- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー ECサイト開発
ECサイトにおすすめの販売管理システム5選と選び方を解説【2024年最新版】
ECサイトを開設してネット販売するには、専用の販売管理システムが必要不可欠です。
しかし、販売管理システムを導入するにあたって、以下のような悩みや疑問を抱いている担当者さまもいるのではないでしょうか。
- どのような販売管理システムを選べばいいかわからない
- 販売システムのメリットやデメリットが知りたい
- 自社に適した販売管理システムが知りたい
本記事では、システムを導入するメリットや・デメリットや選び方のポイントについて解説し、ECサイトのおすすめ販売管理システムも合わせて紹介します。
この記事を読めば、販売管理システムの基礎知識や、販売管理システムを選ぶ際のポイント、自社に適した販売管理システムが理解できるようになります。ぜひお役立てください。
※ECサイト制作を優秀な制作会社に外注するなら、システム幹事にご相談ください。経験豊富なアドバイザーがヒアリングをさせていただいた上で、ご要望に合った制作会社を厳選し、ご紹介します。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
ECサイトの販売管理システムとは
販売管理とは、販売活動に関連する商品やお金のフローを管理することです。
例えば、以下のような情報を集約し、管理します。
- 何を
- 誰に
- いつ
- どこで
- いくつ
- いくらで
- 販売したのか
ECサイトで活用される「販売管理システム」とは、ECサイトの運営に必要不可欠な管理を一元化および自動化するシステムのことです。主に顧客情報や受注状況などのデータを集約し、これまで手動で行っていた業務を自動化することにより、効率的なECサイトの運用・管理が可能になります。
ECサイトで販売管理システムを使うメリット
ECサイトに販売管理システムを用いることで得られるメリットは、主に以下の4つです。
- 作業効率化を図れる
- ミスやトラブルを減らせる
- 顧客対応を強化できる
- 販売方法の多様化と売上機会の創出が期待できる
作業効率化を図れる
販売管理システムを活用する大きなメリットの1つは、受注内容や商品情報、また在庫などの管理を効率化できることです。
例えば、一括・ワンクリックでECサイト内のページ作成や変更、情報の自動更新ができるため、スピーディーに販売における管理業務を遂行できます。その分企業は商品開発などに時間が割けて、事業全体の効率アップが図れるでしょう。
ミスやトラブルを減らせる
人間が販売管理を行う場合、どうしても避けられないのがヒューマンエラーです。販売管理システムを使えば、受注管理・商品登録・在庫管理など様々な工程を自動化できるため、発注漏れや誤出荷、誤情報の入力などのミスやトラブルを減らせます。
顧客対応を強化できる
販売管理システムを使えば、これまで手動でしていた工程を自動化することで浮いた時間を、顧客対応に費やすことが可能です。カスタマーサポートやフォローメールなど、顧客1人ひとりに効率良く対応できるようになることで、顧客満足度の向上が期待できます。また、顧客の信頼度が高まれば、売上増加も見込めるでしょう。
販売方法の多様化と売上機会の創出が期待できる
売上拡大のために販売チャネルを増やすことは、効果的な手段の1つです。一方で、販路拡大に伴い、管理すべきデータや業務の量も増加します。
そこで、販売管理システムで商品を一括管理することで、セット商品の販売や在庫の調整がしやすくなり、多種多様の販売方法が展開可能です。結果的に、売上機会の創出が期待できます。
▼関連記事 自社でECサイトを構築するメリットや自社でECを構築する際の注意点については、 「【ネット販売】ECとは?メリットや自社で構築する方法を解説」を合わせてご覧ください。 |
ECサイトで販売管理システムを導入する注意点
ECサイトで販売管理システムを導入すると様々なメリットが得られる一方で、いくつかの注意すべきポイントもあります。
- 導入コストとランニングコストがかかる
- 顧客との直接のコミュニケーション機会が減少するケースもある
- システム操作に慣れるまでに教育コストがかかる
- 業務内容を変更しなければいけない場合もある
導入コストとランニングコストがかかる
