人事管理システムの費用は？おすすめのツール10選も紹介【2024年最新版】

人事管理システムの費用は、大抵の場合システムを使用する人数で決まります。利用人数に応じて月額費用を払う費用形態で、人数が少なければ費用は安く、多ければ高くなります。

利用人数に応じて費用が決まるため、ほとんどのシステムが中小企業から大企業まで対応可能。
人事管理システムの多くは、インターネットを通じて共通のシステムを利用する「クラウド型」のため、本記事ではクラウド型の人事管理システムのみ紹介します。

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人事管理システムの費用は種類によって異なる

一口に人事管理システムと言っても種類があり、種類ごとの費用は以下の通りです。

・労務管理向け人事管理システムの費用は月額500円/人前後
・採用管理向けの人事管理システムの費用は月額5万円前後
・人事評価向けの人事管理システムの費用は月額5万円前後

また、システムによっては月額費用に加えて、導入時に初期費用が必要なものもあります。

費用が公開されているおすすめのクラウド型人事管理システムを、「労務管理向け」「採用管理向け」「人事評価向け」など種類別に一覧表にしました。システムごとの費用と機能をまとめているので参考にしてください。以下ではこの表の順に解説します。

【一覧表】人事管理システムの費用

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労務管理向けの人事管理システムの費用

労務管理向けの人事管理システムは、従業員1人当たりおよそ月額500円で、従業員数によって費用の総額が変わる仕組み。たとえば1人当たり500円で従業員が10人なら月額5000円、100人なら50,000円といった具合です。機能には以下のようなものがあります。

・従業員情報の管理
・入退社や休暇取得などの手続き
・給与管理
・勤怠管理

上に挙げた機能が全て含まれるシステムもあれば、どれかに特化したものもあります。

ジョブカン労務HR（無料～）

※画像引用：ジョブカン労務HR

ジョブカン労務HRのおすすめポイント ・従業員数5名までなら無料で利用可能
・複数項目の情報を一元管理可能
・役所に電子申請が可能

ジョブカン労務HRは、初期費用無料、従業員数5名までなら完全無料で利用可能で、人数無制限の有料プランは月額400円/人です。入退社など各種手続き、従業員情報管理などの機能があります。無料プランでも有料プランと同じように、システム使用中の不明点について電話・メールでサポートを受けることができます。

給与、各種書類、扶養、保険、マイナンバーなどの従業員情報を一元管理できるのがポイント。

従業員が専用の入力フォームから情報を送信すると、システムの人事マスタに自動的に反映されるため、転記する手間がありません。

e-Gov（行政手続きをオンライン上で行えるサイト）と連携しているのも特徴です。社会保険、労働保険などのデータをまとめて、直接書類を提出できます。

また、従業員のストレスチェックを行うための質問表の送信、集計、分析できる機能もあります。システムに登録した従業員情報をもとに、効率的に送信、集計ができます。

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ジンジャー人事（500円/人〜）

※画像引用：ジンジャー人事

ジンジャー人事のおすすめポイント ・Web上で手続きできてペーパーレス化につながる
・複数の項目でカスタマイズ可能
・5か国語に対応

ジンジャー人事は初期費用無料、月額500円/人から利用可能で、入退社など各種手続きの対応、従業員情報管理などの機能があります。

Web上で手続き申請でき、ペーパーレス化につながるのがポイント。Web上で給与明細を発行できる「Webメッセージ機能」、年末調整に必要な情報を収集できる「年末調整収集機能」などを使って紙を使わずに手続きを行えます。

複数の項目でカスタマイズ可能なのも特徴。従業員情報の項目のほか、入社手続きの項目、従業員一覧の表示画面のレイアウトも、自社の情報管理のしかたに合わせてカスタマイズ可能です。

日本語に加えて英語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語の5か国語に対応しており、外国人従業員がいても使いやすいです。

また、従業員情報をグラフで確認できるのもポイント。たとえば、仕事のパフォーマンスが高い従業員がどの部署に多いかを円グラフで表示でき、原因を分析して組織作りなどに活かせます。

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freee人事労務（500円/人〜）

※画像引用：freee人事労務

freee人事労務のおすすめポイント ・人事労務の定型業務をカバー
・多数の他社サービスと連携可能
・導入セミナーを受講可能

freee人事労務は初期費用無料、月額500円/人から利用可能です。ベーシックプラン、プロフェッショナルプラン、エンタープライズプランの3つのプランがあり、プランごとに機能の数が違います。

