- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー 業務システム
POSシステムとは?仕組み・3つの種類・業種別おすすめ10選・比較ポイントも紹介【2024年最新版】
・比較検討して自社にピッタリのPOSシステムを導入したい
・POSシステムを選ぶ時のポイントは?
・POSシステムを導入するとどんなことができる?
タブレットで利用できる手軽なツールが登場したことで、POSシステムの導入を検討している店舗の方なら気になっているはず。しかし、多種多様なサービスが存在する現代では、最適なPOSシステムを選ぶのは簡単なことではありません。POSシステム導入でどんなメリットが得られるのか、なにができるのか、わからない方も少なくないでしょう。
そこで本記事では、POSシステムのタイプ・機能・導入メリットなど、店舗担当者の方なら知っておきたい基本を解説するとともに、おすすめのPOSシステムを目的別に比較紹介!POSシステムを選ぶ時のポイントも解説していきます。
※自社に合うPOSシステムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なPOSシステムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
POSシステムとは?
※画像引用:ユビレジ
「POS(Point Of Sale)」とは、販売時点情報管理を意味する経営手法のこと。つまり、POSシステムとは「どこで(どの店舗で)」「いつ」「なにが(どんな商品が)」「いくらで」「いくつ」「だれに(どのような顧客に)」販売されたか、データを収集・管理して経営改善やマーケティングに活かすためのシステムのことです。
従来のPOSシステムは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアに代表される、比較的規模の大きなチェーン店などで活用される場合が多かったです。専用の端末やスキャナーが必要になるなど、コスト面でも導入へのハードルは低くありませんでした。
しかし近年になって、クラウド経由でPOSアプリケーションを活用できるSaaS型POSシステムが普及。タブレットやハンディスキャナーを端末に使える気軽さもあり、規模を問わず、小売業全般でPOSシステムの導入が進んでいます。
POSレジとの違い
※画像引用:SHARP
POSシステムと似た用語に「POSレジ」があります。POSシステムは様々なデータを管理する"仕組み"全般を指し、POSレジは、POSシステムを導入した具体的なツールを指します。よくスーパーやコンビニで買い物をするときに見る上の画像のような機会が「POSレジ」の代表例です。他の例を出すと、携帯電話にネットやカメラなど色んな機能を実装した「スマートフォン」という仕組みに対し、具体的なツール(POSレジ)に当たるものがiPhoneやAndroidなどです。
POSシステムのタイプ・種類は主に3つ
ターミナル型
※画像引用:SHARP
ターミナル型POSシステムとは、量販店やスーパーマーケットなどで導入されることの多い、専用ハードウェアを利用した据え置き型POSシステムのこと。複数の拠点をネットワークで接続し、各店舗の販売データを本部で一元管理できるなど、多店舗展開する比較的規模の大きな企業向けのPOSシステムです。
導入する企業のニーズに応じてカスタマイズできるPOSシステムが多く、運用の自由度が高いことが特徴。反面、1台数十万円となる導入コストは高額になりがちです。
タブレット型
※画像引用:ユビレジ
タブレット・スマートフォンの普及、クラウドの活用拡大を背景に登場したのが「タブレット型POSシステム」です。販売情報を集約・記録するサーバをクラウドサービスで提供し、オンラインで接続されたタブレットにクライアントアプリをインストールするだけで使える手軽さが特徴。
大規模な多店舗展開には向いていませんが、できることはターミナル型に見劣りしないのもタブレット型POSシステムのポイントです。数万円の初期費用ですぐに使い始められるため、これまでPOSシステムの導入に躊躇していた企業・店舗の導入が加速しています。
PC型
画像引用:YUTAKA
POSアプリを自社のPCにインストールして、別途端末を用意して使うタイプ。すでに社内・店舗内でPCがあれば、他の種類と比べて比較的低コストで導入できるのがメリットです。「すでにPCがあり、手軽に導入したい企業・店舗」におすすめです。
端末とシステムをそれぞれ選択可能なため、仮に端末が壊れても、端末のみ交換するだけで済みます。しかも、自前のキーボードやマウス、モニターなどもそのまま利用可能です。
POSシステムの仕組み
画像引用:SHARP
POSシステムは、POSレジ機能(アプリケーション)を持つ端末、バーコードリーダー、キャッシュドロワー、釣銭機、レシートプリンター、決済端末などの周辺機器を含むハードウェアと、商品情報・顧客情報などを管理するデータベースで成り立っています。端末・周辺機器を通して販売された商品のPOS情報はデータベースサーバに蓄積され、データ分析・活用するのが、POSシステムのおおまかな仕組みです。
