- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー 業務システム
プロジェクト管理ツール比較12選|導入効果・ツール比較のポイントも解説【2024年最新版】
会社組織としてビジネスを展開していくには、チームによるプロジェクト遂行が必要不可欠。しかし、プロジェクトの全体像が把握できない、コミュニケーション不足でタスク漏れが生じるなど、管理に課題を抱えるプロジェクトは少なくありません。
そんな課題を解決するため、プロジェクト管理ツールを導入したいと考えている担当者の方なら、以下のようなことに悩んでいるはず。
・プロジェクト管理ツール導入でどのような効果が得られる?
・おすすめを比較しながら最適なプロジェクト管理ツールを見極めたい
・プロジェクト管理ツールを比較するポイントは?
そこで本記事では、プロジェクト管理ツール導入によって得られる効果や、ツールを比較するポイントを解説するとともに、タイプ別のおすすめプロジェクト管理ツールを徹底比較!各ツールの特徴が一目でわかる比較表も用意しました。
※自社に合うプロジェクト管理ツールの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なプロジェクト管理ツールを選定します。相談料・紹介料は一切かかりません。
おすすめプロジェクト管理ツール12選比較
サービス名 |
費用 |
主な機能 |
おすすめの企業 |
backlog |
初期費用:無料 (パッケージは要見積もり) 月額費用:2,640円~ |
プロジェクト管理、タスク管理、 Wiki、ファイル共有、 アクセス制限、モバイルアプなど |
プロジェクトの進捗状況を とにかく見やすく分かりやすく 可視化したい企業 |
asana |
初期費用:無料 月額費用:$13.49 ~ / 1ユーザー |
プロジェクト管理、タスク管理、 ファイル共有、アクセス制限、 モバイルアプリ、Salesforce連携、 チャットツール連携、API連携など |
複数名が関わる大規模プロジェクトを 抱える企業 パソコン操作に慣れていない従業員が 多い中小企業 |
Notion |
初期費用:無料 月額費用:$5~ |
プロジェクト管理、タスク管理、 ファイル共有、アクセス制限、 デスクトップ / モバイルアプリ、 500以上の外部アプリとAPI連携など |
ページやインターフェースなど 色々カスタマイズしたい企業 |
jooto |
初期費用:無料 月額費用:550円~ / 1ライセンス |
タスク管理、プロジェクト管理、 コミュニケーション、プロジェクト横断、 ファイル共有、カレンダー連携など |
操作性やタスク管理の見やすさを 何よりも重視する企業 プロジェクト抜け漏れ・納期遅延が 頻発している企業 |
Trello |
初期費用:無料 月額費用:$6 ~/ 1ID |
タスク管理、プロジェクト管理、 コミュニケーション、ファイル共有、 チャットツール・カレンダー連携など |
タスク管理にかけるコストを できるだけ抑えたい企業 フルリモートワーク体制の企業 |
wrike |
初期費用:無料 月額費用:$9.80~ / 1ID |
タスク管理、プロジェクト管理、 コミュニケーション、ファイル共有、 チャットツール・カレンダー連携など |
海外の従業員を抱えている企業 部署を越えて業務を進める企業 |
Stock |
初期費用:無料 月額費用:1,980円~ |
ノート、タスク管理、メッセージ、 ファイル共有、Slack連携など |
ITそのものにくわしい従業員がいない企業 チャットツールでいつも連絡情報が追いきれず 流れてしまう課題を抱える企業 |
Microsoft Project |
初期費用:無料 ※プランによっては有料 月額費用:1,199円~ / 1ID |
プロジェクト管理、タスク管理、 リソース管理、コスト・予実管理、 Team / Power BI連携など |
社内がMicrosoft製品統一で 業務をしている企業 |
OBPM Neo |
初期費用:無料 月額費用:55,000円〜 |
統合、スコープ、スケジュール、 コスト、品質、組織、要員、 調達、コミュニケーション、 リスクそれぞれの管理機能、など |
製造業・工事業の企業 QCDの一元管理を重視する企業 |
Time Krei |
初期費用:無料 ※シングルテナント版は 要問い合わせ 月額費用:32,780円~ |
プロジェクト管理、WBS、 原価管理、要員予実管理、 分析機能、グループウェア、 ワークフロー(オプション)など |
稼働率やコストが 同時に見える化したい企業 |
