- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー アプリ開発
アプリケーションリニューアルを成功させるには?事例と合わせて解説【2024年最新版】
アプリケーション(以下、アプリ)のリニューアルには、開発作業だけでなく、ユーザーの声のヒアリングやリニューアル項目の決定、効果測定を行う環境の整備など多くの工数を必要とします。そのため、
- 自社のアプリをリニューアルするタイミングが分からない
- アプリをリニューアルする手順が知りたい
- アプリのリニューアルに成功した他社事例が知りたい
などの悩みを抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。
アプリ市場は移り変わりが早く、ユーザーへのサービス提供のために素早くリニューアルを行う必要があることもあります。しかし、リニューアルの経験がないと適切なタイミングや、進め方がイメージできないかもしれません。
そこで本記事では、アプリをリニューアルすべきか悩んでいる担当者の方に向けて、アプリリニューアルのタイミングや実際の事例、そしてリニューアルに強い開発企業について解説します。
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アプリケーションのリニューアルを検討するタイミングとは
企業と顧客の接点であるアプリのリニューアルは、タイミングを間違えると業績に影響する可能性があります。そのため闇雲にリニューアルを実施すれば良いわけではなく、検討するタイミングとしては、以下の3つが代表的です。
- 機能を追加(拡張)したい時
- 使いづらい部分がある時
- 社内の運用体制が変わった時
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1. 機能を追加(拡張)したい時
アプリケーションの機能を追加すればユーザーの利便性が上がり、明確にコンバージョン数や売上の増加が期待できる場合は、リニューアルを検討する一つのタイミングになります。
例えば、メディアアプリであれば「キーワード検索」や「絞り込み機能」を新たに追加させれば、ユーザーが見たい記事へ素早く辿り着けます。その他にも「プッシュ通知機能」は、ユーザーのアクティブ率を高める効果、「店舗検索機能」は、実店舗への来店を促せる効果が期待できます。
2. 使いづらい部分がある時
アプリ内に使いづらい部分があるとユーザーの不満につながり、離脱やアンインストールといった結果を招きかねません。
例えば「ボタンの位置が近く誤クリックを招いてしまう」「タップしづらい位置にコンテンツが配置されている」「表示速度が遅い」などのケースは、アプリからの離脱や業績低下に直結しかねないため早急な検討が必要です。
特に表示速度は、アプリのデザインとして明らかに目に見えなくとも、ユーザーが使いづらさを感じている場合もあります。このように目視しづらい要因は「アクセス解析」で把握しましょう。
例えばコンテンツをクリックしたにも関わらず、全く読まずにユーザーが離脱している場合は、表示速度やページ遷移に問題がある可能性が考えられます。
問題が深刻なのであれば、すぐにリニューアルを実施する必要があるでしょう。
3. 社内の運用体制が変わった時
アプリケーションは、開発担当・マーケティング・営業・カスタマーサポートなど、部署や部門を横断して運用が行われることがほとんどです。
しかし、何らかの理由で社内の運用体制が変わった場合は、アプリをスムーズに運用するためリニューアルする必要があるでしょう。
アプリリニューアル事例紹介
ここからは、アプリリニューアルを実際に行った事例について解説します。
暮らしサポートアプリ「KEIAIプラス」
参考:KEIAIプラス
戸建分譲事業や注文住宅事業を手掛ける「ケイアイスター不動産株式会社」では、自社の住宅を購入した顧客を対象に、暮らしサポートアプリ「KEIAIプラス」を提供しています。
KEIAIプラスでは、2022年にアプリリニューアルを実施しました。購入した物件情報とアプリが連携され、家庭ごとの生活環境や暮らし方に応じた電気・通信会社等の料金プランを選べる他、アプリ限定のアプリ限定のお得なサービスへのアクセスが可能になりました。
またコーポレートカラーの1つである赤に、アプリ内のデザインを統一し商品やサービスを見やすく配置し、ユーザーの利便性を向上させています。
クーポン配信「オールハーツ・カンパニー 公式アプリ」
参考:オールハーツ・カンパニー
直営店のパン製造販売業務等を手掛ける「株式会社オールハーツ・カンパニー」は、2021年12月に既存アプリのリニューアルを行い「オールハーツ・カンパニー 公式アプリ」をリリースしました。
株式会社オールハーツ・カンパニーが運営する9つのブランドの情報をアプリ内に集約させ、お得なクーポンや最新ニュースを受け取れるようになりました。
