ネット販売システムの種類・選び方から導入手順までわかりやすく紹介【2024年最新版】

ネット販売システムの種類・選び方から導入手順までわかりやすく紹介

近年、ネットショッピングによる消費が、右肩上がりで増加しています。2022年10月に総務省統計局が発表した家計消費状況調査においても、ネットショッピングの支出額が年々増加していることが伺えます。

画像引用:家計消費状況調査 ネットショッピングの状況について(二人以上の世帯)ー2022年(令和4年)8月分結果ー|総務省統計局

ネットショッピングの支出額の増加を受けて、ネット販売の導入を検討する企業やサービスも増加傾向にあります。一方で、ECサイトを開設してネット販売を導入するには、専用のシステムが必要です。

近年、様々なシステムが登場する中、以下のような悩みをお持ちの担当者さまもいるのではないでしょうか。

  • ​​ネット販売システムの仕組みがよく分からない
  • ネット販売システムにはどのような種類があるのか知りたい
  • ネット販売システムの導入にあたって、フローが知りたい
  • 自社に最適なネット販売システムが見つからない

当記事では、そんなネット販売システムを導入したい担当者さま向けに、

  • ネット通販システムの概要(仕組みや構築方法)
  • 代表的なネット販売システム
  • ネット販売システム導入の流れ
  • ネット販売システム会社の選定ポイント
  • おすすめの制作会社

この記事を読めば、ネット販売システムの仕組みなどの基本知識から、ネット販売システムの導入フロー、自社に最適なネット販売システムなどが網羅できます。ぜひお役立てください。

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目次
  1. 1. ネット販売システムの仕組み
    1. 1-1. ECサイト
    2. 1-2. カートシステム
    3. 1-3. 管理システム
  2. 2. システムタイプ別構築方法
    1. 2-1. ECモール
    2. 2-2. ASPカート
    3. 2-3. EC用オープンソース
    4. 2-4. パッケージソフト
    5. 2-5. フルスクラッチ
  3. 3. 代表的なネット販売システム12選
    1. 3-1. ECモール
    2. 3-2. ASPカート
    3. 3-3. EC用オープンソース
    4. 3-4. パッケージソフト
  4. 4. ネット販売システム導入までの流れ
    1. 4-1. 1.ECの目的と目標の決定
    2. 4-2. 2.ECサイト・システムの構築方法を策定
    3. 4-3. 3.ECサイト・システムの開発
    4. 4-4. 4.販売商品の登録
    5. 4-5. 5.テスト・リリースの実施
  5. 5. ネット販売システム会社を依頼する時のポイント
    1. 5-1. 構築実績が豊富か
    2. 5-2. 開発以外の付加価値があるか
  6. 6. ECサイト構築に強い制作会社3選
    1. 6-1. 株式会社Liments(リメンツ)
    2. 6-2. 株式会社イーディーエー
    3. 6-3. 株式会社ユニアース
  7. 7. まとめ

ネット販売システムの仕組み

ネット販売システムとは、決済・在庫・商品登録など、ネット販売における一連の業務処理を行う管理システムです。

ECサイトを運営するために必要な基本システムは、以下の3つで構成されています。

  • ECサイト
  • カートシステム
  • 管理システム

本章では、ネット販売システムを構成する3つの要素の概要について、詳しく解説します。

ECサイト

システムを載せる本体となるのが「ECサイト」です。電子商取引(E-Commerce:イーコマース)を行うすべてのWebサイトを総称し、「ネットショップ」とも呼ばれています。

分かりやすくいえば、オンラインショッピングができるWebサイトのことで、ユーザーが実際に商品を見るページにあたります。

主要なECサイトのページ例は、以下の通りです。

  • 商品一覧・詳細ページ
  • 商品検索機能
  • 会員登録ページ
  • マイページ管理
  • お気に入り機能
  • レコメンド(おすすめ)機能
  • レビュー
  • 最近見た商品
  • 店長ブログ
  • 特定商取引法に基づく表記ページ
  • 取引方法に関するページ