kintone |
初期費用:無料 月額費用:780円 ~/ 1ID |
プロジェクト管理、タスク管理、 レポート、リマインド、 メンション、SNSなど (プロジェクト管理アプリの機能) |
自社に適する複数アプリを 1つのプラットフォームで 全て管理したい企業 |
REDMINE |
初期・月額費用:無料 |
プロジェクト管理、タスク管理、 マイルストーン、Wiki、 リポジトリ、ファイル共有など |
独自のツールを構築したい企業 |
汎用性の高いツール3選
どんなプロジェクト・企業規模・業種でも汎用的に活用できるツールを比較紹介していきます。プロジェクト管理業務に独自性が少ない、業務標準化したいニーズのある企業におすすめです。
backlog
画像引用:backlog
「backlog」は、福岡県福岡市に本社を構えるシステムベンダー、株式会社ヌーラボが開発・提供するプロジェクト管理ツールです。
システム開発プロジェクトを念頭に置きながらも、幅広い業種・チームで活用できる汎用性の高さが人気の秘密。SaaS型を基本としますが、社内規定でクラウド利用できない企業のために、サーバにインストールして利用できるパッケージ版も用意されています。
タスク管理、スケジュール管理、Wiki / ファイル共有を含めたコラボレーション機能を搭載。同社のチャットツール「Typetalk」はもちろん、backlog APIを活用したチャットツール・カレンダー連携にも対応できます。SaaS型ならモバイルアプリを活用したコラボレーションも可能です。
ちなみに、1プロジェクト10ユーザーまで無料で利用できます。
初期費用 |
無料(パッケージは要見積もり) |
月額費用 |
スタータープラン:2,640円、 スタンダードプラン:12,980円、 プレミアムプラン:21,780円、 プラチナプラン:55,000円 |
無料プラン / 無料トライアル |
全プランで30日間のトライアルを利用可能 |
主な機能 |
プロジェクト管理、タスク管理(親子管理可能)、 Wiki、ファイル共有、アクセス制限、 モバイルアプリ、API連携など |
おすすめの企業 |
プロジェクトの進捗状況を とにかく見やすく分かりやすく可視化したい企業 |
asana
画像引用:asana
「asana」は、カリフォルニア州に本社を構えるasana社が開発・提供するプロジェクト管理ツールです。
Facebookのエンジニアリングチームでリーダーを務めていたDustinとJustinによって創業され、10万を超える世界中の組織が有料版を利用。無料版も含めれば、利用する組織が100万になるといわれる人気を誇ります。
プロジェクトの進行は「リストビュー」、ガントチャートのようにチェックできる「タイムライン」、カンバンボードのようにチェックできる「ボード」を選べ、メンバーの把握しやすいタイプで確認できます。コラボレーションを促進させ、ルーチンワークを削減する「ルール」、メンバーにタスクをリクエストする「フォーム」など、プロジェクトをスムーズに進める機能が満載。
モバイルアプリで場所を選ばずプロジェクトに参加でき、Adobe CreativeSuiteを含む200以上の外部システムとの連携も可能です。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
Premium:$13.49 / 1ユーザー、 Business:$30.49 / 1ユーザー |
無料プラン / 無料トライアル |
永年無料で利用できる「Basic」 |
主な機能 |
プロジェクト管理、タスク管理、 ファイル共有、アクセス制限、 モバイルアプリ、Salesforce連携、 チャットツール連携、API連携など |
おすすめの企業 |
複数名が関わる大規模プロジェクトを 抱える企業 パソコン操作に慣れていない従業員が多い中小企業 |
Notion
画像引用:Notion
「Notion」は、カリフォルニア州に本社を構えるシステムベンダー、Notion社が開発・提供するSaaS型プロジェクト管理ツールです。
プロジェクトに関連するツールを一つにまとめたい、メンバー間の情報共有・コミュニケーションを促進したい、Slackでは情報が流れていってしまう、そんな悩みを抱えるチームのために開発された、オールインワンワークスペースです。
情報が簡単に見つかる「チームWiki」、カンバンボード・テーブル・リスト表示で見やすくカスタマイズできる「プロジェクトとタスク」、あらゆるタイプのコンテンツを追加・整理できる「メモとドキュメント」が用意されています。ひとつのツールでプロジェクトの全体像を把握可能。
