Shopifyを利用中の人や利用を検討している人のなかには、Shopify Plusのプランで契約するか悩んでいる人もいるでしょう。Shopify Plusは月額2,000ドル~と高額なため、導入するか判断する際には事例を参考に考える必要があります。
そこで、本記事ではShopify Plusの概要を解説した上で、導入事例やサクセスストーリーにみられる傾向について紹介します。
- ShopifyをShopify Plusのプランで利用するか悩んでいる
- 他社の導入事例を見て、自社でも導入するか判断するために事例を見たい
- Shopify Plusを用いて自分のサイトをより効率よく動かしたい
上記の項目に該当する方は、ぜひ参考にしてください。
※Shopify Plusを導入すべきか迷っている方はシステム幹事にご相談ください。貴社の予算や目的をヒアリングし、アドバイスします。相談料はすべて無料です。
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Shopify Plusの特徴・メリット・デメリット
Shopify Plusは高機能なプランではありますが、誰にでもおすすめできるわけではありません。場合によっては通常プランの方がおすすめできるケースも考えられます。それぞれのメリットを理解して、どちらがふさわしいかを判断する必要があるでしょう。
Shopify Plusのメリット
Shopify Plusのメリットはいくつかありますが、代表的なものは以下の3つです。
- 複数のECサイトを一括管理できる
- ECサイトでの取引量が多い
- カスタマイズ性が高い
端的にまとめると、ECサイトで事業基盤が出来上がっている人やこれから大規模に展開したい人に向いています。後述しますが、Shopify Plusは月額料金が高額なため、ある程度の予算や販路を持っていたほうが安心して利用できるでしょう。
それぞれ詳しく見ていきます。
複数のECサイトを一括管理できる
Shopify Plusでは、管理画面上で最大で10個のストアを一括管理できます。商品管理や価格の変更などを、一カ所で完結できる機能です。国内用や海外用、取り扱う品物ごとでECサイトを分けていると、管理の手間が膨れ上がってしまうでしょう。
事業拡大のためには店舗の管理業務の効率化も重要です。複数のECサイトの管理にわずらわしさを感じているのであれば、導入を検討してもいいかもしれません。
ECサイトでの決済手数料が安い
通常のShopifyよりも決済手数料が抑えられているのが、ShopifyPlusのメリットの1つです。月額利用料を含めてランニングコストを計算しなければなりませんが、ECサイト上での取引量が多い場合は導入を検討してもいいでしょう。
また、ShopifyPlueは標準のShopifyとは別でサーバーが設けられています。新商品発売などで顧客が殺到してもサーバーがクラッシュせずに運営できます。
カスタマイズ性が高い
ECサイトの拡張性・カスタマイズ性が高いため、コストを削減しつつ自由度の高いECサイトが構築できます。
一般のECサイトでは外部ツールやサーバー代金など、ECサイトの運営とは別でコストがかかってしまいます。しかし、Shopify Plusでははじめから拡張機能が付与されているため、わざわざ別のツールを契約する必要がありません。
自由度の高いECサイトを追加費用なしで構築できるのは大きなメリットといえるでしょう。
Shopify Plusのデメリット
いろいろと便利な機能を有しているShopify Plusですが、一方でデメリットがあることも理解しておかなければなりません。
まずは月額2,000ドル~と価格が高い点です。日本円換算で約240万円と高額で、一定の規模でなければ導入しても採算が取れなくなってしまう可能性もあります。これからECサイトに挑戦する人はライトプランやスタンダードプランから始め、様子を見てからの導入を推奨します。
いきなり高額プランに加入しなくても、Shopifyには様々なプランが用意されています。ぜひ自分にあったものを選択してください。
Shopify通常プランの特徴・メリット・デメリット
Shopifyの通常プランには、以下のようなメリットがあります。
- いつでも簡単にプランを変更できる
- 手数料が安い
- デザイン性の高いサイトを簡単に作れる
- SNS連携がしやすく集客に強い
- 豊富な決済手段を取り揃えている
- バックオフィス業務の効率化ができている
- 在庫管理や配送の効率化ができる
上記のように、様々なメリットのあるShopifyですが、デメリットも存在します。具体的には、Shopifyだけでは集客が難しいため、SNSやブログなどと組み合わせる必要があるでしょう。
また、詳細なカスタマイズは難しく、詳細な情報は英語が多い点もデメリットとして挙げられます。
副業などでECサイトをはじめたい、事業規模が小さく上記の機能で事足りる場合は通常プランを契約してもいいでしょう。
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Shopify Plus 導入事例紹介
ここでは、実際にShopify Plusを導入して成功した企業の事例を紹介します。具体的には、以下の5つです。
- 事例1:ブルーボトルコーヒー
- 事例2:amirisu
- 事例3:Furbo
- 事例4:土屋鞄製造所
- 事例5:亀田製菓
どのような課題をどうやって解決できたのかを紹介します。
事例1:ブルーボトルコーヒー
ブルーボトルコーヒーは、最初にShopifyの通常プランを導入し、あとからShopify Plusにプランを変更しました。導入当初は「グローバル展開ができるECプラットフォーム」という観点で導入を検討。結果的にShopifyと契約をしました。
導入後、社内で事業計画を立てていくうちにShopify Plusへの移行が重要ではないかという結論へ。ECサイトを大きくするために一括でタグを管理する必要があると判断し、Googleタグマネージャーが使えるShopify Plusにアップグレードしました。
Googleタグマネージャーを利用することで、顧客に対する分析がスムーズになり、事業の展望を詳細に検討できたと言います。ただし、ブルーボトルコーヒーでは通常プランにも「立ち上げが簡単」「グローバルである」といったメリットを見出しています。
※参照元:ブルーボトルコーヒー
事例2:amirisu
海外の手染め毛糸を輸入し販売しているamirisuは、最初からShopify Plusを導入しました。
導入前はWordPressにプラグインを入れて運用していましたが、拡張機能を追加した為に徐々にサイトそのものが重くなる問題が発生。UI/UXだけではなく、管理にも手間が発生してしまいました。
