- 更新日 2024.03.29
- カテゴリー アプリ開発
アプリ開発を予定している起業家必見!成功させる6つのポイント
アプリ開発をを考えているものの、どのようにすれば失敗しないかがわからなくて悩んでいる、起業を検討している方もいるのではないでしょうか。
本記事では、アプリ開発で失敗してしまう理由や成功させるポイント、アプリ開発を外注するときの注意点を解説します。ぜひ、参考にしてください。
なお、アプリ開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
アプリを活用したサービスの特徴
サービスを低コストで立ち上げられる
アプリを活用したサービスは、他の事業よりも低コストで立ち上げやすいことが特徴です。
例えば飲食店なら実店舗を購入したり借りたりする費用、設備を整える費用がかかります。一方、アプリを使ったサービスの場合はパソコンとインターネット回線、サーバーがあればレンタルオフィスでも事業を立ち上げられます。
また、小さい規模でサービスをスタートして徐々に大きくしていくような戦略を取りやすいことも特徴の1つです。
ランニングコストを抑えやすい
アプリを活用したサービスはアプリをデータで提供するので、基本的に仕入れや在庫管理の手間、在庫を抱えるリスクが発生しません。また、小売業や飲食業のように実店舗を構える必要もありません。そのため、ランニングコストを安く抑えられるという特徴があります。
アプリを開発してサービスを立ち上げるときの手法
マーケットイン
マーケットインは、市場(マーケット)を調査してニーズを調べ、顧客のニーズを満たすものを作るという考え方です。
マーケットインの考え方でサービスを立ち上げると、ニーズが最初からわかっているので、ニーズを満たすために必要なことに絞ってサービスを開発しやすくなります。また、他社サービスのユーザーが抱えている不満を調査して、その不満を解決する機能を実装するという手段も有効です。そのほか、市場規模もわかっているのである程度の売上予測が立てやすいというメリットもあります。
一方で、同じニーズに着目している他社も同種のサービスを制作していたり、後発で真似されたりしてしまいやすいというデメリットがあるので注意しましょう。
プロダクトアウト
プロダクトアウトは、自社がすでに持っている技術や強みを活用して新しいサービスを開発するという考え方です。
自社が保有する技術や知識、強みを利用するため、サービスの開発コストを抑えられます。また、他社にない優れた技術を持っている場合は、簡単に真似されることのないサービスになりやすいというメリットもあります。
一方で、売れないサービスを作ってしまうことがあるというデメリットがあるので注意しましょう。どんな素晴らしいサービスを開発してもそのサービスにニーズがなければ失敗してしまいます。
プロダクトアウトは自社が持つ強みを活用してサービスを生み出す考え方ですが、サービスを売るためにニーズの調査も並行して行うことが大切です。
その他の方法
その他の考え方として「売れるサービスか確認してから起業する」という方法があります。
例えば、MVP(Minimum Viable Productの略で最小限の機能だけを実装したもの)を公開してユーザーの反応を確認します。MVPに対するユーザーの反応から需要があるかを分析して、売れる予測ができたら本格的にサービスを開発するというやり方がMVPを使う方法です。
他にも、サービスの企画書やプレゼン資料、制作したプロトタイプをインターネット上で公開し、賛同者から資金を集めるクラウドファンディングを利用する方法があります。
アプリ開発で失敗してしまう理由
ユーザーのニーズを正しく把握できていない
サービスを立ち上げるときに重要なことは、ユーザーのニーズを把握して、満たすことです。そのため、サービスを企画する前にユーザーのニーズを確認する必要があります。
よくあるニーズの調べ方は、アンケートを利用した市場調査やSNSでの市場調査です。ただし、ユーザー自身も自分のニーズを正しく把握していないことがあるので注意しましょう。ただユーザーの意見を集めるのではなく、集めた意見を分析して正しくニーズを把握することが大切です。
アプリが使いにくい
アプリを開発する際は、使いやすさを意識して作らないとユーザーに定着してもらえません。サービスを設計している側がこだわったポイントだとしても、ユーザーからみると不便なポイントになってしまうこともあるので注意しましょう。
UIデザイン(ユーザーが使いやすいように設計すること)の知見がないプログラマーへ直接発注したときに起こりがちな失敗です。
収益化をうまくできていない
