Windowsアプリ/ ソフト開発の流れ|開発環境やおすすめのプログラミング言語も紹介!

Windowsアプリ/ ソフト開発の流れ|開発環境やおすすめのプログラミング言語も紹介!

自社業務の効率化のため、Windowsアプリ / ソフトを開発したい。しかし、開発の方法や手順がわからない。そんな企業担当者の方に向け、開発の基本からソフト開発に必要なツール、おすすめのプログラミング言語、開発の流れ、外注先の選定ポイントまで、Windowsアプリ開発の基礎知識を解説していきます。

なお、Windowsアプリ / ソフト開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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目次
  1. 1. Windowsアプリ / ソフトの定義
    1. 1-1. コンソールアプリ / デスクトップアプリ
  2. 2. Windowsアプリ開発の基本
    1. 2-1. アプリ開発プラットフォーム「.NET」とは
  3. 3. Windowsアプリ開発環境におすすめのソフトウェア / ツール
    1. 3-1. Visual Studio(統合開発環境)
    2. 3-2. InstallShield(インストーラー作成)
  4. 4. Windowsアプリ開発におすすめのプログラミング言語
    1. 4-1. C#
    2. 4-2. C++
    3. 4-3. Visual Basic
    4. 4-4. Python
  5. 5. Windowsアプリ開発の流れ
    1. 5-1. Windowsアプリの企画 / 要件定義
    2. 5-2. Windowsアプリの設計
    3. 5-3. 新規プロジェクト / プログラミング
    4. 5-4. テスト / デバッグ
    5. 5-5. ビルド / リリース
  6. 6. 自社開発か?外注か?
  7. 7. Windowsアプリ開発会社選定のポイント
    1. 7-1. 自社ニーズとのマッチング / 実績
    2. 7-2. コミュニケーション力
    3. 7-3. 複数の候補先で相見積もり
  8. 8. 【まとめ】Windowsアプリ / ソフト開発の流れを解説しました

Windowsアプリ / ソフトの定義

Windowsアプリとは、Windows OS上でのみ動作するネイティブ・アプリケーション・ソフトウェアのこと。Windowsの動作するPCにインストールして利用する、Excel / WordなどのデスクトップアプリがWindowsアプリの代表例です。

ただし、Excelを「表計算ソフト」と呼ぶことはあっても「表計算アプリ」と呼ぶことはほとんどありません。では「Windowsアプリ開発」と「Windowsソフト開発」は、なにか違いがあるのか?両者はほぼ同じ意味だと捉えても問題ありませんが、厳密には以下のような違いがあります。

 

概要

具体例

Windowsソフト開発

コンピューターに特定の

処理を実行させるプログラムを開発

システムソフトウェア(OSなど)、

アプリケーション

Windowsアプリ開発

OSの機能を応用して(Application)

特定の処理を実行させるプログラムを開発

Excel / Word / Webブラウザなどの

デスクトップアプリ

 つまり、大枠としてのWindowsソフトを構成する1つの要素が「Windowsアプリ」なのだと考えておけば間違いありません。

システム幹事

もちろん、Microsoft以外の企業がWindows OSを開発することはないため、ソフト開発といえばアプリ開発を意味しているともいえるでしょう。本記事でも、OSを応用したアプリケーションの開発を、Windowsアプリと定義して解説を進めていきます。

 アプリ開発・ソフト開発の違いについては以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:アプリケーション開発とソフトウェア開発はなにが違う?意味・定義や開発手順・方法を解説

コンソールアプリ / デスクトップアプリ

Windowsには、グラフィカルなGUIをマウスで操作できるデスクトップアプリのほか、コマンドプロンプトのCUIにコマンドを打ち込むコンソールアプリがあります。本記事では、デスクトップアプリを開発する環境を紹介していきます。

※GUIとは「グラフィカルユーザーインターフェース」のこと、CUIとは「コマンドラインユーザーインターフェース」のこと

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Windowsアプリ開発の基本

開発の流れ、開発環境、おすすめのプログラミング言語を解説する前に、Windowsアプリ開発の基本を紹介しておきましょう。Windowsのネイティブアプリは、いわゆる「.NETアプリ」を開発することとほぼ同じです。

アプリ開発プラットフォーム「.NET」とは

「.NET」とは、Microsoftが開発したオープンソースのアプリ開発プラットフォームです。Windowsアプリ開発だけでなく、macOSアプリも開発できるクロスプラットフォーム対応。ASP.NETを利用すればWebアプリも開発できます。

各種ライブラリ / フレームワークが揃っているため、開発効率を高められるのもメリット。しかしなによりも、Windowsに.NETアプリの動作に必須の「.NET環境」が標準搭載されていることがポイント。あえて、ターゲットOS向けの環境を整える必要はないことが、.NETでWindowsアプリ開発する理由です。

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Windowsアプリ開発環境におすすめのソフトウェア / ツール

Windowsアプリ開発環境におすすめのソフトウェア / ツール

もちろん、.NETだけでWindowsアプリを開発できるわけではありません。とはいえ、開発環境を整えることはそれほど難しくないことも事実。8GB以上のメモリを搭載した開発用PC、インターネット環境に加え、以下のおすすめソフトウェア / ツールがあれば充分です。

