- 更新日 2024.02.07
- カテゴリー システムの費用相場
Zoho CRMの費用は?機能・メリット口コミも紹介【2024年最新版】
- 紙やExcelでの顧客管理に限界を感じている
- 自社の営業活動をもっと効率化したい
- すでに顧客管理システムを導入しているが使い勝手が悪い
と考えている方はいませんか?「Zoho CRM」はCRMの中でもとくに人気のツールとして有名ですが、肝心の費用感がわかりにくい方もいるかもしれません。
本記事では、「Zoho CRM」の費用について料金プランや導入メリット、おすすめできる企業を解説します。ぜひ検討にご活用ください。
※「自社に合うCRMがわからない」「なるべく早くCRMを導入したい」という方はシステム幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
Zoho CRMの費用・料金プラン
Zoho CRMの料金プランは以下の4つです。
- スタンダード
- プロフェッショナル
- エンタープライズ
- アルティメット
各プラン、1ユーザーごとに料金を支払う形式です。1ユーザーあたりの料金はプランによって異なります。
また、プランごとに利用できる機能が異なるため、理解しやすくするために先に主な機能を簡単に紹介します。
AI(人工知能) |
機械学習を用いて入力されたデータや日々の活動状況を もとに業務をアシスト |
分析レポート |
リアルタイムにデータを集計し、 |
顧客管理 |
見込み客、既存顧客の情報をCRMに集約し、 商談履歴や関連書類などあらゆる情報を一元管理 |
カスタマイズ |
タブや入力項目の追加・編集など、企業ごとの ビジネスモデルに合わせたカスタマイズ |
チームマネジメント |
チーム内での情報共有を円滑にし全体の営業効率を改善 |
MA (マーケティング・オートメーション) |
リードの収集・分類から育成・分析まで管理し、 |
SFA(営業支援システム) |
業務の自動処理・販売プロセスの自動制御など |
マルチチャンネル |
電話、メール、SNSなどで行われる顧客との |
セキュリティ |
データの保護、アクセスコントロールなど、 |
モバイル |
出先でも楽々操作ができる各種モバイルアプリに対応 |
Zoho CRMのプラン別費用・機能比較
プラン |
スタンダード |
プロ フェッショナル |
エンター プライズ |
アルティメット |
ライセンス 料金 |
年払い: 月払い: |
年払い: 月払い: |
年払い: 月払い: |
年払い: 月払い: |
データ ストレージ |
10万件 |
500万件 |
500万件 |
500万件 |
カスタム項目の追加 |
10 / タブ |
155 / タブ |
300 / タブ |
500 / タブ |
AI(人工知能) |
× |
○ |
◎ |
◎ |
分析 |
△ |
○ |
◎ |
◎ |
顧客管理 |
○ |
○ |
◎ |
◎ |
カスタマイズ |
△ |
○ |
◎ |
◎ |
チーム マネジメント |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
MA |
○ |
◎ |
◎ |
◎ |
SFA |
△ |
○ |
◎ |
◎ |
マルチ チャンネル |
△ |
○ |
◎ |
◎ |
セキュリティ |
○ |
○ |
◎ |
◎ |
モバイル |
◎ |
◎ |
◎ |
◎ |
Zoho CRMとZoho CRM Plusは別物
Zoho CRMには「Zoho CRM Plus」がありますが、別の製品です。Zoho CRM Plusは、CRM以外に複数のアプリケーションがパッケージ化されています。各アプリケーションは単体で購入できますが、まとめて利用したい場合にはZoho CRM Plusのほうが費用面でもお得です。
含まれているアプリケーションは以下のとおりです。
- Zoho CRM 顧客管理・営業支援ツール
- Zoho Campaigns メルマガ配信ツール
- Zoho SalesIQ Web接客・トラッキングツール
- Zoho Desk 問い合わせ管理ツール
- Zoho Analytics BI・レポート作成ツール
- Zoho Survey アンケート作成・集計ツール
- Zoho Projects プロジェクト管理ツール
- Zoho Social SNS投稿管理
なお、料金は1ユーザーあたり6,840円(税抜き)となっています。
