- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー 業務システム
病院向けのおすすめ勤怠管理システム12選|医療機関の勤怠管理課題を解決するサービスは?【2024年最新版】
勤務形態が複雑な病院・医療機関では、課題になりがちなのが「医師・看護師の勤怠管理」。労務担当の方であれば、2024年に施行された医師の働き方改革により、ますます重要になった勤怠管理の課題に対して以下のような悩みを抱えているのではないでしょうか。
- 病院におすすめの勤怠管理システムを知りたい
- 勤怠管理システムは病院の勤怠管理課題をどのように解決できるか知りたい
- 勤怠管理システムを導入すれば医師の働き方改革に対応できるか知りたい
そこで本記事では、病院・医療機関によくある課題を勤怠管理システムがどのように解決できるのか、働き方改革への対応を含めて解説するとともに、病院・医療機関におすすめの勤怠管理システムを厳選して紹介!様式9対応サービスや勤怠管理システムの選定ポイントも紹介していきます。
※自社に合う勤怠管理システムの選び方がわからない、選ぶ時間がない、おすすめのツールを選んでほしい方はシステム幹事にお問い合わせください。予算や目的などをヒアリングした上で、御社に最適な勤怠管理システムを選定します。相談料・紹介料はいっさいかかりません。
病院で導入すべき勤怠管理システムとは
勤怠管理システムとは、従業員の出勤や退勤の時間を管理するシステムです。その勤怠管理システムの中でも医師や看護師、医療事務職員などの複雑な雇用形態・勤務パターンに対応させたものが医療機関向け勤怠管理システムです。
医療現場では、宿直や複数回勤務など一般的な勤怠管理システムで対応できない働き方が採用されていることがあるため、医療機関向けの勤怠管理システムが作られています。
特徴
医療機関向けの勤怠管理システムは、その名の通り医療機関に特化しているため、医療現場の実態にあわせて作られています。一例を挙げると、以下のような機能があります。
- 医師・看護師・医療事務員などの働き方にあわせた勤怠管理
- 入院基本料や特定入院基本料の請求に必要な様式9の作成機能
- 医療現場の実態にあわせたシフトの作成機能
- 医療系の他システムとの連携機能
上記のような機能があるため、一般的な勤怠管理システムよりも効率的に医療現場の勤怠管理が可能です。
勤怠管理システムの種類
医療機関向けの勤怠システムの中にもさらに分類があります。大きく分けると以下の2種類です。
病院型
病院型の勤怠管理システムは、病院の24時間体制のシフトに対応していたり、様式9の作成に対応していたりする勤怠管理システムです。また、大規模な病院の実務にあわせて複数の拠点での勤怠管理にも対応しているシステムが多いことも特徴。
(様式9:厚生労働省によって定められた、入院基本料や特定入院基本料の届出のために必要な書類)
2024年に施行された医師の働き方改革に対応したアラート機能などを搭載しているシステムもあり、医療現場の働き方にあわせた機能が豊富です。
クリニック型
クリニック型は、病院型と一般的な勤怠管理システムの中間に位置づけられる勤怠管理システムです。病院型と違い、医師の働き方改革に対応した機能や様式9の作成機能が必須ではないため、それらの機能を省くことで病院型より低コストに導入できる場合があります。
「一般的な勤怠管理システムでは足りない機能があるが病院向けのシステムを導入するほどでもない」といった状況の場合は、クリニック型を検討してみても良いでしょう。
病院・医療機関によくある勤怠管理の課題
医療業界ではなぜ勤怠管理が正常に機能していない病院が少なくないのか、あらためて整理する必要があります。医療業界の勤怠管理の課題を今一度整理しないと、そもそもが抱える勤怠管理の問題点の本質を把握できません。よくある勤怠管理の課題は以下の通り。
※おすすめの病院向け勤怠管理システムを早く見たい方は以下で解説していますので参考にしてください。病院・医療機関におすすめの勤怠管理システム12選!
