- 更新日 2023.12.01
- カテゴリー システム開発
サーバー保守とは|運用・監視との違い・保守の内容・おすすめのMSPを紹介!
サーバー保守とは?具体的になにをする?クラウドサーバーにも保守は必要?そんな疑問を持つIT担当者の方に向け、運用・監視との関係から重要性、保守の内容、体制の構築方法まで、サーバー保守の全体像を解説!サーバー保守のアウトソーシングにおすすめのMSPも紹介していきます。
なお、MSP(マネージド・サービス・プロバイダ)の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
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サーバー保守とは
サーバー保守とは、サーバーを継続的かつ安定して稼働させるため、定期的にメンテナンスする業務のこと。また、万一の障害時のダウンタイムを最小限に抑えるため、障害の原因を特定してサーバーを復旧させる業務のことです。
ただし、サーバー保守は独立した業務ではありません。サーバー保守は「サーバー運用」「サーバー監視」業務と密接に連携し、サーバーの継続的・安定的な稼働を担保していく重要なピースの1つです。
サーバー運用 / 監視との違い / 関係性
それでは、サーバー運用 / 監視とはどういう業務なのか?サーバー運用とは、サーバーを継続的・安定的に稼働させるため、日常的にメンテナンスする業務のこと。また、万一のサーバー障害時に一次対応を担当し、サーバー保守へエスカレーション(報告)する業務のことです。
一方のサーバー監視は、サーバーが継続的・安定的に動作していることを監視 / 確認する業務のこと。サーバーを有人監視する場合もありますが、現代の主流はツールを活用した監視。サーバー監視はサーバー運用の一部業務として位置付けられることが一般的です。
つまり、サーバー運用(監視)とサーバー保守は、どちらもサーバーの安定稼働に欠かせない業務。もっとも大きな違いは、サーバーへの関わり方です。運用はサーバーを改変しないのに対し、復旧を担当する保守はサーバーに改変を加える場合があります。
サーバー保守の対応範囲
当然、サーバーの継続的・安定的な稼働を目的とするサーバー保守の対応範囲は「自社で管理するすべてのサーバー」です。Webサーバーはもちろん、URLの名前解決に必須のDNSサーバーを自社管理するなら、それも含まれます。
また、サーバーを構成するアプリ / ミドルウェア / OSだけでなく、サーバーマシンやネットワーク機器を含むハードウェアもサーバー保守の対応範囲です。なぜなら、サーバーだけが稼働してもアプリ / システムとして成り立たないから。いい換えれば、サーバー保守とは「システム保守」のことです。これは、サーバー運用 / サーバー監視にも当てはまります。
ただし、クラウドサーバーを利用している場合、ハードウェアの運用・保守はベンダーの責任で実施されます。一方、ソフトウェアに関しては、利用するクラウドサービスのタイプによって責任の範囲は変動することに注意が必要です。
PaaS |
IaaS |
|
アプリケーション |
運用・保守の責任は利用者 |
運用・保守の責任は利用者 |
ミドルウェア |
運用・保守の責任はベンダー |
運用・保守の責任は利用者 |
サーバーOS |
運用・保守の責任はベンダー |
運用・保守の責任は利用者 |
DNS / DNSサーバについては以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:DNSサーバとは?概要・仕組みやDNSサーバの設定・確認方法を解説!
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サーバー保守の具体的な保守内容
それでは、サーバー保守では、具体的にどのような業務が遂行されるのか?まずは、サーバー運用保守の全体像がわかるように、前提となる運用内容、および保守内容を表にまとめてみました。
サーバー運用の運用内容 |
サーバー保守の保守内容 |
サーバー監視 |
定期メンテナンス |
日常メンテナンス (サーバー再起動、セキュリティパッチ適用、データバックアップ) |
障害の原因究明 / 障害対応(二次対応)/ 復旧 |
障害対応(一次対応) |
改善の提案 / 実施 |
サーバー保守へのエスカレーション |
大まかな業務の流れを理解できたところで、サーバー保守の具体的な保守内容をもう少し詳しく紹介していきましょう。
定期メンテナンス
サーバー保守で実施される定期メンテナンスは、ハードウェアの点検 / 交換(クラウドサーバーは除く)および、ソフトウェアのアップデートなどがメインです。
リセットの意味を含むサーバーの再起動、データバックアップ、セキュリティパッチ適用などはサーバー運用の範囲ですが、体制に応じて業務分担は異なる場合もあります。サーバー運用・保守計画に従い、スケジュールに沿って実施されることが一般的です。
障害の原因究明 / 障害対応(二次対応)/ サーバー復旧
サーバーの障害発生時に、サーバー監視で記録したログをもとに障害の原因を特定し、サーバー運用の一次対応を参考にしながら二次対応を実施。サーバーの完全復旧を目指します。サーバー運用とサーバー保守の連携が重要なのはこのためです。