500以上の外部システムとAPI連携し、足りない要素を補うのも簡単。ブラウザはもちろん、Win / Mac対応デスクトップアプリ、モバイルアプリが用意されているため、働き方に応じた使い分けも可能です。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
パーソナルPro:$5(無制限のゲスト)、 チーム:$10(無制限のメンバー・ゲスト) |
無料プラン / 無料トライアル |
永年無料で利用できる「パーソナル」 |
主な機能 |
プロジェクト管理、タスク管理、 ファイル共有、アクセス制限、 デスクトップ / モバイルアプリ、 500以上の外部アプリとAPI連携など |
おすすめの企業 |
ページやインターフェースなど 色々カスタマイズしたい企業 |
タスク管理に強いツール4選
タスク管理のしやすさ、タスクの作りやすさに特化したツールをご紹介します。
jooto
画像引用:jooto
「jooto」は、東京都港区に本社を構え、PR TIMESに代表されるメディア事業を展開する会社、株式会社PR TIMESが開発・提供するSaaS型プロジェクト管理ツールです。
データ容量・保管期間が異なる有料のスタンダードプラン、エンタープライズプランが利用でき、4名までの利用であれば永年無料で利用できる無料プランも用意。無料プランを含むユーザー数が30万人を超える実績を誇ります。
カンバン方式を採用するjootoでは、タスク作成・管理が簡単。付箋を貼り替える感覚でステータスをドラッグ&ドロップでき、自動でガントチャートを作成してくれるため、進捗管理も楽々。ひとつのダッシュボードで複数のプロジェクトを簡単に一元管理可能です。
タスク内のファイル添付・メンション・絵文字追加も可能なコミュニケーション機能も搭載されています。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
スタンダードプラン:550円 / 1ライセンス エンタープライズプラン:1,430円 / 1ライセンス |
無料プラン / 無料トライアル |
永年無料で利用できる「無料プラン(4名まで)」 |
主な機能 |
タスク管理、プロジェクト管理、 コミュニケーション、プロジェクト横断、 ファイル共有チャットツール・カレンダー連携など |
おすすめの企業 |
操作性やタスク管理の見やすさを何よりも重視する企業 プロジェクト抜け漏れ・納期遅延が頻発している企業 |
Trello
画像引用:Trello
「Trello」は、オーストラリアを拠点にするグローバル企業、Atlassian社が開発・提供するSaaS型プロジェクト管理ツールです。
同社の製品では、アジャイル向けのプロジェクト管理ツール「Jiro」が知られていますが、さまざまなプロジェクトを汎用的に管理する位置付けの製品が「Trello」。小規模のチームから2,000名を超える大企業まで、チームの生産性を向上させてくれるツールです。
使い方は簡単。Trelloボードに「リスト」「カード」を並べる形でタスクを追加すれば、タイムライン・カレンダー・テーブルの各ビューに切り替えながら、プロジェクトの全体像を把握可能です。カードをクリックすれば、添付ファイルのプレビューやコメント、リマインダーなどをひと目で確認可能。複数人の作業をリアルタイムで確認できます。
ルーチンワークの自動化機能「Butler」を活用できるほか、すでに利用している外部アプリも接続できます。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
STANDARD:$6 / 1ID PREMIUM:$12.50 / 1ID ENTERPRISE:$17.50 / 1ID |
無料プラン / 無料トライアル |
永年無料で利用できる「FREE」 |
主な機能 |
タスク管理、プロジェクト管理、 コミュニケーション、ファイル共有、 チャットツール・カレンダー連携など |
おすすめの企業 |
タスク管理にかけるコストを できるだけ抑えたい企業 フルリモートワーク体制の企業 |
wrike
画像引用:wrike
「wrike」は、カリフォルニア州に本社を構えるグローバル企業、wrike社が開発・提供するSaaS型プロジェクト管理ツールです。
タスク管理を軸にしたチームコラボレーションを強みとし、使いやすさ・わかりやすさから多くの企業から支持されるワークマネジメントツール。多言語にも対応していて、2万社を超える世界中の企業、200万人のユーザー数から活用される豊富な実績を誇ります。
