売業界の企業であれば、POSレジシステムと連携されていなければ、どんな商品がいつ何個売れたかの情報を把握することが難しいです。販売管理システムと連携をすれば、注文の受付や伝票での受注後の処理を自動化させることも可能です。
どんなサポート体制か
システムの使い方が分からなかったり、これまで正常に動いていたシステムが突然不具合が生じて使えなくなったりと、不測の事態に陥るケースがあります。そこで重要なのは、販売管理システム提供社がどのようなサポート体制を用意しているかです。主に以下の観点でチェックしましょう。
- 電話のみでの対応か
- 電話だけでなくチャットでの対応が可能か
- サポートのために担当者が来社可能か
- サポートは別途有料か
- 24時間土日祝にも対応しているか
また、システムを導入しても、運用まで定着しないと意味がありません。全社で問題なく扱えるようになるためにも、サポート体制について確認しておくと安心です。たとえば、トラブル発生時に24時間対応をしているのか、24時間対応はないが訪問などのサポートはあるのか、マニュアルが完備されているのかなど、導入後のサポートにもさまざまなパターンがあります。
ただし、サポートについては別途料金が発生する場合もあるため、予算やシステムへの理解度(社内だけで対応できそうか)も含めて検討してください。利用料金の安さを重視するのか、充実したサポートを求めるのかなど、自社の状況を総合的に考えながら選択していきましょう。
おすすめ販売管理システム14選比較
販売管理システムの比較ポイントを把握できたところで、おすすめの販売管理システムをタイプ別に比較紹介していきましょう。
本記事ではクラウド型とパッケージ型のシステムを紹介しています。
※クラウド型:Googleスプレッドシートなどのように、クラウド環境に構築されたシステムにユーザーがインターネット経由で接続・利用する形態
※パッケージ型:用意した自社サーバにパッケージソフトウェアをインストールして利用する形態
特定業務対応型(3選)
まずは特定の業界・業種のニーズに対応する機能を備えた『特定業務対応型販売管理システム』です。
Aladdin Office(アラジンオフィス)
※画像引用:Aladdin Office(アラジンオフィス)
「Aladdin Office(アラジンオフィス)」は、大阪市北区・東京都港区に本社を構えるシステム開発会社、株式会社アイルが開発・提供するパッケージ型販売管理・在庫管理システムです。
ファッション・食品・化粧品・医療・製造など、業務・業種別に最適化された特化型パッケージが複数用意され、オプションを組み合わせたイージーオーダーであらゆる業態に対応可能。中小・中堅企業を中心に、5,000社以上の企業が導入する実績も誇ります。
コアとなる販売管理・在庫管理以外にも、生産・輸入・プロジェクト管理機能が追加できるほか、店舗・ECを統合した「CROSS-OVERソリューション」も構築可能。オンプレミスでの設置はもちろん、テレワークを加速させるパブリッククラウドでの利用も可能です。倉庫管理システム・BIツールなど、外部システムとの柔軟な連携にも対応。高機能をそのまま、手軽に利用できるSaaS版「アラジンクラウドソリューション」もラインナップ。カスタマイズニーズにも対応可能です。
費用 |
要問い合わせ |
主要な機能 |
マスタ管理、受注管理、売上管理、請求・入金・支払管理、 実績管理、発注・仕入管理、在庫管理、内部統制・セキュリティなど |
オプション |
輸入管理、プロジェクト管理、生産管理、ハンディ連携、 会計連携、店舗・EC連携、カスタマイズなど |
おすすめの企業 |
自社業種に特化した拡張性の高い 販売管理システムを導入したい中小・中堅企業 |
楽商
※画像引用:楽商
「楽商」は、東京都江東区に本社を構えるシステム開発会社、株式会社日本システムテクノロジーが開発・提供する卸売業向けパッケージ型販売管理・在庫管理システムです。
業界別の業務プロセスに最適化された16種類のパッケージが用意され、オンプレミスでの構築・展開のほか、AWSなどを活用したクラウドでのシステム構築・展開に対応。多種多様な業界・業種1,000社以上から導入される豊富な実績を誇ります。