カートシステム

「カートシステム」の目的は、商品をカゴに入れてレジで決済することです。

ECサイトのカートシステムは、オフライン店舗における「ショッピングカート」や「レジ」の役割が融合しています。

カートシステムの具体的な機能は、以下の2つです。

  1. ユーザーが購入したい商品をカートに入れる
  2. 「購入ボタン」を押して決済する

ECサイトではオンラインショッピングが基本で、ユーザーは以下のような多種多様の支払い方法が選択できます。

  • 代引き払い
  • クレジットカード
  • 銀行振込
  • コンビニ決済
  • キャリア決済
  • 後払い決済
  • 電子マネー

管理システム

「管理システム」とは、ユーザー情報や商品情報など、バックヤードの情報管理をする、バーチャルオフィス的な機能です。ECサイト運営担当者は管理システムを使ってネットショップを運営するため、ECサイトの管理画面からも見える必要があります。

管理システムでよく使われる機能としては、以下のものが挙げられます。

  • 受注メールの送信
  • 発送完了メールの送信
  • 受注・入金管理機能
  • 在庫の管理
  • ショップ情報の入力・編集
  • 商品データの入力・編集
  • 納品書や発送伝票の印刷
  • メールマガジンの発行
  • 広告の管理

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システムタイプ別構築方法

上記のシステムを一式搭載するシステムを構築するには、いくつかの方法があります。主なシステムタイプは、以下の5つです。

  • ECモール
  • ASPカート
  • EC用オープンソース
  • パッケージソフト
  • フルスクラッチ

以下の表は、各タイプのビジネス規模や発生する費用をまとめたものです。

システム
の種類

ビジネス
規模

初期構築
費用相場

月額
費用相場

運営
維持費

EC
モール

個人〜
1億円規模

無料〜
約5万円

無料〜
約5万円

安い

ASP
カート

個人〜
1億円規模

〜約10万円

〜約10万円

月額費用
がかかる

EC用
オープン
ソース

約1〜5億円

約10〜30万円

約10万円
前後

安い

パッケージ
ソフト

約1〜30億円

100万円〜

約10〜30万円
前後

高い

フル
スクラッチ

30億円〜

1,000万円〜

数十万円〜

非常に高い

本章では、各タイプの特徴やメリット・デメリットについて解説します。

ECモール

サービス例

  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング

ビジネス規模

個人〜1億円規模

初期構築費用相場

無料〜約5万円

月額費用相場

無料〜約5万円

運営維持費

安い

制作期間

短い

カスタマイズ性

低い

サーバー

不要

「ECモール」とは、多数のネットショップが出店できるプラットフォームです。複数のテナントが出店しているデパートを想像すれば、イメージしやすいのではないでしょうか。

メリットとしては、サーバーが不要で、ネット開業や運営に必要な機能がすべて搭載されていることが挙げられます。そのため、システムの構築もほかの構築手段と比べて容易です。

一方で、モール内の規定に沿って運営する必要があるため、機能やデザイン性にオリジナリティが出しにくいというデメリットもあります。

ASPカート

サービス例

  • Shopify
  • w2 Commerce
  • Makeshop

ビジネス規模

個人〜1億円規模

初期構築費用相場

〜約10万円

月額費用相場

〜約10万円

運営維持費

月額費用が発生

制作期間

短い

カスタマイズ性

低い

サーバー

不要

「ASP」とは、アプリケーション・サービス・プロバイダー(アプリケーションを提供するサービス事業者)の略です。日本語にすると、ネットショップ運営に必要な受注管理システムやショッピングカートシステムを一貫して提供するサービスを意味します

システム構築の難易度やコスト面において、ある程度システムが構築されており、コストもさほど高くないため、初めての方でも導入ハードルが低いという魅力があります。

ただし、ECモールのように1つのモールに様々な店舗が出店する形式と異なり、1つ1つの店舗が独立しているため、知名度の向上や集客が容易ではないためデメリットといえるでしょう。ただし、現在ではSEO施策やSNS連携を備えているASPカートもあります。

