- 更新日 2023.10.25
- カテゴリー ECサイト開発
ShopifyとMakeShopの比較|各サービスのおすすめの人も紹介【2024年最新版】
ShopifyとMakeShopは、どちらも有料のECカートです。Shopifyは海外産のサービスで、MakeShopは国産のサービスとなっていますが、両者とも基本的にデザインテンプレートを選択してECサイトを構築します。HTML・CSSを使用するとデザインをカスタマイズすることもできます。
しかしECサイトの担当者には、どちらを利用すべきかわからず、以下の疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
- ShopifyとMakeShopの違いを知りたい
- ShopifyとMakeShopのどちらが自社に適しているか知りたい
- ECサイト作成の類似サービスはないのか
本記事では、ShopifyとMakeShopの比較を徹底解説します。本記事を読めば、各サービスの違いや特徴を把握でき、自社に最適なサービスを選べるようになります。
※どちらが最適かプロの意見を聞きたいなら、システム幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適なECサイトや制作会社を紹介します。相談料も紹介料も一切かかりません。
ShopifyとMakeShopの比較
ShopifyとMakeShopの比較を紹介します。
|
Shopify |
MakeShop |
|||
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
プレミアム ショップ |
エンター プライズ |
|
初期費用 |
無料 |
11,000円 (税込) |
110,000円 (税込)~ |
||
月額費用 |
25ドル |
69ドル |
299ドル |
11,000円 (税込) |
55,000円 (税込) |
決済手数料 (クレジットカード) |
3.40%~ 4.15% |
3.30%~ 4.10% |
3.25%〜 4.05% |
月額1,100円 (税込) 3.19%~ |
月額0円 (税込) 3.14%~ |
振込手数料 |
外部決済サービス利用時の追加料金 ※Shopifyペイメント利用時はかからない ※サービスによって振込手数料が発生 |
※要問い合わせ |
※要問い合わせ |
||
入金サイクル |
Shopifyペイメント:最短5日後、最長11日後 Amazon Pay:最短1日(初期設定14日) PayPal:最短3日 KOMOJU (コンビニ決済/銀行振込/スマホ決済): 最短5日 |
月末締め翌月入金 |
|||
商品登録数 |
無制限 |
10,000点 |
50,000点 |
||
機能数 |
6,000以上 |
651 |
|||
サポート体制 |
メール コミュニティ |
メールサポート |
利用料・手数料
|
Shopify |
MakeShop |
|||
ベーシック |
スタンダード |
プレミアム |
プレミアム ショップ |
エンター プライズ |
|
初期費用 |
無料 |
11,000円 (税込) |
110,000円 (税込)~ |
||
月額費用 |
25米ドル |
69米ドル |
299米ドル |
11,000円 (税込) |
55,000円 (税込) |
決済手数料 (クレジットカード) |
3.40%~ 4.15% |
3.30%~ 4.10% |
3.25%〜 4.05% |
月額1,100円 (税込) 3.19%~ |
月額0円 (税込) 3.14%~ |
振込手数料 |
外部決済サービス利用時の追加料金 ※Shopifyペイメント利用時はかからない ※サービスによって振込手数料が発生 |
※要問い合わせ |
※要問い合わせ |
Shopifyの初期費用はどのプランも無料です。月額費用はベーシックプランが25米ドル、スタンダードプランが69米ドル、プレミアムプランが299米ドルとなります。決済手数料は高額なプランになるほど、安くなっています。
一方でMakeShopはどのプランでも初期費用と月額費用がかかります。プレミアムショップは初期費用と月額費用が11,000円です。エンタープライズプランの初期費用が110,000円〜、月額費用が55,000円となっています。初期費用はシステムカスタマイズや専用サーバー構築などの有料オプションの有無によって変動します。
決済手数料はプランごとに変動し、プレミアムショッププランが月額1,100円、手数料が3.19%〜、エンタープライズプランは月額費用がかからず手数料が3.14%〜です。
テンプレート・デザイン性
ShopifyとMakeShopは、デザインテンプレートをもとにECサイト構築を行います。どちらも自作でHTML・CSSでデザインの手直しができるため、デザインのカスタマイズ性の高さが利点です。
画像引用:Shopify
Shopifyのデザインテンプレート数は、デザイン性に優れたものが多く、80種類以上を利用でき無料と有料のものがあります。非公式のものを含めると、1,000種類以上のデザインテンプレートを活用可能です。
画像引用:MakeShop