多品種・多メーカー、医療機器メーカー、レンタル・リース業、製造業、菓子卸、総合食品卸、広告代理店など、業界独自の機能を搭載した各パッケージは、オプションの追加や外部システム連携、カスタマイズによるさらなる業務最適化にも対応。50年を超える販売管理システム開発のノウハウをもとに、個別ニーズに最適なプランを提供可能。自由自在にプログラムを組み立てられるサポート面も高い評価を得ています。
費用 |
330万円〜 (ネットワーク版・5クライアントの参考価格) |
主要な機能 |
受注管理、売上管理、発注管理、仕入管理、 在庫管理、請求管理、支払管理、月次管理、統計管理など |
オプション |
見積管理、顧客管理、ロット管理、 ハンディ連携、輸入管理、カスタマイズなど |
おすすめの企業 |
業種に特化した拡張性の高い販売管理システムを 導入したい中小・中堅卸売企業 |
懐刀(ふところがたな)
※画像引用:懐刀
「懐刀(ふところがたな)」は、山口県防府市に本社を構えるシステム開発会社、株式会社三友が開発・提供する食品製造業・卸売業向けのパッケージ型販売管理・在庫管理・製造管理システムです。
食品業界特化型ならではの商習慣を踏まえた標準機能を搭載し、課題になりがちなトレーサビリティー(原材料の調達から生産、消費や廃棄まで追跡できる状態)、直営店管理、通信販売などにも対応。オンプレミスでの設置のほか、データセンターを活用したクラウド版の利用も可能です。
受注から出荷までのリードタイムが短い食品業界にあわせ、ロット別をはじめとした多彩な在庫管理機能を統合していることが懐刀の特徴。いつどこで生産されたか、出荷されたかを瞬時に把握できる機能を持っています。会計ソフトやPOSなどとの連携、ニーズに応じたカスタマイズにも柔軟に対応。オプションのタブレットアプリを活用した現場の業務効率化も期待できます。
費用 |
要問い合わせ |
主要な機能 |
売上管理、仕入管理、在庫管理、製造管理、 トレーサビリティー、通信販売、データ分析など |
オプション |
店舗発注、モバイル伝票発行、 システム連携、カスタマイズなど |
おすすめの企業 |
業界ならではの課題を解決したい食品製造業・卸売業企業 |
統合・汎用型(5選)
次に、販売管理・在庫管理・仕入購買管理が統合され、汎用的に活用できる販売管理システムを比較紹介していきます。販売管理業務に独自性が少ない、業務標準化したいニーズのある企業におすすめです。
Smile Works(スマイルワークス)
※画像引用:Smile Works
「Smile Works(スマイルワークス)」は、東京都千代田区に本社を構える、株式会社スマイルワークスが開発・提供するSaaS型ERPです。
販売管理・在庫管理機能を持つ「販売ワークス」、伝票仕訳・決算書作成機能を持つ「会計ワークス」、勤怠管理・給与計算機能を持つ「給与ワークス」が用意され、ニーズに応じて組み合わせることでバックオフィス業務を効率化可能。低価格で中小企業の業務効率化を実現できます。
基本となる販売ワークスは、計画・収支管理・予実対比・経費管理も含めたプロジェクト管理にも対応。電子帳簿保存法に対応するEDI機能(企業間取引で発生する契約書などを電子交換できる機能)を標準搭載するため、企業間の電子取引データをスムーズに管理できます。もちろん、相手先企業がSmile Worksを利用していなくてもEDI連携が可能。承認ワークフロー・複数倉庫管理などのオプションが充実していることもポイントです。
費用 |
初期費用:33,000円、 販売ワークス・会計ワークス・給与ワークス月額費用:11,000円 |
主要な機能 |
プロジェクト管理、販売管理、仕入管理、在庫管理、 集計表出力、顧客・商品マスタなど(販売ワークス) |
オプション |
承認ワークフロー、ファイル共有、 複数倉庫、FAX送信など |
おすすめの企業 |
販売管理・財務会計・給与計算を標準化したい中小企業 |
SKit FLEXi
※画像引用:SKit FLEXi
「SKit FLEXi」は、大阪市北区・東京都渋谷区に本社を構えるシステム開発会社、株式会社NTTデータセキスイシステムズが開発・提供するSaaS型ERPです。一般的なSaaSとは異なり、機能拡充に柔軟に対応するカスタマイズ基盤が用意されていることが特徴。