EC用オープンソース

サービス例

  • EC-CUBE
  • Magento
  • WordPress
    (WelCart)

ビジネス規模

約1〜5億円

初期構築費用相場

約10〜30万円

月額費用相場

約10万円前後

運営維持費

安い

制作期間

短い〜長い

カスタマイズ性

普通

サーバー

必要

「オープンソース」とは、ソースコードが公開されているソフトウェアです。つまり、EC用オープンソースとは、ECサイトに特化したオープンソースとなります。

EC用オープンソースを活用するメリットは、独自の機能を追加で実装したり、第三者が公開したプラグインを用いて機能をカスタマイズしたりと、開発の自由度が高い点です。

一方で、ECサイトの構築後もシステムの運用管理・保守は継続する必要があります。そのため、優秀なシステムエンジニアを確保しなければならないといった弱点もあるでしょう。社内に優秀なシステムエンジニアがいない場合は、アウトソーシングでシステムエンジニアに依頼する方法もあります。

パッケージソフト

サービス例

  • ecbeing
  • EC-Orange
  • ebisu mart

ビジネス規模

約1〜30億円

初期構築費用相場

100万円〜

月額費用相場

約10〜30万円前後

運営維持費

高い

制作期間

長い

カスタマイズ性

高い

サーバー

必要

「ECパッケージ」とは、ECサイトの構築に必須な商品の在庫管理機能や決済機能を有した、ECサイト構築ソフトです

ECパッケージの強みは、サイトの構築に必要な機能が豊富にそろっており、ゼロからサイトを制作する手間やコストを削減できる点です。また、基本機能を備えつつ、その他の機能の追加や外部システム・サービスとの連携ができるなど、カスタマイズ性も高いといえます。さらに、オープンソースのように開発ベンダーによってソースコードが開示されていない分、セキュリティの高さも魅力です。

一方で、初期構築コストや運営維持コストがかかるというデメリットもあります。そのため、ある程度の予算を確保しておく必要があるでしょう。

フルスクラッチ

サービス例

-

ビジネス規模

30億円〜

初期構築費用相場

約1,000万円〜

月額費用相場

約数十万円〜

運営維持費

非常に高い

制作期間

〜長い

カスタマイズ性

非常に高い

サーバー

必要

「フルスクラッチ」とは、既存のソフトウェアやプログラムを使わずに、オーダーメイドでゼロからECサイトを構築する方法です

フルスクラッチはカスタマイズの自由度が最も高く、機能もデザインも自社が叶えたい要件をすべて満たせる点が魅力です。そのため、他店との差別化やブランド力をアピールするのに適しています。

一方でフルスクラッチのデメリットは、初期構築費用や運営維持費が高いことです。資金力があり、ECサイトにおいてもある程度の売り上げが見込めていない限り、フルスクラッチでのECサイト構築は難しいでしょう。また、ゼロからECサイトを構築するため、高い技術力や能力、知識を持った優秀なエンジニアも不可欠です。自社でエンジニアを用意できない場合は、アウトソーシングでエンジニアを確保するとよいでしょう。

▼関連記事

自社でECサイトを構築するメリットや自社でECを構築する際の注意点については、「EC開発とは?主な構築方法と費用相場・開発手順・外注のポイントを解説」を合わせてご覧ください。

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代表的なネット販売システム12選

実際にネット販売システムにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、代表的なネット販売システムをいくつかご紹介します。

ECモール

ECモールの強みは集客力の高さです。Amazonや楽天市場をはじめ、ECモールサイト自体の知名度が高いため、新規顧客との接点が圧倒的に有利だといえるでしょう。一方で、ECモールは拡張性が低く、他店と差別化がしにくいというデメリットもあります。

ここでは、ECモールの代表的なサービスを3つご紹介します。

Amazon

Amazon

画像引用:Amazon公式サイト

Amazon.com, Incが運営する「Amazon」は、ページが最適化されているため、面倒な操作やカスタマイズも不要です。大口出品と小口出品に分かれており、本格的なECサイト運営を希望する場合は、月額登録料4,900円でより豊富な機能が利用できる大口出品を選ぶといいでしょう。