勤務形態が複雑で実態を把握しにくい
入院設備のある病院・福祉施設では24時間体制を整える必要があることから、医師・看護師・介護士の勤務形態が複雑になりがち。本来なら8時間勤務で退勤するものであるにもかかわらず、職務上緊急時への柔軟な対応を求められることもあります。すると、勤務時間が事実上医師・看護師・介護士の自己申告に委ねられている場合も少なくありません。
そうなれば当然、医師・看護師らの勤務状況を管理者が正確に把握することは困難です。実態が把握できていなければ、勤怠管理できているとはいえないでしょう。
働き過ぎの抑制が難しい
勤務状況の実態を把握しづらい病院勤怠管理の課題は、医師・看護師らの働き過ぎ抑制が困難であることも意味します。手書きやExcel、紙のタイムカードでいまだに勤怠管理している病院も少なくないかもしれません。手書きの場合だと、医師・看護師のなかには長時間労働を管理者に知られないために、本来の勤務時間より短い時間を記録して自己申告することもあるでしょう。
そのような勤怠管理だと、締め日を迎えるまで勤務時間を集計できないため、状況を見ながら長時間労働対策を講じていくことができないのです。
残業・休暇の申請・承認が難しい
医師・看護師といえども、労働基準法のもとに保護された労働者であることに変わりありません。むしろ、勤務形態が変則的になりがちだからこそ、残業・休暇は法律にのっとって申請・承認されなければなりません。
しかし実際には、承認者が激務だったり緊急現場に向かっていたりするなどの理由で不在になり、申請・承認制度が形骸化してしまっている病院も少なくありません。
勤怠時間の集計・給与計算に時間がかかる
勤務形態が複雑な病院では、医師・看護師らの勤怠時間集計も簡単ではありません。病院勤務では夜勤・宿直などの割増手当も生じるため、その管理・計算が複雑になり、給与計算にも多くの時間がかかります。病院・医療機関の勤怠管理は、管理する側にとっても課題が少なくないのです。
シフト作成・様式9対応が難しい
病院・医療機関の勤怠管理課題としては、法令に遵守したシフトの作成が難しい、基本診察料の届け出に必須の様式9への対応が難しいなどが挙げられます。特に様式9については、看護師などの日勤・夜勤の勤務時間数を細かく記録する必要がありますが、前提となる勤怠管理がままならない病院の状況から、ミスの温床になっているともいわれています。
注意!2024年「医師の働き方改革」が病院の勤怠管理に与える影響
2024年4月に施行された「医師の働き方改革」は、さまざまな課題を抱える病院の勤怠管理にも大きく影響します。
なぜなら、
「医師の時間外労働を上限960時間に規制」
「連続勤務時間・勤務間インターバルの規制」
「時間外割増賃金率引き上げ」
などが盛り込まれる医師の働き方改革は、まさに各病院の勤怠管理課題解決への必要性を高めるものでもあるからです。
医師の働き方改革には「医師の健康管理」に関する要件も盛り込まれましたが、いずれにしても大前提としての勤怠管理ができていなければ、法令への遵守が困難であることは明らかです。
病院に勤怠管理システムを導入するメリット
おすすめの病院向け勤怠管理システムを見ていく前に、勤怠管理システムのメリットを知る必要があります。勤怠管理システムはたくさんありますが、共通して下記で説明するメリットがあることを知っておくことで、改めて自院の勤務状況や勤怠管理状況を省みることができます。
さまざまな打刻方法で勤務実態をリアルタイムに把握できる
さまざまな方法で出退勤の打刻が可能な勤怠管理システムであれば、医師・看護師の勤務実態を把握しにくい病院勤怠管理の課題を解決に導くことも可能です。例えば、以下のような打刻方法が考えられます。
- ICカードの利用
- 静脈認証
- 顔認証
- タブレット、スマートフォンのGPS機能を用いた認証
特に、モバイルデバイスでの打刻に対応する勤怠管理システムなら、訪問診療・介護など、外出先から打刻して直帰することも可能。客観的な打刻データを残せるだけでなく、GPS機能によって打刻場所も特定可能です。
アラート機能で働き過ぎを抑制できる
打刻状況がリアルタイムに反映される勤怠管理システムなら、医師・看護師らの勤務状況をいつでも確認可能。設定した残業時間を超えた場合、本人・管理者に知らせるアラート機能があるため、締め日まで待つことなく働き過ぎを抑制できます。
ワークフロー機能で申請・承認を効率化できる
ワークフロー機能を搭載する勤怠管理システムであれば、形骸化しやすい残業・休暇の申請・承認制度もしっかり運用できます。申請があったことを管理者に通知できるため、デスクに置かれた申請書がそのまま忘れられてしまうこともなくなります。