作成したタスクをカスタマイズし、ステータスの変更に応じた自動化やステータスごとのダッシュボードを生成するなど、プロジェクトごと部門ごとにワークフローを最適化できることが特徴。日本企業でも使いやすいガントチャート表示、カンバン方式にも対応可能です。
SlackやTeamなどのチャットツール、Salesforce、Adobe CCなどの外部ツールとの統合も可能。wrikeを中心に、一貫したワークフローを構築できます。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
Professional:$9.80 / 1ID、Business:$24.80 / 1ID、Enterprise:要問い合わせ |
無料プラン / 無料トライアル |
永年無料で利用できる 「Free(タスク管理のみ、制限あり)」 |
主な機能 |
タスク管理、プロジェクト管理、 コミュニケーション、ファイル共有、 チャットツール・カレンダー・Salesforce連携など |
おすすめの企業 |
海外の従業員を抱えている企業 部署を越えて業務を進める企業 |
Stock
画像引用:Stock
「Stock」は、東京都千代田区に本社を構えるクラウドベンダー、株式会社Stockが開発・提供するSaaS型プロジェクト管理ツールです。
チャットツールだと情報が流されてしまう、ファイル管理だと保管・整理が面倒、情報共有が難しい、というビジネスでよくある課題を解決するため、機能をチーム情報のストック、タスク管理、メッセージに絞り込み、シンプルかつ簡単に利用できるように開発されたツールです。
そのキーとなる機能が、チーム情報を簡単に残せる「ノート」です。テキストはもちろん、スマートフォンやタブレットで撮った写真、ファイルなどをノートに記録可能。タスク機能とひも付けてプロジェクトに関するメッセージをやり取りすることも可能です。
Slackとの連携機能を利用すれば、流れてしまいがちな情報をすべてStockに集約できます。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
ビジネス5(5名以下):1,980円、 ビジネス10(10名以下):3,480円、 ビジネス20(20名以下):6,480円、 エンタープライズ:要問い合わせ |
無料プラン / 無料トライアル |
永年無料で利用できるフリープラン (ノート数・機能制限あり) |
主な機能 |
ノート、タスク管理、 メッセージ、ファイル共有、Slack連携など |
おすすめの企業 |
ITそのものにくわしい従業員がいない企業 チャットツールでいつも連絡情報が追いきれず 流れてしまう課題を抱える企業 |
コスト管理対応のツール4選
コスト状況や出来高をグラフなどでわかりやすく表示する機能が搭載されたツールを紹介します。
Microsoft Project
画像引用:Microsoft Project
「Microsoft Project」は、Microsoft社が開発・提供するプロジェクト管理ツールです。
Teamsを組み合わせることでファイル共有、チャット、会議などを統合したプロジェクト管理を実現できます。また、別売りのPower BI(データ分析ツール)と組み合わせることでプロジェクトの全体像をドリルダウンして視覚化することも可能。
クラウド経由で活用できるSaaS型、デスクトップアプリ、サーバアプリなどのパッケージ型から選択できます。
プロジェクトの計画に有効なグリッドビュー、カンバンボードのように使えるタスクボード、ガントチャートとして使えるタイムライン、EVM計算によるコスト・予実管理、リソース管理・分析など、プロジェクトマネージャーが必要とする機能はすべて網羅されていることもポイント。グローバルなプロジェクトにも役立つのは、Microsoft製品ならではのメリットです。
※EVM:プロジェクトが予定通りに進んでいるかを出来高・コスト・スケジュールなどの視点から分析する手法
初期費用 |
無料(SaaS型)、 Project Standard 2021:115,526円、 Professional 2021:192,724円、 Project Server:要問い合わせ |
月額費用 |
Project Plan1:1,199円 / 1ID、 Project Plan2:3,586円 / 1ID、 Project Plan3:6,578円 / 1ID |
無料プラン / 無料トライアル |
無料トライアルあり |
主な機能 |
プロジェクト管理、タスク管理、 リソース管理、コスト・予実管理、 Team / Power BI連携など |
おすすめの企業 |