データベースサーバは、社内に設置するオンプレミス型、サービスベンダーの用意するクラウドサーバを利用するSaaS型に分類できます。
インターネット、イントラネット、VPNなど方式は異なるものの、POSシステムでは端末とサーバのネットワーク接続が欠かせないといえるでしょう。
POSシステムの歴史
POSシステムの最初は、1878年にアメリカで生まれたものと言われています。当初は売上金を計算する簡易的な機能で、スタッフが売上金をごまかさないように作られたと言われています。
現在スーパーやコンビニで見るようなバーコード付きのPOSレジが登場したのは1970年頃と考えられており、現在ではiPadのようなタブレット型のPOSシステムが登場しています。
POSシステムの今後
タブレット型ように本体がコンパクトになたり、色んな機能と連携したりと、POSシステムはどんどん多機能になっています。特に今後、POSシステムが重要になるのはインボイス制度の導入よるレシートの見直しです。
インボイス制度に関しては複雑なので、国税庁のサイトを参照にしていただきたいですが、仕入税額控除を受けるための請求書などの手続きのために、インボイス制度に対応したPOSシステムが増えていくでしょう。
POSシステムの機能
POSシステムの機能は主に3つあります。
- 売上管理
- 在庫管理
- 顧客管理
売上管理
POSシステムの基本が「売上管理」です。
- 商品のバーコードをスキャンして値段を表示する
- お客様から頂いた金額を入力して決済をする
- 売上金額を集計して利益を計算する
- 複数の店舗や運営本部にデータを送信する
上記のような機能がPOSシステムの売上管理にあたります。
在庫管理
POSシステムの2つ目の機能が「在庫管理」です。POSシステムに商品の値段や在庫数を登録し、商品が売れるたびに、残りの在庫数がわかります。また、仕入れをする機能もあり、POSシステムから発注すると商品が店に入るようになります。また、いつ届くのかなど在庫管理ができます。
顧客管理
POSシステムの最後の機能が「顧客管理」です。利用客の年齢や性別などの情報や、予約情報、誕生日のクーポンや招待券などを発行する機能もあります。
POSシステムの導入メリット
小規模の小売店・飲食店などでは、現在でも昔ながらのレジスターを活用していることも少なくないでしょう。しかし、POSシステムの導入は店舗ビジネスを成長させる大きなメリットが得られます。
業務効率化・生産性向上できる
POSシステムを導入することで店舗業務を大幅に効率化でき、結果的に生産性を大きく向上できるメリットが得られます。値段を手入力する必要のあるレジスターと異なり、バーコードをスキャンするだけのPOSシステムであれば、入力ミスも大幅に減らせるでしょう。
飲食店であれば、POSシステムと「オーダーエントリーシステム」を連携させることにより、注文から伝票作成、会計までの業務を一気通貫で効率化可能。クレジットカード決済はもちろん、利用の広がる電子マネーへの対応も容易です。
※オーダーエントリーシステム:飲食店での注文受付やキッチンへの情報共有をデジタルで伝達できるシステム
分析結果をもとにした経営改善ができる
POSシステムは、販売した時点での商品在庫・売上情報・顧客情報などを記録・管理できます。そのため、曜日・時間帯・天気などを軸にしたさまざまな角度での売上分析が可能。POSシステムの分析結果をもとに仮説を立てることで、経営改善につながる精度の高い戦略を実行できます。
在庫管理の強化ができる
POSシステムに記録される販売情報は、在庫情報とリアルタイムに連携しているため、在庫管理の強化、管理業務の効率化というメリットが得られます。販売情報・在庫情報の推移を時系列で分析できるPOSシステムなら、売れ筋の商品が在庫切れにならないように調整するなど、先を見越して仕入れを最適化することも可能です。
BIツール・分析機能で経営改善
画像引用:CASHIER
近年のPOSシステムは、売上管理・顧客管理・在庫管理で収集したデータをもとに、経営改善のヒントを与えてくれるBIツール・分析機能を搭載している場合がほとんど。
※BI:社内に蓄積された大量のデータから必要な情報を収集・分析して一目でわかるよう表示する機能
売上推移や売れ筋商品の傾向を視覚化できれば、ビジネスを成長させていくための意思決定の材料として活用できます。
また、EC展開に対応できるPOSシステムを導入すれば、ECサイトの販売・在庫・顧客管理情報データと、実店舗での販売情報も同時に集計できます。そのため、ECサイトと実店舗のデータを一括管理できるようになるのです。
また、ECサイトと実店舗のいずれかで商品が売れると、自動で在庫状況が更新されるため、在庫切れの防止や追加発注の予測に役立ちます。
関連記事:POSシステムの導入メリット・デメリット|仕組み・種類・選び方のポイントを解説!
