- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー 業務システム
工程管理システムの導入事例7選|メリットや注意点も解説【2024年最新版】
工程管理システムとは、製造業の工程管理を効率的に進めるためのシステムです。工程管理システムを導入すると、進捗状況を管理できたり、顧客に対し納期を正確に回答できたりします。
しかし工程管理システムを導入しようとしても「種類やベンダーがたくさんあってどれを導入すればいいのかわからない」とお悩みの企業担当者は多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、
- 他社の事例を見て、工程管理システムを導入するか判断したい
- 自社に合っているものはどれか判断したい
- 導入した結果をシミュレーションしたい
とお悩みの方に向けて、工程管理システムの概要や工程管理システムの導入事例、工程管理システムのおすすめツールや導入時の注意点について解説します。最後まで読めば、工程管理システムを導入すべきか判断できるでしょう。
※工程管理システムを導入すべきかわからない、どのツールが自社に合うかわからないという方はシステム幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
工程管理システムとは?機能や導入メリット
工程管理システムとは、製造業の工程管理を効率的に進めるためのシステムです。工程管理システムを導入すると生産計画が見える化され、リードタイムを短縮できたり、生産性の向上を実現できます。
工程管理システムの主な機能
工程管理システムでは、生産計画を作成したり、作業実績を入力できたりします。
主な機能は、下記の通りです。
機能 |
特徴 |
工程管理 |
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実績入力 |
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分析 |
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工程管理システム導入のメリット
ここから詳しくみていきます。
作業の効率化につなげられる
工程管理システムを導入すると、記録台帳に書いたり、日報を作成したりする作業を省けます。省いた時間は、安全管理・品質向上・業務フローの改善などに時間を割くことが可能です。また、スマートフォンやタブレットから実績入力ができるため、作業の効率化につなげられます。
その結果、時間短縮・品質向上・生産性を保つことができるだけではなく、手戻りやコストも削減できます。
工程管理システムを導入すると、各工程でどれだけ時間がかかるのか、どれだけ作業人員が必要なのかといったことが、過去の実績を基に見える化されます。システムの情報を基に生産計画を立てれば、無駄な人員配置や人手不足が発生せずに効率的な生産ができ、生産コストの削減にもつながります。
また、生産計画と実績の比較を繰り替えすると、より効率的な生産方法を検討でき、生産リードタイムの短縮にもつなげられます。
進捗状況を把握できる
工程管理システムを活用すると、作業実績をシステムに入力・共有でき、リアルタイムで進捗情報を把握できます。
従来の進捗管理は、現場担当者がホワイトボードなどに作業計画を書き、進捗を把握するような流れでした。Excelで報告を集計・加工する必要があり、手間がかかりました。そのため、設計変更が入ると更新にも時間を取られ、ミーティングを開いて対応しなくてはならなかったのです。
一方工程管理システムは、進捗情報が可視化されるため、進捗停止や遅れもすぐに改善できます。また、設計変更があった場合でも、再スケジューリングにより計画変更が容易です。
納期を守れる
工程管理システムを導入すると、進捗管理の精度を向上させられるほか、納期を守ることが可能です。従来はベテラン社員のカンに頼り、納期を設定していました。しかし工程管理システムでは、作業員と設備の状況が見える化されているため、適切な納期を設定できます。
工程管理システムの導入事例7選!