業務設計・カスタマイズを含む導入支援で、個別企業のニーズに対応できます。また、メンテナンス不要・月額費用で利用可能など、SaaSならではの特徴を併せ持つERP・販売管理システムです。
基本となる販売・仕入・在庫管理機能が充実し、請求・入金処理を含む債務管理、仕訳・帳票出力を含む財務・会計管理、ワークフロー機能・外貨取引・管理などの機能も統合。卸売業を中心に、工事・組立・加工などの様々な業務フローを効率化可能です。
導入時に必要な機能だけを組み合わせることも可能なため、無駄なコストを排除しながら将来的な拡張にも対応できます。
費用 |
要問い合わせ |
主要な機能 |
販売管理、仕入管理、在庫管理、外注管理、原価管理、 販売計画・粗利管理、債権管理、会計管理、ワークフロー、外貨管理など |
オプション |
請求書発行代行サービス、FAX自動送信サービス、 カスタマイズなど |
おすすめの企業 |
受注から決算までを可視化したい年商30〜100億円規模の企業 |
flam
※画像引用:flam
「flam」は、香川県高松市に本社を構えるシステム開発会社、株式会社フリップロジックが開発・提供するSaaS型販売管理システムです。
Easy & Usefulをコンセプトに開発されており、販売・仕入・在庫管理業務を簡単かつスムーズに統合できることが特徴。高い稼働率と強固なセキュリティを誇るクラウドサーバを利用しながらも、ローカルで操作しているかのようなレスポンスの良さを持つことも好評を得ている要因です。
見積から受注・納品・出荷・予算管理・売上台帳を含む「販売管理」、発注・買掛台帳を含む「仕入管理」、棚卸にも対応する「在庫管理」の基本機能を持つ「スタンダード」に加え、セット商品管理・画像保管・オリジナル帳票などを追加した「プロフェッショナル」、30アカウントに電話サポートを追加した「プレミアム」をラインナップ。どのプランでも標準でMFクラウド会計との連携に対応するほか、個別カスタマイズの依頼できます。
費用 |
初期費用無料、月額費用・アカウント数 「スタンダード:10,230円 / 3」 「プロフェッショナル:21,780円 / 5」 「プレミアム:54,780円 / 30」 |
主要な機能 |
販売管理、仕入管理、在庫管理、 伝票データメール送信、メールテンプレート管理など |
オプション |
データ容量追加、アカウント追加、 オリジナル帳票作成、カスタマイズなど |
おすすめの企業 |
販売・仕入・在庫管理を手軽・安価に効率化したい中小企業 |
DeskAssist
※画像引用:DeskAssist
「DeskAssist」は、東京都品川区に本社を構えるソリューション提供企業、東芝テック株式会社が開発・提供するパッケージ型販売管理システムです。
売上請求管理・仕入買掛管理・商品在庫管理の基本システムをベースに、オプション、ニーズにあわせた機能拡張・アップグレードに対応できることが特徴。個別企業のニーズにあわせたカスタマイズにも対応できます。
小規模中小企業の販売・仕入・在庫管理を効率的に処理できる基本システム以外にも、見積管理サブ・受注管理サブ・発注管理サブが用意され、自在な組み合わせ・データ連携が可能。同社独自の業務システム用プログラミング言語「Steplan」が活用されているため、細かなニーズにも柔軟性のあるカスタマイズで対応できます。財務会計・給与計算などのオプションを含め、必要な機能だけをチョイスできる柔軟性が魅力です。
費用 |
要問い合わせ |
主要な機能 |
売上請求管理、仕入買掛管理、商品在庫管理、 見積管理、受注管理、発注管理など |
オプション |
財務会計、給与計算、マニフェスト管理、カスタマイズなど |
おすすめの企業 |
現状業務を変更せずに販売管理をシステム化したい中小企業 |
Claris FileMaker
※画像引用:Claris FileMaker
「Claris FileMaker」は、カリフォルニア州に本社を構えるAppleの子会社、Clarisが開発・提供するローコード開発ツールです。オンプレミスで展開できるパッケージ版、SaaSで利用できる「FileMaker Cloud」が用意されており、ニーズに応じて選択可能。