おすすめPOSシステム比較
サービス名 |
初期費用 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
主要機能 |
外部連携 |
スマレジ |
無料 |
スタンダード プレミアム プレミアムプラス (7,700円) フードビジネス リテールビジネス |
レジ、周辺機器連携、 クレジットカード・電子マネー・QR決済、 軽減税率対応、売上分析、予算管理、 顧客管理、本部管理、 在庫管理、オフライン対応など |
会計ソフト、ECサイト、CRM、 |
ユビレジ |
無料 |
プレミアム 飲食店向けオプション (ユビレジハンディを追加 小売店向けオプション (ユビレジ在庫管理を追加 |
レジ、周辺機器連携、 売上管理・分析機能、 複数店舗管理機能など |
会計ソフト、 |
Airレジ |
無料 |
無料 |
レジ、周辺機器連携、 売上管理・分析機能、 顧客管理・在庫管理など |
Airレジハンディを含むオプション、 |
POS+ |
要問い合わせ |
POS+lite POS+retail、POS+food |
レジ、売上管理・分析機能、 予約管理・在庫管理,、 オーダーエントリーなど |
POS+オプション |
Orange POS (オールラウンド) |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
会計・会員管理・在庫管理 支払い方法・商品管理・店舗管理など |
決済・ERP・倉庫管理など |
Bionly |
無料 |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
レジ会計・予約管理・顧客管理・ 売上集計・分析・在庫管理・ メール・プッシュ配信・EC機能 |
各種決済サービス |
Store Touch (美容院・サロン向け) |
無料 |
7,700円 |
レジ会計・顧客管理・カルテ作成 売上集計・分析・顧客検索・分析など |
要問い合わせ |
blayn |
無料 |
無料プラン スタンダードプラン プレミアムプラン |
テーブル管理・売上確認・分割会計・ 個別会計・残数管理・原価管理など |
会計ソフト、 |
ワンレジ |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
レジ・会計、注文、セルフオーダー、 売上集計・分析、予約管理、顧客管理・ 衛生管理・給与計算・不正防止など |
会計ソフト、 |
poscube |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
要問い合わせ (ニーズに応じて変動) |
注文・会計・商品管理・売上集計・ データ分析・商品管理など |
顧客管理、 |
業種を問わないおすすめ5選
店舗ビジネスとひとことにいっても業態・ビジネスモデルは多種多様。それぞれの業種・業態・ビジネスモデルに応じて適切なPOSシステムは変化しますが、業種の違いを吸収するオールラウンドなPOSシステムも存在します。
スマレジ
※画像引用:スマレジ
「スマレジ」は、大阪市中央区に本社を構え、クラウド事業・通信飯場事業などを手掛ける株式会社スマレジが開発・提供する、クラウド型POSシステム・POSレジです。
対応端末はiOSデバイスのみとなりますが、基本的なPOSレジ機能のみ備えたスタンダードプランなら、月額費用無料で使えることがポイント。自動釣銭機・キャッシュドロワーなどの周辺機器連携も万全です。
複数店舗利用、売上データの一括管理が可能な「プレミアム」、顧客・ポイント管理・電話サポートを追加した「プレミアムプラス」、オーダーエントリーシステムを追加した飲食店向け「フードビジネス」、高度な在庫管理が可能な「リテールビジネス」の各プランが用意され、ニーズにあわせて選択可能。
店舗運営に必要なアプリを「スマレジ・アプリマーケット」で購入することも可能です。
初期費用 |
無料 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
スタンダード(0円) プレミアム(4,400円) プレミアムプラス(7,700円) フードビジネス(11,000円) リテールビジネス(13,200円) |
主要機能 |
レジ、周辺機器連携、クレジットカード・電子マネー・QR決済、 軽減税率対応、売上分析、予算管理、 顧客管理、本部管理、在庫管理、オフライン対応など |