社内がMicrosoft製品統一で業務をしている企業 |
OBPM Neo
画像引用:OBPM Neo
「OBPM Neo」は、埼玉県さいたま市に本社を構えるシステムベンダー、株式会社システムインテグレータが開発・提供するSaaS型プロジェクト管理ツールです。
ガントチャート・EVMを活用した工程・タスクの予実管理、成果物の品質・原価・リソースの管理が可能な統合型プロジェクト管理ツールであるのが最大の特徴。
for IT企業、for 製造・工事業の2つがラインナップされ、それぞれ機能に応じた3つのエディションから選択できます。
3つのエディションは、プロジェクト管理の3要素「QDC」で分類されているのが特徴。
Basicは「進捗管理」、Limitedは「進捗管理」+「品質管理」、Enterpriseはさらに「原価管理」を含みます。
進捗管理だけでも工数管理、報告管理、スコープ管理、要員管理を網羅しているのは統合型ならではの強み。オプションで勘定奉行との連携、外部システムからのデータ取り込みも追加できます。
※スコープ管理:プロジェクトの目標を設定して、必要な作業内容を決めて不足なく完了できるよう管理する手法
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
Basic(10ライセンス):55,000円〜、 Limited(10ライセンス):82,500円〜、 Enterprise(20ライセンス):165,000円〜、 |
無料プラン / 無料トライアル |
なし |
主な機能 |
統合、スコープ、スケジュール、 コスト、品質、組織、要員、 調達、コミュニケーション、 リスクそれぞれの管理機能、 分析レポート、BIなど |
おすすめの企業 |
製造業・工事業の企業 QCDの一元管理を重視する企業 |
Time Krei
画像引用:Time Krei
「Time Krei」は、東京都豊島区に本社を構えるシステムベンダー、株式会社テンダが開発・提供するプロジェクト管理ツールです。
マネージャー・スタッフ・経営者、それぞれの視点でプロジェクトを管理できるように、必要な情報を必要な形で可視化できる機能を搭載。
SaaSで利用できるクラウド版、オンプレミス・パブリッククラウドで利用できるシングルテナント版が用意され、ニーズに合わせて選択可能です。
ガントチャートだけでなく、イナズマ線・マイルストーンなどのWBS機能を搭載したプロジェクト管理を軸に、実績登録やEVM計算を活用した要員の予実管理、コスト管理機能を満遍なく標準装備していることがポイント。コミュニケーションにはグループウェア機能が使え、オプションでワークフローを追加可能です。
シングルテナント版なら自社ニーズを反映させたカスタマイズにも対応できます。
初期費用 |
無料、シングルテナント版は要問い合わせ |
月額費用 |
クラウド版(10ユーザー):32,780円 (1ユーザー追加:3,278円)、 シングルテナント版は要問い合わせ |
無料プラン / 無料トライアル |
30日間の無償トライアルあり |
主な機能 |
プロジェクト管理、WBS、原価管理、 要員予実管理、分析機能、グループウェア、 ワークフロー(オプション)など |
おすすめの企業 |
稼働率やコストが同時に見える化したい企業 |
kintone
画像引用:kintone
「kintone」は、サイボウズ株式会社が開発・提供するSaaS型アプリケーション構築プラットフォームです。
業務ごとにまとめられた多数のサンプルアプリ・プラグインが用意されており、自社ニーズに合わせていくつでも追加可能。
さまざまな外部システムと連携できるAPI機能と合わせ、自社の業務スタイルに最適化した独自のアプリケーションを構築可能です。
たとえば、プロジェクト管理のサンプルアプリにコミュニケーションスペースを追加し、SNSを追加したプロジェクト管理ツールとして活用可能。追加したアプリは設定を変えるのもカスタマイズするのも自由自在。
Slackなどのチャットツールとの連携はもちろん、レッツ顧客管理アプリを追加することで、建設業の現係システムとも連携可能です。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
ライトコース:780円 / 1ID、スタンダードコース (外部サービス連携、プラグイン、拡張機能):1,500円 / 1ID |
無料プラン / 無料トライアル |
30日間の無償トライアルあり |
主な機能 |
プロジェクト管理、タスク管理、 レポート、リマインド、 メンション、SNSなど(プロジェクト管理アプリの機能) |
おすすめの企業 |