出品形態

小口出品

大口出品

月額登録料

なし

月額4,900円

基本成約料

1商品あたり
100円

なし

在庫管理

なし

あり

各レポート機能

なし

あり

カートボックス

なし

あり

Amazonによる
配送料の設定

あり

なし

出品者による
配送料の設定

なし

あり

楽天市場

楽天市場

画像引用:楽天市場公式サイト

楽天グループ株式会社が運営する「楽天市場」は、Amazonをおさえて国内トップの流通額を誇ります。2022年10月時点で会員数は1億以上という知名度と、充実した店舗支援キャンペーンが魅力なので、新事業の展開を検討している企業にもおすすめです。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピング

画像引用:Yahoo!ショッピング公式サイト

ヤフー株式会社会社が運営する「Yahoo!ショッピング」は、スマホからでも簡単に制作でき、初期費用・月額共に無料で出店できる点が特徴です。

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ASPカート

ASPカートを活用してECサイトを構築する場合、システムがASP側に委ねられてしまう点がデメリットです。一方で、ASPカートはサーバーの用意が不要で、システムの構築が容易という大きな強みもあります。ASPカートは、年間数千万以上の売上が見込まれるECサイトにおすすめです。

ここでは、代表的なASPカートサービスを3つご紹介します。

Shopify

Shopify

画像引用:Shopify公式サイト

Shopify Inc.が提供する同名のサービス「Shopify(ショピファイ)」は、世界170万店舗以上で利用されているネットショップ作成サービスです。海外販売や越境ECに強く、豊富なアプリケーションや独自のテンプレート言語「liquid」を使うことで、自由にカスタマイズが行えます。

w2 Commerce

w2 Commerce

画像引用:w2 Commerce公式サイト

w2ソリューション株式会社が提供する「w2 Commerce」は、販促や業務効率化をサポートする業界トップクラス(950以上)のCRM機能を備えており、高い拡張性を誇ります。LINE配信を始め、「OMO」と呼ばれるオンライン・オフラインを融合させたマーケティング手法の実施機能も搭載しているため、実店舗の小売店を持つ企業にも有益です。

Makeshop

Makeshop

画像引用:Makeshop公式サイト

東証プライム上場のGMOグループが提供する「Makeshop」は、流通額10年連続1位の実績を持つASPショッピングカートサービスです。決済手数料が最安値(3.14%〜)で販売手数料も無料なので、ショップが成長しても高い利益率を維持できます。月額利用料が1万円かかりますが、売上手数料が発生しないため、売り上げが大きくなるほど他のASPカートサービスと比べて安くなるシステムです。

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EC用オープンソース

EC用オープンソースは、自社にエンジニア部署がない場合は開発ができる会社への依頼が必要です。手間はかかりますが、その分カスタマイズ性が高いため、自社に必要な機能を搭載しやすいというメリットがあります

ここでは、代表的なEC用オープンソースを3つご紹介します。

EC-CUBE

EC-CUBE

画像引用:EC-CUBE公式サイト

株式会社イーシーキューブが開発する「EC-CUBE」は、初期費用無料かつ日本で1番選ばれているオープンソースのEC構築システムです。デザインの自由度も高く、理想のECサイトが実現出来ます。インテグレートパートナーと呼ばれる、2022年10月時点で150社以上の開発パートナーを持つため、企業との連携や集客力・売り上げの向上が見込めます。

Magento

Magento

画像引用:Magento公式サイト

「Magento(マジェント)」は、Adobe Inc.のExperience Cloudで提供されているサービスの1つで、無制限の商品登録や注文管理システムの新機能による運営コストの削減が可能です。海外ユーザーのユーザビリティー体験を駆使してECサイトが作成されているため、必要な機能を備えた自社に合ったECサイトが構築できます。

WordPress(WelCart)

WordPress(WelCart)