Zoho CRMとは?導入のメリット
Zoho CRMでは、CRM(顧客管理)に関する様々な機能が搭載されています。ここでは、Zoho CRMを導入することで得られる代表的なメリットを5つ紹介します。
- 顧客管理機能がそろっている
- タスク処理を自動化できる
- マルチチャネルコミュニケーション機能が付いている
- リアルタイムでの集客・分析ができる
- AI型営業アシスタントが搭載されている
顧客管理機能がそろっている
顧客管理機能とは、見込み客管理、既存顧客管理、商談管理を一元的に管理できる機能です。たとえば、以下のようなことが可能です。
- 見込み客の名刺を無料名刺スキャンアプリでシステムに登録
- 見込み客が求める商品および商品の金額、メール開封有無やサイト訪問履歴から見込み客の属性をスコアリングする
- 既存顧客に送信したメールへの反応を、利用したテンプレート、送信した曜日などから多角的に分析する
- 案件の進捗状況を視覚的に把握できる
上記のように、顧客のフェーズに合わせた管理をワンストップで行えるため、効率的な営業活動を可能にします。
タスク処理を自動化できる
Zoho CRMにはタスク処理を自動化して営業効率を向上させる機能があります。具体的には、以下のことが可能です。
- 商談の日程、架電対応など、業務に応じて適切な担当者を自動で割り当てる
- 承認プロセスを自動化し、承認待ちが起きないようにする
- 営業のスケジュールやタスクを一元管理することで、期限と優先度に応じて適切なタスク配分が可能になる
日々の営業活動をスピーディーかつ適切に処理できます。
マルチチャネルコミュニケーション機能が付いている
現代では、顧客とのコミュニケーションは対面やメール、電話だけにとどまりません。SNSやチャットなども重要な営業ツールとなっています。
Zoho CRMでは、複数のコミュニケーションツールを一元管理することで、円滑なアプローチを可能にしています。たとえば、
- CRM上からメールの送受信や効果測定ができる
- 営業の架電、受電活動をCRM上からワンクリックで行える
- SNS上からの問い合わせをCRMに記録し、リードとして管理・分析できる
といったことが可能になります。
リアルタイムでの集客・分析ができる
売上目標を達成するためには、適切な現状把握が重要となります。Zoho CRMでは、自動で見込み客や既存顧客のデータを取り込み、レポートとして可視化可能です。具体的な機能としては以下があります。
- KPIを設定して達成状況をモニタリングできる
- 日々の営業データを自動で取り込みリアルタイムに更新する
- リスト形式以外に円グラフやパイチャート、ピボットテーブルなどでデータを可視化できる
ほかにも、ドラッグ&ドロップするだけで自社のシステムに合わせたカスタマイズも可能です。
AI型営業アシスタントが搭載されている
Zoho CRMには、AI型営業アシスタント「Zia(ジア)」が搭載されています。営業担当者の作業パターンを学習することで、マクロの設定やワークフローを提案してくれるほか、以下のような機能があります。
- 見込み客の確度を自動で予測する
- 見込み客が興味を持ちそうな製品・サービスをレコメンドする
- メールや通話記録から適切な連絡時間を算出し、顧客に連絡がつきやすい時間帯を提案してくれる
このように、過去のデータを有効活用しながら、営業活動をより効率的に支援してくれます。
Zoho CRMの導入が向いている企業
Zoho CRMの導入が向いているのはどのような企業でしょうか。ここでは3つの例を挙げて紹介します。
- 場所を問わずに利用したい
- 海外でも同じCRMを導入したい
- システムを1つひとつに統合したい
場所を問わずに利用したい
Zoho CRMは、営業部隊が社外で活動する際のデータをCRMに残したい企業におすすめです。
モバイルアプリが用意されており、スマートフォンやタブレットがあれば外出先でも利用できます。わざわざパソコンを開かなくても手軽にメッセージの確認や商談のやりとりが可能です。ほかにも以下のようなケースでモバイルアプリは活用されています。
- スケジュールをモバイルアプリのホーム画面からいつでも確認できる。リマインダー機能も搭載されている
- スマートフォンの位置情報サービスを利用した「Near Me(ニア・ミー)」を利用すれば、周辺の顧客を表示できる
- 電波のない場所でもオフラインモードで編集ができ、後からCRMにデータを自動送信できる