外部連携 |
会計ソフト、ECサイト、CRM、 スマレジタイムカード、アプリマーケットなど |
ユビレジ
※画像引用:ユビレジ
「ユビレジ」は、東京都渋谷区に本社を構える、株式会社ユビレジが開発・提供するクラウド型POSシステム・POSレジです。
会計機能・周辺機器連携・レシートカスタマイズが可能な「レジ機能」、リアルタイムでの「売上管理・分析機能」を標準搭載した「プレミアムプラン」をベースに、豊富なオプションを追加することでさまざまな業種の店舗ニーズに対応できるiPad POSシステムです。
たとえば、飲食店向けのオーダーエントリーシステム「ユビレジハンディ」や「ユビレジQRオーダー&決済」「セルフオーダーシステム」、小売店向けの「ユビレジ在庫管理」などがあります。また、Salesforceと連携した顧客管理、トレタ(飲食店の経営をサポートする予約・顧客台帳サービス)と連携した予約システム構築、freee / MFクラウド会計システム連携など外部連携による拡張も可能。多店舗展開にも対応できます。
初期費用 |
無料 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
プレミアム(6,900円) 飲食店向けオプション |
主要機能 |
レジ、周辺機器連携、売上管理・分析機能 複数店舗管理機能など |
外部連携 |
会計ソフト、CRM、ユビレジハンディ、 |
Airレジ
※画像引用:Airレジ
「Airレジ」は、東京都千代田区に本社を構える人材企業、株式会社リクルートが開発・提供するクラウド型POSシステム・POSレジです。
キャッシュドロワーやレシートプリンターを用意し、iPadにAirレジアプリをインストールすればすぐに使い始められる手軽さが魅力。レジ会計機能・売上管理・分析機能が無料で利用でき、電話・チャット・メールによるサポートも無料で受けられます。
顧客管理や商品管理機能も充実。商品に在庫数を設定しておけば、会計処理と連動した管理が可能。PC版Airレジアプリを活用すれば、CSVで在庫データをアップロード可能です。
飲食店向けの「Airレジハンディ」、決済サービス「Airペイ」、予約システム「Airリザーブ」、シフト管理「Airシフト」など、豊富なオプションを追加可能。外部会計ソフト、出前館との連携にも対応しています。
初期費用 |
無料 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
無料(オプションは有料) |
主要機能 |
レジ、周辺機器連携、 売上管理・分析機能、顧客管理・在庫管理など |
外部連携 |
Airレジハンディを含むオプション 外部会計システム連携など |
POS+(ポスタス)
※画像引用:POS+
「POS+(ポスタス)」は、東京都中央区に本社を構えるポスタス株式会社が開発・提供するクラウド型POSシステム・POSレジです。
レジ・売上管理・分析の基本機能を網羅し、業種に最適化した機能を持つ4つのプランを用意。
小売店向け「POS+retail」、飲食店向け「POS+food」「POS+lite」、美容室・サロン向け「POS+beauty」を選べるほか、多彩なオプションで店舗ビジネスを効率化できます。
オプションは勤怠・シフト管理「POS+time recorder」、ポイント管理「POS+connect」、店舗経営を支援する「POS+assist」、セルフレジ&券売機「POS+self regi」などをラインナップ。オプションによってはiOSだけでなくAndroid端末でも利用できます。
初期設定を含む導入支援はもちろん、無制限の駆けつけサポートなど、手厚いサポート体制が整えられているのもポイントです。
初期費用 |
要問い合わせ |
プラン / 月額費用(1店舗) |
POS+lite(6,000円〜)POS+retail、 POS+food、POS+beauty(12,000円〜) |
主要機能 |
レジ、売上管理・分析機能、予約管理・ 在庫管理・オーダーエントリー(プランによる)など |
外部連携 |
POS+オプション |
Orange POS
※画像引用:Orange POS
「Orange POS」は、東京都港区に本社を構える株式会社エスキュービズムが開発・提供するクラウド型POSシステム・POSレジです。