一方、MakeShopで利用できるデザインテンプレートは173種類です。Shopifyのように有料のテーマはありませんが、契約プランに応じて制限があります。
Shopifyのデザインテンプレートは画像を全面的に利用したものが多く、MakeShopは画像だけでなくテキストも多く活用したデザインが豊富な傾向です。
商品登録数
Shopifyで作成したECサイトは、無制限で販売する商品を登録できます。MakeShopは、プランごとに商品登録数の制限があり、プレミアムショッププランが10,000点、エンタープライズプランが50,000点です。
大量の商品を販売する大規模サイトのように、取り扱いアイテム数を気にしたくないのであれば、Shopifyが適しているでしょう。ある程度販売する商品が固定されているなら、商品登録数の制限があるMakeShopでも問題ありません。
機能数・拡張性
画像引用:Shopify
Shopifyは最初から備わっている基本機能が最小限です。必要な機能を追加したい場合、アプリを追加していくとECサイトに実装できます。Shopifyで利用できる機能は無料と有料のものがあり、6,000以上提供されています。自社の要望にあわせて利用する機能を自由に組みあわせてECサイトを構築可能です。
例えば、配送日時指定の機能を実装したい場合、月額9.80ドルから「配送日時指定 .amp」を追加して活用できます。
一方でMakeShopはプラン内の基本機能が充実。全651種類の機能が提供されており、追加費用をかけずに必要な機能をECサイトに実装できます。中には一部有料オプション(BtoB、定期購入など)の機能もあります。
Shopifyは月額固定費が安く設定されていますが、機能を追加していくとMakeShopよりも月額費用が高くなるケースもあるのです。
|
MakeShop |
Shopify |
在庫アラート |
無料 |
29ドル |
再入荷お知らせ |
無料 |
15ドル |
商品レビュー |
無料 |
無料 |
お気に入り登録 |
無料 |
6〜20ドル |
会員ポイント機能 |
無料 |
49ドル |
クーポン機能 |
無料 |
無料 |
複数配送先の指定 |
無料 |
29ドル |
ギフトラッピング・のし |
無料 |
3.99ドル |
配送日時指定 |
無料 |
9.8ドル |
注文CSVのカスタマイズ出力 |
無料 |
29.95ドル |
出典:MakeShopとShopify(ショッピファイ)の比較
決済サービス
外部決済サービスを利用する場合、契約や審査などに時間や手間がかかります。ShopifyペイメントとMakeShopペイメントを利用すれば、最短即日でクレジットカード決済をECサイトに実装可能です。
ShopifyとMakeShopで利用できる決済サービスは以下のとおりです。
Shopify |
MakeShop |
Shopifyペイメント (Visa、Mastercard、American Express、 JCB、Diners Club、Discover) |
MakeShopペイメント (VISA、Mastercard、JCB、 American Express、Diners) |
Apple Pay |
Amazon Pay |
Google Pay |
PayPay |
Shop Pay |
楽天ペイ(オンライン決済) |
PayPal |
LINE Pay |
Amazon Pay |
あと払い(ペイディ) |
コンビニ決済 |
後払い決済 |
キャリア決済 |
コンビニ決済 |
代引き決済 |
銀行振込・郵便振替 |
銀行振込 |
代金引換 |
あと払い決済 |
インターネット銀行 |
暗号通貨 |
キャリア決済 |
スマホ決済 |
PayPal |
多通貨販売 |
BtoBオンライン決済 |
サブスクリプション |
ショッピングクレジット |
リクルートかんたん支払い決済 |
ShopifyとMakeShopはどちらもクレジットカード決済やAmazon Payなど、様々な決済サービスに対応しています。特にShopifyペイメントとMakeShopペイメントを利用すると、初期費用と月額固定費をかけず、決済手数料のみでクレジットカード決済を導入できます。
特にShopifyは世界175ヵ国で利用されているサービスです。世界中の決済方法が活用でき、越境ECにチャレンジしやすくなっています。
入金サイクル
ECサイトの運営では、入金サイクルが早いほどよいとされています。商品の仕入れや配送料などに費用がかかるためです。キャッシュフローが早ければ、資金繰りがしやすくなり、安定したECサイト運営が行えます。
|
Shopify |
MakeShop |
|||
入金サイクル |
Shopifyペイメント:最短5日後、最長11日後 Amazon Pay:最短1日(初期設定14日) PayPal:最短3日 KOMOJU(コンビニ決済/銀行振込/スマホ決済):最短5日 |
月末締め翌月入金 |
Shopifyの入金サイクルは、決済方法によって異なります。例えば、Shopifyペイメントであれば、最短5日後と最長11日後で使い分けが可能です。
一方でMakeShopは、どの決済方法を利用しても、月末締め翌月入金となります。手数料1.5%を支払うと、即日売上入金サービスも利用可能です。