勤怠情報を自動集計・給与ソフトと連携できる
遅刻・残業・割増賃金の時間帯などを自動集計できる勤怠管理システムは、CSV形式での勤務データ出力や給与ソフトとの連携が可能。タイムカードの集計や給与計算にかかっていた時間を大幅に短縮できるだけでなく、転記ミスなどのリスクも排除できます。
シフト管理ソフトと連携・様式9対応した勤怠管理システムもある
ほとんどの病院向け勤怠管理システムは、3交代制・変形労働時間制などに対応するシフト作成機能を搭載しているため、従来のシフト作成・管理業務を劇的に効率化可能。勤務実績を様式9形式の帳票として出力可能な勤怠管理システムもあるため、入院設備のある病院にもおすすめです。
さまざまな勤怠管理システムと連携可能なSaaS型シフト管理ソフト「快決!シフト君NEO メディカル」などを併用すれば、より高度なシフト作成・管理、様式9帳票の出力を実現できます。
病院・医療機関におすすめの勤怠管理システム12選!
本記事ではSaaS型とパッケージ型のシステムを紹介しています。
※SaaS型:Googleスプレッドシートなどのように、クラウド環境に構築されたシステムにユーザーがインターネット経由で接続して利用する形態
※パッケージ型:用意した自社サーバにパッケージソフトウェアをインストールして利用する形態
スタンダードな 勤怠管理システム |
Touch On Time |
jinjer勤怠管理 |
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MOT/Cloud勤怠管理システム |
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VG Cloud |
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KING OF TIME |
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TimeWorks |
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TimePro-VG |
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様式9対応の 勤怠管理システム |
医療機関向け就業管理システム「CWS(Change Work Style)」 |
ジョブカン勤怠管理 |
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Vicsell(ヴィクセル)勤怠管理 |
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ADVANCE勤怠クラウド Hospital Edition |
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勤次郎 就業ソリューション |
スタンダードな勤怠管理システム7選
Touch On Time
※画像引用:Touch On Time
「Touch On Time」は、東京都港区に本社を構える、株式会社デジジャパンが開発・提供するSaaS型勤怠管理システムです。多彩な打刻方法で誰でも簡単に使え、打刻した人数分だけの課金というシンプルな料金体系で、37,000社225万人に利用される人気の勤怠管理システム。
生体認証・ICカード認証・ID + パスワード認証を1つの端末で実現する、独自の「タッチオンタイムレコーダー」を使えるのが特長です。
もちろん、共有・個人PCでの打刻、ICカードリーダーなどを使った打刻にも対応し、モバイル打刻であればGPSを使った位置情報の取得も可能です。3交代制・フレックス制・変形労働時間制に対応するシフト管理機能、ワークフロー機能も搭載するため病院・医療機関にもピッタリ。主要な給与計算ソフトとAPI連携できるのもポイントです。
初期費用 |
無料 |
月額料金 |
300円 / 1名 ※利用した人数分だけの課金 |
プラン・オプション |
基本プランで全ての機能を利用可能 |
対応する打刻方法 |
静脈認証、ICカード認証、セキュアログイン、 Webブラウザ(共有・個人PC)、 モバイル認証(携帯電話・スマートフォン)、 タッチオンタイムレコーダー |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、外部サービス連携 |
jinjer勤怠管理