プログラミングの知識・スキルを必要とせず、誰でも業務を効率化できるカスタムAppを作成できることが特徴。必要に応じてClarisパートナー企業へのアプリケーション構築を依頼することも可能です。
日本でも以前から活用されてきたFileMakerは、販売管理システムはもちろん、在庫管理・顧客管理を統合できる強力なデータベースを搭載。世界中のパートナーが開発したClarisアプリケーションをMarketplaceで購入・活用することも可能です。
Chatworkやクラウドサインなど、日本製のサービスとも連携可能な「Claris Connect」を利用した機能拡張も簡単です。
費用 |
パッケージ版 「ユーザーライセンス:57,600円」 「同時接続ライセンス:176,400円」、 SaaS版「Essential:月額1.950円 / 1ID」 「Standard:月額4,000円 / 1ID」 |
主要な機能 |
カスタムApp作成、 月間2GBのAPIデータ転送など |
オプション |
Claris Connect、Marketplace |
おすすめの企業 |
自社に最適化した販売管理システムを 作成したい中小・中堅企業 |
販売管理特化型(2選)
続いて、SES・システム開発会社など在庫を持たずにプロジェクト単位で案件を管理する企業に最適な、『販売管理特化型販売管理システム』を比較紹介していきます。
フリーウェイ販売管理
※画像引用:フリーウェイ販売管理
「フリーウェイ販売管理」は、東京都中央区に本社を構えるクラウドベンダー、株式会社フリーウェイジャパンが開発・提供するSaaS型販売管理システムです。
売上伝票の入力、請求書の発行、入金伝票の入力などの販売管理に特化したシンプルなサービスであり、3名まで1,000伝票まで無料で使えることが特徴。10,000を超える累計ユーザーを誇るなど、実績も豊富です。
月額3,278円の有料版であれば、ユーザー数4名で利用でき、作成できる伝票数も無制限に拡張可能。見積作成・管理、在庫管理などの機能はありませんが、シンプルに販売管理・伝票作成だけしたい個人事業主・中小企業に最適です。
無料から使える「フリーウェイ経理」「フリーウェイ給与計算」「フリーウェイタイムレコーダー」なども用意され、バックオフィス業務を安価に効率化可能です。
費用 |
初期費用無料、有料版:月額3,278円 |
主要な機能 |
売上伝票の入力、請求書の発行、 入金伝票の入力など |
オプション |
なし |
おすすめの企業 |
シンプルに販売管理・伝票作成だけしたい 個人事業主・中小企業 |
board
※画像引用:board
「board」は、東京都千代田区に本社を構えるシステム開発会社、ヴェルク株式会社が開発・提供するSaaS型販売管理システムです。
在庫を持たない、プロジェクト単位のビジネスモデルを持つ小規模・中堅企業をターゲットとしており、リード獲得後の営業管理から入金・支払管理までを守備範囲としていることが特徴。各種帳票の作成・管理と周辺業務の効率化、経営分析による知見をリーズナブルに獲得できます。
同社の経営者が自身で販売管理を行うなかで得られたノウハウを投入しているため、誰にでも使いやすく、経営に役立つ機能が満載。案件単位の損益管理、電子契約サービスと連携した契約書管理、ChatworkやSlackと連携した未請求・未払いアラートなどを活用できます。また、freee会計との連携も可能。CSVを活用した会計ソフト連携も可能です。
費用 |
初期費用無料、月額費用・アカウント数 「Personal:1,078円 / 1」 「Basic:2,178円 / 3」 「Standard:4,378円 / 15」 「Premium:6,578円 / 50」 |
主要な機能 |
営業管理、見積作成、受注・発注管理、納品管理、 請求管理、入金・支払管理、経営分析など |
オプション |
書類バージョン管理、書類の英語・外貨対応、 デザインエディターなど |
おすすめの企業 |
在庫を持たないビジネスモデルの 個人事業主・中小企業 |
ノーコード開発型
