- 更新日 2024.10.17
- カテゴリー アプリ開発
iPadアプリの開発費用|アプリの種類・開発方法・機能別に紹介
iPadアプリ開発を検討しているが、どのくらいの費用がかかるのか気になっている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、iPadアプリの開発費用や手順などを紹介します。自社でアプリ開発を検討する際に役立ててください。
なお、iPadアプリの開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
iPadアプリを含むアプリ開発費用の算出方法
iPadアプリを含むアプリ開発費用は「人件費+諸経費」で算出されます。それぞれについて詳しく解説していきます。
人件費
アプリ開発費用のほとんどを占めるのが人件費です。人件費はエンジニアやプログラマーなどのアプリ開発をする人員や工数にかかる費用のことです。
主に「人月(にんげつ) ×人月単価 ×開発期間」で算出されます。それぞれの意味は以下のとおりです。
- 人月:1ヶ月間に必要な開発人員数
- 人月単価:1人が1ヶ月作業した時の費用
- 開発期間:開発・リリースまでにかかる期間
また、エンジニアやプログラマーの単価は、スキル・経験などによって異なります。経験別の作業単価の相場は以下のとおりです。
- 初級SE:60万円~80万円/月
- 中級SE:80万円~120万円/月
- 上級SE:100万円~160万円/月
例えば、アプリ開発を80万円のエンジニア3人が3ヶ月で行う場合の人件費は「3人×80万円×3ヶ月」なので、720万円になります。
諸経費
諸経費は、設備費やソフトウェアのライセンスなどのアプリ開発に関わるその他の費用です。費用相場は決まっておらず、開発するアプリによって変動します。アプリ開発においては、人件費の他に諸経費も必要になるので、余裕を持って予算を決めましょう。
iPadアプリの開発費用の相場
続いてiPadアプリの開発費用の相場を紹介していきます。
アプリの種類別の費用
iPadアプリを開発する場合、アプリの種類ごとに費用相場が異なります。
- 読み物系アプリ(電子カタログ・フリーペーパーなど):60〜150万円
- 業務用アプリ(タスク管理や販売管理など):100〜250万円
- ゲームアプリ:300万円以上
- ニュースアプリ:300〜500万円
- デリバリーアプリ:1,500万円
ただし、iPadアプリの開発費用は搭載する機能によって大きく変動する可能性があるので注意しましょう。
開発方法別の費用
iPadアプリに限りませんが、開発方法によっても費用が異なります。
開発方法 |
概要 |
特徴 |
費用相場 |
ノーコード |
プログラミング言語でコードを 書かずに開発する手法 |
|
3万円~ 10万円 |
ハーフスクラッチ |
既存の パッケージソフトウェアをもとに 機能の修正や追加など部分的に カスタマイズする開発手法 |
|
100万円~ 1,000万円 |
フルスクラッチ |
アプリをゼロから 作り上げる開発手法 |
|
3,000万円以上 |
開発方法ごとに特徴があるので、自社の要望にあわせて選択しましょう。
機能別の費用
iPadアプリは開発を進める中で、機能追加が必要になるケースがあります。機能を追加するごとに費用がかかるので、事前に把握しておきましょう。
種類 |
概要 |
費用相場 |
他アプリとの連携 |
対象アプリと情報連携する |
5~40万円 |
ログイン機能 |
会員ページなどへログインする |
10~20万円 |
通知機能 |
アプリのバッジやスマホのバナー等で お知らせを表示する |
10~100万円 |
位置情報機能 |
位置情報を活用したサービス・機能を提供する |
12~25万円 |
メッセージ機能 |
ユーザーと企業あるいはユーザー同士で 個別連絡できるようにする |
20~40万円 |
決済システム |
商品やサービスをアプリ内で購入完了できるようにする |
20~50万円 |
データの利用 |
ユーザーの個人情報データと 既存のデータをアプリで連携させる |
15~75万円 |
iPadアプリ開発において、追加機能を搭載すると高額な費用になったり、長期間の開発が必要になったりするので事前に要件を明確にしてみてください。
iPadアプリを開発する流れ
続いて、iPadアプリを開発する流れをみていきましょう。
要件定義
要件定義とは、どのようなiPadアプリを実現するのかを技術的な観点から考える工程のことです。
例えば、以下のような項目を考えます。
- アプリ開発の概要・構想
- ユーザーの要求
- 必須要件
- 目標・目的
- 全体スケジュール
- 予算
アプリ開発において、要件定義は非常に重要な工程です。十分にできていないと、要件通りのiPadアプリを開発できなかったり、開発途中で修正が必要になって大幅なスケジュール遅延が発生したりする可能性があります。そのため、時間をかけてでも良いので入念に行いましょう。
設計
続いて、要件定義が終わったらアプリケーションの仕様を設計していきます。設計は「基本設計」と「詳細設計」に分けられます。
それぞれの違いは以下のとおりです。
- 基本設計:アプリケーションの基本的な仕様を決める作業で、インターフェースや操作など、ユーザーが目にする部分を定義する
- 詳細設計:機能ごとの内部仕様を詳細に定義する