※画像引用:jinjer勤怠管理
「jinjer勤怠」は、東京都新宿区に本社を構えるクラウドベンダー、jinjer株式会社が開発・提供するSaaS型勤怠管理システムです。給与計算・人事管理・労務管理・ワークフロー・経費精算などのバックオフィス業務を効率化するクラウドサービスを提供しており、必要に応じて組みあわせて使えることが特長。中小企業から大企業までシリーズ累計15,000社から導入されています。
人気の秘密である使いやすさ、シンプルな画面は勤怠管理でも同様。共有PC・タブレットやICカード打刻のほか、GPS機能を活用したスマートフォン打刻にも対応し、システムに詳しくない方でも簡単に打刻可能です。
シフトパターンを無制限に作成・登録できるシフト管理機能は、3交代制を含むあらゆる就業形態に対応。予実管理や残業時間へのアラート機能も搭載しています。
初期費用 |
要問い合わせ |
月額料金 |
400円 / 1名 |
プラン・オプション |
基本プランで全ての機能を利用可能 |
対応する打刻方法 |
ICカード認証、Webブラウザ(共有PC・タブレット)、 モバイル認証(スマートフォン) |
主な機能 |
勤怠・残業集計、シフト管理、予実管理、 有給・休暇管理、アラート機能、 ワークフロー、英語対応 |
MOT/Cloud勤怠管理システム
※画像引用:MOT/Cloud勤怠管理システム
「MOT/Cloud勤怠管理システム」は、東京都新宿区に本社を構えるICT機器ベンダー、株式会社バルテックが開発・提供するSaaS型勤怠管理システムです。スマートフォンを活用した病院向けサービス「MOT/PBX」で知られる同社だけに、シンプルながらも病院で使いやすい機能が網羅されているのが特長。初期費用無料で1IDから気軽に利用できます。
WebブラウザによるPC打刻・スマートフォン打刻のほか、スマートフォンアプリ機能が充実しているのは、PBXを提供する同社ならでは。アプリで打刻、Wi-Fi圏内での自動打刻のほか、内線として活用可能です。
もちろん、3交代制に対応するシフト管理、CSVによる給与システム連携、有給管理、残業アラートなどの豊富な機能が利用できます。
初期費用 |
無料 |
月額料金 |
300円 / 1名 |
プラン・オプション |
勤怠管理 + クラウド電話: 初期費用29,800円、月額3,980円〜、 勤怠管理200円 / 1ID |
対応する打刻方法 |
Webブラウザ(PC・スマートフォン)、 モバイル認証(スマートフォンアプリ・Wi-Fi) |
主な機能 |
勤怠・残業集計、シフト管理・時給登録、 有給・休暇管理、アラート機能、 ワークフロー、海外を含む複数拠点登録 |
VG Cloud
※画像引用:VG Cloud
「VG Cloud」は、神奈川県横浜市に本社を構え、タイムレコーダー関連事業で知られる企業、アマノ株式会社が開発・提供するSaaS型勤怠管理システムです。50年以上にわたってオフィスの勤怠管理に貢献してきた同社が、働き方改革・ワークスタイル革新を支援するため、こだわりを持って開発。クラウドとは思えない幅広い設定を可能とすることが特長です。
有給・残業に限らず、さまざまな状況を想定したうえで、本人および上長にアラートを通知できる「カスタムアラート機能」が搭載されています。ICカード・PC・モバイルデバイスのほか、LAN接続された紙のタイムレコーダーでも打刻可能など、導入時の打刻方法も相談可能。同社のSaaS型シフト作成支援サービス「e-AMANO」との連携で、病院を含むあらゆる業種に対応できます。
初期費用 |
要問い合わせ |
月額料金 |
要問い合わせ |
プラン・オプション |
シフト作成支援サービス「e-AMANO」 |
対応する打刻方法 |
Webブラウザ(PC・スマートフォン) モバイル認証(スマートフォン) ICカード認証、タイムレコーダー |
主な機能 |
勤怠・残業集計、有給・休暇管理、 カスタムアラート機能、ワークフロー 外部システム連携 |
KING OF TIME
※画像引用:KING OF TIME
「KING OF TIME」は、東京都港区に本社を構えるクラウドベンダー、株式会社ヒューマンテクノロジーズが開発・提供するSaaS型勤怠管理システムです。誰でも簡単に使えるシンプルな操作性、利用した人数分のリーズナブルな料金で、37,000社226万IDで利用されるなど実績も豊富。変形労働時間制に対応するスケジュール・シフト管理、アラート機能で働き方改革に沿った勤怠管理を実現できます。