ここから代表的な工程管理システムの導入事例7選を紹介します。
【製造業】トヨタ自動車株式会社
日本を代表する自動車メーカーである「トヨタ自動車株式会社」は、クルマ作りの基本となる金型生産の効率化を目指し「DIRECTOR6」を導入しています。納期通りに金型製作を行うためのシステム再構築を実現し、大幅なリードタイム短縮やコスト削減を実現できました。
同社では、需要がアップダウンしやすい金型生産の平準化と納期の短縮要求に応えることが課題でした。「DIRECTOR6」の導入により、工程が多く、生産プロセスが複雑な金型生産の最適な資源割り当てを行い、生産の平準化ができました。
その結果、納期や資源などの調整が激減し、リードタイム短縮に結びつけられたほか、必要最小限の資源を配置でき、大幅なコスト削減が可能になりました。
DIRECTOR6には以下のようなスケジューリング機能があります。
- 作業進捗をリアルタイムに把握できる
- 最適な資源を割り当てられる
- 納期を優先して日程計算できる
- 作業プロセスを組み立てる工程設計が簡単にできる
上記スケジューリング機能により日単位の単純山積み計画ではなく、分ごとの有限負荷スケジューリングへの移行を実現できました。その結果、納期や資源などの調整対応業務が激減するだけではなく、工程間における停滞もなくなりました。
納期遵守率が上がり、リードタイムの短縮も可能です。またタイムリーな製作負荷予測により先手先手の負荷管理が可能になり、大幅なコストの削減につなげられました。
※参照元:トヨタ自動車株式会社
【金型製造業】土井精工株式会社
画像引用:DIRECTOR6
「土井精工株式会社」は、超硬粉末冶金成形金型の設計・製作の企業で、繊細で特殊な技術が必要な超硬金型を製造しています。従来は製品の進捗状況については、直近の事は見えていても、近い将来のことははわからないといった状態でした。
また、各工程の分業化・専業化を行いましたが、専業化の副作用として、自分以外の工程が見えにくいといった課題がありました。そうした課題を解決するために「DIRECTOR6」を導入しました。
工程全体を俯瞰的に把握するため、「DIRECTOR6」を導入し、進捗状況の把握が可能になりました。
機械・作業者の能力を設定し、「負荷状況を考慮した自動スケジューリング」を実施しました。詳細な「作業工程毎の作業指示」を出すことで、現場作業者も全体を意識できます。そのため、新入社員であっても、工程管理の担当になると、全体を把握することが容易になりました。
現場作業者が作業着手・中断・保留・完了をリアルタイムにバーコード入力します。「5分毎の自動スケジューリング」で、ガントチャート・CONTROLLERに「最新の進捗状況」が反映される仕組みです。
その結果、設計変更や特急品が入った場合でも、迅速に計画の変更ができます。
「DIRECTOR6」を導入し、下記のことができるようになりました。
作業内容 |
以前 |
現在 |
工程計画・作業指示 |
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進捗管理 |
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工程内の滞留品 |
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【プラスチックレンズ製造業】日本特殊光学樹脂株式会社
画像引用:大塚商会
プラスチックレンズ製造の「日本特殊光学樹脂株式会社」は「生産革新 Ryu-jin」を導入し、顧客ニーズに基づく受注生産に対応した生産管理を確立しました。
同社の課題は、手書き日報による現場状況の管理でした。手書きの日報には、生産実績・在庫状況・不良品の発生数は記録されていましたが、集計・分析はゼロといった状態でした。また、日報の内容は経営層だけが把握しており、社員は生産・在庫状況を把握できていない状態だったのです。
さらに金型の管理は、どの金型がどこに保管されているのかわからず、注文を受けてから探すのに時間がかかるという問題がありました。そのため、同社は「生産革新 Ryu-jin」を導入し合理化を図ったのです。
システム導入により、日報に記入していた生産実績・金型・機械の利用状況・不良品の発生数のデータベース化が可能になりました。
その結果、不良品の件数や傾向が視覚化され、品質向上ができ無駄な稼働もなくなりました。工場全体の稼働能力を把握できるため、適切な見積り提出が可能になり、競争力強化にもつなげられるでしょう。不良品の傾向をまとめた「品質月報」を掲載し、社員全員で共有することで歩留まり率が改善しました。
機械ごとの稼働率の毎週報告で現場が『視覚化』され、無駄な稼働をも防止できます。
工場全体の稼働能力も正確に把握でき、量産注文での適切な見積りも可能です。
【特殊農機製造業】川辺農研産業株式会社
画像引用:大塚商会
