- 更新日 2023.10.25
- カテゴリー ECサイト開発
Shopifyとは|料金プラン・メリット・デメリットを紹介【2024年最新版】
Shopifyを使うか迷っている人のなかには、Shopifyについて詳しく知りたいと考えている人もいるでしょう。Shopifyに関する知識を身に付けておかないと、導入するかどうか適切に判断できず、後悔に繋がりかねません。
そこで、本記事ではShopifyの料金プランやメリット・デメリットについて詳しく解説します。また、Shopifyがおすすめな方の特徴についても紹介するため、Shopifyを導入するか判断する材料になるでしょう。
- Shopifyにどんな機能があるのかを知りたい
- Shopifyを利用するのにメリット・デメリットを知りたい
- どのような人がShopifyの利用に向いているのか知りたい
上記の項目に該当する方は、ぜひ参考にしてください。
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Shopifyとは
引用:Shopify
カナダの企業であるShopifyは、世界NO.1のシェアを誇るECサイトの開発・運営を助けるプラットフォームです。
決済手数料が安いためお得に利用できるうえに、導入コストも安い点が魅力的です。また、2017年には日本向けにカスタマイズされたことから、多くの日本企業に利用されるようになりました。
従来は日本向けの文献があまり存在しないことが懸念点でしたが、今では様々なWebサイトや本などで情報収集をできます。以上のことから、Shopifyは今からECサイトを運営したいと考えている人におすすめのサービスです。
Shopifyの機能
Shopifyの8つの機能は、以下の通りです。
- マルチチャネルプラットフォーム
- ショッピングカート
- マネージメント
- SEOとマーケティング
- 商品管理
- Webホスティング
- ストア分析
- モバイルアプリ
それぞれの機能について、各章で詳しく解説します。
マルチチャネルプラットフォーム
マルチチャネルプラットフォームは、多様なチャネルと連携して商品を販売できる機能のことです。具体的には、以下のようなチャネルと連携可能です。
- eBay
- Amazon
- 楽天市場
- TikTok
マルチチャネルプラットフォームによって、上記の環境でShopifyによる出品ができると考えていいでしょう。表示回数が増えれば顧客の目にも届きやすくなるため、非常にありがたい機能といえます。
ショッピングカート
ショッピングカート機能は、SSLサーバー証明書(ウェブ上で身分を証明するためのもの)によって高度なセキュリティレベルで保護されているため、顧客の個人情報を厳重に守ります。
顧客に快適かつ安全な購入体験をして貰うための機能です。
また、クレジットカードを含む100種類以上の決済方法が用意されているため、貴重な販売機会を逃しません。さらに、多言語に対応してるため幅広い顧客に訴求できるのも嬉しいポイントでしょう。越境ECによく選ばれる、Shopifyならではの強みです。
マネージメント
マネージメントでは、ECサイトの顧客プロフィールやアカウントを管理したり、購入履歴をマーケイティングに役立てたりといった機能が搭載されています。顧客情報や購入履歴をもとに、該当の顧客に対して適切な情報を送信できます。
その他にも、メールテンプレートを用いて自動送信メールを自由にカスタマイズしたり、ドロップシッピングビジネス(ECサイト上で無在庫で商品を販売するビジネス手法)の設定をしたりも可能です。
マーケティング
Shopifyでは、ECサイト・商品の魅力を伝えるのにマーケティングを利用できます。「SEOマスター」や「Plug In SEO」、「マーケティング設定」などのアプリ・機能を使用すると、集客強化が期待できます。
いずれも集客には欠かせない要素です。よくあるECサイトとは別の集客導線を考える必要もありません。
先述の「SEOマスター」や「Plug In SEO」を使用してSEO(検索エンジン最適化)を施せるため、検索結果の上位に表示させて検索流入を確保しやすくなります。また、商品・Webページ・ブログ記事のサイトマップを自動で生成するため、サイトマップ作製の手間を省けるのも魅力の1つです。
商品管理
Shopifyで商品管理機能を利用すれば、商品の在庫や販売方法を管理できます。ドロップシッピングビジネスではない、在庫を抱えたECサイト展開では重要な機能です。
在庫数を自動で追跡し、在庫がなくなった際には自動的に商品の販売が停止されます。また、無制限に商品を登録できるため、多くの商品を取り扱う予定の人でも安心です。
さらに、定期購入やデジタルコンテンツのダウンロード販売にも対応可能なのも特徴的なポイントです。
Webホスティング
Shopifyでは、簡単なセットアップだけで超高速ホスティングが提供されます。Shopifyのグローバルサーバーネットワークが働くためです。
ホスティングとは、端的にいえばサーバーを借りることを指します。レンタルサーバーといえば伝わる人もいるでしょう。セキュリティ対策の一環としてShopifyが行ってくれるため、管理の負担が少なくなるでしょう。
当然、ホスティングがあることによって、収集したビジネスデータや顧客情報を安全に保護できます。
ストア分析
Shopifyのストア分析機能を利用すれば、購買データの管理・分析ができます。
販売・注文・トラフィックを一元管理できるため、効率的にECサイトを運用できます。また、商品・トラフィック・流入経路をレポート作成し、成約数や売り上げの向上に繋げることも可能です。
さらに、Google アナリティクスと連携できるため、どんなキーワードでたどり着いたのかなどのマーケティングで欠かせない細かなデータも管理できます。
