SNSアプリ / サイトの開発費用相場|作り方や開発手法ごとの費用目安も紹介!

SNSアプリ / サイトの開発費用相場|作り方や開発手法ごとの費用目安も紹介!

既存サービスでは難しい独自のSNSアプリ / サイトを作りたい。しかし、SNSアプリ / サイトの開発費用はいくらなのか?そんな企業担当者の方に向け、知っておきたい基本から作り方、開発手法ごとの費用目安まで、SNSアプリ / サイトの開発費用相場を紹介していきます。

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目次
  1. 1. SNSアプリ / サイトの基礎知識
    1. 1-1. オープンSNS
    2. 1-2. クローズドSNS
    3. 1-3. 特化型SNS
    4. 1-4. SNSアプリとSNSサイト
  2. 2. SNSアプリ / サイトの仕組み
    1. 2-1. バックエンド / フロントエンド
    2. 2-2. ネイティブアプリ / ハイブリッドアプリ
  3. 3. SNSアプリ / サイトの標準機能
    1. 3-1. ユーザー情報 / プロフィール管理
    2. 3-2. チャット / メッセージ
    3. 3-3. フォロー / リアクション
    4. 3-4. タイムライン
    5. 3-5. 検索機能
    6. 3-6. プッシュ通知
  4. 4. 独自SNSアプリ / サイトを開発するメリット
  5. 5. SNSアプリ / サイトの開発費用相場
  6. 6. SNSアプリ / サイトの作り方と開発手法ごとの費用目安
    1. 6-1. スクラッチ開発
    2. 6-2. クラウド開発
    3. 6-3. オープンソースカスタマイズ
  7. 7. SNSアプリ / サイトの運用費用は?
  8. 8. 【まとめ】SNSアプリ / サイトの開発費用相場を紹介しました

SNSアプリ / サイトの基礎知識

SNSアプリ / サイトの基礎知識

SNS(Social Netoworking Service)とは、インターネットを活用した社会的ネットワークを提供するサービスのことです。さまざまな属性の人々がオンラインでつながり、コミュニティを形成できること。ユーザーからの情報発信やコンテンツ公開がなければ成り立たない、ユーザー主導型のサービスであることがSNSアプリ / サイトの特徴です。

ただし、コミュニティ規模やネットワークのあり方はもちろん、運営の目的もSNSアプリ / サイトによってさまざま。大きくは「オープンSNS」「クローズドSNS」「特化型SNS」の3種類に分類できます。

オープンSNS

オープンSNSとは、投稿されている情報やコンテンツが、広く一般に公開されるSNSのこと。公開されている情報をだれでも入手できるほか、アカウントを開設すればすぐに情報発信できる気軽さが特徴。オープンSNSの代表として挙げられるのは、X / Instagram / TikTokなどです。

クローズドSNS

クローズドSNSとは、特定のユーザーのみに情報やコンテンツの投稿 / 閲覧が限定され、一般には公開されないSNSのこと。特定のコミュニティや組織内の情報共有 / 交換を目的とすることが特徴。代表例は社内SNSですが、LINEやSnapchatのように、個人 / 法人問わず気軽に参加できるクローズドSNSもあります。

オープン / クローズドSNSは、どちらもマーケティング戦略を展開するメディアとして法人から利用されていますが、使い分けは若干異なります。たとえば、オープンSNSは、法人が情報発信することで幅広い層の潜在顧客を獲得するため。クローズドSNSは、顧客の囲い込みを目的に利用されます。

特化型SNS

オープンかクローズドかはサービスによって異なるものの、特定の分野 / ジャンルに特化した特化型SNSという分類方法もあります。たとえば、動画サイトとして世界中で利用されるYouTube、ビジネスSNSとして知られるLinkedInなどが挙げられます。

SNSアプリとSNSサイト

SNSは、ユーザーの利用するクライアントソフトに応じて「SNSアプリ」「SNSサイト」と呼び分けられる場合があります。一般的には、iOS / Androidアプリで提供されるものをSNSアプリ。端末のWebブラウザで操作するものをSNSサイトと呼びますが、Facebook / X / Instagramなどのように、アプリ / ブラウザどちらでも利用できるサービスもあります。

つまり、SNSは大きく「アプリのみで利用できる」「Webブラウザのみで利用できる」「アプリ / Webブラウザで利用できる」3つのサービスに分類できます。大手SNSのほとんどはアプリ / Webブラウザどちらでも利用できますが、自社SNSを開発する場合は、目的とユーザーの利便性を考慮しつつ、提供形態を選択することが重要です。

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SNSアプリ / サイトの仕組み

SNSアプリ / サイトの仕組み

アプリ / Webブラウザというクライアントソフトに触れたところで、SNSアプリ / サイトの仕組みを簡単に紹介しておきましょう。

バックエンド / フロントエンド

私たちが利用しているクライアントソフトには、SNSの機能が実装されているわけでも、データが保存されているわけでもありません。実際には、インターネット経由で接続されたSNSサービスのサーバがSNS機能を提供し、データを処理しています。このように、サーバ内で動作するバックグラウンドプログラムを「バックエンド」といいます。

一方、バックエンドのみでは、ユーザーの操作画面となる「グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)」を提供できません。GUIを手軽かつ幅広いユーザーに提供する適切な手法は、Webブラウザを活用すること。これが「フロントエンド」であり、HTML / CSS / JavaScriptなどのWeb技術を利用してGUIを設計 / 開発します。

フロントエンドとバックエンドの例

画像出典:WEBSTS

つまり、Webブラウザをクライアントソフトとして利用するSNSサイトは、バックエンド / フロントエンドを組み合わせて構築されるWebアプリとイコールです。

Webアプリの開発費用相場については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:Webアプリの開発費用相場|開発費用が決まる仕組みや費用最適化のヒントを解説!