また、デザインを一新させただけでなく、レジでバーコードを読み取るだけでクーポンに交換できるポイントが付与される機能・カテゴリやキーワードで簡単に商品を探せるオンラインストアにアクセスできる機能・アンケート機能なども搭載されています。
レシピサイト「Nadia」
参考:Nadia
料理家マネジメント事業やインターネットメディア事業を手掛ける「Nadia株式会社」では、2021年にレシピサイト「Nadia」の公式アプリをリニューアルしました。
レシピサイトNadiaは、独自の審査を通過した650名の料理人や料理インフルエンサーが投稿するクオリティの高いレシピが見れるサービスです。アプリのリニューアルに伴い、アプリ上部に「レシピ」「コラム」「特集」「Artist」「献立」のタブを設置することで、ユーザーがより求めているレシピに素早くたどり着けるデザインとなりました。
また「Artist献立」機能も追加され、1〜7日分までの献立を、様々なテーマに沿って見られるようになりました。Artist献立はお気に入り保存ができるため、日々の献立作りに時間や労力をかけずに行えます。
インターネットスポーツメディア「SPORTS BULL」
参考:SPORTS BULL
インターネットスポーツメディアやスポーツ漫画事業を手掛ける「株式会社運動通信社」では、自社で運営するスポーツメディアアプリ「SPORTS BULL」を2020年にリニューアルしました。
リニューアル前よりも、アプリのファーストビューで多くのニュースを表示させることで、ユーザーが関心のあるコンテンツへの誘導を促します。また「今日の予定」ボタンの追加で、当日に開催される多くのスポーツイベントのラインナップを素早く確認できるようになりました。
アプリリニューアルを成功させる5つのポイント
アプリリニューアルは、今まで紹介した例のように必ずしもユーザーや事業運営によい結果をもたらすとは限りません。リニューアルを実施する際には、利用ユーザーの声をしっかりと収集する・綿密にリニューアル計画を立てるといった点に注意を払うことが大切です。
ここからは、アプリリニューアルを成功させるために重視したい5つのポイントを解説します。
- 利用ユーザーの声を収集する
- 市場のニーズを把握する
- 現行のアプリ運用も加味したリニューアル計画を立てる
- リニューアル項目を増やしすぎない
- リニューアル前後で効果測定できる指標を決める
1. 利用ユーザーの声を収集する
ユーザー目線で使いやすいアプリに改善するために、口コミやアンケートによる調査から、現状のアプリで使いにくい箇所はないか、新たに欲しい機能はないか、価格帯に満足しているかといった声を収集しましょう。
2. 市場のニーズを把握する
利用ユーザーの声に加えて「市場全体でどのようなニーズがあるのか」を把握しておくことは重要です。例えば、競合アプリに搭載されている機能・デザイン・市場を取り巻く環境を理解することで、ユーザーのニーズに即したリニューアルが実施できます。
3. 現行のアプリ運用に負荷のかからない計画を立てる
アプリリニューアルは、基本的に現行のアプリを運用しながら、並行して開発を行います。
そのため、しばしば無理なスケジュールを立ててしまい、リソース不足に陥り、リニューアル自体が遅延してしまうケースもあるでしょう。
リニューアル計画を立てる際には、リニューアルにかかる工数・期間・使用できるリソースなどをあらかじめ把握した上で、実現可能な計画にすることが大切です。また、自社リソースだけに頼らず、外部の開発会社や開発ツールを活用するのも選択肢の1つです。
4. リニューアル項目を増やしすぎない
闇雲にリニューアル項目を増やしすぎると、かえってユーザーの利便性が損なわれる恐れがあります。今まで使っていたアプリに突然多くの機能が追加されると、ユーザーがどのように操作すればよいか分からなくなってしまいます。
もしリニューアル項目が多岐に渡る場合は、複数回にリニューアルタイミングを分けて、段階的に実施することを検討しましょう。
5. リニューアル前後で効果測定できる指標を決める
アプリリニューアルは、ユーザーの利便性の向上・売上拡大・新規ユーザー獲得など、何らかの目的を達成するためのものです。そのため、リニューアルして終わりではなく、リニューアル前後で本当に目的が達成できたのかを検証する必要があります。
アプリリニューアルの効果検証でよく使用される指標としては、主に以下の3つが挙げられます。
- コンバージョン数
- ユーザーの滞在時間
- アクティブユーザー数(DAU)
リニューアル目標を達成させるためには、どのような指標を用いるのかをあらかじめ決めた上で、リニューアル前後の効果検証を実施しましょう。
アプリリニューアル時の基本的な手順
自社でアプリリニューアルを行う際は、主に以下の流れで進めます。リソースやスケジュールによっても段階は異なりますので、あくまでも一例としてご参考ください。
1. リニューアルの企画・設計
アプリのアクセスログを解析や、ユーザーのニーズを分析することで、現行アプリの問題点を洗い出します。問題点の洗い出しが終わったら、リニューアルを通してどのようなアプリにするのかを定めましょう。
