AWSのサーバー構築の費用・相場は?料金を計算する無料ツールも紹介【2025年最新版】

自社にサーバー構築のリソースがないのでAWSを使ってシステムを構築したいものの、費用感がわからず悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、AWSのシステム構築費用を例をあげて解説します。AWSでよく使われるサービスや見積もりに役立つツール、システム構築会社の選び方までお伝えします。

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※「AWSサーバー構築を依頼する開発会社を探している」という方は、以下の記事もご参考にしてください。
AWS開発・構築で実績が豊富な開発会社まとめ

目次
  1. 1. AWSのシステム構築費用相場の早見表
  2. 2. AWSの料金は何によって変わる?
    1. 2-1. サービスの種類
    2. 2-2. サービスの利用状況
    3. 2-3. 料金形態による変動
    4. 2-4. 無料枠も用意されている
  3. 3. AWSシステム構築で使われる主要サービス
    1. 3-1. Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)
    2. 3-2. Amazon RDS(Relational Database Service)
    3. 3-3. Amazon S3(Simple Storage Service)
    4. 3-4. Amazon VPC(Virtual Private Cloud)
    5. 3-5. AWS Lambda
  4. 4. AWSシステム構築費用
    1. 4-1. Webサーバーの検証環境を構築する場合:20~30万円
    2. 4-2. Webサーバーの本番環境を構築する場合:50~60万円
    3. 4-3. 大規模アクセス環境を構築する場合:70万円以上
  5. 5. AWSシステム構築のコスト試算に使えるツール
    1. 5-1. AWS pricing Calculator
    2. 5-2. AWS Cost Explorer
    3. 5-3. AWS Trusted Advisor
    4. 5-4. ざっくりAWS
  6. 6. AWSシステム構築会社の選び方
    1. 6-1. AWSシステムの開発実績が豊富か
    2. 6-2. 技術レベルや専門性が高いか
    3. 6-3. サポート体制が整っているか
  7. 7. 【まとめ】AWSのシステム構築費用を紹介しました

AWSのシステム構築費用相場の早見表

最初に、AWSのシステム構築費用を早見表でお見せします。

内容

費用・相場

Webサーバーの検証環境を構築する場合

20~30万円

Webサーバーの本番環境を構築する場合

50~60万円

大規模アクセス環境を構築する場合

70万円以上

それぞれについてこのあと詳しくご説明しますが、その前にAWSのサービスをいくつかご説明しなければ読み解くのが難しいのが実情です。「詳しい話はいいから費用・相場を知りたい」という方は、読み飛ばしていただいても構いません。

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AWSの料金は何によって変わる?

AWSには「月額〇〇円」といった明確な料金はなく、さまざまな要素が組み合わさって決まります。料金が決まる要素としては以下のものがあげられます。

サービスの種類

AWSはサービスによって料金が異なります。料金を知りたい場合は、公式ページの見積もりから調べる必要があります。

EC2やRDSでは無料利用枠も設定されているので、本格的な導入の前にお試しで使ってみるのがおすすめです。

サービスの利用状況

AWSでは、サービスの利用分だけ料金が発生する「従量課金制」を採用しています。使った分だけ請求されるため無駄なコストが発生しないのがメリットです。サーバーの台数やストレージの容量、データの転送量などによって料金は変動します。

料金形態による変動

AWSのサービスの中には、主に以下の4種類の料金形態があります。

料金形態

内容

オンデマンドインスタンス

・時間または秒単位で支払うことができ、

 購入・維持に伴うコストや手間を省くことができる

リザーブドインスタンス

・1年または3年の契約が必要

・サービスの利用料金が割引される

・基本的にインスタンスをまたいだ適用は不可

※最大オンデマンドインスタンスの72%割引

セービングプラン

・1年または3年の契約が必要

・サービスの利用料金が割引される

・インスタンスタイプやリージョンをまたいでも割引を適用

・一定の支払い金額をコミットする必要がある
※最大オンデマンドインスタンスの72%割引

スポットインスタンス

AWSの空いているキャパシティを割り当てることで

サービスの利用料金が割引される

※最大オンデマンドインスタンスの90%割引

テスト的に使う場合はオンデマンドインスタンス、長期間使うことが明らかな場合はセービングプランかリザーブドインスタンスがおすすめです。

スポットインスタンスは少し特殊で、使える場合はコストメリットが大きいものの、いつでも必ず使えるわけではないというデメリットがあります。

無料枠も用意されている

新規でアカウントを作成する場合、最大200USドル分のクレジットが無料で提供されます。これにより、実証テストを無料で行うことも可能です。

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AWSシステム構築で使われる主要サービス

「AWS」と一言で言っても、その中には200種類以上のサービスがあります。

開発したいシステムにあわせてサービスを選定することになりますが、このあと費用の詳細で登場する主要サービスに絞ってご紹介します。

Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)