ネイティブアプリ / ハイブリッドアプリ

ただし、FacebookやXなどの例もあるように、フロントエンドはWebブラウザのみである必要はありません。iOS / Androidアプリを開発し、フロントエンドとは別にバックエンドとAPI連携させる、あるいはアプリのみを開発してバックエンドと連携させることも可能。これがSNSアプリの仕組みです。

一方、iOS / Androidアプリを開発する際には「ネイティブアプリ」「ハイブリッドアプリ」という選択肢があることも知っておきましょう。ここでいうネイティブアプリとは、iOSまたはAndroidのみで動作するアプリのこと、ハイブリッドアプリとは、端末のWebView機能とWeb技術を活用し、iOS / Androidどちらでも動作するアプリのことです。

iOS / Androidどちらにも対応できるハイブリッドアプリには、開発費用を抑えられるメリットはありますが、主流はユーザビリティに優れるネイティブアプリ。トータルでのSNSアプリ開発費用は高額になりがちですが、ユーザビリティを重要視する場合はネイティブアプリがおすすめです。

ネイティブアプリ開発のメリットについては以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:ネイティブアプリ開発のメリット|必要な言語・環境・向いている業種も解説

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SNSアプリ / サイトの標準機能

SNSアプリ / サイトの標準機能

それでは、SNSアプリ / サイトのバックエンドには、どのような機能が実装されているのか?標準といえる代表的な機能をいくつか紹介していきましょう。

ユーザー情報 / プロフィール管理

ユーザー主導型サービスであるSNSアプリ / サイトに必須の機能がユーザー情報管理機能、そして編集を含めたプロフィール管理機能です。オープンSNSの場合であれば、標準的な登録機能だけではなく、外部SNSやポータルサイトとの連携機能を実装する場合も。ログイン / ログアウト機能の実装も必要です。

チャット / メッセージ

ユーザー参加型のSNSアプリ / サイトに必須なのが、DM(ダイレクトメッセージ)を含むチャット / メッセージ機能です。ユーザー間のコミュニケーションを活発化させるため、画像や動画、位置情報、リンク先のURLなどを添付 / シェアできる機能も搭載しておきたいところです。

フォロー / リアクション

ユーザー同士の相互フォロー、投稿に対するリアクション機能も、SNSコミュニティを活発化させるために必須の機能。特にオープンSNSでは欠かせない機能だといえるでしょう。フォロー数やリアクション数は、ユーザーに与えた影響力を指し示す指標でもあるため、マーケティング活動を展開する上でのデータ収集にも役立ちます。

タイムライン

ユーザーの投稿やメッセージを時系列で表示するタイムライン機能も、SNSアプリ / サイトに必須の機能。一般的には、フォローしているユーザーの投稿を表示する機能ですが、オープンSNSでは独自アルゴリズムによって、関連ユーザーの投稿を表示する場合もあります。

検索機能

投稿 / メッセージが流れてしまいがちなSNSでは、検索機能の実装も重要なポイントです。単純なキーワード検索機能を実装するのではなく、開発するSNSアプリのユーザー層、想定される使い方に応じた検索機能を実装するのがおすすめ。ハッシュタグをうまく活用するなどの工夫が必要です。

プッシュ通知

フォローするユーザーの投稿 / メッセージを知らせるプッシュ通知機能も、SNSアプリ / サイトに実装しておきたい機能です。なぜなら、フォロワー同士がタイムラグなしに投稿を確認、リアクションできることがSNSアプリの魅力だから。リアルタイムのやり取りをサポートすることで、ユーザー間のコミュニケーションを促進できるメリットもあります。

独自SNSアプリ / サイトを開発するメリット

ここまでで、SNSアプリ / サイトの基本や仕組み、実装しておきたい機能などを解説してきました。しかし、数千万単位のユーザー数を誇る既存SNSサービスがあるのに、自社独自のSNSアプリ / サイトを開発するメリットがあるのか?知りたい方も少なくないはず。大まかには、以下の2つが独自SNSアプリ / サイトを開発するメリットです。

  • 自社商品 / サービスの分野に特化したコミュニティを作れる
  • 既存SNSでは難しいマーケティング戦略を展開できる

独自SNSで関連分野のコミュニティを作れれば、自社商材を認知していないユーザー層へリーチできます。自社を認知していなくても、関連分野に興味を持つ人々のコミュニティを形成できれば、商材に関するアプローチも受け入れてもらいやすくなるでしょう。