「川辺農研産業株式会社」は、トレンチャーなど特殊農機を製造・販売する企業です。「生産革新 Fu-jin」の導入により、棚卸資産・過剰在庫の5%削減と利益率の2%改善を実現しました。
同社は、農繁期前には十分な量の部品をストックしておく必要がありました。しかし、在庫過剰になったり保守部品として出荷されてしまったりと、部品在庫管理に課題がありました。構成部品が200点を超えるため、正確な原価算出が難しいといった課題も抱えていました。
また、自社工場における生産管理と販売管理で別々にシステムが運用されているため、発注仕入れの入力が重複し非効率でした。
システムの機能を十分に活用できず、原価計算が手作業だったので、正確な在庫を把握できませんでした。そのため、生産管理と販売管理を一貫して行える統合システム「生産革新 Fu-jin」を導入しました。
システム導入により、正確な原価計算ができるよう構成部品の細目をマスターデータとして登録、原価算出と在庫管理の精度が向上できました。
また部品ごとの在庫個数だけではなく、保管場所も入力できるため、部品を探す無駄な時間をなくすことに成功しています。その結果、業務の無駄を省け、原価や在庫の把握が可能になり、社員全体の仕事に対するモチベーションも向上しました。
【鉄鋼業】株式会社福山鉄工所
画像引用:攻撃型生産管理TPiCS-X
「株式会社福山鉄工所」は、旋盤・マシニングなど精密金属加工の企業です。
同社は在庫を持たない企業でしたが、取引量の増加に伴い、在庫管理が必要になりました。エクセルでデータ管理していましたが、時間と手間がかかり、取引先に対し迅速に納期の回答をすることができませんでした。こうした課題を解決するため、「TPiCS-X」を導入しました。
「TPiCS-X」の導入で、在庫管理、買掛、受注管理、工程進捗管理などの計算が約5分で完了、手作業によるミスも減らせました。導入して最も同社がメリットを感じたのは所要量計算が約5分で、正確にできるようになったことです。所要量計算をすると、在庫と照らし合わせて、基準在庫を下回ったものは自動的に手配ができ、出力された情報から作業指示を流せます。
また、工程の負荷状況が可視化できるガントチャートにより、導入前と比べ、生産計画立案の時間も半減できました。
「TPiCS-X」導入後は、在庫管理の計算の迅速化が可能になりました。ガントチャートはマスター内容に基づき、納期から正確に割り振ることが可能です。そのため、ホワイトボードに工程管理を書いていた頃と比べ、生産計画立案の時間も半減できています。
さらにタブレットを使い、作業者がその場で資材受入・社内工程・出荷などを入力できるため、進捗情報を事務所でも確認できるなど、有効活用できるようになりました。
【鋳物製造業】株式会社ナベヤ
画像引用:攻撃型生産管理TPiCS-X
「株式会社ナベヤ」は精密治具やマシンバイスを一貫生産する企業です。「TPiCS-X」の導入で、無駄な生産がなくなり、納期遅れがゼロになりました。
以前はオフコン上で動く生産管理のパッケージソフトを導入していましたが、マスターに不備があるとシステムの画面にエラーメッセージが表示され続け、実践的な活用からはほど遠かったのが課題でした。また、生産管理の担当者が在庫状況から手動で生産計画を立てており、発注漏れもあったのです。
そのため、バブル崩壊やリーマンショックでの事業縮小を経験した同社は、製造力強化に向けた生産管理システムの抜本改革のため「TPiCS-X」を導入しました。システム刷新により、工程の納期遅れを改善できたほか、属人化されていた製造現場の仕事を標準化できました。システムの活用で基準在庫を設定可能、在庫切れのリスクがなくなり、販売の機会損失も避けられます。
【食品添加製剤製造業】株式会社フードタッチ
「株式会社フードタッチ」は、調味料や食品添加製剤を開発・製造する企業です。「Blendjin」の導入により、受注・発注・納品などのミスが減少し、売上が数年で150%近く伸びました。
同社の課題は多品種・少量生産の製造が基本となっているため、原材料の種類や量が膨大となり、生産工程・在庫の管理が難しいことでした。当初はExcelで生産管理を行っていましたが、確認モレや数値の転記ミスなどが発生していました。
そのため、生産管理や在庫管理に限界を感じ「Blendjin」を導入しました。システム導入により、生産・在庫情報の一元管理ができ、有効在庫の可視化が可能になり、業務の効率化につなげられました。システム導入は人手不足の解消にも役立っています。
※参照元:大塚商会
関連記事:生産管理システムに強い開発会社については、「生産管理システムの開発に強い会社8選!【2022年最新版】」を合わせてご覧ください。
工程管理システムのおすすめツール5選
ここから、工程管理システムのおすすめツール5選を紹介します。
サクっと工程SP
「サクっと工程SP」は、多品種少量繰り返し生産、個別生産に対応した工程管理システムです。工程管理システムと自動スケジューラの連携をローコストで実現できます。「ITトレンド上半期ランキング2022」の工程管理システム部門で第3位になりました。
