WordPressを利用してECサイトを構築する方法【2024年最新版】

WordPressを利用してECサイトを構築する方法

商品やサービスを自社のECサイトで販売しようとする場合、悩ましいのが

  • ECプラットフォームを利用するべきか
  • WordPressで構築するべきか

ではないでしょうか。ECプラットフォームは契約すればすぐに始められます。一方でWordPressは導入コストが低く、カスタマイズ性は高いのも魅力的です。しかし、

  • WordPressを使ってECサイトを作る方法がわからない
  • WordPressを使った場合、セキュリティは大丈夫?
  • WordPressをEC化するのにおすすめのツールやプラグインはある?

といった疑問が出てきます。

本記事では、WordPressでECサイトを運営するメリットやデメリット、EC化の実現方法について解説します。
※WordPressでのEC販売にお悩みの方はシステム幹事にご相談ください。専任のアドバイザーが最適な開発会社をご紹介します。相談料などは一切かかりませんので、お気軽にお問い合わせください。

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目次
  1. 1. ECサイトをWordPressで作るメリット
    1. 1-1. コストを抑えられる
    2. 1-2. 操作やカスタマイズがしやすい
    3. 1-3. 困ったときに情報を調べやすい
  2. 2. ECサイトをWordPressで作るデメリット
    1. 2-1. セキュリティ面に不安がある
    2. 2-2. サイトを管理するのに手間がかかる
    3. 2-3. 運用するのに専門知識が必要
  3. 3. ECサイトをWordPressで作る際に必要な機能
    1. 3-1. カート機能
    2. 3-2. 決済機能
    3. 3-3. セキュリティ機能
    4. 3-4. 管理機能
    5. 3-5. マーケティング機能
    6. 3-6. カスタマーサポート機能
  4. 4. WordPressでECサイトを作るときの主なテーマ
    1. 4-1. Market
    2. 4-2. VIRTUE
    3. 4-3. Ocin Lite
    4. 4-4. eStore
    5. 4-5. Make
  5. 5. ECサイトをWordPressで作る方法
    1. 5-1. 1.WordPressのネットショッププラグインを使う
    2. 5-2. 2.WordPressとASPカートを組み合わせて使う
  6. 6. WordPressでのEC販売 まとめ

ECサイトをWordPressで作るメリット

ECサイトをWordPressで作ると以下のメリットがあります。

  • コストを抑えられる
  • 操作やカスタマイズがしやすい
  • 困ったときに情報を調べやすい

やはり「低コスト」&「カスタマイズ性の高さ」はWordPressを選ぶ理由の1つといえます。また、困ったときに対処方法が見つけやすいことも見逃せません。

コストを抑えられる

WordPressでサイトを作成すると、初期費用が約3,000円、維持費は約2,000円です。
WordPressのいいところは、オープンソースで誰でもサイトを簡単に作成できる点でしょう。難易度としては、プログラミングがわからない人でも副業でブログを始められる程です。自分で調べながら、もしくは周りのWordPress経験者からアドバイスを貰えばすぐに作れます。

操作やカスタマイズがしやすい

WordPressには様々なテーマ(デザイン・テンプレート)があります。上手く活用すれば、誰でもデザイン性の高いサイトを構築可能です。
操作性が高いテーマもたくさんあるため、自社サイトにぴったりなイメージのものを見つけられるでしょう。細かいカスタマイズもできるので、自社のオリジナリティを出しながら差別化できます
テーマは無料・有料のものどちらもありますので予算に合わせて選んでください。

困ったときに情報を調べやすい

実現したい機能や不具合が起きたときに、情報を調べやすいのも魅力です。
世界で稼働しているWebサイトの3分の1がWordPressで作成されているといわれています。困った時には、インターネットで調べればたくさんの情報が出てきます。
対処方法がインターネットですぐにわかるのは、大きな安心材料となるでしょう。