Visual Studio(統合開発環境)

Visual Studio(統合開発環境)

画像出典:Microsoft

Visual Studioは、さまざまなプログラミング言語に対応する、高機能IDE(統合開発環境)です。IDEとは、ソースコードエディタ、デバッグ、アプリのビルド / 公開に必要なツールを網羅した、まさに統合開発環境のこと。さまざまなアプリ開発に対応可能ですが、Windowsアプリ開発といえばVisual Studio一択だといってもいいでしょう。

Windowsアプリ開発に必須の.NETも、Visual Studioで簡単にセットアップできることもポイント。ビジネス向けに月額45ドルからのサブスクリプションライセンスが用意されているほか、個人ユーザーなら無償利用も可能です。

InstallShield(インストーラー作成)

InstallShield(インストーラー作成)

画像出典:NETWORLD

InstallShieldは、Revenere社が開発したインストーラーパッケージ作成ソフトウェアです。Windowsアプリ、サーバ、仮想アプリ、クラウド向けのインストーラーを作成でき、インストールエラーなどのリスクを回避した高品位なパッケージを開発可能。

必ずしも必須のツールではありませんが、Windowsアプリ以外の展開に備えて導入を検討しておくのがおすすめ。サブスクリプションライセンス / 永久ライセンスを選べます。

Windowsアプリ開発におすすめのプログラミング言語

Windowsアプリ開発におすすめのプログラミング言語

さまざまなプログラミング言語に対応するVisual Studioですが、Windowsアプリ開発では.NETを想定した上で、適切な言語を選定する必要があります。以下から、おすすめのプログラミング言語を4つ紹介しておきましょう。

C#

C#は、Microsoftが開発したオブジェクト指向のコンパイラ型プログラミング言語。C系でありながら、C / C++との互換性はなく、仮想マシンに「.NET」を利用するなど、Javaに近い性格を持つプログラミング言語です。

C系の堅牢性を受け継ぎながら、コンパイラ型ならではの高速性を併せ持ち、汎用性が高いことも特徴。Windowsアプリ開発でメインに使われているほか、Unityと相性がいいこともポイント。Windows向けゲームアプリ開発にも多用されています。

プログラミング言語のタイプ

オブジェクト指向、コンパイラ型

言語の特徴

・マルチプラットフォーム

・汎用性・堅牢性・高速性に優れる

・Javaよりも豊富な機能

C++

AT&Tベル研究所で開発されたC言語に、オブジェクト指向を加えて発展・拡張させたプログラミング言語がC++。コンパイラ型ならではの高速性、どんなシステム開発にも活用できる汎用性、Cと混在できる互換性の高さから、根強い人気を誇るプログラミング言語です。

CPUに適したコンパイラを作れば、どんなプログラムでも作れることもC++の特徴。Windowsアプリ開発でも多用されていますが、Rubyで書かれたプログラムをC++で書き直すなど、どちらかというとWebアプリへの採用が増えています。

プログラミング言語のタイプ

オブジェクト指向、コンパイラ型

言語の特徴

・実行速度が高速

・汎用性が高い

・コンピューター拡張機器の制御が容易

Visual Basic

Visual Basicは、Microsoftが開発したオブジェクト指向のプログラミング言語です。従来は「Visual Basic.NET」の名称で親しまれた言語ですが、2005年からは単に「Visual Basic」へと変更。1990年代に利用されていたVisual Basicとはまったく異なる言語です。

習得の難しいといわれるC系と異なり、自然語に近い学びやすい言語であること、Windows OSのみでアプリ開発可能なことが特徴。C#と並び、Windowsアプリ開発のメイン言語として利用されています。

プログラミング言語のタイプ

オブジェクト指向、コンパイラ型

言語の特徴

・Windowsとの親和性が高い

・実行速度はC# / C++と同等

・自然言語に近く学びやすい

Python

Pythonは、Guido van Rossum氏によって開発された、オブジェクト指向のプログラミング言語です。シンプルでわかりやすい文法、だれが書いても読みやすいソースコードを記述できることが特徴。ライブラリ・フレームワークが多数登場したことで、特にAI分野で注目されるようになった言語です。 

インタープリタ言語であるため実行速度は速くありませんが、汎用性が高いこともPythonの特徴。ディープラーニングやWebアプリ開発だけでなく、Visual Studioと組み合わせたWindowsアプリ開発分野でも存在感を増しています。

プログラミング言語のタイプ

オブジェクト指向、インタプリタ型

言語の特徴

・ソースコードがシンプルで可読性が高い

・汎用性が高い

・豊富なライブラリ・フレームワーク

Windowsアプリ開発の流れ

Windowsアプリ開発の流れ

必要なツール、おすすめのプログラミング言語を含む基本を把握できたところで、Windowsアプリ / ソフト開発の流れを簡単に紹介しておきましょう。

Windowsアプリの企画 / 要件定義

まずは、Windowsアプリの企画と要件定義です。企画とは、どのようなWindowsアプリを開発するか決めること。要件定義とは、企画したWindowsアプリに必要な機能を定義することです。Windowsアプリの完成形を想定しながら要件定義を進めることで、開発時に迷走してしまうようなことがなくなります。