上の画像のように、人事労務の定型業務をカバーしているのが特徴。他の労務管理向けシステムで一般的に含まれる従業員情報管理や各種手続きに加えて、給与管理と勤怠管理の機能もあります。いずれの機能も必要最低限の業務範囲に対応しているのがポイントで、たとえば社会保険手続きの機能では、よく使われる算定基礎届と月額変更届の2つの帳票に対応しています。

さらに、SmartHR、slack、LINE WORKSなど多数の他社サービスと連携可能なのもポイントです。他社サービスで集計した勤怠データや従業員情報をfreee人事労務に同期し、給与計算・年末調整ができます。

また、導入手続きを解説するセミナーを無料で何度も受講可能です。初期設定、入力、月次チェックなどテーマをわけて週に2～3回Zoomで開催しています。

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オフィスステーション労務（440円/人）

※画像引用：オフィスステーション労務

オフィスステーション労務のおすすめポイント ・大企業での導入実績が豊富
・100種類上の帳票を出力可能
・セキュリティへの配慮

オフィスステーション労務は初期費用11万円、月額440円/人で利用でき、従業員情報管理、入退社など各種手続きなどの機能があります。

※画像引用：オフィスステーション労務

大企業での導入実績が豊富なのが特徴で、日本生命保険相互会社、JR西日本、トヨタ自動車株式会社などで導入されています。

※画像引用：オフィスステーション労務

また、100種類以上の帳票を出力可能で、社会保険では45種類、雇用保険では20種類の書類に対応しています。入社手続き関連の帳票も、雇用契約書、扶養控除等申告書、給与振り込み口座など5種の帳票に対応しています。

セキュリティに配慮しているのもポイントで、セキュリティ専門のチームによる24時間365日システム監視体制がある他、第三者機関による脆弱性診断も定期的に実施しています。情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）の国際規格である「ISO/IEC27001」「ISO/IEC27018」の認証も取得済みです。

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【勤怠管理向け】KING OF TIME（300円/人）

※画像引用：KING OF TIME

KING OF TIMEのおすすめポイント ・導入実績4万社以上
・見やすいように工夫されている
・英語表示への切り替えも可能

KING OF TIMEは勤怠管理のみに特化したシステムで、初期費用無料、月額300円/人で利用でき、シフト管理や勤怠打刻の機能があります。

導入実績が4万社以上と豊富なのが特徴。従業員数5人未満の小規模の企業から、5000人以上の大企業まで、幅広い企業規模で導入実績があります。導入された業種も、不動産、小売、飲食、メーカー、医療、エンタメなど多種多様です。

従業員が見やすいように配慮されているのも特徴。勤怠打刻の確認画面では、日付と出退勤の時刻が一覧で表示され、どの日に何時から何時まで働いたかが一目でわかります。また、エラーに気づきやすいように、勤怠がエラーとなっている日の欄は色付きで示されています。

20種類の方法で勤怠打刻が可能なのが特徴で、PCやスマートフォンの他、ICカードリーダー（Suicaなどをかざして打刻）や顔認証、指紋認証を用いた勤怠打刻も可能です。自社に合った打刻方法を選択することができます。

また、英語表示への切り替え、海外のタイムゾーン設定に対応しているため、英語圏に拠点がある場合も導入しやすいです。シンガポールのHuubap社と連携していて、英語で導入サポートを受けることもできます。

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【給与計算向け】ジョブカン給与計算（無料～）

※画像引用：ジョブカン給与計算

ジョブカン給与計算のおすすめポイント ・5名までなら完全無料
・あらゆる項目を自動計算できる
・更新忘れ防止のメモ機能あり

ジョブカン給与計算は給与管理に特化したシステムで、従業員数が5名までであれば完全無料、人数無制限の有料プランは初期費用無料、月額400円/人です。給与の自動計算、各種帳票出力の機能などがあります。

※画像引用：ジョブカン給与計算

あらゆる項目を自動計算でき、給与計算の手間が省けるのが特徴。たとえば月給、日給、時給以外にも給与規定を無制限で登録可能で、給与規定が複雑でも自動で計算できます。また、至急項目や控除項目も自由に計算式を適用でき、自社の規定で自動計算できます。

