- 更新日 2024.10.22
- カテゴリー システムの費用相場
UPWARD(アップワード)の費用・プランを紹介|他類似SFA・CRMとも比較【2024年最新版】
「現場で使いやすいSFA・CRMが欲しい」「営業部門の生産性を高めたい」そんなニーズのある企業にピッタリのツールが「UPWARD(アップワード)」です。
・UPWARDの導入費用は?
・UPWARDの機能や特徴は?
・UPWARD導入に際して比較検討すべきツールはある?
本記事では、UPWARDの導入を検討している方の参考になるよう、費用・プラン・機能を含む、知っておきたいUPWARDの基本情報を解説するとともに、比較検討の候補にしたいおすすめツールも紹介していきます。
※UPWARDを含むSFA・CRMの導入を検討している方は、システム幹事にご相談ください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なサービスを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
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UPWARDの費用・プラン・機能
SalesforceをはじめとしたCRM連携が可能なUPWARDは、CRM機能を搭載した「セールスエンゲージメントプラットフォーム」のほか、フィールドセールスSFAに特化した各種プランが用意されています。それぞれの費用・機能は以下の通りです。
プラン名 |
UPWARD Sales Engagement Platform
|
UPWARD Sales Engagement Platform STANDARD |
UPWARD Sales Engagement Platform ENTERPRISE |
フィールドセールスSFA STARTER |
フィールドセールスSFA STANDARD |
月額費用 / 1ユーザー(税抜) |
3,800円 |
7,800円 |
12,800円 |
1,800円 |
3,800円 |
Staging Objects |
10 |
20 |
30 |
× |
× |
動的ジオフェンス |
× |
◯ |
◯ |
× |
◯ |
滞在・活動時間の自動検知 |
× |
◯ |
◯ |
× |
◯ |
活動記録からワンタップ報告 |
× |
◯ |
◯ |
× |
◯ |
電話の活動記録 |
× |
◯ |
◯ |
× |
◯ |
現在地付近の顧客をプッシュ通知 |
× |
◯ |
◯ |
× |
◯ |
付近の顧客検索&絞り込み |
× |
◯ |
◯ |
× |
◯ |
UPWARD DATA |
オプション |
オプション |
◯ |
オプション |
オプション |
BI Dashbord |
オプション |
オプション |
◯ |
× |
× |
Security Plus |
オプション |
オプション |
◯ |
× |
× |
Premium Success Plan |
オプション |
オプション |
◯ |
オプション |
オプション |
フィールドセールスSFAプランは、すでにCRMを導入している企業が対象です。どのプランでも、CRM連携、地図作成・設定、訪問スケジュール作成、ダッシュボード作成・分析が可能で、ルートセールス / 保守業務向け機能も搭載されています。
地図作成・設定では、社員の安否確認マップや顧客データを地図で可視化することも可能です。ルートセールス・保守業務向け機能では、ルートセールスに特化したBIが搭載されており、それによって効率的に営業戦略や営業計画を策定可能となります。
UPWARD ENTERPRISEプランには、すべてのオプションが追加されていますが、その他のプランでも必要に応じてオプションを追加可能です。
オプション名 |
月額費用 / ユーザー (税抜) |
概要 |
UPWARD DATA |
2,000円 |
アタックリストとしての店舗・ 施設情報を地図に表示 |
Additional Staging Objects |
2,000円 |
顧客情報などのデータテーブルを 10個追加可能 |
UPWARD BI |
2,000円 |
BI分析オプション |
UPWARD External User |
2,000円 |
外部ユーザー向けの コミュニティライセンス |
Premium Success Plan |
オプション含む契約費用の30% |
UPWARDの定着化支援プログラム |