iOS / Android端末にインストールするアプリ型POSシステムではありますが、ハードウェアも含めた自在なカスタマイズに対応できることが特徴。1,000店舗・4,000台超の大規模チェーン店への導入実績もあり、基幹システムや外部サービスとの連携も自由自在です。
基本となるPOSアプリも、会計・会員管理・在庫管理・支払い方法・商品管理・店舗管理など、標準状態でも多機能であることがポイント。
SAP / GRANDITなどの基幹業務システム、SBペイメントをはじめとした決済サービス、ロジザードなどの倉庫管理システム連携にも標準で対応可能です。
初期費用 |
要問い合わせ |
プラン / 月額費用(1店舗) |
要問い合わせ |
主要機能 |
会計・会員管理・在庫管理・支払い方法・ 商品管理・店舗管理など |
外部連携 |
決済・ERP・倉庫管理など |
美容院・サロン向けおすすめ2選
続いて、特定業種特化型のおすすめPOSシステムを比較紹介していきます。まずは、予約管理機能などが必須となる、美容院・サロン向けPOSシステムです。
Bionly(ビオンリー)
※画像引用:Bionly
「Bionly(ビオンリー)」は、東京都品川区に本社を構える株式会社アライズが開発・提供する、美容院・サロン向けに特化したクラウド型POSシステム・POSレジです。
iPad POSレジとカルテ・予約などの顧客管理を一元化して、美容院・サロンのファンを増やしたいと考える方に最適のサービス。
フリーランスの方が無料で使える「FREEプラン」、無料でスタートできるサロン向け「BASICプラン」が用意されています。
レジ・会計はもちろん、予約管理・顧客管理・売上集計・分析・在庫管理・メール・プッシュ配信など、美容院・サロンに必要な機能はすべて網羅。iPadで撮影した写真をカルテに埋め込むことも可能。多店舗展開にも対応できる本部管理機能も搭載されています。
顧客専用アプリ「CHEERBE(同社が提供している、行きつけのサロンと顧客を繋ぐ予約アプリ)」が活用できるのもポイント。アプリ内にEC機能を搭載できるほか、アプリ経由での予約、顧客と直接やり取りできるチャット機能も利用できます。
初期費用 |
無料 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
要問い合わせ |
主要機能 |
レジ会計・予約管理・顧客管理・売上集計・ 分析・在庫管理・メール・プッシュ配信・EC機能 |
外部連携 |
各種決済サービス |
StoreTouch
※画像引用:StoreTouch
StoreTouchは、株式会社インターオフィスが開発し、株式会社リレーションズが販売する、美容院・サロン向けに特化したクラウド型POSシステム・POSレジです。
アプリをインストールできるiPad、インターネット環境さえ準備すれば、初期費用無料、月額7,700円ですぐにスタートできる気軽さが魅力のPOSシステム。キャッシュドロワやレシートプリンターとの連携も可能です。
シンプルで使いやすいiPad POSレジと、写真やテキストを使ったカルテ作成を含む顧客管理が統合され、顧客検索・分析、売上分析機能も搭載。接続できる端末の台数に制限のあるサービスが多いなか、無制限のiPadを使えるのも魅力です。美容院・サロンに必須の予約管理機能を搭載した「StoreTouch PRO」も開発中。今後の展開に期待できます。
初期費用 |
無料 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
7,700円 |
主要機能 |
レジ会計・顧客管理・カルテ作成・売上集計・ 分析・顧客検索・分析など |
外部連携 |
要問い合わせ |
飲食店向けおすすめ3選
最後に、小売店と並んでもっともPOSシステムの需要が高いと思われる、おすすめの飲食店向けPOSシステムを比較紹介します。
blayn(ブレイン)
※画像引用:blayn
「blayn(ブレイン)」は、東京都港区に本社を構え、店舗集客支援事業も展開するブレイン株式会社が開発・提供する、飲食店に特化したクラウド型POSシステム・POSレジです。
Android端末を組み込んだタブレット型・モバイル型「専用レジ」、キャッシュドロワーなどのハードウェアの購入が必要です。
しかし、スタンダードプランが月額3,080円、プレミアムプランでも月額10,780円でスタートできる手軽さがポイント。POSレジ機能に限定した無料プランも利用できます。