その後出会ったのがShopifyですが、手厚い専任サポートがついているShopify Plusを選択。通常プランもBtoB向けの運営ができる点や、様々な決済方法を選べる点をメリットだと感じていましたが、効率的なECサイト運営のためにShopify Plusを契約しました。
実店舗とECサイトの一元管理に課題はあるものの、Shopifyを通じてオムニチャネル時代と呼ばれる消費行動に適した販売網拡大を模索しています。
※参照元:amirisu
事例3:Furbo
Furboは、2017年にブラックフライデーセールを始めたものの、初年度は目先の利益を追求するのに必死でした。翌年は広告予算の最適化などで通常期の50~60倍の売上を達成しました。そこで使用されていたのがShopify Plusです。
Shopify Plusに設定されている「Shopify launched」などのスケジューリングツールを利用し、準備を早めることができています。スケジューリングができれば、プロジェクトを効率的に進められるためです。
また、獲得した成果から次年度の予算配分などを決定できるのも強みといえるでしょう。Furboの事例は2019年時点のものですが、効果的にセールを実施するのにも役立ちます。
※参照元:Furbo
事例4:土屋鞄製造所
職人の丁寧な手仕事で仕立てた大人向けの鞄やランドセルが人気の土屋鞄製造所でも、Shopify Plusが導入されています。
土屋鞄製造所では、時代に合った開発と体制を作るために、プラットフォームの選定に臨むことにしました。しかし、ストア改修や構築に費用がかかること、スタッフが使いこなせないなどの課題を抱えていました。
そんななかで拡張性が高いアプリを使用でき、様々なツールを使えるShopify Plusを導入することに。サポート体制が手厚いため、ITリテラシーが低いスタッフでも問題なく利用できることがShopify Plus採用の決め手となりました。
現在は海外向けに越境ECの構築をShopifyを通じて行おうとしています。
※参照元:土屋鞄製造所
事例5:亀田製菓
亀田製菓では、Shopifyの導入によりあらゆる規模の小売ビジネスの立ち上げ・成長・マーケティング・運営を一括で管理できています。また、信頼性重視の設計プラットフォームであり、様々な場所にいる顧客に対してのアプローチに成功しました。
2022年9月にShopify Plusへリニューアルした際には以下の機能を追加しています。
- 24時間365日のサポート体制の構築
- 物理的な倉庫の分離や国際化などを目的とした9つのストアの一括管理
- 複合条件付きディスカウントやプロモーション設定
- 既存&外部システムとのシームレスな連携
- タグの一元管理
Shopify Plusにしか搭載されていない機能をフル活用していることが分かる事例です。
※参照元:亀田製菓(流通ニュース)
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事例から見るShopify Plusがおすすめの事業者
ここまでに紹介してきたサクセスストーリーを踏まえると、多くの事業者はShopify Plusの、ECサイトが自走的であることや多機能活機能拡張(Googleタグマネージャーなど)が簡単であることなどを重視しています。
Shopifyのなかには、Shopify Plus以外にもライトプラン・ベーシックプラン・スタンダードプラン・プレミアムプランの4種類です。最も安いライトプランは月額9米ドル(約1,000円)なのに対し、Shopify Plusは月額2,000米ドル(約240万円)以上かかります。
その分Shopify Plusは機能が充実しており、以下の機能はShopify Plusにしか実装されていません。
- スタッフアカウントの数が無制限に使える
- 決済画面を細かくカスタマイズできる
- エンジニアやShopify専門のスタッフがサポートしてくれる
- APIに制限がなく高速
- BtoB専門の卸売りストアを開設できる
- 商品の受け取り場所を20か所まで登録できる
- 同一のブランドで9つのストアを追加できる
- 「Shopify Flow」アプリによって作業を自動化できる
- 「Launchpad」アプリによってバナーを差し替えたり商品価格変更の予約設定機能がついている
- 「Transpoter」機能によって既存のECサイトからスムーズにデータ移行ができる
オンラインストアとオフラインストアの連携がとりやすい、グローバルな動きが可能であるなど、適性があると判断した事業者がShopify Plusを選んでいます。
関連記事:Shopify PlusでのECサイト制作におすすめな会社
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Shopify Plusの導入成功事例を解説しました
Shopify PlusはShopifyプランのうち、最も機能が多く高額なものです。機能の豊富さから、越境ECを運営したい人や大規模なビジネス展開をしたい人に向いています。一方で、月額2,000ドル以上の費用が発生するため、個人で小規模ビジネスを展開している人には向かないでしょう。
Shopify Plus導入の成功事例はまだあまり多くはありませんが、ブルーボトルコーヒー・Allbirds・amirisuなどで成功を収めています。ぜひ、本記事を参考にしてShopify Plusの導入を検討してみてください。
もしShopify Plusを導入すべきか迷っているという方は、システム幹事にご相談ください。
貴社の目的・予算をコンサルタントがヒアリングし、アドバイスします。相談料は一切無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
コンサルタントのご紹介
岩田
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Q.
Shopify Plusの導入事例にはどのようなものがある?
Shopify Plusの導入事例として「ブルーボトルコーヒー」「amirisu」等が挙げられます。そのほか豊富な事例と参考になるポイントは記事内で紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q.
Shopify Plus導入のメリットは?
Shopify Plus導入のメリットは「スタッフアカウントの数が無制限に使える」「エンジニアやShopify専門のスタッフがサポートしてくれる」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。