画像引用:Welcart公式サイト

コルネ株式会社が提供する「Welcart」は、日本初のWordPress専用のショッピングカートで、国内ECプラグインシェア1位を獲得しています。独自開発可能なオープンソースや豊富なテンプレートデザインや機能を備えており、カスタマイズ性の高さもポイントです。WordPressでECサイトを構築する場合には、有効な選択肢の1つといえるでしょう。

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パッケージソフト

自社のサーバーにECパッケージをインストールすれば、ゼロからシステムをプログラミングすることなく、簡単にネットショップが開設可能です

以下では、代表的なパッケージソフトを3つご紹介します。

ecbeing

ecbeing

画像引用:ecbeing公式サイト

株式会社ecbeingが提供する「ecbeing」は、1,500を超える企業で導入されている、14年連続ECパッケージ国内シェア1位の商品です。500名以上の開発体制と200名を超える部隊によるECマーケティングサポートが完備されており、顧客の新規獲得からファン化までワンストップで支援してくれます。

EC-Orange

EC-Orange

画像引用:EC-Orange公式サイト

株式会社エスキュービズムが提供する「EC Orange」は、販売実績13年の歴史を持ち、POSシステムとデータ連携可能なECパッケージです。ECサイトや管理画面が多言語に対応しているため、インバウンド向けECサイトの構築にも適しています。単独ECサイト・大規模ECサイト・グローバルECサイト・オムニチャネルなど幅広いタイプのECサイト構築が可能です。

ebisumart

ebisumart

画像引用:ebisumart公式サイト

株式会社インターファクトリーが提供している「ebisumart(エビスマート)」は、インストール不要のクラウド型パッケージです。システムは常に最新にアップデートされており、自社のメンテナンス費用もかかりません。また、同製品は、ECサイト構築ツールSaaS型非カート市場で4年連続シェア1位を獲得しています。

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ネット販売システム導入までの流れ

ネット販売システム導入までの流れ

ネット販売システムの概要を理解したところで、次はネット販売システムの導入に必要なステップを見ていきましょう。

1.ECの目的と目標の決定

どのような商材をどの程度の売上規模で販売するのか、販売モデルやECで実現したいことなど、自社の希望要件を洗い出しましょう。コンセプトを明確にすることで、システムを選ぶ際にも役立ちます。

目的や目標の例:

  • 越境ECを作って、海外の顧客に自社のブランドを広めたい
  • 法人企業にサービスを提供するために、BtoB向けのECサイトを作りたい
  • 初期費用500万円以内でECサイトを立ち上げたい
  • 年商1,000万円規模のネットショップを目指したい

▼関連記事
ネット販売を始めるために必要な初期費用や初期費用を抑えるコツについては、については、「ネット販売に必要な初期費用とは?必要項目をまとめて解説!」を合わせてご覧ください。

2.ECサイト・システムの構築方法を策定

選んだシステムが希望要件に合っているかの判断は、決して容易ではありません。選定した構築方法が希望要件に適していない場合、後々大幅な修正が発生してしまう可能性があります。判断に迷った場合は、ECサイトの開発実績のある企業に相談してみるのもおすすめです。

3.ECサイト・システムの開発

モールやASPの場合は自社でも対応可能ですが、オープンソースやパッケージソフト、フルスクラッチであれば、システム開発会社に依頼する必要があります。自社のニーズと齟齬がないよう、システム開発会社に丸投げするのではなく、担当者と密にコミュニケーションを取りましょう。

4.販売商品の登録

販売商品の登録には、商品名・価格・在庫数だけでなく、商品写真などの用意も別途必要です。さらに、ユーザーが思わず購入したくなるような商品写真や説明文を用意する必要があります。もし予算に余裕がある場合は、プロのカメラマンやコピーライターへの依頼も検討するといいでしょう。

5.テスト・リリースの実施

本格的にECサイトの運用を開始する前に、構築したシステムの動きに不具合がないか何度もテストを実行しましょう。チェックすべきポイントとしては、以下の項目が挙げられます。

  • ショップや商品情報の画像がきちんと反映されているか
  • 商品名や説明文、商品価格に誤字脱字や誤情報がないか
  • 決済サービスがきちんと動作しているか
  • 受注管理メールなどのコミュニケーション設計に不備がないか