販売管理システムに発生する費用は導入コストだけではありません。販売管理システムを導入する際は、運用にかかるランニングコストも考慮する必要があります。システムにもよりますが、月額1万円以内に収まるものから、100万円近いものまで千差万別です。自社のニーズや規模に合ったものを選ぶことで、人件費や時間の節約につながり、結果的にリターンを得られるでしょう。
顧客とのコミュニケーション機会が減ることもある
販売管理をシステム化することで、作業工数の削減を図れる一方、顧客との直接のコミュニケーション機会が減ってしまうリスクが考えられます。理由としては、今までオフラインや手動で行っていたコミュニケーションが、自動化・デジタル化されるためです。
ただし販売管理システムを活用すれば時間を捻出しやすくなるため、意識的にコミュニケーション機会を設けることで、顧客とのコミュニケーションや関係性の構築を図れるでしょう。
システム操作に慣れるまでに教育コストがかかる
新しいシステムの採用後は、システムの操作や機能に慣れるまでに時間を要します。
場合によっては、勉強会や研修プログラムを開催したり、マニュアルを用意したりと、工夫をする必要があるでしょう。そのため、システムを導入してからスタッフが慣れるまでの教育コストについても考慮する必要があります。
業務内容を変更しなければいけない場合もある
システム導入によって、従来の作業内容に新たな作業が加わったり、フローが変更したりする可能性があります。また、慣れ親しんだ業務の内容が変わることに抵抗を覚えるスタッフがいるかもしれません。
販売管理システムを導入する際は、あらかじめメリットや必要性を教えておくといいでしょう。
ECサイトに販売管理システムを導入して行えること
販売管理システムを導入することで、多くの作業を効率的に行えるようになります。
例えば、以下の点が挙げられます。
- 受注管理
- 商品登録
- 在庫管理
- 出荷
- メール管理
- ECサイトの分析
- 売り上げ・決済管理
受注管理
複数のECモールに出店する場合、受注管理を取りまとめるのは容易ではありません。
販売管理システムには、複数ECサイトの注文データの一括取り込みや、受注伝票の内容に応じた自動振り分け機能などが搭載されています。
販売管理システムを導入すれば手間が簡略化され、時間や工数の削減が可能です。
商品登録
販売管理システムを導入すれば、各ECサイトへの商品登録・商品名・説明文・商品画像などを一括で登録や変更が可能です。登録したデータはすべてのECサイトに反映できるため、多店舗運営や新店舗への展開も効率的に進められるでしょう。
在庫管理
全商品の在庫情報を個別に管理するには、非常に大きな手間と負担がかかります。
販売管理システムを導入すれば、複数のECモール・ECサイトの自動連携ができるため、在庫管理がしやすくなります。リマインダー機能によって在庫切れなどの機会損失も防げるほか、人的リソースや時間的リソースも削減可能です。
出荷
自社または委託先の倉庫システムと販売管理システムを連携させることで、倉庫への出荷指示や発送連絡メール送信などを自動で行えます。
倉庫の入荷実績に応じてECサイトの在庫数も自動更新されるため、スタッフの作業負担の軽減にもつながるでしょう。
メール管理
注文受付・入金確認・発送連絡・フォロー連絡などのメールを作成・自動送信できる機能です。
メールが売上にどれだけ寄与したかを分析するメールマーケティングも行えます。また、自動送信なので、送り忘れや送り間違いなどのヒューマンエラーも防げるでしょう。
ECサイトの分析
販売管理システムによっては、ECサイトの分析機能が搭載されています。ユーザー行動や購入単価、流入経路、コンバージョン数などの分析を行うことで、顧客の満足度の向上や売上増加につなげられるでしょう。
売上・決済管理
決済システムとの連携によって、複雑な入金管理の手間を省くことが可能です。また、入金確認後に販売管理システムを活用することで、金額が請求通りに回収されているかを確認します。
売上の効率的な集約によってマーケティングに役立てられるだけでなく、手動による入力漏れや入力ミスも防げます。
ECサイトに導入する販売管理システムの選び方
ECサイトに導入する販売管理システムを選ぶにあたって、いくつかのポイントがあります。
他のサービスと連携できるか
自社または委託倉庫システムなど、すでに導入しているサービスがある場合、導入を考えている販売管理システムと連携可能かを確認しましょう。