販売管理システム・在庫管理システムを問わず、業務アプリケーションの基本は「データベース + アプリケーション」です。
最後に、データベースを基本に自在にアプリケーションを構築できるノーコード開発ツールを比較紹介していきます。販売管理を含む業務の独自性が高い、業務に最適化されたシステムを導入したい企業におすすめです。
楽楽販売
※画像引用:楽楽販売
「楽楽販売」は、東京都渋谷区に本社を構えるクラウドベンダー、株式会社ラスクが開発・提供するSaaS型リレーショナルデータベース・アプリケーションです。
データベース活用によるリアルタイム情報共有、ルーチンワークの自動化を特別な知識・スキルを必要とせずに実現できるノーコード開発ツールであることが特徴。導入前の業務改善提案はもちろん、ベーシックサポート・プレミアムサポートなどの導入後のサポートも万全です。
データベース・アプリケーションである楽楽販売はできることも多様。顧客管理・案件管理・見積管理などの営業管理から、受発注管理・売上管理・契約管理・請求管理・原価管理・外注先管理などの販売・在庫・購買管理まで、アイデア次第で自在にカスタマイズしながら理想の販売管理システムを構築可能です。
費用 |
初期費用:150,000円〜、 月額費用:60,000円〜 (ユーザー数・データベース数で変動) |
主要な機能 |
顧客管理、案件管理、見積管理、受発注管理、 売上管理、契約管理、請求管理、 原価管理、外注先管理などを構築可能 |
オプション |
ベーシック・プレミアムサポート |
おすすめの企業 |
自社ビジネスモデルに最適化した 販売管理システムを構築したい中小企業 |
初期費用・月額費用無料プランがあるシステム(3選)
ZAICO
画像引用 : クラウド在庫管理ソフト「ZAICO」
「ZAICO」は、山形県米沢市に拠点を構える株式会社ZAICOが開発・提供する、クラウド型販売管理システムです。
現代表がアルバイト勤務していた倉庫会社の効率化のため試作した、スマートフォンアプリが原型。「誰でもカンタン!在庫管理をシンプルに」をコンセプトにしたわかりやすいインターフェースを持つことが特徴です。
200件までの商品登録と簡易検索に特化した無料プランのほか、iPhone / Android端末でのピッキングリスト作成・納品も可能な有料プランも用意。バーコード・QRコードで簡単在庫管理を可能とした「エントリー」、会計ソフトとのAPI※連携、CSV連携に対応する「スタンダード」、発送業務機能を活用できる「シッピング」を選択できます。
※API : Application Programming Interface。ソフトウェアの一部を公開して、他のソフトウェアと機能を共有できるようにしたもの
無料プラン |
エントリー プラン |
スタンダード プラン |
シッピング プラン |
|
初期費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
無料 |
月額費用 |
0円 |
1,078円 |
3,278円 |
10,780円 |
データ登録数 |
200件 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
主な機能 |
在庫管理 |
入出庫 ・棚卸スキャン |
・API機能 ・追加ユーザー登録 |
・発送指示 ・納品書・送り状作成 |
ロジクラ
画像引用 : ロジクラ
「ロジクラ」は、東京都新宿区に拠点を構える株式会社ロジクラが開発・提供する、クラウド型販売管理システムです。
シンプルな入出荷・在庫管理のみであれば無料で使い続けられる「Freeプラン」が用意されているほか、EC業務を効率化する機能の満載された有料プランも用意。そのプランを選んでも初期費用無料なのも嬉しいポイントです。
本格的な倉庫管理に対応するロジクラは、iOSアプリを活用した携帯端末での在庫管理が可能なことも特徴。最初からカメラを活用したバーコードスキャン機能が搭載されるほか、出荷担当者が倉庫担当のスマートフォンに指示を出すことも簡単。出荷量・拠点数・倉庫管理機能の有無に応じた3つの有料プランを選択可能です。
Freeプラン |
Liteプラン |
Standardプラン |
Premiumプラン |
|