設計をすることで、プログラマーが正確にプログラミングができるようになります。
基本設計と詳細設計について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参考ください。
関連記事:システム開発の基本設計とは?その位置付け・重要性・発注者としての関わり方を解説【2024年最新版】
関連記事:詳細設計とは?システム開発における位置付け・役割・成果物を解説【2024年最新版】
プログラミング
プログラミングはコーディングと呼ばれるフェーズです。前工程の設計で決めた情報をもとにプログラミング言語を使って開発を進めます。
iPadアプリの開発には、基本的に以下の言語が使われます。
- Swift:2014年にApple社が発表したオープンソースのプログラミング言語。コードの読み書きがしやすかったり、処理速度が速かったりする
- Objective-C:C言語をベースにしたオープンソースのプログラミング言語。ライブラリ(汎用性のある複数のプログラムやコードをまとめたもの)が豊富にある
上記の言語を使ってiPadアプリを形にしていきましょう。
テスト
プログラミングが終わったらiPadアプリの動作テストを行います。テストで不具合やバグなどを発見・修正しておくと、リリース後にユーザーが安心して使えます。ユーザーが操作する環境を用意して不具合がなくなるまでテストを行いましょう。
リリース
動作テストが完了したら、iPadアプリをリリースします。ただし、どんなにテストを行っても、運用する中で不具合が発生する可能性があります。その場合は、ユーザーに迷惑がかかるのですぐに対処してみてください。
iPadアプリ開発を成功させるポイント
続いてiPadアプリ開発を成功させるポイントをみていきましょう。
公開後の運用も考慮する
iPadアプリは開発して終わりではなく、リリース後に安定稼働するように運用していかなければなりません。運用では、機能の追加・改善やOSアップデートへの対応などを行うことになります。そのため、アプリのリリース後にスムーズに運用できるように、事前に体制を整えておきましょう。
目的を明確にする
iPadアプリを開発する際は目的を明確にすることが大切です。目的が決まっていると、自社で作りたいアプリをイメージしやすくなり、要望通りのものを作成しやすくなります。さらに、開発途中での仕様変更を防げるので、プロジェクトの遅延を避けられるでしょう。要件定義では「なぜiPadアプリを作るのか」を入念に考えてみてください。
開発会社に依頼する
iPadアプリ開発には専門知識が必要なので、自社だけでは対応できないケースがあるでしょう。その場合は、アプリ開発会社に外注することがおすすめです。アプリ開発会社にはiPadアプリ開発のプロが在籍しており、クオリティやスケジュールを担保しながら開発を進めてもらえます。自社にエンジニアやプログラマーがいない場合は、外注を検討してみてください。
iPadアプリは自社開発と外注どちらがよい?
iPadアプリの開発費用や手順などを紹介しましたが、自社で開発するのか、外注するのか迷うこともあるでしょう。自社開発と外注はどちらもメリットとデメリットがあるので、自社にあう方法を選択してみてください。
自社開発
iPadアプリを自社開発する場合のメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット |
デメリット |
|
|
自社開発は全てを社内の人員で賄うため、開発コストやスケジュールなどが柔軟に対応できます。さらに、社内にナレッジが蓄積されるので、今後のアプリ開発にノウハウを活用できます。
また、自社開発をするなら専門知識を持つ人員が不可欠です。そのような人員がいない場合、外注よりもクオリティが劣ったり、スケジュール・コストなどプロジェクトに影響が出たりします。
外注
iPadアプリの開発を外注する場合のメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット |
デメリット |
|
|
外注はアプリ開発のプロに依頼できるので、自社に専門知識を持つエンジニアがいなくてもiPadアプリを作成できます。さらにクオリティやスケジュールなどが担保されるので、開発が失敗するリスクを押さえられます。
また、外注をする場合、自社開発よりもコストが高額になる可能性があるでしょう。加えて社内にノウハウが蓄積されないので、今後自社でアプリ開発をしたいという場合には注意しましょう。
【まとめ】iPadアプリの開発費用を紹介しました
ここまでiPadアプリの開発費用を紹介しました。iPadアプリの開発には安いと数万円、高いと1,000万円以上はかかります。さらに搭載する機能を追加すると、その分開発コストも高額になります。この記事を参考に、iPadアプリの開発を検討してみてください。
なお、iPadアプリの開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
この記事を書いた人
坂田憲亮
専門分野: Webマーケティング
フリーランスのSEOマーケター/Webライター。業界大手の採用メディア制作部を経て30歳を機に独立。各種オウンドメディアのSEO構築、ディレクション、ライティング、取材撮影、デザインまで一環して担当する自称・マルチクリエイターとして多岐にわたり活躍中。