Security Plus |
オプション含む契約費用の10% |
セキュリティ対策に向けた イベントモニタリング |
どのプランでも初期費用が100,000円(税抜)が別途でかかることに留意しましょう。ただし、各プランとも、プレミアムサポートがついています。UPWARDのカスタマー担当が運用のアドバイスや設定の仕方などをサポート提供しています。
機能表にはありませんが、UPWARDは「Slack」「ChatWork」「LINE」などのチャットツール・SNSと連携し、メンバー同士でコミュニケーションすることも可能です。
※利用には最低「5ID」以上が必要
※「ESSENTIAL」「STANDARD」は、ユーザー数に管理者ライセンス(税抜9,000円)× 2が必要
オプションのなかでも少しわかりにくい「UPWARD DATA」について補足します。
画像引用:UPWARD DATA
UPWARD DATAとは、三井物産株式会社が資本提携するFoursquare社のデータベース「Places Database」を、CRMとシームレスに連携できるオプション機能です。Places Databaseは、世界200か国1億件、日本国内だけでも800万件の商業施設データをカバーするデータベースです。常に最新のデータが提供されるPlaces Databaseを活用することにより、UPWARD上で新規開拓の対象となるアタックリストを利用可能。「営業リストがない・足りない」「データが古い」「CRMへの取り込みが困難」といった悩みを解決できます。
参考までにUPWARDの概要情報をまとめます。
運営会社 |
UPWARD株式会社 |
所在地 |
東京都港区西新橋1-1-1 WeWork日比谷FORT TOWER |
代表者 |
金木 竜介 |
設立 |
2002年3月 |
資本金 |
1億円 |
UPWARDの導入事例
UPWARDを導入することによって具体的にどのような効果が得られるのか。公式サイトで紹介されている導入事例を紹介しておきましょう。
株式会社クボタ
画像引用:UPWARD
株式会社クボタは、大阪市浪速区に本社を構え、世界120か国で農業・水環境・環境ソリューション事業を展開するグローバル企業です。同社の農業ソリューション部門は、国内13の販売会社、700の拠点を持ち、全国の農家向けに農機販売・メンテナンス、営農提案を行っています。しかし、時代の流れとともに高齢化する顧客との関係性を維持しながら、いかに購買力の高い「プロ農家」へアプローチすべきかという営業課題を抱えていました。
まず取り組んだのは、営業の機動力を高めるため、従来のオンプレミスCRMをクラウド化すること。2016年にSalesforceの導入を完了させたあとは、顧客接点の質を向上させるため、2020年までにすべての拠点でUPWARDの導入も完了させました。結果、下記の効果を享受できました。
- 営業所へ定時出社する必要がなくなった
- 農家の活動時間にあわせて訪問できるようになった
- フィールドセールスの活動状況共有できた
- 営業とサービスの連携による顧客対応の迅速化を実現できた
- 顧客の訪問状況が地図上に可視化された
- フィールドセールスの活性化・効率化を実現できた
システム化するだけでは実現できない、営業のラストワンマイルの価値を高めていくためにも、UPWARDが欠かせないツールとして役立っているということです。
費用面を中心にUPWARDと比較したい他SFA・CRM
「UPWARD一択ではなく、実は他にもおすすめなSFA・CRMがあるのでは?」「念のため他の類似サービスと比較したい」という方のために、今回は「Senses」「eセールスマネージャー Remix CLOUD」をピックアップし、費用面で比較しました。
システム名 |
初期費用 (税抜) |
月額費用 (税抜) |
特徴 |
おすすめの企業 |
UPWARD |
100,000円 |
SFA + CRM:3,800円〜 SFA:1,800円〜(1ユーザー) |
・フールドセールスを効率化 ・Salesforceとの高い親和性 ・正確な記録と現場の 定着を促す使いやすさ |
社員数が1,000名以上と大規模 |
Senses |
無料 |
27,500円 / 5ユーザーから |
・営業進捗を確認しやすい管理機能 ・入力アシストや案件リスク提案に 利用されるAI機能 ・多彩なシステム連携が可能 |
入力負荷を最小限で 済ませたいことを重視する |
eセールスマネージャー Remix CLOUD |
無料 |
3,000円 1ユーザーあたり |