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ECサイトをWordPressで作るデメリット

一方、WordPressでECサイトを作るデメリットは以下が考えられます。

  • セキュリティ面に不安がある
  • サイトを管理するのに手間がかかる
  • 運用するのに専門知識が必要

「セキュリティ面」と「管理コスト」は課題になりやすく、運用するための専門知識が求められます。

セキュリティ面に不安がある

ECサイトでは顧客の個人情報を取り扱います。セキュリティ面には一層配慮する必要があるでしょう。
WordPressは世界的に利用者数が多く、ハッカーから狙われやすい側面があります。セキュリティ対策をしないと「個人情報が流出した」「サイトを乗っ取られた」とならないとも限りません。よって、セキュリティの高いSSL(秘匿通信)、プラグイン(拡張機能)などを利用してセキュリティを高める必要があります

SSLについて、詳しくは以下記事をご覧ください。
関連記事:SSLとは?仕組みや必要性をわかりやすく解説

サイトを管理するのに手間がかかる

ECサイトの管理には、商品情報の更新や、コンテンツ記事の作成・投稿などのコストが発生します。
また、新たなカスタマイズを行おうとすると、新しい情報を調べてサイトを変更しなくてはいけません。
販売管理や顧客管理をしながらサイト管理までやろうとするのは、業務過多になってしまう可能性があるでしょう。サイト規模が小さいうちは対応できても、ゆくゆくはスタッフの配置を考える必要が出てきます。

運用するのに専門知識が必要

WordPressの操作方法は難しくないですが、慣れるまでは調べながら試行錯誤することになります。
たとえば、自社のECサイトを検索上位に載せたい場合、SEO(検索エンジン最適化)対策をする必要が出てくるでしょう。ほかにもセキュリティ対策やユーザビリティの向上など、カスタマイズを重ねるほど求められる知識・スキルは増えていきます
管理コストを確保できない場合は専門の業者に依頼するのも手段の1つです。

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ECサイトをWordPressで作る際に必要な機能


ECサイトをWordPressで作る際に必要な機能は以下のものが挙げられます。

  • カート機能
  • 決済機能
  • セキュリティ機能
  • 管理機能
  • マーケティング機能
  • カスタマーサポート機能

とくに必須といえるのは「カート」「決済」「セキュリティ」の3つです。ほかの機能は「ないと不便」ですし「管理コストが増大する可能性」があります。

カート機能

三浦技研

画像引用:三浦技研
カート機能は、顧客が購入したい商品をカートに保存する機能です。
スーパーの買い物カゴを想像してください。スーパーでは欲しい品物をどんどん買い物カゴに入れていき、最後にレジで支払います。
カート機能は買い物カゴと同じで、顧客が欲しいと思ったものをワンクリックで保存します。「どのような商品が」「何個」「総額でいくら分」なのかが確認できます。

決済機能

三浦技研

画像引用:三浦技研
決済機能は顧客が商品を購入する際に、安全に支払いを完了させる機能です。
決済機能で利用されているのは

  • クレジットカード
  • 銀行振込
  • 電子マネー
  • 代金引換

などが代表的です。近年では、ビットコインなどの仮想通貨で支払えるECサイトも出てきており、決済方法も多様化してきています。多くのユーザーが利用するクレジットカード払い、銀行振込は対応しておかないと購入に至らず離脱されてしまう、いわゆる「カート落ち」の危険性があるので注意しましょう。

セキュリティ機能

ECサイトは顧客の名前・住所などを取り扱うため、セキュリティ対策は必須といえます。
個人情報の流出は、顧客からの信用喪失、売上の減少、最終的にサイト存続の危機につながります
とくに、セキュリティは被害に遭うまで、ありがたみが理解されにくい傾向があります。「万が一も起こさない」という気持ちで対策を取っておきましょう。

管理機能

ECサイト上では

  • 在庫情報
  • 顧客情報
  • 受注情報
  • 発注情報

などの情報が複雑に連携しています。様々な情報を正確に管理しないとスムーズなECサイト運営は困難です。
たとえば、商品が売れたら在庫数から売れた分をマイナスします。ここで処理を誤ると「本当は在庫切れなのに顧客が商品を買ってしまう」といったトラブルが発生します。注文のキャンセルや返金処理、事情説明に追われるだけでなく、顧客からの信用も失うかもしれません。
管理システムを使えば販売管理を自動化してくれるので、管理コストを抑えられるだけでなく、ミスも減らしてくれます