初期費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
無料 |
月額費用 |
0円 |
9,000円〜 |
25,000円〜 |
40,000円〜 |
拠点数 |
1 |
1 |
3 |
3 |
出荷数 / 月 |
50件 |
100件 |
800件 |
2,000件 |
Tana
画像引用 : 在庫管理 Tana
「Tana」は、東京都港区に拠点を構えるInstoll株式会社が開発・提供するクラウド型販売管理アプリです。
数千種類の資材・薬品があちこちに散らばってしまう、大学の研究室が抱えがちな課題を解決するため、スマートフォンで手軽に使えるツールを開発したのが原点。バーコードスキャン機能を搭載し、スマホだけで手軽に入庫・出庫・棚卸できるシンプルな在庫管理アプリです。
1名で利用するのであれば、すべての機能を制限なく無料で使えることもポイント。チームで在庫管理できる有料プランも用意されており、メンバー1名ごと月額220円で利用できます。留学生などでも使いやすいよう英語対応していることもTanaの特徴です。
1名で利用 |
スタンダードプラン |
アカデミックプラン |
|
初期費用 |
無料 |
無料 |
無料 |
月額費用 |
0円 |
220円 / 1名 |
110円 / 1名 |
おすすめ販売管理システム比較表
サービス名 |
費用 |
主な機能 |
おすすめの企業 |
Aladdin Office (アラジンオフィス) |
要問い合わせ |
マスタ管理、受注管理、売上管理、 請求・入金・支払管理、 実績管理、発注・仕入管理、 在庫管理、内部統制・セキュリティなど |
自社業種に特化した拡張性の高い 販売管理システムを導入したい中小・中堅企業 |
楽商 |
330万円〜 (ネットワーク版・ 5クライアントの参考価格) |
受注管理、売上管理、発注管理、 仕入管理、在庫管理、請求管理、 支払管理、月次管理、統計管理など |
業種に特化した拡張性の高い販売管理システムを 導入したい中小・中堅卸売企業 |
懐刀 (ふところがたな) |
要問い合わせ |
売上管理、仕入管理、在庫管理、製造管理、 トレーサビリティー、通信販売、データ分析など |
業界ならではの課題を解決したい 食品製造業・卸売業企業 |
Smile Works (スマイルワークス) |
初期費用:33,000円、 販売ワークス・会計ワークス・ 給与ワークス月額費用:11,000円 |
プロジェクト管理、販売管理、仕入管理、在庫管理、 集計表出力、顧客・商品マスタなど |
販売管理・財務会計・給与計算を 標準化したい中小企業 |
SKit FLEXi |
要問い合わせ |
販売管理、仕入管理、在庫管理、外注管理、 原価管理、販売計画・粗利管理、債権管理、 会計管理、ワークフロー、外貨管理など |
受注から決算までを可視化したい 年商30〜100億円規模の企業 |
flam |
初期費用無料、月額費用・アカウント数 「スタンダード:10,230円 / 3」 「プロフェッショナル:21,780円 / 5」 「プレミアム:54,780円 / 30」 |
販売管理、仕入管理、在庫管理、 伝票データメール送信、 メールテンプレート管理など |
販売・仕入・在庫管理を手軽・安価に 効率化したい中小企業 |
DeskAssist |
要問い合わせ |
売上請求管理、仕入買掛管理、商品在庫管理、 見積管理、受注管理、発注管理など |
現状業務を変更せずに 販売管理をシステム化したい中小企業 |
Claris FileMaker |
パッケージ版 「ユーザーライセンス:57,600円」 「同時接続ライセンス:176,400円」、 SaaS版 「Essential:月額1.950円 / 1ID」 「Standard:月額4,000円 / 1ID」 |
カスタムApp作成、 月間2GBのAPIデータ転送など |
自社に最適化した販売管理システムを作成したい 中小・中堅企業 |
フリーウェイ販売管理 |
初期費用無料、有料版:月額3,278円 |
売上伝票の入力、請求書の発行、 入金伝票の入力など |
シンプルに販売管理・伝票作成だけしたい 個人事業主・中小企業 |