下記は「サクっと工程SP」でコストを削減できる例です。
時間単価3,000円で計算し、3時間/日かけて計画立案している場合、約216万円/年のコスト削減ができます。
3h/日×240日=720h/年 720h×3,000円=2,160,000円/年
画像引用:サクっと工程SP
項目 |
内容 |
ツール名 |
サクっと工程SP |
提供会社 |
株式会社インプローブ |
価格 |
要お問い合わせ |
導入効果 |
・工程計画者が不要になる
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公式サイト |
monday.com
画像引用:monday.com
「monday.com」は、クラウド型のプロジェクト管理システムです。世界中で152,000以上、国内で500以上の企業から利用されています。ニーズに合わせてワークフローを自由にカスタマイズでき、チームの連携・効率性・生産性を高めることが可能です。「ITトレンド上半期ランキング2022」の工程管理システム部門で第8位になりました。
画像引用:monday.com
カスタムダッシュボードを作成し、進捗状況、タイムライン、予算を可視化できます。タスク配分による優先順位を付け、ファイルの共有化により、他の従業員の作業も確認可能です。タイムライン・カレンダー・グラフ・ワークフローなどプロジェクトを一元管理して計画できるため、ボトルネックやリスクを把握できます。
また、APIを使ってTwitter、Dropbox、Excel、Shopfyなど様々な外部ツールと連携できるため、作業の統合もできます。
画像引用:monday.com
項目 |
内容 |
ツール名 |
monday.com |
提供会社 |
株式会社ギャプライズ |
価格 |
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機能 |
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公式サイト |
AI工程スケジューラ
画像引用:NeuroneWorks
「AI工程スケジューラ」は、AI技術を活用し機械稼働率の工程スケジュール作成を自動化してくれるツールです。製品や製造工程の未経験者でも工程スケジュールが作成できます。
スケジューラが自動作成した複数のスケジュールから最適なスケジュールを選び、複雑なスケジュールを作成せず、管理者は作業指示を出すことが可能です。
案件受注判断時に、製造工程への影響を事前にシミュレーションできるため、迅速に受注判断・価格設定・納期回答ができます。
画像引用:NeuroneWorks
項目 |
内容 |
ツール名 |
AI工程スケジューラ |
提供会社 |
NeuroneWorks |
価格 |
33万円(税込) |
機能 |
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公式サイト |
TimeTrackerNX
画像引用:TimeTrackerNX
「TimeTrackerNX」は、工数管理・プロジェクト管理のためのツールであり、デンソークリエイトのソフトウェア開発現場での改善活動の成果を反映して開発されました。
工数に関する現場の課題には下記のようなものがあります。
ガントチャート
- 工数の入力が面倒で定着しない
- 工数がわからない
- 計画と作業内容が乖離する
「TimeTrackerNX」の「工数管理機能」は、ドラッグ&ドロップで入力する直感的な操作が可能です。面倒な工数入力の時間を1分にし、自身の工数の見える化を実現し、プロジェクト横断で工数・コストを分析できるようにしました。また、ガントチャートで進捗状況が見えるため、遅れているタスクも検知できます。
さらに、ドラッグ&ドロップでカンバン管理もできるため、アジャイル開発にも対応可能です。ガントチャートが複数プロジェクトにも対応できるため、効率的に管理を行えます。
カンバン方式はトヨタ自動車で生み出された管理方法です。効率良く自動車を生産するため、部品や商品の在庫情報をカードに書いて管理していました。カードが「カンバン」と呼ばれていたため、生産管理手法がタスク管理にも応用され、「カンバン」として知られています。
画像引用:TimeTrackerNX
項目 |
内容 |
ツール名 |
TimeTrackerNX |
提供会社 |
株式会社デンソークリエイト |
価格 |
要お問い合わせ |
機能 |
|
公式サイト |
楽楽販売(働くDB)
画像引用:楽楽販売
「楽楽販売」は販売管理、受発注管理、顧客管理を効率化できるツールです。システム開発・フランチャイズ・コンサルティング・不動産など多種多様な業種に対応できるため、自社に合った対応業務からシステムを選べます。
複雑な工数管理も一元管理できるため、案件別の収支や担当者ごとの仕事が見える化できます。また、ユーザー別や用途別など、利用シーンに合わせた操作画面を作成できたりと自由にカスタマイズができるため、自社の目的に沿った機能も追加可能です。