Amazon EC2は、仮想サーバーやネットワーキング、セキュリティの構築ができるサービスです。

必要に応じてメモリやストレージなども変更可能です。柔軟にスペックを変更できるため、予算の中で最適なアプリケーション開発が行えます。

Amazon RDS(Relational Database Service)

Amazon RDSは、AWSによるマネージドリレーショナルデータベースです。

ハードウェア側の設定やソフトウェアの保守、サーバー、ネットワークの設定といった煩雑な作業をせずにデータベースを構築できます。バックアップも自動取得されるためデータの紛失リスクも心配ありません。

Amazon S3(Simple Storage Service)

Amazon S3は、拡張性に富んだストレージサービスです。データを複数バージョンで保管できる「バージョニング」や、データの自動削除や移動などでストレージを効率化できる「ライフサイクル」といった機能が豊富なのが特徴です。さまざまな企業規模やシーンでデータを保存・保護できます。

企業の予算やコンプライアンス要件などを満たす、きめ細かいアクセスコントロール設定が可能です。ストレージ容量の制限がなく、1つのファイルあたり5TBまでデータをアップロードできます。

Amazon VPC(Virtual Private Cloud)

Amazon VPCは、AWS上にユーザーの仮想ネットワーク環境を構築できるサービスです。従来のネットワーク環境では、データセンターの設置や電源、サーバー、空調、ストレージなどが必要です。

しかしVPCでは、AWS側がこれらの環境を用意しているため、環境の構築・運用の手間を大幅に削減できます。保守や管理、新たな環境への移行も容易です。

AWS Lambda

AWS Lambdaは、インターネット経由でプログラムを実行できるサービスです。用意したコードをLambdaに設定するだけで、プログラムを実行できます。サーバーレスで提供されているため、サーバーの管理や運用、保守のコストがかかりません。コードを書く作業のみでシステムを開発できます。

Lambdaを使うことでvCPU(クラウドコンピューティングにおけるCPU)の処理速度が大幅に向上し、大規模なデータ処理が可能になります。その他にも安定したバックエンド実行、機械学習処理の最適化なども実現できます。

AWSシステム構築費用

続いて、それぞれのAWSシステム構築費用について、内訳をご紹介します。

Webサーバーの検証環境を構築する場合:20~30万円

AWSでWebサーバーを構築し、検証環境を整えた場合、20〜30万円が相場です。

AZ(電源力やネットワーク、接続機能を備えているデータセンター)によるシングル構成を想定しています。この場合の必要なサービスは以下のとおりです。

AWSのサービス名

内容

必要な数量

Amazon EC2

仮想サーバーやネットワーキング、セキュリティ構築

1台

Amazon RDS

マネージドリレーショナルデータベース

2台

Amazon Route 53

ドメインネームシステム

-

Webサーバーの本番環境を構築する場合:50~60万円

AWSでWebサーバーを構築し、本番環境を整えた場合、50〜60万円が相場です。同じ役割をもつサービスを複数使うことで不具合が起きてもシステム自体を止めない「冗長化構成」とセキュリティ強化を行います。利用するサービスは以下のとおりです。

AWSのサービス名

内容

必要な数量

Amazon EC2

仮想サーバーやネットワーキング、セキュリティ構築

2台

Amazon RDS

マネージドリレーショナルデータベース

2台

Amazon Route 53

ドメインネームシステム

-

AWS WAF

Webアプリケーション

ファイアフォール

1台

Elastic Load Balancer

ロードバランシングサービス

(サーバーの負荷を分散する)

1台

AWS Certificate Manager

SSL証明書の発行や

自動更新サービス

-

Amazon Cloud Front

画像や動画、アプリをスムーズに

配信できるネットワーク

-

大規模アクセス環境を構築する場合:70万円以上

大規模アクセス環境の構築では、冗長化構成とセキュリティ強化を行いながら、さらに拡張性を高めます。費用は70万円以上で、さまざまなサービスを利用します。必要なAWSサービスの例は以下のとおりです。

AWSのサービス名

内容

必要な数量

Amazon EC2

仮想サーバーやネットワーキング、セキュリティ構築

2台

Amazon RDS

マネージドリレーショナルデータベース

2台

Amazon Route 53

ドメインネームシステム

-

AWS WAF

Webアプリケーション

ファイアフォール

1台

Elastic Load Balancer

ロードバランシングサービス

(サーバーの負荷を分散する)