現在利用しているサービスと連携できれば、新しく操作を覚え直したり、社員に教育をし直す必要がなかったりと、導入がスムーズになります。また、将来的にサービスを増やす予定があれば、検討中の販売管理システムと導入予定のサービスが連携可能かを確認しておきましょう。
操作しやすいシステムか
販売管理システムを短期間で変えると、その都度初期費用が発生するため、販売管理システムを導入したら、長期的に利用し続けることになります。そのため、操作性の高さは非常に重要です。
なぜなら、どんなに高性能で豊富な機能を備えていても、使いづらいようであれば、かえって効率が悪くなってしまうからです。検討中の販売管理システムに無料トライアルがある場合は、一度試してから決めることをおすすめします。
サポート体制が整っているか
サポート窓口やサポート体制が整備されているかも、販売管理システムを選定する上で重要です。
仮にシステムエラーやサーバーダウンが発生した場合、業務や取引が滞り、大きな損失をもたらす恐れがあります。事前にWebサイトや資料請求などでサポート可能な連絡方法や時間帯などを確認し、困った時やトラブル発生時にすぐに相談できる体制が整っているシステムを選びましょう。
自社製品に適したシステムか
販売・生産している販売管理システムによっては、特定分野の製品や業務に特化しているものがあります。
自社製品や業務に適した販売管理システムを選ぶことによって、導入後に機能の追加などのカスタマイズ・システム開発が不要になります。また、販売管理システムのランニングコストが抑えられ、業務効率化にも役立つでしょう。
オンプレミス型かクラウド型か
販売管理システムは、オンプレミス型とクラウド型の2種類に分けられます。
- オンプレミス型:自社に設置されたサーバー内にデータ保管する形式
- クラウド型:サービス提供事業者のデータセンター内でデータ管理される形式
オンプレミス型はカスタマイズの自由度が高く、クラウド型はITリソースを自社調達する必要がないため、初期費用が安く済むといったメリットがあります。
自社が何を最重視しているかを加味した上で、自社のニーズに合った形式を選ぶといいでしょう。
▼関連記事 ネット販売を始めるために必要な初期費用や初期費用を抑えるコツについては、 「ネット販売に必要な初期費用とは?必要項目をまとめて解説!」を合わせてご覧ください。 |
ECサイトに使える販売管理システム5選
ここでは、ECサイトに活用できるおすすめの販売管理システムを5つご紹介します。無料お試し期間のあるシステムを厳選したため、ぜひ販売管理システムの選定にお役立てください。
TEMPOSTAR
画像引用:TEMPOSTAR公式サイト
トータルECサポート企業のSAVAWAY株式会社が運営する「TEMPOSTAR(テンポスター)」は、クラウド型でありながら、運用に合わせて柔軟にカスタマイズが可能なハイブリッドカスタマイズシステムです。
注文・受注情報の自動仕分け機能や複数倉庫と連携および在庫管理可能なマルチロケーション機能など、EC運営の効率性を向上させるための機能が豊富に搭載されています。同システムでは30日間の無料デモ体験が可能です。
助ネコ
画像引用:助ネコ公式サイト
株式会社アクアリーフが提供する「助ネコEC管理システム」は、利用者満足度業界第1位の販売管理システムです。
助ネコは、アイティクラウド株式会社運営の「ITreview Grid Award」において、最高位の「Leader」の称号を9期連続で獲得しています。同賞は、ITreviewに投稿されたユーザーレビューをもとに、4半期に1度、ユーザーの満足度・認知度が優れた製品に贈られる賞です。
情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の「国際規格ISO/IEC 27001」やクラウドサービスに特化した情報セキュリティ管理策の国際標準規格「ISO/IEC 27017」を取得しており、顧客情報の機密性やセキュリティの高さも強みです。助ネコEC管理システムでは、30日間の無料体験が提供されています。
CROSS MALL
画像引用:CROSS MALL公式サイト
株式会社アイルが運営する「CROSS MALL」は、在庫・商品・受注・発注管理などの業務を一元化してくれる、複数ECサイト一元管理クラウドサービスです。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングをはじめ、多くの主要ECモール・ECカートに対応しています。