・手厚いバックアップ体制 ・クラウドやオンプレミスでも提供 ・商談登録のインプットをすべてに反映させる マルチアウトプットで業務を大幅に効率化可能 |
手厚く充実したサポートがほしい |
Senses
画像引用:Senses
プラン名 |
月額費用 |
特徴・機能 |
Starter |
27,500円から |
5人のユーザー +月額5,500円/追加ユーザー 小規模企業向け |
Growth |
110,000円から |
10人のユーザー 月額11,000円/追加ユーザー 全規模企業に対応 |
Enterprise |
330,000円から |
20人のユーザー 月額16,500円/追加ユーザー AI機能が利用できる 無制限にカスタムができる |
初期費用はなく、どのプランでも無料トライアルがあります。また、設立5年以内で、マツリカと提携するベンチャーキャピタルから出資を受けていて、2021年10月1日以降にSensesの新規契約を締結する企業は、最大50%割引で契約可能です。しかも、この割引にはSensesの専属カスタマーサクセスによる導入支援があり、無料でチャットサポート・業界別のテンプレートも提供してくれます。
「Senses」は、東京都千代田区に本社を構えるツールベンダー、株式会社マツリカが開発・提供するSaaS型SFA・CRMです。活動記録の自動化や、得られたインサイトからマネジメントに役立つ案件のリスク・予測が得られる強力なAI機能を利用できるのが特徴。ドラッグ&ドロップで編集できるカード形式の案件管理、顧客と紐づく企業情報を営業活動・行動履歴と関連付けて管理可能など、フィールドセールスの効率化に役立つ機能も満載です。
チャット・MA・名刺管理などのツール連携を標準で搭載するほか、Growthプラン以上なら基幹システムとのAPI連携も可能。Sensesを核にしたツール連携で統合されたビジネス環境を実現できます。
eセールスマネージャー Remix CLOUD
プラン名 |
月額費用 |
特徴・機能 |
ナレッジシェア |
3,000円 |
・顧客管理 ・タイムライン ・Excel連携 ・スケジュールTODO管理 |
スタンダード |
6,000円 |
ナレッジシェアプランに加えて下記が利用可能 ・日報週報 ・月間行動予実 |
スケジュールシェア |
11,000円 |
スタンダードに加えて下記が利用可能 ・案件管理 ・商談登録 |
初期費用はなく、月額費用はすべて1ユーザーあたりの金額です。オプションは、マップライセンス、名刺デジタル化、アナリティクス分析がありますが、どれも1ユーザーあたり高くても月額数千円程度で追加可能です。また、顧客の状況や課題、他システムとの連携状況などをもとに個別で見積もりを出してくれます。
「eセールスマネージャー Remix CLOUD」は、営業イノベーション事業を展開する、ソフトブレーン株式会社が開発・提供するSFA・CRMツールです。5,500社以上の導入実績を誇り、導入時はもちろんオンボーディングによる稼働サポート、営業スタイルの改革を促す定着サポートなど手厚いバックアップ体制が整えられているのは国産ならではの強み。クラウド以外に、ニーズに応じてマネージド(サーバーを管理代行するサービス)、オンプレミスでもサービスを提供しています。
顧客管理機能をベースに、スケジュールTODO管理、日報週報、行動予実管理、案件管理などの営業支援機能が充実し、商談登録のインプットをすべてに反映させるマルチアウトプットで業務を大幅に効率化可能。スタッフの業務・役割に応じて閲覧・登録権限の異なる3つのプランが用意され、オプションでアナリティクス分析も追加可能です。
失敗しない!CRMツール導入の手順
UPWARDであろうとなかろうと、各ツールの費用の比較もできたら、せっかく導入したのに活用しきれず、効果が上がらないままに陥ることにならないよう、CRM導入のポイントと手順をしっかりと理解して、失敗しないCRMツールの導入をしましょう。
導入前の事前準備を整える
最も重要なことは、自社の課題・状況に合ったCRMツールを選ぶことです。ツール選定を間違うと、使いたい機能がなかったり、費用ばかりがかかってしまったりという事態にもなりかねません。以下のポイントを押さえて事前準備を整えましょう。
社内で解決する課題・目的を明確にする
・導入する目的
・社内・業務の課題
・各部署の関係者ヒアリング・共有
社内で現在どのような課題を抱えているのか、具体的な作業からビジネスレベルの課題まで考えます。またCRM導入によって売上げを上げたいのか、業務を効率化したいのかなど、どのような状態にしたいのかという目的まで明確にしておきましょう。
