- 更新日 2024.03.13
- カテゴリー アプリ開発
アプリのダウンロード数を増やす方法11選!成功事例も紹介
アプリをリリースする際、何百万ものアプリが存在する中で「競合に埋もれずダウンロード数を増やしていくにはどうすればいいか?」とお悩みではありませんか。
本記事では、アプリのダウンロード数を増やす方法や成功事例を紹介します。アプリ事業の成功につながる施策がわかりますので、ぜひご覧ください。
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ユーザーがアプリをダウンロードするきっかけは?
まずはユーザーがアプリをダウンロードするきっかけについて「アプリストア利用実態調査2022」の内容をもとに紹介します。
スマートフォンを利用している15〜69歳の男女を対象に行った調査における「アプリをダウンロードする動機・きっかけ」の回答は以下の通り。
1位:アプリストア(18%)
2位:公式サイト(17%)
3位:SNS(13%)
3位(同率):CP施策(13%)
4位(同率):オフラインでの紹介(10%)
5位:Webメディア(9%)
5位(同率):マスメディア(9%)
6位:オンライン広告(5%)
7位:オフライン広告(3%)
なお「アプリストア経由」の回答内訳は以下の通りです。
- アプリストア内で検索(10.2%)
- アプリストア内のおすすめを見て気になった(8.4%)
また「CP施策(キャンペーン施策)」の回答内訳は以下の通り。
- プレゼントやクーポン、ポイントがもらえるから(7.8%)
- キャンペーン中だったから(5.3%)
調査結果から、アプリストア内の施策や公式サイトにおける紹介がダウンロード数アップに貢献することが読み取れます。特に、アプリストアの検索エンジン対策(ASO対策)や、アプリストア内の対策が重要だといえるでしょう。
参考元:アプリストア利用実態調査2022
ここからは、アプリのダウンロードを増やす方法を「アプリストア内施策」「オンライン施策」「オフライン施策」の3つに分類して紹介します。
【アプリストア内施策】アプリのダウンロードを増やす方法3選
まずは、アプリストア内のダウンロードを増やすための施策を紹介します。
ASO(アプリストア最適化)対策を行う
ASO対策とは、アプリストア内の検索結果の上位にアプリを表示させたり、ダウンロード率を向上させたりするために行う対策のことです。
アプリストア内の検索タブは、ユーザーがアプリを探す主な方法です。Apple Search Adsの情報によれば、App Storeでは、訪問者の70%近くが検索によってアプリを見つけているというデータもあります。
App Storeでは、検索結果でのアプリの表示順位を向上させる方法として以下を挙げています。
- 正確なキーワードの選択をする
- 印象に残るアプリ名、サブタイトル、および説明にする
- 適切なカテゴリを選択する
- ユーザーから良い評価を得る
- アプリ内イベントを公開する
- アプリ内課金のプロモーションを行う
上記に加えて、ダウンロード数を増やすための方法として挙げられる施策は以下です。
- アプリのアイコンを変更する
- スクリーンショットを活用する
- 動画を活用する
ASO対策は、アプリストア内におけるダウンロード数を左右する重要な施策といえるでしょう。
アプリストアのフィーチャー枠を狙う
フィーチャー枠とは、App StoreやGoogle Playのアプリストアにおいて、特定のアプリをピックアップして宣伝する枠のことです。具体的には、App StoreのTodayタブやGamesタブなどが該当します。フィーチャー枠に掲載されることで、多くのユーザーにアプリを認知してもらうことができるでしょう。
Appleでは、アプリストアで特集されるアプリの特徴として以下を挙げています。
- UIデザイン:優れた使いやすさやビジュアル
- ユーザー体験:便利で使いやすい機能
- イノベーション:ユーザーの問題解決や新たなテクノロジーを活用した価値提供
- 独自性:新鮮なアプローチ
- アクセシビリティ:幅広いユーザーが利用できる
- ローカリゼーション:文化的に適切なコンテンツや複数言語のサポート
- アプリストア製品ページの最適化:魅力的なスクリーンショットや説明など
参考元:App Store「Getting Featured on the App Store」
フィーチャー枠に掲載されることでアプリの認知拡大につながり、ダウンロード数の増加にも貢献するでしょう。
ユーザーレビューを促進する
アプリのユーザーレビューを増やすことで、ASO対策やダウンロード率アップにつながります。
「アプリストア利用実態調査2022」における「アプリのダウンロード時に参考にする情報」の調査結果は以下の通り。
1位:星スコアの平均値
2位:アプリの説明⽂
3位:テキストレビューに書かれた内容
また、星評価の数がきっかけでアプリダウンロードをやめたことある⼈が全体の53%いることもわかっています。こうした調査結果からも、ユーザーレビューのスコアや内容がダウンロードに影響を与えていることがわかります。
ユーザーレビューを促進する施策は、以下の通りです。
- レビューへの誘導を行う
- ユーザーからの要望に対応する
- バグへの対応は迅速に行う
ユーザーレビューの数や質を上げることで、ダウンロード数の増加を目指しましょう。