1台

AWS Certificate Manager

SSL証明書の発行や

自動更新サービス

-

Amazon Cloud Front

画像や動画、アプリをスムーズに

配信できるネットワーク

-

Amazon Elastic File System 

クラウドストレージサービス

1台

Amazon ElastiCache 

キャッシュ機能の提供サービス

(データベースの負荷を軽減する)

1台

コスト感が分からない方はシステム幹事にご相談ください プロアドバイザーが、貴社の要件をヒアリングしておおよその費用感をお伝えします。AWSシステム構築の実績が豊富なシステム開発会社を無料でご紹介することも可能です。
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AWSシステム構築のコスト試算に使えるツール

AWSの費用は、サービスの種類や利用状況などによって異なります。ここでは、AWSシステム構築のコスト試算に使えるツールをいくつかご紹介します。

AWS pricing Calculator

AWS pricing Calculator

AWS pricing Calculatorは、AWSによる公式の計算ツールです。指定したサービス利用量のパラメータをもとにコストを試算。サービス別に見積もり価格を計算できる上、見積もりの保存・エクスポートも可能です。

AWS Cost Explorer

AWS Cost Explorer

AWS Cost Explorerは、AWSによる公式の分析ツールです。過去12ヶ月分のデータをグラフで表示し、AWSの利用状況やコストを分析できます。今後12ヶ月に費やすであろうコストの予測も可能です。

AWS Trusted Advisor

AWS Trusted Advisor

AWS Trusted Advisorは、AWSによる公式の最適化ツールです。現在のAWSの利用状況をモニタリングし、パフォーマンスやコスト、セキュリティを最適化。すでにAWSを利用しているユーザー向けのツールです。

ざっくりAWS

ざっくりAWS

ざっくりAWSはAmazon公式ではありませんが、AmazonによるAWSの公式ツールの計算を簡略化することで、ざっくりとしたコスト感を調べられるツールです。サーバー台数やストレージ容量、データ転送量などをもとに計算。Amazon EC2やRDS、S3などさまざまなツールの費用感を調べられます。

コスト感が分からない方はシステム幹事にご相談ください プロアドバイザーが、貴社の要件をヒアリングしておおよその費用感をお伝えします。AWSシステム構築の実績が豊富なシステム開発会社を無料でご紹介することも可能です。
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AWSシステム構築会社の選び方

AWSシステム構築会社の選び方

どのような会社にAWSシステム構築を依頼すべきか悩んでいる方もいるかと思います。ここでは最後に、AWSシステム構築会社の失敗しない選び方をご紹介します。

AWSシステムの開発実績が豊富か

AWSはAmazon独自のクラウドサービスなので、一般的なシステム開発とは開発手法も異なります。開発会社の中でも、AWS構築の経験があるシステム開発会社かどうかを確認しましょう。

また、数は少ないですが「AWSコンサルティングパートナーに認定されているか」も見極めるポイントです。AWSコンサルティングパートナーとは、AWSに関する知見が豊富にあり、顧客にあわせたAWSソリューションを提供できる、Amazon公認の企業・組織です。

技術レベルや専門性が高いか

AWSシステムの構築には、AWSに特化した技術が必要です。サービスによって必要な技術は異なりますが、仮想サーバー(EC2)やデータベースの構築(RDS)など、AWSサービスの専門性が求められます。

AmazonではAWSの認定資格試験も実施。AWSの認定資格を有したエンジニアが在籍しているかどうかも、開発会社を選ぶ上でのポイントとなるでしょう。

サポート体制が整っているか

システムを開発して終わるのでなく、開発後のサポート体制の有無も重要です。たとえば以下のようなサポート内容があげられます。

  • 既存システムからの移管に対応
  • 24時間365日の監視サービス
  • AWSの導入・運用支援(コンサルティングなど)

AWSシステム構築会社がどのようなサポートを行っているのか、公式ホームページの情報や直接の問い合わせなどから確認しておきましょう。

AWS構築の実績が豊富なシステム開発会社をお探しの方へ システム幹事にご相談いただければ、30分のヒアリングで貴社のAWS構築に最適なシステム開発会社を3~6社ご紹介いたします。相談・紹介・手数料は無料です。
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【まとめ】AWSのシステム構築費用を紹介しました

AWSシステムの構築費用は、サービスの種類や利用状況によって変動します。AWSも公式では料金を明示しておらず、費用感を知るためには見積もりが必要不可欠です。AWSシステムを予算内で作るためにも、ご紹介した見積もりツールを使って、費用感を掴みましょう。構築会社を選ぶ際は、AWSの実績や技術レベル、サポート体制をチェックすることが大切です。

なお、自社にあったAWSシステム構築会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。

【無料】自社にあったAWSシステム構築会社を紹介してもらう

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