運営側の視点だけではなく、ユーザー視点でテストを実施し、自社ECサイトや設定の不備を確認することが大切です。不具合や問題が見つからなければ、サイトをリリースします。

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ネット販売システム会社を依頼する時のポイント

ネット販売システム会社を選ぶ際には、ECサイトの構築に強みがある会社を選択することが重要です。主に重要なポイントには、以下の2つが挙げられます。

  1. 構築実績が豊富か
  2. 開発以外の付加価値があるか

ここでは、ネット販売システム会社を依頼する際のポイントを2つ紹介します。

構築実績が豊富か

事前にネット販売システム会社のWebサイトなどで、ECサイト構築実績の有無を確認しておきましょう。カスタマイズ性の高さや越境ECで人気のShopifyや、国内の導入実績の多いオープンソースを用いた開発実績があるかどうかも注目すべきポイントの1つです。

開発以外の付加価値があるか

例えば、企画や運営のフォロー・サーバーやシステム周りの開発・マーケティング支援など、会社によって強みはそれぞれ異なります。備わっているサポートが、自社のニーズを満たすものであるかどうかも合わせて確認しておきましょう。

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ECサイト構築に強い制作会社3選

自社でのECサイト構築が厳しい場合や、より独自性の高いECサイトを構築したい場合は、システム制作会社への依頼を検討するといいでしょう。ここでは、ECサイト構築に強い制作会社を3社ご紹介します。

株式会社Liments(リメンツ)

株式会社Liments(リメンツ)

画像引用:株式会社Liments公式サイト

株式会社Liments(リメンツ)は、東京都杉並区にあるWeb制作・Webマーケティング会社です。同社は主に、Shopifyを利用したECサイト制作を強みにしています。また、独自のノウハウを活用したキーワード対策を得意としているため、効率的な集客の向上も期待できます。

オープンソフトのEC-CUBE、パッケージソフトのecbeingでの開発も可能で、自社ECサイトの構築・制作支援に限らず、ECモールへの出店支援なども用意されています。

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株式会社イーディーエー

株式会社イーディーエー

画像引用:株式会社イーディーエー公式サイト

2005年に創業し、東京都港区に所在を置く株式会社イーディーエーは、これまでに国内240社以上・450以上のアプリ制作・開発を行っています。

オープンソフトのEC-CUBE、パッケージソフトのecbeingでの開発も可能で、スマートフォンアプリと連動したWebシステムにも対応しています。

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株式会社ユニアース

株式会社ユニアース

画像引用:株式会社ユニアース公式サイト

大阪府大阪市にある株式会社ユニアースでは、企画から開発、運営まで全て対応可能です。取引実績は400社(2022年10月時点)を超えており、Shopifyを利用したECサイト制作、オープンソフトのEC-CUBEを用いた開発を得意としています。

また、同社はIT導入支援事業者認定されており、最大350万円お得になるIT導入補助金の申請サポートも行っているため、補助金制度を用いて制作コストを削減したい企業にもおすすめです。

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まとめ

当記事では、ネット販売システムの構築には、以下の5つの手法があることを解説しました。

  • ECモール
  • ASPカート
  • EC用オープンソース
  • パッケージソフト
  • フルスクラッチ

また、ネット販売システムを導入する際は、以下のステップを適切に進めることが大事です。

  1. ECの目的と目標の決定
  2. ECサイト・システムの構築方法を策定
  3. ECサイト・システムの開発
  4. 販売商品の登録
  5. テスト・リリースの実施

自社のニーズに合ったデザインや機能を備えたECサイトを構築するなら、システム開発会社への依頼もおすすめです。本記事を参考に自社に最適なネット販売システムを選んで、ECサイトの開業や運営に役立ててください。

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Q. ネット販売システムのおすすめは?

おすすめのネット販売システムとして「Amazon」「楽天市場」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

Q. ネット販売システムを選ぶ際のポイントは?

ネット販売システムを選ぶ際のポイントとして「構築実績が豊富かどうか」「開発以外の付加価値があるか」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。