マーケティング機能

マーケティング機能は集客、販促およびデータ分析で効果を発揮します。
マーケティングが上手く回らないと売上は伸びていきません。そこで、メール配信によるクロスセル、アップセルやクーポンの発行、セール情報の告知など様々な施策を打つ必要があります。
また、施策がどの程度の効果を上げたのかを測定し、分析することも重要です。マーケティング機能が搭載されていれば、効率的にPDCAを回せるようになります。

カスタマーサポート機能

カスタマーサポート機能は、顧客からの問い合わせや要望などに対応するための窓口です。
商品の在庫状況や配送条件など、新規顧客は不安になることがたくさんあります。不安を解消することで、顧客ははじめて商品を買えるようになるのです。
また、ユーザーからの要望を柔軟に取り入れていけば、使いやすいECサイト構築のヒントになるでしょう。

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WordPressでECサイトを作るときの主なテーマ

ここからは、WordPressでECサイトを作るときにおすすめのテーマを見ていきましょう。

Market

「Market」は、魅力的な商品画像で購買意欲を刺激するデザインが特徴のテーマです。
メニューやカラムの位置、配色などを柔軟に変更でき、自社サイトに合わせたデザインを簡単に構築できます。さらに特集エリアを設置すれば、販促したい商品をアピールするといった使い方も可能です。
多言語対応なのでマーケットを海外に広げたい場合にもおすすめです。
無料版と有料版(45ドル)が用意されていて、有料版はよりモバイルフレンドリーな設定が可能となっています。

VIRTUE

VIRTUE

画像引用元:VIRTUE
公式ホームページとECサイトを兼用したいときに試してほしいのが「VIRTUE」です。
同じダッシュボード上でホームページとECサイトを同時に管理できます。写真を多用したデザインでカスタマイズ性が高く、サポートも素晴らしいと評判です。

Ocin Lite

Ocin Lite

画像引用元:Ocin Lite
「Ocin Lite」は、シンプルなタイル表示で商品をアピールできるテーマです。
ロゴや配色設定、ウィジェット、メニューなど柔軟なカスタマイズができるため、自社ブランドのイメージに近づけたサイト構築が可能です。
フリー版とPro版があり、Pro版はウィッシュリスト、FAQ、コンタクトページが使えるなど、よりカスタマイズの幅が広くなります

eStore

eStore

画像引用元:eStore
トップページでカルーセルウィジェットを使いたければ「eStore」がおすすめです。
ドラッグアンドドロップだけでページレイアウトが変更でき、プログラミングがわからない管理者でも安心してサイトが構築できます。
表示速度が早く、顧客がストレスを感じることなくショッピングを楽しめるように軽量化されたテーマです。

Make

Make

画像引用元:Make
「Make」は直感的なデザインカスタマイズが特徴です。
「Make's page builder」を使えば、簡単にカラム型、カード型、バナー型のページを作成できてしまいます。
また、プラグイン「Easy Digital Downloads」と併用すれば楽曲や電子書籍などのデジタルコンテンツ販売も可能。ほかにも「HappyForms」との連携で連絡フォームも作成できます。
無料版、買い切り版、サブスクリプション版の3プランが用意されているため予算に合わせてスタートできるでしょう。

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ECサイトをWordPressで作る方法

ECサイトをWordPressで作るには以下の2通りがあります。

  • WordPressのネットショッププラグインを使う
  • WordPressとASPカートを組み合わせて使う

1.WordPressのネットショッププラグインを使う

ネットショッププラグインとは、WordPress上で公開されている拡張機能のことです。
プラグインは、WordPress上で検索してインストールするだけで手軽に使えるものが多いですが、下記のようなメリットとデメリットがあります。

メリット

  • 無料でショッピング機能を導入できる(有料プラグインもあり)
  • ショッピングカート機能や決済機能、販売管理機能など、ECサイトに必要な機能が揃っている

ECサイトに必要な機能を自分で用意するのはかなり大変ですが、プラグインを使えば手軽に導入できます。とくに、プログラミングの知識がなくてもECサイトを始められるのは大きな魅力でしょう。

デメリット

  • SSL通信ではないためセキュリティ面に不安が残る

セキュリティはECサイトにとって非常に重要です。しかし、ネットショッププラグインはセキュリティ面までカバーしてくれるわけではありません。そのため、「SiteGuard WP Plugin」「Google Authenticator」といった他のセキュリティ系プラグインを導入する必要があります。