アプリを使ったサービスの失敗として、収益化方法がうまく設計できていなかったため利益が上がらないケースがあります。そのため、設計する段階から収益化を見据えてサービスを作ることが大切です。市場を調査してニーズを調べ、そのニーズにあわせてサービスを考えた場合に陥りがちな失敗といえます。
アプリ開発を成功させるポイント
ユーザーのニーズを満たす
ユーザーのニーズを満たせなければ、サービスを継続利用してもらえません。そのため、事前の市場調査でニーズを正しく把握した上で、ニーズにあったサービスを提供する必要があります。
また、サービスとして成功させるにはニーズを継続的に満たすサービスであることもポイントです。継続的に利用してもらうことで長期的に収益を得られるので、開発コストの回収をしやすくなるでしょう。
使いやすいアプリにする
市場のニーズに応えるサービスであっても、アプリが使いにくいとユーザーは離脱してしまいます。ユーザーにストレスを与えないように設計することがポイントです。
また、制作する側は便利にするつもりで制作していても、実際のユーザーから見ると不便に感じてしまうこともあります。そのため、開発時にテストユーザーを募ってテストしたり、サービスを仮に開始してユーザーの意見を募ったりして、開発の参考にすると良いでしょう。
既存のアプリと差別化する
既存のアプリとの差別化ポイントがないと、ユーザーは新しいサービスを利用してくれません。そのため、既存のサービスを調査・分析して、差別化することが大切です。
ただし、単に差別化すれば良いわけではなく、差別化部分がユーザーのニーズを満たしている必要があります。ユーザーが求めていない差別化ポイントを作っても利用してもらえません。効率的に他社アプリと差別化するには、ユーザーが他社アプリに抱えている不満点を調査し、その不満点を解消するような機能を実装すると良いでしょう。
改善し続ける
アプリを利用するサービスは、継続的に利用してもらって長期的に収益を上げていくビジネスモデルが基本です。そのため、ユーザーに長く利用してもらう必要があります。
ユーザーの離脱を防ぐためには、市場のトレンドにあわせて新機能を追加したり、ユーザーが抱えている不満点をなくすための改善をしたりすることが大切です。また、一度制作したアプリをそのまま提供し続けてしまうと、セキュリティ面で問題が起きることもあるので注意しましょう。
小規模で始める
いきなり大規模なサービスを立ち上げてしまうと、イニシャルコストもランニングコストも大きくなってしまいます。そのため、小規模でサービスを立ち上げてユーザーの反響を確認しながら、状況にあわせて規模を大きくしていくと良いでしょう。
実際にサービスを立ち上げて運営しながらアプリサービスの運営ノウハウを身につけることで、規模を大きくする際の企画・設計に活用できるというメリットもあります。
アプリ開発を外注する
自社でアプリ開発をすることが難しい場合は、専門知識のある開発会社に外注すると良いでしょう。アプリの開発を外注することで空いたリソースを、サービスの企画やマーケティング戦略などに注力できます。
ネットワーク関係やセキュリティ関係でトラブルが起きてしまうと特に大きな問題になりやすいので、専門知識のある開発会社に任せた方が安心かもしれません。
アプリ開発を外注するときの注意点
開発会社の得意な領域を把握する
アプリ開発を依頼する前に、開発実績からどのようなアプリの制作を得意としているのかを把握しましょう。アプリ開発と一口にいっても、作るアプリの種類によっては必要なスキルが大きく違います。
過去に同じような分野のアプリを制作した会社に依頼することで、スキルや知識の不足による失敗を減らせるでしょう。
料金体系を確認する
アプリ開発を外注する際は、費用の内訳をきちんと把握してから依頼しましょう。見積書の内訳がわかりにくく、説明を求めてもあいまいな説明をする制作会社は注意した方が良いかもしれません。アプリ開発の費用の内訳については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
関連記事:アプリ開発の費用相場!料金の事例や計算法まで詳しく紹介【2024年最新版】
運用開始後の対応範囲を確認する
公開後のアプリの不具合修正、保守や管理はどこまで対応してもらえるかなどを確認してください。また、対応してもらえる場合はその費用も確認しましょう。
きちんと確認しないまま外注してしまうと、修正の必要が出たときに対応してもらえないことや、高額な追加料金を提示されることがありえます。
アプリ開発の外注費の相場
アプリ開発の外注費は、制作するアプリの規模によって大きく変わります。ある程度の目安は以下の通りです。