飲食店に特化したテーブル管理、リアルタイムでの売上確認が可能。分割会計・個別会計・残数管理・原価管理など、必要な機能も網羅しています。
キャッシュレス端末と連動した会計機能、freee / MFクラウド / 弥生などの会計ソフト連携、セブン銀行連携など、外部連携機能も充実しています。
初期費用 |
無料 |
プラン / 月額費用(1店舗) |
無料プラン |
主要機能 |
テーブル管理・売上確認・分割会計・ 個別会計・残数管理・原価管理など |
外部連携 |
会計ソフト、銀行、キャッシュレス端末など |
ワンレジ
※画像引用:ワンレジ
「ワンレジ」は、東京都文京区に本社を構え、飲食店コンサルティング業も展開する株式会社スカイダイニングが開発・提供する、飲食店向けクラウド型POSシステム・POSレジです。
飲食店経営20年超のプロが、現役経営者約1,000名の声をもとに開発。
「ワンレジさえあればほかになにもいらない」を目指し、レジ・会計だけではない飲食店経営者の悩みを解決する機能が満載されています。
レジ・会計、注文、セルフオーダー、売上集計・分析、予約管理、顧客管理などの基本機能はもちろん、外部会計ソフトとの連携や、従業員の給与計算・シフト作成・不正防止の仕組みも搭載。POSタブレット、ハンディ端末、会計・キッチンプリンター、決済端末などの周辺機器も用意されているため、用意するのはインターネット環境だけ。多言語にも対応するため、外国人の従業員・顧客でも安心です。
初期費用 |
要問い合わせ(ニーズに応じて変動) |
プラン / 月額費用(1店舗) |
要問い合わせ(ニーズに応じて変動) |
主要機能 |
レジ・会計、注文、セルフオーダー、売上集計・分析、 予約管理、顧客管理・衛生管理・給与計算・不正防止など |
外部連携 |
会計ソフト、決済サービス・端末など |
poscube(ポスキューブ)
※画像引用:poscube
「poscube(ポスキューブ)」は、東京都新宿区に本社を構える株式会社フォウカスが開発・提供する、飲食店向けオンプレミス型POSレジ + オーダーエントリーシステムです。
POSレジにタブレットを、ハンディ端末にスマートフォン・タブレットを活用する一方、店内にサーバを設置して各端末・キッチンプリンターなどの周辺機器をWi-Fiで接続する仕組みを採用していることが特徴です。
注文・会計・商品管理・売上集計・データ分析・商品管理などの各機能がシームレスに活用できるのは、POSレジとオーダーエントリーシステムが統合されたposcubeならでは。飲食店向け顧客管理システム「KALEIDO CRM」、キャッシュレス決済、「トレタ」などの予約管理システム、本部マスタ管理など、外部連携機能も充実しています。
初期費用 |
要問い合わせ(ニーズに応じて変動) |
プラン / 月額費用(1店舗) |
要問い合わせ(ニーズに応じて変動) |
主要機能 |
注文・会計・商品管理・売上集計・ データ分析・商品管理など |
外部連携 |
顧客管理、決済サービス、予約管理、本部マスタ管理など |
※自社に合うPOSシステムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なPOSシステムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
POSシステムの選び方ポイント
多種多様な選択肢があるなか、自社に最適なPOSシステムを選定するには、どのようなことに注意すればいいのか。以下から、POSシステムを選定する際のヒントとなるポイントを紹介していきます。
求める機能が網羅されているか
業種・業態に応じて、POSシステムに求められる機能は異なります。POSシステムを導入することでどのような業務を効率化したいのか、自社に必要な機能を明確にしておくことが重要です。
たとえば、テイクアウトも提供する飲食店であれば、単純なPOSレジ機能だけではなく、オーダーエントリーシステムや軽減税率への対応も必要でしょう。美容院・サロンなどでは予約管理やカルテ作成を含む顧客管理の仕組みが必要です。
拡張性・外部連携はどうなっているか
ビジネスの成長にあわせて上位プランにアップグレードできる、あるいは、外部システムとの連携で機能を拡張できるのであれば、他のPOSシステムにリプレイスする必要がないからです。
参考!シェアから選ぶのも選択肢の一つ