また、そのほかにも以下のような様々なサービスと連携可能です。
- 送り状発行ソフトや物流サービス
- WMS(倉庫管理システム/在庫管理システム)
- メール共有・管理ソフト
- CRMサービス
- 決済サービス
- WEB領収書
- 納品書発行サービス
CROSS MALLでも、解説つきのオンラインデモ無料体験が用意されています。
GoQSystem
画像引用:GoQSystem公式サイト
「GoQSystem(ごく一システム)」は、株式会社GoQSystemが提供する販売管理システムです。同システムは、年間流通金額3,179億円、年間商品販売数1億9,113万点、年間受注件数2,324万件の実績を持ちます。また、定額制なので、注文数の多さを問わず1日あたり500円(月額15,000円)で業務効率の向上が図れます。
メール(24時間365日対応)、電話、AIチャットボットなどサポート体制も充実しており、土日祝日の緊急時にもLINEで相談可能です。GoQSystemでは、20日間の無料お試しができます。
まとまるEC店長
画像引用:まとまるECサイト公式サイト
株式会社ブランジスタが運営する「まとまるECサイト」は、ネットショップ運営代行会社が開発した定額制の販売管理システムです。
月額固定費(月額9,800円〜)のみのシンプルな料金プランで、初期費用・サポート費用・店舗数課金・受注数課金・メンテナンス費用も含まれます。
対応ECモールやECカートを、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングをはじめとする主要サービスに絞ることで、安定したシステム開発や低価格を実現しています。まとまるECサイトでは、最大1ヶ月間の無料トライアルが可能です。
まとめ
ECサイトにおける販売管理システムとは、ECサイトの運営に不可欠な管理を一元化および自動化するシステムを意味します。
ECサイトを運営するにあたって、
販売管理システムを活用することで得られるメリットは、以下の4つです。
- 作業効率化を図れる
- ミスやトラブルを減らせる
- 顧客対応を強化できる
- 販売方法の多様化と売上機会の創出
また、販売管理システムを選ぶ際には、以下の5つのポイントを重視するといいでしょう。
- 他のサービスと連携できるか
- 操作しやすいシステムか
- サポート体制が整っているか
- 自社製品に適したシステムか
- オンプレミス型かクラウド型か
自社のニーズに合ったデザインや機能を備えたECサイトを構築するなら、システム開発会社への依頼もおすすめです。本記事を参考に自社に最適な販売管理システムを選んで、ECサイトの運営や商品の販売に役立ててください。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
※ECサイト制作を優秀な制作会社に外注するなら、システム幹事にご相談ください。経験豊富なアドバイザーがヒアリングをさせていただいた上で、ご要望に合った制作会社を厳選し、ご紹介します。相談料は一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
Q. ECサイト向け販売管理システムのおすすめは?
ECサイトにおすすめの販売管理システムとして「TEMPOSTAR」「助ネコ」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. ECサイト向け販売管理システムを選ぶ際のポイントは?
ECサイト向け販売管理システムを選ぶ際のポイントとして「他のサービスと連携できるか」「操作しやすいシステムか」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
この記事を書いた人
Sayah
専門分野: ビジネス、SEO、語学、海外文化
日本語と英語、スペイン語、フランス語の4ヶ国語話者。メディア運営会社で約5年間メディア運営・SNS運用に携わったのち独立。語学力と海外経験を活かし、グローバル視点でビジネス記事を執筆する傍ら、SEOの監修やオンラインPR、翻訳に従事。米国大学でBusiness Administrationを専攻。
このライターの記事一覧