ダウンタイムを最小限に抑えた復旧を実現するには、収集するログの定義、サーバー運用で実施すべき一次対応を明記した「手順書」の策定が重要。サーバー保守には、収集したデータと現状から、素早く解決法を導ける人材が必要です。
改善の提案 / 実施
発生してしまった障害を次に活かしていくのもサーバー保守の役割です。具体的には、障害発生の根本的な原因を特定し、同じトラブルが発生しないよう、システム管理者に改善策を提案 / 実施すること。
状況に応じて、サーバー保守担当者がソフトウェア / ハードウェア構成の変更などを提案 / 実施することもあります。
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なぜサーバー保守 / 運用が重要なのか
サーバー保守 / 運用は、サーバーを自社管理する企業にとって、欠かすことのできない重要な業務。なぜなら、サーバー(システム)は、構築 / 開発自体が目的ではなく、設定したゴールの達成を目指して運用していくことが目的だからです。
つまり、ユーザーが24時間365日、システムを安全かつ安定して利用できるよう稼働させることが、サーバーの役割であり大前提。この役割 / 大前提を実現するために必須の業務が、サーバー保守 / 運用なのです。
サーバー保守 / 運用体制の構築方法
それでは、重要な業務であるサーバー保守 / 運用体制は、どのように構築すればいいのか?選択肢として考えられる3つの方法を、それぞれ簡単に紹介しておきましょう。
開発を担当したシステム開発会社
自社開発システムをオンプレミス、またはクラウドで稼働させる場合、サーバー保守 / 運用を開発時のシステム開発会社に任せることが一般的です。継続的に保守費用は発生するものの、サーバー保守 / 運用へのリソース割り当てが不要なメリットがあります。
このパターンの場合、年間契約 / 自動更新、およびリモートによるサーバー保守 / 運用が基本。年間保守費用は、システム開発費用のおおよそ10%〜15%程度になる場合が多いようです。
社内サーバー保守 / 運用体制を構築
サーバー保守 / 運用を自社管理したい場合は、専任スタッフによる保守 / 運用体制を構築する選択肢もあります。自社サーバーの保守 / 運用に特化するため、きめ細かな対応が可能というメリットを得られるでしょう。
一方、社内人材による体制構築が難しければ、サーバー保守に対応できる人材を雇用しなければなりません。保守対象となるサーバーの規模 / 台数にもよりますが、保守費用と人件費のバランスを取るのが難しいことも事実です。
MSP(マネージド・サービス・プロバイダ)
システム開発会社との保守契約が満了して継続できない、保守 / 運用体制の内製は難しい。そんな場合におすすめなのが、サーバーのマネージドサービスを専門とする「MSP(Managed Service Provider)」です。
マネージドサービスとは、サーバーを含むシステム監視・運用・保守をアウトソーシングし、業務効率化とコスト最適化を目指す仕組みのこと。MSPとは、マネージドサービスを提供するプロバイダ(企業)のことです。
サービス内容 / 対応範囲はMSPによって異なりますが、プラン / オプションを組み合わせ、ニーズ / 予算に応じてサーバー保守 / 運用内容をカスタマイズ可能。マネージドサービスの専門家ならではのノウハウ / 経験を活用できることもポイントです。
おすすめのMSPを厳選して紹介
サーバー保守 / 運用を依頼できる会社を探している。MSPに興味はあるが、どんな会社があるのか?そんな方に向け、おすすめのMSPを厳選して紹介します。
特徴 |
価格 |
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MSPアシスト (株式会社ネットアシスト) |
・月間保守6,000台、 累計30,000ホスト以上の豊富な実績 ・24時間365日 インフラ専門エンジニアが対応 ・ISMSを取得済みの セキュアな運用体制 |
シルバープラン 初期費用:10,000円〜 / 月額費用:10,000円〜 ゴールドプラン 初期費用:10,000円〜 / 月額費用:20,000円〜 ゴールドプランプラス 初期費用:20,000円〜 / 月額費用:40,000円〜 ※税込み価格は要問い合わせ |
ベアサポート (株式会社リンク) |
・あらゆるインフラ / サーバー保守に対応 ・24時間365日の有人対応 ・サーバー台数無制限の定額料金 |
初期費用:無料 月額費用: マモルインシデントタイプ 150,000円 マモルアラート通知 50,000円 ※税込み価格は要問い合わせ |
MSPサービス (ソフトバンク株式会社) |
・AWS / Google Cloud / Azureのマネージドサービスを提供 ・マルチクラウドの サーバー保守に対応 ・クラウドサーバーの コンサルティング / 構築サービスも提供 |
要問い合わせ |
MSPアシスト(株式会社ネットアシスト)
画像出典:株式会社ネットアシスト
MSPアシストのおすすめポイント
- 月間保守6,000台、累計30,000ホスト以上の豊富な実績
- 24時間365日インフラ専門エンジニアが対応
- ISMSを取得済みのセキュアな運用体制