どうしても先述したシステムからも選びきれない場合は、シェアが多いものを選択肢に入れるのも選択肢の一つです。
画像引用:DSS研究所「POSシステム販売状況調査結果 2019年3月末現在調査」
東芝テック、NECプラットフォームズ、富士通フロンテックが三大シェアといえます。上記グラフに記載されているメーカーのPOSシステムなら、ほとんどのニーズに応えられるでしょう。
ただし、サポートが充実しているPOSシステムを選ぶことをおすすめします。サポートが充実していないと、店舗運営中に突然トラブルが生じた際に何も対処できず、顧客も離れてしまう恐れがあります。電話・チャット・メールのみならず、心配な方は訪問サポートまであるものを選ぶとより安心でしょう。
POSシステムのデメリット・注意点
いいことばかりのように思えるPOSシステム導入だが、デメリットもあるのでは?と考える企業・店舗の方も少なくないかもしれません。あらかじめ注意点を把握して、導入時にトラブルになることのないようにしておきましょう。
耐用年数は5年
国税庁の耐用年数表によれば、POSシステムは固定資産で「器具・備品の耐用年数」「事務機器、通信機器」に該当することになり、5年と定められています。耐用年数を超えたうえで利用し続けていても、減価償却はできません。
少しでもPOSシステム導入のために支出を抑えたければ、IT導入補助金を申請するのも一つの手です。IT導入補助金とは、IT基盤を整えることを目的とし、新型コロナウイルス感染症の影響を受けつつも、生産性向上に取り組む中小企業・小規模事業者等を対象として、支援をする補助金です。まずはIT導入補助金2022が自社で利用できるのかどうか、確認しておくことが大切です。
■補助の対象者
IT導入補助金の対象者は中小企業や小規模事業者が主な対象ですが、具体的な要件は、業種や組織形態で変わります。製造業やサービス業などの一般企業の場合、資本金の額または出資の総額と従業員数が一定基準以下の場合に利用できます。
補助の対象者例 製造業、建設業、運輸業の場合であれば、「資本金の額か出資の総額が3億円以下の会社、または従業員の数が300人以下の会社」
上記に当てはまらない方や、詳細を確認したい方は以下資料の「2-2-1 申請の対象となる事業者及び申請の要件(p8)」のページをご覧ください。
※2022年時点の情報です。最新情報はIT導入補助金のサイトにてご確認ください。
導入時は商品情報登録が必須
あらかじめ店員が商品情報登録をPOSシステムにてすることで、初めて「コンビニのレジ打ち」ができるようになります。商品情報登録をせずに商品をレジ打ちしても、POSシステムは商品を読み込みません。
商品情報登録時に価格設定などを誤ると、本来顧客から受け取るべき正規の価格ではない金額を顧客から受け取ることになり、トラブルの元となります。
POSシステム比較まとめ
本記事では、POSシステムのタイプ・機能・導入メリットなど、店舗担当者の方なら知っておきたい基本を解説するとともに、おすすめのPOSシステムを目的別に比較紹介してきました。
多機能かつ低価格で導入できるサービスが多数登場したことで、POSシステムの導入ハードルはグッと下がりました。しかし、選択肢の幅が広がった反面、どのサービスを選べばいいのか悩んでしまう店舗担当者の方も少なくないでしょう。
※自社に合うPOSシステムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なPOSシステムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. POSシステムとは何ですか?
POSシステムとは、「どこで(どの店舗で)」「いつ」「なにが(どんな商品が)」「いくらで」「いくつ」「だれに(どのような顧客に)」販売されたか、データを収集・管理して経営改善やマーケティングに活かすためのシステムのことです。規模を問わず、小売業全般で導入が進んでいるの特徴があります。
Q. POSシステムのメリットは?
POSシステムのメリットは「業務効率化・生産性向上できる」「分析結果をもとにした経営改善ができる」などです。詳細は記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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