人事システムの機能一覧|タイプ・種類別の機能や代表的なサービスも紹介【2024年最新版】

人事システムの機能一覧|タイプ・種類別の機能や代表的なサービスも紹介!

・人事システムにはどのような機能がある?
・人事システムのタイプ・種類によって機能は異なる?

限られた人材を有効活用していくことが求められる現代ビジネスでは、大手企業のみならず、中小企業でも人事システムの導入が進められています。しかし、多種多様な人事システムが市場に存在するなか、どのような機能を持つ人事システムを導入すべきなのか?悩んでいる担当者の方は多いはずです。

そこで本記事では、人事システムのタイプ・種類別の主な機能を解説するとともに、それぞれの代表的なサービスを紹介!種類ごとの人事システムの機能がわかる一覧表も用意しました。

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目次
  1. 1. 人事システムの2つのタイプ
  2. 2. 人事システムの機能
  3. 3. 人事システムの種類ごとの機能|おすすめシステム紹介
    1. 3-1. 統合型人事システム
    2. 3-2. 労務管理統合型人事システム
    3. 3-3. 人事・労務の個別業務を効率化する人事システム
    4. 3-4. 人事評価・タレントマネジメントシステム
    5. 3-5. 採用管理特化型人事システム
  4. 4. 人事システム 機能まとめ

人事システムの2つのタイプ

人事システムの機能を見る前に、人事システムのタイプを理解・整理しておく必要があります。あらかじめ知っておけば、人事システムの基本機能がタイプごとに異なることがわかります。

人事システムとは、企業の重要な経営資産である「ヒト」に関する情報を一元的に管理し、人事・労務管理や人材育成・活用などに役立てていく基幹システムのこと。近年では、ベンダーがクラウドに構築したアプリケーションをインターネット経由で利用する「SaaS型」が主流になりつつあり、中小企業にも導入しやすい環境が整いつつあります。

企業における「ヒト」の管理領域は広範です。すべての管理領域に対応する統合タイプもあります。しかし、人事システムの多くは「人事・労務管理を効率化するタイプ」「採用・育成・活用などの人材マネジメントに役立てるタイプ」に分類できるといえます。

当然、同じ人事システムというくくりであっても、タイプによって搭載される機能は異なります。下記に、各システムごとの搭載されている機能の例を比較します。

人事・労務管理タイプ

入社・退職手続き、勤怠管理、給与計算などの機能が搭載

人材マネジメントタイプ

スキル管理や人事評価、人材配置シミュレーション

などの機能が中心

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人事システムの機能

人事システムの機能は、タイプだけではなくサービスによっても異なります。参考までに、統合型人事システムが搭載する管理業務ごとの主な機能を紹介しておきましょう。

管理業務

人事システムの機能

機能の概要

人事管理

人事情報管理

入社年度・役職・経歴・スキル・個人情報など

あらゆる人事情報を管理する

マイナンバー管理

マイナンバーを各従業員ごとに

管理する

発令管理

異動・昇格・出向などの発令情報を予約登録して

発令当日にシステムのデータベースに反映させる

労務管理

入社・退職管理

入社・退職手続きを管理する

社会保険管理

各種保険の資格取得

喪失手続き情報を管理する

勤怠管理

勤怠の記録、労働時間を管理する

給与計算

各社員の給与計算を管理する

人材マネジメント

要員分析・組織改編

配置シミュレーション

組織図の作成などできる

スキル・資格管理

各社員のスキルや知識情報などを

管理する

人事評価管理

評価基準の設定、目標管理をする

人材開発・育成

研修管理やキャリアプラン管理をする

採用管理

求人媒体や転職エージェントにて公開する情報を管理する

その他

分析機能

人材データ管理機能や人事評価機能など。

自社の人材に関するレポートを、チャートを使って作成可能。

成果が出ている人材や成果未達の人材も可視化できる。

外部システム連携

SlackやCarelyなどの外部システム

と連携して業務効率化する

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人事システムの種類ごとの機能|おすすめシステム紹介

人事統合システム

統合型人事システムの対応する管理領域が幅広く、機能も豊富であることが理解できるでしょう。しかし、人事に関連する課題は企業ごとに異なることが一般的。すべての人事管理業務を効率化・システム化したい企業ばかりではありません。

機能の異なる多種多様な人事システムが市場に存在するのはこのため。人事・労務管理を効率化するタイプは、さらに「労務管理統合型」と「個別の人事・労務管理システム」に分けられます。人材マネジメントに役立てるタイプは、「人事評価・タレントマネジメント」「採用管理型」という種類に分類。

それぞれの種類の人事システムの特徴・機能を、代表するサービスとともに紹介していきます。

統合型人事システム

唯一のデータベースに従業員情報を集約し、人事に関連するあらゆる管理業務に対応できるアプリケーションが「統合型人事システム」です。

人事情報管理から人材開発・育成までをカバーし、豊富な機能が搭載されていることが統合型人事システムの特徴。中堅〜大企業で採用されている傾向があります。

単体アプリケーションの統合型人事システムとしては「COMPANY」が代表的なサービスとして挙げられます。

COMPANY

画像引用:COMPANY

COMPANY」は、東京都港区に本社を構えるHR企業、株式会社Works Human Intelligenceが開発・提供するクラウド型統合人事システムです。
日本を代表する大手1,200法人から利用されるなど、統合型人事システムとして絶大な信頼と実績を誇ります。クラウド環境での構築を前提としていますが、オンプレミスでの構築・設置にも対応可能です。