海外でも同じCRMを導入したい
海外に取引先がある、または海外支店の展開を検討している企業にもおすすめです。
Zoho CRMは、英語をはじめ28言語が利用できるだけでなく、各国の法制度、現地通貨への切り替えなどにも対応しています。
また、グローバル展開をすると情報共有が国内よりも困難です。Zoho CRMなら各地域の販売状況をリアルタイムに把握し、今後の営業方針の決定に役立てられます。
セキュリティに関しても、取引相手国の厳格なセキュリティ規則に対応可能です。
システムを1つに統合したい
営業活動をすべて同一システムにまとめたい企業にも、Zoho CRMはおすすめできます。
Zoho CRMには、CRMのほかにもSFAやMAも搭載されているため、同じツール内で操作感を損なうことなく利用できます。
また、各機能を個別に契約するよりもリーズナブルに導入・運用できることも見逃せません。スタンダードプランであれば、1人あたり1,680円(税抜き)から利用できます。
予算が限られている中小企業やスタートアップ企業には強力なパートナーとなるでしょう。
Zoho CRMの導入事例・効果
実際にZoho CRMを導入した企業はどのような効果を得ているのでしょうか。ここでは、紹介されている事例の一部をピックアップして紹介します。より詳細な事例を知りたい場合は下記の関連記事を参考にしてください。
関連記事:Zoho CRMの導入事例については「Zoho CRMの導入事例10選|機能や料金プランも解説」をあわせてご覧ください。
株式会社イナバ写真館
株式会社イナバ写真館は、地域密着型の写真館として70年以上も地元で愛されてきました。同社はリピーター率が約70%もあり、顧客とのコミュニケーションの履歴を残すことに課題を感じていました。
そこで、Zoho CRMを導入し、
- 通話日時
- 通話時間
- 通話内容
を簡単にデータとして残せるようになり、電話での応対業務を向上させることに成功しました。さらに、他システムとの連携で予約漏れ、スケジュールミスなどを防止でき、10年連続の売上成長に大きく貢献しているとのことです。
(出典:ZOHO CRM導入事例 株式会社イナバ写真館)
ユースキン製薬株式会社
ハンドクリーム「ユースキン」を主力として展開するユースキン製薬株式会社は、
- キャンペーンやイベントでの顧客情報をほとんど生かせていない
- キャンペーンに参加した顧客情報と問い合わせをした顧客情報がバラバラに管理されている
- 顧客が“見える化”できておらず、精度の高いコミュニケーションがとれていない
といった課題を抱えていました。
同社では、
- Zoho CRMと「Zoho Survey(顧客満足度調査・アンケート支援ツール)」と連携させ、アンケート調査を実施
- Zoho CRMと「Zoho Campaigns」と連携して顧客にメールマガジンを配信
など、顧客とのコミュニケーションを改善させると同時に、顧客情報を一元管理させることに成功しています。
(出典:ZOHO CRM導入事例ユースキン製薬株式会社Zoho CRMでエンドユーザー)
株式会社マークス
広告代理業を展開する株式会社マークスでは、Excelでの業務管理に課題を感じていました。具体的には以下のような課題です。
- どこにあるのか分からない
- どれが最新のファイルか分からない
- 情報共有が大変
- 同じようなデータを何度も入力している
そこで同社はシステム導入を検討し、Zoho CRMにした理由は
- 分かりやすい
- 必要十分である
- 値段が安い
でした。結果的にデータを一元管理して不要な手間やコスト削減に成功し、より生産的な業務に時間を割けるようになったとのことです。
(出典:ZOHO CRM 導入事例 株式会社マークス)
Zoho CRMの口コミ・評判
Zoho CRMの口コミや評判をまとめてみました。良い口コミと良くない口コミに分けて紹介します。
良い口コミ
- 価格が安く、直感的に操作ができるだけでなく、必要最低限以上の機能がそろっている
- 将来的な運用も考慮して項目を設定する必要があるが、導入サポートがあるので時間をかけて相談できるのは助かる
- Zohoが用意しているさまざまな機能と連携が取れ、拡張性が高く、高価なCRMに劣らず高機能を実現できる
良くない口コミ
- 動作が遅く感じることがあるため人によってはストレスを感じるかもしれない
- 初期設定の範囲がとても広いためサポートがないと難しい
- 新しい機能が突然追加されることがある。アナウンスがあったほうがありがたい