モバイルアプリ
Shopifyのモバイルアプリでは、注文受付からアフターサービスまで一連の業務を管理できます。ネットワークさえあれば、どこからでも確認できます。
文字どおりモバイルで利用できるアプリであるため、PCがなくてもスマートフォンやタブレット1つで確認できるため便利です。ECサイト構築時に、モバイルアプリを別で構築する必要もないため、利便性が高いといえるでしょう。
もちろん、作成はパソコンで行い、日頃の管理はモバイルアプリからでも問題ありません。
Shopifyの料金プラン
Shopifyの料金プランとして、以下の5つが挙げられます。プランごとの月額費用や、向いている人について解説します。
- スタータープラン
- ベーシックプラン
- スタンダードプラン
- プレミアムプラン
- Shopify Plus
スタータープラン
スタータープランは、月額5$(約654円)と格安のプランです。最低限の機能で商品を販売したい方向けの内容となっています。
【スタータープランの機能】
- Shopifyの販売機能を他のサイトに埋め込み
- SNSでの商品販売
- Shopify POSを利用したオフライン販売
- 売上・利益に関するデータの表示
- 不正注文の可能性がある注文に注意喚起
- クーポンコードの発行
- 動的チェックアウトボタン
- 訪問者の流入元や属性などのレポート機能
- 商品や注文の管理
- Shopify Inbox
- Shopify Marketsの利用
ショップ開始までのステップも数クリックと少なく、商品のイメージ写真や画像を用意しておけば他のプランよりも時間をかけずにショップ開設ができるプランです。InstagramやWhatsAppなどでの販売を得意としています。
ただしモバイルデバイス向けであるため、パソコン上に表示させられません。また、できることも非常に限定されているのがデメリットでもあります。
ベーシックプラン
ベーシックプランの月額費用は、$25(約3,274円)となっています。小規模なストアや個人ストア向けの機能が揃っているのが特徴です。
【ベーシックプランの機能】
- オンラインストア
- 無制限の商品登録数
- スタッフアカウント2名分
- 英語での24時間サポート
- 販売チャネル
- 最大4つの在庫ロケーション
- 注文の手動作成
- クーポンコード
- 無料SSL証明書
- カゴ落ち対策メール
- ギフトカード
- 顧客セグメンテーション
- マーケティングオートメーション
- 無制限の連絡先登録数
スタータープランよりもできることは増えているものの、スタンダードプランやプレミアムプランと比較すると少々物足りない設定となります。販売手数料もわずかながらベーシックプランの方が高く設定されています。
スタッフアカウント数も2つと限られているため、小規模でECサイトを立ち上げたい人におすすめです。
スタンダードプラン
スタンダードプランは、月額$69(約9,038円)です。中規模なストアやチームでサイト運用予定の人に向いています。アカウント数の上限が5つまで増えていることが、ベーシックプランとの大きな違いです。
【スタンダードプランの機能】
- オンラインストア
- 無制限の商品登録数
- スタッフアカウント5名分
- 英語での24時間サポート
- 販売チャネル
- 最大5つの在庫ロケーション
- 注文の手動作成
- クーポンコード
- 無料SSL証明書
- カゴ落ち対策メール
- ギフトカード
- 顧客セグメンテーション
- マーケティングオートメーション
- 無制限の連絡先登録数
- Eコマースオートメーション
販売手数料もわずかながら軽減されているほか、Shopifyペイメント以外の決済手数料も1.0%に低下。本格的にショップ開設をしたいのであれば、最初からスタンダードプランではじめてもいいかもしれません。
プレミアムプラン
プレミアムプランの月額費用は、$299(約39,153円)となっています。大規模なストアや、本格的なマーケを行う人に向いているプランです。
【プレミアムプランの機能】
- オンラインストア
- 無制限の商品登録数
- スタッフアカウント15名分
- 英語での24時間サポート
- 販売チャネル
- 最大8つの在庫ロケーション
- 注文の手動作成
- クーポンコード
- 無料SSL証明書
- カゴ落ち対策メール
- ギフトカード
- 外部サービスの計算済み配送料
- 顧客セグメンテーション
- マーケティングオートメーション
- 無制限の連絡先登録数
- Eコマースオートメーション
- 関税と輸入税の計算機能
プレミアムプランでは越境ECにおいて不可欠な「関税と輸入税の計算機能」が搭載されます。手作業では骨の折れる業務ですが、Shopify側で計算が完了するため非常に便利です。
また、外部サービスの配送料を自動で計算したものを表示可能。大規模になると手間がかかる計算類をShopify側の機能で解決できるメリットがあります。
Shopify Plus
Shopify Plusは、月額$2,000~(約261,893円~)と高額なプランです。取引量が多いサイトや越境EC・BtoB向けの卸売サイトに向いています。
他のプランとは異なり開設までに平均3~4ヶ月を要するものの、プレミアムプランよりも使い勝手に優れた機能が盛りだくさん。ストアとしての利用だけではなく、ビジネス管理の機能も充実しているため、社内の業務効率化にも貢献できるでしょう。
Shopify Plusについてはこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:shopify plusとは?できることや注意点を徹底解説!