集客
Shopifyで利用できる主な集客機能は以下のとおりです。
Facebook連携 |
Shopifyで販売中の商品をFacebookで販売・広告を配信できる |
||
Instagram連携 |
Shopifyで販売中の商品をInstagramで販売・広告を配信できる |
||
TikTok動画広告 |
動画広告を作成して商品の宣伝ができる |
||
楽天市場連携 |
Shopifyで販売中の商品を楽天市場と連携して、販売できる |
||
Googleチャンネル |
GoogleとYouTubeの検索に商品を掲載できる |
MakeShopで利用できる主な集客機能は以下のとおりです。
Instagramショッピング |
Instagramの投稿に商品のタグを付け、自社サイトに集客できる |
Yahoo!ショッピング連携 |
MakeShopに登録した商品をYahoo!ショッピングにも出品できる |
LINEショッピング連携 |
MakeShopに登録した商品をLINEショッピングに掲載できる |
Amazon出品サービス連携 |
MakeShopとAmazon出品サービスの連携ができる |
リターゲティング広告 |
一度ECサイトに訪問して離脱したユーザーに広告を表示できる |
Google商品リスト広告連携 |
Google検索結果、Googleショッピング検索結果に商品を掲載できる |
ShopifyはSNS連携の機能が多く、MakeShopは外部のショッピングモールとの連携がしやすくなっています。
サポート体制
Shopifyで不明点やトラブルが発生した場合は、メールやコミュニティサイトで質問して回答を受けることになります。電話でのサポートは対応していないので、返答までに時間がかかる可能性があり、緊急の問い合わせには向いていません。
一方でMakeShopは、サポート体制が充実しているのが特徴です。主なサポートは以下のとおりです。
電話サポート |
電話でECサイトの構築や運営の相談ができる |
メールサポート |
メールでECサイトの構築や運営の相談ができる |
質問掲示板 |
掲示板に質問を投稿すると、カスタマーサポートから1~2営業日で回答を受けられる |
デザイン質問掲示板 |
オリジナルデザイン(独自デザイン)機能を利用した際のHTMLやCSSの質問に解凍してもらえる |
無料セミナー |
新規出店セミナー、スマホ対策セミナー、SNS対策セミナーなどを開催している |
サポート教材 |
開店マニュアル、集客・運営ノウハウなど |
チャットボット |
問い合わせ内容の選択またはキーワード入力をすると、AIが自動で回答する機能 |
代行サービス |
開店代行サービス、EC運営代行、らくらく引っ越しサービス(他サービスからのデータ移行)など |
ECサイト作成時の導入検討から構築、運営まで幅広いサポートを受けられます。
Shopifyがおすすめの人
ShopifyとMakeShopを比較しましたが、ここでは今までの特徴を踏まえ、Shopifyにどのようなニーズがあるか解説します。
低コストでECサイトを構築したい
Shopifyはどのプランも初期費用がかからないので、低コストでECサイトを構築できます。月額費用がかかりますが、ベーシックプランであれば25ドル(約3,500円)で利用可能です。
さらには、全てのプランで無料体験を行えるので、Shopifyの操作感を試してから導入を始められます。いきなり契約して「操作しづらい」「自社の要望を満たす機能がない」といったトラブルを軽減できます。
本格的な海外販売をしやすい
Shopifyは海外産のサービスのため、本格的な海外販売を行いたい企業に適しています。133種類の通貨販売や最大5言語での販売、各国の税率対応、海外ドメインの取得などの機能が備わっています。
他には英語表記のデザインテンプレートも多数備わっているため、海外ユーザーが好むデザインのECサイトを構築できます。
デザイン性・機能のカスタマイズ性を重視したい
Shopifyはデザイン性・機能のカスタマイズ性に優れているのも特徴です。デザインテンプレートは、そのままでも十分に活用できるデザインとなっています。HTML /CSS/ JavaScriptなどのコード編集にも対応しており、独自性のあるデザインを作成可能です。
また、Shopifyに備わっている基本機能は最小限ですが、必要に応じて6,000種類以上の機能を購入・インストールできます。機能の拡張性に優れており、自社の要望を満たすECサイトを構築しやすいのが利点です。
MakeShopがおすすめの人
ここからは、ShopifyとMakeShopの検討に迷っており、MakeShopのニーズが知りたい方向けにおすすめの人を紹介します。
日本語対応の充実したサポートを受けたい
MakeShopは日本語対応のサポートを受けたい方におすすめです。国産のサービスであり、電話サポートやメールサポートの他にも、セミナーや個別相談など、充実したサポートを日本スタッフが提供しています。質問事項やサポートからの回答を翻訳する手間がかからないので、スムーズに問い合わせを行えます。
特にECサイトの構築に不慣れな企業にとっては、導入前から運営まで不明点やトラブルなどを相談できるのは嬉しいポイントでしょう。