自社に適する複数アプリを1つのプラットフォームで 全て管理したい企業 |
無料オープンソースのツール1選
REDMINE
画像引用:REDMINE
「REDMINE」は、フランス人のエンジニアJean-Philippe Lang氏が開発し、オープンソースとして公開されているプロジェクト管理ツールです。
オープンソースのため、ソフトウェア自体は無償で利用できますが、サーバを用意する必要があり、プラグインも含めたインストール・設定は自社で賄う必要があります。
ファーエンドテクノロジー株式会社の「MY REDMINE」、株式会社アジャイルウェアの「Lychee Redmine」のように、システム開発会社がSaaS型として提供しているREDMINEサービスも利用可能です。
他のツールと異なるREDMINEの特徴は、タスク・やるべきことを登録するために「チケット」を使うという概念です。登録されたチケットはガントチャートやカレンダーに自動で表示され、マイルストーンごとに分類表示できるロードマップ機能なども活用可能。チームのナレッジを蓄積するWiki、バージョン管理ツールと連携するリポジトリ、ファイル共有、フォーラムなど一通りの機能は網羅。独自のツールを構築したい企業におすすめです。
初期費用 |
無料 |
月額費用 |
無料 |
無料プラン / 無料トライアル |
- |
主な機能 |
プロジェクト管理、タスク管理、 マイルストーン、Wiki、リポジトリ、 ファイル共有、フォーラムなど |
おすすめの企業 |
独自のツールを構築したい企業 |
プロジェクト管理ツール導入で得られる効果
各ツールを比較する前に、プロジェクト管理ツールの導入効果を今一度確認・整理する必要があります。確認・整理しないと、そもそもなぜ自社でプロジェクト管理ツールを導入すべきだったかの動機や目的を見失う恐れがあります。
プロジェクト管理ツールとは、スケジュール、メンバーのタスク・工数などのプロジェクト情報を集約して管理し、業務を効率化させるツールのこと。プロジェクト管理ツールを導入することによって、プロジェクトの進行を円滑にする以下のような効果が得られます。
※おすすめのプロジェクト管理ツールを早く見たい方は下記をクリック! 『おすすめプロジェクト管理ツール12選比較』に移動
プロジェクト情報の一元管理・可視化ができる
プロジェクト情報を集約して一元管理できるプロジェクト管理ツールなら、タスクの進捗状況を含むプロジェクトの全体像を、ガントチャートやカンバンボードで可視化できます。プロジェクトの遅延や問題点が視覚的に把握できるため、影響が全体におよぶ前に対策を施すことが可能です。
カレンダー、スプレッドシート、チャットツールなど、あちこちに情報が分散しがちな従来のプロジェクト管理方法で起こりがちな「プロジェクトの進捗・全体像を把握できない」「タスク漏れが生じる」課題を解決できます。
ガントチャート・カンバンとは?
ここで、プロジェクト管理ツールを効果的に活用するためのポイントとなる「ガントチャート」「カンバン」を簡単に解説しておきましょう。
プロジェクト管理は、完遂するまでに必要な「作業(Work)」を「分解(Breakdown)」して「構造化(Structure)」したWBSを作成することから始めることが基本です。具体的には、各タスクごとの担当者、工数、進捗率などを一覧表にまとめたものがWBS。そして、WBSをもとに縦軸を「タスク・担当者」、横軸を「時間」としてグラフ化したものが「ガントチャート」です。
画像引用:backlog
一方、チームメンバーレベルでタスク管理していくため、プロジェクト管理ツールで採用される場合の多い機能が「カンバンボード」です。トヨタのカンバン方式同様、タスクの描かれたボードを進捗に応じて「未対応」「処理中」「完了」にドラック&ドロップしていくことで、タスクのステータスが変更されます。
画像引用:backlog
カンバンボードのステータスが変更になると、ガントチャートのカラーも自動で変更される仕組みになっているため、だれが見てもプロジェクトの進捗が分かります。
プロジェクトメンバー間で情報共有できる
タスクのステータスなど、プロジェクトの進行状況がリアルタイムでツールに反映されるため、メンバーが互いにどのような状態にあるのかを瞬時に確認できます。
また、プロジェクトの課題になりがちなタスク漏れは、コミュニケーション不足が要因であることがほとんどです。しかし、示板機能やチャットツールとの連携で、コミュニケーションを強化できるプロジェクト管理ツールも多数存在します。
プロジェクト管理ツールの比較ポイント