ほかにも必要以上にプラグインを入れすぎないことも大切です。なぜなら、プラグインに脆弱性が見つかるとそこを攻撃される可能性があるためです。定期的なアップデートが行われていないプラグインは脆弱性が放置されている危険性がある、ということは覚えておきましょう。
このように、自分でセキュリティ対策を学び、運用するのは相応のコストが発生します。

おすすめのプラグイン

WooCommerce

WooCommerce

画像引用元:WooCommerce

  • WooCommerceは世界的に人気があるため、安心して利用できる
  • ECサイトに必要な機能が充実していて無料
  • モバイルアプリに対応していて出先からでも注文状況を確認できる

Welcart

Welcart

画像引用元:Welcart

  • 日本製プラグイン
  • データをCSVで一括ダウンロード、受注情報を一元管理できるなど使い勝手がいい
  • 海外製とは違い、日本円での支払いに対応している
  • 配送業者にも佐川急便やヤマト運輸があらかじめ用意されている
WP-OliveCart

WP-OliveCart

画像引用元:WP-OliveCart

  • 日本製プラグイン
  • 小規模ECサイトを運営に向いている
  • シンプルでありながら必要な機能はしっかり搭載
  • 無料試用版と有料版がある
  • クレジットカード決済、商品一括登録など、より豊富な機能を利用したい場合は有料版がおすすめ
easy myShop

easy myShop

画像引用元:easy myShop

  • 日本製プラグイン
  • HTMLなどの専門知識がなくても手軽にECサイトを構築可能
  • Yahoo!ショッピングに連携するといった他サービス連携が容易
  • Instagramショッピング、FacebookショッピングなどSNSを活用した販売戦略にも対応
  • 購入ページは独自SSLに対応

2.WordPressとASPカートを組み合わせて使う

商品ページを通常のWordPressの投稿や固定ページで作成して、カート&決済周りをASPカートと連携する方法です。「カート」という名前がついていますが、カート機能だけでなく決済機能も持っているので安心してください。
WordPressプラグインだけではセキュリティに不安がある場合、ASPカートを利用するといいでしょう。

メリット

  • 自社開発よりも安価にECサイトを構築できる
  • 「WordPressの利便性」と「外部サービスのセキュリティの高さ」のイイトコ取りができる
  • ASPカートサーバーのシステム保守・管理が不要

ASPカートを利用すれば、自社で開発するよりも容易かつ低コストでECサイトを構築できます。すぐにECサイトを運営したい場合はスピードも重要なポイントとなるでしょう。

また、決済時のセキュリティの担保はECサイトの肝です。ASPカートはセキュリティも独自SSL対応のものがあり、頻繁に更新されて脆弱性対策もされています。さらに、保守・管理も任せられるため管理コストが削減できます。

デメリット

  • 自社に合ったASPカートを選定する必要がある
  • インターネットで検索しても、トラブル時の情報が見つけにくい

市販されているASPカートだけでも相当数あるため、そこから最適なものを選定するのは少し大変です。またWordPressプラグインと、個別のASPカートは普及率が劣るため、インターネット上で簡単に解決策を見つけられない可能性があります。しかし、サポートのしっかりしているサービスを選ぶことでデメリットはカバーできるでしょう。

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WordPressでのEC販売 まとめ

本記事ではWordPressサイトのEC販売の方法について解説しました。
WordPressは手軽にサイトを構築できるCMSであり、プラグインやASPカートを組み合わせることで容易にEC化が可能です。ただし、ショップによっては既存のサービスだけではカバーしきれない独自の要件があるケースもあるでしょう。そういった場合には開発会社に独自のカート&決済サービスを構築するのがおすすめです。

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Q. ECサイトをWordPressで作る方法は?

ECサイトをWordPressで作る方法として「WordPressのネットショッププラグインを使う」「WordPressとASPカートを組み合わせて使う」等ば挙げられます。

Q. WordPressを利用してECサイトを構築する際の注意点は?

WordPressを利用してECサイトを構築する際の注意点は「セキュリティ面に不安がある」「サイトを管理するのに手間がかかる」等が挙げられます。詳しくは記事をご覧ください。