COMPANY最大の特徴は、「ノーカスタマイズ」「無償バージョンアップ」「ギャランティメンテナンスサービス」をコンセプトに、大手企業にも対応できる機能をすべて搭載していること。カスタマイズの必要なく、ニーズに応じて設定を変えるだけで、人事管理、給与計算、勤怠管理、要員分析、人材開発、グローバルタレントマネジメントなどのソリューションを利用できます。業務分析からパッケージの適合調査までコンサルティングする「Pilot Consulting Servece」など、サポートサービスが充実していることもポイントです。

費用

要問い合わせ

主な機能

人事管理、給与計算、勤怠管理、

要員分析、人材開発、

雇用手続管理、マイナンバー管理、

チャットボット、グローバルタレントマネジメントなど

オプション / サービス

Pilot Consulting Service

(新規のお客様に業務分析や要件策定、

パッケージ適合調査を支援する

コンサルティングサービス)


IF開発サービス

(他システムとのインターフェイスプログラムを

開発するサービス)

など

おすすめの企業

グループ企業・関連会社の人事管理を

統合したい中堅・大規模企業

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労務管理統合型人事システム

従業員情報の一元管理という点では統合型と同様ながら、人事・労務管理に関連する提携業務の合理化・効率化に重点を置いたアプリケーションが「労務管理統合型人事システム」です。

給与計算、勤怠管理、労務管理、社会保険を含む雇用契約、マイナンバー管理などの機能を統合した「SmartHR」のようなオールインワンシステムもあります。ただ、労務管理統合型人事システムの場合は、人事情報管理をコアに必要な機能を追加していけるシステムが使いやすく、中小企業にもおすすめです。

必要に応じて機能を追加していける、労務管理統合型人事システムとしては「Money Forward クラウドHRソリューション」が代表的なサービスとして挙げられます。

Money Forward クラウドHRソリューション

画像引用:Money ForwardクラウドHRソリューション

Money ForwardクラウドHRソリューション」は、東京都港区に本社を構えるクラウドベンダー、株式会社マネーフォワードが開発・提供するSaaS型HR・人事ソリューションです。
組織管理・従業員管理・入退社手続機能を搭載した「MFクラウド人事管理」をベースに、同社の人事・労務サービスを必要に応じて組み合わせて利用可能。一元的な人事管理をリーズナブルに実現できます。

組み合わせ可能なプロダクトは「MFクラウド勤怠管理」「MFクラウド給与」のほか、社会保険手続きを効率化する「MFクラウド社会保険」や年末調整を効率化する「MFクラウド年末調整」など。「MFクラウドマイナンバー」とシームレスに連携できることに加え、CSVによる「MFクラウド会計」などの財務会計ソフトとの連携も可能。課題に応じた柔軟なシステムを構築できます。

費用

要問い合わせ(会社規模・機能の組み合わせで変動)

主な機能

人事管理、入退社手続きなど

オプション / サービス

勤怠管理、給与、社会保険、年末調整、マイナンバーなど

おすすめの企業

人事課題に合わせて必要な機能のみ使いたい企業

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人事・労務の個別業務を効率化する人事システム

小規模事業者や中小企業などの場合、人事関連の一部業務だけ効率化したいというニーズが少なくありません。こうしたケースでは個別の人事・労務管理システムが導入される場合がほとんど。たとえば、勤怠管理システム、経費精算システムなどがそれにあたります。

本記事では、勤怠管理システムの代表として「jinjer勤怠」を紹介しておきましょう。多彩な人事・労務管理ソリューションをラインナップするjinjer勤怠なら、必要に応じて機能を拡張していくことも可能です。

jinjer(ジンジャー)

画像引用:jinjer

jinjer勤怠」は、東京都新宿区に本社を構えるJinjer株式会社が開発・提供する、SaaS型勤怠管理システムです。
自動集計・シフト管理・有給管理・アラート機能・多言語対応などの豊富な機能を持つだけでなく、経費精算・給与計算・雇用契約・人事管理・コンディション管理など、同社シリーズとの連携も可能。勤怠を含む人事業務を一気通貫で管理可能です。

PC / スマートフォン / タブレットなどの個人端末を活用した打刻のほか、ICカード打刻、モバイルアプリを活用したGPS打刻にも対応。位置情報の取得と同時にカメラを起動し、写真撮影を併用した打刻を義務付けることによって不正打刻を防止可能。個人PCからの不正打刻を防ぐため、IPアドレスの制限をかけることも可能です。

費用

1名月額400円〜

(経費精算:500円、給与計算:500円、人事管理:500円など)