さらに、わからないことがあった時は、サポートが手厚く的確なアドバイスをもらえます。契約から3カ月間、構成/構築作業について、メール・電話・WEB会議でのサポートが可能です。導入後の運用提案まで丁寧に提案してもらえます。ユーザーの声を反映し、テンプレートの追加やアップデートが多いのも特徴です。
画像引用:楽楽販売
項目 |
内容 |
ツール名 |
楽楽販売(働くDB) |
提供会社 |
株式会社ラクス |
価格 |
初期費用:150,000円 月額費用:60,000円~ |
機能 |
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公式サイト |
関連記事:生産管理システムの費用については、「生産管理システムの費用を徹底解説!導入で失敗しないためのポイントも紹介」を合わせてご覧ください。
工程管理システムの導入時の注意点
工程管理システムの導入時の注意点は「目的・目標の共有と設定」と「始めから完璧を求めない」ことです。ここから詳しくみていきます。
目的・目標の共有と設定
工程管理システムの導入時は、納品スケジュールや予算、要件などを明確にしましょう。費用対効果を定量化すると、経営層の理解も得られるでしょう。システム導入前から現状のデータ収集を行い、データに基づいた効果の達成を全社で共有する必要があります。
また、システムに搭載されている機能と自社のほしい機能が乖離していないかも確認しておきます。目的・目標の共有と設定をしない場合、工程管理システムを導入しても効果が得られない可能性があります。「なんとなく高機能のほうが良いだろうと選んだが使いこなせなかった」「安さにつられて選んだら使い物にならなかった」といった失敗につながります。
新しいシステムの導入時は、現場の担当者から反発が起こることが多いです。その時に大事なのが「目的を共有すること」。何のためにシステムを導入するのかがわかれば、「上から押し付けられた」という気持ちになりにくく、システム導入に理解を得やすいでしょう。
始めから完璧を求めない
工程管理システムの構築は段階を踏む必要があります。在庫管理が上手くいっていない状態で、個別原価の把握や工程進捗を考えても、難しいでしょう。
まずは、自社に合った目標を設定するのが重要です。
下記の情報があると、計画展開を実行し発注指示書・出庫指示書・作業指示書ができます。
- 品目マスター
- 構成マスター
- 工程マスター
- 品目発注マスター
次に現場に正確な指示が出せるようになったら実績データを入力、情報・物・進捗まで一致すると、進捗管理や原価管理が可能です。実績データの分析で、基準情報の精度を上げられます。
最後は、標準作業時間・リードタイム、設備能力などのデータを確保できると、在庫の削減や納期短縮などが可能になります。
短期間で資金・人材に投資するのは難しく、最小限の投資で短期間で成果を出すことが重要です。
小さなプロジェクトを積み重ねて成功体験することで、最終目標を達成します。
工程管理システムの導入事例 まとめ
工程管理システム導入を検討中の方向けに、工程管理システムの概要や工程管理システムの導入事例、工程管理システムのおすすめツールや導入時の注意点について解説しました。
工程管理システムは、種類やベンダーが多いため、選ぶのが難しく導入をためらってしまうこともあるでしょう。また、自社の業務に合ったものを選択しないと生かしきれない可能性もあります。
※工程管理システムを導入すべきかわからない、どのツールが自社に合うかわからないという方はシステム幹事にご相談ください。アドバイザーが貴社の目的や予算をもとにアドバイスします。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. 工程管理システムの導入事例にはどのようなものがある?
工程管理システムの導入事例として「トヨタ自動車株式会社」「土井精工株式会社」等が挙げられます。そのほか豊富な事例と参考になるポイントは記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q. 工程管理システムの導入時の注意点は?
工程管理システムの導入時の注意点は「目的・目標の共有と設定」「始めから完璧を求めない」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。
この記事を書いた人
今崎 人実
専門分野: IT、仮想通貨、建築
大手インターネットプロバイダー、Webデザイン事務所、建築デザイン事務所を経てライターに転身。長年Webデザイナーをやっていた経験を活かし、IT、仮想通貨、建築関連の記事を中心に執筆。取材記事やコンテンツライティング、SEO記事などさまざまなジャンルの執筆を行っています。
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