課題・目的を定めるためには、実際に業務で利用することが想定される部署の関係者から現状のヒアリングが大切です。現場の声を聞かずにツールを導入すると、実際には使わない機能をつけてしまったり、データの入力項目が多すぎて業務に支障が出る、といった問題につながりかねません。
各部署の代表を集めたチームを作るなど、課題のヒアリングと目的の設定をおこないましょう。
必要な機能が揃っているか
課題が明確になり、CRM導入の目的が決まったらツールの選定に進みます。ツール選定では「課題を解決するのに十分な機能が備わっているか」に重点をおいて選びましょう。CRMツールはどれも多機能なものが多く、決めるのが難しいと感じるかもしれません。
しかし機能の多さではなく、「自社の課題を解決できる機能が備わっているか」という観点を意識してください。全てをカバーしようとなんでも出来るツールを選んで、本当に必要な機能が十分ではなかったという事態は避けましょう。「絶対に必要な機能」逆に「不要な機能」も決めておくと失敗の確率が減ります。
予算を決める
CRMツールを選定する際に大事な基準の一つが予算です。
・無料ツール・有料ツール
・予算(初期費用+ランニングコスト)
CRMツールの中には無料で利用できるものと、使用料を払って利用するものがあります。無料だからいいという訳ではなく、機能面で十分かという視点でツールの予算を決めましょう。
最近ではクラウド型のツールが多いため、導入時の初期費用に加えて月額の使用料がかかるものがほとんどです。将来の事業拡大にともなうアカウント数の増加なども見据えて、どれくらいの費用がかかるのかをしっかりと確認しておきましょう。
小規模で運用をスタートする
CRMツールを導入したら、すぐに全社で使用を開始するのではなく、まずは小規模で運用をスタートしましょう。社内ヒアリングや導入の際に関わった部署など、特定の部署で試験的に運用を始めることがおすすめです。
導入直後は機能面・操作面などさまざまな課題が出てくることが想定されます。小規模でスタートしておけば、どのように解決すればCRMを効果的に運用できるかを確認し調整することが可能です。またこの段階で社内用のマニュアルを作成しておくこともおすすめです。
試験運用がうまく回ってきたら、段階的に全社での運用を進めましょう。
データを活用し実績をあげる体制を作る
CRMの運用がスタートしたら、定着させるためにも実績を積み上げる必要があります。CRMを使って社内にあるデータを活用するためには、顧客情報や商談記録、業務の進捗などを日々記録していきます。データ入力を定着化し、情報を最新の状態で活用するためにはCRMの有用性を理解し、業務を改善するプロセスが不可欠です。
導入当初は、CRMツールの理解を深めるために社内の勉強会や、運用支援のためのヘルプデスクなど社内サポート体制を整えてデータ蓄積を促進しましょう。
慣れないツールの操作や、ツールへのデータ入力などの新たな業務負担を減らすことで、社内定着を進められます。
運用がまわり、CRM内に有用なデータが蓄積されれば、データを活用して営業やマーケティングの実績も自然と積みあがります。
UPWARD費用まとめ
本記事では、UPWARDの導入を検討している方の参考になるよう、費用・プラン・機能を含む、知っておきたいUPWARDの基本情報を解説するとともに、比較検討の候補にしたいおすすめツールも紹介してきました。ツール導入の際に費用が気になるのは当然ですが、いくら安価に導入できても効果が感じられないのでは意味がありません。特に現場への定着が難しい側面があるCRMの場合、なによりも使いやすさを重視するのがポイントです。
※UPWARDを含むSFA・CRMの導入を検討している方は、システム幹事にご相談ください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なサービスを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. UPWARD(アップワード)の費用相場は?
UPWARD(アップワード)の費用相場は、安くて月額1,800円から、高くて月額12,000円程度です。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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