また、独自SNSアプリ / サイトならクーポン発行、ショッピング機能など、既存のSNSでは難しいマーケティング展開も容易です。比較的クローズドに近い環境を提供しやすいため、自社商材に対するユーザーのロイヤリティも高めやすいメリットもあります。

SNSアプリ / サイトの開発費用相場

それでは、SNSアプリ / サイトの開発費用相場はどのくらいなのか?気になっている方に向け、アメリカのアプリ開発会社「MLSDev」が公表している、アプリ開発費用の調査結果を紹介しておきましょう。

MLSDev

画像出典:MLSDev

調査結果によれば、SNSアプリの開発費用は約6万ドルから30万ドル、開発期間は3〜6か月で、9か月以上かかる場合もあるとされています。ただし、この金額をそのまま現在の為替レートに当てはめるのは、日米の年収差を考慮すると適当とはいえません。

年収格差を調整する数値(0.65)と現在の為替レートを考えあわせれば、日本でのSNSアプリ開発費用は、おおよそ550万円〜2,800万円程度が目安だと考えられます。

SNSアプリ / サイトの作り方と開発手法ごとの費用目安

SNSアプリ / サイトの作り方と開発手法ごとの費用目安

SNSアプリ / サイトの開発費用は、搭載する機能やアプリ / サイト規模のほか、作り方 / 開発手法によっても異なります。以下から「スクラッチ開発」「クラウド開発」「オープンソースカスタマイズ」という、3つのSNSアプリ / サイトの作り方と開発手法ごとの費用目安を紹介していきます。

スクラッチ開発

上述したSNSアプリ / サイトの開発費用目安(約550万円〜2,800万円)は、スクラッチ開発を想定したものです。スクラッチ開発とは、ゼロからソースコードを記述してSNSアプリ / サイトを開発する手法のこと。事実上の制限なく、どのようなSNSアプリ / サイトも開発できますが、目安を見てもお分かりのように開発費用は高額です。

つまり、スクラッチでSNSアプリを開発するなら、それでなければならない理由を明確にすること、要求定義を明確にすることがポイント。なぜなら、クラウドやオープンソースで実現できることならスクラッチ開発する必要がないから。そのためにはSNSアプリの目的を達成するため、どのような機能が必要なのかを明確にする必要があるからです。

クラウド開発

クラウド開発とは、カスタマイズ可能なSaaS型ツールを利用して、SNSアプリ / サイトを開発する手法のこと。SaaS型ツールであるため、カスタマイズの自由度には制限があるものの、特殊な機能を必要としないのであれば、比較的安価にSNSアプリ / サイトを開発できます。

たとえば、SaaS型の「カスタメディア」なら、会員サイト / ポータルサイト / オンラインサロンなどのほか、独自SNSサービスを開発可能。カスタマイズの程度にもよりますが、100万円から250万円程度の初期費用、年間50万円から100万円程度の運用費用でSNSサイトを構築できます。

カスタメディア

カスタメディア

画像出典:株式会社カスタメディア

オープンソースカスタマイズ

オープンソースカスタマイズとは、ソースコードが公開され、だれでも無料で使えるオープンソースCMSを利用してSNSサイトを開発する手法のこと。ベースプログラム自体を無料で利用できるため、SNSアプリ開発費用を抑えられます。

たとえば、会員サイト構築に必要な機能が標準搭載されているオープンソースCMS「Drupal」なら、SNSサイト開発にも対応可能。最低限の機能のSNSサイトなら50万円程度から、高機能SNSサイトの開発でも300万円程度と、外注する場合でも開発費用を抑えられます。

Drupal

カスタメディア

画像出典:Drupal

SNSアプリ / サイトの運用費用は?

バックエンドが必須のSNSアプリ / サイトは、サーバを含めたインフラ環境の構築が必須です。小規模なSNSアプリであれば、月額数千程度のホスティングサービスを利用することも可能ですが、トラフィックの多い大規模SNSアプリではそうもいきません。規模によってはAWS / GCPなどのパブリッククラウドの利用を検討する必要もあるでしょう。

また、忘れてはならないのが、保守を含めたSNSアプリ / サイトの運用費用です。クラウドの場合は月額費用に含まれていますが、オープンソースやスクラッチ開発なら運用は原則として自社責任。自社で運用 / 保守に対応するのが難しいなら、SNSアプリ / サイトの開発会社、あるいは運用代行会社(MSP)へ依頼することになるでしょう。

一般的に、スクラッチ開発の場合は、SNSアプリ / サイト開発費用の15%程度の年間運用 / 保守費用がかかります。

【まとめ】SNSアプリ / サイトの開発費用相場を紹介しました

既存サービスでは難しい独自のSNSアプリ / サイトを作りたい。しかし、SNSアプリ / サイトの開発費用はいくらなのか?そんな企業担当者の方に向け、知っておきたい基本から作り方、開発手法ごとの費用目安まで、SNSアプリ / サイトの開発費用相場を紹介してきました。

なお、SNSアプリ開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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