機能だけではなく打刻方法も豊富に用意。共用PC、PC・スマートフォン・タブレットなどの個人端末、生体認証、ICカードなどが利用でき、LINE WORKやチャットアプリでの打刻にも対応できます。
SmartHRやMFクラウド会計など、有力な外部サービスとAPI連携可能なのも特長。労務データを取り込んで勤怠データを給与計算に利用するなども可能です。
初期費用 |
無料 |
月額料金 |
300円 / 1名 ※利用した人数分だけの課金 |
プラン・オプション |
基本プランで全ての機能を利用可能 |
対応する打刻方法 |
生体認証、ICカード認証、セキュアログイン、 Webブラウザ(共有・個人PC)、 モバイル認証(スマートフォンアプリ)、 LINE WORKS、チャットアプリ打刻など |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、外部サービス連携、帳票出力 |
TimeWorks
※画像引用:TimeWorks
TimeWorksは、千葉県千葉市中央区新町に本社を構える 京葉システム株式会社が開発・提供する総合型の勤怠管理システムです。クラウド上で動作するSaas型と自社のパソコンにインストールするオンプレミス型の両方を提供しています。病院や専門学校のほか、さまざまな業種業態で利用されており、1,600社以上に導入されているシステムです。
医療機関向けに特化した勤怠管理システムではありませんが、テンプレートを使用することで医療機関でも利用できます。また、2024年に施行された「医師における働き方改革」へも対応しています。具体的には、自己研鑽や外勤、代償休息などの項目に対応。
また、同社が提供する人事情報・労務管理システムのTeamWorksや給与計算システムのPayWorksと連携させられる点も特徴の1つです。そのため、勤怠管理と労務管理・給与管理システムをあわせて導入・刷新したいと考えている方におすすめです。
初期費用 |
要問い合わせ |
月額料金 |
要問い合わせ |
プラン・オプション |
要問い合わせ |
対応する打刻方法 |
磁気カード、非接触ICカード、手のひら静脈認証、 パソコン打刻、スマホ打刻、QRコード打刻、指静脈など |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、外部サービス連携、 帳票出力(データ抽出ツールにより独自帳票への対応も可)、 人事情報、給与計算システムとの連動 |
TimePro-VG
※画像引用:TimePro-VG
TimePro-VGは、神奈川県横浜市港北区大豆戸町に本社を構えるアマノ株式会社が提供する勤怠管理システムです。勤怠管理システムを中心に人事給与システムや入退室管理システムなどを提供しており、累計50,000本を20,000社以上に提供しています。
中規模~大規模な会社に向けて提供されているシステムのため、大規模な病院の勤怠管理にも対応可能です。同システムは300人~30,000人程度の規模で利用することを想定して作られています。また、2024年に施行された「医師の働き方改革」に対応するための機能も実装されています。
ビーコンを使用して、設置されたゲートウェイの近くを通過するだけで自動打刻ができる機能がある点も特徴の1つです。そのため、急に業務が入ってしまって急いでいるときでも打刻忘れを防げるでしょう。
初期費用 |
要問い合わせ |
月額料金 |
要問い合わせ |
プラン・オプション |
自社のサーバーに導入するオンプレミス型プラン1種と クラウドを利用するPaaS型のプラン2種あり ※詳細は要問い合わせ |
対応する打刻方法 |
タイムカード、スマートフォン、パソコン、ビーコンに対応 詳細は要問い合わせ |
主な機能 |
勤怠・残業集計、 スケジュール・シフト管理(変形労働時間制・テレワーク対応)、 様式9の作成補助、 有給・休暇管理(働き方改革対応)、通知・アラート機能、 ワークフロー、外部サービス連携、帳票出力(独自帳票対応)、 ドアセキュリティ管理、 人件費計算 |
様式9対応のシステム5選
様式9対応の勤怠管理システムを導入すれば、勤務計画表を出力するだけで人員配置をシステムが提供してくれます。入院基本料の基準から逸れることもないでしょう。
医療機関向け就業管理システム「CWS(Change Work Style)」
医療機関向け就業管理システム「CWS」は、医療機関向け業務パッケージシステムの開発を30年手掛けてきたインフォコム株式会社が提供する就業管理システムです。あらゆる職種に対応し医療機関に特化した就業管理システムとして全国300病院の導入実績があります。またシステム導入後も安心の「24時間365日」電話対応が可能なサポート体制を提供しています。