また、ユーザーのミスを減らせるような工夫がされています。たとえば、給与計算業務では従業員情報の更新を忘れがち。ジョブカン給与計算では、更新を忘れないように更新対象の従業員に対してメモ機能を使ってリマインドできます。指定時刻にリマインドするように設定することも可能です。

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採用管理向けの人事管理システムの費用

採用管理向けの人事管理システムは月額およそ5万円前後で、機能の数や応募者数によって費用が変動します。応募者数については労務管理向けのシステムとは異なり、一人当たりの金額ではなく応募者数〇名までは一律〇万円という決まり方の場合が多いです。機能には以下のようなものがあります。

・求人情報管理
・応募者情報管理
・選考管理

上に挙げた機能以外にも、従業員情報の管理や人事評価の管理など、人事管理全般の機能を網羅しているものもあります。

ヒトマワリ（10,000円～）

※画像引用：ヒトマワリ

ヒトマワリのおすすめポイント ・採用の進捗状況や求人情報が見やすい工夫
・採用代行サービスもある
・従業員データの分析機能もあり

ヒトマワリは初期費用無料、月額1万円から利用可能です。人事管理全般の機能がありますが、特に採用管理の機能が豊富です。

採用の進捗状況や求人情報が見やすいように工夫されているのが特徴で、ダッシュボードでは上画像のように「本日の応募者数」「合否入力待ちの人数」「本日の面談予定」などを一覧で確認でき、リアルタイムで更新されます。次のアクションをすぐ起こせる工夫もあり、たとえば「本日の応募者」の欄の「詳細確認」のボタンをクリックすれば該当する応募者の詳細情報を確認できます。

Googleカレンダーと連携して面接管理を行えるのが特徴です。面接予定がGoogleカレンダーに反映されるため、入力の手間が省けます。

採用管理システムの提供だけではなく、採用代行のサービスも提供しています。面接日前日のリマインドメールや電話、面接日程の調整などを依頼可能です。

また、月額6万円～のスタンダードプランであれば、従業員データの分析機能があるのもポイント。以下のように男女別や勤務期間別で離職率をグラフ化でき、離職原因を分析して改善に役立てることができます。

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MOCHICA（無料～）

※画像引用：MOCHICA

MOCHICAのおすすめポイント ・応募者数が30名までなら完全無料
・有名企業での導入実績も多数
・LINEと連携して応募者とコミュニケーション可能

MOCHICAは採用管理に特化したシステムで、選考管理、応募者管理などの機能があります。初期費用は無料で、応募者数が30名までであれば完全無料で利用できるのが特徴。無料プランでも有料プランと全く同じ機能を利用可能です。30名以上の場合はライトプラン、スタンダードプランの2つのプランから選択でき、登録可能な応募者数が違います。

大手有名企業での導入実績が多数あるのもポイント。株式会社東芝、RIZAPグループ株式会社、株式会社リンガーハットなどで導入されています。

※画像引用：MOCHICA

上画像のようにLINEと連携して、応募者とコミュニケーションが取れるのも特徴です。メールや電話には反応を示さないが、LINEでメッセージを送った場合は返信してくれる応募者も多いようで、導入した企業の声では「説明会から面接までのリードタイムが短くなった」「学生からのレスが非常に速くなった」とあります。

記事などの採用コンテンツの作成、配信を依頼できる「魅力惹きつけプラン」もあります。配信を依頼する期間を3か月、6か月、12か月から選ぶことができ、時期に合わせたコンテンツをメールやLINEで配信してもらえます。

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ジョブスイートキャリア（5万円～）

ジョブスイートキャリアのおすすめポイント ・応募受付や求人の公開をラクにする工夫がある
・自社サイトと連携してエントリーフォームの設置可能
・重複応募者を自動で検出

ジョブスイートキャリアは中途採用向け採用管理システムで、初期費用無料、月額5万円～で利用可能です。求人情報管理、応募者情報管理、選考管理などの機能があります。

※画像引用：ジョブスイートキャリア

応募受付や求人の公開をラクにする工夫があるのがポイント。たとえばWantedly、リクナビNEXT、ミイダス、日経転職版など複数の求人媒体と連携でき、求人媒体からの応募を自動で受け付けたり、媒体で登録されている応募者情報を取り込んだりできます。応募者情報の転記などの手作業を減らせます。