Zoho CRMと類似しているシステムの比較
Zoho CRM以外のCRMツールを比較検討したい方もいるでしょう。ここでは、3つのCRMツールの簡単な比較表をまとめ、Zoho CRMとの違いを解説します。
ツール名 |
初期費用 |
月額料金(税込み) |
特長 |
---|---|---|---|
Salesforce |
無料 |
Essentials:月額3,300円 Professional:月額9,900円 Enterprise:月額19,800円 Unlimited:月額39,600円 |
・SFAとの連携可能 ・売上予測や見込み客管理機能あり |
HubSpot CRM |
無料 |
無料 |
・無料で利用可能 ・営業、マーケティングや アフターサービスに 特化した機能を付け足せる |
Kintone |
無料 |
ライトコース: スタンダードコース: |
・20,000社への導入実績 ・30日間の無料トライアル ・豊富なAPIやプラグインなど 100種類以上 |
Salesforce Sales Cloud
Salesforce Sales Cloudは、CRMとSFAの両方を搭載したツールという点ではZoho CRMとの違いはあまり感じません。しかし、価格面で見るとSalesforce Sales Cloudが3,000円であるのに対して、Zoho CRMは1,680円から利用できます。
またSalesforce Sales Cloudは、中小企業やスタートアップが利用するには、カスタマイズ性が高すぎる可能性があります。細かいカスタマイズができるのは魅力ではあるものの、あまりに複雑なツールだと運用担当者が必要になるケースがあります。
ある程度機能がパッケージ化されているほうが、中小企業やスタートアップには運用しやすいでしょう。
HubSpot CRM
(画像:HubSpot CRM)
HubSpot CRMは「無料」であることがZoho CRMとの1番の違いといえます。
メール・メモなどの業務に関する情報を自動化する、実績のある顧客とのやりとりをテンプレート化するなど営業活動の効率化を支援してくれます。Zoho CRMがCRMやSFAを支援する統合パッケージであるのに対して、HubSpot CRMはCRMのみである点も検討材料になるでしょう。
まずはCRMだけでスモールスタートする場合にはおすすめのツールといえます。
kintone
(画像:kintone)
kintoneは業務アプリを簡単に構築できるクラウドサービスです。また、業種・業務を問わず独自のアプリを構築でき、汎用性の高さが特徴といえます。
CRMに関しても自社でオリジナルのものを構築できます。また、すでにあるテンプレートアプリを利用すれば素早くCRMを導入可能です。
しかし、生粋のCRMパッケージであるZoho CRMよりも、機能面で遜色のないCRMを構築できるかどうかは疑問が残ります。構築担当者のスキルによるところが大きくなってしまうためです。
CRM以外にも社内業務をアプリ化したい場合にはKintoneが選択肢に入ってくるでしょう。
Zoho CRMの費用や機能・口コミを紹介しました
本記事では、Zoho CRMについて、料金プランや導入メリット、口コミなどについて解説しました。
Zoho CRMはCRMだけでなくSFAまでワンストップでこなすツールです。費用も安価に導入・運用できるため中小企業やスタートアップにおすすめできます。
もしこの記事を読んで「自社に合うCRMがまだわからない」「なるべく早くCRMを導入したい」とお悩みの方は、ぜひ「システム幹事」にご相談ください。専門のコンサルタントがあなたの要望を丁寧にヒアリング・ご提案します。相談料はすべて無料です。
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岩田
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Q. Zoho CRMの費用相場は?
Zoho CRMの費用相場は、年払いだと一人1,680円~6,000円程度、月払いでは一人2,400円~7,800円です。
この記事を書いた人
Y.KURODA
専門分野: IT・取材
ITライター兼Web開発者。
元システムエンジニアとしての経験とSEOの知見を活かした記事を執筆しています。ライター業務を効率化するWebサービス『MOJI-KA』を開発・運用中です。