1.打刻・勤務予定・時間外・自己研鑽など医療機関に特有の複雑な時間管理を実現
電子カルテの端末全台に相乗りすることで、スタッフは手元にある業務端末を利用し、いつでも、どの端末からでも、時間外申請や年休の確認、承認行為などが可能となります。また、夜勤や宿日直の管理、オンコール対応も可能です。
打刻は、生体認証、ICカード、スマートフォンなどを利用した出退勤打刻の収集が可能です。出退勤打刻と勤務予定や時間外・自己研鑽時間などの記録の整合性をチェックし、本人や所属長へ知らせる出退勤エラーチェック機能を提供しています。(例えば、勤務時間中の打刻や、30分の乖離、打刻忘れなどを検出します)
2.医師の働き方改革対応
2024年4月1日施行の医師の時間外労働規制開始に向け、
- 勤務間インターバル
- 連続勤務時間チェック
- 兼業や副業管理
- 代償休暇の取得管理
- B/C水準の上限管理など
医療機関で管理が求められる機能を提供しています。
3.勤務シフトの作成(様式9)にも対応、多様な電子カルテと連携実績
シフト作成に関しても勤務形態や業務内容に合わせた柔軟なシフトの作成が可能であり、
スタッフの希望を反映した調整も容易です。
また、様式8・9の出力も可能です。特に様式9は、委員会や会議の出欠席をシステム内で管理することで、病棟外業務の時間を自動控除した様式9の出力が可能となります。
また、電子カルテの看護日誌と連携することで看護部の業務効率化を支援します。
サービスページ |
|
資料請求・お問い合わせ |
https://infocom-healthcare.smktg.jp/public/application/add/1418 |
初期費用 |
要問い合わせ(個別見積もり) 対象となる職員数により異なります。 |
月額料金 |
要問い合わせ(個別見積もり) 対象となる職員数により異なります。 |
プラン・オプション |
職員経歴管理・教育支援(ラダー管理)・会議出欠席管理など |
対応する打刻方法 |
生体認証(顔認証)、ICカード認証、PC・スマートフォン入力など |
主な機能 |
出退勤管理、勤務表作成(様式8・9含む)、時間外管理、 届出申請・休暇簿(職員別休暇簿)、医師の働き方改革への対応、 給与システム・電子カルテシステムなどとの連携、職員経歴管理、 教育支援(ラダー管理など)、会議出欠席管理、 他看護勤務割システムとの連携機能 |
インフォコム株式会社の概要・実績・料金
URL | https://www.infocom.co.jp/ja/index.html |
---|---|
TEL |
ヘルスケアソリューション事業本部 病院情報システム営業部: 03-6866-3780 |
会社所在地 |
〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-2 東京ミッドタウン・イースト10階 |
設立年 | 1983年2月 |
実績ページ | https://service.infocom.co.jp/healthcare/ope/cws-lp/index.html |
導入実績詳細 | 発売から9年間で全国300の医療機関に導入 病床数50床から1,000床を超える規模の病院で導入実績あり。 国立・県立・市立病院での導入も多数実績あり。 |
価格感 |
機能提供範囲などにより変わります。 また、一部機能を限定し医師の時間外労働規制に対応した「CWS |
※本セクションでの会社紹介はインフォコム株式会社提供によるスポンサードコンテンツです
ジョブカン勤怠管理
※画像引用:ジョブカン勤怠管理
「ジョブカン勤怠管理」は、東京都渋谷区に本社を構えるクラウドベンダー、株式会社DONUTSが開発・提供するSaaS型勤怠管理システムです。
「出勤管理」「シフト管理」「休暇・申請管理」「工数管理」の4つの機能が分割され、必要なものだけ組みあわせて利用できることが特長。工数管理以外の3つを組み合わせれば、様式9勤務実績の作成も可能なため、病院・医療機関の業務効率化が期待できます。
ICカード、生体認証、Webブラウザのほか、介護施設の職員が訪問介護をする際にも便利なLINE / Slack打刻やモバイルGPS打刻にも対応。予実管理・予算管理も可能なシフト機能は、3交代制や変形労働時間制にも保冷遵守しながら対応できるよう、社労士の監修のもとで開発されています。
初期費用 |
無料 |
月額料金 |
プラン1:200円 / 1ID プラン2:300円 / 1ID プラン3:400円 / 1ID プラン4:500円 / 1ID (機能数に応じて変動) |