また、自社サイトに設置する応募フォームを、ジョブスイートキャリアの管理画面から設定できます。個人情報の取扱いに関する同意文を応募フォームに設定したり、応募フォームの質問の内容を選択して設定することができます。

さらに、複数の媒体で重複して応募している可能性の高い人を自動で検出する機能もあり、無駄な選考を減らしやすいです。

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人事評価向けの人事管理システムの費用

人事評価向けの人事管理システムは、月額5万円前後で従業員数によって価格が決まる仕組み。
採用管理向けのシステムと同じように、一人当たりの金額ではなく従業員数〇名までは一律〇万円という決まり方の場合が多いです。

ただし、詳しい料金は公開していないサイトが多いので、具体的な費用が知りたければ問い合わせる必要があります。機能には以下のようなものがあります。

・従業員情報管理機能
・人事評価機能
・アンケート機能

スマカン（5万円～）

※画像引用：スマカン

スマカンのおすすめポイント ・人事評価のデータを可視化しやすい
・アンケートは15種類のテンプレートから選択可能
・専任の担当者が毎週ミーティングで使い方をサポート

スマカンは初期費用無料、月額5万円から利用可能で、従業員情報の分析、アンケート作成、評価シート作成などの機能があります。

人事評価のデータを可視化しやすいのが特徴で、たとえば人事評価の結果を評価の段階ごとに一覧で表示できます。評価担当者によって「厳しすぎる」「甘すぎる」など、評価のしかたに偏りがあった場合に気づきやすくなります。

アンケートは社員満足度、研修感想、理解度テストなど15種類のテンプレートから作成可能で、質問項目を一から考える必要がありません。また、回収時に上司を経由する、しないといった回収ルートや記名の有無も設定できます。

また、スマカン導入時に専任の担当者が毎週ミーティングを設置して、各機能の使い方などを直接教えてくれるのもポイント。履歴書や職務経歴書など紙で保管している書類の電子化を依頼することも可能です。

※画像引用：スマカン

画面のカラーを上画像のように自由に設定できるのもポイント。自社のコーポレートカラーやブランドカラーに設定すれば、使用する従業員がシステムに親しみを持ってくれる効果が期待できます。

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人事管理システムの導入で失敗しないポイント

管理側、従業員側の両方の視点で検討する

どんなシステムが欲しいか考える際、管理側である人事部門と社員の両方の視点で見て使いやすいか検討する必要があります。一般の従業員も頻繁に使う勤怠管理システムなどの場合は特に、社員が使いやすいかも重要です。

今回紹介したツールのほとんどは、導入前に一定期間無料トライアルが可能だったり、デモ画面を見せてもらうことができます。「使い勝手が悪くて結局使われない」という結果にならないように、トライアルやデモ画面を活用して、使用者の意見を聞いてから決めると良いでしょう。

サポート体制を確認する

システムを選ぶときは、カスタマーサクセスなどサポート体制も確認しましょう。「使いやすいシステムを選べば必要ない」と考える方が多いですが、初めて使うシステムは大抵使いにくいもの。

そんなとき、サポート体制が充実していると、社内エンジニアやツールに詳しい方に聞かなくてもいいので、余計な時間を奪わなくて済みます。社内のメンバーが1人増えるようなものです。

また、「多機能なシステムを使いたいけど、使いこなすのが難しそう」と思っても、サポートが良いと丁寧に教えてくれるので安心して導入できます。

できるだけ多機能なシステムを使いたいなら、サポート体制は重要な観点です。

どのようなサポートサービスが受けられるかは、ツールによって異なり、メールか電話のみ、というものもあればZoomでサポートが受けられるものもあります。また、無料か有料かもツールごとに異なります。今回紹介したツールに関しては、各ツールの表で、受けられるサポートの種類を記しているので参考にしてください。

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【まとめ】人事管理システムの費用

人事管理システムの費用について解説しました。費用は主に人数によって決まり、種類ごとの相場は以下の通りです。

・労務管理向け人事管理システムの費用は月額500円/人前後
・採用管理向けの人事管理システムの費用は月額5万円前後
・人事評価向けの人事管理システムの費用は月額5万円前後

また、システムを導入する際は以下の2点に気を付けましょう。

・管理側、従業員側の両方の視点で検討する
・サポート体制を確認する

今回紹介した内容を参考に、自社に合った人事管理システムを選んでください。

人事管理システムを導入したい方へ

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