【オンライン施策】アプリのダウンロードを増やす方法6選
続いて、オンラインにおけるダウンロードを増やすための施策を紹介します。
WebサイトやSNSで紹介する
オウンドメディアやSNSの公式アカウントがある場合は、アプリを宣伝することでダウンロード数を増やすことに貢献できます。SNSの拡散性を活かした認知度アップや、すでにファンになっている顧客の獲得にもつながるはずです。
また、オウンドメディアやSNSにアプリの解説動画や解説ページを設けることも有効です。たとえばコカ・コーラの公式アプリ「Coke ON」では、Xのタイムラインの固定投稿(トップに表示される投稿)にて、アプリの使い方ページへの誘導を行っています。(2024年3月時点)
キャンペーンを実施する
画像引用元:セブンティーンアイス キャンペーンページ
キャンペーンを行うことでダウンロードを促進することも可能です。たとえば以下のようなキャンペーンがあります。
- ダウンロードした人にクーポンを発行する
- ダウンロードすると抽選への当選確率が上がる
- ダウンロードすることでドリンクやフードをサイズアップできる
- 友達にアプリを紹介するとポイントがもらえる
たとえばグリコのセブンティーンアイスでは、アプリをダウンロードした人に抽選でアイス詰め合わせをプレゼントするキャンペーンを実施していた例があります。
インフルエンサーに紹介してもらう
芸能人やSNSでフォロワーの多いインフルエンサーに、自社のアプリを紹介してもらうのも1つの手です。影響力の大きいインフルエンサーに紹介してもらうことで、ダウンロード数の増加が期待できます。
たとえば、お小遣い稼ぎアプリの「トリマ」では、暮らしジャンルを発信しているインフルエンサーにPR投稿を依頼して、アプリの認知を広げている例があります。
メールマガジンを活用する
メールマガジンに登録している読者に向けてアプリを紹介することも、アプリのダウンロード数を増やすことにつながるでしょう。
メールマーケティングを支援するメディア「メルラボ」による「メールマガジンに関する意識調査2024」では、お知らせを受け取る手段はメールが1位でした。
画像引用元:メールマガジンに関する意識調査2024
企業やショップからお知らせを受け取る手段として、多くの人がメール(メルマガ)を利用していることがわかります。
メールマガジンのようなリストからの配信の場合、意欲の高い読者にアプリを宣伝できる点がメリットです。メールマガジンへ登録している時点で、企業のファンやお知らせを求めているユーザーである可能性が高いためです。メルマガの活用も、アプリのダウンロード数を増やすために有効といえるでしょう。
Web広告を出稿する
Web広告を出稿して、アプリのダウンロードを促す手段もあります。Web広告を出すにはコストがかかりますが、ターゲットを絞って配信できる点や、即効性がある点がメリットです。Web広告には、以下のような種類があります。
- ディスプレイ広告
- リスティング広告
- SNS広告
- ネイティブ広告
また、アプリ広告に特化したサービスには以下があります。
広告の種類によって特徴があるため、自社アプリのターゲット層や目的にあわせて出稿先を検討しましょう。
プレスリリースを行う
プレスリリースに出稿して、アプリの提供開始やリニューアルなどを配信するのも手段の1つです。プレスリリースをメディアの記事に取り上げてもらうことができれば、多くの人にアプリの存在を知ってもらえることにつながります。プレスリリースへの出稿は、大手のサービスでも数万円程度から可能です。
【オフライン施策】アプリのダウンロードを増やす方法2選
最後に、オフラインにおけるダウンロードを増やすための施策を紹介します。
店舗でプロモーションを実施する
店舗を展開している業態の場合、店舗における声かけやポスター、POPなどによってもアプリダウンロードの促進が可能です。店舗の名刺や待合スペースにダウンロード用のQRコードを設置しておくのもよいでしょう。
また、ダウンロードするとクーポンや特典がもらえるなどのプロモーションを実施することでもダウンロード数の増加が期待できます。
オフラインの広告を活用する
オフラインの広告に掲載することで、ユーザーへの認知拡大およびダウンロード数の増加が期待できます。
オフライン広告とは、具体的には以下のような広告です。
- 交通系広告
- 屋外広告
- イベント出展
- マス広告(新聞・テレビ・雑誌など)
- チラシ広告
- フリーペーパー広告
オフライン広告には、幅広い層にアプローチできて認知拡大につながりやすいメリットがあります。一方、コストが高い傾向にある点と、効果測定が難しい点には注意が必要です。
アプリプロモーションの成功事例3選
続いて、アプリプロモーションの成功事例を紹介します。具体的な施策のイメージを掴むためにお役立てください。
【アプリストア内施策】ASO対策で半年でダウンロード数が3倍に
画像引用元: doda App Store スクリーンショット
人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しているパーソルキャリア株式会社の転職アプリ「doda」における事例です。
dodaアプリは、転職マッチングサービス市場の中で後発組で、競合が多く存在する中でいかにダウンロード数を伸ばすかが課題でした。そこで、アプリマーケティングをサポートするRepro ASOサービスを導入して、ASOを強化することになりました。