プラン・オプション |
出勤管理、シフト管理、 休暇・申請管理、工数管理の組み合わせ |
対応する打刻方法 |
生体認証、ICカード認証、セキュアログイン、 Webブラウザ(共有・個人PC)、 モバイル認証(スマートフォンアプリ)、 LINE、Slack打刻など |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、様式9帳票作成など |
Vicsell(ヴィクセル)勤怠管理
※画像引用:Vicsell(ヴィクセル)勤怠管理
「Vicsell(ヴィクセル)勤怠管理」は、大分県大分市に本社を構えるシステムベンダー、株式会社SCP.SOFTが開発・提供するパッケージ型勤怠管理システムです。多彩なシフト作成機能、さまざまなタイムレコーダー給与システム・電子カルテとの連動が可能な病院・介護施設向け勤怠管理システムであるのが最大の特長。様式9の作成標準化・プリントにも対応しています。
9,999通りのマスタ登録が可能なシフト作成・管理機能、実績集計や病棟日誌・出勤簿・看護管理日誌などの出力にも対応する勤怠管理機能をベースに、さまざまなオプション追加・カスタマイズが可能。ニーズに応じて顔認証を含む生体認証に対応でき、ライセンスフリーのため、部署・病棟ごとにクライアント端末を用意しても追加費用がかかりません。
※マスタ登録:「商品マスタ」「顧客マスタ」「仕入先マスタ」「給与マスタ」などのデータ項目を登録すること
初期費用 |
要問い合わせ |
月額料金 |
要問い合わせ |
プラン・オプション |
電子申請オプション、有給管理オプション、 電子カルテ連動オプション、研修管理オプション、 PC打刻オプション |
対応する打刻方法 |
生体認証、ICカード、PC打刻など |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、様式9帳票作成など (オプションが必要な場合あり) |
ADVANCE勤怠クラウド Hospital Edition
※画像引用:ADVANCE勤怠クラウド Hospital Edition
「ADVANCE勤怠クラウド Hospital Edition」は、茨城県筑西市に本社を構える関彰商事株式会社が開発・提供するパッケージ型勤怠管理システムです。あらゆる業種に対応する全業種向けのほか、様式9の出力、看護・介護支援システムとの連動を可能にしたHospital Editonを用意。オンプレミスでの設置、パブリッククラウドでの構築どちらにも対応できます。
年次有給休暇の取得、勤務間インターバル、3交代制を含む複雑なシフトに対応するなど、働き方改革に対応する機能が搭載され、パッケージ型ならではの柔軟なカスタマイズが可能であることもポイント。給与計算ソフト・シスト作成ソフトなどとの連携により、勤怠管理を含む労務管理業務をワンストップで効率化可能です。
初期費用 |
要問い合わせ |
月額料金 |
要問い合わせ |
プラン・オプション |
ー |
対応する打刻方法 |
生体認証、ICカード、PC打刻、 GPS打刻(スマートフォン)など |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、様式9帳票作成など (オプションが必要な場合あり) |
勤次郎 就業ソリューション
※画像引用:勤次郎 就業ソリューション
「勤次郎 就業ソリューション」は、東京都千代田区に本社を構えるシステムベンダー、勤次郎株式会社が開発・提供するパッケージ型勤怠管理システムです。勤怠管理の顧客ニーズに対応する3つのプランが用意され、パッケージ型の機能を継承したSaaS版も利用可能。
46,000種類のシフトパターンに対応し、様式9・常勤換算表の自動作成に対応するなど、病院・介護施設に強いのが特長です。
Liteプランでも年休・休暇管理、申請ワークフロー、残業釣果アラートなどの基本機能を搭載し、ICカード・PC・GPS・指紋・静脈認証などの多彩な打刻方法に対応。Enterprise版なら複数回勤務・臨時勤務など、病院・介護施設でありがちな変則的な出勤形態にも対応できます。
初期費用 |
要問い合わせ(個別見積もり) |
月額料金 |
Smart:200円 / 1ID Lite:300円 / 1ID Enterprise:370円〜400円 / 1ID ※オンプレミスは個別見積もり |
プラン・オプション |
Smart / Lite / Enterprise |
対応する打刻方法 |
生体認証、ICカード、PC打刻、 GPS打刻(スマートフォン)など |