board |
初期費用無料、月額費用・アカウント数 「Personal:1,078円 / 1」 「Basic:2,178円 / 3」 「Standard:4,378円 / 15」 「Premium:6,578円 / 50」 |
営業管理、見積作成、受注・発注管理、納品管理、 請求管理、入金・支払管理、経営分析など |
在庫を持たないビジネスモデルの 個人事業主・中小企業 |
楽楽販売 |
初期費用:150,000円〜、 月額費用:60,000円〜 (ユーザー数・データベース数で変動) |
顧客管理、案件管理、見積管理、 受発注管理、売上管理、契約管理、 請求管理、原価管理、外注先管理などを構築可能 |
自社ビジネスモデルに最適化した 販売管理システムを構築したい中小企業 |
ZAICO |
初期費用・月額費用:無料~ |
在庫管理、商品登録、簡易検索 |
低コストで在庫管理ができるアプリを求める |
ロジクラ |
初期費用・月額費用:無料~ |
倉庫管理、携帯端末での在庫管理、 バーコードスキャン |
複数の店舗・倉庫を管 |
Tana |
初期費用・月額費用:無料~ |
11種類のバーコードに対応するスキャン 英語対応 |
外国人従業員がいる |
販売管理システムの導入事例
「実際に販売管理システムの導入で、どのくらいの効果があるものなの?」と疑問に感じる方のために、販売管理システムの導入によってどんな課題をどのくらい削減できたか、事例を紹介します。事例を見ることで、より導入のイメージがしやすくなるでしょう。
【飲食】株式会社ドミノ・ピザ ジャパン
画像引用:楽楽販売
項目 |
内容 |
導入システム |
楽楽販売(株式会社ラクス) |
課題 |
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結果 |
|
「株式会社ドミノ・ピザ ジャパン」は、世界60カ国以上で9,000店舗以上持つピザチェーンです。
同社の課題は各直営店舗から本部にバイクの修理・メンテナンスの依頼をFAXで処理していたことでした。メンテナンス履歴をPCで手動入力しなくてはならず、時間と手間がかかっていたのです。
煩雑な業務フローの課題解決のため、同社は「楽楽販売」を導入し、最新の情報を拠点間で共有できるようにしました。
その結果、FAXによる時間のロスやミスを防止できるようになり、従来のファクス用紙も不要です。
また、1日3時間の入力作業も10分程度の確認作業へと削減でき、業務の効率化につなげられました。手作業で行っていた業務は「楽楽販売」で完結でき、空いた時間を別の業務に充てられます。
【医療】シーマン株式会社
画像引用:アラジンオフィス
項目 |
内容 |
導入システム |
Aladdin Office(株式会社アイル) |
課題 |
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結果 |
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「シーマン株式会社」は、医療用のシステムや消耗品などを、病院へ販売している企業です。グループ会社の「スーガン」が輸入した機器の販売の販売も行っています。
同社の課題は、既存の基幹システムが満足に在庫管理できず欠品が出やすいことや、欲しいデータが欲しいときに出てこないことでした。
同社は、上記の課題を解決するため「Aladdin Office」のほか、BtoB ECシステム「アラジンEC」も導入しました。システム導入により、以下のように業務の効率化につなげられました。
- 見積依頼の作成時間を3分の1に短縮できた
- 業務時間を1か月70時間ほど削減できた
- 残業がゼロになった
【コンサル】株式会社笑顔創造
画像引用:SmileWorks
項目 |
内容 |
導入システム |
Smile Works(株式会社スマイルワークス) |
課題 |
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結果 |
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「株式会社笑顔創造」は、経営セミナーや勉強会の開催、会計業務のサポートや整理収納のコンサルタントを行っている企業です。