アプリの種類 |
内容 |
費用の相場 |
学習アプリ |
ゲーム感覚で学習するアプリ |
50万円~300万円 |
コミュニティアプリ |
チャットや掲示板などで情報交換をするアプリ |
100万円~500万円 |
店舗アプリ |
店舗の最新情報やクーポンを発信するアプリ |
200万円~ |
ゲームアプリ |
ゲームとして遊べるアプリ |
800万円~ |
フリマアプリ |
インターネットを介して売買ができるアプリ |
1,000万円~ |
ライブ配信アプリ |
リアルタイムに動画を撮影して配信できるアプリ |
1,000万円~ |
金融系アプリ |
金融機関や証券会社のアプリ |
1,000万円~ |
ただし、追加する機能が多かったり複雑な機能だったりすると相場よりも高額になるので注意しましょう。
アプリ開発で成功した事例
家計簿アプリ「Zaim」
画像引用:Zaim
Zaimは、日本でトップクラスの家計簿アプリとして成功しました。使った金額を入力すると、かんたんに家計簿をつけられるアプリです。アプリのリリースから10年以上サービスが続いているため、長期的に成功しているアプリといえます。
銀行口座と連携する機能やレシートを画像認識する機能のように従来の紙媒体の家計簿ではできなかったことを実現して、より便利にしたことが成功した要因でしょう。
また、はじめは個人制作のアプリでスタートし、軌道に乗ったあとに会社を設立して規模を拡大して成功を収めた事例としても知られています。
動画編集アプリ「SlideStory」
SlideStoryは、iPhoneで撮影した動画を編集して物語を作れる動画編集アプリとして成功しました。従来の動画編集アプリは複雑な操作の多いイメージがありました。そのイメージを払拭するために、アプリ内の導線を1本化してユーザーのアクションを明確にし、難しいことを考えなくても動画を作れるように設計しました。
開発時に他の類似アプリを分析して、改善すべき点をいくつも見つけてアプリを設計したことも成功の要因の1つでしょう。また、ユーザーにレビューを書いてもらうための施策もアプリ内で行われています。
アプリ起点のマネタイズ例
広告で収益を得る
アプリの中に広告を表示させて収益を得る方法があります。動画を見るアプリや無料で遊べるゲームアプリなどでよく使われているマネタイズ方法です。
広告収益だけでサービスを提供する場合は、無料で提供できるためより多くのユーザーを獲得しやすいというメリットがあります。ただし、広告を多く表示しすぎてしまうとユーザーの離脱を招きやすいため注意しましょう。
サブスク(定期課金)で提供する
サブスクはサブスクリプションの略で、定期購入のことです。月額や年額を支払うことでサービスを自由に利用できる仕組みが一般的です。また、基本は広告収益でマネタイズして、サブスク料金を支払ったユーザーのみ広告が表示されなくなるという仕組みを採用したアプリもあります。
サービスを利用し続けてもらえればその間ずっと収益をあげられるので、長期的に利用することを想定したサービスに向いています。
アプリを有料で販売する
アプリをダウンロード(インストール)する際に料金を支払ってもらう有料販売は、できるだけ早く収益をあげたい場合に向いているマネタイズ方法です。また、ユーザーの悩みを一度解決した後は需要がなくなってしまうことが想定されるようなサブスクに向かないサービスの場合にも有効といえます。
一度料金を支払えば永久的にアプリを使えるかわりに、ユーザーは最初に料金を支払うことになります。そのため、アプリを利用してもらうためのハードルが高くなってしまいがちなことに注意しましょう。
アプリ内課金で収益化する
基本無料のアプリ、特にゲームアプリでよく使われているマネタイズ方法がアプリ内課金です。アプリ自体は無料で提供して多くのユーザーに利用してもらい、より便利に使うために課金を促すように設計することがポイントです。
【まとめ】アプリ開発を伴う起業のポイントを紹介しました
アプリを活用したサービスの起業は、低コストで立ち上げられることや自社で開発できなくても立ち上げられることが魅力です。しかし、ユーザーのニーズの把握や競合アプリとの差別化ができていなかったり、アプリが使いにくかったりすると成功しにくくなってしまいます。そのため、実績やノウハウがあるアプリ開発会社に外注することがおすすめです。
アプリ開発会社を外注する際は、開発会社の得意分野や料金体系、開発後のサポート範囲などを確認してから依頼しましょう。
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