ASO対策として、レビューを依頼するポップアップを実装した結果、高評価のレビュー数が増加。レビュー増に伴いストア評価が向上し、ダウンロード数が110%に伸びる結果となりました。また、アプリのサブタイトルやキーワードのチューニングを行ったところ、10位以内に表示されるキーワードの数が4倍に変化しました。
こうしたASO対策が功を奏して、ASO導入から半年のダウンロード数は、App Storeで1.3倍、Google Playストアでは5倍に増加。全体では3倍増加という結果になりました。ASO対策の重要性が伝わる事例です。
【オンライン施策】SNSを活用したキャンペーンで5,000万ダウンロードを突破
画像引用元:Coke ON(コーク オン)
次に紹介するのは、コカ・コーラの公式アプリ「Coke ON」における事例です。
2016年4月にスタートしたCoke ONは、2024年3月時点で5,000万ダウンロードを突破している人気アプリ。人気の理由として「スタンプをためると1本無料ドリンクチケットがもらえる」など、年に200〜300もの販売促進キャンペーンを実施していることが挙げられます。
また、こうしたキャンペーンをXの公式アカウントやオウンドメディア内で積極的に発信していることも、キャンペーンの認知拡大につながっていると考えられます。顧客接点を作ることの重要性が感じられる事例です。
【オフライン施策】店舗での声かけの促進で登録者が10%増加
画像引用元:焼肉 龍王館
最後に、焼肉 龍王館のアプリ登録促進の事例を紹介します。
福岡県を中心にお店を構える焼肉 龍王館では、アプリの登録者を増加させるために、メニュー案内や会計時に店舗での声かけを実施していました。導入から2年間アプリ登録者数は順調に増加していたものの、繁忙時には声かけが後回しになったり、スタッフのモチベーションに左右されるなどの課題がありました。
そこで、アプリ登録者数の目標達成に応じて、スタッフの時給が上がる取り組みを実施。スタッフのモチベーション維持に貢献し、来店顧客の登録率10%以上を維持できるようになりました。声かけを徹底することの重要性が伝わる事例です。
アプリのダウンロード数の目安は?
最後に、アプリのダウンロード数の目安を紹介します。ダウンロード数の規模感を把握しておき、目標数を設定する際の参考にしましょう。
リリースから1年間のダウンロード数の推移
画像引用元:アプリの規模別にみる、DL数の推移とアクティブ率調査データ〜リテール・EC業界編【2021年版】
アプリプラットフォーム「Yappli」を利用するリテール・EC業界における自社アプリを対象にした調査をもとに、アプリのダウンロード数の目安を紹介します。上の画像は、リリース1年後の累計アプリDL数を4つに分類し、30日毎の新規DL数をグラフ化したものです。
1年後にどの程度のダウンロード数を目指すかを踏まえて、自社が目指す数値に近いパターンを参考にしましょう。
参考元:アプリの規模別にみる、DL数の推移とアクティブ率調査データ〜リテール・EC業界編【2021年版】
アプリのダウンロード数の調べ方
最後に、アプリのダウンロード数を調べる方法についても触れておきます。ダウンロード数を調べるには、以下のような方法があります。
- App Analytics:App Storeのダウンロード数を確認できる
- iTunes Connect:App Storeのダウンロード数を確認できる
- Google Play ストア:Google Play ストアのダウンロード数を確認できる
App Storeは、App AnalyticsまたはiTunes Connectを使ってダウンロード数の確認が可能です。Google Playストアの場合は、ストアから直接おおよそのダウンロード数が確認できます。
【まとめ】アプリのダウンロード数を増やす方法を紹介しました
アプリのダウンロード数を増やす方法や成功事例を紹介しました。本記事で紹介した方法をまとめると、以下の通りです。
分類 |
方法 |
アプリストア内施策 |
・ASO(アプリストア最適化)対策を行う ・アプリストアのフィーチャー枠を狙う ・ユーザーレビューを促進する |
オンライン施策 |
・WebサイトやSNSで紹介する ・キャンペーンを実施する ・インフルエンサーに紹介してもらう ・メールマガジンを活用する ・Web広告を出稿する ・プレスリリースを行う |
オフライン施策 |
・店舗でプロモーションを実施する |
本記事の内容を元に、自社にあうダウンロード数を増やす方法を検討してみてください。
なお、アプリ開発会社の探し方・選び方がわからない!という方はシステム幹事にお気軽にご相談ください。貴社の目的・予算にあった最適な会社を厳選してご紹介します。相談料・会社紹介料などは無料です。
この記事を書いた人
七瀬 ユウ
専門分野: Webライティング
新卒で大手Slerに入社し、基幹システムの開発・プロジェクトマネジメント業務に従事。転職後、WEB広告企業でセールスライターの経験を経て、現在はフリーランスWEBライターとして活動中。「読者目線で分かりやすい記事を届ける」をモットーに執筆します。
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