同社の課題は、売掛金の管理が複雑なため、顧問先に安心感を与えられないことでした。そのため「Smile Works」を導入し、上記の課題を解決できたのです。
システム活用により、請求金額の月別消し込みが自動化でき、同社の複雑な請求業務が簡単になりました。また、社印の画像データを添付すると押印が不要になり、業務の効率化も可能になりました。
さらに、実際のデータをリアルタイムで確認しながらサポートが受けられるため、顧問先も安心して利用できます。
販売管理システムの注意点
使い方や導入の段取りを間違えると、現場から反感を買うなどトラブルが生じることもあります。あらかじめ注意点を把握して、トラブル発生を最小限にしましょう。
コミュニケーションの減少の恐れ
販売管理システムの導入によって業務効率化・自動化を実現できますが、電話 / FAX / メールなどのやり取りがなくなることで、顧客とのコミュニケーションが希薄になる傾向があります。取引先とのコミュニケーションが減ると、急なトラブルが発生した際に、柔軟な対応を依頼しづらくなる恐れが生じます。また、取引先が持つ自社商品への不満や業界に関する独自情報などを教えてもらいにくくなることにもつながる可能性もあります。
間接業務がなくなる分、むしろ顧客との関係性を保つための営業に力をいれる必要があるでしょう。定期的にオンライン電話をしたり、過去注文してもらった商品の派生商品を紹介するなどして関係維持に努めましょう。
実際に使う人の意見を反映する
どんなシステムが欲しいか考える際、IT部門だけで考えるのはおすすめしません。実際にシステムを利用する部署の意見を反映しないと「使い勝手が悪くて結局使われない」という結果になる恐れがあります。宝の持ち腐れにならないように、実際に使う人の意見を聞いて、どのツールを選ぶか、どの開発会社に発注するかを決めましょう。
段階的な導入が必要な場合もある
販売管理システムを導入する際に、すでに社内で導入しているシステムから一気にを変更してしまうと、現場の混乱を招く恐れがあるからです。現場の混乱は従業員の不満に繋がり、システム導入に協力して貰えなくなるリスクをはらんでいます。
システム化の優先順位をつけた上で、段階的に導入をしていきましょう。まずはAという部署から導入し、時期を見てBにも展開、といった流れです。先に導入計画を立てた上で、同時進行で社員の育成・教育を進めることも忘れてはなりません。
導入後の体制づくりが必要
導入したからといって放置していては、生産性向上や利益の向上といった効果を得られないまま時が過ぎる恐れがあります。何のためにシステムを導入したのかわからなくなってしまいます。
生産管理システムを上手に活用すれば、無駄をなくしたりするために使えるデータが算出できるため、活用しない手はないでしょう。導入後うまく運用できるように、体制づくりに注力することをおすすめします。
販売管理システム比較まとめ
本記事では、定義・サービス比較のポイントなど、知っておきたい販売管理システムの基礎知識を解説するとともに、おすすめの販売管理システムをニーズごとのカテゴリーに分類して比較紹介してきました。
企業経営の根幹となる販売管理は、欠かすことのできない重要な業務。それを効率化するためのITシステムが販売管理システムです。しかし、販売管理業務のあるべき姿は個々の企業によって大きく異なり、当然、適切な販売管理システムは企業に応じて異なります。
※自社に合う販売管理システムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適な販売管理システムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
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この記事を書いた人

梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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