Windowsアプリの設計

要件定義をもとに、Windowsアプリの設計を進めます。具体的には、画面レイアウト / 遷移図などのGUIを設計し、それに対応する機能をどのように実現していくか、設計書へと落とし込んでいきます。

簡単なWindowsアプリであれば、GUIの設計は手書きでも構いません。しかし、完成形をイメージできるよう、Figmaなどのデザインツールを活用するのがおすすめです。

Figma

Figma

画像出典:Figma

新規プロジェクト / プログラミング

Windowsアプリの設計書が完成したら、Visual Studioの新規プロジェクトを立ち上げてプログラミングを開始しましょう。Visual Studioを起動し、使用を開始するから「新しいプロジェクトの作成」を選択します。

システム幹事

画像出典:Microsoft

プロジェクトのテンプレートが表示されたら、検索ウィンドウに「Windows Universal」を入力しましょう。上図の例では、C#でプログラミングするシングルページアプリのテンプレート「空のアプリ(Universal Windows)」が選択されています。「ソースコードエディタ」「デザイナー」を使いながら、Windowsアプリを開発する準備が整いました。

テスト / デバッグ

Windowsアプリの開発が完了したら、テスト / デバッグを実施して問題のある箇所を修正します。Visual Studioに「デバッガー」機能も統合されているため、特に追加のツールを準備する必要もありません。

ビルド / リリース

テスト / デバッグを経てアプリに問題がなければ、プロジェクトをアプリへビルドし、リリース / 公開します。Visual StudioのみでもWindowsアプリのインストーラーは作成できますが、上述したInstallShieldを利用するとより柔軟な対応が可能です。

自社開発か?外注か?

Windowsアプリ開発に限らず、アプリ / システム開発を検討する際に悩みがちな問題が、自社開発か?外注か?ということ。どちらにもメリット・デメリットがあり、開発するアプリの種類 / 規模や、保有するITリソースによっても最適解は異なります。どちらを選択するか、総合的な観点で慎重に判断しましょう。

 

メリット

デメリット

開発会社へ外注

・一定以上のクオリティが期待できる

・納期が早い / 明確にしやすい

・プロジェクト失敗のリスクが少ない

・実費としての開発費用が

かかる(相対的に高額)

・継続的な

運用・保守・メンテナンス費用が必要

自社開発

・相対的に開発費用を抑えられる

・アプリ開発ノウハウを蓄積できる

・自社運用・保守・メンテナンスしやすい

・納期が長期化しやすい

・プロジェクト失敗のリスクが高い

・人件費(給与)

やスキルに応じた学習費用がかかる

 アプリ / システムの内製化については以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:システム開発の内製化は正解なのか?メリット・課題・考慮すべきポイントを解説

Windowsアプリ開発会社選定のポイント

Windowsアプリ開発会社選定のポイント

自社でWindowsアプリを開発するのは難しい。しかし、外注先をどう選べばいいのかもわからない。そんな方に向け、以下からWindowsアプリ開発会社を選定する際のヒントとなるポイントを紹介していきます。

自社ニーズとのマッチング / 実績

自社で検討中のWindowsアプリを得意としているか?同様のアプリ開発実績は豊富なのか?まずは自社ニーズとマッチングする実績豊富な会社をピックアップしましょう。

なかには、クライアントとの兼ね合いで、実績を公表できない開発会社もあるかもしれませんが、問い合わせれば個別回答してくれるはず。問い合わせに対するレスポンス、回答内容など、先方の対応を見極めるためにも有効です。

コミュニケーション力

情報収集の段階でいい感触が得られた会社に、フェイストゥフェイスで問い合わせしてみましょう。実際に顔をあわせて会話してみれば、担当者のコミュニケーション力を判断できるからです。

なぜコミュニケーション力が重要なのか?それは認識のズレが生じやすいアプリ開発プロジェクトを、円滑に進めるために必須の能力だからです。出来上がったアプリがオーダーと違う、途中で方向性が違うことに気がついて開発工程の手戻りが生じた、といった失敗をしないためにも重要です。

複数の候補先で相見積もり

ここまでで候補先はかなり絞り込めるはず。最後の3社程度になったらすべての候補先へ相見積もりを依頼しましょう。

重要なことは、依頼する見積もりの前提を揃えておくこと。つまり、同じ条件 / 内容で見積もりを依頼することです。見積書は最終的な判断材料となるため、比較しやすくしておくためにも重要なポイントです。

【まとめ】Windowsアプリ / ソフト開発の流れを解説しました

自社業務の効率化のため、Windowsアプリ / ソフトを開発したい。しかし、開発の方法や手順がわからない。そんな企業担当者の方に向け、開発の基本からソフト開発に必要なツール、おすすめのプログラミング言語、開発の流れ、外注先の選定ポイントまで、Windowsアプリ開発の基礎知識を解説してきました。

なお、Windowsアプリ / ソフト開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

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