Shopifyのメリット
Shopifyには、以下の5つのメリットがあります。
- 低コストで導入可能
- 機能拡張性が高い
- 豊富な外部連携サービス
- 豊富なデザインテンプレート
- 事業規模によりプランを変更可能
メリットを正しく理解した上で導入を検討してみてください。
低コストで導入可能
Shopifyは、低コストで導入できるECプラットフォームです。プランによって料金はことなりますが、一番安いスタータープランでは月額5$(約654円)で利用できます。ただし外貨計算であるため、為替相場によって多少変動がある点に注意しましょう。
また、状況によってプランを乗り換えることもできるため、最初のうちは安いプランから始めて軌道に乗ってきたらプランを切り替えることも可能です。事業規模に応じて柔軟にプランを切り替えられるのが嬉しいポイントです。
機能拡張性が高い
機能拡張性が高い点も、Shopifyの魅力の1つです。Shopifyでは7000種類以上ものアプリがリリースされているため、欲しい機能を自由に追加できます。また、自身でアプリを開発できるため、独自性をつけてライバルと差別化することも可能になるでしょう。
自身でアプリを開発する際には、PHP・Ruby・JavaScriptなどの、一般的なWeb制作で使用する言語を使えるため難易度が低いのも魅力の1つです。
豊富な外部連携サービス
Shopifyには、外部連携サービスが豊富に取り揃えられています。ECショップのプラットフォームの中には、外部連携ができないものも存在しています。もしShopifyでショップ開設する前から別のショップを展開していると、外部サービスが足かせになる可能性もあるのです。
Shopifyでは、外部連携が充実しており、主に以下のものと連携ができるとしています。
- 物流サービス
- OSシステム
- モール型EC
かなり広範囲で網羅できているため、既に使っているサービスを活用できて便利です。
豊富なデザインテンプレート
多様なデザインテンプレートが用意されているのも、Shopifyの魅力の1つです。100種類以上ものデザインテンプレートから選択できるため、独自性を編み出せます。独自にデザインする必要がなく、初期設定で選択するだけで適用可能です。
また、見やすさを追求したり、ブランドイメージを表現したりといったことも可能。ただおしゃれなだけではなく、UI/UXをアピールしたり、ブランドイメージに即したデザインにできます。総合的に顧客にECサイトを印象付けられるでしょう。
事業規模によりプランを変更可能
Shopifyでは、利用状況や事業規模によって自由にプランを変更できます。例えば、最初は一番安いスタータープランで始めて、事業が軌道に乗ってきたらベーシックプラン・スタンダードプランとプランを変えられます。
プランが変わっても、使っているプラットフォームは同じShopifyなため、負担が少なく済みます。また、5つのプランが用意されているため、ぴったりなプランを選べて費用が無駄になりにくい点も嬉しいポイントです。
Shopifyを導入する際の注意点
先述したとおり、メリットがたくさんあるShopifyですが、導入する際には3つの注意点があります。具体的には、以下のとおりです。
- 英語スキルが必要な場面がある
- HTMLやCSSの知識が必要になる
- サポート体制が万全ではない
上記の注意点があるため、Shopifyを導入する際には1人担当者を立てることをおすすめします。窓口となるまとめ役の人がいるほうが、効率的に導入しやすいでしょう。
英語スキルが必要な場面がある
Shopifyは、カナダの会社によって提供されているサービスです。2017年に日本向けにカスタマイズされたものの、サイトデザインや一部の管理画面では英語文の説明文が記載されています。
検索エンジンを使えば日本語での解決策が見つかることもあります。しかし、大きなトラブルなどは解決できないこともあるでしょう。
そのため、Shopifyを導入・運用するためにはある程度の英語スキルが必要となります。Shopifyの担当者を立てる際には、ある程度英語を扱える人材を選ぶと良いでしょう。
HTMLやCSSの知識が必要になる
Shopifyは、サイト制作の知識がなくても使うことはできますが、よりオリジナリティを出しライバルと差別化するためには、HTMLやCSSといったプログラミング言語の知識が必要となります。
さらに、RubyやJavaScriptなどのプログラミング言語が扱えれば、自身でShopify用のアプリを開発可能です。独自性の高いECサイトを運営したいのであれば、プログラミングスキルのある人材をShopifyの窓口にすると良いでしょう。
