SQLをわかりやすく解説!データベース活用で業務の幅を広げよう

SQLをわかりやすく解説!データベース活用で業務の幅を広げよう

社内の開発やエンジニア部門の従業員たちから「SQL」という言葉をよく聞くが、どういった意味なのかわからない方もいるかと思います。そこで本記事では「SQL」の特徴やメリットについて徹底解説。覚えておきたいコマンドや、SQLで使えるデータベースもご紹介します。

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目次
  1. 1. SQLとは
    1. 1-1. データベース言語とは?
  2. 2. SQLの特徴
    1. 2-1. データベースと命令文をやり取りするだけの言語
    2. 2-2. アプリケーションは作成不可
    3. 2-3. 命令を送る方法は「対話型」と「埋め込み型」の2種類
  3. 3. SQLでは何ができる?言語の種類とコマンド
    1. 3-1. データ操作言語
    2. 3-2. データ定義言語
    3. 3-3. データ制御言語
  4. 4. SQLが使える代表的なデータベース
  5. 5. SQLを使うメリット
    1. 5-1. 国際規格のため汎用性が高い
    2. 5-2. 大幅な業務効率化につながる
    3. 5-3. プログラミング言語よりも学びやすい
  6. 6. 【まとめ】SQLを活用して業務の幅を広げよう

SQLとは

SQLとは、「エスキューエル」や「シークェル」と呼ばれるデータベース言語です。世界でも広く普及しているデータベース言語で、ISO(国際標準化機構)に規格化されています。SQLでは、ユーザーやシステムから受けた命令に対してクエリ(要求)を行い、結果を返答する仕組みです。

データベース言語とは?

データベースとは「収納されたデータの集合体」を指します。データベースに格納されたデータを追加、削除、更新などを行う際に「データベース言語」を用います。そのデータベース言語の1つが「SQL」です。

あくまでデータベース言語は「データをやり取りする言語」のため、必要以上の機能がないシンプルな設計です。コンピューターに対して処理手順を指示する「プログラミング言語」とは異なります。

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SQLの特徴

SQLの特徴

続いて、SQLの特徴について詳しく見ていきましょう。

データベースと命令文をやり取りするだけの言語

SQLは、あくまでデータベースとやり取りするだけの言語です。

データの追加や削除、更新の命令文を、対話をするように一方的に送るだけ。基本的に1文のコードで命令ができるため、言語としての難易度は高くありません。

処理方法を指示するために複雑なソースコードを記述するプログラミング言語とは大きく異なります。

アプリケーションは作成不可

SQLはデータベース言語なので、アプリケーションの作成は不可能です。アプリやシステムを開発する場合は、プログラミング言語と組み合わせる必要があります。

アプリからSQLを利用する場合は、アプリ内に直接コードを打ち込み、要求と返答を繰り返すことでデータを操作します。

命令を送る方法は「対話型」と「埋め込み型」の2種類

SQLではデータベースに命令を送ることで結果を得ます。命令を送る方法は「対話型」と「埋め込み型」の2つです。対話型とは、ユーザーがコマンドを直接打ち込むことで処理の結果を待つ方法をいいます。

一方の埋め込み型は、SQLのソースコードを他のプログラムに打ち込んで操作する方法です。たとえば命令文1を入力して、返答の結果次第で「~ならば命令2を実行」「~ならば命令3を実行」など。命令文を入れ子(コードを小さい順に重ねて入れる)形式にして操作します。

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SQLでは何ができる?言語の種類とコマンド

SQLではコードを入力してデータベースを操作します。その際に使用する言語の種類とコマンドを見ていきましょう。

データ操作言語

データ操作言語は、DML(Data Manipulation Language)と呼ばれる命令文です。主にデータの追加・更新・削除を行います。コマンドは以下の通りです。

  • SELECT:データの検索
  • UPDATE:データの追加
  • DELETE:データの削除
  • INSERT:データの更新
  • CALL:連続した複数のデータをまとめて処理する
  • LOCK TABLE:対象テーブルにロックをかける