BtoB向けのECサイトを構築したい
MakeShopには有料になりますが、BtoB向けの機能が提供されています。例えば、会員グループ別の価格表示機能、法人名入力機能などがあります。通常プランのEC機能に加えて、BtoB向け機能を組み合わせれば、本格的なBtoBサイトを構築できます。
また、BtoBだけでなくBtoCサイトとしても兼用・データの一元管理も行えます。1つのECサイトを構築すれば、会員ユーザーのログイン情報をもとに、BtoC画面とBtoB画面を自動で判別して表示できます。運営者の負担を減らせるので、サイトを運営しやすいのが利点です。
集客に力を入れたい
MakeShopでは、Yahoo!ショッピングやAmazonとの連携が行えます。Shopifyに登録した商品を他のショッピングモールで販売すれば、商品ページの閲覧数を増加させられます。Shopifyのみで販売するよりも、商品が購入される可能性が高められるのです。
また、リターゲティング広告やGoogle商品リスト広告などのサービスも活用可能です。有料になりますが、広告機能を利用すれば、自社の商品の閲覧数を増やせます。認知を拡大でき、ユーザーの購買意欲を高められます。
【参考】類似サービスのカラーミーショップとBASEとの比較
ShopifyとMakeShopの導入を検討する場合、類似サービスとしてカラーミーショップとBASEも比較されるケースが多くあります。
|
カラーミーショップ |
BASE |
|||
プラン |
フリー |
レギュラー |
ラージ |
スタンダード プラン |
グロース プラン |
初期費用 |
無料 |
3,300円(税込) |
無料 |
||
月額費用 |
無料 |
4,950円 (税込) |
9,595円 (税込) |
無料 |
5,980円(税込) |
決済手数料 (クレジットカード) |
3.3%〜 |
(注文ごとに) 3.6%+40円+ サービス手数料3% |
2.9% サービス手数料 なし |
||
振り込み手数料 |
※要問い合わせ |
250円 +2万円未満の場合は 事務手数料500円 |
|||
入金サイクル |
月末締め・翌10営業日払い |
振込申請から 10営業日以内 |
|||
商品登録数 |
無制限 |
無制限 |
|||
サポート体制 |
メール or 電話 |
問い合わせフォーム 導入前の電話サポート (BASEショップ未作成状態の 新規開設者) |
カラーミーショップとBASEは、どちらも無料プランが提供されています。いきなり有料プランを契約する必要がなく、無料プランで操作感や機能などを確認してから、有料プランの導入が可能です。
しかし、料金が安い分、ShopifyとMakeShopよりも備わっている機能数が少ない傾向です。機能の拡張性の面は、ShopifyとMakeShopのほうが優れています。
カラーミーショップとBASEは、どちらも商品登録数が無制限です。サポート体制はカラーミーショップがメールまたは電話のみであり、BASEは問い合わせフォームとメールサポートでの対応になります。BASEは過去にBASEショップ未作成の状態で、新規でショップを開設する方限定で、導入前の電話サポートを受けられます。
ShopifyとMakeShopの比較【まとめ】
ShopifyとMakeShopの料金・機能などを比較しましたが、双方によい面・悪い面があります。各サービスの特徴を把握して、自社の目的に合うサービスを検討しましょう。
Shopifyがおすすめの企業は、以下のとおりです。
- 低コストでECサイトを構築したい
- 本格的な海外販売をおこないたい
- デザイン性・機能のカスタマイズ性を重視したい
MakeShopがおすすめの企業は、以下のとおりです。
- 日本語対応の充実したサポートを受けたい
- BtoB向けのECサイトを構築したい
- 集客に力を入れたい
本記事を参考に自社に最適なサービスを導入してみてください。
※ShopifyとMakeShopを比較しても、どちらにするか迷っているなら、システム幹事にご相談ください。予算や目的をヒアリングし、最適なECサイトや制作会社を紹介します。相談料も紹介料も一切かかりません。
コンサルタントのご紹介
岩田
専任のコンサルタントが、
お客様の予算と目的を丁寧にヒアリング。
最適な会社をピックアップ・ご紹介させていただきます!
初心者の方でも安心してご相談いただけます。
Q. ShopifyとMakeShopの違いは?
Shopifyは低コストでECサイトを始められるため、ECサイトの立ち上げが初めての企業におすすめです。一方、MakeShopは充実したサポート体制が特徴的で、集客に力を入れたい企業に最適なサービスです。それぞれのサービスについて詳しい内容は記事内で詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。
Q. ShopifyとMakeShopを選ぶ際のポイントは?
ShopifyとMakeShopを選ぶ際のポイントとして「利用料・手数料を確認する」「テンプレートのデザイン性で比較する」等が挙げられます。詳しい選び方については記事をご覧ください。
この記事を書いた人