主な機能 |
勤怠・残業集計、スケジュール・シフト管理、 有給・休暇管理、通知・アラート機能、 ワークフロー、様式9帳票作成など (オプションが必要な場合あり) |
病院向け勤怠管理システムの選定ポイント
本記事で紹介した勤怠管理システム以外にも、市場にはさまざまなサービスが存在します。3交代制を含む複雑なシフトに対応できるか、ニーズにあう打刻方法があるかなどのほかに、病院ならではの勤怠管理システム選定ポイントがあります。そこで、選び方のポイントをいくつか紹介しますので、参考にしてください。
どのような外部システムとの連携可能か
ほとんどの勤怠管理システムはAPI連携、CSV出力などで給与ソフトとの連携が可能ですが、そのほかにどのような外部システム連携ができるか、確認しておきましょう。
たとえば、勤怠管理システムの多くはあらゆる業種で利用できるシフト管理機能を搭載しています。しかし病院のように複雑な勤務形態に対応できる「作成機能」があるとは限りません。様式9帳票の作成を前提とするなら、別のシフト作成ソフトを使いたいケースもあるでしょう。こうしたケースではシフト作成ソフトとうまく連携できる勤怠管理システムが必要です。
ベンダーのサポート体制がどうなっているか
万一のトラブルや、操作・設定で問題が生じた際に備え、迅速かつ手厚くサポートしてくれる勤怠管理システムベンダーを選定することが重要です。また、チャットでのサポートがあると、リアルタイムで電話やメールよりも比較的早く回答してもらえることがあります。
システムにトラブルがあったときに、専任担当者が来社してサポートしてもらえるシステムもあります。その場合別途サポート料金が生じるシステムもあるので注意しましょう。
24時間体制で稼働することの多い病院・介護施設では、システムがストップしてしまう事態は避けたいもの。それは勤怠管理システムであっても同じです。
複数デバイスに対応しているか
さまざまなデバイスで利用できるシステムを選ぶことがポイントです。なぜなら、使用できるデバイスが少ないと選択肢が狭まるため、対応するデバイスを調達する手間やコストがかかってしまうからです。
また、打刻機能が多くのデバイスに対応しているかどうかも重要です。打刻方法が複数あると、医師や看護師、医療事務員などの職種にあわせて適した打刻方法を選べるというメリットがあります。打刻方法には、ICカードや指紋認証、虹彩認証、顔認証、スマートフォンアプリでの打刻、パソコンを使用した打刻、ビーコンによる自動打刻などがあります。
病院の規模やニーズにあっているかどうか
医療機関向けの勤怠管理システムを選ぶ際は、利用する病院・クリニックの規模にあわせて選ぶこともポイントです。例えば、大規模な病院向けのシステムを小規模なクリニックで利用すると、必要のない機能がいくつもあり不要なコストを支払うことになってしまうリスクがあります。必要な機能だけ実装されたシステムを選択することでコストを抑えられます。
導入したい病院・クリニックに必要な機能・不要な機能を事前にまとめてから、利用する勤怠管理システムを検討すると良いでしょう
【まとめ】病院勤怠管理システムを紹介しました
本記事では、病院・医療機関によくある課題を勤怠管理システムがどのように解決できるのか、働き方改革への対応を含めて解説するとともに、病院・医療機関におすすめの勤怠管理システムを厳選して紹介してきました。
どのサービスも病院・医療機関・介護施設が勤怠管理で抱えがちな課題を解決する機能を持ちますが、施設の規模・運営体制によって課題が異なることも事実。
どのような課題があるのか、解決するにはどのような機能が必要か、精査したうえで勤怠管理システムの選定作業に移ることが重要です。
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Q. 病院向け勤怠管理システムのおすすめは?
おすすめの病院向け勤怠管理システムとして「Touch On Time」「jinjer勤怠管理」等が挙げられます。それぞれの詳しい特徴は記事内で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Q. 病院向け勤怠管理システムを選ぶ際のポイントは?
病院向け勤怠管理システムを選ぶ際のポイントとして「連携できる外部システム」「ベンダーのサポート体制」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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