データ操作言語は利用頻度が高いため、上記のコマンドは抑えておきましょう。

データ定義言語

データ定義言語は、DDL(Data Definition Language)と呼ばれる命令文です。主にテーブル(データベースの種類ごとのまとまり)の作成や削除などを行います。代表的なコマンドは以下の通りです。

  • CREATE:新しいテーブルの作成
  • ALTER:既存テーブルの特性変更
  • DROP:既存テーブルの削除
  • TRUNCATE:テーブルデータ全体の削除
  • ANALYZE:データの並び順や配置の取得
  • COMMENT:テーブルやカラムへのコメント追加

データベースを管理する際、テーブルやオブジェクトの操作は必須といえます。データベースを円滑に管理するためにも覚えておきましょう。

データ制御言語

データ制御言語は、DCL(Data Control Language)と呼ばれるSQLの命令文です。主にデータ操作言語やデータ定義言語を制御するために利用します。代表的なコマンドは以下の通りです。

  • GRANT:権限付与
  • REVOKE:権限剥奪

データ制御言語を使うことで、操作言語や定義言語をユーザー・テーブル単位で制限できます。たとえば、テーブルAへのアクセスをユーザーAに許可する、などの使い方です。

SQLが使える代表的なデータベース

SQLを使いたいが、どのデータベースを使うべきかわからない方もいるかと思います。ここでは、SQLが使える代表的なデータベースをいくつかご紹介します。 

データベース名

特徴

MySQL

Oracle社によるオープンソース型のデータベース。

複数のテーブルを自由に結合できるなど柔軟性の高さが特徴。

無料ライセンスと商用ライセンスがあり基本的に無料で使える。

Oracle Database

Oracle社によるデータベース管理システム。無料版と有料版があり、

大まかな使い方はMySQLと同様。

高い堅牢性や頑丈なロック、プラットフォーム移植が簡単などのメリットがある。

PostgreSQL

無料で使えるオープンソース型のSQL。

Javaなどプログラミング言語との相性がよく、

データベース処理がしやすい。無料で利用可能。

Microsoft SQL

Server / Access

Microsoft社が提供するデータベース管理システム。

ExcelなどWindows製品との互換性が高い。

Serverは手軽に利用できるデータベース、

Accessは本格的に利用したい人向けのデータベース。

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SQLを使うメリット

SQLを使うメリット

直接コマンドを打つことでデータベースに命令ができるSQL。利便性の高いデータベース言語ですが、使うことにどのようなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

国際規格のため汎用性が高い

SQLは、世界共通の基準とするISO(国際標準化機構)が定められています。世界のIT業界全体における「共通のデータベース言語」とされるため、言語使用や学習内容はほぼ同じです。他の言語より汎用性が高いため、海外のデータベースも容易に操作できます。

大幅な業務効率化につながる

SQLでは、ソースコードを活用することで収集データを整理します。必要なデータだけを迅速に検索・抽出できるため業務ロスの削減・効率化につながります。

たとえば、顧客の購買履歴に関する統計データを抽出して、リピート戦略に活かすなど。データ活用が加速することで、自社のさらなる利益拡大につながるでしょう。

プログラミング言語よりも学びやすい

プログラミング言語は数千種ものパターンがあり、ソースコードや操作も難しいです。その点SQLは基本的にソースコードも1行なので、初めての方でも学びやすいといえます。

言語の習得にかかる時間や負担が少ない上すぐに実践可能です。「プログラミング言語やデータベース言語を一から学ぶ時間がない」といった方でも始めやすい言語といえます。

【まとめ】SQLを活用して業務の幅を広げよう

SQLは世界でも広く使われているデータベース言語で、コマンドによって命令文を送ることでデータを操作します。国際規格のため汎用性が高く、業務効率化が期待できるなどメリットも多いです。一方でアプリケーションを作れないなど注意点もあるため、本記事でお伝えした内容を抑えた上でSQLの学習を進めましょう。

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