概要や導入効果が理解できたところで、市場に存在する多種多様なプロジェクト管理ツールのなかから、自社に最適なサービスを比較・選定するにはどのようなことに注意しておけばいいのか?各ツールを比較するポイントを解説していきましょう。
目的・ニーズを満たす機能があるか
プロジェクト管理ツールには、主に以下のような機能が搭載されています。
タスク管理 |
タスクの作成、担当者・期日の設定、カンバンボード |
スケジュール・工数管理 |
マイルストーン、ガントチャート、レポート作成 |
コミュニケーション |
掲示板、Wiki、チャット |
ファイル共有 |
ファイル添付・共有 |
コスト管理 |
プロジェクトの予実管理 |
外部連携 |
チャットツールなどとの外部ツールとAPI連携 |
ただし、プロジェクト管理に求める機能は企業・組織によって異なり、すべてのプロジェクト管理ツールが上述した機能を搭載するわけでもありません。プロジェクト管理ツールを導入する目的・ニーズから、ツールに求められる機能を明確にしておくことが重要です。
例えばフルリモートワーク体制のため社員同士が直接会う機会が少なければ、チャット系ツールとの連携ができたり、掲示板が見やすく書き込みやすいツール「Notion」を選ぶのがおすすめといえます。
導入タイプはSaas型かパッケージ型か
プロジェクト管理ツールの導入タイプには、ベンダーがクラウド環境に構築したアプリケーションを利用する「SaaS型」、自社内に構築したサーバにアプリケーションをインストールして利用する「パッケージ型」に分類できます。
外出先からアクセスできる、他社とコラボレートしやすいことから、現在ではSaaS型が主流となっています。しかし、セキュリティの確保・カスタマイズの自由度という点ではパッケージ型プロジェクト管理ツールに分があります。
SaaS型は初期費用を抑えられる、メンテナンス不要というメリットがありますが、サービスを使い続ける限り月額費用が必要。
一方、パッケージ型は初期費用が高額になる傾向があるものの月額費用は不要。ただし、パッケージ型でも運用・保守費用がかかることは念頭に置いておく必要があるでしょう。
例えば、初期費用をなるべく抑えて手軽に導入したい・社外のメンバーとも情報共有したい企業にはクラウド型がおすすめ。社内のみで業務の情報共有をしたいならパッケージ型を検討してみましょう。
使い勝手・言語対応はどうなっているか
プロジェクト管理ツールは、導入することではなく活用することが目的。プロジェクトメンバーが最大限活用できるツールを選ぶためには、それぞれの操作性・使い勝手を比較することが重要です。
そのためには、無料トライアルがあるか?お試しで利用できる無料プランがあるか?それぞれのサービスを比較しておくことがポイント。
また、海外製の多いプロジェクト管理ツールでは、ローカライズに問題がないか?日本語でのサポートに対応できるかもチェックが必要です。
プロジェクト管理ツール 比較まとめ
おすすめのサービスを比較しながら最適なプロジェクト管理ツールを選びたい、でもサービスが多すぎてどう比較したらいいかわからないという方に向け、本記事では、プロジェクト管理ツール導入によって得られる効果や、ツールを比較するポイントを解説するとともに、タイプ別のおすすめプロジェクト管理ツールを比較紹介してきました。
プロジェクトの進め方はチームによって異なるもの。どんなに高機能なプロジェクト管理ツールでも、すべてのチームにフィットするわけではなく、高機能が故にかえって費用対効果が悪くなってしまう場合もあります。多くのサービスで用意されている無料プラン、トライアルをうまく使い、実際のプロジェクトで使ってみることがおすすめです。
※自社に合うプロジェクト管理ツールの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適なプロジェクト管理ツールを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. プロジェクト管理ツールのおすすめは?
おすすめのプロジェクト管理ツールとして「backlog」「asana」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. プロジェクト管理ツールを選ぶ際のポイントは?
プロジェクト管理ツールを選ぶ際のポイントとして「目的・ニーズを満たす機能があるか」「SaaS型かパッケージ型かを確認する」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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