ゴールに至るまでの必要な工数・資金・人員を算出した上で、スケジュール内に完了可能かを見積もります。スケジュールや技術的に自社のリソースだけでは難しいと判断した場合、外部の開発会社に依頼をしましょう。
2. 開発
開発担当者あるいは部署とリニューアル要件のすり合わせを行い、開発作業へと進みます。
あらかじめ具体的なプログラミング内容やスケジュールなどを明確に伝えると、スムーズに開発を進められます。
アプリ開発が終わったら、要件通りに機能するのかテストを実施します。具体的には、プログラミング単位ごとに正しく動作するかを確認する「単体テスト」と、複数のプログラミングを同時に稼働させて動作確認をする「結合テスト」を行い、機能面やセキュリティ面・負荷面など様々な観点でチェックを行います。
3. 広報活動
テストが終了したら、ユーザーへの告知を行います。リニューアルによって、どんな機能が追加されたか・どのような変更がなされたのかをWebサイトやプレスリリース・SNSなどを用いて通知しましょう。
アプリリニューアルに強い企業紹介
アプリリニューアルを外部に依頼する際には、自社のビジネス領域を十分に理解した上で、企画から開発をスムーズに実行してくれる企業がおすすめです。また、選定する際には「ios」「Android」どちらのOSにも対応できるか・開発実績が豊富にあるかも重要です。
各社の強みや実績などを把握し、自社に合った企業を選定しましょう。
株式会社PIVOT
参考:株式会社PIVOT
株式会社PIVOTは、東京都港区に本社を置くアプリ制作やウェブサイト構築・運営を行う会社です。年1,500件を超える制作・開発の実績があり、アプリリニューアルの企画段階から最終的なプロダクトのアウトプットまで、ユーザビリティと愛着を醸成するUIにこだわり開発を行ってくれます。
映画や音楽ライブ・アートなど様々なジャンルのチケットを購入できる「ぴあ」アプリの開発事例では、分野・ジャンルをまたいだ情報整理を行うだけではなく、ぴあならではの新しい価値に重きを置いた設計を実施。
アプリのプロトタイプ制作とレビューを繰り返すことで、ユーザーエクスペリエンスを具現化し、アプリを開くことで偶然の出会いと発見ができるような利便性の高いエンタメアプリを開発しました。新しいビジネス価値を創造するために企画段階からサポートしてくれるような開発会社を探している企業におすすめです。
TEL |
03-5413-3711 |
本社所在地 |
〒107-0061 東京都港区北青山2-12-31 第三イノセビル3階 |
設立年 |
2000年11月 |
実績詳細 |
株式会社日本SPセンター「エコな暮らし体験型アプリ開発」 |
公式URL |
https://pivot.jp/ |
株式会社スリーエース
参考:株式会社スリーエース
株式会社スリーエースは、京都市に本社を置くシステム開発やアプリ開発・技術者派遣などを手掛ける会社です。App StoreやGoogle Playに数多くのiOS・Androidアプリを公開しており、企画からデザイン・配信・運用までワンストップでサービスを提供しています。
同社は、ITやサービスだけでなく不動産や建築・出版・倉庫など様々な業種で豊富な実績が特徴です。業務向けアプリも制作しており、営業担当者が見積書や契約書をその場で作成できる営業業務支援アプリの開発実績もあります。
TEL |
075-432-5610 |
本社所在地 |
〒602-8011 京都市上京区桜鶴円町374番地 シーシーエスビル3階 |
設立年 |
2010年5月 |
実績詳細 |
発電量遠隔監視アプリ、営業支援アプリ、センサー設定アプリ |
公式URL |
https://www.3ace-net.co.jp/ |
アプリケーションリニューアルを成功させるには? まとめ
アプリのリニューアルは、機能を追加・拡張させたい時や、ユーザビリティを損なうような設計になっている際に行います。リニューアルは開発だけでなく、ユーザーのニーズをヒアリングしたり、効果測定の検証方法を定めたりするなど、綿密な設計を必要とします。
余裕を持ったスケジュールを企画するとともに、必要があれば専門性を持った外部の開発会社を用いることが大切です。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
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Q. アプリケーションのリニューアルを検討するタイミングは?
アプリケーションのリニューアルを検討するタイミングとしては「機能を追加(拡張)したい」「使いづらい部分がある」「社内の運用体制が変わった」等が挙げられます。それぞれのタイミングについて記事内で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
この記事を書いた人