サポート体制が万全ではない
Shopifyではサポート体制が万全とは言い難い状況です。現状では日本語による電話サポートがないため、困ったときにすぐに解決するのは難しいといえます。ある程度の英語力があれば問題ないでしょうが、英語に自信がない人にはややハードルが高いかもしれません。
24時間体制で対応しているメール問い合わせを利用できますが、返信が来るまでに時間がかかるケースが多いようです。言い換えると、Shopify担当者を選定する際には課題解決力の高い人材を選ぶことでサポートに頼らず問題解決ができる可能性があります。
Shopifyがおすすめな方
以下の条件に当てはまる人には、Shopifyをおすすめできます。
- ビジネスを小規模から始めたい方
- 越境ECを考えている方
- 既存ECサイトの解析・運用業務を効率化したい方
それぞれについて詳しく解説するため、Shopifyを導入するか迷っている人はぜひ判断する際に参考にしてください。
ビジネスを小規模から始めたい方
Shopifyは低コストから導入できるため、ECサイト運営をスモールスタートさせたい方におすすめです。ビジネスの規模が拡大した際には柔軟にプランを変更できるため、まずは低コストなプランから始められます。
また、テンプレートやアプリを利用すればカスタマイズ性の高いサイトの構築も可能。本格的なECサイト運営をスピード感を持って始められます。初心者やテストマーケティングとして使用してみるのもいいでしょう。
越境ECを考えている方
Shopifyは多言語対応なうえに様々な仮想通貨に対応しているため、越境ECを構築したいと考えている人にも向いています。越境ECとは、文字どおり海外との取引を行える、国境を越えて使用できるECサイトのことです。
海外の利用者に適しているデザインテンプレートも用意されているため、国境を超えて愛されるECサイトを構築できるでしょう。また、海外発送の機能も充実しているため、海外の顧客から注文が入った際も安心して対応できます。
既存ECサイトの解析・運用業務を効率化したい方
Shopifyでは、管理画面を通じて解析業務やバックオフィス業務を一元管理できます。そのため、既存ECサイトの解析や運用業務を効率化したい人にも向いているといえるでしょう。
また、一部プランでは自社の業務管理もできるようになります。ECサイトと同時に管理できるため、非常に強い要素といえるでしょう。
従来のECサイトでは複数の画面でデータ解析をしなければならなかった人や、ECサイトの管理に割くリソースを減らしたい人は、ぜひShopifyの利用を検討してみてください。
まとめ
Shopifyは、世界で第一位のシェアを誇る便利なECプラットフォームです。低価格ながら様々な機能が揃っているうえ、自身でアプリを開発して機能を追加することもできます。
Shopifyのメリットは、低コストで導入可能な点や機能拡張性が高い点、豊富な外部連携サービスがある点などです。一方、英語スキルが必要な場面があることやHTMLやCSSの知識が必要になることはデメリットだといえるでしょう。
ビジネスを小規模から始めたい方や越境ECを考えている方は、ぜひShopifyに強い制作会社に依頼してみてください。探し方や選び方がわからない方は、当サイト「システム幹事」に相談できます。予算や目的にあった制作会社を、相談料も会社紹介料も無料でマッチングします。
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岩田
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Q. Shopifyとは何ですか?
Shopifyとは、世界NO.1シェアのECサイトプラットフォームです。2017年に日本向けにカスタマイズされてからは、多くの日本企業に利用されています。
Q. Shopifyのメリットは?
Shopifyのメリットは「低コストで導入できる」「機能の拡張性が高い」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
久保田 幹也
専門分野: SEO、取材、書籍代筆、note運用代行
Web上のライティングをほぼ一括で請け負うライター。集客の困りごとやマーケティング戦略の手段まで幅広くご相談いただけます。最適なマーケティング方法がわからない方も、一度ご相談ください。最善と思われる施策をご提示いたします。