主な機能

自動集計  / ワークフロー / シフト管理 /

休暇管理 / 予実管理 / アラート機能 /

英語・タイ語・ベトナム語対応など

オプション / サービス

経費精算、給与計算、雇用契約、

人事管理、コンディション管理など

おすすめの企業

人事課題に合わせて必要な機能のみ使いたい企業

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人事評価・タレントマネジメントシステム

貴重な人材を適材適所に配置して活用していくため、近年重視される経営手法・概念がHCM(人的資本管理)であり、これをサポートするアプリケーションが「人事評価」「タレントマネジメント」システムです。

要員分析・組織改編、スキル管理、人事評価管理、人材開発・育成などの機能を搭載し、近年では「カオナビ」のように、従業員の顔写真を元に人材配置シミュレーションのできるシステムも存在します。

人材活用・管理のニーズに応じてプランを選べるタレントマネジメントの代表として「HRBrain」を紹介しておきましょう。

HRBrain

画像引用:HRBrain

HRBrain」は、東京都渋谷区・大阪市北区に拠点を構えるHR企業、株式会社HRBrainが開発・提供するSaaS型人事ソリューションです。
人材評価から活用までをワンストップで実現する「HRBrainタレントマネジメント」のほか、従業員のエンゲージメントを高めて離職を防ぐ「HRBrain EXIntelligence」、人事評価に特化した「HRBrain人事評価」をラインナップ。初期設定、運用サポート、活用事例提供、Webセミナーなど万全なサポート体制が整えられていることもポイントです。

人気No.1のタレントマネジメントシステムは、人材データベース・リスト、身上申請ワークフロー、組織図ツリー、配置シミュレーションを搭載した「データベースプラン」、アンケート、人事評価、組織分析を追加した「タレントマネジメントプラン」を選択可能。1on1ミーティング支援機能などを活用し、管理職・リーダーの育成に役立てられます。

費用

要問い合わせ

主な機能

人材データベース・リスト、身上申請ワークフロー、

組織図ツリー、配置シミュレーション、組織図ツリー、

配置シミュレーションなど(プランにより異なる)

オプション / サービス

HRBrain EXIntelligence、HRBrain人事評価など

おすすめの企業

人材の活用・適材適所への配置を強化したい企業

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採用管理特化型人事システム

人材の活用・マネジメントに重点を置いた人事評価・タレントマネジメントシステムは、既存の従業員を対象にしている場合がほとんど。そのため、新卒・中途採用者の管理をシステム化するには、別途「採用管理特化型人事システム」を導入することになります。

サービスによって機能は異なりますが、母集団形成、選考管理、求人管理、求人メディア連携などの機能を搭載している場合が一般的。なかには、タレントマネジメントと連携可能な採用管理システムもあります。

人材マネジメントとシームレスに連携できる、採用管理システムの代表として「HRMOS採用」を紹介しておきましょう。

HRMOS採用

画像引用:HRMOS採用

HRMOS採用」は、東京都渋谷区に本社を構えるHR企業、株式会社ビズリーチが開発・提供するSaaS型採用管理システムです。
情報の一元化による採用状況の可視化、採用レポートによる課題の抽出、蓄積されたデータを活用した改善という、採用活動のすべてを管理可能。だれが見てもわかりやすいダッシュボードを備え、応募者の情報・選考管理やレポートの確認が簡単に実行できます。

ビズリーチ・リクナビNEXT・dodaなどの求人サイトと連携できる「求人管理・求人媒体連携」や、エージェントの招待・検索・紹介依頼が可能な「エージェント管理・推薦機能」などの便利機能で、新卒から中途採用までの管理に幅広く対応。zoom、slackなどのツール連携での面接・コミュニケーションや、同社のタレントマネジメントシステム「HRMOSタレントマネジメント」と連携した入社後の人事管理・人材活用を統合することも可能です。

費用

要問い合わせ

主な機能

母集団形成、選考管理、求人管理・求人媒体連携、

エージェント管理・推薦、採用コスト分析、ツール連携など

オプション / サービス

HRMOSタレントマネジメントなど

おすすめの企業

新卒・中途・リファラル採用活動を強化したい企業

人事システム比較のポイント・おすすめシステムを知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:人事システム12選比較|タイプ別おすすめサービスや比較のポイントも解説!

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人事システム 機能まとめ

市場に存在する多種多様な人事システムは、それぞれにどのような機能があって、なにに使えるのか?知りたい企業担当者の方に向け、本記事では、人事システムのタイプ・種類別の主な機能を解説するとともに、それぞれの代表的なサービスを紹介してきました。

全体像を把握しにくい人事システムですが、おおまかなイメージはつかめたのではないでしょうか?最適な人事システムを選定するためには、人事に関するどのようなことをシステム化したいのか、目的と適用範囲を明確にすることが重要です。

※自社に合う人事システムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適な人事システムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。

コンサルタントのご紹介 システム幹事 コンサルタント 岩田真 岩田 専任のコンサルタントが、
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Q. 人事システムのおすすめは?

おすすめの人事システムとして「COMPANY」「Money Forward クラウドHRソリューション」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

Q. 人事システムを選ぶ際のポイントは?

人事システムを選ぶ際のポイントとして「人事システムのタイプを理解しておく」「導入の目的と適用範囲を明確にしておく」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。