MSPアシストは、サーバー構築を含むインフラサービス事業を展開する、株式会社ネットアシストのサーバー監視保守運用サービスです。月間6,000台、累計30,000ホスト以上の保守実績を持ち、豊富なノウハウで多種多様なクラウドサーバー保守に対応できます。
障害時の復旧までサポートしてくれる定額料金のゴールドプランプラスのほか、サーバー台数の多い企業向けの従量料金プランも提供。インフラ専門エンジニアが24時間365日対応するため、夜間の障害時にも電話受付が可能です。
MSPアシストの概要・実績・価格感
会社名 |
株式会社ネットアシスト |
主なプラン |
シルバープラン(サーバー監視 / エスカレーション) ゴールドプラン(サーバー監視 / エスカレーション / 一次対応) ゴールドプランプラス (サーバー監視 / エスカレーション / 一次・二次対応・復旧 / サーバー運用) 従量料金プランもあり |
価格感 ※税込み価格は 要問い合わせ |
MSPアシストの価格 シルバープラン 初期費用:10,000円〜 / 月額費用:10,000円〜 ゴールドプラン 初期費用:10,000円〜 / 月額費用:20,000円〜 ゴールドプランプラス 初期費用:20,000円〜 / 月額費用:40,000円〜 |
実績詳細 |
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ベアサポート(株式会社リンク)
画像出典:株式会社リンク
ベアサポートのおすすめポイント
- あらゆるインフラ / サーバー保守に対応
- 24時間365日の有人対応
- サーバー台数無制限の定額料金
ベアサポートは、インフラ・ホスティング事業を展開する、株式会社リンクのマネージドサービスです。20年以上サーバー運用に携わってきたノウハウを活かし、自動化ツールと人の力を組み合わせたマネージドサービスを提供しています。
アラートメールを代理受信して通知する「アラート通知タイプ」および、通知と障害対応、完全復旧までを実施する「インシデントタイプ」を用意。サーバー台数に制限がないため、複数のサーバー保守をアウトソーシングしたい法人におすすめです。
ベアサポートの概要・実績・価格感
会社名 |
株式会社リンク |
主なサービス |
マモルインシデントタイプ (アラート通知 / 障害対応)マモルアラート通知タイプ(アラート通知) |
価格感 ※税込み価格は要問い合わせ |
ベアサポートの価格 初期費用:無料 月額費用: マモルインシデントタイプ 150,000円 マモルアラート通知 50,000円 |
実績詳細 |
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MSPサービス(ソフトバンク株式会社)
画像出典:ソフトバンク株式会社
MSPサービスのおすすめポイント
- AWS / Google Cloud / Azureのマネージドサービスを提供
- マルチクラウドのサーバー保守に対応
- クラウドサーバーのコンサルティング / 構築サービスも提供
MSPサービスは、ソフトバンク株式会社が提供する、クラウドサーバー向けマネージドサービスです。AWS / Google Cloud / Azureに対応し、ベンダー選定を含むコンサルティング、サーバー構築までをトータルサポートしています。
ニーズに応じたサーバー保守プランを用意するほか、マルチクラウドのマネージドサービスに対応することも特徴。クラウド接続サービス、マネージドセキュリティなど、関連サービスも充実しています。
MSPサービスの概要・実績・価格感
会社名 |
ソフトバンク株式会社 |
主なサービス |
ベーシック(クラウド運用代行)スタンダード(クラウド運用代行 / 監視 / 一次対応) プレミアム(クラウド運用代行 / 監視 / 一次対応・復旧対応 / テクニカルサポート) |
価格感 |
要問い合わせ |
実績詳細 |
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【まとめ】サーバー保守の全体像を紹介しました
サーバー保守とは?具体的になにをする?クラウドサーバーにも保守は必要?そんな疑問を持つIT担当者の方に向け、運用・監視との関係から重要性、保守の内容、体制の構築方法まで、サーバー保守の全体像を解説!サーバー保守のアウトソーシングにおすすめのMSPも紹介してきました。
サーバー保守は必要不可欠な業務ではありますが、いかに効率化を追求するかも重要なポイント。監視ツール、信頼のおけるMSPへのアウトソーシングを組み合わせ、サーバー保守の合理化・効率化を推進していくことがおすすめです。
なお、MSP(マネージド・サービス・プロバイダ)の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
この記事を書いた人
梓澤 昌敏
専門分野: 音楽・映像制作、オウンドメディア、ビジネス
音楽・映像制作の現場を経て、スタジオ構築側の業界へ。マネージャー・コンサルタントとして制作現場の構築に携わる一方、自社オウンドメディアの立ち上げを含むマーケティングも担当してきました。現在アメリカ在住。作曲を含む音楽制作も提供しています。
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